本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2012年06月

欧州サミット好感する四半期末の海外市場

おはようございます

週末・月末・四半期末の最終営業日は、もともと期待の持てないユーロサミットが結果的に目先はポジティブサプライズとなりました。サミットも決定は既に発表されていた12兆円規模の景気浮揚策のみと見られていましたが、欧州金融安全網(EFSFやESM)を活用して経営不振の銀行を救済することで合意しました。しかも金融安全網の優先権を放棄し、銀行監視システム完成後は支援が該当する政府を経ずにダイレクトに金融機関に融資するものとなりました。

先ず、優先権の放棄は既存の国債保有者(例えばスペイン債)や今後新たに国債を保有する投資家にも有利となり、国債投資に消極的となっている投資家の背中を押してあげることになります。(スペイン政府に万一のことが発生すると、優先権を持つ機関が優先的に債権回収に動くことを阻止できることによって市場に安心感を与える)更に銀行監視システム構築後にはなりますが、融資が該当する政府を経由しないで直接金融機関に融資されれば、直接政府の財政悪化を避けることが可能となります。(政府経由となれば政府保証を付けたり、政府の財務内容が悪化することが考えられます)

この発表を受けて各国の10年債利回りはスペインが7%台→6.3%に低下、イタリアも6%台→5.8%にそれぞれ急低下しています。両国の資金調達金利の低下によって、市場にはリスクオフの緊張感が緩和に向かう動きとなりました。伊モンティとスペイン・ラホイ両首相の主張を、サルコジに変わった仏オランド大統領が独メルケルとの橋渡しを果たした結実といってもいいのではないでしょうか。メルコジと呼ばれた独・仏の蜜月関係では果たせなかった成果と思われます。

但し詳細の詰めの部分がまだ公表されてはいませんし、なにしろ欧州の債務危機の根っこの部分が解消されたわけではありませんから、諸手を挙げてリスクテークの判断は下せないものと筆者は考えています。ユーロ首脳の努力の成果に対して、今度は来週7月5日開催のECB理事会へのプレッシャーをかけるもので、現在1.0%と日米のゼロ金利からみれば下げ余地の残る政策金利の引下げにつながるものか、注目度はこれまで以上となりそうです。

【金融・為替】
ドル円は79円80銭近辺で終了しておりややドル高・円安方向ですが、80円近辺が上値の上限となっている展開です。ユーロはアジア時間の1.244ドルから1.266ドルに急反発(対円では98円50銭〜101円台に)しています。ダウは277ドル高に急反発し1万2880ドルと5月中旬以来の高値に上昇、10年債の利回りは1.650%に上昇しています。全ては欧州の債務危機の後退を好感した反応を示していて、首脳間協議に対する一定の市場の評価となっています。

【石油市況】
原油市況も欧州の債務危機に対する動きを評価するもので、WTIは84.96ドル(+7.27)と上昇幅は1年4ヶ月ぶりのもので、ブレントも97.80ドル(+6.44)の反応となっています。

【貴金属市況】
貴金属市況も軒並み急反発に転じており、金は1604.2ドル(+53.8)と2週間ぶりに1600ドルの大台に復帰していましゅ。但しその後の時間外はややだれて、スポット価格は1597ドル近辺で今週の取引を終了しています。しかし、これだけの値幅にも関わらず推定出来高は20万枚を僅かに超える程度で、人気の回復には程遠い状況と言わざるを得ない状況です。CFTCにもそのあたりが表れていて、投機筋の買い越しは前週比−21tの403tに減少しています。もっともポジティブに考えれば買い余地の増加の可能性が高まると、考えられなくもないというところでしょうか。最大の金ETF・SPDRは前月比+9.25tの1279.51tと、こちらはリスクオフ・モードの悲観にも関わらず安全資産としての保有高増加をキープしています。新興国中銀の保有も今月さらに増加しているものと推測されます。

