今年もあともう少しで終わろうとしていますね。年末ということもあり、働いている皆さんは年内の業務目標に向けてラストスパートをしているところでしょうか。
さて、前回はおどろおどろしい記事を書きましたが、12月の上旬から精神的にも肉体的にも困難な日々が続いておりました。
夢遊病状態での外出は危険!久しぶりのバッドタイム。(2016年12月16日)
従来より続いていた身体の痛みももちろんなのですが、今回は精神的な症状が目立ちましたね。いろんな負の感情が頭に入り込んできて、もうごっちゃごっちゃになってしまう感じです。
負の感情というのは、自分は組織に必要とされていないんだ、本当に使えないやつだと思われているんだ、こんな体調じゃ会社なんか続けられない、仕事のこともっと詰めなきゃ不安だ、やっぱりあの時の同僚の目は僕を馬鹿にしているんだ、などなどとにかく考えたら切りが無いようなマイナス感情です。
これがまるでシェフが思考という名のフライパンにバンバン放り込んでいくようなイメージで、脳がオーバーヒート。思考力と集中力がなくなり、視界にもやがかかるような感じになります。それでも絶えず負の感情が飛び込んでくるんで、極端にイライラして他者に攻撃的になってしまったり。あるいは自分は無価値の人間なんだと気持ちが落ちて涙が出そうになってしまったり。
この時に、正直どうアプローチしていいかわからなかったんです。なので、とにかく横になって、こたつに入って身体を温めながら、負の感情の海に飲み込まれておりました。寝ようとしても感情が強すぎて断続的に襲ってくるんですよね。
後日談になりますが、このような負の感情の襲撃をなんとかして吹き飛ばすことはできないのかとあれこれ探した結果、「注意転換法」というものに出会いました。出典元は、認知行動療法の第一人者である大野裕さんの「はじめての認知療法」という本です。この本は、鬱に効く本のカテゴリーでも後日ちゃんと紹介したいと思います。
○注意転換法
辛い気持ちになっている状態から、気をそらすためのアプローチ。
これは普段何気なく我々がしていることです。ちょっとストレスが溜まっているなら、音楽を聴く、人と会って話す、運動をするなどして、何か集中できる簡単なことをして、気持ちを切り替えることです。
さて、問題は上に述べたように、負の感情の波に襲われているときにどうするかということです。これはかなり協力なので、本を読んだり、音楽を聴いたりといったレベルではどうしようもありません。そこでいくつか、無理矢理ですが、負の感情から意識を引っぺがす方法を書いてみました。
①爆音で音楽を聞く(聴覚)。
音楽の音量をマックスにしてイヤホンから耳に流し込みます。負の感情を爆音でかき消すイメージです。たまに電車とか乗っている時に、超爆音でヘッドフォンで音楽を聴いている人がいますが、もしかしたら心の病と格闘中なのかもしれません。
②熱い風呂に入る、氷を手で握りしめる(触覚)。
冷凍庫から氷を取り出して、思いっきり両手で握りしめてください。あるいは身体にこすりつけてもいいかもしれません。そうすると冷たさ・痛みで意識が無理矢理そっちに飛びます。ただ、限度を超えると身体に負傷を負うので、冷静にやる必要があります。
こんな感じです。
注意転換法を実践していて、リストカットを繰り返す方や、頭を壁に打ち付けて頭に円形の脱毛が広がっている方など、もしかすると負の感情の波から意識を無理矢理ひっぺがし、今ここに意識を戻すために強制的に身体に痛みを与えているのかもしれないと思いました。
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