本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2006年09月

CFTCファンドポジション

CFTC発表の9月26日の、ファンドポジションを下記に記しておきます。

円     8万7,358枚売り越し(−3,446枚)
原油    1万3,685枚買い越し(−8,813枚)
ガソリン  1万4,252枚買い越し(+2,893枚)
H・O   249枚売り越し(途転1,343枚)
白金    3,867枚買い越し(−354枚)
パラ    2,966枚買い越し(+236枚)
金     7万1,244枚買い越し(−6,624枚)
銀     1万8,467枚買い越し(−614枚)
コーヒー  2,638枚売り越し(−1,143枚)
砂糖    3万4,912枚買い越し(−6,468枚)
コーン   15万8,285枚買い越し(+4万2,136枚)
大豆    4万3,054枚売り越し(+755枚)

* マイナスの増加は売り越し増の表示です。
* 途転は変化した総数量です。
* 円ショートは高水準維持ですね。
* コーンが短期間では買い過ぎを暗示しています。

朝一番情報

おはようございます。

円ドル相場は118円10銭台後半で推移しており、昨日の東京3時半からは20銭前後の円安・ドル高となっています。ドルは対ユーロでも1.2674ドル(前日は1.2701ドル)とドル高傾向となっています。特段の材料はありませんが、米コア個人消費支出が前月比0.2%上昇しており、インフレの目が消えていないことから、ドルが他通貨に対して強含んでおります。

原油は62.91ドル(+0.15)と小動きとなっています。減産で注目されるナイジェリアは10/1より12万バレルの減産、ベネズエラも同5万バレルの減産を表明しており、両国で17万バレルの減産となります。他のOPEC加盟国は、原産の予定はないとしており、反応は限られたものとなりました。OPECでは2800万バレルが合意されている数量ですが、実質3000万バレルに迫る生産となっており、そののりしろを減らす程度のものと見られます。

貴金属は反落しており、金604.2ドル(−6.7)で入電しており、他の貴金属も押しなべて下落症状となっています。最近の修正高基調が、ドル高基調で打ち消されたという程度の解釈でよいものと思われます。現物を含めて今週は600ドル台返り咲きとなりましたが、応分の調整というところでしょう。週明け円建て金は、10円強の値下がりとなりそうです。

砂糖は続伸しており、10.85セント(+0.30)にて入電しており、10月限納会はカーギルの大量受けが入り急騰しております。納会事情の詳しい経緯は分かりませんが、大量の渡し物を世界最大の穀物メジャーであるカーギル社が、ほぼ一手受けしたものと思われます。50万トンから100万トンの渡し物があると言われていましたが、この全量を受けきったものと思われます。

大豆・コーンは小反落しており、四半期在庫が予想の範囲内であったことや、週末の好天予報から収穫が早まることから、利食い調整となりました。米農務省の9月1日現在の在庫が寄り付き前に発表されており、以下のように発表されています。
コーン 19億7,100万ブッシェル(事前予想19億6,700)
大豆  4億4,900万ブッシェル(事前予想4億8,200)

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大引け雑感

今日も一日お疲れ様でした。

貴金属はまちまちながら、前場から見ると持ち直しており、特に金は前日比10円前後確りとなり、他の貴金属を牽引した形で一日の取引を終えています。出来高は8万枚足らずと平凡なものに終えておりますが、下値を切り上げて徐々に底値感も広がりつつあるようです。

金は今月の上下動の中間地点でもあり(半値戻し)、この水準からは慎重さを要求されるのも事実、原油価格や為替・米国の景気指標・中東情勢と来月も波乱の展開が予測されます。ワシントン条約の初年度も、100トン前後を売り残して(実質売却は400トン程度)おり、駆け込み売却として、売り方ファンド勢が流したと思われる情報も、ガセであることが判明し、今週の上昇要因となったものと思われます。

穀物はコーンを中心に制限高で引けており、ファンドや大衆の売り方の踏み上げとなりました。先物がシカゴと比較して割安に押さえられていたことから、今週シカゴ高・円安を背景に一気に上昇を演じて、遅れを取り返した感じです。5月以来4ヶ月ぶりに、2万円の大台乗せとなっております。今夜の四半期在庫が注目となりますが、踏み一巡からの反落にも注意が必要となります。

