November 15, 2025
食事でエネルギー消費?
人が消費するエネルギーは、体を動かさなくても自然に消費される基礎代謝、身体を動かすことによって消費される活動代謝、食事をしたときに消費される食事誘発性熱産生の3つに大別されます。
このうち、総消費エネルギーの約6割を占めるのが基礎代謝です。基礎代謝とは睡眠時など体を動かしていない状態の時であっても、体温を保つ、呼吸をする、血液の循環など、生命を維持する活動に必要なエネルギーのことを指します。活動代謝とは文字通り、体を動かすことによって消費するエネルギーのこと、そしてあまり聞き慣れない食事誘発性熱産生とは、食事をした後に消費されるエネルギーのことで、食後は体がぽかぽかと暖かく感じることがあると思いますが、これは食事誘発性熱産生によるものです。
一日に消費されるエネルギー量の1割程度を占めるもので、安静にしていても消費されるこのエネルギーは胃腸での消化吸収時や、肝臓などで栄養をエネルギーに変換するとき、またエネルギーの元となるブドウ糖をグリコーゲンに変えて筋肉や肝臓に蓄えるときなどに使われます。
「痩せたいから」といって食事量を極端に減らしたりすると、食事誘発性熱産生から得られる1割程度の消費エネルギーを失うことになります。
また、あまり噛まずに食事をしてしまうと、満腹感を得るまでに時間がかかってしまい、食べ過ぎてしまったり、食べたのに満足感が得られなかったりすることが起こります。しかし、よく噛む習慣をつければ過食も防げ、食事誘発性熱産生を高めることができるのです。また、消化吸収に関わる消費エネルギーという点で考えると、ハンバーグのような加工食品より、ステーキのように素材そのものを食べる方が、消費エネルギーは高くなると思われます。よく噛むことに慣れていない方は、食事を「よく味わって食べる」ことを意識してみるのも良いと思います。
体脂肪を燃焼させるには、食事をよく噛むこと、そして適度な運動をすることも消費エネルギーをアップさせることに繋がります。小さな行動の積み重ねで太りにくい体に近づきましょう。
by 黄昏
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このうち、総消費エネルギーの約6割を占めるのが基礎代謝です。基礎代謝とは睡眠時など体を動かしていない状態の時であっても、体温を保つ、呼吸をする、血液の循環など、生命を維持する活動に必要なエネルギーのことを指します。活動代謝とは文字通り、体を動かすことによって消費するエネルギーのこと、そしてあまり聞き慣れない食事誘発性熱産生とは、食事をした後に消費されるエネルギーのことで、食後は体がぽかぽかと暖かく感じることがあると思いますが、これは食事誘発性熱産生によるものです。
一日に消費されるエネルギー量の1割程度を占めるもので、安静にしていても消費されるこのエネルギーは胃腸での消化吸収時や、肝臓などで栄養をエネルギーに変換するとき、またエネルギーの元となるブドウ糖をグリコーゲンに変えて筋肉や肝臓に蓄えるときなどに使われます。「痩せたいから」といって食事量を極端に減らしたりすると、食事誘発性熱産生から得られる1割程度の消費エネルギーを失うことになります。
また、あまり噛まずに食事をしてしまうと、満腹感を得るまでに時間がかかってしまい、食べ過ぎてしまったり、食べたのに満足感が得られなかったりすることが起こります。しかし、よく噛む習慣をつければ過食も防げ、食事誘発性熱産生を高めることができるのです。また、消化吸収に関わる消費エネルギーという点で考えると、ハンバーグのような加工食品より、ステーキのように素材そのものを食べる方が、消費エネルギーは高くなると思われます。よく噛むことに慣れていない方は、食事を「よく味わって食べる」ことを意識してみるのも良いと思います。
体脂肪を燃焼させるには、食事をよく噛むこと、そして適度な運動をすることも消費エネルギーをアップさせることに繋がります。小さな行動の積み重ねで太りにくい体に近づきましょう。
by 黄昏
November 13, 2025
よく噛むと健康に⁉
「噛む」ことが長生きの秘訣であることは、厚労省が行なったプロジェクト研究で「口腔保健と全身的な健康状態の関係について」で報告されています。
