本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

欧州の混乱に加えて、国境の壁に強硬なトランプ

おはようございます

【金融・為替】
EU離脱を巡る英国の混乱に加えて、仏の政局を巡る動きも加わりユーロも下落しドルの堅調地合いが続いています。米国時間では生産者物価指数(PPI)の予想外に堅調な発表となり、ドル買いに弾みがつく展開となりました。ドル円は113円40銭前後にドル高円安が進行し、ドルは対ユーロでも1.132ドルに続伸し、ドル指数は97.4ポイントと2週間ぶりの高値を付けています。PPIの上昇もあってか10年債利回りは2.879%にに上昇しています。EU首脳会会議が明日から予定される中で、メイ首相は離脱案を巡りアイルランドの件で再交渉の要請をすると見られていますが、ユンケル氏が再交渉はないと発言しています。

ダウ平均は欧州の株高もあり序盤は300ドル超続伸して開始も、その後はじりじりと値下がりに転じて2万4370ドル(−53)に反落して引けています。欧州時間に中国が米国産自動車の関税を引き下げする報を好感も、トランプ大統領が民主党がメキシコの壁の予算を通さなければ政府機関の閉鎖の可能性もあると発言したことからリスク回避の動きにつながりました。

【石油市況】
原油は51.65ドル(+0.65)に続伸しています。リビアが一部原油輸出の不可抗力条項を発表したことが上昇要因とみられている一方で、ロシアの減産枠22万バレルの履行には時間が必要となる見通しが悪材料となっています。

【貴金属市況】
金は欧州時間のドル安に再び1250ドル台に返り咲くも、その後はドル相場が堅調に転じる動きとなり下落に転じて1247.2ドル(−2.2)に小幅続落しています。ドル高がこの一両日金相場の続伸を拒むも、ドルの堅調地合いの割に下落幅は限定的なものになっています。本日の円換算は4520円前後になります。

【穀物市況】
穀物相場は大豆・コーンともに反発していて、中国政府の米国産穀物の買い入れ期待が後押ししている模様です。

米中問題の外で欧州が問題山積

おはようございます

【金融・為替】
米中の貿易問題に端を発した株安ですが、週明けのNY市場では一時500ドル超下落して2万4000ドルを割り込み6か月ぶりの安値に沈んだあと、徐々に反発に転じて2万4423ドル(+34)と4日ぶりに反発する波乱含みの展開が続いています。為替市場はポンド安からユーロが連れて1.35ドルに反落し、ドル円も113円35銭前後にドル高・円安となり、ドル指数は97.2ポイントに反発しました。株価が反発に転じたこともドル買い・円売り要因と見られます。10年債利回りは2.856%に小幅に上昇しています。

欧州では英国のEU離脱案の採決が本日に予定れていましたが、メイ首相は野党や与党の一部からも反対が根強く採決を見送ることに決定しました。今後は13日から開かれるEU首脳会議に首相が参加し、離脱案の修正受け入れを要請する見通しですが、EU側の出方次第では強硬離脱(ハードブレグジット)の可能性も考えられます。EU内でもフランスのデモ隊の暴動により、マクロン大統領はエネルギー増税を見送るだけでなく多くの増税案を凍結し、しかも最低賃金を政府負担で引き上げることを表明しました。マクロン大統領の肝いり仏財政の健全化推進が完全に吹き飛び、フランスでも一気に大衆迎合が進む兆しとなっています。

【石油市況】
原油は51.00ドル(−1.61)に急反落しました。世界的に米中の貿易協議への期待が萎み、来年以降の世界気在の先行き見通しが悲観的となる景気低迷による需要減速観測が戻り足を鈍いものとしています。

【貴金属市況】
金はアジア時間に1250ドル台半ばまで値を伸ばす展開も、欧州時間以降にドルを買う動きが重石となり反落に転じて1249.4ドル(−3.2)で引けました。1250ドルの節目をクリアしたものの、ドル買いが強まる動きに転じると逆相関性の高い金には逆風となります。本日の円換算は4515円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は概ね続落していて、原油や金などの主要商品が下落に転じたことも上値をお黙している模様です。

