本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2010年05月

金価格は各通貨建てで新値更新・今後の円建て金は?

社民党の離脱に鳩山民主の支持率が22%に低下、政権の支持率低下に米ヘッジファンドの円売りに為替相場が軟化、株価軟調に推移も円安にプラス圏での推移に・・・・・。皮肉なもので政権の信認低下が株価の反発要因となっています。

もっともユーロも1.231ドル台に反発しており、スペインの格下げ報道にも織り込むムードで欧州バッシングも少々辟易気味ということだろうか。とは言え欧州発の負の連鎖が収まるかといえば、現在進行形ゆえとてもとても・・・ということになります。英米市場の休場の間隙のなかで一息という程度でしょうか。

さて、金価格の坊て、ユーロ建て、ポンド建て、スイスフラン建てが今年一様に史上最高値を更新している事実からも、金融危機の後退局面ほど遠い状況が理解されます。輪転機にかけることによって事実上ペーパー・マネーは無尽蔵に作れることは周知の事実ですが、金の地上在庫は僅かに16万トン強と限りある資源であることは尚のこと周知のことでしょう。

通貨不信に史上最高値を更新する金価格ですが、我らが円建て金価格は1980年1月21日の6,495円がこれまでのところ金字塔のようにそびえたっています。当時の坊て価格は895ドルと現在より300ドル以上下の水準ながら、ドル円相場は1ドル=240円時代であったことから、円安が輸入コストに大きく跳ね返ったことが原因となっています。

それに加えて最高値6,495円といいながら、当時の坊て金価格が800ドルを上回ったことは僅かに3営業日で、80年1月の平均値は5,200円と大きく後退します。ここ数年間は日本が金の輸出国であることは先刻お伝えしているわけですが、2000年以降の1,000円台から2,000円台の投資家の買いの還流もあるわけですが、80年代の高値掴みのやれやれの売りもあるようです。

円建て金価格が仮に6,495円に到達しないまでも、平均値の5,200円を将来的に取ると仮定した場合、為替が現在の91円とするとドル建て価格が1,777ドルの示現が条件となります。現在の価格からザッと550ドル強の上昇を必要とされますが、あながちないと否定できる状況にもないようです。

現在の日本の政情の状況は景気後退から税収が大きく落ち込んでも、公約(子供手当て)を順守する方向で動いており、しかも次の衆院選まで消費税を凍結するというもので、財政規律の緩みは他の先進国の追随を許すものではなく、欧州に財政危機のスポットライトが当たる分にはいいものの、日本の財政問題を放置されるほど世界の金融界は甘いものではなくいずれ時間の問題とも考えられます。

そうなるとギリシャの放漫財政以上と市場に見なされると通貨「円」にも現在のユーロ売りのような状況がないともだれも言い切れない状況です。金輸出大国の日本も国民も円と言う通貨を見放し改めて金購入に走ることも考えられます。従いに現在のユーロ不安が米国や日本に上陸する頃には、現在のドル建て価格が更に上昇しプラスアルファ円安進行が将来的に円建て金価格を思わぬ上値に持ち上げる可能性は否定できないことになります。勿論今日明日のことではないものの、5年・10年先のようなこともないでしょう!?


5月最終営業日

おはようございます。

5月最終営業日はくっきりとした「五月晴れ」ですね。昨日はそれにしても寒かった!今週後半には再び夏日の到来、そして徐々に「梅雨」に向かう季節です。東京は最終営業日ですが、ロンドンは「バンクホリデー」、ニューヨークは「メモリアルデー」で休場、5月相場の波乱を引きずり6月相場の入り口となります。

さて、先週末はフィッチのスペイン国債の引き下げに連休前の動揺を誘うことになりましたが、大手格付け会社は3社あり所詮は予想されたこと、今日のアジア市場の反応を見守ることとなります。

今週は週末4日の米雇用統計が主な材料、1ヶ月経過したことを最近では一番に実感させられる一日です。なぜかというと雇用統計当日夜にPCに張り付くことの多いこと、また、予想外の発表となると其の動きの目まぐるしさが尋常でないことから印象深い統計発表と最近ではなっています。