「何でも噛んで食べることができる」人を咀嚼良好者と言います。そして、その割合は50歳代で約75%ですが、70歳代で50%以下にに減少しているようです。咀嚼は食べるだけではなく、全身の運動機能や知能の発達、精神活動、病気にまで大きな影響を及ぼします。この調査では、歯を失って噛めない人は、寿命も短くなることを発表しています。また、「噛んで食べる」という人間本来の機能を回復させることで、寝たきりの高齢者が起き上がり、歩き出すという“奇跡的”な臨床例が数多く報告されています。そして、これらが文字通りの“奇跡”でないことは、数多くの研究や調査で確認されています。
さらに、よく噛むと血糖値を下げる効果があることも確認されています。
「咀嚼と肥満の関連性に関する研究」(厚労省研究班)に関わった日本歯科衛生学会の研究チームの実験では、よく噛む「多咀嚼者」は少ない量で満腹感が得られ、食べる量が減る上、血糖値が上がりにくいという結果を発表しています。この実験は30回以上噛んだ場合と、それよりも少ない通常の噛み方を比較して、血糖値を調べたもので、よく噛んだ方が食後のインスリンの分泌量、ピーク量が少ないことが確認されています。よく噛むと歯の歯周組織である歯根膜や咀嚼筋からの刺激が、脳の神経に伝わり、食欲を抑制して満腹感をもたらす効果があります。それが食べ過ぎを防ぐことになるようです。
また、厚労省研究班は65歳以上の高齢者4425人を4年間にわたって追跡調査した結果、歯を失って噛めなくなった人は、認知症のリスクが約2倍も高くなることや、残っている歯が少ないほど記憶や運動などの能力が低下する傾向にあることも報告しています。つまり、噛む力を維持すれば、認知症予防や運動機能低下も防げることになるということです。
スポーツ選手がガムを噛んだり、マウスピースを利用したりしているのも集中力の向上や筋出力の上昇が確認されているからです。簡単に取り組めることなので、ちょっと意識してみてください。アレッと思う発見があるかもしれませんよ。
by 破易怒
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「何でも噛んで食べることができる」人を咀嚼良好者と言います。そして、その割合は50歳代で約75%ですが、70歳代で50%以下にに減少しているようです。咀嚼は食べるだけではなく、全身の運動機能や知能の発達、精神活動、病気にまで大きな影響を及ぼします。この調査では、歯を失って噛めない人は、寿命も短くなることを発表しています。また、「噛んで食べる」という人間本来の機能を回復させることで、寝たきりの高齢者が起き上がり、歩き出すという“奇跡的”な臨床例が数多く報告されています。そして、これらが文字通りの“奇跡”でないことは、数多くの研究や調査で確認されています。さらに、よく噛むと血糖値を下げる効果があることも確認されています。
「咀嚼と肥満の関連性に関する研究」(厚労省研究班)に関わった日本歯科衛生学会の研究チームの実験では、よく噛む「多咀嚼者」は少ない量で満腹感が得られ、食べる量が減る上、血糖値が上がりにくいという結果を発表しています。この実験は30回以上噛んだ場合と、それよりも少ない通常の噛み方を比較して、血糖値を調べたもので、よく噛んだ方が食後のインスリンの分泌量、ピーク量が少ないことが確認されています。よく噛むと歯の歯周組織である歯根膜や咀嚼筋からの刺激が、脳の神経に伝わり、食欲を抑制して満腹感をもたらす効果があります。それが食べ過ぎを防ぐことになるようです。
また、厚労省研究班は65歳以上の高齢者4425人を4年間にわたって追跡調査した結果、歯を失って噛めなくなった人は、認知症のリスクが約2倍も高くなることや、残っている歯が少ないほど記憶や運動などの能力が低下する傾向にあることも報告しています。つまり、噛む力を維持すれば、認知症予防や運動機能低下も防げることになるということです。
スポーツ選手がガムを噛んだり、マウスピースを利用したりしているのも集中力の向上や筋出力の上昇が確認されているからです。簡単に取り組めることなので、ちょっと意識してみてください。アレッと思う発見があるかもしれませんよ。
by 破易怒
November 11, 2025
骨粗鬆症は、防げる!
