本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2006年03月

週間足は陽線続出

相場は彼岸底から軒並み上昇し、強さを絵に描いたような1週間となりました。貴金属始め石油製品・コーン砂糖・コーヒーと軒並み陽線引けとなって引けており、買い方にとっては来週に期待が膨らみ、心地よい週末となったと思います。

今週は月末・年度末要因もあり、納会を終えた銘柄(石油製品・ゴム・小豆)からファンドの乗り換え商いも目立っております。

ゴムはまだ大口の乗り換えはまだのようで、本格的には来週から8月から9月への乗換えを活発に行うのでしょう。今月の大手受け方の去就が、今後の動向に大きく影響してきます。受けた品物はひも付き玉(転売先が確定しているもの)とも言われており、今後の指定倉庫在庫を注目する必要があります。

石油製品は乗換えが活発で、大手ファンド筋は先物中心に買い物を膨らませています。現在先物は10月限であり、灯油は需要期であり順さやのさやは頷けるが、ガソリンは行楽シーズンの月より不需要期に入っていく先物が、割高となることはあまりいただけない。ファンドの買い玉が振るわれるようなことになれば、先物のさやが削られることは必至となるでしょう。ブルスプレット(期近買い・先売り)狙いか、素直にガソリン売り・灯油買いに妙味があるのではないでしょうか。

小豆は昨日、本日とに分けてかなりまとまった乗換えが見られています。ホクレンや地場がいつものようにそれに向かうのですが、乗換えが一巡すれば「元の木阿弥」となる可能性が高いものと考えております。(28日のコラムを参照してください)週明け4月3日は平成18年度上期の雑豆輸入枠の発表ですが、事前予想は7000トン〜10000万トンとされており、ニュートラル圏の上か下か注目となります。

明日(土)もファンドポジションを掲載しますのでご覧下さい。

金も最高値更新

年初来の高値2.242円を上回り前場は2.248円まで買われています。NYでも同679.5ドルを上抜き586.7ドルとなっております。ここまでくれば600ドルは射程圏という、意見も出てきておりますが果たしてどうなんだろうか。

特に今週の上げは強烈であり、銀の影響が少なくないのはご存知のとおりです。依然に申し上げたとおり、ファンドポジションが10万枚(重量換算で300トン弱)を割り込んだことは、結果的に買いポジションの積み上げに繋がったものと思われます。

現在のNY金の取り組み高は34万枚であり、この10日間ほどで約2万枚増加しています。このことから推測すれば、今月21日現在のポジションは10万4000枚あまりですから、現在はおそらく12万枚を越えたものと思われます。

ピークでは17万枚ありましたが、今年に入ってからの総取り組みのピークは36万枚余りです。このことから考えれば後2万枚くらいは、買い乗せの余地があるものと思います。

一方の銀は総取り組みで現在13万7000千枚と、今年の最高の取り組みとなっており、金と比較すれば人気の程をお分かりいただけるものと思います。昨年11月には15万8000枚ほどありましたから、まだ増える傾向と判断せざるを得ません。

市場はETF期待値が異常な盛り上がりぶりですが、上場前の時点でこの反応からすれば、相場の流れからして「噂で買って事実で売る」パターンとなりますから、認可がいつになるのか他の貴金属にも影響しますから、非常に重要な問題です。

現在の数少ない情報によれば、NYの引け後上場申請業者のバークレイズ社は、アメリカン証券取引所に来週にも上場されるという噂を否定して、一部報道で上場が認可されたと伝えられたことを訂正しています。NY・COMEXの取引の後ですから今晩の市場に多少の影響があるのかも知れません。

スノー財務長官ドル安容認発言

おはようございます。

円ドル相場は117円30銭台と東京前日午後3時半からは40前後の円高となっておりますが、米財務長官スノー氏のドル安容認発言がでており、為替相場そのものは大きな反応はしていないが、銀を始めとした商品は先行きのドル安発想を好感して、買い物が入り貴金属4品は新値を更新し、オイルも続伸、穀物・ソフト商品もしっかり推移の入電となっております。CRB指数ダブル底から340ポイントに迫る勢いで、あれもこれもすごいことになっております。