【穀物市況】
穀物市況は農務省報告によると大豆もコーンも作付面積は事前予想をやや上回り、四半期在庫はコーンが予想をやや下回り、大豆は逆にやや上回るものとなっています。依然として米穀倉地帯の高温・乾燥を囃す動きから、大豆相場中心に堅調地合いを維持しています。

朝一番情報

おはようございます

今年も折り返し地点となり、6月も今日が最終営業日です。早いもので来週からは後半戦の7月に入ります。

【金融・為替】
ドル円は79円45銭近辺で推移しており昨日とほぼ変らず、ユーロは1.243ドルに続落しており、ユーロ首脳会議(サミット)への期待後退から今週は連日ユーロの下値がきり下がっています。ダウは欧州サミットを嫌気して一時150ドルを大きく下回る下落となったものの、米医療改革が裁判所で合憲とされたことが反発のきっかけとなったようで、医療・製薬等の株価が反騰したことから引けは24ドル安の1万2602ドルに下げ幅を縮小して引けています。

それでも米株式のネガティブな材料は欧州サミットばかりでなく、巨額損失のJP・モルガンチャースの損失が当初の20億ドルから90億ドルに膨らむ可能性をNYタイムスが指摘しています。英国でも金融第2位のバークレイズが銀行間金利の操作から株価が15%暴落しており、金融機関の不祥事が金融規制の強化観測からリスク回避ムードを更に助長させているようです。

サミットでは12兆円規模の景気対策が合意される模様ですが、ユーロ共同債や、EFSFによる南欧債購入といった仏・伊・スペインの提案は予想通り独・メルケル首相の反対により合意には程遠い状況となっています。本日一日の協議を残していますが、市場の信認を得るために土日返上となる延長も見込まれます。ユーロ最大の経済大国であるドイツが首を縦に振る状況に変わらない限り、いくら時間を費やしても意味のないことであって、成果を求める期待値は右肩下がりとなっています。

【石油市況】
原由は欧州の債務危機や株安・ドル高を受けて急反落に転じており、77.69(−2.52)と80ドル台乗せも僅かに1営業日で逆戻りとなっています。ブレントは91.36(−2.14)とこちらも同様の下げに見舞われています。

【貴金属市況】
金も原油同様に急反落しており1550.4ドル(−28.0)で取引を終了、ドル高・株安・原油安の流れから値を崩す展開を強いられています。欧州の債務危機の進展が見られないことから、投機資金が離散する流れが続いており新規売買の減少が冴えない動きをさせています。1550ドル近辺は値頃が働く水準でアジアの実需買いも期待される水準ですが、NY
先物市場への資金流入が見られないことが上昇波動への最大の阻害要因となっています。その投機筋の流入の原因となると考えられるものは来週に2点あり、ECB理事会と米雇用統計ですが果たしてどのようなものとなるのか・・・・。

【穀物市況】
穀物市況も総じて軟調に推移しており、コーンが反落、大豆は続落する動きとなりました。本日発表される米農務省による四半期在庫と作付面積を控えて、利食いに押される場面となっているようです。

朝一番情報

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は79円70銭といくぶん円安方向の推移をしており、ユーロも1.246%と軟調な展開が続いています。欧州サミットが本日より二日間の日程で開かれますが、12兆円規模の景気対策の合意は予想できるものの、南欧債をEFSF等の基金で買い上げること(南欧政府の資金調達金利の引き下げが目標)や、ユーロ共同債の導入に関してはドイツの反対姿勢が強く合意に至らない悲観的見通しは変化ありませんが、本日発表された5月の米中古住宅販売が7ヶ月の好調となったことや、耐久財受注も予想を上回りリスクオフが幾分後退しています。ダウは92ドル高の1万2626ドルに続伸し、10年債利回りは1.622%に若干低下しています。

【石油市況】
原由は80.21ドル(+0.85)に反発して80ドルの大台を回復、ブレントは93.50ドル(+0.48)に続伸しています。金融市場全般にリスクオフモードが後退して、株価が続伸したことも上昇要因となっている模様です。

