December 31, 2010

行く年

2010年も去り行こうとしています。今年は(特に後半)ブログの更新をさぼりまくり、ほとんどフェードアウト状態でしたが、とりあえず滑り込みで今年最後の更新をしておきます。

●お仕事では・・・
相変わらず、バタバタとしてました。特に印象に残っているのは、大学の非常勤。プレッシャーからくる腹痛と毎回戦いながら、まぁなんとかやりきったのではないかと思います。普段は読まないような本もたくさん読み、久々に勉強に励みました。反省点は山のようにありますが、また来年に活かすということで・・・。後半はまた別の大学とNPOの協働プロジェクトを担当し、例年になく非常に学生さんとの接点が多い一年でした。

●プライベートでは・・・
学生時代にやっていたジャズとタップを再開し、10年振りに舞台に出ちゃいました。仕事の合間にレッスンに通い、11人のメンバーでリハーサルに励むこと3ヶ月。下は中学生から上は50代まで、普段仕事では接しないような人たちと時間を過ごせて楽しかった~。リハはかなり過酷で、舞台終了時には、腹筋の縦筋が入り、体重も3キロ減。筋肉痛になる頻度は増えましたが、肩こりは解消されました♪

●そして・・・
ついに今年、30代に突入しました。誕生日は迎える前までは、自分の気持ちが大騒ぎという感じでしたが、30代に押し出されてみたらなんてことはなく、それまでと同じように毎日を過ごしてます。そして、出会いや経験は年を重ねるごとに積み上げられていくもので、30代もなかなか楽しいのではないかと期待しています。

ということで、皆さま、良いお年を!来年はもう少し頻繁に更新したいと思います。



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September 30, 2010

9月読書雑記

ここ数日やたらめったら忙しく、時間を巻き戻して更新しております。

神戸を読む(藤井康生)
うちのボスご推薦の1冊。神戸っておしゃれでリベラルでってイメージがあるようですが、実際には保守的な部分や官僚的な部分をよく感じる。そのダブルスタンダードを地理や文学や歴史から考察した1冊。そうよね、神戸って居留地と湊川神社が同居してる街なんですよね。

「悪」と戦う(高橋源一郎)
Uから借りててやっと読んだ。何が悪なのか、誰が悪なのか、自分の頭でしっかり考えて!と言われているような。「誰だって自分をパーフェクトに把握するなんてことできません。悩むことなんかないわよ。手持ちの自分でやるしかないわけ。それでいいわけ。」

「社会運動と政権 今問われているのは誰か」(湯浅誠「世界」2010年6月号)
“世間一般で言われている「なぜ民主党政権は期待通りの成果をあげられていないのか」と言われているが逆ではないか。「なぜ私たちは政権交代後、思うような成果をあげられていないのか」。おそらく問いはこのように立てられるべきである。”その通り!湯浅さんは外側(権力側)だけでなく内側(運動側)にも壁を破った人だろうと思う。

乳と卵(川上未映子)
芥川賞を取ったときはさほど興味がわかず、かなりのタイムラグで文庫になった今ようやく読んだ。なぜその時読んでなかったんだ!というくらい面白い。帯に「一夜にして日本文学界の風景を変えてしまった」とあるが、確かにものすごいインパクト。女のサガのど真ん中をえぐりとっているような。世の中に溢れている“女らしさ”なんてなんか薄っぺらい。もっと血みどろな感じ。肉体的にも精神的にも。

は〜もうちょっとブログ書こうっと、次こそは・・・っていつも思うんやけど。










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August 31, 2010

8月読書雑記+α

振り返ってみると今月も3冊のみ。あらら。

●絶叫委員会(穂村弘)
そこここに溢れる瑞々しい言葉に光をあてた、まるで生き物のような本。発売当初に本屋で少し立ち読みしてて、くすくす笑ったり噴出したり。確かに一人ひとりの人生の結果を言葉にすると、みんな「死にました、死にました、死にました」になるけど、そこに至るまでに紡がれる無数の言の葉。生ものですね。

●without you (Anthony Rapp)
私の一番すきなミュージカルRENTが昨年閉幕した。初代キャストの一人であるアンソニーラップの自伝を取り寄せてから早数ヶ月。なんとかかんとか原文のまま読みきったど〜。RENTに関わる部分はじっくり読んで、家族のところなんかは正直あまり興味がなかったので、サラっと読み飛ばしました。これ、ほんま時間かかったわ・・・。

