本日のトピック(最前線情報)

岡地(株)東京支店投資相談部の川原忠夫が相場の分析を致します。商品業界に身を置くこと四半世紀、相場界の酸いも甘いも噛み分けた豊富な経験を生かし、ファンダメンタルを重要視しながら、的確且つ最新の情報を発信してまいります。尚、情報に関しては正確を期するように最善を尽くしておりますが、内容の正確性を保証するものではありません。利用にあたっては自己の責任の下で行うと共に売買の判断はお客様ご自身で行なってください。

2017年06月

四半期末や独立記念日を控えたポジション調整

おはようございます

【金融・為替】
米国時間の序盤にドル円は一時113円に迫る円安水準となったものの、ハイテク株の下落にリスクオフの動きが広がり今度は一時112円割れと上下に1円前後動く展開となりました。現在はドルがやや持ち直し112円10銭前後で推移しています。ユーロも押す場面もありましたが、引き続き出口模索緒の動きに買いが継続して1.144ドルまで続伸し、ドル指数は95.5ポイントに続落しています。ダウは2万1287ドル(−167)に急反落し、10年債利回りは2.267%に上昇しています。金利上昇でドル安?ドル安で金安?金利差縮小でもドル売り?複数の定石から逸脱したコメントの不能の動きですが、四半期末接近や来月4日の独立記念日の休場から(実質4連休)ポジション調整と理解すれば?まーそんなものでしょ、所詮は相場のこと!?

【石油市況】
原油は44.93ドル(+0.19)に小幅続伸し、ブレント相場も47.42ドル(+0.11)と小幅ながら6日続視しています。ファンダメンタル的に弱い背景は変わりませんが、ポジション調整主体の戻り相場が継続しています。

【貴金属市況】
ドル指数は昨年11月の大統領選以来の安値を示現も、金は軟調推移を強いられ1245.8ドル(−3.3)に反落して引けています。下落要因を米第1四半期のGDP確報値を+1.4%に上方修正されたことや、欧州・英国・カナダの中銀が政策金利の緩和から中立若しくは利上げ方向に舵を切るニュアンスを嫌気したとのコメントも見られます。ドル安・金高はセオリーですが、前述のように四半期や休日を前にしたポジション調整がセオリー通りにいかないのも相場ということにしておきましょう!本日の円換算は4480円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は小麦がミネアポリス春小麦の急伸に連れて大幅上昇したことから、コーン・大豆も連れ高しています。

ドラギ発言の火消しもユーロ堅調

おはようございます

平成28年度の税収は政府の目論見から外れ、リーマン以来の税収減で50兆円を下回りました。国家予算が100兆円に迫る水準に増加しても税収は半分にとどまる差額は全て借金、日本の財政再建は遅れて債務は膨らみ続ける状況は先行きが心配されます。

【金融・為替】
前日のドラギ発言からユーロを買う動きが強まったことにECB幹部から火消しする発言が続き、欧州時間にユーロ高の修正からユーロを売り込む動きが見られましたが、その後は再びユーロを買う動きが強まりました。市場ではドラギ総裁の発言を緩和縮小の地ならしと捉えている模様です。ドル円は112円30銭前後(対ユーロで127.7円)で推移して、主要国通貨のランキングは強い順にユーロ⇒ドル⇒円の序列となっています。既に利上げに向けてスタートしたドルと、今後利上げに向かうであろうユーロ、そして利上げ環境の整わない日本円が最も弱い通貨となっています。

ダウ平均は2万1454ドル(+143)に急反発して引け、金融株中心に買い主導の展開となりました。長期債利回りの上昇や、本日金融機関の資本計画がFRBによる審査通過観測に配当増を期待動きと見られてます。10年債りま輪は久しぶりに2.221%と2.2%台に上昇しています。前日のオバマケア修正案を来月4日の独立記念日後に先送りされ嫌気された株式市場ですが、ハイテク株から割安な金融株にシフトする動きとなり株式市場は米国にとどまらず循環物色されています。トランプ大統領の公約実行能力低下も、株式市場が堅調に推移していることは過剰流動性が金融市場に担保されている照明で、昨年の大統領選で売りで損失計上した著名投資家ジョージソロスのリベンジは再び損失を抱えることになっています。

