本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2008年05月

CFTCファンドポジション紹介

CFTCより発表された5月27日現在のファンドポジションを紹介します。

円(YEN)   3万3,304枚の買い越し(−6,744)
原油      2万5,867枚の買い越し(−2万4,363枚)
留出油     1万6,044枚の買い越し(−2,953枚)
ガソリン    6万2,452枚の買い越し(−7,468枚)
白金      9,647枚の買い越し(−99枚)
パラジウム   7,830枚の買い越し(−247枚)
金       19万1,512枚の買い越し(+9,393枚)
銀       4万4,838枚の買い越し(+1,769枚)
コーヒー    2万4,129枚の買い越し(−2,186枚)
砂糖      14万3,069枚の買い越し(−2万2,122枚)
コーン     35万2,320枚の買い越し(−7,801枚)
大豆      11万4,726枚の買い越し(−2,035枚)

週末・月末の海外市場

おはようございます。

【 金融・為替】
ドル円相場は105円50銭台と、昨日夕方5時半からは10銭程度の円安で小幅な動きとなっています。ユーロ・ドルは1.555ドルと、1.550ドルを割り込んでいた東京時間からはドル相場の軟化傾向が見られます。ダウは7ドル安の1万2638ドルと小動き、個人消費は事前予想とおりに改善が見られており、最近の景気指標ではリセッションの懸念がいくらか和らいでいるようです。

* 4月の米個人所得・消費:所得は前月比+0.2%・消費支出も+0.2%・コア指数は+0.1%
* 5月のシカゴ地区購買部協会景気指数:49.1
* ミシガン大学消費者信頼感指数:59.8

【石油市況】
原油市況は先進国の需要後退懸念や、CFTCの「価格操作疑惑」の調査乗り出しから一時124.67ドルに夜間取引で急落したものの、本セッションでは売られすぎに対する修正高に反発127.35ドル(+0.73)に浮上して引けています。

【貴金属市況】
貴金属はドル安と原油の反発を支援材料に急反発しております。白金は2,000ドルの大台に返り咲いたものの、金は900ドルの大台にはまだ上昇余地を残しています。原油市況の上下動に翻弄される展開が6月にはいっても続きそうなムードとなっています。

【穀物市況】
穀物も貴金属同様にドル安や原油高に反応する動きとなっており、加えて主産地のアイオワ州の豪雨と低音による作柄の生育懸念に反応して急反発となっています。大豆はアルゼンチン農家の要求に政府が関税引き下げで応じるとのニュースから、新穀眼月は旧穀眼月に比較すると伸びが鈍い展開となっています。

*海外市場も今日で5月相場が終了、ヘッジファンドの決算月も終了し、来週からは6月相場入りし、通常ならばファンドのポジション積み上げが想定されます。但し今年はCFTCの原油価格操作疑惑が発生しており、ネガティブな部分も含められるところからしばらく一進一退の展開が想定されます。

大引け雑感

今週も一週間お疲れ様でした。

序盤は原油高から「インフレを合言葉に上昇」週後半は原油価格の「不正取引疑惑にCFTCが乗り出すニュース」に市況は萎縮すると同時に、対ユーロでドル高が進むダブルパンチに原油のみならず、商品市況は全面安に見舞われて引けています。

「不正疑惑取引」証券界ではよく耳にする言葉です。それ以前になぜ原油市場を目の敵にするのか?世界的な物価上昇は新興国を中心に2桁の伸び率、欧米でも3%前後の上昇、日本ではガソリン高のニュースが連日騒がれているものの、せいぜい1%前後です。新興国では「米騒動」まで実際に起きており、米国では長期的なドル安基調が商品高につながっています。

NY本社の石油メジャーにデモ隊が押し寄せるニュースも、日本にも伝えられています。また、飼料穀物の上昇から畜産農家の不満も噴出しており、世論に突き動かされて議会では石油メジャーの聴聞会が開かれるにいたり、政府も国民の声を無視できない情勢となったことが、「原油価格上昇の犯人探し」にいたったようです。

