2009年11月20日

日記

11月16日 月曜日 曇り

10日ほど前、岡村君に高校の同窓会のスケジュールのこ
とで電話をかけた。
岡村君はボクの小学1年生の時から高校までの同級生であ
る。
金曜日の深夜バスで長崎に行き、土曜日の朝駅前からタク
シーで瀬戸(ボクラの故郷)まで往復して13:30の汽
車で博多である同窓会に参加することでー、
「どう思う?」
「いいな。」
と決まって、金曜日の夜10時のバスに乗り込んで土曜の
朝7時に長崎駅前に到着した。
豊ちゃん(岡村)の家とボクの家は100メートルも離れ
ていなくて、病気にならない限り365日遊んでいたわけ
で、その故郷の海を眺めながら砂浜を歩いてみたかったの
だ。
「小学校のとき、時間割をしらべて教科書を準備して学校
 に行っとった?」
「遊ぶことに熱中して勉強ごたるもん、する時間はなった
 とよ。」
「お寺の銀杏の木に鬼ごっこで捕まったモンはサー、荒縄
 で縛られて、忘れられて晩飯も食えんでー真っ暗ろうな
 るまでほったらかされたこともあったよなあ」
「あった、あった。」
 大きかった砂浜は、海岸線の道路が走り、波打ち際まで
短い砂浜になっていた。
童心に帰って飛んだり跳ねたりしながら湿った砂地に足跡
をつけてけて振り返る。
それを波が消す。
こんな風にイメージだけが残るのが,思い出なのかもしれな
い。
水平線が見渡せる我が故郷の海は,いまでも雄大できれいだ
った。
3時半に博多駅に駆け付けたら、同窓会出席者の大半が集
まっていた。
名前と面影が一致しないまま、
「オー、オー」
「オー、オー、オー」
抱き合ったり、握手したりまさに盛りのついたクマである。
3年の時の担任の青木先生、男8人女9人の総勢19人。
女性の同級生とは40何年ぶりの再会である。
「エー、あんた?タカッちゃんね。変わったねえ!」
「落ちこぼれじゃったもんねえ。」
何が変わったか、何が落ちこぼれだったか判らぬが、大人
の分別くさい視点からではなく、ボクラは40年の時空を
越えて青春時代の美談、冤罪、犯罪を暴露し笑い話に変え
てしまった。
宴会は延々と真夜中まで続き、旅館の仲居さんに、
「もう、ビールはなかとですよ。」
とまで言わしめるほど飲んだ。
日曜日の朝、みんなで朝食をし、記念写真を写して10時
に博多駅で解散。
皆それぞれの現実の生活にもどって行った。
ボクは、幹事の山田君の家にもう一泊して今日倉敷の大原
美術館に立ち寄り、夕方遅くやっと作業場と居間が混然と
した我が家へ戻ってきた。
ぽつねんと独りすわって、また酒を飲む。
夏草や つわものどもの 夢の跡
頭の中では、青春の思い出がフライパンで煎られる節分の
豆のように戦場のイメージでぱちぱち弾けています。
いい同窓会でした。
皆さん。
ありがとうございました!


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2009年11月17日

日記

11月9日 月曜日 晴れ

朝早く、ゴミ捨てに出たとき欅の下から空を見上
げた。
青い秋空が爽やかである。
雲川さんとアパートの間の広い庭に紅葉した落ち
葉が豪華なモザイク絵を作り出している。
物置から竹箒を持ち出して掃除をした。
楽しいから、ときどきやる。
毎日大量の落ち葉で、1回で大きなビニール袋に
一杯になる。
大家の令子さんが「ありがとう。」と声をかけて
くれて、
「そのうちに菜園でとれた芋を焚き火でたべよう
 ね。」
という。
ボクだけじゃない。
住人の岸本さんも井上さんも、気が付いたものが
変わり番子に掃除している。
見ていて楽しいものらしい。
隣の若者の大国さんが、
「ボクもやろうかな!」
と笑う。
ボクの周りにはこんなコミュニティーとコニュ二
ケ―ションがある。
みんなが共有できる時間と会話と優しさを提供して
いるのである。