米中関係改善遠く世界経済へ波及

おはようございます

中国政府が米国大使にファーウェイ幹部の逮捕に抗議し、米中関係が一段と悪化する事態となっています。その一方で米国側の交渉担当のライトハイザーUSTR代表は、ファーウェイ問題と米中協議に関連性はなく、協議期限の90日間も変わらないと強硬発言をしています。皮肉にも11月の中国の対米黒字は史上最大の4兆円超えとなり、米国への輸出が前年比で9.8%増加し逆に米国からの輸入は25%減少しています。

週末の雇用統計は非農業部門雇用者数こそ事前予想を下回りましたが、来週の18〜19日に開かれるFOMCでの利上げ動向に変化はないものと見られ、むしろ来年以降のメンバーが見据える中立金利の行方に注目が集まっています。

欧州では明日11日に英国議会での欧州離脱案の審議と採決が行われる予定ですが、依然として過半数以上の賛成は難しい状況のようで、議会では離脱に向けた混乱回避に向けた動きが慌ただしいようです。ユーロ圏ではフランスのマクロン政権がデモ隊の暴徒化が問題視されていて、燃料税の引き上げの見送りだけでは混乱が収まる見通しはなく、大統領の辞任問題へ波及するような雲行きです。通貨ポンドもユーロも弱みを持ち、ドル相場を含めた波乱が続きそうです。

今週もよろしくお願いします!

株安・ドル安・商品高の週末

おはようございます

週末のNY株式市場ではダウ平均が3日続落し2万4388ドル(−558)で引けています。引き続き米中の貿易紛争の不透明感から先行きの米景気減速観測が尾を引く展開となり、キャタピラーやボーイングといった中国関連株やハイテク株の下げが続いています。雇用統計は雇用者数の増加こそ15.5万人と事前予想を下回ったものの、失業率3.7%は前回と変わらず、賃金の伸びも3%台をキープしている内容から再来週のFOMCでの利上げが揺らぐようではないと思われます。

為替市場ではドル円が112円65銭前後、ユーロは1.140ドルに上昇し、ドル指数は96.6ポイントに続落しました。来週のECB理事会では年内の債券購入が予定通りに停止され、来年以降の利上げの時期も議論される見通しですが、最近の景気指標から当面は現状維持と予想されます。また、英国では離脱法案が採決される予定ですが、事前の予想では否決される可能性がやや高いと見られ、もし否決されると通貨ポンドやユーロにも影響しそうです。

商品市場ではドルの下落を受けて概ね堅調な銘柄が目立ち、WTI原油52.61ドル(+1.12)、ブレント原油61.67ドル(+1.61)と、一日遅れながらOPEC総会で120万バレルの減産で合意されたことが上昇要因となりました。金相場もドル安背景に続伸して1252.6ドル(+9.0)と、7月中旬以来5ヶ月ぶりの高値で引けています。(円換算4515円前後)

良い週末をお過ごしください!

ファーウェイ事件で米中足踏み

おはようございます

【金融・為替】
昨日の日本時間で流れた中国通信大手ファーウェイ副会長の逮捕報道が、市場に激震をもたらし東京・上海をアジア株の急落につながり欧州や米国市場にも波及しました。ダウ平均は一時780ドル安まで大幅続落する場面が見られ、その後は安値から離れ2万4947ドル(−79)に下げ幅を縮めて引けました。ドル円も株安を受けて一時112円25銭までドル安・円高が進行しましたが、その後に株価が反発に転じて現在112円65銭前後で推移しています。ユーロは1.138ドルとドル相場は軟調で、ドル指数は96.7ポイントに小幅続落しています。10年債利回りは2.875%に低下しました。ファーウェイがイランとの違法取引をしたことを英HSBCが米捜査当局に伝えたことから一気に逮捕劇となりました。米中の貿易協議に水を差す動きで、関税問題の緩和期待が一気に萎むものとなりました。

【石油市況】
原油は51.49ドル(−1.40)に続落して引けています。注目のOPEC総会では減産幅を巡る調整が長引き、時間内の合意が得られない事態となり悲観売りに押される展開となりました。減産枠の決定は本日日本時間の夜半になると見られます。