犯人は果たして発見されるのか注目されるところです。たとえばナイジェリアのテロは原油をロングするヘッジファンドがテロ組織に支援しているとか。極端な見方さえ出ている始末ですが、犯人など発見できなくとも国民に対するポーズだけでも十分な成果とする見方があります。金融や証券界と違い「コモディティ」しかも原油を買占めるなど愚の骨頂で、犯人などいそうにありません。強いて言うと「原油を買うな!」という極論にまで到達する始末、買うのは悪!というムードもないわけではありません。

しかし、資本主義経済の自由市場を束縛する政策にいたることは、資本主義経済そのものを否定するもので、そうなると相場観もファンダメンタルもない世界になってしまいます。

商品市場は当局の調査に萎縮気味!

5月の最終営業日の日本市場は、「原油安とドル高」という悪材料の双頭が、東京市場にも波及している状況、週末・月曜要因も加わり買い方の整理売りからストップ安続出の状況です。

米商品取引委員会(CFTC)が、原油先物市場に調査に乗り出しているとの報道が、「市場操作の疑い?」 → 「投機筋に制裁」 →  「原油の暴落懸念」 という具合に調査の状況が勝手に一人歩きしている模様で、商品市況全体に影響を及ぼしているようです。

ドル高についてはダラス連銀・フィッシャー総裁の「インフレが続くようであれば、金利政策は利上げの可能性も検討する」との発言に、ファンド筋の建て玉整理が進んでおり、金利下げ止まりは商品にマイナス要因となることを如実に表しているようです。

上記ふたつの事柄は、無関係のようで密接に関係しており、金融当局の資金供給が住宅問題の解決に至らず、投機筋の資金供給につながり、商品高を演出したことなり、その現象に当局が業を煮やした反応を示しているようです。

また、CFTCの調査も米議会の要請を受けたもので、インフレ傾向が続く米国民の声を受けて重い腰を上げたもので、「投機を敵対視する意見を重用したもの」と受け止められます。「相場は相場に聞け」の格言のとおり、ソロス氏の指摘のとおり原油相場がバブルであれば破裂する展開も否定できないものの、市場原則を信用するならばたやすく潰される相場ではないと思います。

朝一番情報

おはようございます。

【 金融・為替】
ドル円相場は105円50銭台と昨日からさらに30銭程度の円安・ドル高で推移、ユーロ・ドルは1.551ドルとドルは対ユーロで2週間ぶりの高値に上昇、ダウは52ドル高の1万2,646ドルに続伸、フィッシャー・ダラス連銀総裁が「インフレ見通しが悪化すれば、早期の金融政策の転換が図られる」との見方を示したことから、利上げを匂わせる発言と受け止められてドルの押し上げ要因となった模様。1-3月期のGDP改定値は予想とおりに情報修正され、新規失業保険申請件数は予想以上の増加を示しています。ドイツでは失業率が予想外に悪化となっており、ユーロの売り材料となったようです。

【石油市況】
原油は調整局面入り、在庫統計の予想外の大幅減少(4年ぶり)も一時的な反発程度に終えて、ファンドのポジション調整に軟化を余儀なくされたようです。EIA発表の5月23日までの週間在庫統計は以下の通り。ロイター通信発表の事前予想は、原油在庫が前週比変わらず、留出油が80万バレル増加、ガソリンが20万バレルの減少。
    
       前週比
原油    3億1160万バレル   880万バレル減少
ガソリン  2億0620万バレル   320万バレル減少
留出油     1億0940万バレル       160万バレル増加

【貴金属市況】
貴金属は急反落模様、ドル高と原油安に翻弄される展開、最近の原油市況やドルの堅調推移を嫌気する展開となっており、加えてフィッシャー・ダラス連銀総裁の利上げとも受け止められる発言を嫌気した展開、金利を生まない金にとっては金利引き上げはアゲインストの風、ファンダメンタルそのものはそっちのけで原油やドルに振り回される展開、チャートの悪化も85ドル方向をにおわせるためにファンドの手仕舞いを誘ったようです。

