本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2009年03月

年度末最終日の波乱

日本の2月の失業率が4.4%と発表されており、前回の4.1%・予想の4.3%を上回るものとなっており、雇用の悪化が統計上で証明されたことから、「円安要因」となった模様です。因みに有効求人倍率は0.58人と事前予想の0.63人、前回の0.67をこちらも上回る悪化を示しています。目先は96円〜98円の往来相場となっています。

株価のほうは前場政府の公的資金を使った介入期待から8,400円に接近するも、後場からはダウの下落と年度末の益出しに押される展開となり、125円安の8,109円で今年度の取引を終了しています。昨年9月のリーマンショック以来1万円の大台を割り込み、一時は7,000円をも割る込む状況からやや立ち直って引けています。チャート上は1万円の大台に乗せて初めて危機脱出というところ、新年度は1万円に向かうのか?或いは再び6,000円台に叩かれるのか?金融危機の政策対応の真価が問われることになります。

さて、米国ではGMとクライスラーの支援問題が暗礁に乗り上げたかたち、GMには更なる再建策及び労使や債権者との問題を解決させるに60日間の猶予を与え、クライスラーには伊フィアットとの業務提携の期限を30日間待つというもの、政府はAIGの報酬問題から議会や世論を敵に回すかたちから、さらに自動車という民間企業支援に莫大な税金投入ははばかられるムード、問題を先送りすることによって急場を凌いだものとも考えられます。

自動車支援を決定してサミット参加では「保護貿易主義台頭」の非難の矢面に立たされることもあり、先送りの肩を押されたものと考えられます。米自動車関連では300万人とも400万人ともいわれる雇用がかることから、今後重大な決断を強いられることになりそうです。過去の会社破綻法からの成功例は米航空会社にあり、破綻=失業増大ではなく、再生の方向での選択肢もあるのではないでしょうか。

* 今夜は米農務省による発表が穀物相場の注目です。事前予想は以下の通りとなっています。

コーン
・作付意向面積:8455万エーカー(レンジ:8140万〜8900万エーカー)
・四半期在庫:70億0300万Bu(レンジ:68.88億〜71.46億Bu)

大豆
・作付意向面積:7925万エーカー(レンジ:7590万〜8150万エーカー)
・四半期在庫:13億2200万Bu(レンジ:12.95億〜13.53億Bu)

円安にサミット

年度末の最終営業日は昨日とは打って変わって、「円安」方向に流れています。今日で企業の本国送金も一巡し、円買い圧力が緩むことがひとつの要因、否、円を売る口実にはうってつけというところでしょうか。ドル円の流れが転換すると仮定すると、明日の早朝に発表される「日銀短観」あたりかと考えております。実体経済の悪化がクローズ・アップされると比較的早くに100円の大台に乗せる可能性もありかと思われます。

明日1日の深夜からロンドンで「G20 ・サミット」が開催となります。IMFの改革も主要議題のひとつとなりそうで、我々に関連する事柄としては「保有金の売却」がどのように扱われるのか注目されます。今朝の日経朝刊の一面にも詳細が掲載されていますが、日経紙には珍しく860億ドルを860億円をドルと円の表示が逆になっていました。

3,217トンの保有金のうち、売却の対象は400トン(時価1兆2000億円)です。サミット終了後のIMF総会で討議されるものと考えられ、総会の決定事項になれば米国の議会の賛成を得ることになります。(米議会が半数以上の議決権を握っている)

以前よりお伝えしているように現在は「第二次ワシントン協定の最終年度」で、この9月が終了月にとなります。産金国や産金会社に配慮するならば、現状の枠と次期枠に組み入れることが予想ですが、果たしてどのような成り行きとなるのか注目されます。

朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
鳳濮蠑譴97円40銭と昨日からほぼ1円の円安・ドル高で推移、ユーロは1.319ドルとほぼ変わらずにまで持ち直しています。このところのユーロの軟化は独提案の放漫な財政出動を抑制し、EUの財務目標に沿った政策を敢行させるというもの、2日のECB理事会では財政出動を減少させる政策であれば、利下げ幅が0.25%から0.50%に拡大されるという思惑のようです。

