本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2009年07月

金の現物の動きは不冴え!

ニューヨークに上場されている金ETFスパイダーが減少しています。30日現在で1,072.87トンと6月末比で54.57トンの減少、今月後半は株高傾向が続き株を買ってリスクを取りに行き、安全資産の金ETFを売却するという動きのようです。先週からの企業決算に薄日が差しているようで、株価の上昇をもたらせており市場に安心感が広がっていることもETF売りにもつながっているようです。

一方で欧州中銀の金売却協定も第二次の最終年度で、今年9月26日に失効することになっています。IMFでは売却が決まっている403トンに関して、次期協定に従って売却を進める予定です。残り2ヶ月足らずで今年度の売却は僅かに140トンと、協定枠の500トンには遠く及ばない状況で最終年度を終えることになりそうです。昨年も357.2トンで枠を140トン余り残していますが、中銀担当者の中で金融不安の高まりから金を手放すことを見送る意図があるないに関わらず、ドイツなどが多くの枠を残すことになりそうです。

金ETFといった投資用をはじめ、需要大国のインドの輸入量も上半期は60トン余りと冴えない状況です。まして夏場の不需要期入りで、8月の現物事情も冴えないことが想定されます。最も欧州中銀の売りも一服しており、売り圧力の緩和も同時に進んでいるということで、実需買いが入る9月以降に期待ということになりそうです。最もその間に金融不安の再燃が起こらないことが前提となります。不安再燃となると一時的に株価と同様に下押すことが考えられるものの、下げ道中では安全資産としての金のニーズが再び高まるものと考えられます。

朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
鳳濮蠑譴95円55銭と昨日から50銭の円安・ドル高で推移、ユーロは1.406ドルと若干ユーロは軟化傾向、鳳澆200日移動平均線は95円20銭にあるそうな、一応抜けたようですがどうなることやら、ダウは一時170ドル高に急伸し引けは83ドル高の9,154ドル(引け後は更に反落)、10年債の利回りは−0.02%の3.645となっており、本日の7年債入札も前回時より不調ながらも完了というところです。週間の失業保険申請者数は予想より多いものの、継続受給者数が4月以来の低水準となったことを金融市場では評価、リスクを取る動きが拡大し株高につながったようです。また中国の金融機関の貸し出し抑制は当局が否定したようです。今夜の米4−6月期のGDP速報値が注目の指標、予想はマイナス1.5%となっています。

* 米週間新規失業保険申請件数:58万4千件(事前予想は58万4千件)

【石油市況】
原油は66.94ドル(+3.59)に急反発を見せており、前日の在庫急増からの急落に対するリバウンドを見せています。日米欧の企業決算が予想外に良く、これらを好感したことや、GSの原油価格年末までの85ドルに達するというポジティブ予想を好感し、売り方ファンドのショートカバーが入ったもの、原油市場に限らず市場の流動性が薄く、上も下も値動きが極端に触れるために注意喚起!というところ。

【貴金属市況】
貴金属も反発、ユーロ・ドルの相場に貴金属の上昇要因は特に見られないために、株高をはじめとしたリスクを取る動きに動意ついたものと思われます。コメックス金は今週納会の関連とファンドの投げにより2万程度の取組減少となっています。取組がスリムになることは将来的には歓迎すべきところ、但し人気の後退につながると困ったものです。

【穀物市況】
穀物は先週に引き続き輸出成約実績が事前予想を上回っています。コーンは2週連続の好調となっており、大豆も中国向けの大口成約が確認されたことを好感しているもの、ネガティブ要因は天候が順調なことで、ほぼ豊作は疑いの余地のないところです。加えて今日は株価や原油高の外部要因が寄与するところ大の反応を見せています。

大引け雑感

今日も一日お疲れ様でした。

株価上昇一服ながら、商品市場は原油市況中心に急落を強いられています。最近よく使われるようになった「均衡縮小」や「雇用なき景気回復」という言葉が思い出されます。つまりリストラという荒療治によって企業業績は確保できるものの、一方で離職者の増加を生み個人レベルでは問題拡大ということです。株価は高値堅持⇔商品は下落 という相反する動きの縮図のようです。