【穀物市況】
穀物市況も原油安やドル堅調を嫌気したことから大幅な軟化を余儀なくされる展開、昨日の農務省の休耕地解放に関してはモルガンスタンレーは需給逼迫を改善するには休耕地の低品質の飼料では不足、飼料需要の後退は限定的として今年の6ドル・来年の7ドル見通しを据え置きとしています。大豆も急落、昨日の中国の関税引き下げや、アルゼンチンの農家ストライキ再開の報に対する反応は限定的なものとなっています。

朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
ドル円相場は104円60銭と昨日から90銭前後の円安・ドル高で推移・ユーロ・ドルは1.563ドルとドルは硬化、ダウはドル高や景気指標の思ったほど悪くないことに上昇するも、原油の急反発もあって45ドル高と小幅な上昇にとどめられている展開です。注目は来週末の5月の雇用統計が最大イベントとなりそうです。

* 4月の米耐久財受注:前月比−0.5%(事前予想は−1.0)

【石油市況】
夜間取引ではアジアの補助金減少と欧米の需要減懸念から続落を強いられたものの、ドル高もものともせずに本セッションでは上昇志向131.03ドル(+2.18)に急反騰しています。前日の急落に対して製品価格が大きく上昇したことも原油価格の下支え要因となっているようです。
【貴金属市況】
貴金属は原油市況の前日の急落と、ドルが対ユーロで一週間ぶりの高値に上昇したことを嫌気し、金は一時890ドルを割り込む展開ながら、原油の急上昇に助けられ反発、安値から12ドル強の反発を見せており、900ドルの大台に返り咲きとなっています。商品市場のメインプレイヤーは現在原油市況が握っており、「原油高=インフレ」と「原油安=インフレ沈静」の狭間での展開を強いられています。

【穀物市況】
コーンは続落米農務省が家畜業者に休耕地の放出を提供したことや、ドル高傾向が上値を抑える展開となっています。大豆はアルゼンチンのストライキ再開の報に急反発しており、中国財政部の冷凍豚肉の輸入関税12%から6%に引き下げたこと、加えて飼料向け大豆粕を5%から2%に引き下げたことも、中国の輸入増加観測につながることから上昇しています。

貴金属引け際に急落の背景

今日も一日お疲れ様でした。

貴金属が5時を回ってから急反落に見舞われております。背景は昨日1.58ドルから買い戻されたドル相場が東京時間に比較的落ち着いたものの、5時を回ってから1.57ドルを抜けて1.56ドル後半にまで買い進まれたことを、嫌気する売り物をかぶったためと思われます。因みに夕方5時半のスポットが895ドル、現在(18時15分)は890ドル丁度となっています。

原油や穀物は今朝の入電時より立ち直っているものの、貴金属に関しては昨日の原油安で売られて更にドル高に反応しての下落、ドルが買い戻されるときにもっとも敏感に反応するのが金を中心にしたメタル、続いて原油・穀物というところでしょうか。NY市場の取り組みを精査すると、最近のファンド買いポジションの増加はショートカバーによるところが主で、買戻し一巡の流れの後、原油安とドル高のダブルの売り材料に反応したものと考えられます。

今回の調整でNY市場は900ドルを固めることに若干の時間を要しそうで、950ドル台はしばらくお預けとなった模様です。しかし、それにしても最近の動きは日替わり定食のごとくクルクルと動き、ドル買戻し一巡後には金も上値を追う形となりそうです。目先は下にダメを押しながらも底を固める展開か。

朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
ドル円相場は104円20銭台と昨日から50銭程度の円安・ドル高で推移、ユーロ・ドルは1.569ドルとドルが急反発となっています。米新築住宅販売件数が事前予想を大きく上回ったことや、欧州のドイツや英国の景気指標の悪化したことからドルが反発基調に転じています。ドル高を嫌気した動きから原油市況をはじめ商品がほぼ前面安、ダウは原油安からインフレ沈静化ムードから上昇68ドル高の1万2,548ドルと反発しています。

* 5月の米消費者信頼感指数:57.2
* 4月の米新築住宅販売件数:前月比−1.0%

【 石油市況】
ドル相場の対ユーロでの上昇や、アジア諸国の助成金削減観測を嫌気した動きに急反落128.85ドル(−3.34ドル) に売り込まれています。下値支え要因としてはナイジェリアの減産、仏石油港でのストライキが上げられます。

【貴金属市況】
原油の急落とドル高を嫌気した動きに、貴金属はほぼ全面安症状を余儀なくされています。換算値は金が45円安・銀は22円安・白金が110円安となっています。

【 穀物市況】
穀物市況も原油安やドル高の影響から軟化しており・コーンが1.75セント安、大豆は20セント25安にたたかれており、昨日の夜間比では急落症状となっています。但し、原油や貴金属から見ると下落幅は限定的となっており、作付けや作柄の状況が懸念される推移となっています。作付けコーンが88%・大豆が52%と遅れが見られます。作柄はそれぞれ52% と12%とこちらも同様な状況、夜間取引の反応が注目されます。

大引け雑感

今日も一日お疲れ様でした。

ドル円相場が103円80銭台とドルが硬化、米ドルは対ユーロでも1.58ドルから1.574ドルに硬化しており、ドル建て金はドル高を嫌気し午前中の+3ドルが−1ドルドル前後に軟化する展開、逆に円建て金はドル建ての軟化を円安のフォローで補う展開となっています。ドルの強弱に振り回される典型的な展開です。

金とは別に原油が+1.3ドル、コーン・大豆も急伸を維持する動きとなっています。著名投資家ジョージ・ソロス氏が「原油相場はバブルの状況だ、欧米の景気後退が鮮明となれば、いずれ急落を余儀なくされるであろう」と発言しており、高値警戒感が付きまといながらも堅調を維持しています。

欧米の景気後退の鮮明化というのはどの時点がそうなるのか、それこそ不鮮明なはなしで、ソロス氏の発言を頼りに弱気なポジションを取りにはまだ時間が相当に残されているようです。

以前にも書いたように5月という決算月にも関わらず、ファンドのポジションが減少気味とならず、むしろ大きく増加しているものもあります。例年とは若干様相を異にすることも想定されます。


前場雑感

前場ドル円相場は103円20銭〜30銭と静かな動き、ユーロ・ドルは一時22日以来の1.58ドルにドルは軟化しています。日系平均は3万8,802円(+112円)と堅調推移となっています。

休場明けの海外夜間取引はいずれも堅調推移しており、ドル安の要因も押し上げ要因となっているようです。原油価格が1ドル近い上昇、コーンが4セント、大豆12セント、金が3ドル強の上昇となっています。

先週末に発表されたCFTCファンドポジションで、以外に思えたのは金のファンドロングが重量換算で70トン強の増加となったことで、この5月というファンドの決算月という特殊性を考慮すると、この増加ぶりは「なんで、こんなに増えているのか?」というのが正直な感想です。

特殊性ということにおいては、「サブプラムローン問題」という10年に一度、あるいは数十年に一度の混乱から、ヘッジファンドもこの3月に大量のポジション縮小を余儀なくされた過去があり、現状は縮小後の軽いポジションからむしろ資金量に余裕があるのかも知れません。

FRBの市場への資金提供は数回に分けて、市場に大量の流動性をもたらせたことは確かで、金融の安定化を目的とした一部資金がコモディティに集まり、現在の商品バブルをもたらせたという辛口の意見もありますが、市場の大きな流れが現在の商品高をもたらせたものであって、人的なものが加わったとしても資本主義の世界では肯定されるべきものです。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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