ダウは254ドルの大幅な続落、オバマ大統領がGMとクライスラーの再建策を拒否し、GMには更なる再建策を要求し、60日間の猶予を与え期限を5月末に先送り、クラスラーには伊フィアットとの業務提携を30日以内4月末までに行なうように示唆しています。これで破綻法の適用も視野に入れた方向で、市場はこれらを嫌気する動きにダウの大幅安をもたらせています。本日は景気指標の発表は特になし。

【石油市況】
原油はGM・クライスラーの再建策を政府が拒否したことを嫌気し、株価が急落したことに反応を示しています。また、中国の2月の燃料在庫が11.4%増加し、1,485万トンに増加したこと、微本の2月の鉱工業生産が5ヶ月連続で低下したことも嫌気材料とされています。期近5月限は48.41ドル(−3.97)と3/18日以来の50ドル割れとなっています。OPEC側の発言は、現状では5月総会での減産は見送られる見通しで、減産順守主体で市況を眺めるというもののようです。

【貴金属市況】
金は続落しており、序盤に自動車の再建策を政府が拒否して株価が下落した動きから930ドル台に上昇したものの、その後はG20でIMFの強化策の一環として保有金の売却の協議が指摘されたことに、昨日に引き続きファンドの手仕舞い売りが出たことが押し下げ要因、IMFの保有金の売却は最終的には米政府の承認が必要とされるために、目先の市況への影響は限定的と見られることが市場関係者の共通認識のようです。ETFは30日310キロの増加とロンドンのみの増加となっており、SPDRは変わらずのようです。

【穀物市況】
穀物市況にも株安・原油安の余波が押し寄せる展開、特に大豆はアルゼンチンの農家のストライキ終結が上値を重くさせています。今夜の農務省需給報告が注目材料です。

大引け雑感

今日も一日お疲れ様でした。

朝方の98円20銭から16時40分前後には一時96円割れまで、一気に円高が進む波乱の展開となり、貴金属・石油製品・穀物と円高を嫌い軒並み「陰線引け」を強いられる展開となりました。日経平均が390円安と急落し、円高と株安の相乗効果が進んだものと考えられます。

アジア株も軒並み下落し、欧州もマイナスのスタート、ダウの夜間取引も200ドル強の下落、一部にはGMやクライスラーの政府支援の大詰めを迎えており、政府支援の見送りや、民事再生の可能性も指摘されており、これらがネガティブな方向につながり、株安と同時にドルへの逃避買いにつながったものと考えられます。

日経夕刊ではGMワゴナー会長の辞任が決定し、引き換えに政府支援を受けるというもの、実際のところは不透明なものの、この一両日には決まるものと考えられます。加えて今週は「G20 サミット」や「ECB理事会」「米雇用統計」とビックイベントが目白押ししていることから、一度市況が流れ出すと、これまでの上昇から利益確定の動きに、そちらのネガティブな方向に流れたものと推測されます。

ドル建ての金は本日925ドル前後のもち合いに終始、円に足して弱い砲良床舛茲蝓▲罅璽蹐一日を通じて逆に弱いことが上昇をはばむ動きとなったようです。ユーロは現在1.318ドルに下落、2日のECB理事会での利下げの可能性に反応を見せています。逆に言うと「ユーロ建て金」が急伸しているとも思われ、ロンドンのGBS(金ETF)が増加の方向に反応しても不思議でないところです。

白金も金安や円高に加えて、GMの命運が危ういとの観測を嫌気する反応を見せています。金に対するプレミアムも一時の同水準から200ドルに拡大しており、利食いも出やすい環境となっています。GMの首がつながるようだと一旦は下げ止まり、株価や原油の価格に同調するものと思われます。

さて、明日は08年度末の最終営業日です。明後日からは09年度のスタート、波乱含みもいたし方ないところでしょうか。いずれにしろ現状の危機からからの回復には、過大な期待を寄せないほうが懸命かと思われます。なぜかって?過去の経験則といっても実際に体験した人は存在していなことなのです。楽観的に09年後半には景気は持ち直すなどという発言を、鵜呑みにはできないわけです。



IMFのSDR構想と保有金売却について

SDR = IMF(国際通貨基金)の特別引き出し権 ご存知のように中国の人民銀行(中央銀行)総裁の周総裁が、ドルの基軸通貨に変わる新たな構想として提案したものですが、実態が伝わり難い状況から簡単に説明します。現在のSDRは米ドル・ユーロ・英ポンド・日本円が通貨バスケットとしての構成を成しています。今回の提案はこれに中国元・ロシアのルーブル、更に金を加えるというものです。