コーヒーが後場2節以降、当限に外資系倍専業者と思われる新規買いが入り、当限は制限高となっています。大引けは当限高から、期先もつられて引け高となっています。国内商社が9月限納会で親引けしたものは、数十枚残されているものの、買い方が買い増しすると、売り方の踏みが誘われることになり注意が必要です。

ゴムは他商品高を受けて急反発しましたが、チャートははらみ線が不成立となっており、ただの戻りと言うことでしょうか。来週は中国が国慶節から一週間休みとなり、中国背景の買い物は減少することから、現物市場は冴えないものとなることが予測されます。底入れには未だ少しの時間を、要するものと考えています。

この9月は波乱の一ヶ月となりましたが、何とか無事に乗り切ることができ、ホッとしているところです。皆さんはいかがでしたでしょうか。今後とも最新の情報や分析を心がけて参りますので、よろしくお願いします。良い週末をお迎えください。

前場雑感

ナイジェリアの石油関係者の発言が、「10/1よりOPECは5%の減産をすることで合意した」との報道から、北海原油やNY原油が一時急騰したこと場面もありましたが、クウェートが減産合意を否定したために、その後は落ちついた展開に戻しており、夜間取引も現在30セント前後下げており、62ドル台前半での揉み合いとなっています。

今月の総会では生産量については、据え置きで決定しており、12月までは総会がないために、OPEC加盟国では最近の原油安に神経を尖らせているのでしょう。暖房油を中心に在庫が豊富な状況から、原油価格には未だ悲観的な見方が多いものの、OPEC加盟国が60ドル割れを容認しない姿勢を示した事で、今後は神経戦に入る模様です。

貴金属や穀物にも原油の波乱状態が波及し、昨日の海外市場ではファンドの買いを呼び込んだようです。しかし、原油価格が落ち着きを取り戻したことによって、貴金属も波乱のない展開となっています。穀物はコーンの先を中心に制限高を含む急騰となっています。先限中心に売り方の踏みを催促している相場つきとなっており、既存限月は落ちついた展開ながら、先限の戻り売り人気から溜まった売り玉が整理を強要されているものと思われます。

朝一番情報

おはようございます。

円ドル相場は現在117円70銭台後半で推移しており、昨日3時半から約20銭の円安・ドル高となっています。ダウは6年半ぶりの史上最高値を更新しており、やっと9.11事件やエンロン事件を乗り越えたことになります。ユーロドルは1,2696ドルとややドル高傾向となっています。来週のECB理事会では利上げが確率的に高く、円安・ユーロ高は欧州からの牽制発言に晒されそうです。金利差でが焦点では、円はドルにもユーロにも太刀打ちできるものではなく、円安は主要国通貨に対して今後も継続される可能性が強いと思われます。

原油は62.76ドル(−0.20)で入電しており、OPECの減産発言を巡り乱高下しております。きっかけはナイジェリア石油関係者より、「非公式ながら10/1より5%の減産を行う」との話が伝わり、サウジやクウェートもこれに追随するとのものでした。しかし、サウジの減産の噂は取り消され、反落というところでしょうか。いずれにしろ原油市況の60ドルを守れるかどうかで、産油国に動きが出る可能性が残り、在庫増を取るか、OPECの介入に比重を置くかで強弱感の分かれるところです。

貴金属は原油が一時的に買われたことや、ファンドの新規買いが入り続伸症状となっています。しかしながら引け際原油が反落したことから、スポットは昨日とほぼ変わらずとなっており、東京市場の上値は重い可能性があります。

穀物は大豆・コーン共に、10セント強の急反発となっています。貴金属や原油の急騰から、ファンド筋の大口の買いが入ったものであり、新たな要因の発生は見られません。飛びつき買いは避けるべきと思われます。今夜米農務省の4半期在庫が発表されますが、コーンの事前予想は19億6,700万buと今月の農務省予測(20億1,200万bu)を下回り、ファンドの期待感からの買い物と思われます。大豆は事前予想4億8,200万buと、農務省報告(4億8,500万bu)と大きな変化はありません。

