本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2012年09月

9月期末の攻防

おはようございます

内外ともに9月の中間期、期末を終える週末・月末です。日経紙によると東京工業品取引所の今年4−9月期の出来高は16年ぶりの低調ということ、どうりで我が身の懐に思い当たる節も・・・(笑い)それでも透き通った秋空のもと、「そーのうち、なんとか、なーるだーろー」ちと古いか!

【金融・為替】
さて、ドル円は77円90銭近辺で今月の取引を終了、9月は13日のFOMCで一時77円10にまで円高が進み、翌週19日は日銀が追加緩和で反撃して一時79円20銭に円安が進行したのも束の間、その効果は一日持たずに再び77円台での推移に戻りました。世界的な景気後退懸念がつきまとい、また、欧州債務問題の深刻さから「経常黒字の日本円」はリスクオフで買う通貨として定着しつつあり、生半可な日銀の緩和策では円高を止めることが出来ない現実となっています。総選挙後の政権は民主か自民かを語るには早いのですが、どちらにしても日銀への風当たりは今後強まるものと推測され、禁断の「外債購入」も視野に入れる段階が近づいているようです。

ユーロは1.285ドル(ユーロ円は100.2円)はやや反落しています。スペインの民間銀行のストレステストでは資本不足593億ユーロ(54兆円)と発表されて予想の範囲内となり、来月8日に創設予定のESM(欧州安定メカニズム)による救済への道が具体化するプロセスとなっています。スペイン国内に目を転じるとカタルーニャ地方の選挙が11月に実施される予定で、反緊縮や独立を唱える野党勢力の議席奪取が注目を集めていて、伸ばし伸ばしの政府のトロイカへの財政支援もその後になるとの見方もあるようです。一方で格付会社ムーディーズのスペイン国債の格付発表も近いものと思われ、現状維持できるのか、はたまた引き下げられてジャンク債となるのか市場は息を潜めて見守る状況です。

ダウは48ドル安の1万3437ドルに続落していて、発表された景気指標であるシカゴ購買部協会景気指数やミシガン大消費者信頼感指数が事前予想を下回り、景気後退懸念からの売り物に押された模様です。また、半期末の益出しの売り物や、欧州債務危機の潜在的な不安感もつきまとう展開のようです。

【石油市況】
原由は景気指標の後退やドル高の流れ、株安の流れから高値からやや値を削られたものの92.19ドル(+0.34)に続伸しています。ブレントも112.39ドル(+038)と続伸して引けています。今週は一時90ドルの節目を割り込んだものの、量的緩和策への期待は大きく90ドル大台を値固めする動きとなっています。

【貴金属市況】
金は米国時間序盤からユーロが反落に向いジリジリとドル高が進行したことから反落、引けは1771.1ドル(−6.5)とレンジの中心点あたりで今週の取引を終えています。急反発に転じた前日は1万1000枚取組増となり49万2000枚と直近の取組高を上回るもので、CFTC発表の25日現在のファンドのロングは634tと、前週比でさらに40t増となっています。600トン超えは今年2月の1792ドルの高値示現時よりも多く、昨年8月以来の高水準となっています。ファンドは買いすぎなのか?それともQE3によりそれを正当化?出来る水準とするのかは相場の動向が答えを出してくれるものと思います。

【穀物市況】
穀物市況は急反発となりコーンの四半期末在庫が予想の11億2600万ブッシェルに対して9億8800万となり、期近限月2本が40未離好肇奪弭發膨イ衂佞動きとなっています。予想値やや多かった大豆もコーンに連れ高して反発しています。

スペイン緊縮策にリスクオフ後退

おはようございます

早いもので9月も最終営業日となりました。前半の日本列島は猛暑に見舞われましたが、お彼岸以降は気温が急低下して本格的な秋の到来となりました。民主は野田、自民は安倍と二大政党の党首選びのなか、日中と日韓の領土を巡る緊張が走る事態となりました。経済では世界的な景気後退懸念を振り払うかのような日米欧の金融当局の追加緩和策でひと息つくも、再び南欧の債務問題が市場に影を投げかけています。

【金融・為替】
ドル円は77円60銭と円高・ドル安の流れが継続、ユーロは1.291ドルと小幅ながらに反発を見せています。この日発表された米景気指標では第2四半期のGDP確報値が予想の+1.7%を下回り+1.3%となったことや、8月の耐久在受注も予想の+0.2が−1.6%と3年7ヶ月ぶりの低調を示したことがドル安要因、一方の欧州スペインでは2013年度(1〜12月)の財政支出を今年度比8.9%の大幅削減とし、支援受け入れの要請を受けやすい環境を創りだしています。

