寄り付きから制限高で寄り付いた銀を横目で見ながら、金も珍しく採算値で寄っておりましたが、銀がS高が外れて下落基調に入ると金も連れ安し、10円前後下げて更に銀が戻れば金も追随して戻りと、今日は明らかに銀主導の展開となっております。

銀の上昇は言わずと知れたETF上場期待からのファンド買いが背景にあるのですが、RSIは東京77ポイント、NYは76ポイントとかなりのハイレベルとなっています。移動平均の乖離幅も高値波乱を暗示しており、買われすぎのゾーンになっていることも現実です。

但し昨年12月の高値ではRSIはNY85ポイント、東京90ポイント超えを経験しており、大相場になると通常のテクニカル指標が通用しないことも事実であり、手仕舞いは別にして安易な新規売りは禁物です。それでは上値目標はどのあたりかというと難しいのですが、貴金属本来の主体が金と判断すれば、2月上旬の高値579.5ドルが金の目先の目標となりますから、同時期の銀は目先要注意となるでしょう。(近日中の可能性もあり)

銀相場の流れからすれば、昨年来上げ基調の砂糖相場に通じるものがあります。ETFの上場が決定すれば応分の押しも入るとは思いますが、大勢の上げ相場に変化はないと考えれば、目先は調整の可能性があるものの、買い主体で臨みたいものです。