本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2014年12月

金融市場は年末の利益確定に動く

こんにちは

東京の大晦日は穏やかな天気に恵まれました。年末の海外金融市場は、年末特有の投資家のよる益出しの動きに押される展開となっています。

ドル円は一時118円87銭まで円高が進行して、現在119円70前後で推移しています。ユーロは2.215ドルと2年5ヶ月ぶりの安値に下落して、ギリシャ不安からの続落となっています。ユーロ円は145.5円とこちらもユーロが下落しています。

株価は日本・欧州市場ともに大幅に続落してニューヨークにも波及、住宅価格指数や消費者信頼感指数が事前予想を下回ったこともあり55ドル安の1万7983ドルに二日続落となっています。10年債利回りは2.190%に低下しています。

商品市場は原油が世界供給の過剰感から一時52.70ドルに下落後は売り過剰から反転して54.13ドル(+0.51)小幅に反発して引けています。金はドルが対ユーロでの上昇も、株安や原油安の一服から売り方のカバーに急伸して1200.4ドル(+18.5)に急反発しています。今月も金ETFは保有高を減らしているものの、世界的地政学上の緊張や、ギリシャ発端の欧州金融不安再びが投機買いを強めたようです。穀物市況は小麦相場の急反落にコーン・大豆ともに続落を強いられる展開となっています。

NY市場は今夜が今年最終営業日で新年は2日取引開始となります。帰省先や旅行先のひともいると思いますが、筆者も明日は雪の金沢に帰省予定です。よい年をお迎えください!

ギリシャの解散総選挙が欧州の不安要素

おはようございます

本日、大納会を迎えて今年の取引を全て終了いたします。(注・日中取引のみで午後3時15分に終了)一年間当サイトをご愛顧いただき誠にありがとうございます。来る2015年も宜しくお願いします。みなさん良い年をお迎えください!

【金融・為替】
欧米市場がクリスマス休暇明けの今週ですが、全般に動意に欠ける展開から市場参加者の本格復帰は年明けからとなりそうです。国内も正月休みに入り、我々の世界でも相場談義は中断し「餅食ってから考えようや!」という前向きな投げやり?状態です。

ドル円は120円65銭近辺で推移し今週はやや円安方向に進行しています。ユーロは第3回目の大統領選出も失敗に終え、サマラス首相は来年1月25日の解散総選挙の発表をして、ギリシャ情勢を嫌気するユーロ売りから1.215ドルと年初来の安値を更新しています。年明けのECB理事会は1月22日に予定されていて、国債購入を含めた量的緩和が取りざたされもののギリシャで緊縮反対の野党政権誕生の可能性から、ドイツや北欧の反対意見をかいくぐるにはドラギECBには大きな障害となりそうです。ユーロ円は146.7円と保ち合い終始、ダウは15ドル安の1万8038ドルと8営業日ぶりに小反落し、10年債利回りは2.209%に低下しています。

【石油市況】
原由は53.61ドル(−1.12)に大幅続落して引け値ベースでの安値を更新、ブレント相場も同様に57.88ドル(−1.57)に続落しています。引き続き供給過剰のファンダメンタルを嫌気する売り物に押される展開となっています。

【貴金属市況】
先週末のクリスマス明けに急反発した金相場も、ドルが対ユーロで年初来の高値を更新したことや、原油が再び安値更新する展開を嫌気する売り物に押されて反落1181.9ドル(−13.4)で取引を終了しています。このところドル高ににも関わらず比較的高値を維持したものの、1200ドルの大台を超えるいたらないことも現実、ギリシャ発の欧州金融不安が再び台頭もこのところの高値を抜けずに押し返される動きとなっています。クリスマス明けのNY金市場は連日一桁台の出来高で本格稼動は年明けと見られます。本日の円換算は4580円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況は小麦相場が小幅に反発も、大豆とコーンは農家の売り物の増加から小幅に反落しています。


今年も残り2営業日

おはようございます。

今朝は通勤電車の混雑も小休止、帰省ラッシュのピークを迎えるようです。さて、海外市場はクリスマス休暇開けから市場参加者が徐々に戻り年末年始の休暇は元旦のみです。東京市場は明日の大納会で日中取引のみで、新年大発会は1月5日(月)になり海外市場の入電は年内30日・31日・明けて新年2日の3営業日分となります。

日本はアベノミクスによる金融緩和と財政出動による第1と第2の矢が的中して、株価の上昇と円安をもたらせました。賃金の上昇は温度差こそあるものの、第3の矢による構造改革や規制緩和により全国の隅々まで実感させるという安倍首相、2015年は良くも悪くもアベノミクスの真価が問われる年となり政権の正念場となります。

