おはようございます
【金融・為替】
週末のNY株式市場は揃って反落に転じて引け、ダウ平均は3万1861ドル(−384)に、ナスダック総合指数も1万1630(−86)に、S&P500 指数も3916(−43)に反落して引けています。
先週のSVB銀行の破綻に端を発した破綻の連鎖が欧州の大銀行にも拡大し、リスク資産の代表格である株式から安全資産とされる国債に資金がシフトする展開を強いられました。クレディ・スイスにはスイス中銀が7兆円規模の資金支援、米国ではファーストパブリック銀行にはFRBの仲介により、米金融大手11行から4兆円規模の預金での支援が行われました。リーマンショックの教訓が生かされ官民の迅速な対応がなされたことは評価に値しますが、投資家にとって信用不安の脅威は容易に収まる楽観的な見方にはいまのことろ至らず、先行きへの疑心暗鬼が金融機関の株式を手放す展開となっています。
2008年のリーマンショック時のFRBの1週間の融資は最大1110億ドルでしたが、今週はFRBが発表した15日(水)までの1週間では1648億ドル(22兆円)に上りました。市場は金融機関の融資が今後より厳密となるとみて、中小企業などの資金繰りを危惧する連鎖倒産が警戒されていることも株安の背景にあるようです。
為替市場はドル安の流れが継続し、ドル円は131円85銭前後に前日の東京時間午後3から1円20銭前後の円高が進行して終了、ユーロも1.066ドルと一段上昇、ドル指数は前日の104.4から103.8ポイントに続伸、米10年債利回りも同3.57%から3.48%にさらに低下しました。今週の信用不安の台頭により、財務省やFRBのこの週末の動向が注目されることや、来週22日(水)に迫ったFOMCでの利上げ幅や、各メンバーが予想する今後の金利目標ドット・チャートなど来週も波乱含みの展開が予想されます。
【原油市況】
原油は前日の反発もつかの間、再び下落に転じて66.74ドル(−1.61)に急反落に転じて引けています。信用不安がくすぶるなかでリスク回避の動きが週末も続き、典型的なリスク商品である原油価格もその煽りを受けているようです。
【貴金属市況】
不安的な金融市場の動向が続き幅広くリスク資産が売られていますが、債券と同様に安全資産としての資金を受け入れる金は急反発して1973.5ドル(+50.5)で引けています。終値は年初来高値を付けた2月2日の1975.2ドルに僅かに届かないものの、引け後の時間外では1990ドル台まで値を伸ばし2000ドルの大台に迫っています。週明けの円換算値は8400円前後が想定されます。
良い週末を過ごし下さい!
【金融・為替】
週末のNY株式市場は揃って反落に転じて引け、ダウ平均は3万1861ドル(−384)に、ナスダック総合指数も1万1630(−86)に、S&P500 指数も3916(−43)に反落して引けています。
先週のSVB銀行の破綻に端を発した破綻の連鎖が欧州の大銀行にも拡大し、リスク資産の代表格である株式から安全資産とされる国債に資金がシフトする展開を強いられました。クレディ・スイスにはスイス中銀が7兆円規模の資金支援、米国ではファーストパブリック銀行にはFRBの仲介により、米金融大手11行から4兆円規模の預金での支援が行われました。リーマンショックの教訓が生かされ官民の迅速な対応がなされたことは評価に値しますが、投資家にとって信用不安の脅威は容易に収まる楽観的な見方にはいまのことろ至らず、先行きへの疑心暗鬼が金融機関の株式を手放す展開となっています。
2008年のリーマンショック時のFRBの1週間の融資は最大1110億ドルでしたが、今週はFRBが発表した15日(水)までの1週間では1648億ドル(22兆円)に上りました。市場は金融機関の融資が今後より厳密となるとみて、中小企業などの資金繰りを危惧する連鎖倒産が警戒されていることも株安の背景にあるようです。
為替市場はドル安の流れが継続し、ドル円は131円85銭前後に前日の東京時間午後3から1円20銭前後の円高が進行して終了、ユーロも1.066ドルと一段上昇、ドル指数は前日の104.4から103.8ポイントに続伸、米10年債利回りも同3.57%から3.48%にさらに低下しました。今週の信用不安の台頭により、財務省やFRBのこの週末の動向が注目されることや、来週22日(水)に迫ったFOMCでの利上げ幅や、各メンバーが予想する今後の金利目標ドット・チャートなど来週も波乱含みの展開が予想されます。
【原油市況】
原油は前日の反発もつかの間、再び下落に転じて66.74ドル(−1.61)に急反落に転じて引けています。信用不安がくすぶるなかでリスク回避の動きが週末も続き、典型的なリスク商品である原油価格もその煽りを受けているようです。
【貴金属市況】
不安的な金融市場の動向が続き幅広くリスク資産が売られていますが、債券と同様に安全資産としての資金を受け入れる金は急反発して1973.5ドル(+50.5)で引けています。終値は年初来高値を付けた2月2日の1975.2ドルに僅かに届かないものの、引け後の時間外では1990ドル台まで値を伸ばし2000ドルの大台に迫っています。週明けの円換算値は8400円前後が想定されます。
良い週末を過ごし下さい!