本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2010年02月

チリ大地震=銅相場の急伸

こんにちは

しばらくぶりのお天気ですね。チリの大地震から死者300人超、倒壊家屋150万戸と伝えられています。被害の甚大さは勿論ながら、この職業についているとチリが「銅の一大産出国」であることに目線がいってしまいます。週明けの上海に上場されている銅に動意が見られると思われ、資源株の上昇も、ついでに上海ゴム経由の国内上場の「ゴム」にも影響を及ぼす可能性も考えられそうです。

さて、明日からは3月入りとなります。注目イベントは5日の米雇用統計(事前予想は5万人の雇用減)です。ここ2週間の週間ベースの失業保険申請件数をみても、徐々に見通しが悲観的となっているようで、1月の豪雪の影響に12万人減の予想も見られます。いずれにしても良いほうのサプライズはなさそうで、ドル売り要因となる可能性が高いものと思われます。

しかし、難しいのは為替の見通しで、雇用統計悪化 → ドル売り とファンダメンタルからのドル売りとなるのか?或いはリスク回避のドル買いに結びつくのか?不透明としか言いようがないようです。ギリシャによるユーロへの市場の疑心暗鬼は一向に改善される見通しが立たない状況ですし、欧米共に低金利政策の継続の可能性が高まると「円買い」要因と見られ、円建て商品価格のプレッシャーとなることから要注意となります。また、素直にドル安に反応すればドル建て商品価格の押し上げ要因と見られ、一段の商品価格上昇要因となることが考えられます。

どちらにしても主要通貨の弱さの綱引き状態が3月も続きそうで、通貨への信任という面では『無国籍通貨で金』にはその存在価値は引き上げられるものと思われ、IMFの193トンの保有金売却の行方に関わらず金は1,100ドルの台固めに向かう動きと考えられます。今回仮にインドも中国も買わないとした場合でも、ロンドンの金現物市場は一日平均で700トンの売買を誇り、IMFの保有金を2年間で小分けにして売却すると仮定すると、一日あたり僅かに400キロググラムの売却量とロンドンの市場規模からみると微々たるものです。売却先が特定されなくてもどうということもないようです。

週末の海外市場

おはようございます。

都内は暖かですが雨は本降りあいにくのお天気です。週末、月末の海外市況をお伝えします。「三寒四温」と呼ばれる時期、徐々に気温は上がり「春一番」もまじかに迫っているようです。女子フィギィアのそれぞれの選手の悲喜こもごもでバンクーバー五輪もお終い、年度末の月でもあり新たに気を引き締めていきたいですね。

【金融・為替】
ドル円は88円85銭で終えていて昨日から50銭の円高・ドル安で引けています。ユーロは1.361ドルと週初めの水準に戻し、ダウは4帽發1万325ドルと小動きに終えています。米景気指標は硬軟織り交ぜてのものとなっていますが、今週は消費動向と住宅では新築・中古とも販売不調が浮き彫りとなっていて、ユーロ売り一巡も手伝いドルはいく分軟化して引けています。ユーロ圏のソブリンリスクはユーロの足を引っ張る状況がまだ続いており、米景気指標の後退を示すものが続出してもドル相場が後退することはなく、リスク回避のドル安に反応を見せています。消去法の「円買い」が継続されており、為替見通しの難しさを痛感させられる一週間となりました。来週から3月入り、恒例のイベント米雇用統計が5日に発表されるタイミングに変化を期待したいところです。

* 昨年第4四半期の米GDP改定値:前四半期比+5.9%(予想は+5.7%)
* 2月のシカゴ購買部協会景気指数:62.6(同59.0)
* ミシガン大消費者信頼感指数:73.6(同74)
* 1月の米中古住宅販売件数:前月比−7.2%の年率505万件(同550万件)

【石油市況】
原油は反発79.66ドル(+1.49)に、前日の急落に対する調整戻しというところ、GDPの改定値が上方修正されたことやシカゴ購買部指数は好感要因、逆に中古住宅販売は不調要因と硬軟材料のいいとこ取りで、株価の反発やドル安が反発要因となったようです。

【貴金属市況】
金は前日の「中国がIMF保有金購入」のニュースは否定されたものの、改めて「長期に中国は金購入を継続する」という国務院発展研究センター所長の発言もあり金価格は続伸しています。週中のユーロ安もドイツ政府系金融機関がギリシャ債購入の可能性ありの報道にドル安方向に流れたことも支援要因となったようです。来週も1,100ドルを固める動きが継続されそうです。