そして渦中の韓国・釜山でのG20財務相・中銀総裁会議で欧州の問題や、北朝鮮の問題が討議されるものと思われます。欧州に重く垂れ込めた雲はいつ晴れるのか?欧州首脳と市場との格闘が続いている状況です。欧州ばかりでなく、対欧州貿易額の大きな中国も莫大なユーロ資産を抱えて苦慮しており、外貨保有の見直し否定発言にも苦慮の結果といえるでしょうか。欧州の建て直し機運が世界の望むところながら、キリギリスがキリギリスのまま永らえるのは所詮無理なことです。日本とて増税のなきまま公約順守では先が思いやられます。

5月は金ETFと金貨の販売が好調

おはようございます。今にも降り出しそうな雲行きも一日もって夜半に少し降った程度でしたが、今日・明日もすっきりしないお天気のようです。

国内では日米の普天間移転合意を受けて、社民党の連立離脱が本決まりとなる雲行きのようです。辞めるべきは福島党首でなく鳩山首相だ!との声が上がるように、政治家の発言の重さを痛感させられる事態の責任は重いものがあるようです。政権交代は現在のところ民主党という新政権の幼稚性ばかりが目に付き、国民の信頼を大きく失望に変えさせ、米国を初めとした同盟国や、アジア重視とした発言も韓国や中国でも失望と政権への懸念をもたらせただけのようです。7月に控えた参院選では政界の再編に向けた動きが活発化しそうです。国民の視線は経済成長のビジョンや、欧州や米国に劣らぬ財政再建策に注目が注がれる流れとなるものと思われ、国民の政権選択の責任も問われることになりそうです。

海外では欧州の金融・財政危機の流れが収まらない最中、北朝鮮の動きが地政学的リスクを及ぼし始めています。韓国の主張に日米は動意を示すものの、中国の北朝鮮への姿勢は慎重を維持して中国の特殊な事情も影響しているようです。万一中国までもが韓国寄りに北を非難して、戦闘モードにまで広がると北朝鮮市民が一気に中国に避難民として溢れかえる可能性もあり、北を孤立させるリスクも伴うことから中国はその緩衝材として位置づけを維持させているようにも思われます。中国を敵に回す北の状況となると「手負いの獅子」そのものですから、なにをしでかすか分かったものではありません。但し、韓国が正義であればいつまでも北の思惑通りにはいかなく国際世論が許しません。なんらかの制裁や圧力が必要で、いつまでも金正日政権をのさばらせるわけにも行かない難題です。

さて、先週の金価格は1,200ドルに早々と返り咲き、むしろ更に上昇の機会を窺う状況になっています。先週はGFMS社の今年の第1四半期の金需給報告がありましたが、投資用金が前年比で大きく減少していることを指摘していました。前年の1四半期はP&Cが100トン近い量の金ETFを購入したこともあり、対比では大きく落ち込んだものの、この第2四半期、特に5月だけでニューヨーク証券取引所の金ETF・SPDRは108トン増と急増しており、前期のマイナス分を充分に補う増加を見せています。年金基金や機関投資家が主のETFとは別に、個人主体のコインの売り上げもこの5月は以上に増えていて、欧州中心のオーストリア・ウィーン金貨、米国のイーグル金貨がそれぞれ7トン・6トンの売り上げを記録しており、合計で13トンと過去の例でもあまりない異常な盛り上がりを見せています。

欧州の財政・金融危機が金貨購入増加の最大要因と見られますが、欧州諸国の財政問題の解決懸念は短期間での収束はもはや困難で、今後も市場の懸念材料として残りそうです。また、欧州に限らず先進諸国の日米とも同様の財務内容であることに金貨の売れ行きが米国にも波及しているようです。日本でも金貨ベースでは売り上げが増加傾向ですが、日本の金の輸出ペースをやや抑える程度で、大量の個人保有の売却は大きく衰えることはないようです。1,000円台で購入されたものが市場に出回るのは当然で、欧米のように金に見向きもしなかった人々とは違い日本人の金嗜好の先見性が金売りの背景と思われます。但し、日本の財政問題も対岸の火事ではなく、売却層と購入層が今後拮抗に向かう可能性も考えられます。