骨密度が、若年成人平均値(YAM)より80%未満の場合、骨粗鬆症と診断されます。
骨粗鬆症は、原発性骨粗鬆症と続発性骨粗鬆症に分けられます。原発性骨粗鬆症は、閉経や加齢だけでなく、運動不足や生活習慣などの原因が重なっておこり、最も多くみられます。続発性骨粗鬆症とは、特定の病気や薬剤、偏食などによっておこるものです。しかし、加齢、閉経というのは、誰にでも訪れるものです。しかし、それが原因であるなら、防ぎようがないように思いますが、加齢している人、閉経している人が必ず骨粗鬆症になっているわけではありません。
ですから、加齢、閉経というのは、「気をつけなければ骨粗鬆症になる可能性が高くなる」というレベルで考えていただいたら良いのではないかと思います。
骨粗鬆症の治療法は、薬物療法、食事療法、運動療法を提案されます。
日本では、薬物療法が中心となっていますが、一番重要なのが運動療法です。骨密度の決定には、骨にかかる重力負荷がカギになっていると考えられます。カリフォルニア大学で宇宙飛行士たちをCTスキャンで調べたところ、半月の滞在で約20〜30%の骨密度の低下がみられたと報告しています。特に、背骨、かかとなどの重力から身体を支える部分のカルシウムの流失が多く、食べ物を噛むことで刺激を受ける歯槽骨(歯を支える骨)からはカルシウムの流失が少なかったようです。このことからも、骨に刺激になるような運動がたいへん重要になっていると思われます。
女性と男性とでは、骨粗鬆症になる確率は男性のほうが格段と低いですが、この理由は閉経などのホルモンによるものと考えている方は多いですが、一番の理由は筋肉量の差だと思われます。
当院の患者さんの中には、閉経後から骨密度がかなり低下しておられて、カルシウム剤やビタミンDなどのサプリメントを摂取しておられました。しかし、数値は改善せず、諦めておられましたが、当院でBTP(運動療法)を受けられて、一年後に骨密度が正常値になっておられ、現在では年齢より20歳以上の若さの数値を示しておられます。つまり、骨は、何歳からでも若返るということです。
by ガロア
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骨粗鬆症は、原発性骨粗鬆症と続発性骨粗鬆症に分けられます。原発性骨粗鬆症は、閉経や加齢だけでなく、運動不足や生活習慣などの原因が重なっておこり、最も多くみられます。続発性骨粗鬆症とは、特定の病気や薬剤、偏食などによっておこるものです。しかし、加齢、閉経というのは、誰にでも訪れるものです。しかし、それが原因であるなら、防ぎようがないように思いますが、加齢している人、閉経している人が必ず骨粗鬆症になっているわけではありません。
ですから、加齢、閉経というのは、「気をつけなければ骨粗鬆症になる可能性が高くなる」というレベルで考えていただいたら良いのではないかと思います。骨粗鬆症の治療法は、薬物療法、食事療法、運動療法を提案されます。
日本では、薬物療法が中心となっていますが、一番重要なのが運動療法です。骨密度の決定には、骨にかかる重力負荷がカギになっていると考えられます。カリフォルニア大学で宇宙飛行士たちをCTスキャンで調べたところ、半月の滞在で約20〜30%の骨密度の低下がみられたと報告しています。特に、背骨、かかとなどの重力から身体を支える部分のカルシウムの流失が多く、食べ物を噛むことで刺激を受ける歯槽骨(歯を支える骨)からはカルシウムの流失が少なかったようです。このことからも、骨に刺激になるような運動がたいへん重要になっていると思われます。
女性と男性とでは、骨粗鬆症になる確率は男性のほうが格段と低いですが、この理由は閉経などのホルモンによるものと考えている方は多いですが、一番の理由は筋肉量の差だと思われます。
当院の患者さんの中には、閉経後から骨密度がかなり低下しておられて、カルシウム剤やビタミンDなどのサプリメントを摂取しておられました。しかし、数値は改善せず、諦めておられましたが、当院でBTP(運動療法)を受けられて、一年後に骨密度が正常値になっておられ、現在では年齢より20歳以上の若さの数値を示しておられます。つまり、骨は、何歳からでも若返るということです。by ガロア
November 09, 2025
食べ過ぎ病?