●だれが「本」を殺すのか 上巻(佐野眞一)
同僚Kさんに借りた1冊。5年前のルポタージュだが全く古い感じがしない。出版社や書店が次々と倒産してく原因は何なのか?新刊の数は増えているのに、総購買数は減っているのは何を意味しているのか?ドキュメンタリーを観ているような感覚になる。大書店じゃなく、小さな書店を大切にしたいと思いました。いくら本が好きでも作者から直接買える訳じゃないから、エンドユーザーの一人としてもっとちゃんと考えないといけないんでしょうな・・・。


というわけで、Uから借りててまだ読んでない本もあるし、本屋に行くと綿矢りさの新刊もでてたし、読みたい本はたくさんあるのですが、ぼちぼちいきます。読書が“静”の趣味だとしたら、“動”の趣味であるタップダンスがやたらと回数が増えているのも読書数が減っている原因か・・・。帰ったら寝ちゃうのよね。体脂肪率は順調に減っているんですけどね。あは。



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July 31, 2010

7月読書雑記+α

今月は、結膜炎に2度、更には食中毒にもなり、ついに2冊しか読めませんでした・・・。

●在日外国人と参政権(仲原良二)
大学で外国人参政権に関するグループディスカッションをすることにしたので、勉強のため読んだ1冊。賛成(100)から反対(0)まで、自分の考えの数値はどこか、またその理由は何か、を中心に話し合ってもらったが、平均値は80くらいだった。思ってより高く、いわゆるネットで多く見るような「外国人は帰れ」的な意見はほとんどなかった。外国人の定義、参政権の内容はもちろん議論されるべきですが、永住権ももつ外国人の地方参政権は認められるべきだ、というのが私の意見です。

●コミュニティ科学〜技術と社会のイノベーション〜
コミュニティというと、何かとソーシャルキャピタル(信頼関係とか近隣とのつきあいなどの社会関係資本)や、ソーシャルインクルージョン(ホームレスや失業者など何らかの社会的排除者をもう一度社会へ参加できるようにする仕組みや考え・社会的包括)が取り沙汰されるが、ソフトの構築だけではなく、ITやなど科学技術との融合が重要ではないかという本。遠隔地のデジタル医療とか。当たり前だけど、ソフトもハードも、文系も理系も絡まりあって社会ができている。日常は学問や施策のように縦割りではないもの。

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脳みそも体力もまぁまぁ消耗して、ようやく15コマの大学講義が終わった。講義名は「地域コミュニティ入門」。1、2回生を中心に180人のクラスだった。いくつか感想。

○映像の力はすごい
手持ちのネタにも限界があるので、テレビを録画したものを何回か紹介したが、映像の力はすごい!私の話術の問題もあるだろうけど、画像より、データより、映像。受け取る情報量が多いし、イメージを持ちやすい。NHKのドキュメンタリーなんて、改めて見ると本当によくできてる(もちろん題材にも寄りますが)。片っ端から、関係のありそうな番組を録画したので、我が家のかわいいテレビデオ大活躍。

○ディスカッション初体験
授業内でいくつかグループディスカッションをした。本当はもっとグループワークもやりたかったが、人数が多すぎて断念。「ホームレスは自己責任か?」「赤ちゃんポストは賛成?反対?」「外国人参政権は賛成?反対?」・・・。二者択一の白黒にしたくなかったので、上に書いたように数値を選ぶ方式にし、理由を考えてもらった。で、その自分の意見をもとに話し合ってもらたのだが、「はい、スタート!」と言っても学生さんの表情はきょとん・・・。「生まれて初めてディスカッションをしました。自分の意見を言って、全然違う意見の人がいて、世の中同じテーマでもいろんな考えがあるんですね」だって。私も確かに高校までそんな授業なかったけど、それってどうなん!?暗記教育の負の部分を目の当たりにしました。

○自分の考えをコピペ
最後の2000字のレポートを提出してもらったが、なんと半数くらいはネットから拾ってきたコピペ。同じような文章が次から次へと出てくる。「ですます」だったのに「だ、である」調の難しい評論が突然挟み込まれていたり、明朝体で書いているのに、コピペ部分だけゴシックになっていたりしてバレバレ。もっとひどいのは、事実関係だけではなく、「私は・・・と考える」ってとこまで貼り付けてるってこと!仮に自分を含めて100人の人がいて、99人がAと言っても、自分がどう考えるかってことが大切なんであって、その部分をコピペするなんて魂売ってるようなものじゃないんでしょうか。単なるレポートとは言え、唖然としました・・・。


