本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2013年03月

球春(きゅうしゅん)

おはようございます。

春の高校野球たけなわですが、昨日からプロ野球も開幕しました。注目はなんといっても日ハムのルーキー大谷選手、投手としても野手としても期待が高まります。彼が両方で成功すれば球史を変えることになります。成功か失敗かは別にしても、彼のチャレンジ精神そのものだけでも十分!頑張ってもらいたいものです。

さて、海外市場は既報のとおり休場です。

唯一開いた為替市場もドル円94円25銭、ユーロは1.281ドル(120.8円)とこちらも静かな値動きとなっています。

欧州ではキプロスの預金課税の余波がスロベニアに広がることが心配される中で、イタリアではナポリター二大統領が連立に向けた動きを示していますが、政党間の意見の隔たりは大きいようで苦戦を強いられています。6月中の「再選挙」も視野に入れているようで、ユーロ圏を取り巻く環境の厳しさが市場の不安心理を根深いものにしそうです。

来週は米国では週末には月始め恒例の「雇用統計」がメインイベントですが、QEの短縮や縮小にも市場の思惑が働くことから今回も注目度の大きなものとなりそうです。今週の米景気指標がまだら模様につき、早期のQE終了観測はやや後退気味ですが、善し悪しでドル相場にも大きく影響を及ぼす可能性があります。

日本では3・4日の両日に黒田総裁による初の日銀金融政策会合が予定されています。思い切った金融緩和の手段はある程度織り込んでいるものの、実践に移すことはこれからのことで緩和策はじわりじわり効果を発揮するものと期待され、通貨の流れも円を過小評価の方向(円安)に導くことが想定されそうです。

よい週末をお過ごし下さい!





ユーロ危機再び

今日は世界中で開いている市場は日本と中国くらいで、欧米初めシンガポール・インドも休場となっています。時間外取引も全て休場で、国内商品は為替の上下動のみへの反応となっています。商いも当然のごとく薄く、閑散症状となっています。

欧州ではキプロスの預金引き出しが解禁されましたが、ひとり一日当たりの額を300ユーロ(3万6,000円)としたことから目立った混乱は見られないようです。但し今回の預金課税という救済方法は個人にダメージを与えることから、今後はどの国に危機が波及するのか注目されています。

目下の見方ではスロベニヤが次のターゲットとなるとの見方が一部に見られ、スロベニアの国債利回りが急騰しています。スロベニアの金融機関は東欧諸国の不良債券を多く保有していて、政府がユーロに支援を求めることになれば、キプロスの二の舞となる憶測が拡大しています。

イタリアでも第1党は下院では過半数を維持していますが、上院では単独は勿論旧モンティ首相の党と組んでも過半数以下で、第3党と組む動きはどうやら難しい状況となっているようです。緊縮反対勢力のベルルスコーニー率いる第2党とは、主張そのものが真っ向から対立していて更に困難、ナポリターノ大統領の働きかけも有効とはならず再選挙の方向に流れる可能性が浮上しています。その場合に、選挙までは数ヶ月に時間を要するようで、議会の空白期間が長引く懸念が残されています。

ドラギ総裁による「無制限の国債購入」発言からユーロは落ち着きを取り戻していましたが、キプロスやイタリアの問題浮上からユーロ危機が再び重くのしかかってきて、緊張した状況が今後も続くことが想定され「ユーロ危機再び!」の様相となってきました。


米国は第1四半期終了

おはようございます。

今朝は湿度が高いようで、ちょっと不快なお天気ですね。今夜の米国市場は「聖金曜日」につき、政府機関や外為市場は開くようですが、株式・商品市場は休場となります。従って本日入電分は第1四半期末のものとなります。東京も平成24年度の最終営業日となります。

