本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2009年09月

雑感

昨日の米国市場ではケースシラー住宅指数と消費者信頼感指数が景気指標となり、特に消費者指数が予想外に落ち込んだことがネガティブな影響を受け、株価の反落やドル高につながったことは周知の事実です。

他のニュースとして注目されたのは、FDIC(米連邦預金公社)の基金が底を付いたというもので、基金の補充は財務相からの借り入れか、金融機関に預金保険料の引き上げかのいずれかの方法で積み上げることになります。これに関してFDICは保険料の引き上げで対応するとの主張で、しかも3年間の前払いを強いるもののようです。

大手の金融機関は7-9月期も好決算の可能性は高い見通しのようですが、今後は不良債権の引き当ても尋常でない額に上ることが負担になると考えられ、更に保険料の負担は経営の負担として重くのしかかる可能性があるようです。旧投資銀行などはリスク商品で稼ぎを出しているものの、通常の本来の金融業のウェイトの大きなところはその負担に耐え切ることができるのか疑問に思われる部分もあるようです。

さて、為替は90円台にドルが買い戻されたものの、最近の半値戻り水準の90円40銭で跳ね返されて再び90円を割り込んでいます。ユーロも要人発言等から対ドルで軟化気味ながら、ドル相場の先安感には根強いものがあるというより、防埒が基本的に存在しており、このドル安基調が大きく転換することに市場が大きな懐疑心を既に抱いているように思われます。

一時的にドルが買い戻されることがあっても、大勢のドル安方向は簡単に変えられないでしょうし、万一金融緩和を解消に向ける政策を取った場合には米国経済の立ち直りが遅れることを意味し、更なるドル売りが襲うことになりそうです。

さて、商品にも少し触れると、宝飾大国のインドも来月の需要期をまえに、国内在庫の少なさからいよいよ金の現物市場に参戦しだしたようです。待てど暮らせど安値は訪れることがなく、流石に需要期を前に在庫が心もとないことから、990ドル近辺でもビットを出し始めたようです。徐々に現在の価格帯に目がなれてきたとも考えられます。1,000ドル近辺の高水準でも長期間滞在すると、最初は割高感をもって見られても徐々に値に慣れるというものです。


朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
鳳濮蠑譴90円10銭と昨日とほぼ変わらず、ユーロは1.458ドルと一段とドルの買い戻しが進んでいるようで、ダウは47ドル安の9,742ドルと反落しています。景気指標では住宅指数はややプラス要因、消費者信頼感指数はマイナス要因とみられ強弱まちまちの数値となっています。藤井財務相の円高容認を軌道修正する発言があり、ユーロに関してはルクセンブルグ首相でユーログループ議長のユンケル氏は、来月3日のG7で為替レートを話し合い予定で「我々は強いドルが米経済のためになるとの発言を聞きたい」とし、暗に米国のガイトナー財務相の強いドル発言を求めています。

藤井氏の心情も通貨安政策を暗に非難するものも含まれており、各国が自国通貨を安値に誘導し輸出産業の保護に向かうことを牽制する意味合いもあり、それはそれで持論として持ち続けていただきたいものです。また、ロシア中銀の首脳が加ドル・豪砲砲眇┐豎芦瀛殕の分散は重要ではあるが、流動性の問題を考慮すると構成を大きく変えることは出来ないとも発言しています。要点を集約すると結局最終的には、「中国元を安値維持」している元の切り上げが世界経済にとって望ましいというふうにも聞こえてきます。

* ケースシラー住宅価格指数:前年同月比−13.3%(事前予想は−14.3%)
* 9月の米消費者信頼感指数:53.1(同57.0)

【石油市況】
原油は66.71ドル(−0.13)と小幅反落しており、2週間ぶりのドル高や株価の軟調推移に上値が抑えられる展開となっています。明日の週間在庫統計が注目、四半期末のポジション調整も微妙に市況に影響を及ぼしているようです。

【貴金属市況】
金は小動きに終始、ドル高や株安のマイナス要因にも反応薄の状況で引けています。取組はピークの47万8千枚から45万枚に減少しており、1,000ドル割れに対してファンドの玉整理が入っていることをものがたっているようです。白金は1,300ドルが徐々に重い感じで、消費者信頼感指数が予想より悪いことも産業用需要の後退印象にネガティブに影響しているようです。

