おはようございます

【金融・為替】
金融市場では米中の関税引き上げの報復合戦を一先ず材料として織り込みつつあるようで、悪材料の出尽くし、或いは空売り筋のショートカバーによる反発局面が週末より続いています。ダウ平均は2万4776ドル(+320)に大幅に続伸し、ナスダックやS&P500も続伸しています。ドル円は110円80銭前後で推移してリスク選好の円売りが戻っています。一方でユーロは1.10ドルに上昇後ややだれて1.175ドル前後で推移、ドル指数もユーロに連れて93.7ポイントまで下落後に94.0ポイントまで反発も前週末比ではドルは軟化しています。株高・債券安で10年債利回りは2.860%に上昇しています。米中の貿易摩擦の見通しや影響は今後の状況を見守る必要がありますが、「悪材料出尽くし」で事が片付くほど生易しいものではないように思います。

【石油市況】
原油は73.85ドル(+0.05)に小幅に続伸し、ブレント相場も78.07ドル(+0.96)に続伸しています。トランプ大統領は原油価格上昇の原因をOPECのせいにするも、自身のイラン核合意放棄や、イスラエルの米大使館移転などの中東情勢を煽るような行動が原因であることは明らか、今後の夏のドライブシーズン入りのガソリン価格上昇はトランプ支持にも影響が及ぶものと推測されます。

【貴金属市況】
金はドルの下落に伴い一時1266.9ドルと戻り高値を更新後、ドルの反発に伴い上げ幅を縮めたものの1259.6ドル(+3.8)に反発しています。円換算は4475円前後になります。

今朝の日経朝刊5ページに元IMF(国際通貨基金)チーフエコノミスト、元ハーバード大教授であるケネス・ロゴフ氏が米中の貿易戦争に言及し「米国で景気後退が起きれば財政赤字は2兆ドルに拡大し、金融政策も財政政策も柔軟に対処できない!中国はそこを狙い米国債を売り金に資産を移せば米金利は上昇する」と発言しています。米国債市場と金市場では市場規模がそもそも大きく違い、ビッグマネーが小さな金市場に流入すると金はとんでもなく跳ね上がることになります。もっともこれは「たられば」の域を出ないものとしますので、現実的には話、十分の一くらいでしょうか!?

【穀物市況】
週末は株価同様に悪材料出尽くしから反発した穀物市場ですが、中国の報復の対象銘柄でもあり戻る局面は限定的となり、週明けは改めて売り直されています。