本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2007年06月

大引け雑感

今日も一日お疲れ様でした。

後場は円ドルが123円の前半に上昇したことがきっかけで、まずは穀物・コーヒーあたりから一部制限安となり。石油製品に金・白金と追随しての下げに見舞われております。円・ユーロでも165円台に上昇しており、円売りが一服症状となっていますが、金利差相場は継続されると思われ、一時的な円買戻し程度の解釈で良いと考えております。

さて、目先の注目材料は今晩23時の米経済指標。特に5月米新築住宅販売件数(予想:92.5万件)、6月米消費者信頼感指数(予想:105.0)に注目です。いい数字であればドルの買い戻し要因、悪いものであれば一時的に123円を割り込む場面も想定されます。金融では米大手証券ベアスターンズの二つのファンドの破綻が取りざたされており、気がかりではありますが、サブプライムローンの焦げ付きの一部分とも考えられ、破綻問題がさらにナーバスに取り上げることはないと考えております。

金は25円安の2,602円で引けており、結果的に納会後の鞘すべを一気にやってしまった感があります。本日の8月限と4月限の鞘は21円に縮小しており、明日の6月限新甫に備えての動きになっています。目先独自の材料にかけることから、大きな動意に欠ける展開が予想され、下値の堅さと同時に上値の重さが同居しているような相場つきです。

一方の白金は金の下げや他銘柄の下げにつられる動きから、3社の買い方ファンド機関店の一角がまとまった利食い売りを出したことがきっかけになり、売りが売りを呼び込む展開から大きく下落して引けています。トレンドに大きな変化はないものの、高値掴みの玉が振るいにかけられる可能性も否定できず、5,000円の大台を踏みとどまることに期待!

アラビカは久しぶりに制限安に見舞われ、内外ともにこの1ヵ月余りの買い玉が、水に浸かった状況となっており、買い方の苦戦が今後予想されることになりそうです。ロンドン・ロブスタ・コーヒーの仕手戦も微妙にNYコーヒーに影響を与えておりましたが、ファンドの買い越し1万5,000枚強は降霜懸念が遠のく状況では、少し買いすぎと思われ多少の玉整理が止む得ない状況と思われます。

ガソリン・灯油は海外高に関わらず、高寄り後はずるずると下げて、引け値ベースでも本日の安値圏となっております。特に悪材料出現ではありませんが、商品全体が円高に押され気味な状況がここにも表れている証明でもあり、シーズン到来を控えた石油製品を弱くするにはあたらないとおもいます。


穀物にゴム

穀物は後場に入りさしたる要因もないものの、調整に見舞われております。シカゴの下げに追随するどころか、押し目買い人気が先行したとがめが今にして出ているものと思われ、買い玉の整理が一巡されれば、再度の買い妙味がでるものと思われます。但し、シカゴとの換算を重要視しながらの対応となりますので、買いは慎重に願いたいものです。

ゴムは昨日・今日の下げに対する抵抗は、産地タイの大手輸出業者ビーライトの工場で、2,800トンが消失されたとのニュースが伝わったことが要因と思われます。23日の土曜に火事のようですが、心理的に売り難いムードとなっているようで、下値をサポートしているようです。ゴムの市況については「レポート参照」ください。

貴金属雑感

金はほぼ換算値通りで寄り付き、その後の円高を嫌気した売り物に押されましたが、スポットの650ドルが底堅いものとなり前場を引けております。123円の前半はドルの堅さも見られ、その意味では2,600円どころが下値の目処と思われます。しかしながら現在の金を取り巻く要因にも強材料の不足も指摘されており、上値も660ドルで抑えられる事からきっかけ待ちの展開かと思われます。

一方の白金相場のほうも今日は一段売り込まれており、NY市場の納会受け渡し通知がらみの調整が嫌気さているようですが、上値抵抗を上に抜けて日柄の浅いことや、逆ザヤ相場の典型からして、明日の新甫発会以降の鞘出世も考えられ、買い方のペースに大きな変更はないようです。

朝一番情報

おはようございます。

円ドル相場は現在123円60銭台後半で推移しており、昨日より20銭前後の円高・ドル安となっています。ユーロ・ドルは1.346ドルとややユーロ高の様相、ダウは急反発も引け際に売りなおされて8ドル高でひけています。27-28日に予定されているFOMCは5.25%の政策金利は据え置きの模様です。