スペイン債の利回りは6%を下回り市場の評価は悪くないものの、国民世論との確執は更に深まるものと見られあつれきは強まる一方と推測されます。また、景気後退下のもとの緊縮は成長率を更に落とすことにつながり、GDP比4.5%の支出はGDPの更なる低下によって目標達成は厳しいことが想像されます。また、ギリシャ政府は今後2年間の予算案が基本合意され、救済プログラムの期間を2016年末までの2年間延長する案も盛り込まれ、トロイカ(IMF・ECB・EU)と来週は交渉の場を持つようで、成り行きが注目されます。

ダウは72ドル高の1万3485ドルに反発を見せていて、スペイン救済のための財政支出削減が支援のハードルをひとつ超えたとの評価となったものと見られます。10年債の利回りは1.639%にやや上昇しています。

【石油市況】
原由は91.85ドル(+1.87)に反発し、ブレントも112.01ドル(+1.97)に同様に反発しています。欧州債務危機が落ち着きを取り戻し、また、中国の景気刺激策への期待上昇、ドルの対ユーロでの反落、株高などの動きに呼応する値動きとなっています。

【貴金属市況】
金は前日の急落から立ち直り1777.6ドル(+26.9)で引けており、レンジの下限から一気にレンジ上限に接近しています。また、終値としては新値で引けています。前日はETFが10t余り減少し先物の取組高も9000枚近く減少しましたが、いわゆる「振るいにかけられた」という表現が当てはまる地合いの強さが戻っています。次なるターゲットは1800ドル超えですが果たして・・・・・?

【穀物市況】
穀物市況はまだ下げどまる気配なく続落していて、収穫時の荷の重みや、高値から輸出減少からファンドの手仕舞い売りが継続しています。

米大統領選と財政の崖問題

米共和党の大統領候補ロムニー氏は、今年5月のフロリダ州での富裕層対象の資金集めの夕食会で「国民の47%に上る人々が所得税を払っていない」とする研究機関の統計をもとに「こういう人たちのことを気にかけるのは私の仕事でない」と発言して「弱者切り捨て」と思われる発言の映像が表面化して、身から出た錆により更に選挙戦線を不利にしたようです。これでオバマ優位の選挙は動かぬものとなったようです。

オバマが進める富裕層増税は元々ブッシュ政権が始めたもので、現在キャピタルゲイン(証券売買取引の利益に課税されるもの)は15%、更に株式の配当にも15%課税されています。これをブッシュ以前の水準に戻すもので、本来の税率に戻すことも長く続くともとに戻すには「富裕層増税」とみなされることになります。

これをそれぞれに24%と43%に引き上げるもので、既得権者と証券会社は猛反対している状況です。また、財政支出も自動的に削減されるもので、地方自治体への中央からの財政支援の削減、軍事大国である軍事費の削減も実行されることになります。当然の如く、株価は下がり、教員や地方公務員の減少から公的部門の失業の増大をもたらし、軍事費の減少から中東イスラム勢力への影響力はダウン、また、ボーイング等の軍事産業の業績も停滞することになります。

この「財政の崖」と呼ばれる問題は大統領選以降の米国の最大のリスクで、FRBのバーナンキ議長も常々政治に対して要求しています。日本同様の民主・共和のねじれ議会で果たして政策の延長を決定できるのか?株式や雇用の問題は、商品市況にも大きく影響を及ぼすことになります。

スペイン債務問題の混乱からリスクオフに

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は77円70銭と膠着が続いていますが、ユーロは1.286ドルとこれでジリジリと9営業日連続で軟化傾向が続き、対円でも先週の103円60銭台から100円丁度近辺に下落(円は上昇)し、外為市場ではリスク回避の円とドル買いが続く構図に戻っています。

スペインでは二日続きの緊縮反対のデモが首都マドリードで続き、また、地方では比較的財政内容の良いカタルーニャ州が財政の独自性を求めて州選挙を前倒しする動きとなり、10年債の利回りはまたも6%台に乗せています。これはECBの国債無制限購入発表の今月5日以来の水準に逆戻りしていて、国家の借り入れコストの上昇は支援に対する優柔不断なスペイン政府の背中を押すことにつながりそうですが、国内の混乱の中で新たな支援要請は国民や州政府との対立を更に引き起こす懸念が増す状況となっています。