ところで今週の「最前線レポート」はほぼ送信完了です。今週は新たに会員登録させていただいた方も数名おり、ほっと胸を撫で下ろしている次第です。

為替は95円を挟んでもち合い症状に、海外市況の続落に円高が関わり急続落のパターンとは今回違い、円高が止まったことにより下落幅も限定的、これまでとは少し異にする展開となっています。今週はユーロを投機筋が買い過ぎた咎めが商品市況にも波及しており、ドル相場の強弱に翻弄される展開となっています。金融危機以降は相場変動の要因が複雑になり、見通しもより難しくさせています。

今週は材料に隠れながらも米国債の史上最大規模の入札が連日行われており、2週前には順調に消化できたものが昨日の5年債という比較的短期なものでも入札倍率は2倍に欠ける不調のようです。ドル不安は今後も継続的な問題として、今後何度も浮上するものと思われ、米中のG2 でも主要課題となったようです。おそらく米金融政策の潜在的インフレリスクは寄せたり引いたりしながらも、その波しぶきは徐々に増大方向となりいずれは防波堤を越えることになるでしょう。

前場雑感

昨日は金融機関が貸し出しを絞るという情報から上海株が急落、他のアジア株や欧米の株式市場でも上昇ムードに水を差されはしたものの、株価そのものにはあまり影響が及ばなかったようです。但し原油をはじめとした商品市場では、中国の引き合いが現在は大きな影響を及ぼすために軒並み急落に見舞われています。

原油市況に関してはCFTCの公聴会開催や、ドルの対ユーロでのドル高も売り圧力を受ける原因となっているようです。加えて週間在庫が予想外に急増したことも圧迫要因、悪材料のオンパレードに一日を通じて下落したようです。原油安は貴金属や非鉄・穀物にも波及、インフレの後退をイメージさせることから市場にはネガティブな影響を与えているようです。

中国の景気指標や金融政策・財政政策はこれまで以上に商品への影響力を強めていて、先進国経済が軒並みマイナス成長の状況では、より注目度を増していることは否定しようのない事実となっています。一頃の人民元の切り上げ論争や、チベットやウイグルを巡る人権問題も中国経済の影響力増大から、国連や国際社会からの非難もいつの間にかトーンダウン、その一挙手一投足が全てに渡り注目の度合いを高めています。

さて、今日は木曜、レポートは通常通り送信する予定です。

「最前線レポート」はこちら

朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
鳳濮蠑譴95円10銭と昨日からほぼ1円の円安・ドル高で推移、ユーロは1.402とドルが続伸しユーロが反落となっています。ダウは26ドル安の9,070ドルと小幅続落に、10年債の利回りは−0.03%の3.66%となっています。耐久財受注は事前予想された以上に悪く、中国でも金融規制の報道に中国株価の軟化を見たものの、ダウへの影響は最小限に抑えられたものの、リスク回避のドル高と持ち高規制に揺れる商品市場が軟化する展開となっています。

* 6月の米耐久財受注:前月比−2.5%(事前予想は−0.6%)

【石油市況】
原油は大幅続落しており63.35ドル(−3.88)に、ドル高や株価の軟調推移、中国株の急落、在庫統計での減少予想が一転大幅増加に見舞われたことと悪材料のラッシュに押される流れとなっています。EIAから発表された7月24日までの週間在庫統計は以下の通り。市場の事前予想は、原油在庫が前週比130万バレル減少、留出油が130万バレル増加、ガソリンが40万バレルの増加だった。
 
             前週比
原油     3億4780万バレル    510万バレル増加
ガソリン   2億1310万バレル    230万バレル減少
留出油    1億6260万バレル    210万バレル増加

【貴金属市況】
貴金属も続落しており原油の急落とドル相場の堅調に押され、テクニカルでもポジション調整の売り物に押される展開を強いられています。コメックス金は前日8,000枚余りの取組減となっており、先週950ドル以上で買ったファンドの手仕舞いも見られるようです。他の商品同様に買い上がったファンド玉が振るわれる展開となっています。南アの労使交渉が妥結を見たことも下げ途上であるために、嫌気する要因となっているようです。夏休み入りするシーズンの中、ファンドポジションがある程度軽くなり、もち合い期間に入る可能性もあり、ここで取組がスリムになることは将来的にはプラス要因!

