おはようございます

【金融・為替】
米10年債利回りは3.080%とおよそ6年8か月ぶりの水準まで上昇し、引き続き金利差によるドル買いが続いています。ドル円は節目の110円を割り込み110円35銭前後と1月下旬以来の円安・ドル高水準、ユーロも年初来安値近辺の1.184ドル前後で推移、ドル指数も93.2ポイントに上昇してドルは対主要国通貨のみならず新興国から資金引き上げの受け皿となって総じて堅調な値動きとなっています。ダウ平均は9日営業日ぶりに反落に転じて2万4706ドル(−193)で引け、こちらも金利上昇を嫌気する動きから住宅関連などの金利上昇を嫌う銘柄中心に売られています。

金利上昇は金融株には好材料となるも、住宅や自動車ローン金利上昇に結び付くことから嫌気する要因となっています。この日は4月の小売売上高がほぼ予想通りの前月比+0.3%と発表され米景気の好調維持が再認識されたことや、利上げ観測が改めて意識されドル買いにつながったものと推測されています。これまで減税のための国債乱発は財政赤字拡大につながることからドル売り要因と見られていましたが、現状のテーマは金利差拡大に再び移った模様です。

【石油市況】
原油は71.73ドル(+0.35)に続伸し、ブレント相場も78.42ドル(+0.20)に続伸して引けています。原油市場では株安の動きやドル高といった悪材料をも覆す強さを見せていて、先週発表された米国の対イラン核合意の離脱からイラン企業や個人に対する制裁強化が中東の不安定につながる見方や、イスラエルの米国大使館移転が流血の惨事に拡大していることも投機買いを増長させている模様です。

【貴金属市況】
NY金は金利上昇とドル高の動きを嫌気する売り物に押されて1300ドルの節目を割り込むと、更にストップ売りのオーダーを巻き込む展開となり引け値は1290.3ドル(−27.9)と大幅続落を強いられる動きとなりました。このところのドル高の流れも中東情勢の緊張や保護貿易主義の台頭、さらにトランプ大統領の政権運営の不透明さなどから1300ドルを死守してきましたが、6年ぶりの金利上昇やドルの全面高から抗しきれず大台を割り込む状況となりました。金市場を取り巻く潜在的な強材料は健在ながら、目先はドル高に押されて投機買いが振るわれる状況となっています。我らが円建ても4600円の大台を割り込み、本日の換算値は4570円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は南米の乾燥気候を受けて続伸、コーン・小麦・大豆ともにしっかりとなっています。