* 5月の中古住宅販売件数:前月比0.3%減少の599万戸

原油は小動きな展開、ナイジェリアの無期限ゼネラルストライキが終結したことから、朝方は安寄りしたものの、ガソリン供給等に不安が残ることから、製品が底堅く推移し原油は安値から1.6ドルもの急上昇となり、下げ止まっているようです。ナイジェリアでは国内の燃料の値上げを政府が見送り、国有の製油所2ヵ所の売却について再検討することを表明しており、4ヵ間のストが終結となっています。

貴金属は反落しており、原油が一時的に大きく下げたことや、北朝鮮も核停止措置に向けた動きが嫌気売りを誘っているようです。金を取り巻く目先の環境は大きな変化がないものの、強材料に欠ける展開が続いており、上昇力に乏しい動きとなっています。白金族も金の下落を嫌い、納会通知を控えて買い方の整理が入ったもようで反落しております。白金は安値からは10ドル前後戻しており、南アの鉱山スト懸念が下値を支えているようです。

穀物は続落しておりコーンベルト東部への乾燥懸念の後退が、ファンドの売り物を誘い出しており、最新予報も低音・降雨を予報したために、安値圏での引けとなっております。引け後の作柄状況もコーンで良以上が73%(前週70%)と、作柄の改善が見込まれるために、本日の夜間取引も上値の思い展開が予想されます。ちなみに大豆も作柄改善気味となっており、国内の押し目買い人気からの割高感の是正が求められることになりそうです。

ゴム・ガソリンの納会より

ゴムは前日比で1円50銭高の268円80銭での納会落ち、前月比では27円10銭安となっています。受け渡し枚数は402枚と数量的にはまずまずの量ながら、同一商社の親引けも見られ内容的には乏しいものと思われます。6月限は売り込み限月の最終月となっており、7月限以降は高値取り組みに変化しており、定石通りであれば先行きが見えて来るように思われます。(詳しくはレポート参照)

ガソリン納会は想定外の一代の高値で引けており、市中価格よりなによりも高い異常な状態で納会しております。市中では元売によるバキュームから、現物を吸い上げており、市中から割安なものを買い付け、定期に渡せばすむものの業転物がなければいたし方ないようです。理にかなわない相場ながら、それも相場ということでしょうか。なんだか狐に摘まれたような気分です。

前場雑感

穀物は夜間が続落ながら買い気の強さから、下げ渋っております。手口では大衆店買いの商社機関店売りの構図となっており、お世辞にも良い手口ではないように思います。人気は押し目買いに傾いており、余りに換算値を無視すると咎めが出ることも想定に入れるべきと考えられます。強気対処は資金に余裕をもっての対応を!

貴金属はドル建ての動きがパッとせず、先週末の引け値圏での揉み合いとなっています。唯一強い白金は新高値を更新ですが、それとて出来高が僅かに2万枚余りと冴えない状況となっています。貴金属相場そのものに元気がないようで、本来ならば白金主導に動意付いていいものの、この体たらくではいたし方ないところでしょうか。

穀物相場について

おはようございます。

本日大きく動きそうなのは穀物相場ということになりそうす。

週末はシカゴ市の本拠地イリノイにかなりの纏まった降雨があり、ファンドは大豆・コーンともに15,000枚の売り越しとなり、ピットの上空に直接大雨が降下したことが売り物の背景となっているように思われます。また、来週も引き続き降雨予想が出されていることも売りが売りを誘ったようです。

逆に高値で買いを見送っていた商業筋の買い物が、各8,000枚程度入っていたことが注目材料となっています。コーンベルト東部(オハイオ・インディアナ両州)が潤うことは、今までの買い材料の後退を意味するのですが、十分かどうかは未だ疑問の残る状況と思われます。対して国内市場は買い人気が先週まで偏りすぎの感は否めず、シカゴとの比較において割高に位置していることは、一旦は買い方の玉整理を強いられるものと思われます。

しかしながら、相場が終わったとの判断は時期尚早であり、売り物一巡すると買いなおしが入ることが天候相場の常であることをお忘れなく!