【貴金属市況】
金はドルの強弱に上下動する展開となりましたが、米国時間中盤にユーロが買われると一時1239.9ドルまで値を伸ばす場面も見られました。その後はドル指数が96.5ポイントで下げ止まると上げ幅を詰めて1243.6ドル(+1.0)と小幅高にとどまりました。本日の円換算は4470円前後になります。

【穀物市況】
連日の続伸した穀物相場も本日はファーウェイ事件を嫌気し反落に転じています。

米国市場は国葬による休場

おはようございます

「ブッシュ元大統領の国葬」により米国市場は休場となっています。


為替市場ではドル円が113円20銭と小幅にドル高・円安で推移、ユーロは1.134ドルと小動きに終始し、ドル指数は97.0ポイントと小幅に続伸しています。株式や商品は取引所取引は休場も時間外取引では前日の急落からダウ平均は数十ドル程度の小反発にとどまり、商品市場ではドル高なの流れを受けて金が3〜4ドル安に、原油も40〜50セント安で推移、非鉄相場や穀物相場は堅調を維持しています。

休場によりADP民間雇用統計や、EIAの原油在庫は明日の発表に持ち越しとなります。引き続き米中の貿易摩擦の今後の協議に対する不透明感や、今週は米長短金利差の逆転による景気後退懸念が市場を覆うことでリスク回避姿勢が継続しています。

本日もよろしくお願いいたします


一転米中協議への懐疑的見方浮上

おはようございます

【金融・為替】
米中首脳会談をリスク選好の好材料と捉えた週明けの市場も長くはもたず、4日の市場は日本株から始まりアジア・欧州・米国へと一転してリスク回避の動きに転じました。ダウ平均は799ドル安の2万5027ドルに急反落し、2万6000ドルの大台返り咲き期待が萎む事態となっています。90日間の協議期限が3月末ではなく2月末となったことや、対中国強硬派で鳴らすライトハイザーUSTR代表が米国側の窓口となったことから交渉の先行きが一気に不透明となったことです。更にOECD(国際経済開発機構)が世界経済がピークを打ったとの見解を示したこともリスク回避の動きに一役買ったものと推測されます。

リスク回避の動きは通貨ではドルと円を買う動きが強まり、ドル円は112円80銭近辺と週末からほぼ1円の円高・ドル安で推移、ユーロは1.134ドルに急反落し、ドル指数は96.9ポイントに反発しています。10年債利回りは2.924%に大きく続低下していて、2年債や5年債利回りの逆転現象が見られるように、短期金利が長期金利を上回る逆ザヤは景気後退のサインともみなされています。

【石油市況】
WTI原油は53.25ドル(+0.30)に小幅に続伸しています。6日の総会では130万バレル程度の減産がたたき台となっているものの、ロシア政府の関与の不透明感や、カタールのOPECからの脱退表明もOPECの団結に懐疑的な見方も残るようです。

【貴金属市況】
NY金は続伸して1246.6ドル(+7.0)で引け、7月中旬以来の高値を示現しています。ドル安一服も売り方のカバーが続き続伸基調につながっている模様で、株安のリスク回避の動きも支援要因と思われます。但し、円建て換算値は円高もあり4480円前後となります。

【穀物市況】
穀物市場は続伸して、引き続き中国の引き合い増観測が後押ししているようです。

米中の緊張緩和に市場はリスク選好に

おはようございます

【金融・為替】
米中の協議から米国の追加関税が見送られ、週明けの金融市場はこれを評価しています。米国は2000億ドル分に相当する中国からの輸入商品に現状10%課税していますが、これを年明けから25%に引き上げることを今回見送りました。但し、猶予期限付きで年明けから90日間で実質3月末が期限となります。それまでに中国側の知的財産が絡むものや、サイバー攻撃の停止等の協議で一定の成果を目指しています。