大引け雑感

今日も一日お疲れ様でした。

貴金属・石油製品は堅調のままで引けております。金は上下動が10円以内の幅で、出来高7万余りと平凡なもので終えております。9/7の高値2,428円と、9/21の安値2,181の半値戻りが2,300円となりますから、強弱感の分かれるところとなりますので、積極的な売買が手控えられた状態と思われます。安値から120円幅の戻りが入ったものの、買い方も本気で買うには情勢が不透明なために、様子見を決め込んでいる情勢です。

一方の白金ですが60円〜70円幅買われており、安値から150円前後戻しており、買い方も一安心というところでしょうが、未だ予断を許さないのは金と同様です。米国の景気後退を匂わす材料も多く、白金にとっては逆風となります。

ゴムは先週の2日連続制限安時の窓を埋めると同時に暴落しており、上げ(登り)はジワジワと、下げ(下り)は一気にノンストップで急降下の状態です。まるでジェットコースターのようです。恐怖心を煽るようにゆっくり、ゆっくり上げて行き、恐怖心のピークから真っ逆さまに落ちてゆくそれです。他の国際商品が堅調な中での、急落はいかにも場味が悪いとしか言いようがありません。

コーンはシカゴ市場の反落から、応分の調整が入るものと思われましたが、工業品銘柄堅調からのサポートもあり、前場から確りで推移し、一部ファンドの踏みを巻き込んだ形で終えております。目先は東京市場の内部要因から、一段上を買う余地を残しておりますが、10月第2週の「米農務省の需給報告」では生産高の上方修正の見方もあり、目先の売り方の整理一巡からの反落場面も、近々あると思われ高値追いは避けたいものです。

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前場雑感

東京は久しぶりに晴れ渡ったお天気となっており、爽快な気分を味わえる日となっています。ここ数日傘を手放せない日が続き、うっとうしい限りでしたが、やっぱりお天気はいいですね。

貴金属・石油製品はチャート上にギャップを空けて、勢いよく上げております。最近の安値からの戻りはチャート観測上、底入れをしたと見てよいと思われます。但しここまでは今月の暴落に対する戻りであり、この水準を追いかけていくには未だ時期尚早と思われます。ここは慎重に一旦手を空けて、押しを待つも一手と思います。

ゴムは前回の戻りと同派動となっており、225円前後は連続制限安の空埋めにあたり、戻り売りで見た場合は売りの急所となります。

コーンは工業品全面高と円安を受けて、換算よりも下げ渋る展開となっています。フレートは今週50ドルを若干割り込んでおり、買い玉は一先ず手仕舞い押しを待つ体制がベストと思われます。

朝一番情報

おはようございます。

円ドル相場は117円40銭台で推移しており、昨日3時半からは40銭前後の円安・ドル高となっています。注目の8月の新築住宅販売件数は前月比4.1%の増加となり、105万戸(事前予想104万個)となっています。但し7月を100万7,000千戸(速報値107万2,000戸)に下方修正させており、その反動から結果的に8月の増加を招いており、実質8月はマイナスと見られるために、住宅需要の落ち込みを証明した見方となります。価格比でも前年を下回っております。8月の耐久財受注は前月比0.5%の減少(事前予想は0.5%の増加)となっています。円はドルに対して売られていますが、ドルは1.2701(前日1.2683)とユーロ高・ドル安傾向となっています。

原油は急反発62.96ドル(+1.95)にて入電しており、OPECダウコル議長(ナイジェリア)の、先行き減産を示唆する発言から下値を警戒するムードが広がり、ショートカバーを誘っているようです。在庫発表は原油・ガソリン・暖房油共に、増加しており在庫水準の高水準が確認されています。

貴金属は続伸、金のスポットは今月8日以来600ドル台乗せを果たしております。ここ最近のコメントとして、「現物の買い物が見られる」との内容を多く目にします。500ドル台での現物買いがジワジワ利いているようです。600ドルを固めに行くことが出来るかどうかの局面ですが、底入れ確認から押し目買いに変化したものと思われます。

