本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

新興国より引き上げられたドルの行方

おはようございます。

5月最後の週でもあり、6月最初の週でもあります。今月上旬G7以降の為替の変動に始まった、世界的資金移動から2週間経過しており、今週は3週目となりますが、目先で大きな投機資金を運用する、ヘッジファンドの資金回収も峠を越えたものと思われますが、まだ予断は許されないようです。

とりわけ資源を多く持つ新興国の株式市場は、大きな痛手を受けており、その国への資金が還流するのですから、通貨が大きく下落しており、その国の資源つまり輸出商品の価格が大きく影響を受けています。国際商品の輸出国の為替で、大きく変動したものを挙げてみますと、インドネシア・ルピアや南ア・ランドは、この2週間で9〜12%の下落、ブラジル・レアルで5〜6%の下落となっています。

資源輸出国が商品を輸出する場合、一般的にその国の通貨が安くなれば輸出は促進され、逆に強くなれば輸出は伸び悩むのが通常です。今回の通貨変動において上記に示した通貨より、影響を受けやすい商品を挙げてみると、ブラジルは砂糖にコーヒー、南アは金・白金等、インドネシアはゴムというのが代表例です。

事実下落しているものもありますし、逆にゴムや白金のように影響を受けていないものもありますから、一概にはいえないのですが、為替が安く振れている事は、輸出国の手取り金額が増加して、その分輸出が促進されることは否定できません。またLMEの非鉄関係の生産国の通貨も(中南米)も軒並み下落しており、市況に少なからぬ影響が出ています。

資源国の通貨要因も大きく市況を左右しますが、今回の変動からある程度は織り込んだものと思われ、通貨要因を材料に売り込むには、今後は限度があるものと思います。むしろヘッジファンドの引き上げた資金が、今後どこに向かうのかが注目されます。一部の資金はドルに還流するのではなく、ユーロに切り替えられる動きもあり、この動きがある程度の規模になれば、ドル不安再来も起き得る状況であり、今後の市況を占う上で非常に重要となってきます。


ドル高に反応薄

おはようございます。

商務省より4月の個人消費支出が発表され、前月比0.6%の増加となりました。即報値よりやや下方修正されており、インフレ圧力が緩和された数値となっています。物価安定=利上げ打ち止めというように、ドル相場は反応せずにドルは買われ、円相場は軟調で112円72銭で引けています。3連休を控えたドル買戻しとのことです。

ドル相場は円に対してのみの上昇ではなく、ユーロに対して4営業日ぶり、スイスフランに対して12営業日ぶり、ポンドに対して14営業日ぶりと全面高様相となっています。要因はともかくとして、ドルが全面高にも関わらず、本日の商品市況に悪影響を及ぼさなかったことは特筆ものです。

今月中旬以降の海外国際商品は、ドル高基調に転換するや否や、急反落を繰り返す日々が続き、ほんの10銭・20銭の変化にも現物の金が1ドル・2ドルと過剰反応をみせておりました。今日の反応だけでの即断はできませんが、国際商品底入れにはいい傾向とおもわれます。商品バブルとして認識が広がりつつある時期ですが、下げ相場は弱気勢が幅を利かすものす。いつまで彼らのトーンが保たれるのか、なりを潜めている相場そのものに聞かなきゃ分かりませんよね。

LMEのニッケルは史上最高値を更新しており、原油も70ドルに乗せてからは、取り組みも徐々に増加の傾向です。金にしても本日で取り組み減少に、歯止めがかかりそうです。また、白金やゴムの強さを見れば、底入れはそんなに遠いことでもないように思えてなりません。

市況全般

本日もゴム・白金の堅調が目立つ一日となりました。加えて石油製品も昨日の堅調納会を好感して、またWTIの上抜け期待の相場付きとなっています。注目度は低いのかどうかは分かりませんが、アルミあたりも今週の300円割れから立ち上がり、日足・週足ともに改善されて週を終えております。

金のもたつきは気にかかりますが、現在は円ドル相場に一喜一憂の状況から、抜け出すことが出来ずに、どちらつかずのまま終えております。穀物関係はコーンの先物が、後場から一時制限高となり、ひとり気を吐いております。大豆やコーヒー・砂糖は玉次第で、あまり見るべきものはなかったように思われます。