これに対して米国は、先週ガイトナー財務長官の「提案としては理解できるが、実際問題としては米ドルが基軸通貨を今後も維持する」と発言しています。おそらく今回のG20サミットの議題に乗せられないものの、中国の米国債一辺倒の保有に国内世論に反対の意見も目立っており、国内情勢に配慮した構想として受け取ることができます。また、中国の米国債保有は昨年日本を抜いて世界一となっており、中国の重要性も含めて米国に揺さぶりをかけたとも考えられます。

ところで今朝の日経朝刊には「商品投信に資金流入」という記事、上場投資信託(商品ETF)への資金流入が一年半前から2.7倍に達しているとのことで、今年2月末で600億ドル(5兆9,000億円)規模に膨らんだ模様です。資金流入の中心は「金ETF」で、昨年末で48億ドルと一年で55%の増加となっています。その後の増勢をみると、更に大きく増加していることは疑いの余地のないところです。

中国やロシアが外貨準備に占める金の保有を増やすことは、数年前より公然と報道されており、今回のSDR構想も保有する金の価値を引き上げることも構想の要因と指摘する向きもあります。SDR構想が取り上げられない代わりに、IMFの保有金の売却問題は今回さすがに話し合われるとの見方も浮上しています。

その場合にIMFの保有金3,200トンのうち400トンを売却するというもので、時価にして3,000円として1兆2,000億円程度です。新興国の支援に使うものと考えられますが、現状の第二次ワシントン協定に含まれるものかの議論もあるが、市況への影響はそう大きなものではないと考えられます。むしろこのニュースで軟化するようであれば、格好の買い場を提供するものと考えられます。


3月最終週と4月初めの週、年度終わりと始まりです

おはようございます。

家を出る5時半にはすっかり明るくなり、電車の車内に降り注ぐ朝日が眩しいくらいの朝方人間に嬉しい日々の到来の時期です。成田空港行きの車内では「卒業旅行」に向かう女子大生の姿もめっきり減っています。考えてみれば今週水曜には「入社式」が迫っていて、当然と言えば当然の成り行きです。花見の季節も訪れて、いよいよ春爛漫となります。

不景気をいつまでも憂いていても仕方のないこと、09年度をよい一年としたいものです。勤務地の千葉県(選挙権はありません)では県知事選で無所属新人の「森田健作氏」が当選、小沢氏の秘書が起訴されて逆風の民主党には痛い星を落とすことになったようです。これで、代表辞任の世論が更に増していくものと考えられます。因みに森田健作さんはわたしの学校の先輩で、宮崎の東国原・大阪の橋本さんのように存在感を示していただきたいと期待しています。

さて、脱線しましたが、今週はG20 サミットがロンドンで開催されます。世界的な経済危機に対して各国首脳間では政策論争の主導権争いが予測され、欧米や中国が存在感を発揮しそうです。先週のNYタイムスでは経済・技術力と世界を引っ張る力と反対に、政治は緩慢で政策力が弱くて遅いと非難されています。日本の存在感が世界の政治や経済で存在感が希薄となっていることが気がかりです。

2日はECB理事会で金利政策が発表されます。このところユーロが売られる要因は1.5%の政策金利引き下げの可能性も原因にあると思われ、ユーロの強弱がドルの動向を占う上でも注目されます。週末の3日は米雇用統計が注目、このところの景気指標の改善方向に明るい兆しを生むのか、或いは雇用の悪化が改めて認識させられるのか注目されます。

CFTCファンドポジション

CFTCより発表された3月24日現在のファンドポジションを紹介します。

円(YEN)   7,662枚の売り越し(+4,130枚)
原油      1万7,637枚の買い越し(+4,130枚)
留出油     1万9,081枚の買い越し(+7,636枚)
ガソリン    5万7,874枚の買い越し(+5,054枚)
白金      7,989枚の買い越し(+1,037枚)
パラジウム   4,799枚の買い越し(+388枚)
金       15万1,927枚の買い越し(+1,532枚)
銀       2万2,731枚の買い越し(−1,684枚)
コーヒー    6,558枚の買い越し(+5,477枚)
砂糖      16万1,566枚の買い越し(+2万9,598枚)
コーン     9万6,926枚の買い越し(+8,729枚)
INDEX    24万1,109枚の買い越し(+1万4,498枚)
大豆      3万3,997枚の買い越し(+1万7,292枚)
INDEX    11万26枚の買い越し(+7,409枚)

* 円は2週連続の売り越しとなっていて、今後の売り越しが定着するのか注目されます。08年度の僅かに2営業日残すのみ、期待していたリパトリエーション(本国送金)も現在の景気悪化の影響か限定的なものとなり、円高見通しのアナリストの見込み違い(筆者もその一人)に終わりそうです。先週はゴールドマンサックスが1ドル=114円説のレポートを出しており、ファンドのポジションも4月以降の新年度を見通すポジション調整を入れています。ジリジリと100円大台の方向に向かうのか!