【金融・為替】
ドル円は欧米時間で93円台に突っ込む場面もありましたが、現在は94円15銭近辺で昨日3時半からは10銭程度の円高・ドル安で推移、本日は米景気指標の三つが全てに事前予想より弱いもの(第4四半期GDP+0.4%・失業保険申請件数35万7千件・シカゴ購買部協会景気指数52.4)となり、ドルの上値を一日通じて弱いものとしています。

ユーロは1.281ドル(ユーロ円120.7円)に小幅に反発していて、キプロスの銀行再開に伴う混乱が回避されたことや、独小売売上高が予想外に堅調なことからカバーを誘う動きとなっています。但し銀行預金課税の他のユーロ加盟国への波及懸念や、イタリアの政局不安は今後もつきまとうためにユーロを取り巻く環境の不安は容易に取り除かれるものではないようです。

【石油市況】
原由は97.23ドル(+0.65)に続伸していて、ブレント相場も110.02ドル(+0.33)に続伸しています。前日の株安やドル高、本日の景気指標の弱いものが続出するなかで、原油市況のみが堅調をこのところ維持しています。内部要因ではWTIの取組高の増加傾向が続いていて最近だけで5万枚増は、新たな資金流入が上昇の背景にあるものと推測されます。

【貴金属市況】
金は序盤に新規失業保険申請件数が予想より悪く(QE長期化観測)1604ドル台に続伸も、その後は戻り売りに押されて1594.8ドル(−11.4)に反落して引けています。原油市況とは反対に悪い景気指標は本来は金にとっての追い風要因ながら、この2週間で取組高は逆に4万枚程度減少していて、こちらも原油市況とは対照的に人気離散傾向となっています。最近の1585〜1615ドルのレンジ相場を見ていると、売り方の整理がレンジの上限近辺で出、レンジの下限近辺で買い方の整理といった「てんこしゃんこ」の悪循環相場となっているようです。

【穀物市況】
米農務省発表の四半期在庫(3月1日現在) 
コーン:53億9894万Bu(事前予想:50億3000万Bu) 
小 麦:12億3412万Bu(事前予想:11億6700万Bu)
大 豆:7713万エーカー(事前予想:7850万エーカー)

上記は本日発表されたもので、3銘柄共に期末在庫が予想外に多く、買い方の失望売りに期近限月中心に大きく下落に見舞われています。コーンは期近が40セントのストップ安となり、大豆も大きく下落を強いられています。

グッドフライデー前に小康保ち合い

おはようございます。連日の「花冷え」と「花曇り」が続き、お天気がパッとしませんが、それでもなんとか今週末までは持ちそうですね。ところで週末の海外はグッドフライデー(聖金曜日)の休日、従って本日の木曜日の立会が事実上の3月最終営業日となります。

【金融・為替】
ドル円は94円40銭近辺で推移していて昨日とほぼ変らず、ユーロは1.277ドル(ユーロ円120.6円)に続落していて、キプロスの預金課税のネガティブな事例や、イタリアの連立協議の難航を嫌気する動きとなっています。ダウは33ドル安の1万4526ドルに小反落し、10年債の利回りは1.844%に低下しています。

【石油市況】
原由は95.58ドル(+0.24)に小幅に続伸し、ブレント相場も109.69ドル(+0.33)に続伸しています。週間の在庫統計では325万バレル増加したことや、ドルの対ユーロでの上昇、欧米の株価が軟調推移も「どこ吹く風」の動きでテクニカル要因も手伝い上昇相場を維持しています。

【貴金属市況】
金は欧州時間にドルの対ユーロでの上昇を嫌い、一時1590.3ドルと前日の安値を下回る時間帯がありましたが、NY入り後はジワリ戻る展開となり午前のうちに1600ドルの大台を回復、セッションの引けは1606.2ドル(+10.5)に反発して引けています。取り立てての上昇要因はありませんが、欧州の預金課税に見られる安全資産としての買いが支えているようで、イタリアの組閣交渉の失敗も買い要因として捉えているようです。レンジは1585〜1615ドルに収斂される範囲となっています。

【穀物市況】
穀物市況はコーン・大豆共に期近限月中心に上昇を見せていて、今夜の四半期在庫が強気となるものとの見方を背景に底硬い値動きとなっています。

リスクオンにダウは最高値更新

おはようございます。サッカー日本代表、ワールドカップ出場は6月までお預けとなり残念でした!