ギリシャ支援でも財政再建の時間的猶予を支援するIMFと、猶予不支持のEUとの意見の隔たりや、支援に関してECBドラギ総裁と独中銀総裁の意見の隔たりがクローズアップされています。ユーロ圏のソブリンリスク問題は再び混迷を深める状況で、世界経済の安定阻害が心配される状況となっています。緊縮策は景気の後退や雇用の機会を減らし、しかも税収不足から更に緊縮策を強いる悪循環から抜け出せない深刻な情勢に陥っています。

ダウは欧州の債務懸念再燃を嫌気して44ドル安の1万3413ドルに続落、ユーロ圏の株式市場は軒並み2〜3%の急落となっています。10年債の利回りは1.612%に低下していて、連日の日米金利差縮小傾向が続いています。ECB・FRB・BOJ(日銀)の金融緩和策の時間的効力が徐々に失われる状況に進んでいるようです。

【石油市況】
原由は89.98ドル(−1.39)に続落していて終値ベースでの90ドル割れは8月2日以来、ブレントも110.41ドル(−0.41)に下落しています。株安や欧州の債務を巡る混乱を嫌気する動きとなっています。

【貴金属市況】
唯一堅調を維持していた金も株安・原油安・ドル高の流れに抗しきれず、最近の保ち合いの下限であった1750ドルを一時割り込み1735.8ドルに急落する場面も見られましたが、引けはレンジ下限の1750.7ドル(−13.2)に踏みとどまる値動きとなっています。急落場面ではストップロスの売り物と、買い遅れた向きの値頃買いが交錯した模様です。以前に金の修正があるなしは欧州の債務問題とここに書きましたが、株式市場を含めてリスクオフモードが続くとパフォーマンスの良い金にも利食い売りが入る動きとなっています。その深刻度合いの強弱が、金価格の今後の動きにも影響を及ぼすことになりそうです。

【穀物市況】
穀物市況は急落に見舞われる動きで、このところの収穫時期特有のハーベストプレッシャーや、ドル高・株安に見られるリスクオフの動き、またテクニカル要因からの下げに見舞われているようです。

プロッサー発言にリスクオフ

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は77円80銭と昨日の水準とほぼ変らず、米景気指標では7月のケースシラー住宅価格指標が予想の+1.05%が1.20%に、9月の消費者信頼感指数が同63.2が70.3とそれぞれがポジティブサプライズとなり、ドル円も一時77円90銭にドル上昇も80円が上値関門となったことが改めて意識される状況となっています。ダウは景気指標を好感して序盤に50ドル高まで買い進む場面も見られましたが、フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁が今回のQE3に関して「経済成長や雇用には効果はない」と、否定的な見方を示したことから反落し101ドル安の1万3457ドルに、10年債利回りは1.669%に低下して日米の金利差縮小もドル売り要因となっています。

先のFOMCでは追加緩和策にリッチモンド連銀ラッカー総裁ひとりが反対しましたが、プロッサー総裁は現在FOMCメンバーではありませんが、ラッカー総裁と同様にタカ派(インフレ政策反対論者)で金融の緩和姿勢には基本的に反対意見を唱えています。市場は追加緩和策に期待を示して株価の上昇にも一役買っていたものが、総裁発言に冷水を浴びせられたかたちとなっています。

欧州ではドラギ総裁の講演が行われて「行動しないことより、行動を起こすこと」と先の国債の無制限購入を肯定する正当性を主張(対独中銀向け)し、また、スペイン政府の行動の鈍さを指摘しています。格付会社S&Pはユーロ圏の経済成長見通しを今年・来年とそれぞれ下方修正して、特にスペインとイタリアの景気後退が深刻化していると指摘しています。別の格付会社であるムーディーズが近日中にスペインの格付を発表する見通しで、以前にもお伝えしたように万一スペイン債が格下げとなれば、投資不適格(ジャンク債)扱いとなるために、スペイン救済を含めてユーロ債務危機が蒸し返される可能性も考えられます。

【石油市況】
原由は91.37ドル(−0.56)に続落しており、地区連銀総裁のネガティブ発言から軟調推移を強いられています。また、引け後に株価が続落していたことから現在の時間外取引は更に軟化しています。ブレントは110.45ドル(+0.64)と小幅に反発していますが、英国と米国の時間差の影響ですから現在は軟調推移となっています。