先人は食について多くの経験から色々な知恵を持っていました。
「腹八分に病なし、腹十二分に医者足らず」という諺がある通り、経験的に適度な食事が健康に良いと考えていました。また、エジプトのピラミッドの碑文には「人は食べる量の四分の一で生きている。残りの四分の三は医者が食っている」という言葉が残っていて、中国にも同様の内容で言い伝えられているようです。
生活習慣病の高脂血症、高血糖、高コレステロール、高尿酸血症、高血圧などは全て「食べすぎ病」と言っても過言ではないと思います。
癌研究の専門家によると癌も「過食病」に分類されると言っている方もおられるくらいです。癌細胞を研究しているグループの実験した結果によると「毎日十分な栄養を与えて太らせたラット」と「2日おきにしか餌を与えなかった痩せたラット」にそれぞれに一定量の放射線を浴びせた時の発癌は太ったラットのほうが10倍以上の割合であったと報告しています。
今よりずっと貧しい食生活をしていた時代から「食べ過ぎ」が身体を蝕むことは分かっていたようです。
「病気にならない生き方」の著者で医師の新谷弘美氏は、1口に対して100回の咀嚼を推奨しています。確かに、現代人は噛む回数が少なく色々な疾患を招いているのも事実です。また、噛む回数が少ないことも過食につながってもいますので、少ない食事を良く噛んでいただくことが病気を防ぐことに繋がると思います。栄養の視点からは、色々な栄養を摂ることを推奨していますが、どんな食べ方をするかが我々の身体には重要なようです。たくさん噛むことで、少ない栄養源でも唾液が作用し、身体の中で必要な栄養素を補充することもできるようです。
あまり景気の良くない話題が多くなっていると思いますが、健康を損なうとさらに憂鬱な状態を大きくしてしまいます。元気でいることがこの状況に打ち勝つのに重要なことです。適度な食事を良く噛んで、そして適度な運動で元気を獲得し、良くない状況を吹き飛ばしてくださいね。
by フェルマー
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「腹八分に病なし、腹十二分に医者足らず」という諺がある通り、経験的に適度な食事が健康に良いと考えていました。また、エジプトのピラミッドの碑文には「人は食べる量の四分の一で生きている。残りの四分の三は医者が食っている」という言葉が残っていて、中国にも同様の内容で言い伝えられているようです。生活習慣病の高脂血症、高血糖、高コレステロール、高尿酸血症、高血圧などは全て「食べすぎ病」と言っても過言ではないと思います。
癌研究の専門家によると癌も「過食病」に分類されると言っている方もおられるくらいです。癌細胞を研究しているグループの実験した結果によると「毎日十分な栄養を与えて太らせたラット」と「2日おきにしか餌を与えなかった痩せたラット」にそれぞれに一定量の放射線を浴びせた時の発癌は太ったラットのほうが10倍以上の割合であったと報告しています。今よりずっと貧しい食生活をしていた時代から「食べ過ぎ」が身体を蝕むことは分かっていたようです。
「病気にならない生き方」の著者で医師の新谷弘美氏は、1口に対して100回の咀嚼を推奨しています。確かに、現代人は噛む回数が少なく色々な疾患を招いているのも事実です。また、噛む回数が少ないことも過食につながってもいますので、少ない食事を良く噛んでいただくことが病気を防ぐことに繋がると思います。栄養の視点からは、色々な栄養を摂ることを推奨していますが、どんな食べ方をするかが我々の身体には重要なようです。たくさん噛むことで、少ない栄養源でも唾液が作用し、身体の中で必要な栄養素を補充することもできるようです。
