本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2006年02月

サヤ関係からの分析

 本日も逆張り相場を地で行く展開であり、海外安からの突っ込み売りは控えるべきの教訓通り、安値からの戻りを見せた銘柄が目立つ。

 今日はタイトルにあるようにサヤの関係から、いくつかの銘柄を占っていきます。先ずは金からですが本日の引け値でみると、当先のサヤは丁度30円幅で終えております。昨年の12月の高値や、今月上旬の高値では50円幅以上を示現しております。逆にそれぞれの高値からの反落時は、一時的に20円前後のサヤ関係となっており、この現象からすれば上げはサヤ拡大、下げはサヤ縮小ということが見て取れる。本日のサヤはほぼ中立ですから、ここから拡大気味なら上げ相場、縮小気味なら下げ途上という判断となる。

 ガソリンは期近が4月物で需要期入り、対して期先は9月物で不需要期入りとなり、大幅な順サヤが解消傾向となっております。期近買い先売りのブルスプレット狙いとなります。灯油はその逆でベアスプレット狙いとなります。

 コーンは3.040円幅の順サヤであり、上場来のサヤの拡大を見せていますが、いろんな要因が背景にあるのでしょうが、1月と3月のサヤは770円であり、シカゴの見合い限月は5セント前後の順サヤであり、円換算は250円幅となりますから1月限買いの3月限売りとなる。

今しばらくは逆張り展開か

 寄り付きこそ週末の海外高から全面高するも、その後円高が進み反落症状となっていす。相場動向はここ最近は、高いと思えば安い、安いと思えば高いと言う状況であり、トレンドが見出しにくい状況です。逆張り展開は吹き値を売り、突込みを買うスタンスですが、確信がないとなかなか難しいものです。それができなくてもトレンドが決まるまでは、安易に仕掛けないことが重要ではないでしょうか。今しばらくは様子見に徹し、待ちの姿勢が正解ではないでしょうか。

 本日の円高の背景は前週よりの、日銀のゼロ金利解除観測の延長線上の動きであり、外資が東京時間での円買戻しを仕掛けたことが背景にあるようです。円は本日対ドルだけでなく主な主要国通貨に対して、全面高の状況からすればまだ若干の円高余地ありと判断し、商品も押し目買い方針ながら、あまり急いで仕掛けることもないかと思われます。

サウジの地政学的リスク背景に上伸

 サウジ最大規模の石油施設に対する、自爆テロ未遂事件により、原油関連や貴金属中心に急騰しております。ヌアイミ石油相の発言によれば「治安部隊が2台の自爆テロ用自動車を未然に防止した」とのことで「石油の供給に支障はない」とのことです。しかし、市場は世界最大の石油輸出国である、サウジアラビアの供給不安を材料に買い物先行となり、金相場はセーフへブン(安全への逃避)から買い物が入り、他の商品もこれに連れ高する展開となっています。

 昨日もフィリピンでのクーデター未遂事件もあり、地政学的リスクは中東からアジア・アフリカ・南米と拡大傾向にあり、今後も商品市場にとっての不安定要因となることは、疑う余地のないことでしょう。但し一過性の材料としてすぐに消化するケースも多く見受けられるので、材料での飛びつき買いは控えたいものです。

 週末のCFTCが入っておりますので紹介しておきます。2月21日現在の建て玉です。

原油    30.128枚の売り越し(前週末比11.627枚の増加)
ガソリン  21.618枚の買い越し(同21.271枚の減少)
ヒーティング・オイル 849枚の買い越し(同440枚増加)
プラチナ  3.129枚の買い越し(同664枚の減少)
パラジウム 6.385枚の買い越し(同38の減少)
金     118.648枚の買い越し(同266枚の減少)
銀     51.847枚の買い越し(1.259枚の増加)
コーヒー  11.113枚の買い越し(7.447枚の減少)
砂糖    107.070枚の買い越し(11.171枚の減少)
コーン   155.17枚の買い越し(17.116枚の増加)
大豆    14.521枚の買い越し(ショートからの度転買い越し)

金メダルと金相場

 荒川選手の金メダルは素直に嬉しいですね。日本の沈滞ムードを最後の最後に、一気に晴らしてくれた彼女の演技に対して、日本の面目躍如となり関係者もホッとしていることでしょう。同じ日本人として素直に喜びを分かち合いたい感じですね。