【穀物市況】
大豆・コーンともに他商品の軟化と、ドル高を受けて全般的には軟調推移、大豆は久しぶりに中国の成約も確認され需給タイトを見直す動きが出るものの、他商品安やドル高が上昇を阻む展開に、天候の順調推移も上昇力を削ぐ展開となっています。ファンドはコーンで4,000枚、大豆で2,000枚のショートの模様です。

ユーロの強弱に翻弄される国際商品

アジア株・豪州株が軒並み小反落しているものの、日本株は辛うじてプラスを維持する珍しい展開となっています。94円台前半の円高の逆風も今日は余り応えていないようようです。一方で我らが商品市場は海外安に加えて円高の逆風は、下げ圧力に徐々に加わる展開を強いられています。

ファンドの買い攻勢に晒された昨日までのゴムも流石に今日は一服、先週のレポートに書いたように「180円は上限!」などは週明けからの急騰に新甫はあっさりと190円に上昇、ゴムの弱気志向の当方としては踏んだり蹴ったりの週前半、国際商品全面安の恩恵?を受けての反落となっています。連日のファンドの攻勢も今日は一服というところでしょうか。タイの出し値は8月積み期で190セントに上昇、円換算でも186円にまで上昇、昨日当たりはヘッジ警戒水準で多少の成約が進んだ模様か?

連日950ドル台を維持した金もドル高(ユーロ安)に押されて930ドル台に反落、このところNYコメックスの取組が増加しファンドの新規買いが見られたものの、今日は彼らの整理売りに下に押された流れ、但しアジア勢がNYタイムの940ドル割れには触手を伸ばしたようで、前回の900ドルキープの線は今回も守れるではないでしょうか。ドル建ての下落と円高進行というダブルの悪材料が重なるケースが多く、資金的に余裕を持って臨みたいものです。現在の金は秋の陣を控えた夏枯れに突入の可能性もあり、慌てず騒がず下値を見届ける段階か!

今日はこれで3度目の更新、最近の当サイトとしては珍く多い回数です。このところ更新をサボり気味なことから「川原さん、どこか体調でも悪いの?」とのご指摘を受け、怠惰な自分にムチを打っての更新、但し継続性には我ながら疑問符がつく状況です。

持ち高規制に関して

以前にもこの取り上げていますが、年金基金の商品先物取引への受け皿となっている「INDEXファンド」の規制に関する問題です。政府サイドとしてはこれらの大口投機玉が実勢以上に商品価格を吊り上げ、需要家や消費者へ悪影響を及ぼしている、またインフレを投機が助長している原因を作っていることから持ち高を制限しようとする動きです。

今週はCFTCの公聴会が開かれており、インデックスファンドを運用する側のゴールドマン・サックスやJPモルガンチェースといった投資銀行が呼び出されているとのこと、投資銀行側は勿論、CFTCとて政府の要請によりいやいや公聴会を開いているというもの、持ち高の規制は流動性を削ぐものであり、流動性の低下は当業者のヘッジつくりにも悪影響を及ぼすこととなります。

勿論昨年の原油147ドルの高騰は、投機が締める部分も相当に占めているものと思われ、原油高の悪影響は計り知れないものがあり、投機玉を規制するということは政府の立場としては当然のこと、但し石油メジャーや穀物では農家のヘッジニーズも先物市場が担っているこというまでもありません!投機に規制をかけすぎて、ヘッジ玉の未消化となるとこれはこれで問題となります。

その折り合いをうまくつけないと、投機にもヘッジにもそっぽを向かれることになり。資本主義経済の健全な営みにも悪影響を及ぼすことになります。そのさじ加減をどのようにつけるのかはCFTCの腕の見せ所となります。勿論われわれのような業界人にとっては規制などもってのほかで、市場のボリュームが規制で沈んでいる日本の商品業界の現状を見れば良く分かることです!?という主張になります。

朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
鳳濮蠑譴94円45銭と昨日から60銭強の円高・ドル安で推移、ユーロは1.417ドルとユーロが反落しドル高に、ダウは11ドル安の9,096ドルに、10年債の利回りは0.02%低下し3.69%となっています。消費者信頼感指数が予想外に低下したことに、株価や冒蠑譴縫優ティブに影響を及ぼし、商品市場はドル高を嫌気する動きとなっています。景気指標に関しては改善傾向が見られるものの、2進1退というところでしょうか。今週も米国債の入札が史上最大規模で行われており、一先ず2年債の入札は昨夜順調に応札された模様です。

* ケースシラー住宅価格指数:−17.06(事前予想は−17.9)
* 7月の米消費者信頼感指数:46.6(同49.0)