【穀物市況】
穀物市況は大豆・コーンともに反発しており、日替わりの上下動を繰り返す週となりました。株価や金・原油市況の外部要因に呼応する展開に、穀物の独自要因以外での動きに終始した一週間でした。南米は豊作ムードが継続されてネガティブ要因に、一方中西部の積雪の多さは作付けに支障をきたすとの見方がポジティブ要因となり綱引き状態が継続されています。

朝一番情報

おはようございます。昨日に続き暖かですが、今日のお天気は風雨をもたらすようで南風が強くなるようです。今日は2月の最終営業日、春の嵐のようにこの2月も過ぎ去っていきます。

【金融・為替】
ドル円は89円05銭と昨日から40銭の円高・ドル安で推移、ユーロは1.354ドルに反発し、ダウは53ドル安の1万321ドルで引けています。本日も米景気指標の悪化傾向が確認される指標が多く、株価は一時180ドルを超える急落に見舞われたものの安値から大きく浮上しています。消費者物価・住宅販売・雇用関連とどれをとっても先週からの指標は米景気停滞を示すもので、バーナンキさんの長期金融緩和策に変更なしも、単なるメッセージでなく出口の遠さを改めて再確認させるもののようです。

* 米週間新規失業保険申請件数:49万6,000件(予想は45万8千件)
* 1月の米探求財受注:前月比+0.3%(同+1.5%)
* 12月の米住宅指数:前月比−1.6%(同+0.4%)

【石油市況】
原油は米景気指標の悪化傾向や、株価が一時大きく下落したことを嫌気する展開に下落、終値は78.17ドル(-1.83)に後退し80ドル台維持にできずに反落しています。JP・モルガンは2010年の原油価格見通しを83.5ドルに引き上げており、需給改善を上昇要因としています。

【貴金属市況】
金は反発しており1,100ドル台中間に持ち直しています。ロイター電ではインド中銀がIMF保有金の購入意思があると報道し、ニューヨーク時間では中国がIMFと購入に関する協議に入っていると報道されており、先週金市場に冷や水を浴びせたIMF保有金売却も新興国からの引き合いがありそうな雲行きに大台復帰の追い風となった模様です。このところの米景気指標はドル相場の水準を大きく後退させる「ドル安要因」ながら、今日もギリシャ債の格付け引き下げ報道や、EUの2010年の経済成長率0.8%見通しと「ユーロ」にとってのネガティブな要因がドルの水準を保っているように思われ、弱いドル、それ以上に弱いユーロ、消去法に買われる「円」ということで、円建ての金価格にはアゲインストの時期が続いています。

【穀物市況】
穀物市況は反落、米景気指標の停滞傾向や、株価の軟調推移に押される展開となっています。ファンドはコーンで8,000枚、大豆で6,000枚のショートとなっている模様です。強気は中西部の積雪から春先には洪水につながる可能性を指摘し、作付け遅れが昨年同様にもたらされ生育に支障をきたすとしています。

金は年初来二度目の10万枚に迫る

ユーロは先週19日の安値1.344ドルにほぼ面あわせしており、戻しては売られ、戻しては売られる悪性の下げ相場を演じています。ギリシャでは昨日全国規模でゼネストが行われ、空港を初めとした交通機関や病院、学校もほぼ全ての公共機関が休みとなっています。給料の凍結と増税が今後国民に強いられることから、財政再建の問題解決には国民の協力なしでは進められないことに、ギリシャ国内情勢の混乱が予想されることも、ユーロ売りに拍車がかけられる要因となっているようです。

ユーロ → ドル → 円 と弱いものからの序列で今日は為替が推移しています。金価格は今週月曜の3,344円が目先の天井となり一時3,143円にまで急反落、3,026円の安値との2/3押しの水準に後退しています。その間に為替は92円から89円50銭に上昇、金現物は1,025ドルから1,090ドルに後退、為替分100円・金現物分100円幅の下落をもたらせています。

この時間帯既に出来高が9万枚を越えており、年初から二度目の出来高10万枚越えとなりそうです。今週の急反落を考慮すると、取組内部要因的には買い方が完全に振るわれているように思われ、一端はこの水準でサポートされるものと見ていますが果たしてどうだろうか。今回の1,100ドル割れにて実需の買いをどの程度集められるか注目、また、ロンドン現物市場では昨夜1,100ドル割れをどこかの中銀が相当量買ったとの情報もあり、この水準から必要以上の弱気は禁物の心境です。

朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
ドル円は90円10銭と昨日から10銭程度の円高で推移、ユーロは1.353ドルと小動き、ダウは91帽發1万374ドルに反発にしています。注目のバーナンキFRB議長の議会証言は、超低金利政策の長期化を示したことや、1月の新築住宅販売が30万9千件(予想は35万件)の不調と重なり、深夜12時以降はドル円が89円80銭台に、ユーロは1.362ドルに一時上昇したものの、その後にドルが再び買いなおされて前日からは小動きとなっています。低金利解除の条件に議長は住宅・不動産・雇用・民間消費を上げており、このところの関連指標が低調を示しており市場の出口戦略期待を牽制するものとなったようです。

* 1月の米新築住宅販売:前月比−11.2%の30万9千件
* バーナンキFRB議長証言:政策金利(FFレート)は長期にわたり低水準で推移する公算

【石油市況】
原油は80ドル丁度(+1.14)の大台に返り咲いています。住宅指標の悪化と在庫統計はマイナス要因ながら、低金利政策の継続見通しと株高が後押ししたようです。EIAから発表された2月19日までの週間石油統計は以下の通り。市場の事前予想は、原油在庫が前週比200万バレル増加、留出油が同160万バレル減少、ガソリンが同40万バレル増加でした。       
 
        前週比
原油     3億3750万バレル   300万バレル増加
ガソリン   2億3120万バレル   90万バレル減少
留出油    1億5270万バレル   60万バレル減少
    
【貴金属市況】
金は節目の1,100ドルを割り込んで引けております。昨夜の欧州時間に一時1,090ドル近辺に下落し、その後のバーナンキ発言や住宅指標の後退を受けて一時ドル安に振れたことから1,100ドル台に戻すものの、再びドルの対ユーロの強基調に押されて1,100ドルを割り込む冴えない状況のまま取引を終えています。戻しては売られる弱いユーロの展開に帽皸飮が継続されておりドル建ての金はこのところ押され気味となっています。ファンドも一時よりロングポジションを大きく減らしたままながら、IMF売却や帽盍霙瓦投機人気の後退をもたらし、値固めには応分の時間をまだ要するのかもしれません。今日あたり商品市場でも原油や穀物・ソフト商品が比較的堅調に推移しているものの、貴金属は冴えない反応となっています。

【穀物市況】
穀物市況は米金利政策の低水準維持の議長発言から、株価や原油市況が堅調に推移する外部環境のよさに反応して反発しています。数年ぶりの大雪に見舞われたのはワシントンだけでなく中西部も同様で、積雪の増加に春の作付け時期が遅れるとの気の早い天候プレミアムを囃す動きもあるようです。

夕刻、金が1,090ドルに後退

今日も一日お疲れ様でした。

昨日は夕方発表されたドイツの経済指標の悪化にユーロが下落を強いられましたが、同様に今日発表されたドイツの指標はほぼ事前予想と変わらず、今日のユーロは1.35〜1.355ドルの狭いレンジながらユーロ安が継続しており、ドル高傾向が坊て国際商品の心理的な圧迫要因となっていることに大きな変化は見られないようです。

ここまで書いて6時ジャスト、金のスポットがずるずる後退して1,090ドルまで売られています。ユーロは弱いには弱いものの、今日の日中の取引の範囲内ですが、金は節目の1,100ドルを割り込んだために、目先筋のストップロスを巻き込んだものと思われます。現在は1,093ドル前後で推移、ユーロの反発ともに金も下げ止まっています。買い方としては1,100ドル割れは気味のいいものではなく、狼狽売りにつながったものと思われます。

今夜はバーナンキ発言が注目材料で、先週の公定歩合引き上げが出口戦略の第一歩であることは先刻承知で、問題はさらに踏み込んだ発言につながるものかが注目、ただし先週のCPIや今日の住宅指数等をみると景気回復にはまだ程遠い状況で、昨日のダウ100ドル安と言う余韻の残る環境から考慮すると、「近くて遠い出口」というところではないでしょうか。

朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
鳳濮蠑譴90円20銭と昨日から90銭の円高・ドル安で推移、ユーロは1.350ドルと直近の最安値1.3445ドルに接近、ダウは100ドル安の1万282ドルに後退しています。昨夜は日本時間夕方6時に発表されたドイツの企業景況感指数が事前予想の96.1から95.2ポイントと11ヶ月ぶりに低下し、ギリシャ支援で揺れる支援大国の景気後退がユーロ売りを加速させたものと思われます。その後日本時間夜11時にケースシラー住宅指数が前年同月比−3.08%と予想よりいく分悪い数値となり、更に12時に発表された消費者信頼感指数が予想の55を大きく下回り46ポイントとなったことから、一気にリスク回避の動きが活発化して株式・商品市場に幅広く手仕舞い売りが広がる展開となったようで、これが昨夜の一連の展開です。先週のCPIコアは18年ぶりの低下、ケースシラーに見られるように住宅価格の低迷の長期化、消費者信頼感指数の予想外の急低下といずれをとっても米景気回復の基調の弱さが鮮明で、先週の公定歩合引き上げからの出口戦略期待は大きく後退を余儀なくされているように思われます。景気回復の犠牲となっている雇用や消費、加えて住宅事情の低迷という個人の犠牲の下、米企業業績の好調が株価1万ドル台を支えるという皮肉な構図が現在の米経済の縮図のようにも思われます。米金融政策の低空飛行は今後もまだ続く公算が大きいようです。

* 12月の米ケースシラー住宅指数:前年同月比−3.08%(事前予想は−3.0%)
* 2月の米消費者信頼感指数:46(予想は55)

【石油市況】
原油は78.86ドル(−1.45)に反落、米景気指標の悪化を嫌気し金融市場全般にリスク回避の動きに原油市況も連れ安する一日となった模様です。今夜はバーナンキFRB議長の議会証言が注目材料です。

【貴金属市況】
金も1100ドル台の前半に後退しており、ドル高とリスク回避の動きに連れての下落となっています。このところもち合いのボックス1100〜1130ドルの範囲内での動き、もち合い継続に1100ドルを固める時間稼ぎのようにも思われます。深夜2時は一端1100ドルを割り込む場面も見られましたが、値ごろ意識から大台をその後守っての推移となっています。

【穀物市況】
穀物市況もリスク回避の動きに水準を後退させています。ファンドはコーンを6,000枚、大豆を5,000枚ショートしており、ここ数日の買い過ぎに対する反動も見られるようです。また、コーンには農家や生産者のヘッジ売りもみられたようで、上値を重いものにしています。

大引け雑感

今日も一日お疲れ様でした。

先週は米国が公定歩合を引き上げた(0.5〜0.75%)ことによって、ロンドン市場のRIBOR 剖睛は6ヶ月もので0.393%に上昇し、円金利と再び同水準になっています。昨年9月以降に剖睛が円金利を下回り、金利差による「円買い」が円高を誘導し昨年11月には一時85円を超える円高をもたらせることになりました。キャリートレードの通貨がこの間「ドルキャリー」主体となり、ドルは対ユーロや対ドルで大きく上昇しました。

今回の公定歩合引き上げは、これまでの米金融政策の変更の第一歩でいわゆる出口戦略の入り口というところです。今後の景気指標によっては戦略の停滞も考えられますが、いずれにしても出口の始まりです。一方日本では日銀に対する更なる金融緩和期待が残る状況で、出口には程遠い状況です。金利差を利用したドル売りvs円買いのトレードは今後これまでほどに活発に行われる可能性が低下し、今後は円キャリー復活の下地も出来つつあるようで、一時的に90円割れがあっても円高のトレンドにはなり難いものと思われます。

金相場のほうは上昇が一服、今日の動きは1,110ドルから1,115ドル近辺のもち合いに終始、今月上旬の安値1,045ドルから1,130ドル台に上昇し、昨年12月の高値1,227からの下げに対する半値戻り水準に復活したことから上げ一服というところです。1,100ドル前後の旺盛な実需買いも1,120ドル台では売り抜けていると見られ、下値の堅さを確認できたものの、大きく上に抜けるには材料不足というとこが現状のようです。

一方でロシア中銀は昨年12月には保有金を68.4トン増やしサプライズとなりましたが、この1月は3.1トン増とやや増加ペースは後退しています。ロシア中銀は2005年に外貨保有の10%を金で保有すると表明しており、2008年が68トン、2009年が134トンと着実に増加させています。現在の累計が640tと世界第6位に位置を上げており、外貨保有の10%を目指すと考えると更に600t前後今後保有を増やすことが想定されます。増加ペースにばらつきはあるものの、確実に増加させており中国やインドの中銀と同様に金価格の下支え要因として今後も働くことになりそうです。

