おはようございます

【金融・為替】
ダウ平均は100ドルを超える上昇場面も見られましたが、27ドルの小幅続伸にとどまり3万1521ドルで引けています。ハイテク中心のナスダックは2.4%幅の急反落に見舞われ、S&P500市場も続落して引けています。長期金利の高止まりはハイテク株には特に影響が大きいようで、金利水準がネガティブな方向に作用している模様です。バイデン政権による経済対策は26日に採決されると伝えられていますが、その対策による大量の米国債発行も金利上昇要因と見られます。また、この日、イエレン財務長官は景気の回復局面ではいずれ法人税率の引き上げを検討すると発言しています。為替市場はドル売りの動きが強まり、対円で105円05銭前後に、対ユーロも1.215ドルにドルは続落し、ドル指数は一時90ポイントを割れ、現在90.1ポイント前後に続落して推移しています。米10年債利回りは1.364%と高水準を維持して推移、この日、ラガルドECB(欧州中銀)総裁が国債利回りを注視すると発言し、今週のパウエルFRB議長の上下両院での公聴会で金利水準に言及があるのか注目されます。

【石油市況】
原油は3日ぶりに反発に転じ61.70ドル(+2.44)に急反発に転じています。株式市場が神経質な展開を尻目に、米原油在庫の減少傾向が続くことや、ワクチン接種の進展から経済の正常化に向けた動きに期待した投機買いが大台を回復に導いています。

【貴金属市況】
金はアジア時間から堅調を維持し、ニューヨーク時間ではドル安背景に買いを集め1808.4ドル(+31.0)に3日続伸して引けています。10年債利回りは引き続き1.3%台後半の高水準を維持していますが、本日はドル安進行が1800ドル台の大台回復に一役買い、大台乗せから売り方のストップ買いも入ったようです。CFTC(米商品先物取引委員会)によると1月末の投機筋の買いが800t超えから、このところの下落により縮小して730tまで減少したこともあり、売り物が一巡しつつあることも反発要因と見られます。一方で最大金ETFのスパイダー・ゴールド(SPDR)は昨年末から減少に歯止めが関わず、今年に入り40t強の減少となり下落要因となっています。但し、これまで音なしとされていたインドや中国の実需筋が1800ドル近辺では値ごろ感が働き、現物市場に再参入しているとのニュースは今後も下支え要因と見られています。円換算は6120円前後になります。

良い休日をお過ごしください!