【石油市況】
原油は67.23ドル(−1.15)に反落、消費者信頼感指数の後退に株価がネガティブな反応を示したことや、ドルの対ユーロでの反発を嫌気する動きに押されたものと思われます。また、CFTCの持ち高抑制問題が再浮上したことも嫌気する要因となった模様です。

【貴金属市況】
ドル高・株安・原油安といった外部市場の後退、金オプション取引にからむ売り物に押される展開、南アの労使交渉の賃上げ合意も特に白金関連の下げ要因となったようです。

【穀物市況】
昨日の逆でコーン安、大豆高の反応となっています。ファンドはコーンを5,000枚売り、大豆を4,000枚買う動きとなっています。昨日の作柄発表はやや強気に作用したものの、天候に関しては特にストレスを及ぼすものではなく順調に来ていることはネガティブに、大豆は中国の再買い付け期待に上昇しています。

リスク指向の高まり

今朝の日経紙にもあるようにシカゴのIMM通貨先物では、21日現在のユーロ買い・ドル売りの投機ポジションは前週比で2.5倍に膨らんでいるとのこと、金額ベースでは08年3月以来1年4ヶ月ぶりとなっています。昨年3月は1.5ドル台に乗せ、その後4月にユーロは1.6ドルの史上最高値となっています。記憶を呼び起こすと金の1,030ドルから原油の147ドルへとつながっていくわけです。

「縮小均衡」といっても、最近では更に景気悪化の最悪期脱出ムードが醸成されつつあるようで、ユーロ買い・ドル売りのポジションの拡大傾向は「リスク指向」の高まりを示すもので、株・商品・新興国通貨(株式)へと投機資金が拡大を示しています。短期間でのポジションの偏りを警戒する向きもあるようですが、「みんなで渡れば怖くない」といつかどこかで聞いた台詞が思い起こされます。

投機資金の拡大傾向は金融危機による各国政府の財政出動の賜物?で、投資マインドの低いときは米国債等の安全資産に逃げ込み、ほとぼりが覚めるとこうしてリスク指向の流れに向かうようです。そうして熱くなりすぎると、今月上旬の米雇用統計後のように、景気指標等の悪化に一気に安全資産に逆流するというもので、一斉に資金が動くために市場には少なからぬ影響を及ぼすというものです。

以前にも何度か引き合いに出したように、ジョン・テンプルトンは「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」と言っています。悲観→懐疑→楽観→幸福感のレベル1〜4までとすると、現状はさてどのレベルでしょうか?私に分かるのは定石では測れないということくらい・・・。

朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
ドル円相場は95円15銭と昨日から30銭強の円安・ドル高で推移、ユーロは1.424ドルとほぼ変わらず、ダウは15ドル高の9,108ドルに続伸、10年物国債の利回りは+0.04%の3.71%に上昇しています。6月の米新築住宅販売件数は予想を上回ったものの、株価はこのところの急上昇による警戒から序盤は反落、しかし終盤は切り返してプラスで引けており、為替や商品は株価の上下動に振り回される展開のようでした。

* 6月の米新築住宅販売価格:前月比+11%の38万4千件(事前予想は35万件)

【石油市況】
原油は68.38ドル(+0.33)と小幅続伸、株価の動向に連動する動きながら、市場センチメントの改善ムードが下値を支える展開となっています。GSは年末の原油価格見通しを85ドルと強気見通しを据え置いています。ファンダメンタル改善を強気の理由としています。

【貴金属市況】
金は小動きに終始しておりますが、現物背景に強い話題がないものの、NYコメックスの取組が39万5千枚に増加、今月上旬のボトムから3万枚近い増加が金価格を支える図式となっているようです。一方で白金が1,200ドル台に返り咲きの急伸、南アの大手鉱山会社のCEOが1350ドルに向かい上昇すると、強気の見通しを語ったことが上昇要因となっています。

【穀物市況】
穀物の本日のファンドがコーンを6,000枚買い、大豆を2,000枚売っているように、大豆安、コーン高の反応を示しています。コーン価格が先週下落したことにより週間輸出検証高が予想を大きく上回ったことや、来月の作付見直しからコーンの減少が見込まれることが上昇要因となっています。大豆は中国の買い付けが止まっていることや、逆に増反の可能性の高まり上昇疎外要因となっている模様です。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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