おはようございます

【金融・為替】
昨日は日本時間早朝に米経済会議(NEC)委員長であるコーン氏の辞任表明かあ、リスク回避の動きが強まり株安・円高の流れが加速し、米政権内の自由貿易の防波堤が破られるショックとなりました。ゴールドマンサックスのNO2を長く勤め、政権のムニューシン財務長官よりも同社では格上の人物で、関税引き上げの翻意をトランプ大統領に迫るも、本人に知らせのない中で大統領は関税引き上げを発表したための辞任と見られています。11月の中間選挙の勝利に向けて手段を選ばないトランプ大統領ですが、他国との貿易戦争にエスカレートする危険をはらむと同時に、自身の政権幹部の相次ぐ辞任で徐々に「裸の王様」の実写版に接近しつつあるようです。

ドル円は106円05銭前後で推移、ユーロは1.241ドル前後、ドル指数は89.5ポイントと上下動はあるものの前日比では比較的小幅な振幅にとどまっています。ダウはコーンショックに一時400ドルを超える下落も徐々に安値から戻しー82ドルの2万4801ドルに2日ぶりの反落となりました。10年債利回りは2.883%に小幅に上昇しています。鉄鋼・アルミの関税引き上げへのトランプの署名は早ければ本日、遅くとも週内にはありそうです。本日はECB理事会、明日は米雇用統計とイベントが続きます。

【石油市況】
シェールの増産が続きOPECの減産を帳消しにする動きもこのところの原油市況は無視し、株価との連動性を高めていました。本日は株安の自由貿易の危機に反応を示し61.15ドル(−1.45)に反落して引けています。週末の掘削リグ数が800機に増加し、EIAによる週報では日量1036万9000バレルと過去最高を更新しています。

【貴金属市況】
金はコーン委員長の辞任にドル安となり一時1342.0ドルまで買われ、その後はドルを買い戻す動きから利食い売りに押されて反落に転じて1327.6ドル(−7.6)で引けています。引き続き北朝鮮問題などの地政学上のリスクや、コーン氏の辞任に見られる政権の混乱といった材料への反応は限定的で、金を動かすテーマの最大要因は「ドルの強弱」が主力となっているようです。円建ても一時4550円まで戻す場面が見られましたが、本日の円換算は4510円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場では米中西部の降雨観測に小麦相場が下落し、大豆のアルゼンチンの降雨予報に下落、連れてコーンもコーンも小幅に下落しています。本日の農務省の需給報告を控えたポジション調整もあるようです。