本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2016年02月

G20織り込み週末の米雇用統計が注目

おはようございます

上海で開かれたG20の共同声明で「政策手段の総動員を表明」したことから市場はやや落ち着きを取り戻しています。週明けの外為市場ではドル円が113.95円前後で推移していて、週末の東京市場から1円30銭程度の大幅な円安・ドル高で推移、日経先物も200円強の続伸にひとまずやれやれムードが広がりそうです。一方で通貨安を輸出の競争力強化の目標としないとし、日本にとっては「介入」という手段が取りにくい情勢から円高局面打開の選択肢が縛られることになります。G20の賞味期限はそう長くはならないように思われ、過剰な評価は禁物のようです。

「政策手段の総動員」と聞けば聞こえはいいのですが、20か国それぞれのお家事情の違いは明白で具体性に欠ける同意という冷ややかな評価もあるようです。また、今後も原油価格の動向次第で金融市場は少なからぬ影響を受けることもこのところの市況が証明していて、今後も原油価格を横にらみの市場展開が続きそうです。OPEC内では年内債務不履行が囁かれるベネズエラがOPECやロシアに積極的に働きかけていますが、増産予定のイラン・イラクの姿勢を変化させるほどではないようです。更に英国のEU離脱問題もありユーロ圏の今後の不安定要因となります。

週末3月4日には恒例の米雇用統計(事前予想は19万人増・4.9%)が発表される予定で、年内利上げの有無を測る重要な指標となります。米国だけの経済指標では総じて利上げ可能な情勢が続き、世界的な金融の動揺が収まると米金融当局の利上げ意思を強める可能性も考えられます。

今週もよろしくお願いします

金はドル高に抗しきれず続落

おはようございます

【金融・為替】
昨年第4四半期の米GDPが速報値の+0.7%から+1.0%に改定され、ドルを買い戻す動きとなりました。ドル円は113円90銭近辺で今週の取引を終了し、昨日の東京から1円20銭程度の大幅な円安・ドル高水準、ユーロも1.094ドルに急反落し、ユーロ円は124.6円と小幅な保ち合いに終始しました。ドル指数も98ポイントに急伸してドルは総じて強い一日となりました。一方でFRBのブレイナード理事は「世界経済の減速から米利上げペースは穏やかになる」と発言し、本日のドル高が必ずしも利上げピッチ回復につながる可能性として認識できない情勢に変わりないようです。ダウは序盤こそ原油高やG20期待にアジアや欧州株の上昇に高く推移しましたが、原油価格が34ドル台から急反落に転じて33ドルを割り込むとマイナスに推移して1万6639ドル(−57)に反落して引けています。

上海で昨日から二日間の日程にスタートし、金融市場の不安定に向けた対策を議論した模様で今夜声明を発表する予定です。一部の報道では通貨安競争の回避、新興国の資金流出回避、中国の構造改革等が声明に盛り込まれる模様です。先週は円高局面で日銀の介入の可能性が浮上しましたが、改めて今回の通貨安競争回避で日本の円高阻止の手段は限定的なものとなると思われます。また、中国人民銀行周総裁が景気対策に向けた措置の選択肢はあると発言し、中国の追加の緩和策の浮上も出ています。G20が市場安定の第一歩となることが望まれるところです。

【石油市況】
原油は米ガソリン在庫の減少が示されたことや、来月予定されるOPEC+ロシアの協議に向けた期待に一時34.69ドルに大幅に続伸しましたが、その後は戻り幅を修正して反落し32.78ドル(−0.29)で引けました。ブレントも35.10ドル(−0.19)に小反落して引けています。弱いファンダメンタルが今後も続くことが予想され、産油国の減産協議に期待が注がれるものの戻り局面では売りが待ちかまえ、また売り込まれ過ぎると反発に転じる弱保ち合いが続きそうです。

【貴金属市況】
金は前日はドル高・株安にもかかわらず投機買いに底堅さを見せましたが、二日続けてドルが続伸したことからさすがに反落し1220.4ドル(−18.4)と3日ぶりの安値で引けています。また、GDP改定値の上方修正により、一時の利上げ回数年内ゼロ見通しが後退したことも影響した模様です。引け後のCFTCによると23日現在の投機筋の買い越しは450.9tに増加し、前週比で85tの急増は5か月ぶりの高水準で買い過剰を警戒させるレベルに突入しています。週明けの円換算は円安の影響から4440円前後と見られ、昨日の東京とほぼ変わらずとなっています。

