おはようございます

【金融・為替】
金融の正常化に向かうFRBにタカ派政策に不安定な値動きが続く米株式市場ですが、本日はダウ平均が3万6113ドル(−176)に反落し、ナスダック総合指数は1万4806(−381)に大幅に反落、S&P500市場も4659(−67)に3市場揃って下げています。

先週から複数のFRB幹部の発言が伝えられ、本日は一時は次期議長候補にも挙げられたブレイナード理事が「テーパリング終了後にできるだけ早く利上げする準備をと整えている」と発言し、金利の上昇を意識させることにハイテク株が下落幅を大きくしています。景気指標では前日のCPIに続き生産者物価指数(PPI)が発表され、前年同月比9.7%と予想の9.8%を下回りインフレ率のピーク超えも意識される内容でした。また、週間新規失業保険申請件数は予想の20.0万件が23.0万件となり、オミクロン株の感染拡大が雇用への影響が出ている内容でした。

為替は前日のドル買いの調整局面が本日も尾を引いたことや、株安のリスク回避の動きからドル円は一時114円割れの場面も見られ現在114円15銭前後に一段のドル安・円高が進行しています。ユーロも1.145ドルに続伸し、ドル指数は前日の94.9から94.8ポイントに続落しています。米10年債利回りは株安・債券高の動きもあり1.699%と1週間ぶりに1.7%を割り込む水準に低下しています。

【石油市況】
原油は82.12ドル(−0.46)に3日ぶりに小反落して引けています。今週は株価の上昇が一服する動きもあり、リスク商品を買い上げるには慎重な状況が続くこともあり、投機筋の利益確定売りも上値抑制となっているようです。

【貴金属市況】
金は前日に最近のレンジ上限近辺に上昇してレンジ抜けを期待する向きもありましたが、PPIの発表からインフレの動きが徐々にピークアウトする可能性を示したこともあり、インフレヘッジ・ニーズの後退から上値重く推移し1821.4ドル(−5.9)に5日ぶりに反落して引けています。前日に続きドル相場の続落や金利の低下が続いている環境は、金には追い風は続くもレンジ突破には至らず引けています。円建て金に関しては現状の水準では概ね為替1円=ドル建て金16ドルとなり、昨年から今年にかけてドル円相場は10円余り上昇(円下落)し、円建て金上昇の最大要因は為替相場の「円安」にあることが明白です。本日の円換算は6675円前後になります。