穀物は反落、原油・貴金属高に支援されることなく、上値を重くしたようです。昨日記したようにコーン新穀12月限は、半値戻り達成からの反落であり、ある程度予期できたものとなりました。但し今後も雲雨天の予想が出されており、収穫の進展は捗らないようです。コーンの押し目を買うスタンスに変化はないものと考えております。

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牛肉と大豆・コーン

米国産牛肉が輸入解禁となって、吉野家の牛丼の販売店が、テレビのニュースに取り上げたことはご存知のことと思います。生後2年以内の肉牛は頭数に限度があり、営業はこの日一日だけでしたが、いずれは量的に確保されて牛丼復活となることでしょう。

退任前の小泉首相がブッシュへの最後のプレゼントが、牛肉輸入ということでしょうが、国民は安全性の問題から、米国産牛肉を全面的に認知してはいないようですね。狂牛病についての認識の高まりから、日本国民の間では米国産牛肉に対する不信感があり、安全の保障を前に政治決着した経緯そのものにも、不信感のあることが背景となっているようです。

牛肉問題を取り上げた報道番組を見たときに驚いたことは、アメリカの国民の大勢が狂牛病の存在すら知らないと言うことで、米国の政府がおおっぴらに国民に伝えてはいないようでした。一部の知識人階級しか知らない状態は、政府の責任でしょうが、知りたくもないという顔で、ハンバーガーを頬張る国民も国民です。

米国人のおおっぴらで大らかな性格を嫌う人は少ないのでしょうが、食の安全は命に関わることであり、よその国のことながら、国民がもっと関心を持つべきではないかと思います。

牛肉の話となってしまいましたが、我々日本の商品市場にも無関心ではいられない状況があります。日本では数年前より食料品としての「遺伝子組み換え作物」は禁止となっています。たとえばスーパーで豆腐を買うときには、「原産地表示と非遺伝子組み換え大豆表示」を確認して買うのですが、世界最大の大豆生産国である米国産が少なくなっていることをご存知でしょうか。

日本が遺伝子組み換え禁止政策をとってから、米国では大豆・コーン共に最大の輸出国である日本に合わせて、非組み換えの耕作地を大幅に増反しました。6年前には半分近くに非組み換え作物を植えたのですが、今年は大豆で僅かに2%、コーンで39%に減少しています。要は収穫高が大幅に減少し、コストアップを考えると組み替えを買ってくれる国に売ればいいのであって、日本や欧州のような国には輸出しなければいい、という考え方のようです。

生産性と省力化とコスト優先、安全性は二の次ということがアメリカ人の考え方ということになります。狂牛病の怖さも知らず、人体への悪影響に対しても無神経とも言えるでしょう。組み換えコーンを飼料として食べた牛を、平気で輸入を認めるような日本人にも問題があるのでしょうね。

大引け雑感

今日も一日お疲れ様でした。

日経平均が390円高で1万5,947円となっています。「消費者信頼感指数」の上昇から、景気後退懸念が遠ざかり、米国の株は今年の最高値を更新したことから、日本の株価を押し上げたものと思われます。

株高の影響を受けてか白金も3時過ぎから急伸し、4,200円を大きく上回り一先ず下抜けを回避できたようです。未だ予断は許せないのですが、金も先週の高値である2,350円を上抜けてきており、これで原油の底入れ待ちの状態となりました。

今夜も米国では「新築住宅販売件数」と「耐久財消費新規受注」の発表が控えており、為替や株価・商品価格に影響を及ぼすものと思われます。昨夜の「消費者信頼感指数」に続き景気後退懸念を打ち消すような、数値が出るのどうか注目されるところです。

商品市場もヘッジファンド「アマランスショック」より、徐々に立ち直りつつあるムードが作られつつあるのですが、景気後退局面を回避できても、ドル高要因となったり、利上げ議論再燃の可能性も残されており、未だ手放しで強気を張る場合でもないと言うことが、現実でしょうか。

「最前線レポート」はこちら

【先週のサンプル↓】
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相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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