【貴金属市況】
金は1578.4ドル(+3.5)と小反発しており、ドル高の流れのなかでいくらか反発する動きとなっています。今週は連日出来高が10万枚台前半と低調なようで、手がかり難のなかで人気は穀物市況に奪われる状況となっています。EUサミットを控えるものの多くの期待は後退していて、むしろ来週5日のECB理事会における利下げの可能性や、6月の米雇用統計等の米欧の金融政策に視線が注がれることが予想されます。仮にECBが利下げに動くと欧州の景気回復期待が高まりユーロは上昇し、ドル安となれば金にとっては好材料となる可能性を指摘しておきます。(逆に見送りなれば動意に欠ける展開予想)本日の日経朝刊の3ページに「中国の金輸入、急増の怪〜真の買い手は人民銀行?」との記事が掲載されています。参照されたし!

【穀物市況】
“我が世の春を謳歌”する穀物市況はコーンが続伸して、大豆は新穀限月が軟調に推移しています。高温乾燥気味の天候から作柄が後退して、投機人気の高い状況が続いています。さて、天候のプレミアムをどこまで付けるのか注目されます。

朝一番情報

おはようございます

消費税法案が衆議院で可決されました。民主党は造反議員が予想以上となり、事実上の分裂状態に陥っていますが、民自公3党の合意が保たれれば参議院も通過されるものと推測されます。小沢氏の言い分は「消費増税の前にやることがあるだろう!」と反対票を投じていますが、具体的な方策は示されないままです。なにも造反する小沢さんに頼まなくても、野田さんと自公主体に議員定数の削減や、公務員の削減、社会保障の一体化と痛みを伴うやり残したことを成し遂げるのが国民の理解への近道となりそうです。

【金融・為替】
ドル円は79円50銭と昨日から更にドルは続落(円は上昇)しており、昨日の消費増税引き上げ法案が可決されたことは格付会社ムーでイーズも評価したように、日本の信用力の向上となって円上昇の一因となっているようです。(もっとも円高は日本にとってはありがた迷惑な話ですが・・・)ユーロは1.249ドルと節目の1.25ドルを割り込む水準となっていて、スペイン・イタリア両国がそれぞれ昨日市場から3,000億円と4,000円億円を調達しましたが、調達金利は前回から更に上昇していることを嫌気する動きとなっています。また明日からのEUサミットを前に独メルケル首相は改めて「ユーロ共同債はありえない」と改めて否定したことから、サミットへの期待が一層後退するものとなっています。ダウは32ドル高の1万2534ドルに小反発しており、10年債の利回りは1.631%に上昇しています。米国の景気指標は好悪まだら模様が続いており、年末に期限切れとなる「財政の壁」(優遇税制廃止と緊縮財政による国防予算削減)がじわりと迫り、大統領選挙にうつつを抜かしていると2013年に経済成長が大幅に後退する危機も迫る状況で、バーナンキFRB議長も最大の懸念を抱く要因となっています。

【石油市況】
原由は79.36ドル(+0.15)に小反発し、ブレントも93.02ドル(+2.01)に続伸しておりこのところWTIに対するプレミアムが付く状況に進行しています。6月の米消費者信頼感指数が62.0と予想を下回ったことや、欧州サミットの期待の後退、S&Pが米国景気の2番底の可能性を20%と指摘したことも嫌気要因となりましたが、ダウの反発が下落からの反発に一役買う動きとなった模様です。

【貴金属市況】
金は前日に久しぶりに安全資産としての買いが戻ったのも束の間、1574.9ドル(−13.5)と反落の憂き目となっています。1600ドルを射程圏に捕えるまえに失速していて、取組高・出来高の減少を見ていると金のパフォーマンスの悪さを嫌気して、リスクオフムードと共に冴えない展開となっています。とは言え下げても5月の安値には至らず1500ドル中間ではアジアの実需買いも見られるようで、下値も限定的となっていることから新規売りを仕掛ける向きも後退、新たな材料が欲しいところですがどっち付かずの展開がしばらく続くのかもしれませんね。6月はQE期待に上昇し、その後QE見送りに下落する相変わらず当局の金融政策に振り回される状況が続いています。