【穀物市況】
穀物市況は総じて軟調な推移を強いられていて、ドルの堅調推移や期末在庫の増加観測に押される展開となっています。

ルー米財務長官がG20の政策期待を牽制

おはようございます

【金融・為替】
金融市場は引き続き原油価格に翻弄される展開が続き、本日は原油は続落後に急反発に転じたことから為替や株価はリスク回避からオンにスイッチが入れ替わる動きとなりました。ドル円は原油の続落から一時111円10銭を割り込む水準に円高が進行も、原油価格の反発ともに円高進行が弱まり現在は112円丁度を挟む水準で、昨日の東京市場から30銭程度の円安・ドル高水準となっています。ダウも一時260ドル安に大幅に続落したものの、原油の反転上昇につれて反発に転じ+53ドルの1万6484ドルに反発して引けています。来月に追加緩和が見込まれるユーロは1.100ドルに小幅に上昇も、円相場ほどの上昇はこのところ見られずドル売りの対象通貨が円に集中する様は日本経済にとっての負担となりつつあります。ユーロ円も123.3円と円高が進行する状況が続いています。市場の注目は週末にかけてのG20に注がれていますが、国際通貨基金(IMF)からは成長戦略の実行と需要拡大のための財政出動も求める要求が出されています。一方で米ルー財務長官は実体経済は良好で、市場の動揺に対する緊急対応を打ち出す可能性は小さいとする認識を示しています。20か国それぞれにお国の事情は違いことから過度な期待をけん制する側面もあり、中国の主導力も試されることになります。

【石油市況】
原油市況はサウジやイランの石油相による減産協調への期待を後退させる発言や、EIAによる米原油在庫の急増に30.56ドルまで大幅に続落も、その後に急反発に転じて32.15ドル(+0.28)で引けています。ブレントも34.41ドル(+1.14)に反発しています。急反発する要因は特段の材料は見られませんが、こんな時に使われるのがテクニカル(技術的)要因によるというもので、石油の当業者や金融機関、更に投機筋に翻弄される展開が連日続いています。いずれにしてもファンダメンタルの供給過剰の状況にはなんら変化は見られないことが揺るぎない現実です。

【貴金属市況】
金は原油価格や株価下落からリスク回避のドル安に乗じて今月11日以来の高値1154.3ドルに大幅に続伸し、その後は原油や株価が反発に転じたことから急減速して上昇幅を縮めて1239.1ドル(+16.5)で取引を終えています。本セッション取引終了後も株や原油の上昇は続き現在は1130ドル近辺に続落して、値動きの激しい一日となっています。本日の円換算は4300円前後になります。原油主導で動く株価に逆相関を示す動きが続いていて、資金流入の続く金も上下動に荒れる展開が続いています。

【穀物市況】
穀物市況は原油の反発にも関わらず小麦相場の続落に、コーンと大豆も小幅な続落を強いられています。

G20に期待広がる

おはようございます

早いもので2月も下旬に入りました。今週末26・27日両日に上海でG20が開かれ、不透明感の広がる世界経済と動揺する金融市場に対して、協調行動を取るとのメッセージが示されればリスク回避ムードを鎮めることも考えられ、市場の期待は小さくないようです。

中国では証券取引トップを更迭し、内外からの中国市場批判をかわす動きとなっています。年初に取り入れたサーキットブレーカー制度は市場の混乱に即時撤廃した責任を取らされたわけですが、同じく人民元の混乱は中銀幹部への制裁はなく共産党一党支配の歪みが見られます。度重なる元売り介入に外貨準備を2割減らし、介入の限界も見られます。国営大手企業では鉄鋼4位の破たんが表面化され、構造改革への道筋を進むとG20前にメッセージを出していますが、消費を大きく上回る生産過剰に向けた淘汰は始まったばかりで、今後失業者の増加や社会批判が予想されます。

原油価格は週末にまた30ドル割れを演じ、生産順守のサウジやロシアの協調も肝心かなめの供給過剰のファンダメンタルに立ち戻るたびに売り込まれる状況です。ベネズエラの年内破たんが取りざたされ、アフリカの加盟国も財政事情が懸念され、サウジとて例外ではなく価格低迷は5年後に債務超過を指摘する声もあります。