欧州の財政問題が一時的に後退して株価が反発に向かっても、金価格が大きく売られることはなく、1,200ドル近辺を維持することが意味するものは、投資家心理が本心からリスクテークに向かっていない証明でもあり、無国籍通貨である金の存在意義は容易に薄れることは今後もないように思われます。むしろ、今後欧州から米国や日本にソブリンリスクが飛び火する可能性も否定できないことから、時間をかけながら値位置を徐々に切り上げる方向にあるようです。

連休前の海外市場

おはようございます。どんよりとした曇り空で今日、明日は雨模様のようです。来週は晴れマーク通りを願い、梅雨の走りはまだ遠慮願いたいものですね!

【金融・為替】
3連休前の米国市場は実質5月最終営業日となります。ドル円は91円03銭と昨日から10銭の円高・ドル安で終了、ユーロは1.227ドルに反落、ダウは122ドル安の1万136ドルに反落、米景気指標の低調に加えて、日本時間深夜1時半頃に格付け会社フィッチがスペイン国債をAAAからAA+に一段階格下げしたことにユーロは売られ、株価もネガティブな影響を受けたようです。来週は週末の4日の米雇用統計と同じくG20財務相・中銀総裁会議が注目材料となりそうです。

* 4月の米個人所得・支出:所得は前月比+0.4%(事前予想は+0.5%)支出は0.0%(同+0.3%)
* 5月のシカゴ購買部協会景気指数:59.7(同61.5)
* 5月のミシガン大消費者信頼感指数:73.3(同73.6)

【石油市況】
原油は73.97ドル(−0.58)に小反落、一時75.72ドルに上昇したものの株価の反落やスペインの格付け引き下げ報道に上値の重い展開を強いられたようです。また、連休を控えたポジション調整にも押される動きとなったようです。

【貴金属市況】
金はリスク回避の動きに一時1,200ドルの大台割れ寸前に下落したものの、その後は安全資産としての見直し買いに堅調に推移して前日の引け値圏にて取引を終了し、他の貴金属は同様にリスク回避の売り物に押されて軟調な推移を余儀なくされて小幅反落の引けとなっています。

【穀物市況】
本日のファンドのショートはコーンで1万5,000枚、大豆で6,000枚の大量の売り物に押されたことからも推測されるように、リスク回避の動きに翻弄される流れとなったようです。中国の買い付け期待の後退や、天候が順調に推移する動きに押されてファンドの手仕舞いを呼び込んだ模様です。

朝一番情報

おはようございます。5月も最後の週末はすがすがしいお天気です。海外市場は今夜の取引を終えると3連休入り(メモリアルデー)となり、31日(月)は休場となります。

【金融・為替】
ドル円は91円丁度と70銭の円安・ドル高で推移、ユーロは1.236ドルに急反発、ダウも284ドル高の1万259ドルに急上昇しています。英FT紙の「中国が外貨準備のユーロを見直す」との報道を正式に否定したことから、ユーロ不安に怯える市場の動揺がいくぶん収まったことに反応する流れをみせています。最も中国当局に遠に見直し済みとの見方もあり、市場へのユーロ不信を一時的には食い止めたものの予断の許されないところとなっています。中国政府の異例の否定には、ユーロの動揺による含み損を拡大したくない思惑も当然のごとくあるようです。

* 米週間新規失業保険申請件数:46万件(事前予想は45万5千件)
* 米第1四半期GDP改定値:前四半期比+3.0%(同+3.4%)
* 米第1四半期個人消費:前四半期比+3.5%(同+3.7%)

【石油市況】
原油は74.55ドル(+3.04)と大幅に続伸しています。このところの急落に対する調整の反発に加えて株価の急上昇も支援要因と見られます。また、銅を初めとした非鉄相場の急反発も資源やエネルギー関連株を押し上げ相乗効果を見せたようです。ところで米海洋大気局(NOAA)は今年のハリケーン・シーズン(6〜11月)は14〜23のストーム発生、うち8〜14がハリケーンに発達し、さらに3〜7がカテゴリー3(風速56M)以上になるとの見通しを発表しており、2005年以来の強力な勢力となる可能性を指摘しています。