米国では経済・雇用指標の改善が進み、日欧や新興国経済がもたつくも米国経済一人勝ちの様相となり、実質ゼロ金利政策を来年は解除する見込みで利上げ時期に注目は移っています。米国の利上げは株式・為替・債券・商品市場に少なからぬ影響を及ぼす事は明白で、新興国からの資金流出も想定され、FRBによる政策実行が市場の混乱をいかに最小限にとどめるのかイエレン議長の手腕が問われることになりそうです。

欧州では本日ギリシャの大統領選出の第3回目の議員投票が行われる予定で、180票の獲得が危ぶまれる状況です。選出が不可能となれば解散総選挙が1月下旬にも行われることになり、緊縮反対の野党が勝利するとEUの支援継続の問題が浮上、ECBの国債購入のシナリオにも影響を及ぼしようです。

休日明けは薄商いながらリスクオン

おはようございます

今年最後の週末を迎えましたが海外は欧州はまだクリスマスの休場、米国も市場参加者が限られた中での再開となりました。

ドル円は120円40銭近辺で東京市場を引き継ぐ円安水準で取引終了、ユーロは1.217ドルに反落し、ユーロ円は146.5円で保合いに終始しました。ダウは23ドル高の1万8053ドルと7営業日連続高で史上最高値を小幅に更新し、10年債利回りは2.248%に小幅に低下しています。

商品市場では原油価格が54.75ドル(−1.11)に続落して、北海ブレントは休場、金は週末のショートカバーから反転11925.8ドル(+21.8)に反発も1200ドルが関門となっています。穀物市況は四半期在庫の減少見通しに反発しています。

よい週末をお過ごしください!

本日は御用納め、大納会は30日

おはようございます

クリスマスから世界中で開いていた市場はほぼ東京のみ、唯一の指標もドル円は120円10銭〜15銭と保ち合い、東京の夜間立会は極めて静かに推移しました。

朝8時から海外の時間外取引が開始されますが、クリスマス休暇中に市況に影響を与えるような出来事もなく、このまま年末に向かうような感じて本日の東京市場も静かに一日終えそうです。

御用納めは例年28日ですが今年は日曜日に当り本日が「御用納め」となります。公務員の皆さんは例年よりも昇給と賞与を勝ち取り9連休の長い年末年始の休日に突入、アベノミクスの恩恵を最も平均的に均等に享受する人たちですからせいぜい消費活動に精進して欲しいものです。

さて、我が東京商品取引所は大納会が30日(火)、大発会は1月5日(月)となります。

イブの取引は短縮閑散症状

おはようございます

【金融・為替】
欧米市場はクリスマスイブで市場参加者が限られるなかでの取引となりました。ドル円は120円40銭前後で推移していて、昨日の東京市場とほぼ変らず、ユーロは1.220ドルに小幅に反発して、ユーロ円は146.9円と円が続落しています。ダウは6ドル高の1万8030ドルと小幅に史上最高値を更新して、10年債利回りは2.263%に上昇しています。前日に米第3四半期GDPが5.0%の好調を示す中、原油価格下落からFRBのインフレ目標のハードルが高くなり利上げは急がないとの見方も株価を支える要因となっている模様です。

【石油市況】
原由は55.84ドル(−1.28)に反落し、ブレント相場も60.24ドル(−1.45)に反落して引けています。前日に反発を見せたものの、米原油在庫の急増から改めてファンダメンタルに視点が向けられて嫌気する売り物に押されています。

【貴金属市況】
金は短縮立会からの薄商いから1173.5ドル(−4.5)に続落して引けていて、推定出来高も僅かに3万枚割れと冴えない一日となりました。前日にダウは1万8,000ドルの大台乗せに成功し、それに呼応するように金ETFは11t余り急減して株高とドル高の流れが金価格の足かせとなっているようです。それでも金価格の見通しを強気する向きは、来年に利上げが開始される見方からドルの強基調が継続されるも価格下落は限定的なことから、インフレヘッジの意味合いは後退してもロシアやギリシャといった信用リスクの問題や、中東やウクライナといった地政学上のリスクも健在と指摘しています。本日の円換算は4545円と小幅続落となりそうです。

【穀物市況】
このところの穀物価格の先導役を果たしてきた小麦相場が本日急落、コーンや大豆もこれを嫌気して反落する市況となっています。

米GDP5%の高成長にリスクオン

おはようございます

本日クリスマスイブは海外市場は半休で、明日は全休となります。

【金融・為替】
米国の第3四半期GDPの確報値は+5.0%と市場予想を大きく上回る新興国並の高成長となりました。市場は早期利上げ観測というネガティブな見方を取らず、素直に好感する反応を示しドル高・株高が進行してダウは64ドル高の1万8024ドルと史上初の1万8,000ドル乗せ(シカゴ日経先物1万7850円に上昇)となっています。10年債利回りは2.262%に上昇しています。