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2009年11月05日

日記

11月2日 月曜日 晴れ 寒波

爽快な朝である。
昨日の昼過ぎから降り続いた雨がウソのように晴れあ
がっている。
実は今日は、絵画教室の生徒さんたちと枚方の「杉」
というところにスケッチに行く予定だったのですが、
降りやまない雨と天気予報をもとに昨夜中止を決めた。
「はやまったかなあ!」と空を見上げる。

紅葉した欅の樹の梢でメジロが盛んに鳴いている。
「ツー、ツー」とか「キリキリ」と鳴いているのは、
メジロです。
ツーツーと鳴くのはメスで、キリキリと鳴くのはオス
である。
これは、子供のときに得た知識です。
小学校5年生のボクと仲間の男の子はこの時期になる
とメジロ籠作りに専念する。
まず、20センチに切った孟宗竹を小刀で削って100
本の竹ひごを用意する。
授業中に、先生に見つからぬよう作業するのである。
悪事が露見する。
説教、反省、再犯のいたちごっこは先生と悪たれ餓鬼ど
もの日常茶飯事であった。
ズボンの太ももあたりに竹と小刀をあててしごいてい
くので、ズボンがすりきれる。
これが母親の目に留まれば、叱られるがそれでもヘコタ
レズ、自分で決めた目標と、仲間との競争のため頑張っ
た。
「オレ、25本つくったぞ!」
とにかく毎日が勉強する時間がないほど忙しいのであ
る。
放課後は餓鬼大将にお寺の境内に召集され、鬼ごっこ、
缶蹴り遊びに日が暮れるまで遊ぶので、夜、裸電球の
下で籠のフレームになる竹に1・5センチ間隔に錐で
穴を開けていく仕事をする。
「できたあ!」
お互い籠の出来栄えを自慢するのである。
籠が出来上がると、ボクらは山に行って、とりもちの
木を捜して皮を剥いできて、井戸端でコトコト石で叩
いてトリモチをつくる。
これで準備完了。
近所のおじさんに「ツーツー」となくメスのメジロを
借りてきて囮にして、里に下りてきたメジロをトリモ
チで捕まえるのである。囮の籠の周りに、トリモチを
まきつけた椿の枝をかけて、藪の中で寒さに耐えて、
メジロがその枝に停まるのを我慢強く待つのである。
メジロを飼育するのが、大変なのだがその話はまた、
いつかしましょう。
青空のしたで鳴くメジロを眺めながら、そんなことを
思い出しました。

午後から、天気が崩れだし寒い1日になった。
最近の天気予報はよくあたるなあ。


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2009年11月02日

日記

10月26日 月曜日 晴れ

昨夜久しぶりに東京の菊地さんに電話した。
「あら!井手さん。連絡いってませんか?」
と奥さんの話では、京都大阪を散策すると出かけその
足でボクと一杯飲む計画も入っているとのことだった。
その後すぐに連絡が取れて、今日会って飲んだのであ
る。
この人は、東大を出て、アメリカのアイビー大学の大
学院を出たエリートな生き方をしている人だが、好奇
心の幅が広くゴルフ、テニスなどもうまい。
ニューヨーク時代、メトロポリタン美術館や近代美術
館で偶然であったりして驚いたことがある。
飲みながら、
「カラオケにでもいきますか」
といえば、いいよと応え、またうまいのである。
このまえから、スペインにスケッチ旅行を漠然と考え
ていたのだが、生きた情報がほしくて聞いてみた。
「一か月ほど、バスと汽車を利用して全土を歩いたこ
とがある。」
という。
彼との付き合いは長いが、いつも驚かされることが多
い。
ボクも今回はスペインスケッチ旅行ツアーを本気に考
えよう。


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2009年10月20日

日記

P1060337[1]P1060338[1]







(写真をクリックすると、おおきくなります。)