【金融・為替】
ドル円は94円50銭近辺で推移していて前日比ではややドル高・円安方向の動き、ユーロは1.285ドル(ユーロ円121.5円)に小幅に続落、キプロスの預金課税の他のユーロ加盟国にネガティブな影響を及ぼす懸念からの軟調推移となっています。ダウは111ドル高の1万4559ドルと史上最高値を更新、10年債利回りは1.906%に低下しています。景気指標では耐久財受注とケースシラー住宅価格指数が好調ながら、新築住宅販売と消費者信頼感指数は予想を下回る好悪まちまちなものとなっていますが、株価上昇は企業業績の好調持続期待からのものと思われます。

【石油市況】
原由は96.34ドル(+1.53)に続伸、株価が史上最高値を更新するリスクオンの流れや、いくつかの景気指標の改善を好感する動きとなっています。ブレント相場も109.36ドル(+1.19)にWTI同様に続伸しています。

【貴金属市況】
金は1595.7ドル(−8.8)に続落していて、節目の1600ドルを割り込んでいます。このところ内部要因面で目先のショートカバー(売り方の手仕舞い買い)が一巡したところに、キプロスの破綻懸念も後退したことから安全資産としての金に、今度は手仕舞い売りの軟化といったところでしょうか。1600ドルを巡る攻防が続いていますが、IMFの2月の統計によると中銀ではロシアの7トンの筆頭に、トルコ・5.7t、カザフスタン・4.9t、モンゴル・1.4tと新興国中銀の保有金の増加が見られ、このところ急減していたETFの売却を補うものとなっています。

【穀物市況】
穀物市況はコーンが小反落して、大豆は反発に転じています。28日の四半期在庫の発表まちムードとなっています。

ユーロ情勢にリスクオンは足踏みに

おはようございます。今朝は「花冷え」というやつでしょうか、隅田公園のサクラも北風に散り始めていました。

【金融・為替】
ドル円は一時93円50銭台前半に下落(円は上昇)する場面があり、キプロス支援の合意がなされましたがリスクオンに戻るに至らずというところ、ユーロ財務相会議議長のダイセルブルーム氏(オランダ財務相)は「キプロスの銀行再編が他国のひながたになる」と発言したことや、キプロスの議会の一部から「ユーロ圏からの離脱検討をすべき」との意見からリスクオフに戻る展開となっています。現在のドル円は少し落ち着きを取り戻し94円20銭前後で推移、本日は衆院財務金融委員会での質疑応答の内容も注目されます。

ユーロは急反落していて1.285ドル(ユーロ円121.1円)に、キプロス支援には合意したものの、預金課税という国民に痛みを強いる悪い前例を作り上げたために、ユーロ圏経済・金融の悪影響の波及が気にかかる状況となっています。欧州株式市場が軒並み下落するなかで、NYダウも64ドル安の1万4447ドルに反落していて、10年債利回りは1.916%に低下しています。

【石油市況】
原由はドル相場の対ユーロでの上昇や、株価の下落といったリスクオフの流れに押される場面もありましたが、全般に堅調に推移して94.81ドル(+1.10)に大幅に続伸して引けています。ブレント相場も108.17ドル(+0.51)に続伸する、金融市場全般とは動きを異にする展開となっています。

【貴金属市況】
金はキプロス支援の合意を受けて安全資産として手じまわれる動きから一時3月15日以来の1588.4ドルに急落、このところ売り方ファンドのショートカバーに戻した動きが丁度一巡したことも反落も背景にありますが、売り物が一巡したことからその後は反発し1604.5ドル(−1.6)の小幅安でセッションを終えています。ETFの減少傾向がこのところ小休止していることや、インド・中国といったアジアの実需買いの旺盛な動きの継続も1600ドル割れから反発に一役買っているようです。今週は1600ドルの値固め段階に入ってものと推測しています。