ドル円は120円75銭とドル高・円安が更に進行し、ユーロも1.217ドルと年初来の安値を更新し、ギリシャの大統領選出2回目も168票にとどまり、29日の3回目に臨みますが180票に届かなければ解散・総選挙となることから、野党勝利となればユーロ離脱の危機の可能性もありユーロ売りに拍車がかかる状況となっています。ユーロ円は146.9円とこちらは円が続落しています。

【石油市況】
原由は前日の急落から急転して反発57.12ドル(+1.86)に、ブレント相場も61.69ドル(+1.58)に急反発しています。ファンダメンタルからの支援材料は欠くものの、米GDPの好調や株高を反映する相場展開となっています。

【貴金属市況】
金はドル高・株高の逆風下も下げ幅は限定的で1178.0ドル(−1.8)にとどまっています。GDPの好調は利上げ時期の早まりから嫌気されるものの、原油価格が急反発に転じたことから下値警戒につながったものとも観測されます。また、ギリシャ問題がユーロ危機の連想を呼び下げを限定的なものとしたとも解釈されます。本日の円換算は4560円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は前日に急落の小麦相場が反発に転じたことから、コーン・大豆は小幅に続伸しています。

株価とドル指数が高値更新し金は反落

おはようございます

日本は天皇誕生日の休日、米国はクリスマスムードの高まるなか市場参加者の少ないものの、ダウは+154の1万7959ドルと大幅に続伸して史上最高値を更新するリスクオンの動きが戻っています。株高のリスクオンからドル指数が年初来の高値を更新し、ドル円は今月8日以来の120円乗せとなりました。ユーロも1.222ドルに反落して、ユーロ円は146.8円と円が反落しています。

一方で商品市況は原油価格が週明けの時間外取引で一時58.53ドルに大幅続伸する場面が見られましたが、NY時間にはジリジリと水準を引き下げて55.26ドル(−1.87)に急反落して引け、上下に3ドル強の激しい値動きとなりました。引き続き需給のだぶつきやOPECの生産枠維持の強気の姿勢を嫌気する展開となっています。

金価格も一時1200ドルに返り咲いたのも一時的で、その後はNY市場でドル高・株高を嫌気する売り物に押されて反落、更に原油価格の下落のぶり返しからインフレヘッジの買い物が細り1179.8(−16.2)に急反落しています。金は今月1日以来の安値となり、内部要因では売り方のショートカバー一順とも受け止められます。

市場参加者が限定されるなか、本日は米第3四半期確報値やミシガン大消費者信頼感指数、さらには11月の新築住宅着工件数と重要指標が目白押しとなっています。

そうは言っても東京市場は休場、年賀状書きにでも精を出しますか、よい休日をお過ごし下さい!

クリスマスから閑散予想も原油価格が波乱要因に

おはようございます

今日22日は一年で一番昼時間が短い「冬至」でした。正確には日の出の時間が一番遅いのは12月上旬でそのご少しずつ冬至にかけては徐々に早まり、日の入りは冬至の日が一番遅いようです。つまりトータルの昼時間が一番短い日は冬至ですが、日の出が一番遅いわけではないようです。目から鱗でした!

さて、年の瀬も押し迫りましたが、東京市場の明日は「天皇誕生日」の休日、海外はクリスマスを控えて24日は短縮取引で25日は全休となります。実質の年末休暇入から今週は売買高の低調が予想されますが、原油価格やロシア・ルーブルの波乱含みの動きもあり、薄商いだけに思わぬ波乱場面の可能性もあり注意が必要となります。

今週も宜しくお願いします

原油反発にて市場が落ち着く週末

おはようございます

週末の海外市場は原油安やルーブル下落も一服して静かな一日となりました。

ドル円は119円50銭 ・ユーロドル1.222ドル ・ユーロ円146.0円と外為市場は小康保ち、商品市場ではWTI56.22ドル(+2.41) ・ブレント61.38ドル(+2.11)と原油価格が反発に転じたことから金融市場にはやや安心感が広がり、ダウも+26の1万7804に小幅ながら続伸しています。

金は1200ドルに乗せる場面も見られましたが、ドル高の動きにやや押されて1196.0ドル小幅な値動きにとどまりました。穀物市場では原油やルーブルの反発にロシア情勢が落ち着きを取り戻し、小麦の禁輸観測後退から小麦急落の影響から大豆・コーンともに軟調を強いられる展開となっています。

欧米市場では今月最大のイベントであるFOMCを無事に乗り越え、クリスマスシーズン到来から来週は静かな展開が予想されます。一方で週末にかけての原油市場は落ち着きを取り戻したものの、OPECの盟主サウジアラビアの原油価格の下落容認や、ロシアやベネズエラなどの非OPEC諸国や米シェール市場等の動きによっては再び原油価格の乱高下も予想され、予断を許される状況ではないようです。23日にはギリシャの大統領選の再選挙も控え、ユーロ圏の混乱も予想されてクリスマス気分に浮かれてはいられないようです。

よい週末をお過ごし下さい!
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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