【穀物市況】
原油や貴金属市況の冴えない状況から、天候たけなわの穀物市況は連日の活況を呈するものとなっていて、商品間の資金移動に一役買う展開となっています。大豆は15ドルの大台手前で足ふみすれば、今度はコーンを買い上げる動きとなっていて、高温乾燥、作柄後退、熱波を囃す動きに穀物市況のテンションは上がる一方のようで、天候時特有のパフォーマンスを見せています。

朝一番情報

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は79円65銭と昨日から朝方からほぼ1円の大幅な円高・ドル安で推移、ユーロは2.496ドルと続落しており、主要通貨の強い序列が再び日本円→米ドル→ユーロの順序となる典型的なリスクオフモードに逆戻りとなっています。先週の格付会社ムーディーズによる世界の主要金融機関15行の格下げに引き続き、スペインの主要金融機関への引下げの発表があり、スペイン株3.7%の下落を筆頭に欧州株は軒並み下落、また、国際決済銀行(BIS)による先進国政府の財政強化の取組不十分の指摘もリスクオフの動きを則すものとなったようです。加えて今週末のEU首脳会議でも効果的な合意(ユーロ共同債等)が成される期待が後退する動きとなっています。ダウは138ドル安の1万2502ドルに反落、10年債の利回りは1.605%に低下しています。

【石油市況】
原由は79.21ドル(−0.55)に反落、ブレントは91.01ドル(+0.03)とこちらは小幅に続伸となっていますが、ぶり返す欧州の債務危機やドル高が引き続き原油市況の足かせとなっているようです。

【貴金属市況】
金は欧州時間にドル高に押されて一時1566.9ドルに場面もありましたが、その後は反発に転じてセッション終わりは1588.4ドル(+21.5)で引けています。引け後はいくぶん軟化気味ですが、現在はスポットが1584ドル近辺で推移しています。5月中の安値である1526.7ドルは下値のベンチマークとなっていることや、先週末あたりからアジアでは実需の買い復活の報、また今月に入りSPDRを初めCOMEXゴールドシェアといったETFが数種類が増加傾向を示していることも、下値を硬いものにしているようです。「曇りときどき安全資産の金買い」といった趣きでしょうか?それしても曇り程度ならまだしも、ときどき雷雨もある金市況予報の「梅雨明け」が待ち望まれる今日この頃ですね。

【穀物市況】
我が道を行く穀物市況はコーンがストップ高、大豆も一部ストップ高に張り付く状況となっています。穀倉地帯の高温・乾燥気候を囃す買い物が集まっています。但し、国内は円高と昨日の時間外にある程度織り込んだことを、考慮に入れる必要があるようです。

今週はEU首脳会議に注目

おはようございます。

6月も最終週となりましたが、今年も丁度半分の早くも折り返し地点となりました。

日経紙の世論調査では内閣意支持率が33%と5月から5ポイント上昇したとされています。逆に小沢さんの離党の構えには理解できずが53%と逆風となっています。消費増税関連法案は明日採決される予定で、自公の支持で可決される見通しです。造反票が54票が民主の衆議院過半数の岐路となり注目されます。秋に向けて解散総選挙の流れが考えられ、日本の政局では橋本大阪市長の参戦が注目となりそうです。

昨年吹き荒れた「アラブの春」はようやく、エジプトにイスラム系大統領の誕生を迎えました。軍部の選挙への介入に反乱含みでしたが、正当な結果を導くことになり先ずは反軍政でもは落ち着く模様です。但し欧米の政権はイスラム系政権の誕生は招かざる政権であることや、イスラエルも燐国イスラエルも神経を尖らせることが想像に難くありません。一方で歓迎はイランなどのイスラム諸国となりそうです。

