日銀は利上げ見送りを決定し、政府筋には事前に伝えていたことがニュースとなっています。事前に政府に伝えることはかつて例を見ないことであり、利上げを牽制してきた政府に配慮したものとも思われます。為替は利上げ先送りを既に材料としては織り込んでおり、一服症状となっています。

本日も主役はコーン・大豆であり、静かに寄り付きながら、夜間取引の堅調から2節以降は制限高張り付きとなっています。夜間高から一気に買い気が強くなったものの、換算では制限高は行き過ぎと見られるために、外資系商社の売り(裁定取引)も目立っています。4ドルを大きく上回り上値を模索するシカゴ市場ですが、国内市場は連れて上昇しながらも、売り方の踏み遅れも目立ち、天井構成には未だ時間を要するものと思われます。

金は一昨日につけた1451円の1文新値の後、だれておりましたが本日一気に新値抜けとなり、前場の出来高も5万枚を超えております。しかし、戻り高値を更新している状況ながら、取組は12月上旬から5万枚余りの取組減と、人気面での落ち込みが目立ち危惧されるところです。一昨年末の東京主導で上昇した時の勢いはなく、海外追従型となりそうです。NYがファンドのショートカバー中心の上昇であれば、少し押しがはいっても良いと思われます。