【貴金属市況】
リスクテークの動きが戻り「安全資産」である金は売り物がちから反落、米国債と同様の反応を見せています。他の貴金属である銀や白金・パラジウムは需要拡大期待に上昇しており、代替通貨と産業用金属に対する反応が起こっています。もっとも金は1,210ドル近辺を維持されていることからも、金融不安の後退からリスクテークへの流れに対する動きの継続性に疑問符を投げかけているようにも思われます。中国の外貨準備見直し報道は=金準備拡大につながることも、金の市場関係者であれば思い描くものです。

【穀物市況】
穀物市場も外部環境の改善により上昇、但しコーンに関しては来年度の中国の成約キャンセルの報道が上値を重いものにさせています。本日のファンドはコーンを3,000枚、大豆を4,000枚ロングしています。

朝一番情報

おはようございます。昨日と比べると湿度の低い快適なお天気となりそうです。

【金融・為替】
ドル円は89円80銭と昨日から40銭の円高・ドル安で推移、ユーロは1.216ドルと直近の安値に大幅反落、ダウは序盤は+120ドル上昇も引けにかけて反落−69ドルの9,974ドルと、終値ベースで1万ドルの大台割れは2月8日以来3ヵ月半ぶりの安値に沈んでいます。欧州の債務危機が根強く残り、景気後退懸念が投資間心理を冷え込ませリスク資産を圧縮する流れが継続しているようです。一頃さかんに言われた2番底を形成する流れとなっていますが、戻しては売られる通貨ユーロを見ていると市場は出口の見えない袋小路に入り込んだようにも見えます。米景気指標の改善傾向も焼け石に水の状態で、欧州に端を発するソブリンリスクが欧州金融機関の危機にもつながり、投資家心理は完全に守りに入り債券市場ばかりに資金を移す流れを断ち切れずにいる状況のようです。

* 4月の米新築住宅販売件数:前月比+14.8%の年率50万4,000件(事前予想は+0.3%)
* 4月の米耐久財受注:総合は前月比+2.9%(同+1.5%)
* 米週間住宅ローン申請件数:前週比+11.3%

【石油市況】
原油は71.51ドル(+2.51)に急反発、序盤の株高や米景気指標の改善傾向からこのところの安値を修正する動きに転じています。ただし、株価が1万ドルを割り込んで引けたために現在の時間外は70セント前後売られて推移しています。EIAが26日発表した5月21日までの週間石油統計は以下の通り。事前予想は、原油在庫が前週比20万バレル増加、留出油が同変わらず、ガソリンが同20万バレル減少でした。       
 
        前週比
原油     3億6510万バレル     240万バレル増加
ガソリン   2億2160万バレル     20万バレル減少
留出油    1億5250万バレル     30万バレル減少

【貴金属市況】
金は1,210ドル台に続伸する動き、前日に金ETFが大幅な増加を示したことも金への資金シフトが見て取れるようです。(本日は金ETF・SPDRは増減なし)WGCは今年第1四半期の金需要を前年同期比25%減の760.2トンと発表しています。宝飾品需要や工業品需要の拡大に対して投資需要の落ち込みが顕著(昨年P&C中心に積極的にETF投資を進めた反動)で、ある程度予想されたものです。逆にこの第2四半期の投資需要は前年比で大きく伸び、逆に宝飾需要の減少が見込まれる流れと思われます。本日の貴金属市場は白金族も含めてダウの反落と共にいく分高値からは値を消す展開となっています。

【穀物市況】
穀物市況は欧州から米国に市場にかけて株価が堅調に推移したことや、原油や金の上昇、中国のコーンの追加買いつけの噂に反発基調となっています。本日のファンドはコーンを6,000枚、大豆を3,000枚ロングしています。