ま、いずれにせよ、いい経験になった。授業が終わった反動なのか、本を読む気が一時的に消え失せたが、また復活してきたので来月はもっとたくさん読もうと思いまーす。


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June 30, 2010

6月読書雑記

私のブログ、いつの間にか月間読書メモになっていますね・・・。ま、とりあえず今月は5冊。

●これからの正義の話をしよう(マイケル・サンデル)
ダンスの師匠、O先生が「あなたが好きそうな番組やってるよ」と教えてくれたのが、NHKハーバード白熱教室。ハーバード大学で行われている超人気講義をテレビ公開した番組です。教えているのは政治哲学者のマイケル・サンデル氏で、講義名はその名も「JUSTICE(正義)」。講義をすべて掲載した本には、学生とのやりとりが載っていないのが残念だけど、テレビで消化不良だった部分をじっくり考えながら、自分のペースで読みすすめられるのがうれしい。

「時速100kmのスピードで走っている車を運転しているが、ブレーキが壊れていることに気付く。前方には5人の人がいて、このまま直進すれば間違いなく5人とも亡くなりなるが、横道にそれれば1人の労働者を巻き添えにするだけですむ。あなたならどうしますか?」

命に値段はあるのか?人を殺すのは正義に反するのか?幇助自殺は?安楽死は?正しさと自由はどちらが優先するのか?正義は中立なのか?・・・などなど、誰もが半径10メートル以内に起きているである身近な事例を使い、カント、アリストテレス、ロールズなど哲学者の思考を借りながら、あなたならどう考えるのか?ということを徹底的に突きつけられる。

私が生まれていなかった時代の日本の戦争責任をどう考えればいいのか、イラク人質事件で巻き起こった自己責任論に反対する人々の「国民を守らない国家は国ではない」という反論に対して、どこか腑に落ちなかった感覚(ナショナリズム的思想を嫌っていながら、ナショナリズムのど真ん中に向かっているような)、戦争の中立って聞こえは良いけど、そんな賞賛されるべきことなのか。中立をきどってないで「人殺しはあかん。アンタが悪い!」って言うべきではないのか。六ヶ所村の人が「原子燃料サイクル施設問題に中立はない。反対か賛成か。声を上げないというのは、施設を認めるということだ」と言っていたが、“中立”という印籠の裏にこそ、観るべき問題があるのではないか・・・。など、心の奥底に眠っていた小さなハテナが一気に放出される。

サンデル氏の考えすべてその通りって思うわけではないけど「私の人生の物語は他人の物語とかかわりがあるという認識」を軸に、幸福の最大化だけでもなく、自由の尊重だけでもない、公共善やコミュニタリズム的な考え方には賛同できた(でもやっぱり、家族、コミュニティ、国家が同じ帰属意識と責任で語られているのが、なんか納得できないのよね。)今まで使ったことのない部分の脳みそがやたらと活性化いたしました。超おススメの1冊。

・・・ついつい勢い余っていっぱい書いちゃいました。残り4冊は軽めのご紹介。

●赤ちゃんの値段(高倉正樹)
大学のグループディスカッションで「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を取り上げたので、その勉強も兼ねて読んだ1冊。養子縁組の現状(どちらかというとグレーな手法によるマイナス面)に焦点を当てたルポ。商品のように売り買いされたり、外国に連れて行かれたり。もちろん現実で問題もあるんやろうけど、スウェーデンでアフリカや南米やアジアから養子として育った友達がたくさんいたので、一概にすべてダメって言えないんじゃ・・・って思ってしまいましたわ。あ、でも仕組みと法律の問題は確かにあるとおもいます。

●ビックイシューの挑戦(佐野章二)
大好きで尊敬する佐野さんの本。100%失敗すると言われながら、出来ない理由は山ほどあるけど、すべてプラスに変えられる、何が何でもやるんだ!という創刊時の熱意がビンビンと伝わってくる。ぜひ路上でお買い求めください!

●この世は二人組ではできあがらない(山崎ナオコーラ)
小説家志望の女性が主人公。“恋人”である紙川さんとのやり取りの中で書かれている言葉にハッとする。「女のことを性的な存在になってからが大人だと考えているのではないか。男のことは性に関係なく、社会的に有能になってからが大人だと捉えているのに。私は男の人に褒められたくて小説を書いているわけではない。社会に出したいのだ。」めっちゃわかる〜。職場、家、恋人や友人とのやり取りで書かれる小さなエピソード、私は共感する部分が多かったけど、???って人も多いことでしょう・・・。

●建てて、いい?(中島たい子)
この人の小説って主人公のほとんどが30代後半の独身女性なのですが、今回も同じく。いい意味で期待を裏切らない小気味いいストーリーでした。

