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貴金属は後場から為替が円高気味に振れて、119円を割り込み午前中から60銭前後の円高・ドル安にとなったために、前場の流れを引き継ぎ弱含みとなって引けております。円高となった要因として、一部の報道機関から「1月の日銀政策決定委員会において、0.25%の引き上げが議題に上る」とされており、これが円を買い戻す要因となっているようです。ドルはユーロに対しても弱含んでおり、現物価格は午前中からやや強含んでおりますが、原油安が足かせとなっており、買われ方も勢いのないものとなっています。

各国の通貨の強弱は、その国の持つ経済・貿易・財政の力で決まるという見方が一般的となっています。88年初頭の円ドルは120円前後でしたが、90年のバブル全盛期には160円となり、景気後退期の95年は1ドル80円にまで円高が進んでおりました。これをどのように説明すのかは非常に難しいのですが、バブル時に海外の不動産や、株式を買い求めるために出稼ぎに行った資金が、バブルの崩壊と共に日本に逆戻りしたため、との解釈がありますが、原因はどうあれ景気後退期に円が市場最高値をつけたことは事実です。

従って為替の見方は理屈どおりには行かなくて、分析も私ども風情にはとても難解なものですから、手に負えない側面があります。但し今年の変動要因は基本的に、金利差相場となっていることも事実であり、金利上昇がピークと思われるドルに対しては、買い余地が乏しいこともあり、更に利上げ余地を残しているユーロが優位に立つのも当然のこととなります。円についてはゼロ金利を解除したばかりで、金利差では円を買う根拠には欠けており、再利上げが先送りムードの円は買うに値しないことになります。

2007年はドル安が進行するであろうと考えている当方としては、ドルの不信任が進行すると見ており、ユーロの強さが際立つ状態を想定しております。円ドルについてはユーロ・ドルほどのパフォーマンスには到らないと考えておりますが、ドル安が進行しても意外に大幅な円高にならない可能性もあると考えております。なぜならば円はアジア通貨を代表する銘柄ですが、中国元の切り上げ圧力の強まる2007年は、平行して円も売りにくいものと思えるからです。ドル相場の行方は特に貴金属に影響が大きいために、私の思惑通りドル安が進行するのか、来年への期待と不安が入り混じることになります。