さて、こういうときは冷静な判断が必要で、相場と一緒になって熱くなってはダメなのです。銀については既に仕手銘柄化しており、2月の下旬頃かと思いますが、まだ9ドル台の時ににファンドがコールオプションで、12ドルの買い権利を大量に拾っているとのニュースはコラムでも載せておりますが、その時点で笑われるような価格が現実のものとなってきており、一度12ドルに乗せないと終われない可能性が高いものと思われます。くれぐれも新規の売りは控えていただきたいものです。

他の貴金属は銀を指標にして、分析していただきたいものです。

米国ではスノー財務長官の政策を疑問視する声が共和党からも挙がっており、スノー降ろしが始まっている。新しい財務長官を挿げ替えれば、双子の赤字に対する懸念を和らげると読んでいて、今日のスノー発言の噂を流している可能性もあります。米国の対外的なスタンスは何年も前から「ドル高・強いドル」であり、反旗を翻したかのような発言は、降ろされる材料を提供するようなものです。

時間の関係で後は昼の更新にします。

絵に描いたような節分天井彼岸底

お彼岸を過ぎてみれば商品も株式も、底値だったことが分かってくる。昔の人は全く素晴らしいなと、感心させられるばかりです。

さて、関心ばかしていられないので今日の市況ですが、金は2.200円の高値引けとなり、銀はS高・白金も高値圏での引けとなっております。引け味は悪いわけはないので、買い方とすれば明日の一段高期待となります。利食い推奨派としては、惜しいことをしたとも思えますが、目先相当の水準まで来ているとの判断から、明日の月末・年度末は更にポジションを軽くして新年度に備えたいと考えております。

本日上値が重いのは昨日記したように、nonG大豆の期近限月であり月が変わりると、臨時増しも掛かることから買い方の投げがそこそこ出てはいるものの、未だ底入れには程遠く渡しものの荷物がはまっているなら、納会日が最安値となるケースが殆どです。

とはいえ明晩は米農務省の「作付け面積」の発表も迫り、いよいよ天候相場関連のニュースが増えてきます。期近と先物は別物であり、期近は昨年産・期先は今年度産であり、天候には当然敏感に反応します。国内では天候プレミアムはオンされた価格でも、シカゴはむしろこれからでありうかつに弱気は出来ないと言うことになります。

目先は銀が先導役か

寄り付きから制限高で寄り付いた銀を横目で見ながら、金も珍しく採算値で寄っておりましたが、銀がS高が外れて下落基調に入ると金も連れ安し、10円前後下げて更に銀が戻れば金も追随して戻りと、今日は明らかに銀主導の展開となっております。

銀の上昇は言わずと知れたETF上場期待からのファンド買いが背景にあるのですが、RSIは東京77ポイント、NYは76ポイントとかなりのハイレベルとなっています。移動平均の乖離幅も高値波乱を暗示しており、買われすぎのゾーンになっていることも現実です。

但し昨年12月の高値ではRSIはNY85ポイント、東京90ポイント超えを経験しており、大相場になると通常のテクニカル指標が通用しないことも事実であり、手仕舞いは別にして安易な新規売りは禁物です。それでは上値目標はどのあたりかというと難しいのですが、貴金属本来の主体が金と判断すれば、2月上旬の高値579.5ドルが金の目先の目標となりますから、同時期の銀は目先要注意となるでしょう。(近日中の可能性もあり)

銀相場の流れからすれば、昨年来上げ基調の砂糖相場に通じるものがあります。ETFの上場が決定すれば応分の押しも入るとは思いますが、大勢の上げ相場に変化はないと考えれば、目先は調整の可能性があるものの、買い主体で臨みたいものです。