さて、ギリシャではサマラス新政権が誕生しており、緊縮財政の2年間延長で合意していますが、今週はEUやIMFとの交渉を控えていて混乱が予想されます。丸呑みすることは考えにくいのですが、借りた者のごね得がどこまで通用するのか見ものとなります。

今週の最大のイベントは週末のEU首脳会議で、スペインの金融機関救済の協議、インフラや雇用増の景気刺激策が主な協議内容となっています。それにしても欧州の債務危機の問題は長期化の様相で、投資家心理には長く重く横たわる問題で、本当の意味でのリスクオンムードは遠い先のことになるものと考えられ、相場と向かい合うのも長丁場の精神力が求められそうです。

週末の海外市場は平穏を取り戻す

おはようございます

【金融・為替】
週末の金融市場は概ね平穏となりました。ドル円は79円40銭と昨日とほぼ変らず、シカゴのIMM通貨先物では、円ロングが1892億円と前週比354億円積み増しされて3週連続の円ロングとなっていますが、FOMCでの追加緩和策見送りからドル高方向に転換しており、来週発表される25日現在では大きくポジション調整の流れとなりそうです。国内では小沢派の離党や新党作りの動きもあるようですが、26日には自公の賛成を得て消費増税法案が可決の見通しとなっていて、日本の財政赤字削減の動きは海外でも評価されるものと推測されます。但し社会保障の維持や、財政支出の削減は先送りされていて国内世論は増税だけでは納得させられないものとなっています。

ユーロは1.256ドルと幾分上昇しており、ドルが主要通貨に対して上昇する流れが継続しています。ECBは域内金融機関への資金貸出の条件緩和を発表したことに、市場は好感するものでリスクオフが幾分和らぐものとなっています。欧州では独・仏・伊・スペインの首脳会議が開かれて、13兆円規模の景気浮上の政策で合意し来週のEU首脳会議で協議後に合意の方向に向かう流れになっています。景気浮揚の資金源は金融取引税(株式売買にかかる税)の引き上げとなるようですが、ユーロの共通債や金融監視の共通化等の市場の望む政策は先送りとなっています。来週はEU首脳会議がメインイベントとなりそうです。

ダウは前日の暴落に対する戻りも入り70ドル高の1万2644ドルに反発、前日のムーディズの格下げ報道の悪材料も消化し、ECBやユーロの4ヶ国首脳会議の内容も評価されたようです。10年債の利回りは1.672%に上昇しており、一時の1.4%台から浮上しておりこれにより日米金利差拡大のドル買いを指摘する声も上がっています。

【石油市況】
金融市場は今週ギリシャの再選挙、スペインの銀行救済、G20、FOMCと数々の大イベントを消化して週末は落ち着いた展開となり株価も反発、このところの下落一途の原油価格もWTIが79.76ドル(+1.56)に、ブレントも90.98ドル(+1.75)と下げどまる展開となって今週の取引を終了しています。

【貴金属市況】
前日急落の金も金融市場に落ち着きが戻ったことから、一時前日の安値を下回る1558.6ドルに沈むもその後は反発して、引けは1566.9ドル(+1.4)で取引を終了しています。セッション引け後のスポット価格の終わりは1572ドル近辺とさらに戻しています。CFTCによると19日現在の投機筋のロングは424.2tと前週比で12.7tの微増、ショートが減少してロングが若干増加しています。それにして前日の50ドル幅に及ぶ暴落も出来高は22万枚と振るわず、やはりプログラム売買主体のものでコア(核)となる投機筋の動揺はそれほど認められないようにも思われます。市場の環境は引き続き弱いものとは考えられますが、目先筋のコンピューター売買と、中長期のスタンスの投資家の手法は明らかに違い、ロシア政府の金保有が5月に15トン増となったことや、目立たないまでも各ETFが微増に推移していることも見ても頷けるものとなっています。

【穀物市況】
穀物市況は再び産地の高温・乾燥に視線が向い、小幅ながらにコーン・大豆共に続伸基調となっています。今週は金融市場が一時リスクオンに動揺をきたしたものの、穀物相場は独自の天候要因からパフォーマンスを保つものとなりました。

朝一番情報

おはようございます

梅雨前線が勢力を強めてか朝から豪雨です。原監督か小沢さんの涙か?怒りか!?

