おはようございます

【金融・為替】
前日のFOMCでは声明内容を市場はハト派的と受け止め、出口に向かう米金融政策から12年ぶりにドル指数は100ポイントを超える水準まで買い上げられたドルが急落し、指数は96ポイントまで急反落しました。ドル円でみても一時119円銭までドルを売り込む動きが一時ありました。利上げを急ぐニュアンスの後退から株価は急反発して、ドルの下落に商品市況原油や金・穀物・非鉄など幅広く急反発しました。金融市場は低金利の長期化を望むともに、中銀による過剰流動性に依存してきた側面も合わせて露呈されたものと推測させられます。

FOMCから一夜明けたドル円は120円80銭とドルを買い戻す動きが早くも戻っています。ユーロも1.065ドルに急反落していて、対円は128.6円とユーロが反落に転じています。ダウは117ドル安の1万7959ドルと再び1万8,000ドルを割り込み、前日急伸した原油相場がドル高で反落してエネルギーセクター中心に売られている模様です。10年債利回りは1.972%に上昇しています。

【石油市況】
原由は43.96ドル(−0.70)に反落して、ブレント相場も54.43ドル(−1.48)に急反落しています。ドルが上昇に転じたことや、OPECの生産維持、更には米原油在庫の増加傾向に見られる供給過剰が改めて売り物を誘っている模様です。

【貴金属市況】
前日のNY金はFOMC発表前に引けたために1151.3ドルで終了しましたが、引け後の発表直後からのドル安の動きに反応を示しアジア時間では一時1177ドルまで急反発する場面も見られました。欧米市場の前半はドルを買い戻す動きから1160ドルまで下落する場面も見られましたが、その後反発基調を維持して1169.0ドル(+17.7)で引けています。原油のドル高の復活を嫌気して素直に下げない要因は、内部要因に基づくものでファンドの売り過剰からのショートカバーが継続していることが背景にあるものと推測されます。本日の円換算は4545円前後になります。

【穀物市況】
前日にドル安を受けて急反発した穀物市況も、本日は一転してドルが上昇したことから小麦・コーン・大豆共に軟調小幅反落を強いられる展開となっています。