中国は早速米国製の自動車の関税(40%を25%)を引き下げる措置を取るようで米国側への配慮を示し、また、農産物の即時輸入増加を表明しています。一方で米国側は中国との貿易交渉の担当が穏健なムニューシン財務長官でしたが、今後は強硬派のライトハイザーUSTR代表が受け持つことになり、中国側にとっては厳しい交渉相手となりそうです。ライトハイザー氏は特に技術移転問題や知的財産について中国に厳しい態度を示していたことから、約4か月の交渉期間があるものの緩和に向けた交渉は予断を許さない状況です。

週明けの市況はドル円が113円65銭全で推移、ユーロは1.135ドル前後、ドル指数は69.9ポイントと小幅続落しています。米10年債利回りが久しぶりに3%を割り込む水準となっていて、FRBの政策変更を示唆するような発言が背景となっているようです。ダウ平均は2万5826ドル(+287)に続伸して引けています。商品市場でも原油や非鉄金属・穀物など堅調な商品が目立ち、株価同様に米中の一時停戦が材料視されています。

【石油市況】
原油は52.95ドル(+2.02)に、ブレント相場も61.69ドル(+2.23)に急反発しています。米中の貿易摩擦問題が目先緩和されたことから需要減退ムードが後退したことや、6日のOPEC総会での減産を巡り強気の相場展開となりました。

【貴金属市況】
貴金属市況も他銘柄同様に総じて堅調に推移し、NY金は1239.6ドル(+13.6)と僅かながら引け値ベースでの高値を更新して引けています。株高・原油高のリスク選好の動きは金には向かい風ながら、先週から対ユーロでのドル安の流れが反発を支援した模様です。本日の円換算は4480円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場も中国の買い付け再開期待に総じて続伸して引けています。

衝突回避も米中交渉は長期化必至

おはようございます、東京は木枯らしの吹かないままの師走入りとなりました。


注目された米中首脳会談は既報のように米国による追加関税が見送りとなりましたが、今後の交渉期間は僅かに3か月(90日間)の猶予期間のみで、摩擦解消には程遠い状況で期限となる時期が丁度全人代の開催とも重なり、習政権は弱腰の姿勢は見せられないとも考えられ長期化必至となりそうです。


今回の会談で中国側は穀物の輸入拡大を約束したことから、商品市場では大豆を始めとした穀物相場の反発は予想されます。外為市場ではドル安・ユーロ高が進みドル指数は週末の97.2から97.0ポイントに反落し、ドル円は113円70銭前後でやや円安の反応を示しています。会談では最悪の事態は避けられたことから株式市場への悪影響はなさそうです。

今週末には雇用統計の発表がありますが。目先の結果如何に関わらず18・19日のFOMCでの利上げはほぼ確実視される状況ながら、このところFRBで先行きの景気見通しに慎重な見方もあり、中立金利(現状3.0%)見通しの変化に注目が集まることになりそうです。

今週もよろしくお願いします!




月末取引は平穏も米中会談待ち

おはようございます

11月最終営業日のNY市場ではドルを買い戻す動きが強まり、ドル円は113円55銭前後と小幅なドル高で取引終了していますが、難題を抱えるユーロが1.131ドルに反落し、ドル指数は97.2ポイントまで反発しました。株価は続伸基調をたどり2万5538ドル(+199)で引け、リスク選考の動きで月末の取引を終了しました。本日こそ月末要因のドル需要の動きからドル相場が堅調も、先のパウエル発言のハト派的な内容が株価を支えていることは明白と思われます。

商品市場は全般にドル高の流れを受けて軟調で、金は1226.0ドル(−4.4)に反落(円換算4450円前後)しました。見方を変えるとドル堅調ながら下値も硬いという印象を受けます。WTI原油は一時50ドルを再び割り込む場面も見られましたが、安値からは離れ50.93ドル(−0.52)で引けています。来週6日のOPEC総会での減産幅が注目されるも、米中摩擦背景の世界経済への先行き不透明な情勢から需要減退観測が上値をはばむ展開が続いています。

市場はこのあとのG20首脳会議の行方や、米中首脳会談での貿易摩擦の緩和が注目視されています。良い週末をお過ごしください!
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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