【金融・為替】
ドル円は80円25銭と60銭余りの円安・ドル高で推移、日銀の追加緩和策の予想やら、日米の金利差拡大が要因とのコメントが見られますが、ドルは対ユーロでも1.254ドルに大きく反発して主要通貨に対する上昇は、裏を返せば米金融政策の追加緩和策への期待がFOMCにより目先消滅したことからドルを買い戻す動きが強まっているものと推測されます。景気指標では失業保険申請件数が38万3千件の予想が38万7千件に増加、フィラデルフィア地区連銀景況指数は、前月比変わらずの予想が−16.6ポイントと大幅落ち込みをしめしたことはドル売り要因ながら反応を鈍い動きとなっています。欧州では本日、独・仏・伊・スペインの首脳会議が開かれる予定で、欧州金融安定化基金(EFSF)を使い南欧債を購入する協議が行われるものと推測されており、来週末のユーロ首脳会議での合意に向けた動きが続けられるようです。

ダウは250ドル安の1万2573ドルに大幅続落に見舞われ今年2番目の下げ幅に、中国・欧州の購買担当者景気指数(PMI)が低水準となったことや、本日の米景気指数の悪化も手伝ったようです。また、引け後にムーディーズがシティ・英バークレイズ・クレディスイス・バンクオブアメリカの格付引き下げを発表したことも今後のネガティブ要因と見られ、リスクオフの典型的な反応となっています。10年債利回りは1.617%と僅かに上昇しており、株価急落の金利上昇の解せない反応となっています。米国債の購入を見送りドル買いに集中か?

【石油市況】
原由は78.20ドル(−3.25)に大幅に続落、ブレントも89.23ドル(−3.46)に同様に急落を強いられる動きとなっています。フィラデルフィア連銀の指標が大きく悪化したことや、株価の暴落やドル高が圧迫するものとなっています。

【貴金属市況】
リスクオフの動きに金も急落を余儀なくされる状況で1565.5ドル(−50.3)に大幅に続落、FOMCでの追加緩和策見送りにも1600ドルに踏ん張る動きを好感するも束の間、株安や原油安・ドル高のリスク回避の波に金も飲み込まれる状況となっています。リスク資産を売り込む流れに本日は金にも波及する流れとなり、前日の追加緩和見送りの悪材料を本日改めて嫌気する動きとなっています。テクニカル要因が悪化したために、改めての仕切り直しとなりそうです。また、この下げでもってアジアの実需買いが刺激されるのかも注目となります。

【穀物市況】
他銘柄の低調にも関わらずこのところ上昇一途の穀物市況も、リスクオフの波に押されて反落しています。高温乾燥気味の天候もコーンベルトの降雨予報となったことも、利食い売りを誘うものとなったようです。

朝一番情報

おはようございます。

今日は「夏至」一年で一番昼の時間が長い一日ですが、全国的に梅雨真っ盛りで実感は伴わないようです。早く開けてスカッと晴れ渡る夏が待ち遠しいには筆者ばかりではありませんね。

【金融・為替】
FOMCの内容は概ね深夜の更新時に書いていますが、メンバーによる景気見通しは今年のGDPを前回の+2.4〜2.9%から1.9〜2.4%に下方修正し、失業率も7.8〜8.0%から8.0〜8.2%に上方修正しており先行きの見通しはややネガティブに後退しているものとなっています。従ってバーナンキ議長の口癖となっている「追加緩和はいつでも引き出せる状態にある」という発言が生きていることを指しているように思われます。見通しの下方修正は言うまでもなく欧州の債務危機が原因であることは明白で、米景気指標ばかりでなく欧州情勢が深刻化すれば追加緩和の選択肢が浮上するシナリオが生きるものとなっています。