【石油市況】
原油は5日続伸して44.74ドル(+0.50)に、ブレント相場も47.31ドル(+0.66)に続伸して引けています。売られ過ぎの反動から引き続き節目の45ドルを目指す動きとなっていますが、OPECアフリカ勢の増産観測やシェール増産が引き続き重しと見られ戻りの限界を指摘する声も上がっています。

【貴金属市況】
金はドル安の動きが続ていることから小幅ながら続伸して1249.1ドル(+2.2)で引けました。但し、ドル安進行の割に上昇幅は限定的なもので、株市場市場への資金流入傾向が続き逃避買いが限定的となっているとも見られます。引き続き1240ドル台での底固めの見極め段階と見られます。本日の円換算は4500円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況は小麦高が本日も牽引して大豆は連れ高も、コーンは産地の低温予報に受粉期間を順調に経過しそうな見通しを嫌気して小幅に反落して引けています。

イエレンよりドラギ発言にユーロ急伸しドル反落

おはようございます

【金融・為替】
イエレン議長はロンドンで講演し物価上昇は注視するものの、これまでの利上げ方針に対する姿勢を踏襲するものとなり特段のサプライズはありませんでした。一方でイエレン議長よりもドラギECB総裁がデフレ圧力がリフレに変化したと発言し、ECBが出口戦略に向かうとの思惑から欧州の債券利回りは急上昇してユーロが急伸しました。ユーロは対ドルで前日の1.118ドルから1.133ドルに、対円でも124.7円から127.3円に急進(円は急反落)しています。ドルは対円では112円30銭に続伸し、円は本日最も弱い先進国通貨として反応を示し出口戦略に乗り遅れていることも影響しているようです。ドル指数は同様に97.4から96.4ポイントに下落しています。

ダウはヘルスケア法案の採決を来週後半に先送りしたことを嫌気して反落し2万1310ドル(−98)に反落して引けています。10年債利回りは2.198%に上昇しています。イエレン議長の講演ではサプライズはないものの、年後半に向けた一段の追加利上げに向けて粛々と準備を整えている模様です。利上げに対する最大の障害は物価上昇で、30日に発表される個人消費支出のなかのエネルギーと食品を除いたコアPCE指数です。因みに1月と2月は+1.8%、3月+1.6%、4月1.5%と低下傾向が続き5月分の発表が注目されています。

【石油市況】
原油は44.24ドル(+0.86)に4日続伸し、ブレントも46.85ドル(+0.82)に続伸しています。明日の原油在庫の発表を控えて引き続きショートカバーによる反発と見られることや、先週に石油施設に熱帯性暴風雨が直撃したことから原油生産の減少を見込む動きもあるようです。

【貴金属市況】
金は前日の急落もドル相場が軟調に推移したことからやや持ち直し反発、1246.9ドル(+0.5)に小反発して引けています。注目のイエレン発言はこれまでのタカ派発言にネガティブな内容となりましたが、ドルぎ発言によるユーロ急伸によるドルの反落に支えられる展開となっています。本日の円換算は4495円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は原油続伸の影響もありそろって上昇も、穀倉地帯への降雨予報が重石となっています。

本日はイエレン議長発言が注目

おはようございます

【金融・為替】
ドル円は一段円安・ドル高でNY市場では112円台に迫る時間帯もあり現在も111円85銭前後で推移、ユーロも1.118ドルに小反落して、ドル指数は97.4ポイントの小幅ながら上昇しています。ダウは取引序盤以110ドルを超える反発を見せたものの、その後は徐々に失速に転じて上げ幅を詰めて2万1405ドル(+14)に小反発して引けています。10年債利回りは2.137%とこちらも小幅な動きにとどまっています。FOMC後は複数の地区連銀総裁が講演し発言に注目が集まっていますが、本日もサンフランシスコ・フィラデルフィア・ミネアポリス各地区連銀総裁の講演が予定されていて、なかでもロンドンでイエレン議長の講演が最大注目で追加緩和への言及が市場関係者の最大関心事となっています。

【石油市況】
原油は43.38ドル(+0.37)と3日続伸し、ブレント相場も45.03ドル(+0.29)に続伸しています。引き続きリビア・ナイジェリアといったアフリカ勢の増産観測や、先週で23週連続増加したリグ数からシェールの増産が戻り幅を抑える構図ながら、四半期を控えたポジション調整による反発が続いています。

