本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2008年06月

SPDRゴールド・シェア

東証に上場された金ETFは「SPDRゴールド・シェア」証券コード1326番で誕生しています。9,790円の初値でスタート、後場からは円高を嫌気した動きから引値は9,730円となっています。週末のNY金ETFが一日で16トン強の急増を見せたことに、東京の金ETF上場期待感が含まれていないとも限りません。

NY金は5/22の935.4邸■/10の948.7ドルの高値を射程圏に入れており、今夜が続伸するようであれば、6月末や第2四半期末の手仕舞いの入り安い時期の上昇は、より本物の動きにつながると考えられ、注目していきたいと思います。原油や穀物市場にいつまでも主役を奪われていては金の名折れ、ぼちぼち存在感を増してほしいところです。

ETFは記録的な急増現象

金ETFが東証上場日を迎えて注目を集めていますが、海外では週末に前日比で16.01トン増加して計797.72トンに急増しております。今月の11日がボトムで749,98トンに減少したものの、わずか10日余りで50トン近い急増、先週のFOMC後にさらに弾みがついたものと思われ、先物相場がそれに続けとばかりに上昇を見せています。

ETFのピーク残高は3月18日の825.25トンですが、既に800トンに迫る水準となっており、東証での上場も追い風になると見られ、ピーク時の記録更新も時間の問題というところです。証券会社ではETFのマージンは低いために、積極的な販売戦略を立ててはいないようですが、日本でも個人投資家や機関投資家の人気を集める状況にじっくり成長するものと思われます。

今週3日にはECB理事会と米雇用統計というダブルイベントを控えており、ユーロ圏金利の上昇は既に濃厚な情勢となっており、米欧の金利差は現在の2.0%が拡大することはもはや疑いの余地のないところです。雇用統計が5月に続いて悪化傾向が続くようだと、米ドルにとっては悪材料となる可能性があり、ドル安は金価格上昇の追い風になることが想定されます。

6月最終営業日、一年間の折り返しです!

おはようございます。

6月も最終営業日を迎え、早いもので今日で一年間の半分が過ぎようとしています。梅雨の真っ盛り、それにしても昨日は良く降りましたね!梅雨前線は気象予報士泣かせで、入梅前は今年の予報は良く当たるなと思っていましたが、気まぐれな梅雨前線は予報士泣かせとなっているようです。相場の世界も同様で、あたりとはずれの二つに一つながら、これが結構難しい世界なのです。明日から7月入り、今年の後半戦がスタートします。7月中には梅雨も明けて暑い夏の到来です。夏のお天気のようにスカッと相場の見通しも明るくなりたいものです。

前置きが長くなりましたが、ドル円相場は106円30銭と週末比ではやや円安に動いています。ユーロ・ドルは1.578ドル台とほぼ変わらず、金スポットは927ドル台にやや軟化気味、今日は金を除くと全般に軟調推移が予想されますが、夜間取引が始まらないとなんとも言えない状況、お天気と同様です。株価もNY主導の下げに見舞われそうで、米国景気の後退懸念と、物価上昇の板ばさみ状態とネガティブな反応を見せています。本日は東証金ETFの取引が開始される記念日、小さく生まれても大きく育ってもらいたいものです。

今週もよろしくお願いします。

梅雨本番

東京梅雨時の本降りの雨の一日です。MSNから米中西部の天気を覗くと、月曜・火曜は晴れるものの、今日と水曜以降は本降りのマーク今月は豪雨の被害状況覚めやらぬことから、ミシシッピの水位もまだ高く降雨被害に市場関係者の注目が映るはずです。米農務省は先週から被害の大きかったアイオワ州中心に、作付け状況の再調査に乗り出しています。

来週30日は作付け面積の発表を控えており、コーンは3月の意向調査時点では8,600万エーカーでしたが、200万〜300万エーカーの下方修正が予想されています。同時に四半期在庫も発表される予定で、予想平均は38億2,500万buとなっています。東京は5万円の大台に乗せており、シカゴも発表次第では8ドル台を窺う可能性も高まっています。原油市況の影響も大きく、インフレの連鎖が拡大するのか注目されます。

先週のFOMCでは金融当局の“タカ派的発言”は陰を潜めた感じにトーンダウン、ユーロが買われてドルが売られる展開に逆戻り、利上げ期待のポジションがドル売りの再開とコモディティへのロングポジション思考、株価の転売へと市場は大きく舵を取る方向へ変化しました、7ヶ月ぶりにシカゴ金融先物で“円ショートに変化”したものの、既にロングに転換している可能性もありでしょう。

来週は3日にECB理事会、FRBと違い有言実行し小幅利上げが濃厚と見られるようです。現在のユーロ・ドルの金利差は2.0%ですが、さらに拡大される見通しからドルの軟調推移が予想されます。更に米雇用統計次第では1.60ドルにドルが対ユーロで接近することも考えられます。