* 原油市況が50ドル台に定着しそうな雲行き、日本の2月の原油輸入量が急減速したことにWTIも反応し、週後半は反落して引けていますが、輸入量の減少は国内需給改善が早まるとの見方も浮上、OPECの減産の遵守が進むようだと先進国の需給も改善方向に向かうことも考えられ、株価動向を横にらみながら下値を切り上げる展開と見込んでいます。国内では高速道路料金の大幅引き下げに期待、今後は春先のドライブシーズン期待が高まりそうです。

* FRBによる国債の買い付け、財務省による不良債権買取機構、金融機関のストレステストも4月中に出揃う予定、オバマ大統領と金融機関首脳との直接対話ではゴールドマンやモルガン・スタンレー等の体力のある金融機関は買取側での参入を示唆しています。当局の思惑に沿って「金融機関の買い渋り解消から健全な融資体制」が長期的な目標と、その一歩を踏み出すことになります。財政出動というドルを薄めるポジティブ要因と、金融健全化というネガティブな要因を金市場が今後どのように消化するのか注目されます。ETF1,367トン(26日現在)、コメックスは472.5トンと高水準を維持、政府の金融対策からの景気回復のシナリオは彼らの胸のうちにはない模様です。

* コーンが4ドルを一時示現、大豆も9ドルの中間地点、今週は31日の作付けの発表と同時に09年度の天候相場入りのスタートとなります。エタノールのガソリン含有率増加は農家には朗報、例年になくNON大豆の作付が増える見通しは日本の当業者には朗報、冷静に見ると原油を初めとした国際商品市場が底入れ期待が広まる状況は、米景気の回復期待の盛り上がりに直結しており、天候序盤は株価や金融動向を横にらみしならがのポジション取りとなり例年よりも変動要因が多くなり、投資家も難しい選択を強いられる年となりそうです。

週末の海外市場

おはようございます。

【金融・為替】
ドル円は97円84銭と昨日から15銭の円高・砲念けており、ユーロは1.328ドルと急落しています。独財務大臣の議会演説からユーロがほぼ全面安の動きになっています。ダウは急反落148ドル安の7,776ドル、10年債の利回りは2.76%(+0.03%)に上昇しています。

シュタインブリュック独財務長官はEUの安定成長協定を軽視すれば、ユーロがリスクにさらされるとの認識を示し、一部の国は協定をあまり重視していないと発言、EUの安定成長協定と真剣に向き合わなければ、ユーロは信任と安定の点でいずれ問題を抱えることになると発言しています。この発言と英国の第4四半期のGDPが下方修正されたことや、1月のユーロ圏鉱工業新規受注が前年比で過去最悪となったことも“ユーロ売り”の要因となっています。

来週の「G20金融サミット」は、金融市場の規制・監督・国際金融機関改革・保護主義などが主要なテーマとなる見通しで、ドルの基軸通貨体制に関する議論はないようなムードです。中国の提案しているIMFの準備資産である“特別引き出し権(SDR)”を新たな国際基準通貨とする案の提唱は、議題からは見送られる公算が大きいようです。

* 2月の米個人所得・支出:所得は前月比−0.2%・支出は前月比+0.2%・コア指数は+0.2%

【石油市況】
原油は反落52.38ドル(−1.96)しており、ユーロに対するドル高を嫌気する動きが幅広く広がっています。また、株価の反落もファンドの利食い売りを誘発させているようです。前日の材料であった日本の2月の原油輸入量の急減も本日も材料視されており、ゴールドマンサックスのレポートが原油価格が上昇し続けるのは困難としたものも嫌気要因となっています。