ふう〜。もうひとつ本棚買おっかな・・・。



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May 31, 2010

5月読書雑記

読んだ本をただ羅列するだけになっているかのような我がブログ・・・。もちろんですが、本だけ読んで毎日を過ごしているわけではありません。が、とりあえず今月も読書雑記です。GWのおかげで小説含め計6冊。

●アナーキー・イン・ザ・JP(中森明夫)
新潮5月号。新聞各紙で取り上げられていて久々に文芸誌を購入。スウェーデンにいた頃、まわりにはわんさかアナーキスト、無政府主義者たちがいた。ドレッドで鼻ピアスをしていてベジタリアンで(もちろん全員ではありませんが)、真っ黒の旗を持ってデモに繰り出していた。みんな総じて話しやすく、アジト的なところにもよく泊めてもらったものです。日本で唯一ともいわれているアナーキスト、大杉栄が現代を生きるパンクロッカー青年の脳内に住み着、というお話。読んでいる間中、パンクと思しき音楽がずっと頭で鳴っていた(パンクをちゃんと聞いたことはないけど)。愛やら憎悪やら性欲やら政治やら思想やらが渦巻いて、カメハメハみたいに、壁を乗り越え、叩き壊し、宇宙の果てまで吹き飛ばされた。

●13日間で「名文」がかけるようになる方法(高橋源一郎)
某大学での講義をまとめた1冊。Uの誕生日祝いでプレゼントしたものの、結局自分用にもう1冊購入。語呂とか、リズムとか、文法とか、まとまりとか、そんなハウツー以外の名文の要素が満載。英霊の気持ちを書いてみたり、街中で詩を見つけてみたり。最後は演説。この演説で泣けてしまいました。正義や道徳を取っ払って、自由になることば。左利きの世界を、に、と、生きる人でありたい。

●カデナ(池澤夏樹)
嘉手納基地を舞台にとあるミッションを共有する人たちのお話。池澤夏樹の目には国境は見えていないんじゃないかと、この小説を読んでまた思った。もちろん地理的名要素としてあるもので、人間の心に赤いラインを引く事などできないんだけど。そもそも国境なんて目に見えないんだけども(あ、でもタンザニアとケニアの国境にはちょうど日本の踏み切りのようなものがあったなぁ)。この人の視線も温かいのよ。そこに生きている人をそれ以上でもそれ以下でもなく、その存在を静かに祝っちゃう感じ。

●NPO再構築への道〜パートナーシップを支える仕組み〜
行政からの受託事業よりも、利用者負担の自主事業をたくさんやってる方がエライ、といわんばかりの最近のNPO論や社会的企業論に異論を唱える書。利用者負担の社会事業は社会的排除をフォローできない危険性や、ボランティアを否定してしまいがちな意識が生まれると警鐘をならす。公共事業をやること=行政の下請けではない、そのあり方、そのバランスが問われている。その通り!と思います。なかなか読み応えがありましたぞぇ。おススメです。

●仕事と日本人(武田晴人)
「働く」と「労働」は違うらしい。昔々「働く」時代だったころ、金回りがよくなると人々は勝手に仕事を休んでいたらしい。私は私の仕事の主人でありたいですな。

●ともしびマーケット(朝倉かすみ)
「肝、焼ける」、「田村はまだか」に次ぐ3冊目。

ともしびマーケットおもしろかったんです。おもしろかったんでうが、ここにきて目が疲れてきましたんで、今月の読書雑記は終了!



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April 30, 2010

4月読書雑記

4月の更新は本日のみ。さぼっちゃった。今年度の前期、とある大学で15コマの講義をを担当することに。知識も経験値も足りない中で、インプットとアウトプットを同時にするという、いかにも無理な状況下でもがいている今日この頃。インプットからアウトプットに至る間の“理解”に、やたら時間がかかるということを、今更ながら痛感しています・・・。あと12コマもあるかと思うと恐怖です。

というわけで今月は5冊。


●ソーシャル・キャピタル(稲葉陽二)
目に見えない社会関係資本「ソーシャルキャピタル」。人のつながりや信頼関係が社会を強くする、という考え方。アメリカで車のボンネットを開けたまま数日間放置する、という実験を各都市で行ったそうな。A都市では、あれこれパーツを盗まれ30分以内にボディだけになってしまった。B都市では、数日間ほとんど何も起こらず、通行人が雨が降るといけないからとボンネットを閉めたのが唯一の変化。研究チームが車を撤収しようとすると、住民が警察に通報したらしい。ソーシャルキャピタルが構築されていると、リスクもコストも削減でき、住みやすいコミュニティになるというお話。

