おはようございます


【ECB理事会】
ECB(欧州連銀)は現状のQE(量的緩和策)である月額300億ユーロの債券買取を年内に終了する出口戦略を発表しました。但し政策金利は当面据え置き、利上げ開始時期は来年夏以降を目途にするようです。ドラギ総裁の会見見通しではユーロ圏経済成長を2.1%に下方修正し、米国の保護貿易による欧州経済への影響や、連立ポピュリズム政党(大衆迎合)イタリアの政局運営に注目するとし、QEの終了よりも今後の欧州経済の不透明感が気がかりなネガティブな印象を与えたように思われます。

【金融・為替】
QEの年内終了を発表したECB理事会直後にユーロは急伸する場面が見られましたが、利上げが早くても来年夏以降となることから下落に転じて、対ドルで1.850ドルから1.157ドルと5月下旬の水準まで下落し、対円でも130.3円から128.0円まで下落しました。ユーロの下落に連れて110円を割り込んでいたドル円も円はユーロに連れて下落し110円65銭まで円安が進行し、ドル指数は94.9ポイントまで上昇しました。出口に向けた金融政策の温度差がドル買いにつながった模様ですが、一方で米10年債利回りが2.946%に低下して欧州の緩慢な政策も影響したものと推測されます。ダウは2万5175ドル(−25)に小幅ながら4日続落し、米中の貿易摩擦問題が引き続き上値を重いものにしています。本日15日に対中国での関税引き上げの詳細を発表する予定となっています。

【石油市況】
原油は66.89ドル(+0.25)に小幅に続伸し、逆にブレント相場のほうは75.94ドル(−0.80)に反落しています。WTI原油売りvsブレント原油買いの裁定取引の解消がらみの値動きと見られます。来週末22日のOPEC総会で減産緩和の行方を見守ることになります。

【貴金属市況】
NY金はユーロ下落によるドル高が進行も、最近の戻り高値を更新して1308.9ドル(+0.25)で引けています。ドル堅調のなかでの上昇は正直コメント泣かせの値動きです。ドル建て金は丁度200日移動平均線の乗せ、テクニカル上の抵抗線抜けを意識させる水準となっています。米国以外のG6と本日発表される中国への関税引き上げの詳細などの貿易紛争を経過したものか、あるいは米利上げにより目先の悪材料を織り込んだのちの反応か?4625円前後になります。

【穀物市況】
前日に続き小麦相場が足を引っ張る形で、穀物市場全般に続落を強いられる展開となっています。