【貴金属市況】
金は急反落し923ドルに下落、ドル高や原油安を嫌気する動きに連れたかたち、注目されるのは前日のコメックスの取組が1万8,300枚減少しており、前日の上昇要因が売り方ファンドのショートカバーであったことが推測されます。本日の調整は外部的な要因と言うより、売り方の踏み一巡による調整という感じです。900ドルから950ドルのボックスが継続されており、現物関連はETFの増加とスクラップ売りの衝突、本日はスパイダーが+2.45トンの1,127.44トン、全体で3.55トンの増加を示しています。

【穀物市況】
ドル高・株安・原油安・金安と外部環境の悪化に、穀物市況もファンドの売りを引き出させているようです。本日コーンで3,000枚、大豆で5,000枚の売り、外部要因特に原油の上下動に影響を強く受けている最近の穀物市況、注目は31日の農務省による農家の聞き取り調査(作付面積)となっています。

雑感

ダウが8,000ドルに接近する急騰に、アジア株も午前中は上昇したものの、その後は買いが続かずに前日比ではマイナス圏で引ける市場が続出、日経平均も例外ではないようです。先週から米国の金融政策が矢継ぎ早に発表されて、景気指標も事前予想ほど悪くないことにスルスルと上昇したものの、ここから上の水準は期待感だけでは買えないという状況でしょうか。

商品市況も原油を中心に上昇トレンドに入り、株価の支援もあり50ドル台に落ち着きだしているようです。穀物やソフト商品も原油に追随し、同様に株高からの需要拡大期待の広がりに上昇する経緯です。株高で本来リスク逃避ニーズの解消売りに押される金が、しぶとく930ドル前後を維持している姿は、解釈によっては“金融不安に薄日が差す”期待も裏切りとなる可能性が低くないと判断してのものだろうか?

とは言えチャート的には底値を確認した銘柄が続出、安値を売り込んだ向きのカバーが今後は下値を支える役割を果たしそうです。今後暫くは原油を初めとした国際商品は、大きく値崩れするリスクは遠のいたように思われます。逆に金は応分の押しを入れてしかるべきかな、但し880ドルでは下値を確認済み、米国の財政赤字拡大観測、ドルの先行き不安はこのところの当局の動きからむしろ確信に変わったことから、押してもサポートされることになりそうです。

ドルの先安感は誰しも思うとところながら、以外に強い動きに頭で理解できないことも事実、ドルも弱いけど、円もユーロもみんなが揃って弱いから、“基軸通貨としてドル”に資金が群がるのだろうか?IMFの“SDR”をドルに変る新たな制度確立へ!との中国要人の考えも、現実性に乏しいことから消滅するのでしょうね。

通貨の選択→米ドル・ユーロ・円はFX投資家の目下の最大の悩みは、日本で言うとどうやら総選挙で政党の選択→自民党・民主党どちらに投票しようか迷う日本国民の心理と似通っているようです。FXと総選挙の決断はどちらが困難か?FXは投票先を途中でいつでも変更できることが利点、衆議院は3年間の任期間は変更できないことが辛いところですね!

金融危機の4点セット

金融機関へのストレス・テスト(財務内容の詳細を把握)
FRBによる米国債を3,000億ドル買い付け
財務省による不良債権買取機構設立(1兆ドル規模)
金融規制改革案(銀行・証券・保険・ヘッジファンドを一元監視)

米国の金融危機対策の4点セットが出揃ったようです。これを持って来月2日のロンドンで開かれるG20 に出席という流れ、特にい倭芦鵑硫そのヘッジファンドを含めた規制に呼応したもので、欧州への配慮もにじませているようです。

米調査会社HFR(ヘッジ・ファンド・リサーチ)によると、2008年に清算閉鎖となったヘッジファンドは1,471社に上り、07年の2.6倍に達し過去最高の件数に及んだとの事、調査の対象は9,300社ですから全体の15%が市場離脱を余儀なくされたことになります。金額ベースではおおよそ200兆円から50兆円減少し、150兆円規模に縮小したことになります。

その上で米証券取引委員会(SEC)に登録し情報開示の義務を受けることになり、これまでタックスフリーであったケイマン諸島を初めとした諸国も、脱税嫌疑のものには進んで情報を開示すると言うファンドにとっては「住み難い世の中」となり、これまでよりいろんな面で肩身の狭い思いをしなければならないようです。中小のヘッジファンドが今後は淘汰され、合従連衡が進むことになりそうです。

相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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