●日本の未来と市民社会の可能性(非営利組織評価研究会編)
よく新聞にも登場している言論NPO発行のブックレット。学者や政治家や現場の人があれこれ対談したり、寄稿したりしている。「日本人は国から賞をもらったり、行政からお声がかかったりしたら、とにかく喜ぶ。それよりも、お上と関係なくうれしくなるような仕組みができないものか」とは元自民党幹事長、加藤紘一氏の談。自民党で最もNPO法制定に積極的に関わった議員さんの一人ではないかしら。

●エクセレントNPOとは何か(非営利組織評価研究会編)
タイトルにちょっと引いたが、興味深い内容ではありました。「『市民社会』」というときの『市民』とはある地域社会に住んでいる人間ということではなく、コミュニティのあり方に影響を与えようとしているか、もっと能動的な生き方を示唆する言葉だと思っています」(山本正氏、財団法人日本国際交流センター理事長)

●持続可能な福祉社会〜もうひとつの日本構想〜(広井良典)
少し前に読んだ同筆者による「コミュニティを問いなおす」があんまりにもおもしろくって、もう一冊と思い購入。失業率が高い若年層を後期子ども(18〜30歳くらい)と位置づけ、「若者基礎年金」を導入を提案している。ベーシック・インカムを含めた社会保障や福祉社会について、ある意味哲学的に本質をほぐしていく。読み物として、単純におもしろい。すごいわ〜この人。

●望郷(竹西寛子)
今月唯一、息抜きで読んだのがこのエッセイ。直接的ではないが、節々で広島での被爆体験が心や体の奥底に染み込んでいる様子が感じられる。圧倒的な80年間の歴史。(注:まだご健在です)「他人のために易しい言葉を、というのは傲慢も甚だしい本末転倒で、自分が確かに体験できたとき、考えたり感じたりを怠けないでよく理解できたときだけに用いられる易しい言葉が、属性として他人を説得できるのであろう」。・・・はい、その通りだと思ひます・・・。


今年のGWはどこにも行かないから、小説を読むぞぉぉ〜


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March 31, 2010

3月読書雑記

さすが年度末という毎日。忙しいと時間を見つけることに執着するから、案外たくさんの本が読めるということがわかってきた。再読も含め7冊。

反貧困〜「すべり代社会」からの脱出(湯浅誠)
2008年年末に日比谷公園に開設された年越し派遣村の村長を務めたのが著者の湯浅さん。政権交代後は一時期、内閣府参与として貧困問題に取り組まれた。派遣村の映像をテレビでみたとき「今、まさに社会が変わっていってる!」という感覚があった。この人は社会を変える人や、と。揺ぎない信念としなやかな強さ。うん、“溜め”のない貧困は自己責任ではない。

蝶花嬉遊図(田辺聖子)
田辺聖子の本はおそらく5冊目くらいかと思うが、これはよかった!解説で角田光代が、恋愛小説と名付けるには、あまりにも収まりが悪く、何かぶにょぶにょしたものがはみ出している、というようなことを書いていた。わかる!私が主人公だったとしても、全く同じ選択をしただろうと思うと、とてつもなく心がキリキリした。10ページほど読んだところで、どうにもこうにも逃れられなくなり、一晩で完読。

●日本のNPO史(今田忠編)
現場の渦の中にいるとNPOの歴史に思いをはせる、ということはし辛く、ここらできちんと振り返っておこうと思い本棚から引っ張り出した本。江戸時代までさかのぼっていて、何度か読みながら寝そうになったが(今田さんごめんなさい)、広い範囲で整理されててわかりやすかった。わかったことは、いつの時代も、社会の現状や不条理な現実に一石を投じる人がいるんやな、ということ。その流れの一筋が今のNPOなんやな、ということ。

ぶらんこ乗り(いしいしんじ)
先日参加した角田光代といしいしんじの対談のために、急いで読んだ1冊。いしいしんじファンのYからは「純粋な心が試される本だとおもう」と聞いていたが、なるほど、たしかに。地上10メートルのファンタジーのような。ナマでお会いしたいしいさん、あまりにも文体から想像するイメージと違っていておもしろかった。地上0メートルの彼の小説もぜひとも読んでみたい。

公共哲学とは何か(山脇直司)
「滅私奉公の世に逆戻りすることなく私たちの社会に公共性を取り戻すことは可能か?」という売り出し文句に惹かれ購入。“滅私奉公や奉公滅私は対極にありそうだが、「公共性」を欠いているという点で共通している。お国のために死ぬことも、自己中心的なミーイズムも、他者によって自分が活かされているという発想がない。「均質なみんな」が公共世界をつくるのではなく「公共性」と「異質性」を兼ね備えた人間関係が公共世界をつくる。個人の尊重と公共性涵養は反発するものではなく、補完関係にある。”・・・なるほど!