【穀物市況】
穀物市況は昨日に引き続きファンドのコーン買い・大豆売りのスプレットが入る展開に、大豆安・コーン高の反応となっています。比価換算ではコーンが割安・大豆が割高に変化ないところです。

大引け雑感

今日も一日お疲れ様でした。

午前中に書いたように、全般に昨日の裏返し為替次第のような展開でした。ドル円相場×(ユーロ・ドルの強弱×ドル建て商品相場 )=国内商品価格 という感じで特段に目新しいものはないようです。国内市場ではむしろ海外と比較して株価が冴えないように思われます。勿論海外市場に上場している銘柄は円換算すればいいものの、海外に上場されていないものは国内要因で動き、外国市場の堅調推移の恩恵が今週はあまり得られていないようです。

円高は新財務相に、金融株の下げは同じく新金融相と言う具合に非難の矛先となっていますが、金融界では新BIS基準という国際基準のクリアの関係も障害となっているようです。円高懸念は投機筋に買うだけかってもらったほうが、あく抜けも早まり個人的には悪いほうには受け取っていません。亀井金融相の返済猶予に関しては、金利払いも免除される部分も含むようでモラトリアムからモラルハザードにつながることが懸念され、本来企業と金融機関の個別問題であることから、やはりあり得ないことと認識せざるを得ない状況かと思います。

さて、脱線気味な進行となってしまいました。金は1,000ドルを割り込んでのもち合い、昨日・今日は990ドルの上下に5ドル程度の小幅な動きです。実需の出動が問われていますが、昨日あたりはアジアでも990ドル台でもある程度の引き合いがあったようで、実需と呼ばれる需要家も900ドル後半を認知し出した可能性もあるようです。最も量的にはまだ微々たる量で、価格慣れにはまだ暫くの時間を要するものと思われます。

インドではディワリ(燈明の祭り)と呼ばれるイベントが10月中旬にあり、本格的な需要期となります。ドルキャリーの影響からインド・ルピーもこのところ対ドルでは確りに推移しており、ルピー建て金もいくらか軟化気味に推移しており、需要が喚起されやすい状況でもあります。10月はインドの需要復活からある程度の下値支えが期待できるものと思います。先週GFMS社は今年後半は中銀の購入が売却を22トン上回るとしており、中国はIMFの400tを相対で購入するなんて話題が浮上すると影響への好影響も考えられます。

今夜はケースシラー住宅価格指数が発表されます。先週の新築・中古住宅ともに販売は冴えない状況から、前年同月比−14.3%の予想ですがどうだろうか?それと、消費者信頼感指数が事前予想57.0です。週末の雇用統計まえにも、バーナンキ議長の下院での講演も注目されます。

場中より

鳳濮蠑譴90円台に軟化しています。藤井財務相の「円高容認」発言が物議を醸し、投機筋に付け入る隙を与え昨日の早朝には88円10銭台まで買われたことに、産業界や証券界からもブーイングが起こり、「円高放置とは一言も言っていない!」と修正発言に及び、一先ずパニック的な円高が一服している状況です。

株価は昨日は引け値ベースで辛うじて1万円の大台を維持し、今朝のNYダウの急反発により期待を持たされたものの、僅かに100円高近辺をうろちょろ程度の反発、円安気味に為替が動いても反応の薄い展開となっています。それにしても欧米の株価の急反発はサプライズ、ドル安が一服する状況での反発も意外性の高いものとなっています。

今朝のモーニング・サテライトでは米国ではMMFだけで3兆5,000億ドルのキャッシュが膨らんでいるとの事で、流動性のあるキャッシュが行き場を求めているとの事。金融緩和政策の成せる業で一部資金は株を物色していることは言うまでもないようです。折りしも9月末決算が迫っており、厚化粧を施しているようにも考えられます。

さて、国内商品市況は為替相場に翻弄される展開で、昨日は円高を嫌気して売られ、今日は円安を好感して反発するという為替の影響力の大きな展開となっています。気になるのは縫ャリーが一服気味で、ユーロドルは1.46ドルを挟む水準で揉み合い、昨夜のECBトリシェ総裁の強いドル支持も利いているようです。ドル安の修正に向かうようだと、今後上値の重さが露呈される可能性も考えられます。