朝一番情報

おはようございます。

【金融・為替】
ドル円は91円10銭と昨日から60銭近い円高・ドル安で推移、ユーロは1.360ドルとユーロの軟化傾向が継続しています。ダウは18ドル安の1万383ドルに反落、春節空けの中国では政治局会議で金融緩和継続が確認されており、3月5日から始まる全人代大会に備える動き、注目された上海株は一日模様眺めに終始し節目の3,000ポイントを維持しています。本日の米景気指標の発表は特になし、今夜はケースシラー住宅指数の発表があり、新築・中古販売と住宅関連の指標が目白押し、先週のCPIが示すようにインフレは抑制されたので、今週の住宅、来週の雇用指標等の立ち直りが遅いと判断されると、金融緩和の出口は遠のくことになりそうです。ユーロはギリシャ不安が尾を引く状況で、支援=独・仏の財務健全性の低下をもたらすことから、主要国のあいだでも痛し痒しのジレンマが台頭しているようです。ユーロの本格浮上にはまだまだというところでしょうか。ドバイ問題の再燃やイランの核開発も遠い米国よりも、地続きの欧州では懸念度合いはより高いようです。

【石油市況】
原油は堅調地合継続から80.16ドル(+0.35)と80ドルの大台に乗せています。中国の1月の原油精製高が前年比29%増となったことが好感されたことや、仏大手トタルのストライキが6日目に突入したことも上昇要因となっています。ゴールドマン・サックスは昨年10月の2010年原油価格見通し70〜80ドルを、85〜95ドルに引き上げています。上昇要因は世界的な景気後退から抜け出し、回復傾向に原油需要が世界的に拡大することをあげ、OPECの生産余力の減少も指摘しています。

【貴金属市況】
貴金属は概ね反落しており、欧州時間でギリシャ支援の具体的な見通しはなにも決まっていないと独財務省の報道官が語ったことにユーロが再び反落、ドル高に向かったことを嫌気する展開となっています。また、最近の急反発に対する利食いの益出しも見られたようで、1,100ドルを固める期間に入ったものと思われます。先週末に減少したSPDRは僅かに週明けは310キロ増加に転じています。テクニカルでは50日移動平均線1,110ドル前後がサポート水準と見られるようです。アジアでは1,100ドル前後で旺盛な実需の買いもみられるようです。

【穀物市況】
ファンドがコーンを2万枚、大豆を7,000枚買ったように、大口の買い物が価格を押し上げています。週末のアルゼンチンの豪雨が支援要因のようです。大豆の収穫時期を迎えて収穫作業に支障が生じる可能性に市場が反応したものと思われます。南米の豊作見通しが大きく低下する見通しでないものの、ファンドの口実を作らせたようです。

前場雑感

ドイツ紙がギリシャ支援には2億5,000万ユーロ(約3兆円)必要と、独財務省の試算を報道したことにより、ユーロのソブリンリスク後退にユーロ高に朝方より振れており1.364ドル台にドルが軟化、仏石油大手トタルのストライキに原油供給不安から原油が80ドル台に上昇、ドル安には貴金属や穀物市況も上昇し、心配された上海株も安寄りするもその後その後小幅な動きに終始、株・為替・商品市場ともにリスクテークの方向に流れているようです。

冷静にこのところの材料を再確認すると、「中国の預金準備率引き上げ」「ギリシャ発のユーロ圏のソブリンリスクの台頭」「米公定歩合引き上げによる出口戦略」等々、明らかにネガティブ要因の台頭を見せ付けられる状況ながら、実際の市況は明らかにリスクテークの動きを見せており正直なところ市況そのものがサプライズの反応を見せています。相場上昇要因が他になにか存在するのか?相場の水準が安値から応分の戻りを見せている状況から、高値を追いかけての飛びつき買いにも投資家心理は冷やされやすい環境ながら、ここはじっくりと見ていく場面だろうか。

金は先週の週半ばから1,100台をクリアし、1,100ドル〜1,130ドルの水準の往来に入っていて今日はその上限の水準に位置しています。先週より米公定歩合の引き上げ・IMF保有金の売却報道・ギリシャ問題からのユーロの軟化ドル高傾向・CFTCの穀物、原油に続き貴金属にも持ち高制限等々ネガティブな材料が続出ながら高位置をキープする展開となっています。

週末の木曜、金曜は前出のサプライズにより、アジア時間の早い段階で一時的に1,100ドルを割り込んだものの、欧米時間には1,120ドルに浮上しており、台割れでの実需の旺盛な買い確認から1,100ドルを固める動きとなっています。ただし1,130ドル台は昨年の最高値1,127ドルと今月の1,045ドルの安値の中間地点であり半値戻りの水準となります。

また、実需も1,120ドルは安値買いの売却も見られるようで、これだけの悪材料続出から目先はもち合いに推移するものと考えています。ドイツ紙の報道も当局は否定的のようで、ユーロの軟調推移から抜け出すにはまだ応分の時間を要する考えられることから、高値を追いかけるには材料不足、調整も視野に入れる必要も感じられます。


相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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