為替も112円を挟んで揉み合いに終始しており、新たな指標発表待ちとなっております。今週は金が大きく乱高下し、二週連続で大きく下げており、値幅で高値から200前後の修正を余儀なくされたのですが、値幅も日柄も未だ下げが不十分との意見も多く、買い方を神経質にしております。来週も消費者信頼感指数や新車販売台数・5月の雇用統計と指標の発表が待ち構えており、円ドル相場に取っても神経質な展開が予想されます。

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小豆納会事情

サヤ取り筋の渡し物が今月より、初めて渡された納会事情となり、サヤ滑りを含めて反落症状となっております。「サヤ取り筋」とは読んで字の如し、昨年12月より今年1・2・3月限を連続して、毎月100枚〜200枚前後の現受けを敢行し、今月より向こう4ヵ月間は逆に渡すものであり、上場銘柄の中でも当先のサヤが1000円以上あった、小豆に目をつけて金利稼ぎを行っているものです。

期近が8000円の値をつけており、仮に半年間で1000円順サヤであれば、8000円で100枚現物を受けます。8000円×80倍×100枚=6400万円の受け代金となります。同時に6ヵ月先物を9000円で売ります。売りつないだ代金は9000円×80倍×100枚=7200万となります。受け渡し手数料や倉庫代を別にすると、7200万円−6400万円=800万円

つまり6400万の投資で、7200円の受け取りが確定するのです。倉庫代や受け渡し手数料は多くて180万円前後です。つまり6400万円を半年間投資して、620万円の利益が確定するのです。年間での利回り計算は皆さんにお任せするとして、商品市場のサヤにはとてつもない、確定した安全な投資と言うものも、あることを認識頂きたいと思います。

今後来月以降に、この渡し物が連続して本格還流してくると思われます。本来天候相場の時期ながら、仕手筋の手持ちの品物も含めて、現物はジャブジャブにあります。天候期待の買いには一考を要します。戻り売り狙いのサヤ滑り主体に考える相場と思います。よほどの天変地異がなければ、大相場にはつながりそうにはありません。少なくとも鞘取り筋の荷物のはける、8月納会以降までは買いの目は少さいと思われます。

NY原油は取組減に歯止め

海外では貴金属中心に、取り組みの減少に歯止めがかかりません。金で言うと昨年9月以来の31万枚そこそことなり、今月上旬のピークから5万枚の減少となっております。ファンドの買い越しも、おそらく10万枚を割り込んでいるものと思われ、かなりの玉が振るわれたものと考えられます。

一方の原油は先週の70ドル割れから、100万枚を割り込んでいましたが、大台に乗せると同時に100万枚台返り咲きとなっており、取り組み増加と共に、トレンドの立ち直りムードにつながりそうです。これからの時期ハリケーンという、未だ目に見えない敵との闘いの時期となります。

昨年のカトリーナのイメージから、弱気方針が大きなリスクを伴うことは、トレーダー達には先刻承知事項であり、売りポジションを自重させられる効果もあり、60ドル台に別れを告げる可能性が大きくなるものと思われます。そうなると取組減少に未だ歯止めのかからない貴金属、特に金対原油の比価10対1の目線からすれば、600ドル台でもたつく金が割安に見える日もそんなに遠いことではないでしょうね。

ドル安に応分の反応

おはようございます。

第一四半期(1月〜3月)の米国内総生産(GDP)の改定値が5.3%と発表され、事前予想の5,8%を下回ったために、インフレ懸念後退の見方から、利上げにとってはニュートラルから若干マイナス要因となり、ドルは111円台に後退し円が買われています。

ドル高一服感から貴金属や石油が、応分の自律反発をしている感じでしょうか。米国では週明け29日は、メモリアルデーで休日となります。三連休を控えており、本日は積極的な売買も控えられたムードであり、国内換算も海外高を円高が相殺して、久しぶりに穏やか動きが想定されます。

原油はハリケーンシーズン到来を、警戒した買い物から反発、非鉄関係は鉱山ストや、労働協約問題を蒸し返し、貴金属はドル安を受けて買い物先行、コーヒーはブラジルの霜懸念後退、砂糖はきっかけ難から様子見、穀物は他銘柄の上昇を受けて連れ高というところです。

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東京もNYも二文残し

なんのことかと言えば、東京・ニューヨーク共に一昨日の金の下髭の二文手前で下げが止まったと言うことです。一昨日東京は2367円・本日2369円が安値となっており、ニューヨークは一昨日636.8ドル本日637.0ドルと、偶然にも本日の安値は双方共に二文手前で止まり、新安値をとらなかったと言うことです。