10月19日 月曜日 晴れ

土曜日、日曜日は、千葉で過ごした。
朝5時に家を飛び出して、新大阪から新幹線に乗って、
昨夜遅くまで酒を飲んでいたので、目が覚めたときは
東京だった。
それから在来線で千葉まで行って、インターネットカ
フェで、シャワーを浴びてから千葉そごうの展覧会場
へでかけた。
単なるグループ展と思い込んでいたので、会場が見つ
からなくて右往左往してしまった。
まさかと思いつつ、「秋の大絵画展」という会場に入
ってみた。
梅原龍三郎、横山大観、東山魁夷という日本の大家の
作品の並ぶ会場の一角にボクの絵のスペースがあった。
晴れがましい気分であるが、価格が2ケタ違うのであ
る。
「 巨匠の逸品から、−−−−個性派作家の作品まで、
−−」という文面の案内があったので、気後れせずに
すんだ。
夜は武藤さんと大西さんと佐々井さんと酒を飲んだ。
この人達は、話題の懐が深くて、ボクは爆笑しながら
手帳にメモをとらねばならないのである。
これは話題の引き出しにファイルするのである。
そのあと、四街道に住む「もりもと画廊」の松本さん
の自宅に押しかけていって夜更かしして再び飲んだ。
ここもボクの5本指の1つに入る居心地のいい家庭な
のである。
お嬢さんの京子ちゃんが、−この人は、魅力的ですご
い女性なのだがーリュックサック姿のボクを
「いつも気楽でいいですね。」
と笑う。
どこが表だか裏か分からない、どついても音もしない
コンニャクみたいなボクなのだが、褒めようもあるん
だなあと感心して、嬉しくなった。


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2009年10月15日

日記

e02fd600.jpg栗ご飯









(手作りのハロウィンかぼちゃ、栗ご飯)

10月12日 月曜日 晴れ

天高く馬肥ゆる秋。
栗、柿、イチジク、茄子。
味覚がスーパーの売りだなに溢れている。
野に稲刈りが終わった畑が目につく。
いたるところで運動会が行われているようだ。
灯火読書を親しむ秋というのがあったような
気がする。
秋、真っ盛りの候。
みなさんお元気ですか。
テレビでサツマ芋のおいしい料理法というの
をちらりと見た。
掘りたてのサツマ芋をふかしてもらって若い
かわいいタレントさんが、上品よく食べて、
「おいしい!」
と目をほそめて称賛しているのを見た。
それらを見ていて、ほろ苦く思い出がよみが
えってきた。
後ろは段々畑が中腹までつづく山と、前には
東シナ海続に続いている角力灘に囲まれた
「陸の孤島」といわれた田舎で育ったボクに
とって、サツマ芋は、主食でありおやつだっ
た。
「おばちゃーん!芋ちょうだいね。」
たいていの農家が芋を蒸かしていて、子供達
は勝手に台所に入って行って勝手にもらって
食べていた。
鰯の獲れる時期になると弁当に鰯の焼いたの
と芋を新聞紙につつんで持ってくる友達もい
た。
人口の90パーセントが半農半漁で生計とた
てていた村なので当然のことであった。
鰯の時期になると、朝昼晩イワシ料理だった。
刺身、桜干し、つみれ揚げ、焼き物煮物。
またかあーとも思わず、本当に旨かった。
今思えば当時は他の食べ物を知らず、欠食児
童には食えるものは何でも旨かったのかな。
遊びで海に行けば、サザエ、アワビ、ウニや
貝を捕って食ったり、持ち帰って夕食のおか
ずにしてもらった。
山に行けば、柿、クリ、アケビや山芋を採っ
た。
アケビだけは珍味と希少価値で見つけた場所
は、秘密の私有地であった。
餓鬼仲間で渋柿を何個たべれるかという馬鹿
な競争をやったことがある。
2個も食べると口の中は渋でしゃべれなくな
り、2,3日は便秘に悩ませられるのである。
今、ボクは鮨屋にいってもサザエやアワビや
ウニなど注文しない。
「ただで食っていたぞ。」
というプライドがあるからだ。
芋なんて見ると、おならと反吐が一緒に出そ
うな思い出に胸やけになってしまう。
しかし、こうやって考えてみると、貧しいな
がら結構豊かな生活していたんだと思う。