 さて、一方の金相場についてですが、徐々に輝くが失せるかのような錯覚に陥りそうですが、金を取り巻く市場環境や、ファンダメンタルに変化はありません。ファンド資金の一部撤退やら、日銀のゼロ金利早期解除観測からの円高傾向、チャート要因の悪化等悪材料がないわけではないのですが、ここから下の水準では雑音には余り耳を傾ける必要はないのでは。

 WGC・GFMS社より昨年第4四半期の、世界金需要報告が入っておりましたので紹介します。その中で昨年一年間の国別需要合計が発表されており、インドは723.7トン(前年比17%増)中国253.1トン(同8%増)中東393.5トン(同9%増)と需要の裏づけが証明されています。但し中国を除けば第4四半期(10月から12月)は価格上昇から若干需要減となっています。逆にインドや中東の落ち込みをETF79トンに加え、機関投資家の200トン前後がそれを補い、需要全体を押し上げています。

 

納会模様さまざま

 本日は貴金属・NON.GMO大豆・小豆が納会日となっています。金は3189枚の受け渡し枚数で3000枚(約3トン)以上が三ヶ月連続で続いており、人気の程を物語っております。
 
 貴金属では注目は白金のほうであり、306枚(約150KG)の受け渡し枚数の内200枚がゴールドマンサックス(GS)であり、順鞘の先物で渡すのか、先物売りのヘッジ見合いで受けたものと思われる。慢性的に逆鞘であった白金であるが、一頃よりリースレートが下がり順鞘化し、現物を受けて先に渡すことで金利稼ぎができるようになっている。GSは金では大手の売り方であり、昨年12月の下げ相場では100億円を稼ぎ出したことで、話題(東洋経済誌)となりましたが、白金の市場では手堅くやっているようです。

 金利稼ぎといえば小豆の本日の納会では、白金と同じく先物で渡すことを前提とした受けが今月も大量に入り、598枚(60キロ詰めで23.920俵)の大量受け渡しとなっております。小豆はこの鞘取り筋の受けがここ数ヶ月続いたことが、価格の押し上げ要因となっておりましたが、取り組みを見る限り受けは今月が最後の月となります。むしろ期先2限月には受けた分の売りヘッジが見られることから、市場に還流することが必至であり今後の悪材料となるものと思われます。

エタノール関連銘柄堅調

 ここ数日間は貴金属の動きが乏しいなかで、本日一人気を吐いた?のはコーンと砂糖である。砂糖はNY高より今朝から大幅に買われていたのですが、コーンは前日比変わらずからのストップ高と最高値更新の大出世となっています。一方の穀物である大豆がパッとしないことをみれば、コーン高はエタノール効果と言わざるを得ません。

 余談となりますが、アメリカの穀倉地帯である中西部(五大湖周辺)は、民主党の地盤であり、最近支持率が急低下しているブッシュ政権にとって、今年秋の中間選挙の人気取りのために、エタノール需要を奨励しているという穿った見方もあるようです。

 コーンの本日の引け値では当先の鞘は3.300円となり、先物については買われすぎのサインが出ていますが、人気の強さに異論はないところです。砂糖とともに今年の商品市場の牽引役になることは、まず間違いのないところであり、本欄をも今年賑わせてくれること請け合いとなるでしょう。

 本日はゴム2月限の納会、渡しは常連の国内自動車メーカー系商社、受けも常連のシッパーや新進のシッパーであり、受け渡し枚数は166枚と前日比3.2円安の平穏納会であった。

まだリバウンドの範疇か?

NY金2ドル高、NY原油1.2ドル高となり、穀物を除けばLME非鉄を含めてほぼ全面高となっています。これが本格的な上昇に繋がるのか、或いはまだ戻りは売られるのか、意見の分かれるところです。因みに金は40ドルの下げに対して15ドル前後の戻り、原油は11.5ドルの下げに対して3.5ドルの戻りであり、取組高はそれぞれ36万枚から3万枚の減少、95万枚から4万枚の減少である。このことを出直りと捉えるのか、戻りは再度売られやすいとみるのかは、投資家の判断に委ねられことになるのでしょう。

 トリノ五輪も終盤を迎え、女子フィギュアにメダルの期待が掛かります。ゼロよりひとつでも取れれば越したことはありませんが、伸び伸びと力を出しきればそれでいいのでは。

金相場は半値戻りから反落

 金は2/6の高値2.242円から2/14の底値2.047円まで約200円幅の下げに対して、本日前場の2.150円は半値戻りとなります。明後日は東京金2月限納会、現在10月限と先物12月限との順鞘幅は15円前後あり、この幅はNY金換算で4ドル前後あり、当然新甫発会後の鞘すべりが想定されます。24日に発会される新甫2007年2月限の押し目を拾い直したい。その背景として下げの日柄が未だ浅いことや、短期間での半値戻り達成感からの、再度の修正局面が想定されるとみておりす。弱気のコメントに捉えられるかもしれませんが、基本線は強気になんら変化はありませんので、改めて書き添えておきます。

