おはようございます

【金融・為替】
ダウ平均は3万4377(−0.5)と僅かに続落して4日安、一方でナスダック総合指数は1万4571(+105)に急反発、S&P500市場も4363(+14)に反発して引けています。本日注目された9月の米消費者物価指数(CPI)は前月比、前年比ともに僅かに予想を上回るものとなりインフレ進行を再認識させる内容でしたが、エネルギー&食品を除くコア指数は4.0%と前月と事前予想に合致したことから、過度なインフレへの警戒心はやや後退したとの受け止め方が主流となっています。

ドルはCPI発表直後は上昇し、ドル指数は直近高値の94.5まで買われる場面が見られました。しかし、ドルを買う動きが一巡すると下落に転じて現在は94.0ポイントまで反落して推移しています。同様にドル円は前日の円安に並ぶ113円80銭まで上昇(円は下落)し、その後は軟化に転じて現在は113円25銭前後に反落して推移しています。ユーロも同様に1.153ドルに下落後は反転して、現在は1.159ドル前後に反発(ドルは反落)して推移中です。同様に米10年債利回り(長期金利)はCPI後一時1.6%に接近するも上に抜けずに低下に転じて1.537%まで低下しています。ドルも長期金利も「噂で買って、事実で売る」流れとなりました。

引け後に9月のFOMC議事録が発表され、次回11月FOMCでテーパリング(量的緩和策の縮小)に決める場合に、11月半ばか12月半ばに始める方針を議論したが分かりましたが、市場はほぼ織り込み済みか反応は限定的なものにとどまりました。年末にかけては先送りされた債務上限問題(12月3日までの分を確保)が蒸し返されることや、バイデン政権の公約でもある議会での、子育て、環境、インフラ法案が債務上限と並行して議論され、テーパリング時期と被ると市場の混乱が高まる可能性もあるでしょうか。

【石油市況】
原油は80.44ドル(−0.20)に小反落して引けています。今週は一時82ドル台と7年ぶりの高値を示現、引き続き世界的な経済活動の再開から原油需要の伸びが見込まれ、需給ひっ迫するとの見方に下げは限定的なものとなっています。一方で価格上昇から消費者の痛手が大きくなり、需要を手控えることから高価格が続くと需要の減速を指摘する声も上がっています。

【貴金属市況】
金はアジアから欧州時間は米長期金利の低下を受けてじりじりと上昇、米国時間序盤には1770ドル台後半まで戻り幅を伸ばす場面も見られました。その後CPI発表直後にドル高と金利上昇の動きに押されて1760ドル割れまで急落、売りが一巡すると同時にドル買いと長期金利の上昇が反転する動きに転じると、金も持ち直しCPI直前高値を抜けると勢いが付き179ドル台中盤まで上昇、引けにかけても高値圏を維持して1794.7ドル(+35.4)に大幅続伸して引けています。本日の円換算は6520円前後になります。引き続き強いドルと金利高が重石の状況が続きますが、テーパリングを織り込み、米議会の法案審議の不透明感が下値支える構図でしょうか。円建て金は弱小通貨「円」の弱さに下値が切り上げられていますが、ドル建てはレンジの上限1835ドルどころか、節目の1800ドルにもまだ及ばぬ水準です。