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2009年10月09日

日記

10月8日 木曜日 台風去って晴れ

ねむり観音さんーコメントだよりありがとうございます。
ブログみました。ユーモアあふれる陶芸ですね。
一度、飲みませんか?ゆっくりと。

悩みがない、と言ったら
「うっそうー!」
と言われてみんなに笑われた。
みんな、夜も眠れないくらい悩みが多く深いらしい。
家族もなく、会社勤めもせず、好きな時に寝て、好きな
時に起きて、酒を飲み、昼寝をしているボクだから、人
格的に軽薄な人間とみなされてもしかたがない。
「ところで、どんな悩みなの?」
と問えば、「一言で言えない」のか複雑怪奇なのか秘密
主義なのか、教えてくれない。
みんな、波乱万丈な人生をおくっているらしい。
「ボクなんぞ、絵にかいたような平平凡凡な日々で、と
きどき欠伸が出るよ、」
と自慢すると、
「それが一番幸せなのよ。」
と同情された。
この前新聞のコラムで読んだのだが、小学校の学芸会で
「桃太郎」の劇をやろうとしたら、父母から自分の息子
に桃太郎をやらせて欲しいという要望があり、先生は6
人の「桃太郎」のいるストーリーを作ったそうである。
ボクは6組の「桃太郎軍団」が鬼たちと大乱闘をやるの
かと想像して、笑って友人に話したら、
「6つのオムニバスストーリーだ。」
と説明してくれた。
そうか、みんな主役をやりたいんだ!
 ボクは、成績は2と3で小学5年生まで寝小便してい
た餓鬼だったから、主役に抜擢されようもなかったが、
舞台の端っこで松の木になりきって立っていたのを思い
出して、健気な自分が微笑ましい。
毎日がー宿題忘れて怒られて、悪戯して廊下に立たされ
て、ケンカして痛い目にあって、運動会では1等賞。
ーで、十分楽しい主役を演じる世界があった。
今なお似たような生活をしている。
何か困ったことがあれば、大家さんに相談に行き、新聞
代を貯め込めばとりあえず1月分払い、ガス電気が止め
られそうになれば、友人が立て替え払いしてくれて、貧
乏神が留守番してるから玄関空けっ放しで外出し、宗教
家が救ってあげると来ても宗派が違うと答え、ボクが5
本指の一人に挙げる美人の画廊の佐々井さんに、
「早く作品送れ!」
と催促されれば、
「がんばります。」
と言い訳して、万事が丸く収まっているそんなボクに悩
みがあるはずがない。
それで、いいのではなかろうか。


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2009年10月04日

日記

栗 2008年f9a56f6c.jpg








10月3日 土曜日 晴れ


柿、栗、あけび等秋の果物が、知人友人からボクのところ
に送ってくる。
見て美、食って美。
ありがとうございます。
頑張って描きます。
井手孝水彩画教室展が終わりました。
ギャラリー側から、来廊者の人数集計を依頼されていて当
番者が協力してカウントしたら、6日間で600人以上の
人が見にきてくれた。
すごいでしょう。
そして、ありがとうございました。
生徒さんたちには、額装などで大出費させてしまったし、
当番毎日大変だったと思います。
ご苦労様でした。
外から見れば、こういう企画をやれば、ボクに臨時収入が
入ってくるように思っている人がいる。
企画ビジネスという点から言えば、悪いことだとはおもわ
ないが、
「プロの絵描きを、馬鹿にするもんじゃないですよ。」
と諭した。
そんな才覚があれば絵描きをやめて経営者として堂々と儲
けます。
ボランティァをやれば、売名行為とみたり、経済的なゆと
りが豊かさと勘違いする人がいる。
テレビを見ていると「転ばぬ先の杖」的な発想で批判ばか
しする評論家がいる時勢である。
ちょっと感覚的にボクとはずれるなあ。
絵を丁寧に見てくれてた人が、受付で、「猫の絵」にタイ
トルとして「猫」とつけるのはおかしい「誰が見たって、
トラにはみえない」のだから。
田舎の景色に「田園風景」とつけるのはおかしい、また花
の絵がある会場に花を飾るのはおかしい。
−というご意見を述べられて帰られたそうだ。
「御もっとも、御もっとも!」
人間の考える極限の素晴らしい理屈である。
しかし、ボクが直接きいてたら、感激のあまりその秀才頭
を2,3発ドついていただろうなと笑ってしまった。
いろいろ反省する点もあったが、有意義な発表会だった。