マルセ太郎 記憶は弱者にあり(森正編)
神戸芝居カーニバル実行委員会」というグループがある。中心人物はNさん(70代男性)。音楽や演劇など毎回実行委員会を結成して“おもろい”人を呼び、神戸で公演してもらう。田中泯さんも、3回くらいお呼びした。私はこの実行委員会に関わるユニークな(ちょっと変な)人たちが大好きで、その宴の場で必ずといっていいほど話題に上るのがマルセ太郎さんだった。在日2世のコメディアン。映画1本を一人舞台で演じる「スクリーンのない映画館」が有名らしい。インタビューや関わりのある人たちの随想をまとめた本書を読んでると、うむ、確かにタダモノではない。

“神戸高塚高校の校門圧死事件のときにあれは先生がやりすぎたとか、校則がどうだったとかいろんな議論がかわされましたが、僕は思ったんです。教会とかお寺とか学校といったところは、そもそも門を閉めるところではない、と。”

“Be動詞は「存在」を意味します。言いたいことはBe動詞への自信を持つということです。I am の am への自信です。「私は存在している」、「あなたは存在している」、ここに優劣の比較はありません。”

2001年に亡くなったマルセさんを偲ぶイベントが実行委員会主催で5月23日にあります。ぜひとも!

パレード(吉田修一)
再々読。先月、映画を観てどうしてもまた読みたくなった。シェア生活をする5人の若者の話。最初に読んだとき、私も彼ら登場人物と同じ年代を生きていた。同じように友人たちとシェア生活をしていた。映画をみて、本を読みかえして、一番に感じたのは、私はこの時代を通り抜けてしまって、もう戻れないんやな、ということ。人間関係への信頼やあやうさをこわいほど(実際にこわいんですが)鮮やかに描いたストーリー。吉田修一を知った特別な一冊であり、今後もまた読みたくなるであろう一冊。

さて、来月はどんな本を読もうかな〜。






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March 24, 2010

春先のドキドキ×3

アンケートの年齢欄で躊躇なく「30代」に○できるようになった今日この頃。春が近づいてきてうれしいかぎりです。そんな春先に体験した素敵な思い出のいくつか。

ビックイシュー座談会
「ビックイシュー専属ライターと読者の対談を記事にしたいのですが、NPOに勤める読者ということで東京まで来てもらえないでしょうか?この企画ができた時、一番に思いついたのがあなただったんです」と編集部から電話をいただいた。創刊号からの超愛読者として、こんなうれしいお誘いがあるでしょうか!?本格的なカメラセットにドキドキしながらお話しすること約2時間。座談会終了後は、ケーキを食べながら裏話満載のティータイム。本当に素敵な経験をさせてもらいました。というわけで、4月1日号(140号)にちょこっと載ってます。ぜひ街角でお買い上げください〜。

◆西宮冷蔵
雪印食品の偽装牛肉を内部告発したアノ西宮冷蔵。告発→理不尽な廃業→再建のドキュメンタリー「ハダカの城」を見た4年前から、心のどこかにずっと残っていた。西宮駅前でビラ配りをする水谷社長に偶然お会いしたご縁で、ついに会社の新入社員歓迎会にまでお邪魔することに。Uを誘いドキドキしながら会場の居酒屋へ。最初こそ緊張したものの、素敵な社員の方々とお話しているうちにすっかり打ち解けました。なんと真夜中に会社の冷蔵庫(−25℃)にも入らせてもらい、久々に鼻毛が凍る感覚を味わいました。「俺、正義なんてことば大嫌いやねんけど、正義でも言うとらなやってられへんで!」という言葉が突き刺さりました。

◆龍安寺&角田光代
1年に1度のビックイベント、角田光代さん@京都。前日にも角田さんが講演をした300人規模のシンポにも参加していたので、2日連続という贅沢さ。Uと昼間からテンション高く出発し、嵐山経由で龍安寺に立ち寄る。大学入試の際に一度来たことがあったが、驚くほど何も変わっていなかった。この12年いろいろあったなぁと感慨にふけっているとあっという間に1時間半ほど経過していてびっくり。なんとも平和で心休まる時間でした。夜は待ちに待った角田光代×いしいしんじのトークショー。入場待ちの列に並ぶだけでドキドキワクワク。小説や言葉の面白さを存分に堪能させていただきました。終了後、角田さんには「ご無沙汰してます。30代もおもしろいですよ〜」と声かけていただき、さらに写真まで撮っていただき、まさに30歳のプレゼントをもらった気分。どうもありがとうございました!