米国も欧州も自国通貨を安値に誘導し、輸出企業を側面支援する動き、中国などは元を実力以上に弱く誘導して早数年間を経過しています。日本は排出ガス25%減、為替は市場に委ねて介入はしない!少しおめでた過ぎやしませんか?と心配させられるのは私個人だけの意見ではないように思います。海外からの見た目はいいのでしょうが、政治経済はお人好しでは古今東西成功例がないようです。

朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
鳳濮蠑譴89円70銭と昨日から40銭程度の円安・ドル高で推移、ユーロは1.461ドルユーロが小幅軟化しています。ダウは124ドル高の9,789ドルに急反発し、10年債の利回りは0.027%低下の3.302%となっています。トルシエECB総裁の「強いドルは非常に有効だ」の発言もあり、一時的に縫ャリーが下火気味に落ちているものの、欧米の株価が大幅高に反発しており、意外性をもって受け止められています。今日は米国の景気指標の発表も特になく、市場では金余り資金の流入が指摘されています。また、IMFが2010年の世界経済成長見通しを、2.5%から3%に引き上げる見通しも伝えられておりポジティブに反応したものとも考えられます。国内では藤井財務相の「円高容認」発言や、亀井金融相の「債務返済猶予(モラトリアム)」政策がネガティブな影響を及ぼしているようで、市場での為替・株価に悪材料としての評価に表れているようです。

【石油市況】
原油は66.84ドル(+0.82)に反発しており、イランの核開発疑惑の広がりや、二日連続のミサイル試射を材料視した展開となっています。また、先週の急落に対する修正や、株高も支援要因と考えられます。

【貴金属市況】
金は小幅反発を見せておりますが、1,000ドル手前では売りに押される流れに994ドルと+2.5ドルの反発に止まっています。但し先週末に取組が1万3千枚減少し、総取組が45万5千枚に減少しており、一部ファンドの手仕舞いが見られるために買い方には好感される内容となっています。900ドル後半での値固め段階には、ある程度の期間を要するものと考えられます。

【穀物市況】
先週末は一転して本日はコーン高・大豆安の入電となっており、比価を意識してのコーン買い・大豆売りの図式となっており、ファンドのスプレットの仕掛けが意識させられます。例年よりも収穫時期が遅れている年でもあり、まだ今後の気温や降雨状況に例年よりも影響を受けることになりそうです。

朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
鳳濮蠑譴89円70銭と昨日から40銭程度の円安・ドル高で推移、ユーロは1.461ドルユーロが小幅軟化しています。ダウは124ドル高の9,789ドルに急反発し、10年債の利回りは0.027%低下の3.302%となっています。トルシエECB総裁の「強いドルは非常に有効だ」の発言もあり、一時的に縫ャリーが下火気味に落ちているものの、欧米の株価が大幅高に反発しており、意外性をもって受け止められています。今日は米国の景気指標の発表も特になく、市場では金余り資金の流入が指摘されています。また、IMFが2010年の世界経済成長見通しを、2.5%から3%に引き上げる見通しも伝えられておりポジティブに反応したものとも考えられます。国内では藤井財務相の「円高容認」発言や、亀井金融相の「債務返済猶予(モラトリアム)」政策がネガティブな影響を及ぼしているようで、市場での為替・株価に悪材料としての評価に表れているようです。

【石油市況】
原油は66.84ドル(+0.82)に反発しており、イランの核開発疑惑の広がりや、二日連続のミサイル試射を材料視した展開となっています。また、先週の急落に対する修正や、株高も支援要因と考えられます。

【貴金属市況】
金は小幅反発を見せておりますが、1,000ドル手前では売りに押される流れに994ドルと+2.5ドルの反発に止まっています。但し先週末に取組が1万3千枚減少し、総取組が45万5千枚に減少しており、一部ファンドの手仕舞いが見られるために買い方には好感される内容となっています。900ドル後半での値固め段階には、ある程度の期間を要するものと考えられます。

【穀物市況】
先週末は一転して本日はコーン高・大豆安の入電となっており、比価を意識してのコーン買い・大豆売りの図式となっており、ファンドのスプレットの仕掛けが意識させられます。例年よりも収穫時期が遅れている年でもあり、まだ今後の気温や降雨状況に例年よりも影響を受けることになりそうです。