インフレファイターも形無し

おはようございます。

新議長のインフレに対する姿勢に、市場がそっぽを向いた形での入電となりました。昨日の昼のコメントで貴金属売りとしましたが、一夜明けてごめんなさい、ということになりました。FRB新議長同様に残念ながら、ここにいるアナリストも形無しと言うところでしょうか。本日の金の急進には正直なところ驚きです。

さて、気を取り直して本日の状況説明といきましょうか。NYの貴金属は利上げ継続を嫌気して、朝方は−6.8ドルの560.2ドルまで下落しましたが、銀相場が投機筋の買い物から11ドル台に乗せたことから、金にも買い物が入り3月上旬以来の570ドル台乗せとなりました。2月2日の579.5ドルにあと6ドル余りに接近しております。

最高値更新には今の環境は厳しい状況に変わりはありませんから、高値に追従していくことには躊躇せざるを得ないというところでしょうか。中東始めとした一段の地政学的リスクの高まりがなければ、買い玉を軽くする方針に変化はありません。

原油は小幅続伸しており、ガソリン在庫の減少を材料視しております。原油在庫の増加傾向に変化はないようですが、ガソリン在庫が更に減少するという見通しの方に、相場は反応しています。

穀物は持ち合い状況で、コーヒー弱く、砂糖は小幅続伸というところです。

全般に勢いが削がれる

貴金属は朝方のうちに前日の高値を抜けることなく、後場もダレ気味のまま引けております。強いときならば円安を背景に続伸という状況なのでしょうが、FRB議長の声明に買い気を削がれたというところでしょうか。夜間やLOCOロンドン市場も前場より弱含みで、昨日までの強気の基調も一歩後退というところでしょうか。

石油製品は午前中に大幅高より、灯油の先物はS高にあと一文に迫りながら、貴金属の後退を横目で睨みながらも、息切れ症状となっています。

穀物も後場だれており、nonG大豆の期近2本に至ってはS安症状で引けを迎え、味の悪い引けとなっております。納会うんぬんは未だ早いのですが、4月25日にnonG大豆納会となりますが、売り方商社が渡し物を確保できたという、情報を耳にしたのは先週末であり、今週の4月限の動きを見る限り納得せざるを得ません。

穀物のサヤ、特にコーンの当先のサヤは今日の引けで4.000円余りとなり、過去に類を見ない異常な状態です。シカゴとの採算からしても東京コーンの先物は、大幅な割高となっているのは誰の目にも明らかです。

東京コーンの割高感から現在注目されているのは、国内外の大手商社や穀物メジャーの売りポジションが、推定で12.000枚から13.000枚ものショートとなっており、今後この玉がどのようにほぐれていくのか注目です。

商社勢としては割高な東京売り、割安なシカゴ買いのアービトラージ(裁定取引)であり、理論的にはリスクヘッジされているわけですが、現実問題とすれば東京の売りポジションの含み損は、シカゴのポジションでは焼け石に水の状態です。値洗い損は想定外に膨らんでおり、当業者といえども厳しい状況といえます。

言い方を変えれば昨年の12月の金相場の急騰時の状況に近いものがあります。最も金のように臨時増し証拠金を載せて、買い方を降ろそうとしていると言うことを、わたしは言いたいわけではなくて、状況が似ているとことをお伝えしたいだけです。

それでは内外の異常な価格差を、どのように解決するかといえば、前述しましたnonG大豆の4月限のような解決(もっとも未だ納会は終えていないが)、ひとつの解決策として考えられるのではないかと思われます。

つまり時間をかけてもひとつの限月ごとに、解決していくことです。納会ごとに採算上の値段で落ちていけば、売り方に損はないわけです。逆にいうと買い方は長期に同じ限月を持てば、その分サヤ滑りから不利になりますから、極力買い方は先物で勝負を計る方が有利であり、持久戦では不利となるということです。

このような状況から推察していただければ、コーンや大豆の戦略のヒントが隠されていると思います。生かすも殺すも投資家の方のセンスですから、上手に利用していただければ幸いです。