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February 28, 2010

2月読書雑記

本といえば、小説。本を読むのであれば、小説ばっかり読んでいたい。が、そうもいかず今月はやや硬めのセレクト。

●地域再生と戦略的協働(岡田浩一他)
とりあえず知識を入れな、と強迫観念めいたものにかられて読んだ本。行政・NPO・企業の協働以外、これからの地域再生はありえないという視点がぶれることはなく勉強になりました。

●地域コミュニティ論〜地域分権への協働の構図〜(山崎丈夫)
うぅむ。自治会や町内会の歴史が分かりました。なぜNPOと溝があるのかも・・・(笑)しかし、若干情報が古かったような。

●穂村弘対談集「どうして書くの?」
硬い本の間に息抜きのつもりで読んだ本。対談相手が高橋源一郎、長島有、中島たい子、山崎ナオコーラなどなど。こりゃ買っちゃいます。その中の一人が超ヒット。3回くらい読んだ。なんて素敵なコトバたち。うっとりしますわ。

●民主主義が一度もなかった国・日本(宮台真治、福山哲郎)
とあるNPOのリーダーが推薦していて、この人が薦めるんなら、ぜひ読まな、と購入。お任せ政治から、引き受ける政治へ。情報量満載で、頭がクタクタ。(個人的には鋭い視線とは思いながらも宮台さんの口調に若干引っかかりましたが)

●コミュニティを問いなおす〜つながり・都市・日本社会の未来〜(広井良典)
めちゃくちゃおもしろかった!!!今年の3冊にノミネートです。人間のつながりやコミュニティについて、こんなに理論的に、こんなに哲学的に説けるなんて!積み上げるようでもあり、深く掘っていくようでもあり。感動いたしました。「生物と無生物のあいだ」以来の衝撃新書。

ということで、仕事が忙しかったこともあって今月は5冊。





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February 14, 2010

二十九、三十

二十歳になったばかりのころ、原田宗典の「十九、二十」を読んだ。詳しくは覚えていないけど、確か二十歳の主人公が悶々と生活をしているようなストーリーだったような。当時、私も大学に通ってはいたものの鳴かず飛ばずの毎日で、有り余ったエネルギーのはけ口を探していた。で、結局スウェーデンという行ったこともない国で吐き出すぞ、と勝手に決め、日本を飛び出していったのですが・・・。

それから10年。ついに30歳になった。いや〜びっくり。なんか俄かに信じられない。別に何かが劇的に変わることなんてもちろんないけど、小さい頃に思い描いてた30歳とあまりに違う。でも、案外そんなものなのかも。何年か前、母が鏡を見ながら「お母ちゃん、もう60歳やがね。うわ〜考えられん!」と言ってたし。

結局いくつになろうと、その時、その場で一生懸命生きることしかできないんやろうな。よっしゃ、がんばろう〜



「ちょっと変わった卒業生から在校生への応援メッセージを今度の国際文化ジャーナルに載せようということになりまして」と全く面識のない教授から突然連絡あり。あなた誰よ?、ちょっと変わったって何よ?、と思ったけど、些少ですが原稿料ありますから、の一言で「あ、書かせていただきます」となったミニエッセイ。文章のキレがいまいちなのですが、ご興味ある方はどーぞ。

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January 31, 2010

1月読書雑記

1月に読んだ本たち。

●思い出トランプ(向田邦子)
時代の違いは感じるけれど、古さは全く感じない。一生懸命生きたり、生きなかったりする登場人物がそれぞれに愛おしい。

●そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります(川上未映子)
意味不明の文章の中に鋭く光るダイヤモンド。おちおちしてるとその閃光が鋭すぎてピシッとやられる。ヘヴンもぜひ読んでみたい。

●トリックスターから、空へ(太田光)
この人おもしろい、と思っていたが、やっぱりおもしろい。社会におけるイロモノの執念?のようなものがあふれ出していた。

●横道世之介(吉田修一)
人生常に前向きでなくても、尊敬されなくても、あなたの人生の主役はあなただから、とそっと教えてくれているような。そんなこと、文章としてはどこにも載っていないのだけど。

●この人と結婚する かも(中島たい子)
「この人と結婚する」と「かも」の半角スペースの間をいったりきたりする勘違いや迷い。相変わらずシングルの女性の描き方が素敵。

●井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室(井上ひさし他)
日本語という言葉に対する覚悟が伝わってくる。仕事でちょっとした文章を書くことも多いが、反省させられることしきり。言葉の深さを考えさせられる。

今年はもっと新書も読もうと決意したはずなのに、あらら。2月に延期。


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January 17, 2010

15年目の1.17

8a6086c5.jpg遅ればせながら、本年もよろしくお願いいたします。

5時46分の時報とともに、寒空に響く「黙祷」の声。15年目だったからか、日曜日だったからか、例年にも増してすごい人。少しずつ明けていく空をみながら、生かされていることを実感する。私が生まれ育ったまち、神戸。15回目の1月17日でした。

atsuko0213 at 23:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)日記 

December 29, 2009

良いお年を!