【貴金属市況】
金は1763.9ドル(+1.7)と小幅に反発して保ち合い圏に留まっています。本日株価が下落したことから、QE後にも堅調維持は金だけになったとも言えるでしょうか。コメックスの取組高は49万枚と更に増加していて、最大金ETFであるSPDRは4.5t増えて1331トンに連日の増加を示すように投機筋の強気相場維持を支えています。また、IMFによると7月に韓国中銀が16t準備金を増加させておて、投機筋+中銀購入が継続しています。プロッサー総裁は経済成長と雇用にQEは効果なし!と発言したことが株価を押し下げたものの、過剰流動性の増幅効果は代替資産や、インフレヘッジとしての金の輝きは増すばかりとの判断が働いているようです。本日で8営業日連続の保ち合い相場が続いており、保合いを離れるための充電が続いていますが、下値抵抗1750ドル、上値関門1800ドルの攻防が本日も継続中です。量的緩和QE3は金にとっての大きな追い風であることは疑う余地がないものの、目先は買い過剰気味であることや、欧州の債務危機再燃の可能性の高まりからのドル高が上値突破の妨げとなっています。勢い1800ドル超えも、修正後の1700ドル割れどちらの可能性もあり、日柄の鍛錬もぼちぼち収束に向かう気配です。

【穀物市況】
穀物市況はコーンが小幅安、大豆小幅に確りとまちまち小動きとなっています。ハーベストプレッシャーによる下げ圧力と、下げによる値頃感とが拮抗しているようです。

再びユーロ圏に視線が向かう構図

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は77円80銭前半で推移していて、FOMCのあった13日の77.13円以来の円高・ドル安水準で、頼みの断固君(安住財務相)は党の幹事長代理の就任指名を昨日受けたばかりで、うがった見方をすれば日本の財務省の空白の間隙をぬう動きかも知れません。ユーロは1.292ドルと軟調な保ち合いに終始しています。ユーロ圏では独仏首脳会談で先の銀行管理一元化でメルケル独首相が難色を示したことや、相変わらずスペイン政府の支援要請の協議にも気をやきもきさせていることがユーロ不安を助長させているようです。ダウは20ドル安の1万3558ドルに小幅に軟化、10年債の利回りは1.712%に低下しています。

【石油市況】
原由は91.93ドル(−0.96)に反落し、ブレントも109.81ドル(−1.61)と同様に軟化、ユーロ圏の銀行監督の一元化にドイツが反対姿勢を示したことや、ドイツの企業景況指数が予想を下回ったことによる景気後退懸念が原油市況を上値の重いものにしています。

【貴金属市況】
金は1762.2ドル(−13.4)に反落していて、ドルの対ユーロ相場がこの日も堅調に推移していることを嫌気する動きとなっています。但し昨日も欧州時間序盤の1755.9ドルがボトムとなり、これで7営業日連続で1750〜1780ドルでの保ち合いが続き、ドルの堅調地合い継続や他の商品市況の軟調推移からみれば金の堅調な価格推移は際立つものとなっています。取組高は8月ボトムの38万5,000枚から遂に48万8,000枚超えとなり10万枚増(重量換算310t)となっています。金最大のETFであるSPDRも9月に入り37t増の1326トンの増加しており、世界全体の金ETFは2500トン超えの過去最大規模となっています。ECB・FRB・BOJ(日銀)の緩和策のそろい踏みはかくも投機筋に大きな勇気を与えていることになり、金上昇を見据えた確信犯的なロング積み上げとなっていることは明らかなようです。買い過剰による調整か?それとも勢いから節目の1800ドル奪還か?

【穀物市況】
穀物市況は小麦相場の急反発に連れて安値から小反発に転じています。収穫の進展と共に鎌入れした畑は予想されたほど作柄は悪くないともレポートも出されており、収穫時期のプレッシャーが上値を思いものにしています。

今週はスペイン政府とムーディーズに注目

週明けのユーロは軟調に推移しており1.3ドル台には戻ることなく、上値の重い展開となっています。

ドル円は午前中に一時78円を割り込む場面もありこちらはドル安・円高の動きで、3極通貨は強いもの順に円→ドル→ユーロの順序で、リスク回避の円買いの動きとなりつつあるようにも思われます。

今回の緩和策ではECBが国債の無制限の買い入れ、FRBは8,000億ドル(62兆円強)の住宅債購入と伝えられています。こうなるとBOJ(日銀)の10兆円規模の国債購入も「多勢に無勢」といったころで、緩和規模では経済規模そのものもありますが及ばない情勢です。