金は30日東証金ETFが上場され、どの程度の資金を集められるのか注目されます。今のところ証券会社の受け取り手数料の少ないことから、営業努力に期待できないことから小さく始まりその後の成長期待ということですが、個人金融資産世界一の日本市場は徐々にインフレ対応の受け皿として資金量を集めるものと考えられ、いずれはNY市場に次ぐ金ETF大国に成長する可能性大と考えられます。

CFTCファンドポジション

CFTCより発表された6月24日現在のファンドポジションを紹介します。

円(YEN)    1万2,747枚の売り越し(途転1万8,604枚)
原油       2万4,217枚の買い越し(+1,505枚)
留出油      1万4,662枚の買い越し(+76枚)
ガソリン     5万4,926枚の買い越し(+538枚)
白金       8,279枚の買い越し(−38枚)
パラジウム    7,401枚の買い越し(−380枚)
金        15万3,538枚の買い越し(+2,348枚)
銀        3万9,000枚の買い越し(+1.022枚)
コーヒー     2万5,738枚の買い越し(+2.819枚)
砂糖       15万4,986枚の買い越し(+1万2.404枚)
コーン      33万9,729枚の買い越し(+9,708枚)
大豆       12万38枚の買い越し(−7,668枚)

*個々の商品のポジションは大きな変化はないようですが、円がロングからショートに変化したのは昨年11月以来の変化で、ドル金利の利上げ期待がFOMCと平行して進んだものと思われます。FOMC後の円高はこれらの巻き戻しも背景にあるものと思われます。逆に商品はFOMC待ちの状況でしたが、その後ロングの積みなおしの状況に入ったものと考えられます。

週末の海外市場

おはようございます。

【 金融・為替】
ドル円相場は106円10銭と昨日から20銭弱の円高・ドル安で推移、ユーロ・ドルは1.579ドルとドルは一段と軟化傾向、ダウは104ドル安と急落1万1.348ドルと年初来の安値を更新、景気指標は事前予想を上回ったものの、税還付の効果の継続性には疑問が残ることや、格付け会社ムーディーズがモルガン・スタンレーを引き下げるとの見方が広がり、ドル安・株安の流れにつながったものと思われます。

* 5月の米個人所得:消費:所得は+1.9%(事前予想は+0.4%)
          :消費支出は前月比+0.8%(同+0.6%)
          :コア価格は前月比+0.1%(同+0.1%)
* ミシガン大学消費者信頼感指数:56.4(同67.0)

【石油市況】
原油はドル安や供給不安、地政学リスクの高まりから急騰し一時142.99ドルの高値を次元し、その後は週末や第2四半期末の利食いに押されて結局140.21ドルの+0.57ドルで引けており、引け値ベースで140ドル台は初となります。

【貴金属市況】
金はドル安や原油の支援を受けて大幅続伸しており、前日の急反発で取組は1万2千枚増加し40万枚大台に乗せており、人気回復ぶりも目を引いています。銀は金高につられたことやペルーの鉱山ストライキ懸念を支援材料に続伸、白金族は利食いに押されて利食い先行から反落模様となっています。

【穀物市況】
穀物はドル安や原油高・金高に押されて新高値を更新する場面も見られましたが、週末要因の利食い売りに軟化し高安まちまちな引け値となっています。市場は30日の作付け面積の発表に注目点が移っているようです。

朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
ドル円相場は106円90銭台と昨日からほぼ1円の大幅な円高・ドル安で推移、ユーロ・ドルは1.574ドル台とドルが急反落模様、ダウは暴落358ドル安の1万1,453ドルと年初来の安値を大きく更新し、1万5千ドル割れに沈んでいます。ECBの利上げが濃厚な情勢で米国との金利差からユーロが買われる動きに加えて、失業保険申請件数の増加や、シティの4-6月期決算が89億ドルの損失計上見通しもドル・株式の売りを呼び込んだ模様です。

* 1−3月期米国内総生産:前期比+1.0%(事前予想は前期と同様)
* 米週間新規失業保険申請件数:38万4千件(同38万件)
* 5月の米中古住宅販売件数:前月比+2.0%の499万戸(同493万戸)

【石油市況】
原油は急騰139.64ドル(+5.09)と史上最高値を更新、ドル相場の下落に加えてリビアが減産する可能性を示したことや、OPEC議長ヘリル氏が夏場にかけて150〜170ドルに原油価格が上昇するとした見通しを示したことに急騰する反応を示しました。

【 貴金属市況】
ドル安と原油高を背景に金は一ヶ月ぶりの高値を示現しており、チャートは三角もち合いを上に抜ける展開となっています。上昇の要因にはほかに中央銀行の買い付けの噂や、南アの鉱山の一部が操業停止に陥ったこと、ロシア政府が金を買い付ける噂まで登場、上げに入ると材料がいくつもついてまわるようで、相場とのそんなもの?