【貴金属市況】
NY金はドルが反発に転じたことから反落に転じて1246.4ドル(−10.0)で引けています。欧州時間では誤発注もあり一時1236.5ドルと1か月半ぶりの安値を示現し、誤発注後に戻る展開となったもののNY時間でもドル高に押されて大幅反落にて取引を終了しました。本日はイエレン議長の発言内容に注目が集まるものと思われ、追加利上げへの発言内容が金市場に影響しそうです。本日の円換算は4465円前後になります。
*誤発注は56t規模と見られTOCOMでいうなら5万6000枚規模の大量注文となり市場が壊れる規模となりますが、ドル建ては20ドル弱の下げで踏みとどまることとなりました。欧米では誤発注をファット・フィンガー(太い指)と表現され、例えばお相撲さんの太い指がキーボードを叩くことを想像したらいいと思います。

【穀物市況】
穀物市場は小麦相場が大幅続落して、コーンと大豆も連れましたが下げ過ぎから戻して反発に転じています。

金は年後半の利上げを睨む展開に

おはようございます

6月も最終週に入り今年の半分がはや過ぎ去ろうとしています。夏至が過ぎて梅雨の只中ですが、関東はここまで空梅雨気味、ほどほどに降って夏の取水制限など無縁なものにしてほしいものです。昨日は都議選の不在者投票をしてきました。自民VS都民ファスの競り合いが報道されていますが、築地から豊洲移転の巨額利権の疑惑がうやむやになりそうなのは残念です。

さて、市況のほうですがドル円相場は比較的安定した動きとなっています。米国では今月中旬に今年2度目の利上げを決定し、あわよくば年内に更に1度の利上げ、もしくは資産縮小開始を目論むFRBです。雇用情勢や景気指標はまずまず順調に推移して、株価が示すように企業業績もまずまず好調です。目算違いがあるとすれば、原油安が示すようにインフレ目標が未達の状況で強引な利上げに走れば、景気の腰折れも考えられ年後半の利上げには懐疑的な見方も残されいます。

議長の記者会見付の次回のFOMCは9月に予定されていて、それまでは特に消費者物価等のインフレ指標の注目度はこれまで以上に注目されそうです。仮に利上げ見通しが今後後退するとドルの軟化が予想され、ドル建て商品価格には追い風となることも考えられ、特に金利に敏感な金価格の下値を押し上げることも考えられます。欧米の政治リスクを買い上げ今月1300ドルに迫る年初来高値示現も、FOMCでの利上げ後に修正を強いられて1250ドルを割り込む場面も見られましたが、今後の展開には年内の利上げの可能性に一喜一憂となりそうです。

今週もよろしくお願いします

原油・金が反発地合続く

おはようございます

ドル円は今週比較的狭いレンジの動きに終始し111円25銭前後で取引を終了しそうです。ユーロは1.119ドルに反発しては、ドル指数は96.9ポイント前後に下落しています。ダウは軟調地合が続き前日比では小幅続落して推移しています。10年債利回りは2.146%とこちらも小幅な振幅にとどまっています。

景気指標では新築住宅販売が事前予想の59万戸を上回り61万戸と発表され、平均価格は史上最高値となりFRBの利上げによるローン金利上昇も足かせとならず、好調な数字は中古住宅同様に堅調を維持しています。このところの景気指標は好悪まちまちで米景気の腰折れを心配する声も上がっていましたが、住宅需要の好調は米国経済の力強さを再認識させるものとなりました。

商品市場では原油価格が小幅ながら前日に続き続伸し、需給への先行き見通しはネガティブなものながら売られ過ぎからのカバーの戻りといったところでしょうか。金相場も反発地合いが続き1250ドル台中盤まで戻しています。こちらは200日線がサポートされ売り物も一順したことが戻りの背景と見られます。

よい週末をお過ごしください!

決めて材料に欠け、全般に凪ぎ

おはようございます

【金融・為替】
主要な景気指標の発表や要人発言もなく、金融市場は全般に凪ぎ相場となっています。ドル円は111円25銭前後で推移、ユーロは1.115ドルに、ドル指数は97.5ポイントと方向感に欠ける展開となっています。ダウは原油相場が下げ止まる動きも連れ高は一時的で引けにかけて小幅に続落して2万1397ドル(−12)の引け、10年債利回りは2.152%とこちらも小幅な振幅にとどまっています。