株と金が逆相関

週末のNY市場は株式と金が、久しぶりの逆相関性の動きとなっております。

株式は米大手証券ベアスターンズ社傘下のヘッジファンドが、破綻の危機に陥ったことからダウが売られることになりました。このファンドはサブプライム住宅ローン債権への投資で、多額の損失を出しており、親会社の株や出資した大手銀行株が売られた模様で、ファンドビジネス自体に対する懸念が広がったようです。

サブプライムローンの焦げ付きがこのような結果として出ており、影響が小さくないことが証明されています。来週以降のダウの強弱は意見が分かれるところですが、サブプライムは米経済の一部分に過ぎず、ゴールディロック(適度な居心地のいい状態)の状況が続くから、景気の腰折れにはつながらないとの強気の見方が強気の見方となっています。

一方の金相場のほうですが、先々週は金利高を嫌気した展開から、株式と同様の反応を見せておりますたが、金利高は経済の好調によるもので、健全なものとの認識が広がると株高につれて金も上昇という主体性のない動きとなっておりました。

その意味では週末の上昇は株安に逆行した動きとなり、金の存在感を久しぶりに示したことになります。ドル安に支援されたものとも考えられますが、「株との逆相関性」という状況から遠ざかっていた金が蘇えることが出来るのか注目です。

下値が限定的なこと(650ドルに実需の買い)と、ドル安(対ユーロ)傾向の再燃?という材料もあるのですが、強力な材料に乏しいのも現状です。商品相場を原油や穀物と同様に代表する銘柄ですから、存在感を高めることを期待したいものです。

CFTCファンドポジション

CFTCより発表された6月19日現在のファンドポジションを紹介します。

円     16万1361枚売り越し(+3万3799枚)
原油    6万7421枚買い越し(+2950枚)
ガソリン  4万1201枚買い越し(+8493枚)
留出油   1万9636枚買い越し(+1万1278枚)
白金    9224枚買い越し(−34枚)
パラジウム 1万239枚買い越し(−197枚)
金     8万1605枚買い越し(+5709枚)
銀     3万4696枚買い越し(+3016枚)
コーヒー  1万5521枚買い越し(+1921枚)
砂糖    2202枚買い越し(−1万4857枚)
コーン   26万7392枚買い越し(+1万6302枚)
大豆    14万2534枚買い越し(+3320枚)

* 円ショートが積み上げられ2兆円を突破しており、過去最高(2兆2千億円)に接近しています。金利高を健全と判断され、キャリートレードの積み上げが進んでいるものと思われます。
* 金は253トンの買い越しに増加し、前週より17トン増加。
* 砂糖の買い越しに安定感がないものの、今年3週連続の買い越しははじめてであり、その後も増加と見られる。
 

朝一番情報

おはようございます。

NY市場の円ドルは123円85銭と、東京で124円台が引け際あったようですが、落ち着いた展開となっています。円・ユーロが166円80銭台と円が最安値を更新し、ユーロ・ドルも1.347ドルとユーロの強さが目立っているようです。金利差相場からの円安、円キャリー需要の円安という二つの円安要因が健在のなか、利上げ余地の残るユーロが、ドルに対して優位性も再認識されているようです。本日は経済指標が特に発表されておりません。

原油は反発しており69.14ドルに上昇、ナイジェリアのゼネスト突入からの供給懸念(輸出は止まっていまい模様)に加えて、中国の5月の石油需要が704万バレルと9ヵ月ぶりに増加と発表されており、中国需要の評価が改めて市場に影響されているようです。また、イランが100キロ以上の濃縮ウランを保有していると伝えられたことも、買い材料視されたようです。70ドルの大台手前の揉み合いとなっていますが、需要期入りのシーズン到来を控えて、今後も高値圏での推移が想定されることになりそうです。

貴金属は金が反発、銀は続落、白金族は確りとなっています。金は対ユーロでのドル安や原油の反発を材料視しており、白金は南アの労使交渉の行方から、ストライキの懸念を材料としているようです。金は660ドルに乗せるとで治りムードが広がると見られますが、やや材料不足につききっかけ待ちモードに入っております。スト懸念の白金は労使交渉が大詰めを迎える下旬から、7月上旬にかけて一花咲かせそうなムードとなっています。換算は金が10円高、白金が30円高、銀は2円安、パラは変わらずです。

穀物は続急反落しており、ベルト東部の降雨や降雨予想が、相場の圧迫要因となっており、ファンドの手仕舞いを促進しているように思われます。東京市場では人気が買いに傾きつつあり、シカゴの下げ分に対する未消化部分が大きいと思われ、来週前半は買い方の玉整理が進みそうです。週明けの作柄が今回の降雨でどの程度の影響を及ぼしているのか注目となります。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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