【穀物市況】
コーンは期近中心に反発局面となっていて、大豆は逆に期近が続落して中物は続伸する値動きとなっています。28日の農務省四半期在庫の発表では、コーンの期末在庫が下方修正される見通しに反応を見せています。

キプロス危機は終息

キプロス支援は10万ユーロ(1200万円)以上の預金者に最大40%の課税で決着、10万ユーロ以下の預金者を救うことから高額預金者へのしわ寄せが、当初の9.9%から約4倍の負担を強いるものとなりました。

6兆円の預金のうち1/3に当たる2兆円がロシア人、またはロシア企業と見られていて、最大の被害者はロシアですが、これもキプロス政府の支援要請に答えられなかったロシアへのしっぺ返しの結果に繋がっています。ガス田の権益を売却する動きは、燐国トルコの怒りを買い断ち切れとなった模様です。

何れにしても2週間にわたる「キプロス支援」の問題はようやく終息し、ユーロは1.3ドルが反発し、日経平均が200円以上の急反発に転じたようにリスクオンが復活、商品市況も原油や貴金属が反発、安全資産としての金は当初1602ドルにまで売り込まれましたが、その後はリスクオンの動きに共鳴して1610ドル台に戻しています。

ギリシャ・ポルトガル・アイルランド・スペイン・キプロスと連鎖を断ち切れないユーロ情勢、現在もイタリアの政局不安がのしかかる情勢で、国際金融市場の波乱の要素として今後も横たわることになります。

但し、これまでとの違いは世界最大の経済大国である米国の景気回復が鮮明となっていて、ユーロの動揺にも関わらず金融不安の動きは限定的となっています。同様に世界第3位の経済大国の日本でもアベノミクス期待から為替2割軟化、株価4割上昇の動きから期待が膨らんでいます。

ユーロという潜在的な爆弾を抱えつつも、世界経済は全般に回復の経緯をたどっていて、リーマンより4年半経過で世界大恐慌の最悪のシナリオは徐々に鎮静化しつつあるようです。

キプロス支援が正念場

渦中のキプロス支援も正念場を迎えています。(以下ブルームバーグ・ニュースより引用)

3月24日:財政危機に陥っているキプロスが剣が峰に立たされている。ユーロ圏財務相は24日夜(日本時間25日未明)、ブリュッセルで緊急会合を開き、支援条件を再協議する。

キプロス当局は救済策の条件を満たすため、58億ユーロの自主財源をどのように確保するかをめぐって、欧州中央銀行(ECB)、欧州委員会、国際通貨基金(IMF)のトロイカと協議を続けてきた。

ショイブレ独財務相は会合前に記者団に対し、「これはわれわれが決める問題ではない。キプロスが決定する必要がある」と指摘した。

17カ国による緊急会合は現地時間24日午後6時(日本時間25日午前2時)に始まる予定だったが開始が2時間以上遅れる事態となった。焦点となっているのは、10万ユーロを上回る大口預金者への課税案だ。( 以上で引用終わり)

ECBによるキプロスの銀行への流動性の供給は、キプロス政府とEUによる支援策の合意の期限を25日(現地時間)としていて、残された時間は24時間あまりに迫っています。

英BBCによると預金課税の容認論は広がっていて、法案可決の議員数の確保では出来ているとしています。残る問題は整理するポピュラー銀行の優良資産をどのようにするのか?IMFはキプロス第1のキプロス銀行に吸収するように要請、これに対してキプロス政府が難色を示しているようですが、国家の破綻よりも優先順位が高いこととは考えにくく合意間近ではないかと見られます?