先週のFOMCではタカ派姿勢を示したFRBですが、その後複数の地区連銀総裁の発言は利上げへのニュアンスは統一されてるものの、インフレ率を見極めたいとの発言が相次いでいることから、年後半の資産縮小や追加の利上げにはインフレ目標(2.0%)の達成の度合いがカギを握りそうです。追加利上げへのハードルは低くはないようです。欧州では英国のEU離脱交渉が開始され、弱体化した英メイ政権の交渉力低下が懸念されています。英国にEUの本拠を据える企業は金融業も含めて、アイルランドやドイツ、フランスへと拠点を移す動きが今後始まるものと推測され、英国経済は厳しいポンド安とも相まって厳しい状況入りとなっています。それにしてもキャメロン時代の国民投票、メイ首相の総選挙断行といった行動は世論を読み違えた悲劇の始まりで、大英帝国の行く末が案じられます。

【石油市況】
原油は42.74ドル(+0.21)に小反発し、ブレント相場も45.22ドル(+0.40)と同様に反発に転じています。需給改善への懐疑的な見通しは変わりないものの、22週連続増加した掘削リグ数が明日発表予定で下値警戒も加わった模様です。

【貴金属市況】
金は前日のアジア時間にドルが反落に転じたことや、値ごろ感からの買い物に一時1256ドルまで戻す場面が見られましたが、NY時間ではドルがやや堅調推移となり上げ幅を削り1249.4ドル(+3.6)で引けています。テクニカルでは200日移動平均線が1241ドル近辺にあり、買い物の整理進行や値ごろから比較的底堅くなっています。本日の円換算は4460円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は降雨予報や気温低下を受けて続落し、天候プレミアムを吐き出す動きが続いています。

原油安が今後の追加利上げの足かせか?

おはようございます

【金融・為替】
FOMC後はFRB幹部や地区連銀総裁の発言が続いています。本日はフィラデルフィア地区連銀総裁で9月の資産縮小開始を支持すると発言し、資産縮小の場合は一時的に利上げを見送ることを前提とすると述べています。但し、インフレが鈍化するようであれば利上げや資産縮小は望まないとも述べていて、足元の原油価格や消費者物価指数等の今後の動きが判断材料とされそうです。

英国では政権の混乱から予定より2日間遅れてエリザベス女王の演説が行われ、メイ政権の施政方針が発表されました。EU主導での離脱交渉入りは政権の混乱から難しい船出の政権運営ですが、お約束のトランプ米大統領の訪英予定は発表されませんでした。移民問題から英世論がトランプ氏を激しく非難して、世論配慮から日程がつかない情勢が続いています。米国内ではフォードやテスラモーターが生産拠点を中国重視する発表が相次ぎ、政権誕生当初のトランプ大統領の睨みが産業界でも薄れ始めています。産業界ではパリ協定の離脱を決めてから、政権とは距離を置くスタンスが顕著にみられるようです。

さて、市況ですが為替はドル円が111円35銭前後で揉みあい推移、ユーロは1.116ドルに反発し、ドル指数は97.5ポイントに小幅に下落しました。ダウ平均は2万1410ドル(−57)に続落し、中古住宅販売の好調も原油価格が10か月ぶりの安値に沈んだことからエネルギー株の続落が足を引っ張っている模様です。10年債利回りは2.155%とほぼ横ばい推移となっています。

【石油市況】
原油は42.53ドル(−0.98)に、ブレント相場も44.82ドル(−1.20)とそれぞれに大幅続落を強いられています。原油在庫の減少から取引中盤に反発する場面も見られましたが、リビアやナイジェリアなどの減産除外国の増産が確認されOPECの減産にも関わらず生産量は増加していることや、米シェールの増産姿勢も見られることから先行きの需給均衡に懐疑的見方が下げの背景と見られています。原油価格の下落は他商品安にも波及していて、FRBのインフレ目標達成の足かせとなる可能性があり、金融政策の遂行にも影響しそうです。

【貴金属市況】
金は1240ドル台で推移して1245.8ドル(+2.3)と小幅に反発しています。ドルが下落に転じたことや株安背景に下げ渋るも展開も戻り幅は限定的で、追加の利上げ観測や原油安から逃避買いは現状は限定的となっています。本日の円換算は4455円前後になります。引き続きファンドの買いポジション整理の動きが見られ、週末に発表されるCFTCの投機玉の推移が注目されます。