あーっという間に2009年も終わりですね・・・。ほんとに早くてびっくりです。今年の2大ニュースはスウェーデン再訪と引越しですな。

8日間のスウェーデン滞在はびっくりするほど楽しかった。日本でみたことないくらいの青い空、澄んだ空気がキラキラしていた。懐かしい学校、懐かしい友達、懐かしい街並み。生活や仕事に疲れたり、落ち込んだりしたりとき、背中を押してくれるのはあの毎日です。また5年後に行こうっと。

9年間のシェア生活を終えて、初めての一人暮らし。人生の分岐点くらいに思っていたけど、以前の生活とそう変わらない。ダンスの回数が増えたくらいか。分岐点は大げさかもしれなけど、新たな一歩ではあったかも。

来年はいよいよ30代に突入する。20代はひたすら受信しまくった。経験して経験して経験して。30代はそのインプットを自分なりにアウトプットしていきたい。アウトプットする過程でまた恥をかいたり、失敗したりするんやろうけど、インプットでは得られないまた違った喜怒哀楽を積み重ねていきたいと思います。

皆さま、今年もお世話になりました。2010年もよろしくお願いします。

atsuko0213 at 14:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)日記 

November 25, 2009

そんなこんなで、

引越しして早1ヶ月。完全に慣れました(笑)どことなく寂しくはあるのだけれど、キッチンもお風呂も自分が使いたいときに使える、というこの自由感!ダンスが生活に組み込まれたからか、体調もとても良い。気持ちもすっきり。しかも、シェア時代には考えられないくらい、掃除をするようになりました。まあ、誰もしてくれないから、というだけ話なのですが。

◆初沖縄
とあるNPOスタッフに誘われて、一泊二日で沖縄へ。目的は、現地のNPOやJCの人たちとの交流と中間支援組織に関するマネジメント研修。誘われたときに「飛行機代とホテル代を出してくれはるんなら行きますよ〜」と冗談のつもりで言ったら、思いがけず「なんとかするわ」となり、初沖縄行きとなったのでした。研修内容も濃くて、知り合いも増えて、非常に楽しかった〜。スケジュールがカツカツだったため(帰りなんて空港を走っていたほど)、那覇市外へでることができなかったけど、建物のつくりや人の顔をみながら、異文化体験をさせてもらいました。夜は、島唄を唄って踊って、沖縄の夜を満喫〜。

◆スウェーデン便
ff7a0580.jpgスウェーデンにいるLからスウェーデンセットが送られてきた。私の大好きなホットワインのスパイスセットに加えて、チョコレート、ジンジャークッキー、ハーブティー、乾燥ハーブレ麦(水を入れてチンすると、麦粥が簡単にできるのです。冬の朝食にはぴったり)。そして、お願いしていた村上春樹の「ノルウェイの森」スウェーデン語版。少し前の新聞でスウェーデンでハルキムラカミが流行っているっていう記事を読んで以来、ちょっと読んでみたかったのです。正直、村上春樹が好きってわけではないけど、スウェ語版と日本語版を読み比べてみると、彼の文体は非常にスウェーデン語に合ってる気がする。うまく説明はできないけれど。村上春樹の本を読んでいる、とfacebookにあげたら、友達からいっぱい反響がきてびっくり。ほんとに流行ってるらしい。

◆ひそかなる楽しみ
家の近くに大箇温泉浜田温泉という温泉が2つもある。スーパー銭湯ではなく町のお風呂屋さん、といった感じ。どちらも天然温泉で、露天風呂もついていて、非常に気持ちがいい!高くないし、仕事が早めに終わった平日の夜など、頻繁に通いたいものです。極度の冷え性の私にはぴったり。しかし、世の中の銭湯というか温泉が、こんなに繁盛しているものだとは思わなかった。声をかけあったり、おばあさんの背中を流したり、完全にコミュニティとしての役割を果たしている。湯ったりサロン、という名のちょっとした催しまで開催されていたり。冬の楽しみが増えました。






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