ドル円は現在79円50銭と昨日から60銭の大幅な円安で推移、ユーロは1.270に上昇しており、追加緩和策見送りのドル相場を買い戻すに至らない要因は、支援に慎重姿勢の独メルケル首相が「救済基金のよる債権購入の可能性が存在する」との南欧債(イタリア・スペイン)の購入をほのめかしたことからユーロ売りが後退し、リスクオフが幾分後退したことから円も買い戻す動きにつながったようです。22日にドイツ・フランス・イタリア・スペインの4ヶ国首脳がローマで会議を開く予定で、前任のサルコジとは違いオランド仏新大統領が前向きなことから具体的進展に期待が広がっているようです。

ダウは追加緩和策が見送られたことから前日比ほぼマイナス圏で推移、引けは12ドル安の1万2824ドルに小反落しています。10年債利回りは1.643%に上昇しています。米国のFOMCという一大イベントが終了し、投資家の視線は再びユーロに注がれる状況となっていますが、欧州危機の抜本的な解決見通しには程遠く「小出しの政策」でお茶を濁すような状況では、リスクオフのムードを大きく改善させるには至らず、否が応にも当面は欧州の債務危機のボルテージの波の上下に翻弄される覚悟が続くようです。

【石油市況】
原由は追加緩和の見送りや、週間の在庫統計の予想外の増加を嫌気して急反落81.80ドル(−2.23)に沈んでいます。ブレントも92.69ドル(−3.07)に大幅に続落しています。

【貴金属市況】
金はFOMCで追加緩和が見送りとなった直後に1600ドルの節目を割り込み一時1590.5ドルに急落しましたが、その後はジリジリと戻す展開となりセッションの終わりは1615.8ドル(−7.4)まで戻して引けています。現在スポットは1605ドル近辺で推移しており再び軟調推移と目まぐるしい動きとなっています。緩和見送りとなれば一時的に1600ドル割れもありかと予想していますが、今後1600ドルを固めることができるのかが焦点となります。下落途上に南欧債購入の可能性が浮上したことからユーロが反発し、ドル安の流れに戻したことが反発要因と見られます。

【穀物市況】
穀物市況は大豆が続伸して、コーンはまちまちな動きとなっています。引き続き産地の高温・乾燥気味な天候から作柄悪化を囃す動きとなっています。日本も昨日夏日であったように、米国でもこのところ急速に気温が上昇していて、ニューヨークでは36度の真夏日となったようです。

FOMCはツイオペ延長の予想通りに

FOMCでは予想通りに政策金利を0〜0.25%に据え置きとし、今月末で期限を迎えるツイスト・オペレーションを6ヶ月延長して今年末まで続けるというものでした。政策金利はこれまで通り2014年末まで緩和策継続が正当化されるというものでした。

ツイ・オペに関しては3年以内の国債を売却し6〜30年の長期国債に乗り換えるというもので、規模としては2670億円でこれによって長期金利を抑えて住宅ローンなどの金利上昇を抑えるものです。但し、あくまでも乗り換えで新たに資金を市場に供給するものではなく、追加緩和とは一線を画するものです。

市場の反応は一旦ドルは上昇しその後に反落に転じるもので、一部に追加緩和への期待の思惑がはずれたような狼狽する動きとなっています。但し、根強い緩和への期待からドルを売り込む動きもあり、次回の7月末が大統領選を意識する側面支援の面でも可能性を残すものとなっています。

ドル円は現在79円50銭台に上昇(円は軟化)にしていて、追加緩和の期待はずれのドル買い戻しとなっています。金は直後に一度1590ドルまで下落し、その後に急反発に転じて現在1615ドル近辺で推移しています。こちらの金融政策への思惑から上下に激しく動揺する動きとなっています。

間もなくバーナンキ議長の記者会見が始まります。

相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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