おはようございます

【金融・為替】
トランプ政権のロシアゲートを巡る疑惑は特別検察官の任命から新たな局面に入りました。指名されたモラー氏は解任されたコミーFBI長官の前任者で12年間長官を務めた議会にも絶大に信頼の高い人物のようです。大統領は「これで潔白は晴れる」と強気発言をしていますが、疑惑が裏付けられる証拠が出てくる可能性もあり政権の痛手となる可能性も排除できない情勢です。

前日のロシアゲートに震撼した世界の金融市場ですが、アジアから欧州の株安の連鎖からNY市場が注目されました。朝方こそ株安・ドル安・債券高・金利低下と前日の流れを引き継ぐリスクオフ相場のスタートとなりましたが、時間の経過とともに落ち着きを取り戻しダウ平均は2万663ドル(+56)に反発し、ドル円は一時110円24銭まで下落も現在は111円50銭前後まで反発しています。ユーロも続伸後に1.109ドルに小反落し、ドル指数は97.3から97.8ポイントに反発しました。10年債利回りも同様に2.2%を下回る水準から2.233%に上昇して、金融市場の混乱は一先ず解消する立ち直りとなりました。疑惑の解明には多くの時間を要することから徐々に警戒感が弱まると見方や、政権の公約である減税やインフラ投資が腰折れしても、米経済の堅調は続くとする楽観的見通しの意見もあるようです。一方で疑惑の解明が進むと弾劾裁判(下院で過半数)、罷免(上院の2/3以上)という最悪のシナリオも残されています。いぜれにしても与党共和党内でも批判することが大きく上がっていて、今後の政権運営が困難を極める事態は避けられそうにもありません。

【石油市況】
原油は49.35ドル(+0.28)に小幅続伸し、ブレント相場も52.51ドル(+0.30)に続伸して引けています。サウジとロシアの9か月減産延長合意に、他のOPEC加盟国から同調する意見が相次いだことを好感する反応を示しています。

【貴金属市況】
ロシアゲートを巡るリスクオフの流れにアジア時間から大幅続伸し、欧州の時間帯には一時1265.0ドルと今月上旬以来の高値示現も、その後のNY市場でドル相場が反落気味に推移したことや、株式市場の反発などリスクオフ一服となったことから逃避買いが後退して軟化、引けにかけても値を削る展開から1252.8ドル(-5.9)に反落して引けています。NY金の引けた後もドルを買い戻す動きが続き、金はさらに軟化して現在1246ドル近辺で推移しています。本日の換算値は4460円前後となり円建て金も軟調を強いられるものとなります。但し、ロシアゲートが金融市場で蒸し返される事態に転換すると金は再び逃避買いを集めるものと見られます。本日はイランの大統領選で6か国の核合意を勝ち取った欧米との融和派ロウハ二氏が万一負けることになると、欧米強硬派政権が誕生し中東の緊張は高まる可能性も指摘されています。

【穀物市況】
穀物市場は総じて大幅下落していて、下落要因は一部の報ではブラジル大統領の汚職問題に通過レアルの急落から南米産の輸出競争力が強まる見通しにあると伝えられています。