大引け雑感

今日も一日お疲れ様です。

日経平均は1万円の大台を辛うじて維持するものの、円高に加えて海外市場もほぼ全面安となり売り圧力の強い一日となったようです。期末が迫り決算がらみの売買も相当あるようですが、いずれにしろ上半期末に相場が息切れするムードは、このところの景気回復ムードに水を差す味の悪いものとなっているようです。財務相の「円高容認発言」も投機筋には円買いのお墨付きをもらったようなもので、年初の87円10銭を早々に試す可能性も出てきたようです。

円高圧力は円建て商品の下げ圧力となるのは言うまでもないことですが、逆にいうと円の高値を早めに出すことで、その後の展開が分かりやすくなるとも考えられます。今日は株安の流れもあり、このところ進んでいた縫ャリーの巻き戻しも見られ、ドルの対ユーロ相場では一時1.45ドル台も見られました。投資選好から投資離散と真逆に進む展開で、目先この動きに継続性があるのかどうか、市場で言われていた「2番底」を取る動きにつながる可能性もあり、予断を許せない状況です。

特に国内円建て市場には他通貨建てよりも下げがきつくなることも想定されるために、注意が必要となります。但し個人的には今回のサミットを通じても、危機対応の金融緩和政策は当分のあいだ継続されることに疑いの余地がなくなったことから、先行きに悲観するものではないことに意を強くしている次第です。金に関してファンドの積み上がったロングがもう少し振るわれることが望ましいのですが、ドル建てで30ドル強・円建てで150円前後の調整は既にはいっており、ぼちぼちと強気のポジション取りに動いている状況です。

ドル安は長期化しそう

ジョージア州で地銀が一行また破綻に追い込まれたようで、今年に入り地銀の破綻件数は95行にのぼっています。一方ではゴールドマン・サックスが資産運用部門で新たに200名の新規採用を募集したようで、一部の大手銀行には相場による運用面で結果を出しているものの、全米の銀行ではほんの一握りのようです。不動産を担保とした含み損は相当にのぼり、今後も地銀の破綻件数の増加は避けられそうにもないようです。

世界銀行のゼーリック総裁は「今後も米ドルが基軸通貨でいられるとは考えないほうが良い」と述べているようで、これまでのドルの基軸通貨制度が今後も続けられることには異論を唱えているようです。既にIMFではSDR債を新興国中心に発行することを表明しており、飽奮阿隆霄環眠澆鯡郎する動きは、中国を初めとしたBRIC,s諸国以外にも今後広がる兆候になっていると考えられます。

米国は消費から貯蓄にシフトして、これまでの浪費癖から脱出して、中国は輸出依存体制から内需拡大に向かうというのが、世界の不均衡是正につながるというものが今回のサミットでも合意されていますが、一石二鳥にとんとん拍子で事が進むとも思えず、米国は景気対策の需要喚起を国民向けにして、財政支出を引き締める状況には程遠いように思います。中長期の「ドル安」が今後も進むものと思われ、ドルの一時的な下げとまりがあっても、売られすぎによるあくまでもリバウンド現象であり、ドル安の流れは今後も続くものと考えています。

9月最終週から10月入り

おはようございます。

9月も最終週となりました。日本では上半期の終了を意味し、海外では第3四半期末ということで決算がらみの思わぬ動きが出ても不思議でないところです。中国は10月1日から建国60周年を祝う行事が行われ、共産党政権という1党独裁政治が高らかに謳われるようです。経済力とともに軍事力も飛躍的に伸ばす中国は、金融危機後が世界経済の牽引役としてその存在を拡大させていて、商品市場でも最も価格ファクターへの影響力を強めています。

2兆ドル超という世界一の外貨保有の運用にも注目が集まりそうです。欧州中銀の金売却協定である第二次ワシントン協定は先週で失効し、事実上今週からは第三次協定に突入しています。同時にIMFの403.3トンの売却もこの協定を通じて成される予定ですが、相対取引も認められており中国が既に触手を伸ばしているとも伝えられています。