バーナンキ発言はマイナス要因か

注目されたFOMCは予定通りFF金利を0.25%引き上げ年率4.75%に引き上げました。議長発言も前回同様に利上げの継続を示唆し、市場センチメントは若干の弱材料と受け止めた発言となっています。

NY金の夜間取引は5ドル安・銀12セント安・白金11ドル安となっており、利食い先行となっております。NY金では555ドルの前後5ドル幅の修正に入る可能性があり、銀や白金も同様と思えます。金以上に買われた分だけ、むしろ修正幅は大きなものとなる可能性もあります。目先は利のあるものは一旦手仕舞いし、押しに備えることが得策かと思います。

ファンド資金は金に限らず、他銘柄にも同様な傾向が強いので注意が必要となります。今週の上昇ムードに水を差されることも想定される為、注意が必要でしょう。

全面高の強気一辺倒は少し先延ばしの可能性がでており、慎重な対応が必要となりますからファンダメンタル面で本来余り強くない穀物やコーヒー等も充分注意すべきでしょう。

コメ上場見送り

中川農林水産大臣は昨日午後の記者会見で、コメ上場を認めない方針を明らかにしています。全農始め生産者の言い分に耳を貸し、流通業者には耳を傾けていないことが、その理由付けとして日経紙にも記載されておりご覧になった方も多いのではないかと思います。

商品業界においては最後の大型商品として、期待されていたものが今回の見送りは大きなショックと言わざるを得ません。穀取の森理事長も「流通業者の意見をもっと聞くべき」との指摘をしており、規制緩和政策が機能していない官業の保身策や、農水と生産者団体の癒着構造が背後にあるかのような、印象すら与えかねない状況です。

業界では過去何度も生産者や流通業者を招き、勉強会を開き上場は既成事実化していたわけで、商品業界の発展を考えれば是が非にも上場をと、期待した業界関係者としては政府方針に対して落胆の色は隠せないと同時に、食管法に守られたコメという聖域を、市場経済の中に組み込む可能性が先送りとなり、まさに五里霧中の心理状態に陥った感です。

買いが買いを呼び込む

数日前よりの兆候が現実のものとなった感じです。貴金属全面高から金相場が息を吹き返し、連れて穀物・コーヒー・砂糖に石油製品と順々に買われており、特に金が寄り付きの2147円を上回り、2150円台に乗ってからいわゆる循環買いが始まりました。

金の上げに連れて他銘柄が買われる様は、久しぶりの感覚であり「この感覚はいつ以来かなあ」というのが正直なところです。金のような国内最大の取組銘柄の浮上は、改めて他の銘柄に与える影響が大きいというのが私の実感でありますが、本日の上昇劇は人によってそれぞれに受け止め方も違うのでしょうね。

今週も今夜のFOMCでのバーナンキ発言や、週末の国内消費者物価指数の発表もあり、金利情勢に対する発言が相次ぐわけですが、相場は最近のネガティブな材料を織り込みながら、上昇に転換してきたことは評価に値します。放たれた矢は元の鞘には戻れません、見切り発車の方向性が正しいことに期待したいものです。

ところで昨日も記したように本日は小豆の納会でしたが、569枚の受け渡しがあり予想の範囲内の平穏納会となりました。他銘柄の上昇に連れ高することもなく、低調なままに一日を終えております。

背景となる需給の悪さについては、上場銘柄の中ではピカイチ?(使い方は間違っていますが)であり、供給過剰感からは逃れようもない状況です。以前から言われる3000ha程度の減反では、1万円大台回復は困難ではないでしょうか。

小豆相場の最大のビックプレイヤーである、ホクレンあたりの思惑としては、せめて作付け時期(GW前後が最盛期)までは、価格を押さえつけて農家の作付け意欲を減退させたい、というのが本音のところではないでしょうか。よって4月納会も今月とさほど変化があるものとは思えず、天候相場が始まるまでの暫くの間は、先物9000円が上値の傘となる、戻り売り相場が続くものと思われます。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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