 石油製品はNY休場のために、普段は注目されないLD市場北海ブレント急騰に加え、NY・WTIの時間外取引が1ドル以上急騰し、寄り付きからGS・灯油とも1000円以上の大幅高でしたが、ファンドの大量売り(引けの手口では約10.000枚以上)で暴落し、灯油に至っては前場の高値より、一時3000円幅の急落を演じております。

 石油製品の動きを見れば、改めて相場とは一筋縄ではいかないことが実感されるのですが、「相場は相場に聞け」の格言にあるように、謙虚な姿勢で臨むことが寛容かと思われます。大儲けするより大負けしないことが一番ですね、なぜなら大負けしなければ、次のチャンスに賭けることができますからね。

彼岸底まで待てないのか!ストップ高続出

 節分天井からまだ二週間あまりですが、下げも強烈なら戻りも強烈である。商品全体に中長期では強気の見方になんら変化はないのですが、正直こんなに簡単に底入れしていいの?という気持ちです。

 昔から「節分天井に彼岸底」と相場界では言われます。下げは一般的に鋭角的なものですが、今回の上げもかなり鋭角的です。ここで今一度押しをつくり、二番底形成のほうが上昇エネルギーが、長続きするものと思われます。
 
 明朝は米国市場休場につき入電はありませんが、本日の勢いを持続できるのかどうか、注目となります。本日の国内市場の大半の銘柄は、海外市場より割高を買っております。更に続伸となれば、22日(水)の入電の大幅高期待となりますが、過大な期待よりは明日の高値はポジションを軽くし、押しを待つことも一手ではないでしょうか。

GDP年率5.5%の表と裏

昨日内閣府が発表した10〜12月のGDPは、年率換算すると実質成長率は5.5%となり、4期連続のプラスとなっております。企業の設備投資や個人消費がの好調さがその要因のようです。薄型テレビや携帯音楽再生機などの売れ行き好調さや、厳しい寒さの冬物衣料や暖房用具の売れ行きも好調のようだ。

 個人消費の伸びは、所得の増加の裏付けから来ているようですが、一億総中流と言われたのは、今は昔、最近では貧富の格差は拡大の一途であり、東京の住宅事情だけ見ても、空に向けて乱立する都心の高級タワーマンションと、ホームレスの住む隅田川の河川敷が、手狭になり荒川、江戸川、多摩川の郊外に伸びている。貧富の格差の拡大傾向は、犯罪増加傾向とも無縁ではなさそうだ。資本主義の成果なのか、或いはそのなれの果てなのか。もっともっと政治に頑張って欲しい。

 さて、市況のほうですが、主力銘柄の原油・金ともに上昇しており、ひとまずは安値圏を脱出できたものと判断して良いのではないでしょうか。但し、週明け20日の米国市場は大統領の日で休場のため三連休であり、海外の休場の間もたつきの目立つ国内はまだ弱気の見方もあり、売り込まれる場面も想定されるため、強気勢にも注意が必要か。

CFTC発表の2月14日現在のファンドポジションの、主な銘柄を記しておきます。
 原油1万8501枚の売り越し(前週は539枚の売り越しであり、大幅な売り越し増)
 金12万2542枚の買い越し(前週の12万9303枚の買い越しから縮小)
 銀5万0558枚の買い越し(前週の5万2788枚の買い越しから縮小)
 白金3793枚の買い越し(前週は5892枚の買い越し)
 コーヒー1万8560枚の買い越し(前週は2万2438枚の買い越し)
 砂糖11万8241枚の買い越し(前週は12万2118枚の買い越し)
 コーン13万8062枚(約7000枚の買い越し増)
 大豆1764枚の売り越し(約売り越し分は5000枚の減)

 インデックスファンドは原油の損失から、金を手仕舞いすることで穴埋めしているとの見方もあるようですが、事実は不明ながら商品全体に入っている資金の流れは、個々の銘柄のファンダメタルは意に介さないことが、実情のようです。時代は短視眼的な見方ではついていけないことは現実問題であり、複視眼的視野の拡大を投資家に要求しているのであろう。
 
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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