おはようございます

【金融・為替】
ドル円は欧州時間で再び105円割れを試す展開となっていましたが、NY時間入りから様変わりの状況に変化して現在106円75銭前後のドル高・円安の水準で推移しています。1年半ぶりに投機筋の円買いに転換したポジションが大きく振るわれた原因は、米通商代表部(USTR)が9月1日から予定されていた中国製品の追加関税の一部を12月15日に先送りすると発表したことで、リスク回避姿勢が大きく後退して為替市場ではドル買い、円売り、ユーロ売りに転換し、円と並びユーロも1.117ドルに反落し、ドル指数は97.8ポイントに反発しました。米10年債利回りは1.707%に上昇し、ダウ平均は+383ドルの2万6279ドルに反発しました。

米国の消費者に影響の大きいスマホ、パソコン、玩具などの代表的な消費財を先送りして消費者の影響を抑えるもので、3000億ドル相当の全体の4割に及ぶものです。USTRは中国劉副首相との電話会談があったことを公表し、今後も2週間以内の再度の電話会談があることも明かしています。一方でトランプ大統領の望む穀物の輸入を中国側が示した事実もなく、中国ファーウェイへの対応を米国が緩和すると明かした事実もなく、クリスマスに向けた年末商戦へ配慮した米国の事情に基づく措置と見られています。米中摩擦は引き続き深刻な情勢であることに変化はないようです。

【石油市況】
原油は57.10ドル(+2.17)に大幅に続伸していて、OPECの追加減産への期待に加えて、米中の貿易摩擦の緊張緩和が追い風となっています。

【貴金属市況】
金相場は欧州時間にドル安の動きもあり一時1545ドル近辺まで続伸して高値を更新する場面も見られましたが、NY時間に入るとUSDRより対中国への追加関税の一部見送りの報道があると、ドル相場が急反発に転じると金は下落に転じて1490ドル近辺まで下落して上下に50ドルを超える変動となりました。(TOCOM夜間取引も上値5174円、下値5053円と上下に100円強の値動き)これで一部の投機筋の買いポジションを振るい、売り物一巡後に反発に転じて1514.1ドル(−3.1)と小幅な反落にとどまっています。本日の円換算は5135円と大幅な円安にサポートされる状況です。

【穀物市況】
穀物市場は米中関係の緩和から大豆が中国買い期待に反発も、コーンは引き続き農務省需給を嫌気する続落となり、明暗を分ける反応となっています。