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2009年09月28日

日記

9月27日 日曜日 晴れ

長井さん!コメントのおたよりありがとうござい
ます。
長井さんは,同郷の先輩で偶然が重なり知り合い
になりときどきお酒を飲む仲です。
「00村の△さんを知っている。」
「xx先生にはボクも数学を習った。」
伝馬船をこいでサザエを採りに行ったとか共通の
話題や遊びや思い出が宝物を掘り出すように出て
くる。
「あの頃はよかったなあ」
という懐古趣味はさらさらない。
今だまだあの頃の延長線上にあり少年みたいな茶
目っ気を持ち続けている。
金曜日から、ボクの水彩画教室の生徒展がはじま
った。
素晴らしい絵がならんでいるのです。
ボクからすればみんな傑作ばかりです。
額縁屋さんが額装しながら、皆さん楽しんで描いた
気持ちが伝わってくると褒めてくれた。
ボクにとって勲章に値する言葉であった。
たくさんの人が見に来てくれ楽しんでいる。
ボクはプロの絵描きで時々自分の個展をやるが、マ
ーク トゥェインのエッセイに
「わたしは正直な方法で手に入れたスイカの味を知
 っている。また策を弄して手に入れたスイカの味
 を知っている。どちらの味もすばらしい。だが、
 経験した者だけが知っているのだ。どっちのスイ
 カが最高かを。」
−というのがあるが、木陰でスイカを食っているよ
うな気分でー生徒さんの絵を眺めている人に、
「どうだ、うまいだろう!最高だろう。」
と聞こえないように囁いて「ウッシシ」と笑ってい
る。



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2009年09月25日

日記

9月23日 水曜日 晴れ

行きつけの飲み屋で、ボクは下ネタ話の好きな
「スケベー絵描き」で通っている。
なるほどねー、と自分のにやけた顔を鏡に映し
てみると、本質をいいあてているのに感心して
苦笑いをする。
額に汗して働き、病気をしたり、悩みをもたな
いとなかなか人並みに尊敬はしてもらえないよ
うだ。
先日、職業を聞かれることがあって、
「エカキです。」
「エ?」
「エをかくのです」
「あー、自由業ですね。」
と言われた。
こういう大雑把な言われ方よりは、「すけべー
画家」のほうがまだましだなあと思う。
絵描きが1日部屋にこもって、真摯に作業をし
たことを自慢しても、それは飯食って糞したこ
とを自慢するようなもんで、そんな密室の秘め
事なんぞ、酒席のネタにはならないのである。
そこんとこが誤解を生み、色香に迷った久米の
仙人のように絵描きの尊厳を落とした「すけべ
ー絵かき」というレッテルが貼られてしまった。
そんな絵描きのたわごとなんですが。
「温室効果ガス」というのがわからなくて、国
語辞書をしらべてみた。
「温室」も「効果」も「ガス」も個別には説明
があるが用語としての説明がない。
辞書の発行年月日を調べてみると30年以上も
前のもので、当時はまだ地球温暖化の問題など
取り沙汰されていなかったのだろう。
パソコンで検索してみた。
ー地表から放射された赤外線の1部を吸収する
ことにより温室効果をもたらす気体。
二酸化炭素、メタン窒素、フロンなど。
この気体のおかげで地表の気温は15℃くらい
に保たれている。
温室効果ガスがなくなれば、−18℃くらいに
なる。
−ということである。この有用な気体がなくな
れば、地球は氷河期にもどるのである。
そこで、ボクは考えた。
あの氷河期は、飽食と怠惰な恋愛により排出さ
れた恐竜たちのエネルギーがこの有用なガスを
破壊した結果なのではないだろうか、と。
今、地球は、飽食と便利さと甘美な恋愛による
人間たちの放出するエネルギーでこの有用なガ
スが増えすぎ、呼吸困難になろうとしている。
ーとすると、額に汗せず、食ちゃ寝の昼寝の合
間に考えた「スケベー絵描き」の下ネタは、良
心的な人間の猛省をうながし「温室効果ガス」
の正常化維持運動の発端になれば、ボクの壮
大な第2の陰謀が報われるのである。


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