世界経済の減速が米国経済にも波及するとの見方が広がり、昨年末の利上げ時点で今年4度の利上げ回数を予定したFOMCですが、ここにきて株価下落に代表される金融市場の動揺を前にトーンダウンして、市場では年内は利上げなしの見方が台頭しつつありFRBは今後利上げ向けた動きが困難を極めそうです。

今週もよろしくお願いします

原油安にリスクオン後退

おはようございます

米国市場は重要指標もないもののWTI原油価格が30ドルを割り込み、市場はリスク回避の動きとなっています。今週はFOMC議事録が発表され利上げに関してはハト派的見通しが広がり、ドル相場は軟調な展開が続きました。また、OECDによる世界経済見通しが引き下げられ先行きの不透明感が市場を覆っています。原油価格はサウジとロシアのOPEC加盟国と非加盟国の生産据え置きの合意という画期的なイベントがあったものの、イラン等の出方が見えにくく合意順守のハードルは高く、供給過剰のファンダメンタルを覆す底入れ感はいまだ出ていません。

週末のNY市場はドル円が112円65銭と円高に推移、ユーロは1.112ドルと小幅な動きながらユーロ円は125.3円と主要通貨での円高基調の傾向は際立つものとなっています。株価はアジアから欧州株が下落もダウは21ドル安の小幅下落にとどまっています。
 
商品ではWTI原油が30ドルを割り込みOPECの生産抑制への合意期待は残るものの、全米在庫が1930年以来の高水準を維持していることを嫌気する動きとなっています。原油安の影響から他商品も全般に冴えず、金の小幅続伸が際立つ状況です。金のファンドロングは先週も積み上げられて、昨年9月以来の高水準となっています。引き続きリスク回避時の選定は通貨はスイスフランと円、債券は日独米に債に流れ、商品では金が唯一の受け皿になっています。

よい週末をお過ごしください!

本日は金上昇がサプライズ

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は113円25銭前後で推移していて昨日の東京から70銭程度の円高・ドル安水準、ユーロは1.110ドルに小幅に続落し、対円は125.7円と主要通貨では円の独歩高傾向となっています。ダウは40ドル安の1万1万7465ドルに小幅に反落していて、経済協力開発機構(OECD)が世界経済見通しを下方修正したことも影響しているとみられます。10年債利回りは1.756%に低下しています。今週は株安と原油安が一服しているものの、世界経済へのネガティブな見方も根強くリスク回避後退ながらもリスクオンとはいかないようです。主要な経済指標の発表がないなかで、来週中国で開かれるG20で金融の安定化に向けた議論が注目されます。

【石油市況】
WTI原油は来週22日に納会を迎える3月限は30.77ドル(+0.11)と小幅に続伸も、2番限以降は小幅な反落となっています。ブレント相場は34.28ドル(−0.22)に小反落しています。API在庫は減少もEIA在庫は増加して発表の度に上下にぶれています。今週はOPEC+ロシアの1月生産枠凍結が注目され、経済制裁解除のイランを巻き込む動きを合意へのステップとなると評価する動きですが、一部には生産厳守も輸出増加の規定はなくイランは海上備蓄原油を輸出する動きではないかと懐疑的な見方があります。国交断絶のサウジとイラン、更にシリア政府支持のロシアと反政府勢力支持のサウジの対立といった複雑な構図から、協調合意の道は険しいようです。

【貴金属市況】
今週前半に1200ドル台を踏み固めた金価格は再び上昇して1226.3ドル(+14.9)に大幅に続伸しました。ドル相場が大きく下落したとか、株価や原油価格の変動が小幅な値動きにも関わらず大きく上昇するサプライズ的な値動きとなっています。ECBの3月の追加緩和や、FRBの3月利上げ見送りは金市場ではほぼ織り込んでいるものと推測されますが、投機的もしくはテクニカル的な上昇を本日はもたらされたようです。金融市場の不透明からリスク回避資金が金市場に流入して滞留していることが、本日の上昇要因かも知れません。本日の円換算は4450円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況は小麦相場の急落から、コーンと大豆も小幅に反落しています。