さて、円高や欧州不安を受けて日経平均は50円前後反落、時間外の商品相場もドルの対ユーロでの上昇から貴金属・エナジー・穀物と軟調推移となっています。

今週は米国では住宅関連の景気指標や失業保険申請件数が注目材料ですが、前半の雇用統計やFOMCから見れば小粒の材料であることから市況への影響は軽微と見ています。欧州ではスペインが具体的に支援要請を受ける流れとなるのか注目されていますが、格付会社ムーディーズはスペイン国債の格付判断を近く出すものと報道されていて、現在の投資適格ぎりぎりが万一一段の引き下げとなれば市場の同様は少なくはありません。

格付が引き下げとなればジャンク債(投資不適格)となるからで、金融機関などは自動的にジャンク債を手放す動きが想定されます。そうなるとスペイン政府の資金繰りは一気に悪化して、ECB・IMF・EUに駆け込むことになります。スペイン政府にはもはや残された時間は逼迫の度合いを強めているようです。

世界的金融緩和に踊る金

おはようございます。

いきなり秋もいいのですが、急激な気候の変化に身体がついていけない感じですね。車のギアでもロー・セコンド・サード・トップと順序よく切り替えるのがスムーズな運転にかかせないのですが、いきなりふたつ飛びくらいのギア・チェンジじゃ身体に変調を来すというものでついていけません!体調管理に注意してください。

さて、取り上げられるトップ・ニュースは日中関係ばかりのこの週末でしたが、経済の面からみると8月の中国の経済成長は3年ぶりに8%割れ、最大の貿易相手の欧州の債務危機が悪影響を及ぼしていることに疑いの余地はありません。今年1月−8月の海外からの投資は前年比−3.4%にも表れていますが、その中で日本からの投資は前年比+18%と際立ち、日本は中国にとって大事な経済パートナーであることが分かります。進出している日系企業の従業員は殆どが中国人で、日本製品の不買運動はイコール中国人民の雇用を失うことにもつながるのです。

ところで今月は欧州の国債買取りプログラムや、FRBによる量的緩和第3弾(QE3)、日銀の資産買入れ10兆円増額などの追加緩和策が決定され、リスクオフ→リスクオンに金融市場のスイッチが切り替えられています。特に米国や欧州、上海を除くアジア株と軒並み急上昇して高値保ち合いに、商品では原油や穀物は瞬間好感して上昇したものの勢いは続かず、代替通貨の金が1800ドルを射程圏に捉えての保ち合いとなっています。

但し一通り世界的な金融緩和は材料としてすでに織り込んでいるとの判断も働きます。金に関してはニューヨーク・コメックスの取組高が一年ぶりに48万枚を超える(最大は2010年11月の64万5000枚)人気ぶりとなり、世界12ヶ国に上場されている金ETFも1650tを超える過去最大規模となっています。また、今年は韓国・ロシア・トルコといった各政府の保有高も増加の方向(中国も当然増加していると推測されますが統計の発表がない)となっています。

一方で昨年までの世界一の金消費国であるインドは、通貨ルピーの下落によるルピー建て金価格の高騰によるものや、モンスーン気候の不振から農家の収入減が響き需要は減少、今年はいよいよ世界一の地位は中国に取って変わられる見通しとなっています。その中国でも景気の減速懸念から今後は個人の金投資も伸び悩む予想も出ています。

投資人気の盛り上がりに一気に1800ドル突破の動きとなるのか、材料出尽くしから応分の修正安に向かうのかは悩ましいのですが、ここ1ヶ月間は押しらしい押しのないままの上昇一途であるために、瞬発力を駆使して更に駆け上がるよりも、一時的に調整を入れて息の長い相場展開が続くほうが投資家にとっても良いように思うのですが、果たして相場展開は・・・・?

