おはようございます

【金融・為替】
3年前に6か国で合意された「イラン核合意」から米トランプ政権が正式に離脱しました。ムニューシン財務長官は制裁に90日から180日の猶予を与えるとして、混乱を最小限に抑える意思を示していますが米国とイラン、そして米国と欧州主要国との溝は一層深まることになります。これに対してイランへは英仏独に対してロウハ二大統領が今後も合意を順守すると表明し、イラン経済への影響を極力抑える方針を示しています。いずれにしても米国は中東でイスラエルやサウジアラビア寄りの政策を進めることから、イランやパレスチナ・トルコ、そしてロシアとの関係が悪化し中東情勢の緊張緩和はまた一歩遠のいたことになります。

ドル円は109円05銭前後で推移、ユーロは1.186ドルに下落し、イタリアの連立協議がまとまらず最悪は再選挙の可能性もあることからユーロ売りにつながっています。ドル指数は遂に93.0ポイントまで上昇して昨年末以来5か月ぶりの高値まで上昇しました。10年債利回りは2969%と堅調を維持し、ダウ平均は2万4360ドル(+2)と小幅な値動きにとどまっています。金利差相場が戻りドルの堅調地合いが続いているところに、欧州からイタリアの政局不安のニュースが入り、ECBの出口模索にも影響するものと推測され、日本と欧州の出口模索が遠のく状況が為替市場で意識されています。

【石油市況】
原油市況は前日に70ドルの大台に乗せる展開から米国のイラン核合意離脱を織り込む動きとなっていましたが、「出たら仕舞い」の格言にあるように益出しの売り物に押されて69.06ドル(−1.67)に急反落しています。取引中盤では離脱に懐疑的な見方も広がり一時67.63ドルまで値を消す場面が見られるも、トランプ大統領の正式離脱の発表から安値から戻して引けています。ブレント相場も同様の値動きとなり74.85ドル(−1.32)に反落して引けています。

【貴金属市況】
NY金はイタリア政局の混乱からユーロ安・ドル高となり一時1306.2ドルまで売り込まれるも、その後は米国のイラン核合意離脱発表からドルが幾分反発に転じ1313.7ドル(−0.4)と小幅続落にとどまりました。イタリア政局も米国の核合意離脱も地政学上のリスクとなり、時が時ならば金に追い風となりますが、現状はドル相場の強弱と逆相関性の高いトレンドが続き反応は限定的なものとなりました。本日の円換算は4600円前後と、円建て金価格は保ち合い状況が続きます。

【穀物市況】
前日の急落から穀物市況は全般に反発に転じる値動きで、一部穀倉地帯の降雨からの作付け遅れ観測も下値を支える動きとなりました。