金の認知度が飛躍

ロンドン銀行間取引金利の指標LIBORが0.53%と年初来の高水準となっています。リーマン・ショック時からまだ半分の水準ながら、それ以来に欧州の金融機関の南欧諸国債券保有が懸念される状況です。米中の経済戦略会議も終えガイトナー財務長官は欧州に向かいますが、「欧州版の金融機関へのストレステスト」を要求するようです。

いずれにしても南欧諸国の財務内容改善が各金融機関のなによりの朗報となるわけですが、現在のところは今後の実行状況にかかるようで早計へ結論が出ないために、今後も欧州の金融危機は事あるごとに市場への影響力を保つことが続きそうです。

とは言えダウは何度か1万ドルの節目を割り込んだり、日経平均も年初来の安値を更新する短期間の急落から、リバウンド的な動きも含めて落ち着きを取り戻す目先の展開となっています。株式・為替・商品市場全般に足の速い投資資金は既に逃げ出し気味で、一時的に売り物が一巡する展開となっても不思議でない状況です。

投資資金がすくみ一斉に安全資産の法Ρ漾国債に逃げ出すいつもパターンに、今回は確実にそのなかに金が加わり安全資産としての地位を築き上げた感じでしょうか。リーマン以降にも何度かリスク回避の動きに、安全資産の地位が確立(市場の認知)が出来ないまま他銘柄と同様に音を立てて崩れるパターンであったものが、ようやく代替通貨としての信任を得られたようです。

年金基金や機関投資家のあいだで信任を得た証拠として金ETFがその典型例であって、株式や商品市場から抜け出す投資資金がドルや米国債に向かうのと同じ歩調で金ETFにも向かっています。今月既に108トン増を越える状況は、昨年前半にポールソン&カンパニーが100トン前後短期間に購入したスピードと似ており、それから300ドル前後上昇した段階で年金基金等にもようやく安全資産としての認知を得たようです。

今後の欧州のソブリンリスクの高まりや逆に低下により、金融市場のリスクテークや回避が繰り返されることと思いますが、欧州ばかりでなく日米とて財政支出の拡大懸念は同じ事で、今後数年間、或いはそれ以上続くことが想定されることから、証券や債券とは違い限りある資源である金にとっては長期保有のETFの増加傾向は、1,300ドルや1,500ドルに上昇に向かう追い風となることが考えられます。

朝一番情報

おはようございます。午後から雨のようで、空気が湿度を含んでいるようで少し不快指数が上昇気味のようです。

【金融・為替】
ドル円は90円30銭と昨日から60銭の円安・ドル高で推移、ユーロは1.237ドルに反発、ダウは22ドル安の1万43ドルで引けています。ドル円は一時89円24銭に、ユーロは同様に1.217ドルに、ダウも9,880ドル台にリスク回避が今週を世界を二回りしたものの、米消費者信頼感指数の予想以上の上昇が歯止め役となったもようで、欧州発の金融危機を米国で一時的に食い止める流れとなったようです。

* 5月の米消費者信頼感指数:63.3(事前予想は58.9)
* 米ケースシラー住宅指数:前念同月比+2.35%(同+2.5%)
* 3月の住宅価格指数:前月比+0.3%(同変わらず)

【石油市況】
原油は68.75ドル(−1.46)に大幅続落していますが、ダウの反発につられる流れから時間外では既に1ドル前後戻しています。リスク回避の資金の流れに翻弄される原油市況ですが、其の分典型的な投機性の片寄りも露呈されているようです。株価下落の停止や、金融市場の改善方向が原油市況の下げ止まりの前提条件となりそうです。

【貴金属市況】
金は4営業日ぶりに1,200ドルの大台に返り咲き、白金も1,520ドル近辺に戻しています。このところ換金売りに晒された気味の金ですが、リーマン・ショック時との違いは“無国籍通貨”の地位を築き上げたことで、ペーパーマネー代替として今日もNY・SPDRには30トン規模の大量保有が確認されており今月に入り既に108トンもの増加となっており、投資用金購入の盛り上がりは昨年1−3月期以来の盛り上がりとなっており、他商品の動きとは明らかに違うパフォーマンスを見せています。しかし、それにしても流石のドカ買いには驚かされます!1,200ドル回復の早さもこれが要因と思われます。