イランの反応評価に原油は反発

おはようございます

【金融・為替】
1月26・27日に開かれたFOMCの議事録では、商品価格下落や金融市場の混乱が米国経済にもたらすリスクが高まっているとして、下振れリスクを強めるとの認識を示しました。メンバーが金融市場の混乱を警戒するもので、予想されたほぼ想定内のものとなりました。日本では昨日からマイナス金利が実行に移されて、導入決定から11日後の実行に金融機関では手続き不備等の混乱も見られるようです。銀行の大企業向け融資金利はゼロとの話題もあり、銀行・保険業界等の融資や運用にも障害となることが想定されます。

市況はドル円が114円丁度を挟む水準で昨日の東京から30銭程度の円安・ドル高で推移、ユーロも1.112ドルに小幅に続落して、対円は126.8円に続落(円は上昇)しています。ダウは原油高からエネルギー関連が牽引する上昇に257ドル高の1万6453ドルに大幅に続伸し、議事録の利上げ慎重姿勢も後押しする動きとなった模様です。

【石油市況】
WTI原油は急反発して30.66ドル(+1.62)し、ブレント相場も  前日のサウジ・カタール・ベネズエラ+ロシアの生産据え置き合意からベネズエラの石油相がイランと交渉して、イラン側が据え置き合意に支持を表明したことを好感する値動きとなりました。但し、イランの産油量の増減への言及は避けていて、経済制裁解除後の増産体制を表明したばかりで、全OPEC加盟国の合意が前提の生産据え置きの今回の内容が実行されるのかは不透明と言わざるを得ない情勢です。

【貴金属市況】
金は1200ドル台前半でもみ合う展開に1211.4ドル(+3.2)に小反発して引けています。前日に続き一時1200ドルの節目を割り込む場面も見られましたが、大幅調整安から目先の買い過剰がある程度振るわれたこともあり大台を維持して引けています。金融市場では株式市場が上昇に転じてリスク回避の動きが収まる動きのなかですが、リスクオンの動きに転じるとまではいかず、安全資産の金を手放す環境には至っていないとの反応を市場は示しています。本日の円換算は4400円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は株高・原油高のリスク回避ムードの後退を受けて総じて堅調な展開から続伸しています。

原油生産協議を失望

おはようございます

【金融・為替】
16日はサウジ・ベネズエラ・カタールのOPEC3か国と非加盟のロシアの石油閣僚の会談が持たれ、減産への期待から原油の時間外取引では一時2ドル前後急騰しましたが、1月の生産量を維持して増産しないことを他の加盟国の同意を条件に合意したとの弱いもので、その後原油価格は下落に転じています。東京市場で114円88銭まで円安が進行しましたが、協調減産への期待が後退して欧州の株価は下落に転じドル円も113円60銭まで円高が進みその後は米株高に114円丁度を挟む水準に逆戻りしています。ユーロは1.113ドルに小幅に続落し、対円も127.0円に続落しています。ダウは序盤に原油や欧州株の冴えない動きから上げ渋るも徐々に上昇に転じて222ドル高の1万6196ドルに続伸し、債券が売られて10年債利回りは1.779%に上昇しています。

【石油市況】
上述のように原油相場はアジア時間に31ドル台中盤に上昇も、合意内容が懐疑的なものでしかも生産減ではなく現行維持ということから即効性にも欠けることを悲観、日本時間夕刻から売り込まれる流れに変わり29.04ドル(−0.40)に反落して引けています。今後は参加国以外の加盟国に働きかけることになりますが、増産意欲の強い経済制裁解除後のイランやイラクを説得する作業の難航も考えられ、全体合意の道は厳しいものとなりそうです。ブレント相場も32.18ドル(−1.21)に反落しています。

【貴金属市況】
金は先週11日に1263.9ドルと年初来高値を更新すると同時に1年ぶりの高値を示現しました。その後は世界的に金融市場が落ち着きを取り戻しリス回避後退から買いポジションを手じまう動きが加速し、昨日の東京時間には一時1192ドル割れに沈む場面も見られました。12月の安値から210ドル幅上昇して70ドルの修正はほぼ1/3の調整で、値動きの激しい展開となっています。一方で我らが円建て相場は400円上昇後に100円前後の修正となりました。金融市場は目先落ち着きを取り戻す状況から買い過剰のポジション調整の動きが目立ちますが、原油価格の動向、欧州の金融機関への不安、さらに中国をはじめとした新興国経済、原油に代表される価格低調な資源国経済や、資源大手企業の業績悪化観測等リスクが顕在化していて、金相場が1000ドル方向に逆戻りする場面は当分の間お預けとなりそうです。NY金は1208.2ドル(-31.2)に続落して、円換算は4370円前後になります。