このことにどれだけの意味があるのか、首を傾げる向きもあるかとも思います。最も日本でも今では一文という貨幣は存在しないし、増してやアメリカはドルの国ですから、トンチンカンな話かも知れません。しかし、偶然にも内外で同じ二文残しにこだわれば、底値で東京・NYともに刻印(金だけに)を残したのかも知れません。

日経平均も200円余り下げており、昨日の上げ幅の3分の2を削られたわけで、未だ底入れ感が出てはおりません。為替も112円の後半で揉み合いの状況であり、113円を抜ければドル高に弾みが付く可能性もあります。今月に入り金相場の変動要因は、いかんせんドルと金の逆相関性に対して、馬鹿正直に忠実そのものなのです。

しかし、為替要因だけに忠実なのは結構なことだけど、そろそろ他の要因に目線を戻したらどうかと、金が友人ならば忠告してあげたいところです。730ドルも現在の630ドルも、ファンダメンタルではなんら変化はありません。良好な需給関係や、イランのような暴れ者も健在なのです。あまり自分を安く売ってはいけませんよ!

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ゴムは632枚の大受け渡し

ゴムの納会は632枚に上る受け渡しとなり、今年2番目の大受け渡しとなりました。渡し方は旧日本橋の商社や、青山の商社の現地法人・タイの輸出業者が中心となっております。対して受け方は竹橋の商社が全体の3分の2を占めており、3月納会に続いての大量の受けが目を引きます。

後場は小康状態ですが、利食いの玉が一巡すれば、再度の300円台乗せを目指すものと思われます。倉庫在庫に大きな変化はありませんが、今回の納会で受けた品物の行方も含めて注目となります。今年に入り東工取のゴムの受け渡しの顔ぶれが増えており、東京ゴム市場の国際化が進んでおり、グローバルスタンダード化が顕著になっております。

ゴム300円台乗せの達成感より

インフレの優等生?ゴムが他商品安にめげずに、遂に300円の大台乗せを達成しました。大台達成感より利食いの売り物に押されて、台を維持出来ずに前場を終えておりますが、逆風の中の大台乗せは賞賛に値します。タイのセントラルマーケットでは過去一ヶ月間で、100トン以上の品物がでたことは僅かに一日のみと、品薄状態が続いているようです。

通常の年には減産期開けから徐々に品物が集まるのですが、産地では雨がちの天候からタッピング作業がはかどらず、思うように荷が集まらないようです。納会事情については後ほど改めて更新しますが、台乗せから大天井とはならないと見ております。新たな価格帯での上昇は継続されるものと思います。

余談ですがダンロップが開発した新しいタイヤは、天然ゴムの使用比率を増やした高級タイヤですが、価格が現行より3割程度高くつく変わりに、静寂感が大幅にアップするようです。高級タイヤの需要が増えると、生ゴム需要が増える、価格上昇が続くという図式ですが、そんなに相場は甘くないことはご承知のとおりですね。

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寄せては引くドル高の波かな

おはようございます。

米新築住宅着工率は前月比4.9%増加し、119万8000戸と発表され今年の最高水準を記録しております。住宅販売が予想外の強さとなり、結果的に景気の順調さをアピールし、市場関係者からの発想から、「景気大丈夫=金利引き上げ」の図式から、ドルが買われたとの見方ができるものと思われます。

日本のゼロ金利が早期ではないことも、円高の進行を食い止めており、ドルが買われ易い環境を作らせたとも考えられます。米国の金利政策も6月末のFOMCまでには、景気指標はまだまだ目白押しであり、今後も紆余曲折が予想されます。本日も113円を抜いてドル高が進まないところから見れば、ここからのドルの高値も限定的となります。

この5月相場をひと言で言い表せば、「ドルと商品価格は逆相関性がある」の言葉どおりの教科書を地で行く相場展開です。その中には地政学的リスクやら、個々のファンダメンタルなど付け入る隙もない状態です。ドル相場のみで動く、狭い視野の相場展開から早く抜け出して、本来の他の要因にも視野を広げた相場展開を期待したいものですね。


貴金属や石油と比較すれば、注目度は低いのかも知れませんが、コーヒーと大豆のレポートを作成しました。本日配信予定です。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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