おはようございます

今日から6月入り、米国の鉄鋼とアルミの関税引き上げを一時的に免除されてきたEUとメキシコ・カナダにも本日6月1日より発動され、早速EUはWTOへの提訴も含めた報復を表明し貿易戦争がエスカレートする懸念が再び出ています。メキシコ・カナダ両国も北米貿易協定への影響はないとして、交渉に対する軟化姿勢はみせていません。更に米中の貿易に関しても米国が今月15日の制裁品目を公表するとして、保護貿易のエスカレートによる世界の自由貿易を揺るがす事態が懸念される状況です。

欧州ではイタリアの政局不安に加えて、スペインではラホイ首相の不信任案が可決される見通しとなり、汚職による有罪判決の与党議員は29日にものぼり、下院での採決の前にもラホイ氏の辞任が見込まれる情勢となっています。但し、イタリアとの違いは野党も親EUの立場でバラマキによる財政悪化や、ユーロ離脱といった懸念はないために国債の利回り上昇も限定的なものとなっています。それでも南欧リスクが再びユーロ結束の足並みの乱れにつながる可能性があり、今後の南欧の政局から目が離せない状況となっています。

米朝会談の開催は北朝鮮特使のワシントン訪問により大詰めを向かえていて、あとはトランプ大統領の決断待ちといったところでしょうか。もちろん最大の注目は完全かつ不可逆的な核廃棄で、会談が開かれても中身が重要視されることから大統領の決断は重いものとなりそうです。

【金融・為替】
NYダウは米国の保護貿易が改めて認識され2万4415ドル(−251)に反落するリスク回避の展開となり、債券価格が上昇に転じ、10年債利回りは2.822%に低下しています。ドル円は108円80銭近辺と小浮動、ユーロは1.169ドルに小反発し、ドル指数は93.9ポイントに小幅に下落しています。

【石油市況】
原油は67.04ドル(−1.17)に反落し、ブレント相場は77.59ドル(+0.09)に小幅に続伸して引けています。今月22日のOPEC総会の内容が重視されることと見られますが、サウジ・ロシアの減産緩和意向について他の産油国の反応が注目されることになりそうです。

【貴金属市況】
金は引き続きドル高と米朝会談開催期待の弱材料と、欧州の政治リスクや米国の保護貿易懸念という強材料の綱引きが続き、1300ドルを挟む展開が続いています。本日の引値は1300.1ドル(−1.4)と小幅安で、円換算は4535円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は大豆が続落するも、小麦相場の反発にコーンは連れ高しています。