【穀物市況】
穀物相場は小麦・コーン・大豆ともに堅調な動きで、小麦相場の急伸に支えられる展開となっています。内部要因もファンドの売り過剰を警戒する向きもあるようです。

リスク回避後退に株高・ドル高 ⇔ 債券安・金安

おはようございます

【金融・為替】
週明けの東京市場は日経平均が1000円を超える過去13番目の上昇幅に1万6000円台を回復し、為替も一時114円台にドル高・円安が進行、旧正月明けの中国上海株が0.6%程度の下げ幅に収まり、人民銀行の元防衛姿勢も評価された模様です。日本株の上昇は欧州株式市場にも波及して軒並み3%前後の続伸につながり、ドル円は一段のドル高進行から現在114円55銭と昨日の東京から65銭の円安・ドル高だ水準で推移、ユーロも1.115ドルに続落し、対円は127.6円と小動きに終始しました。米国市場は「大統領の日」で休場となっています。

【石油市況】
WTI原油は休場ながら時間外取引は29.7ドル台で推移していて30セント前後の小幅な上昇、ICEブレント相場も33.99ドル(+0.63)に小幅に続伸しています。週明けの世界の金融市場がやや落ち着きを取り戻したことが上昇の背景と思われます。

【貴金属市況】
NY金も休場ですが中心限月の4月限の出来高は12.7万枚とまずまずの出来高で、週明けのドル高・株高から金の持ち高を手じまう動きに軟化して一時1202ドル前後まで急落し、大台を維持されたために売り物が止まり現在1209ドル前後で推移しています。先週は1263ドル近辺まで高値を示現したことから急ピッチの上昇に対する修正安局面となりました。円建ては為替の円安支援に下げ幅は限定されていますが、ドル建ては今年200ドル上昇して50ドル以上の下げを演じていて上下に動意する値動きとなっています。本日の円換算は4420円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は時間外も含めて休場です。

季節は「三寒四温」マーケットは?

「春一番」が吹き荒れてあたたかな週末でしたが、今日からまた冷え込むようです。ですがこれからは「三寒四温」の季節に入り3月の「お彼岸」を迎えるころまで春が日一日と近づいてきます。

さて、週末は渦中のドイツ銀行が社債の買取を発表し、欧州株の持ち直しが米国市場にも波及して金融不安はやや後退して週末の取引を終了しました。ドル円相場も先週は一時110円99銭まで円高が進行も、週明けの現在は113円40銭近辺にドルが持ち直して推移しています。週末1万5000円割れの日経平均も500円前後高寄りしてスタートしそうです。

世界の主要な株式市場の年初からの下げ幅は上海株が22%、米国株が8%、欧州株18%、そして日経平均は21%と欧米株式市場と比較すると急激なものとなっています。通貨でもユーロの6%に対して円は8%の上昇幅で抜きんでています。日銀のマイナス金利導入が一週間で効果が吹き飛び、その後も株安と円高が止まらず為替介入が噂されたことも日本の危機感を物語っています。債券市場では日・独・米の国債が上昇して、利回りは急低下しています。商品では原油を筆頭に下げる銘柄が目立つものの、唯一気を吐いているのは金、ドル建ては17%上昇し、円建は為替の円高の影響はありますが8.7%上昇しています。

ドイツ銀行の社債買取が市場に落ち着きをもたらせたものの、今回問題視された社債はその対象外で金融機関へデフォルト懸念が一掃されたわけではありません。本日は米国市場が「大統領の日」で休場となりますが、中国市場は春節明けから再開されます。春節中の休暇の中国ではわざわざ周人民銀行総裁が中国誌に「人民元を投機筋に主導させない」と、人民元売りをけん制する発言をのせていて、春節明けの市場の混乱回避に動いています。いち早く再開された香港株式市場が年初来の安値示現から、上海市場の動向も本日は気がかりとなります。

今週は1月のFOMCの議事録が17日に発表され、世界の金融市場の混乱に関してどのような議論が交わされたのか注目されます。また、月末にかけてのG20で金融市場の混乱の解決策を議論するとみられますが、その成果も注目されます。

今週もよろしくお願いします

相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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