【穀物市況】
穀物市場は中西部の降雨予報や原油安が足かせとなり、前日に反発を見せた小麦相場が反落し、コーンと大豆は続落を強いられるものとなりました。

原油下げ止まらず商品はほぼ全面安

おはようございます

【金融・為替】
引き続きドルが強含みに推移しています。ドル指数は97.7ポイントに続伸し、対円で111円45銭前後で、対ユーロでも1.113ドル前後で推移しています。FOMC後に各地区連銀総裁の発言が相次ぎ、本日はダラス・シカゴ両総裁ともに物価上昇が不十分、或いは上昇を見極める必要があると発言し、裏を返せば今後の利上げ継続の前提条件に「インフレ目標」が大きく左右すると受け止められます。

ダウ平均は2万1467ドル(−61)と二進一退の展開、下げ止まりを見せない原油価格にエネルギー株の下落が全体の重石となっています。10年債利回りは2.153%に小幅に低下しています。

【石油市況】
原油は43.23ドル(−0.97)に続落し、ブレント相場も45.02ドル(−0.89)に続落しています。需要期の米石油消費の停滞を嫌気する動きや、減産対象国でないリビア・ナイジェリアの増産観測が引き続き嫌気されいます。

【貴金属市況】
金はドル高が継続していることや、原油価格が下げ止まる気配を見せないことを嫌気して続落1243.5ドル(−3.2)で引けています。引き続き買い方ファンドの手じまいが続き、取組高は直近ピークの2週間前から4万枚余り減少して現在44.2万枚前後に減少し、目先買い過剰が解消に向かっています。本日の円換算は4450円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況は小麦相場が反発に転じましたが、降雨観測や原油安からコーンと大豆は続落を強いられています。

ナスダックの急騰にリスクオン

おはようございます

【金融・為替】
英国とEUの離脱交渉が週明け19日から始まりました。総選挙で大敗し求心力低下のメイ政権は、国内でも複数のテロや火災が社会問題化していて、メイ首相の唱える英国の最大の貿易相手国EUとの単一市場からの強硬離脱は見直しを迫られる可能性が浮上しています。一方で弱気な交渉姿勢を見せると保守党内からのメイ降ろしの動きも考えられ、離脱交渉は最初から困難な交渉となっています。一方で仏マクロン大統領は下院で60%の議席を確保して、仏国民の親EU姿勢が明白な情勢となり、一時のポピュリズム政党は後退を余儀なくされ、オランダから始まった主要国の選挙ではEUの安泰を訴える政党が勝利して、今後予定される独選挙でもメルケル率いる政権政党が有利だと伝えられEUの政局の堰堤が見られる情勢となっています。

さて、市況ですがこのところさえない展開のハイテク株中心のナスダック市場が急伸し、米株式市場は軒並み高値更新しダウ平均も2万1528ドル(+144)に大幅続伸して引けています。株高のリスクオンにドル指数は97.5ポイントに上昇し、対円111円55銭前後、対ユーロでも1.114ドルに上昇してドルが強含みで推移しています。週明けはNY連銀ダドリー総裁が米国経済の好調維持見通しを示し、完全雇用に近い雇用の好調からインフレ目標が若干伴わないまでも利上げ目標を堅持する姿勢を示し、FOMCのタカ派的な見通しを堅持しています。

【石油市況】
原油は44.20ドル(−0.54)に反落し、ブレント相場も46.91ドル(−0.46)に反落しています。米掘削リグ数が22週連続で増加して、米国の原油増産見通しが続くことや、OPECでは減産義務のないリビアやナイジェリアの増産を嫌気する動きとなっています。

【貴金属市況】
NY金はドル高や株高のリスクオンの動きから引き続き強気のポジションが手仕舞いされる状況が続き、節目の1250ドルを割り込み1246.7ドル(−9.8)で引け今月の高値から50ドル余りの調整を強いられています。トランプ政権の運営の不透明さや、英国のEU離脱交渉開始、欧州の政治リスク後退といった好悪の材料が混在するなか、株高のリスクオンから逃避買いの手じまい売りが進行しています。本日の円換算は4460円前後になります。

【穀物市況】
穀物市況は原油安や穀倉地帯の降雨予想から小麦・コーン・大豆ともに軟調推移を強いられる一日となりました。
相場に対する考え方
相場の世界は人間社会の縮図であり、より大きな視野に立つことが成功の秘訣です。ファンダメンタルを最も重要視し、商社や地場情報を取り入れながら、既存の見方にとらわれない独自の観点から、相場動向を分かりやすく解説し分析してまいります。
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