イベント一順の週末は静かに終える

おはようございます

厳しい残暑からいきなり涼しくなりましたね。今日はちょうどお彼岸ですから、先人たちの「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉が、経験則の裏付けを重ねたものであることに感銘とともに敬服の念を抱く次第です。

【金融・為替】
ドル円は78円15銭で今週の取引を終えていて昨日ほぼ変わらず、日銀による追加緩和策の発表は円高阻止の効力はもたなかったものの、なにも対応していない場合のリスクを考えると、当局者は背筋が寒くなる思いをしたのではないでしょうか。日銀会合の一日目の18日現在のシカゴ金融先物の円ロングは、1900億円と前週の4,000億円から半減しており、政策会合前の意外な円安基調は彼らの会合への警戒からのロングの手仕舞いによるものであったことが分かります。

ユーロは欧米時間で一時1.304ドルに反発を見せましたが、終わりは1.297ドルと1.3ドル台は上値の重いことを再認識させる水準となっています。スペイン政府は相変わらず支援要請の是非に関する報道はなく、ECBの対応で国債利回りが落ち着きを取り戻していることから、様子見のだんまりのようですが、何事もタイミングが重要で遅きに失する(市場から国債売りの催促)ことがないことを願うばかりです。ダウは17ドル安の1万3579ドルに小反落、10年債の利回りは1.749%に低下しています。

【石油市況】
原由は92.89ドル(+0.47)に小反発しており、ブレントは111.42ドル(+1.39)に続伸しています。先進各国の金融緩和策がこのところ続き、金融市場全般に落ち着きを見せていることから堅調に推移しています。今週の原油価格は誤発注の騒動が下値を深くした面もあるようですが、ようやく落ち着きを取り戻す動きとなったようです。

【貴金属市況】
金はスペイン政府の支援受け入れ協議の報道から、ドルが対ユーロで大きく下落、これを好感して一時1790ドルと今週の高値を更新する場面も見られましたが、ユーロ安・ドル高の流れに戻ると反落して引けは1775.6(+7.8)と今週のレンジに収束して取引を終了しています。SPDRは本日9.3t増の1317.76tとなり史上最大規模の水準となっていて、QE後は価格上昇期待が高まっていることを証明するようです。ファンドの買い越しも594トンと前週比で更に28t増加して、こちらも人気の高さを裏打ちしているようです。怖いのはスペインが支援に後ずさりしたり、ギリシャが開き直り離脱をチラつかせたりした場合でしょうか。

【穀物市況】
穀物相場は下げ一服から小反発に転じています。週末要因の買い戻しも下げ止まりに貢献しているものと推測されます。

追加緩和は株式と金の追い風

おはようございます

明日は「秋分の日」、ようやく暑さも和らぎいよいよ秋の到来ですね。スポーツの、読書の、そして食欲の秋。秋の夜長といいますが、朝方人間としては夜明けが遅くなって、日没が早まるのはどうにもなんだか損したようで苦手の季節でもあります。

【金融・為替】
ドル円は78円25銭と昨日から若干円安・ドル高の小不動に終始、ユーロは1.296ドルとこちらも小動き、スペインでは3年物39億ユーロ、10年物8億ユーロの国債入札が無事に終了し、ギリシャは在外公使館の売却を表明して支援要請の取り付けに賢明となっています。一方で9月のユーロ圏総合景気指数は45.9ポイントと好悪の50を割り込む状況が続いていて、景気回復のシナリオは大きく後退している状況です。日本でも8月の貿易輸出が3カ月連続の減少、中国では9月の製造業購買担当者指数(PMI)11ヶ月連続で50ポイントを下回る状況です。

米国では本日週間の失業保険申請件数が38万2000件と事前予想(37万件)を上回り、バーナンキFRB議長の懸念材料である雇用の改善状況は見られません。ダウは19ドル高の1万3597ドルに続伸、10年債の利回りは1.768%に低下しています。世界的の景気後退の瀬戸際が続いていますが、財政出動の余地は限らていて金融当局の政策頼みが色合いがより強いものとなっています。

【石油市況】
原由は当月が91.87ドル(−0.11)と続落ですが2番限以降は幾分反発に転じています。ブレントのほうは110.03ドル(+1.84)に反発しており、このところの急落に対するリバウンドとなっています。

【貴金属市況】
金は1767.8ドル(−1.5)と小動き、昨日もアジア時間や米国時間で一時1660ドルを割り込む場面が見られたものの、その水準では底堅く推移して持ち直しています。日米欧の金融緩和策が金独自の堅調推移を支えていることは疑いの余地はありませんね。同じ商品でも貴金属では白金やパラジウムが軟調に推移し、穀物や原油相場もQE直後の元気は後退しています。取組は遂に48万枚超えで勢いは衰えません、また、ETFの増加傾向も続いており、先物、投資需要は堅調に推移しています。アジアの実需筋も1800ドル接近でもスクラップ売りは限定的で、みんなが一段の上値を期待していることがうかがわれます。

【穀物市況】
前日の反発も束の間となって、穀物市況は再びハーベストプレッシャーに押される展開となっています。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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