真相はまだ不明ながら、中国の外貨保有の分散化方針は既に既成事実であってIMFの金を引き受けることに関して、その外貨保有金額ベースでも少しも不思議なことではないようです。一時ロシアも話題に上っていますが、ロシアの外貨保有は急減しており、獲得のために原油輸出に躍起となっておりサウジを抜いて世界一の原油輸出国となる可能性が浮上するほどです。IMFの金に手出しできるほどの余裕は今はないように考えられます。

今週は毎月恒例の第1週の最終日に発表される「米雇用統計」が最大のイベントです。失業者数の増加傾向にはある程度歯止めがかけられているものの、失業率の10%台は目前(前月は9.7%)となっており、ジョブレス・リカバリー(雇用なき景気回復)は世界的な現象となっています。財政出動による景気回復も今後は自動車(既に8月で終了)や住宅支援(11月末が期限)が次々に打ち切られる予定で、民需主体の自立景気回復頼みには程遠く、金融緩和政策が今後も相当期間続けられることが濃厚となると考えられます。

金融緩和 = インフレ という流れと同時に 需要の減少 = デフレ というふたつの相反する見通しを我々投資家はどのように今後判断するのか難しい選択を迫られそうです。

9月最後の日曜日

おはようございます。

シルバーウィークが終えたと思ったら今月もあと残り僅かに、今週の後半には10月入りとなります。早いですね!海外では先週ピッツバーグ・サミットという9月最大の世界的イベントが終了しました。世界の環境問題・景気対策・新興国の地位向上・金融機関の報酬問題・核廃棄問題・保護貿易等々問題山積で大枠合意ながら、各論は不透明という顔見世興行の趣きにも思われます。

そんななかで我らが「鳩山新首相」が世界に存在感をアピールして、国際政治への順調なスタートをきりました。華やかな国際舞台へのデビューから昨夜帰国し、今週からは国内に山積した自民政権時代の垢を流す重労働が待ち構えています。特に公約を実行するための財源問題が最大で、国民の期待に答えられるような政策と財源の問題に信頼感が広がることを願いたいものです。

さて、週末の海外市場では今年2月以来の1ドル90円割れに円高が進みました。年初の87円10銭が一気に射程圏に迫る水準です。8月にドルと円金利が逆転したことにドル売り円買いに弾みがつき、今後も米国の金融緩和政策が継続される見通しから更にドルが売り込まれる図式に、投機的な円買いが集中したもののも、一旦は91円台後半に押し戻されて整理一巡の後に、今度は藤井新蔵相の円高を容認する発言が円買いに安心感を広げたものです。

円相場の史上最高値はご承知のように、95年4月の79円70銭ですが当時と違い円高というより『ドル安』の流れ、年初来の高値を巡り今週は攻防戦が繰り広げられるものと思います。藤井発言に関しては「一国の蔵相が為替に関して踏み込んだ発言はいかがなものか」との批判的な発言も見られます。

蔵相発言が急速な円高をもたらし、投機筋に勢いを付けさせたというものです。個人的には蔵相発言の賛否はどうあれ、これによって円高の到達地点が逆に接近しているということで、買いたいだけ買えばその後はピークアウトするのみで、そうなると円高圧力による商品価格下落も下値余地がおのずと見えてきます。中途半端に円高懸念発言を繰り返し、円高の進行を遅らせるよりは余ほど増しではないかという視点です。

先週は米国の中古・新築住宅の販売不振が表面化し、ドルキャリーが一時停滞、つまりドル安一服から株価と商品価格の軟化する週でした。8月末で自動車購入支援費の5,000ドルは打ち止め、10月1日に発表される9月の販売台数は年率900万台割れが予測され、8月の年率1,400万台から大きく後退する可能性が高いようです。8,000ドルと言われる住宅購入補助も11月には打ち切り予定で、このところの景気回復が官製回復であって自律回復でないことを証明しているようです。今後の景気指標によっては住宅補助の延長も視野に入り、米財政支出の終了が先送り増大の可能性も高めることになりそうです。

その意味では今週末の「米雇用統計」が注目されます。先ほども指摘したように、官製の景気回復は米国だけでなく世界的な現象であって、財政支出を止めるとてきめんに回復基調が息切れ症状となります。いろいろと論じられている「出口戦略」は、より困難に見舞われることになります。2番底を見る可能性の高まりと同一歩調線上で出口戦略も練られるものと思いますが、慎重な金融政策が今後も続けられていくのでしょう。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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