【穀物市況】
穀物市場は世界的な株安という外部環境に押される流れに後退、原油の続落基調の継続や、ドル高も売り要因となっています。但し株価の戻りや時間外の原油の反発から、穀物の時間外取引も環境改善に反発をみせるものと思われます。ファンドは本日コーンで9,000枚、大豆で4,000枚のショートとなっています。

朝一番情報

おはようございます。残り少ない「五月晴れ」の一日です。

【金融・為替】
ドル円は90円25銭と10銭程度の円高・ドル安で推移、ユーロは1.234ドルに急反落し、ダウは126ドル安の1万66ドルと終わり値ベースでは安値を更新するというリスク回避の動きが継続しているようです。4月の米中古住宅販売は事前予想を大きく超えたものの、控除対象の最終月となったことからの駆け込み需要を割り引くと5月以降の指標がより重要視されるものとなっています。欧州ではスペインの地銀カハスール(全体の1%規模)を国有化するという報道がネガティブに捕らえられ、南北朝鮮の緊張も投資家心理を冷え込ませているようです。

* 4月の米中古住宅販売件数:前月比7.6%増加の年率換算で577万件(事前予想は565万件)

【石油市況】
原油は70.21ドル(+0.17)と小幅な動き、このところの急落から戻りを待つタイミングながら外部環境の悪化傾向が継続されていることから、価格浮上が阻止されている状況です。ファンドの換金売りの一巡待ちというところだろうか。

【貴金属市況】
金は先週の1,165ドルがボトムとなる動きとなっており、中国を中心とした価格下落による実需買いの攻勢、また本日は投資用金のETFが16.74トンの急増を見せており、SPDRの累計は1,236.89トンに急増し今月だけでも77トン強の増加を見せていることが下値を支える要因と見られます。リスク回避の流れは先物市場中心であって、投資用金はむしろ安全資産の金を積みます状況はこれまでの下げパターンとは一線を画するようです。白金族も金価格上昇を囃して急反発を見せています。

【穀物市況】
コーン買い・大豆売りのスプレットを組む動きが継続されています。本日はコーンを5,000枚ロング、大豆を1,000枚ロングしています。コーンの作付けは93%、発芽71%、良以上71%と作付けがほぼ完了し生育も順調に推移しています。大豆も作付け53%、発芽24%とコーン同様に順調に推移し、天候面は今年は概ね順調で穀物市況の大きな上昇の阻害要因となっていることは否定できないようです。

投資マインドはやや上向き

今日一日お疲れ様でした。

日本株はややマイナス圏で引けましたが、その他のアジア株は上海の3.4%上昇を筆頭にして確り、ユーロに対する中国元の急騰(縫螢鵐)に金融引き締めが後退することや、米国からの元切り上げ圧力も同様の理由から当面見送りの可能性が高まったことも、株価を支える要因となったものと思われます。

先ほど始まった欧州の株価も南欧を除く英・独・仏市場は軒並み高く寄り付いています。南欧という爆弾を抱える構図に変化ないものの、先週末の米国株の反発に市場心理が若干好転に向かっているようです。

商品市場でも時間外取引では金が14ドル上昇、白金が35ドル、原油75セント、大豆7漫▲魁璽鵑1.5セントとこちらも先週の萎縮した流れからいく分開放に向かう流れのようです。貴金属に関しては中国の積極的な買い付けが見られたようで、先週からの引け味の悪さを株価同様に上昇に結びつけ、下値への警戒感が広がりつつあるようです。

欧州の財政問題は一足飛びに解決できるものではなく、今後も折に触れて市場の波乱要因となることが考えられます。中国は米中経済会議でも米国の元切り上げ要請には一切触れないとの観測で、中国の事情は一先ず落ち着きを取り戻すように思われます。但し、このところのユーロ安によって米・中ともに輸出の伸びが今後鈍化する懸念も出ており、世界の景気回復ペースが落ち込むことが心配されます。

投資家の姿勢はまだ慎重を維持するものと思われ、上昇のムードに乗れるには慎重を要するようです。ゆっくりと!ゆっくりと!
相場に対する考え方
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