【穀物市況】
穀物はドル安や金・原油といった大型商品の急騰からインフレ懸念台頭に上昇、産地の降雨予想も上昇要因、コーンは一時ストップ高に張り付く上昇を見せています。今週の新築住宅の販売件数の落ち込みが既報のとおりですが、全米では唯一中西部の販売のみが増加を見せており、農家の収入は穀物価格の上昇から景気後退どこ吹く風と懐具合は全米一となったようです。

FOMCと商品市況

NY市場の金は現在のサマータームでは、日本時間の深夜2時半が大引けとなります。FOMC声明文は送れること45分後の3時15分、従って声明文を織り込むことなく、金市場を引けることになります。

現在NY引け値ベースからは7ドル前後上昇しており889ドル台に上昇、スポットも882.5ドルから887ドル台に上昇しています。つまり声明文に利上げに対する強行姿勢が見られず、インフレ注視が精一杯の文言として入れられた程度、さかんに口先介入したころの“タカ派”な姿勢はトーンダウンというところです。

利上げトーンが後退気味となれば、“金利を生まない金”が息を吹き返すというものです。景気指標にしろ株価動向にしろ、米経済は深刻なリセッションの入り口に向かっており、利上げの強硬手段は致命傷になるというもの、“景気とインフレの両てんびん”にかけるとはいえ、ECBほどの“タカ派的なインフレファイター”とはなれないのが現在のFRBの悩みとなっています。

一方で“原油高騰”はオバマ対マケインの大統領選挙の争点に浮上との日経朝刊の記事、石油のトラーダー連中はまたしても政治介入に嫌気をさして、市場から脱出しないまでもポジションを取りにくいのも事実、穀物市場も動揺に“石油・食料品の上昇”は社会から冷ややかな目線が注がれる状況、“お百姓さんの味方”は“国民・国家の敵”の損な役回りどころとなっています。

“消去法”からすると上記の3つの銘柄群から残れるものは、懸命な読者諸氏には既にお分かりいただけるものと考えています。

朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
ドル円相場は107円70銭台と昨日から20銭程度の円高・ドル安で推移、ユーロ・ドルは1.565ドルとドル安・ユーロ高と米国の金利政策の利上げ論が後退したことから、ドルは下落基調となっています。ダウは4ドル高の1万1,811ドルと小幅反発する程度の動き。

* 5月の米耐久財受注:前月比変わらず
* 5月の米新築住宅販売件数:前月比2.5%減少の51万2千戸
* FOMC:政策金利を2.0%に据え置く

【 石油市況】
原油は週間在庫統計が予想外に増加したことから、一時5ドル前後の急落を強いられたものの、ナイジェリアのでシェブロンの生産停止から下値を切り上げる展開、134.55ドル(−2.45)に下落、原油価格がオバマvsマケインの大統領選の焦点に浮上と、日経朝刊にも紙面を割く動きとなっています。EIAから発表された6月20日までの週間在庫統計は以下の通り。市場の事前予想は、原油在庫が前週比140万バレル減少、留出油が190万バレル増加、ガソリンが20万バレルの減少だった。
    
                     前週比
原油     3億0180万バレル   80万バレル増加
ガソリン   2億0880万バレル   10万バレル減少
留出油    1億1940万バレル   280万バレル増加

【 貴金属市況】
貴金属は原油の急落を嫌気する動きに軟調推移を強いられた形となっています。金のスポットは現在885ドル前後と昨日の夕方から3ドル程度の下落、円高を加味すると10円強程度の押しを入れるものと思われます。FOMCの声明文発表以前に金市場は引けていますが、金利政策のスタンスは現状維持が精一杯となれば、金市場にとっては中長期でプラス要因として働くように考えられます。

【穀物市況】
穀物は急反発ここ数日の大幅安に対するリバウンドに加えて、新たに豪雨や降雨予報が出されたことを材料にファンドの活発な買い物が入った模様です。前回の豪雨がトラウマになっているようで、ファンドの反応も敏感なものとなっています。しかし冷静に考えるとこの時期の降雨はむしろ恵みの雨で、作柄後退につながるとは必ずしも言えない状況、国内市場も買い意欲旺盛と見られ、強気の展開が本日予想されます。

FOMC前夜

今日も一日お疲れ様でした。

FOMCを控えて模様眺め気分の商品市況、FOMC後の「声明文」に注目が集まっています。相場にとってポジティブに考えると、「現状の疲弊気味な米国経済の内容では、利上げを強行する声明は金融市場の波乱要因となると思われ、必然的にインフレ対応については玉虫色の表現となり、ドル安の方向性に変化はないと考えられる」ということになります。或いは「景気後退局面はすでに終息に向かいつつあり、今後はインフレを抑制するためには手段を選ばない!」との文言であれば、ドルを買い戻す動きが強くなり、商品市場には圧迫要因となることが考えられます。

筆者はどちらかというと前者の意見に近いものと予想していますが、度重なるドルへの口先介入や、インフレ抑制のために商品市場への介入も初めており、こればかりはなんとも言えない微妙な情勢と思われます。ただし、万一後者の内容であったとしても、米経済の後退局面が鮮明化しそうな雲行きの状況の中、利上げに踏み切るであるとか、強調介入のドル買いの動きは政策的な無理があり、供給過剰な米ドルの流れが大きく変化することは経済の原則からは非常に考えにくく、ドル安の体勢の流れは変わらないものと考えております。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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