金は1600ドルの値固め段階

おはようございます。花曇りというやつでしょうか、今朝はわりと寒いですね。

さて、NY金の週末は株高や原油高に見られるようにリスクオンの動きから、安全資産としての金は軟化して前日比7.7ドル安の1606.1ドルで先週の取引を終了しています。

それでもキプロスの債務危機から安全資産として見直し買いが復活して1600ドル乗せのきっかけを作り出し、このところSPDRの減少傾向も一休み、CFTCによると19日現在の投機筋の買い越しも421.7tと前週比+65tと久しぶりのまとまった増加を示しています。中でも前週は270.9tと大量の売り越しも227.9Tに縮小されています。

NY先物&金ETF減少VSアジアの実需買い&新興国中銀買いは以前より指摘しているとおりですが、1600ドルの節目を挽回されたことから、先物売りとETF売却はひとまず歯止めがかけられたように見られます。

中銀の保有金に関しては、ドイツ中銀がアメリカと英国に保有している金の一部を本国に戻す動きとなっていますが、スイスでも1020tの保有金を同様に本国に戻す活動が活発になっています。これらは先進国の保有金ですが、欧州の債務危機の懸念が残る中で保有金を本国保有に切り替える動きは注目されます。これを米国や英国の保有そのものを疑うことをことさらに誇張する見方もありますが、実際に預けている国々の疑念も多少は影響しているものと推測されます。

先週はもうひとつの材料としてFOMCがありましたが、予想通りに政策金利を据え置き、緩和策の継続が決まったことも、緩和策の停止や縮小の可能性から弱気ポジションを取った向きのカバーを誘っています。注目すべきは19名のメンバーのうち13名が緩和策の終了時期を2015年としていること、景気指標の改善傾向が続く展開に変化はないものの、より回復を確実なものとする考えが背景にあるものと思われます。

銀行整理と基金創設でキプロス議会可決

こんばんは、今日は更新が遅れてしました。別に昨夜の夜桜見物で飲みすぎたわけではないのですが・・・・(言い訳じみている)

さて、キプロス関連から伝えますと、昨夜の議会では同国第2位の「ポピュラー銀行の整理」と、年金資金と教会からの寄付金を活用する「連帯投資基金の設立」で合意しています。

ユーロは100億ユーロの資金支援と引き換えに、キプロス政府にに58億ユーロの自国負担を求めていて、欧州中銀(CEB)は現在行っている銀行への資金供給を、25日までにキプロス政府とEUの合意がなされることを条件としているために残された時間はわずかです。

そのためには銀行整理と基金の設立でも不足する分を、高額預金者の負担を求めることが焦点とさりそうです。世論の反発の強い中で、しかも与党が過半数割れの状況で預金課税を求める法案を成立させることが、キプロスのユーロ圏生き残りの条件となりそうです。

そんなキプロス危機を嫌気して昨日の日経平均や欧州株が売りこまれているものの、ダウは90ドル高の1万4512ドルと堅調に推移、内需関連(小売・金融・住宅)株中心に買われています。米国の景気回復から国内や北米での売り上げが増加して、中国・インドの不調を補うことから株価上昇につながっています。

ドル円は94円55銭とドル安・円高が進行していて、欧州の債務危機から円は安全資産として上昇しています。今週は日本では黒田日銀総裁体制が誕生しましたが、3月中の緊急会合の召集がなかったことも、円を買い戻す要因となったものと推測されます。正式な日銀の金融政策会合は4月の3日・4日両日に予定されていますので、どれだけ踏み込んだ緩和策を発表するのか注目されます。

商品市況のほうは株高のリスクオンの動きが戻ったことから原油は93.71ドルに上昇し、このところ上昇続きの金は1606.2ドル(−7.6)に反落しています。金の反落はリスクオンの復活から安全資産としての位置づけ低下の軟化と見られます。それでも1600ドルの大台をこのところ固めたことから、以前の1500ドル中盤への返り咲きはないものと思われ、緩和姿勢を再認識させたFOMCも下値支えとなっているものと推測されます。
相場に対する考え方
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