あまり景気の良くない話題が多くなっていると思いますが、健康を損なうとさらに憂鬱な状態を大きくしてしまいます。元気でいることがこの状況に打ち勝つのに重要なことです。適度な食事を良く噛んで、そして適度な運動で元気を獲得し、良くない状況を吹き飛ばしてくださいね。
by フェルマー
November 07, 2025
エノキタケ
秋も深まり、いよいよ食欲の秋が本番を迎えます。
特にこの時期は、松茸をはじめ、キノコ類が食卓に上がることが多くなってくるのではないでしょうか。>その中でも今回は、エノキタケについて調べてみました。エノキタケは、日本でもっとも生産量の多いキノコです。旨味が強いキノコとしても知られており、旨味成分のグルタミン酸やグアニル酸が多く含まれています。キノコ類に食物繊維が多いことはよく知られていますが、特に近年注目されているのは、食物繊維の仲間の多糖類「キノコキトサン(キトグルカン)」やβ-グルカンで、
腸内環境の改善、血液中の脂質の低下作用、血圧降下作用、また免疫向上などの作用があるのではないかと期待されています。その他にもキノコと同様にビタミンB1、ビタミンB2、日光の紫外線を浴びるとビタミンD2に変わるエルゴステロール、ナイアシン、カリウムなどを含んでいます。
最近では「生で食べられる」という新しいエノキタケもあるそうですが、基本的には生食は厳禁です。
一般的なエノキタケには蛋白質のフラムトキシンが含まれています。フラムトキシンは強心作用があると考えられていますが、O型赤血球を破壊する溶血作用もあります。熱に弱い性質なので、加熱調理して食べれば、普通に食事をする分には問題はありません。また食物繊維が多いので、よく噛むようにしなければ、消化不良を起こしやすくなります。
旨味成分であるグアニル酸は、生の状態では多くありません。
グアニル酸に変わる前の形で含まれているので、干したり、冷凍したりして細胞が壊れると酵素の働きでグアニル酸になり、美味しく感じられます。エノキタケに限らず、たくさんきのこが手に入ったら、使いやすくほぐしてから密封バッグに入れて冷凍しておくと、すぐに使えて便利ですよ。
また、身体に良いからと言って、大量に食べるのは、逆効果になるので食べ過ぎには気をつけましょう。
by キンバリー
 クリックしていただくと順位が確認できます。
特にこの時期は、松茸をはじめ、キノコ類が食卓に上がることが多くなってくるのではないでしょうか。>その中でも今回は、エノキタケについて調べてみました。エノキタケは、日本でもっとも生産量の多いキノコです。旨味が強いキノコとしても知られており、旨味成分のグルタミン酸やグアニル酸が多く含まれています。キノコ類に食物繊維が多いことはよく知られていますが、特に近年注目されているのは、食物繊維の仲間の多糖類「キノコキトサン(キトグルカン)」やβ-グルカンで、
腸内環境の改善、血液中の脂質の低下作用、血圧降下作用、また免疫向上などの作用があるのではないかと期待されています。その他にもキノコと同様にビタミンB1、ビタミンB2、日光の紫外線を浴びるとビタミンD2に変わるエルゴステロール、ナイアシン、カリウムなどを含んでいます。最近では「生で食べられる」という新しいエノキタケもあるそうですが、基本的には生食は厳禁です。
一般的なエノキタケには蛋白質のフラムトキシンが含まれています。フラムトキシンは強心作用があると考えられていますが、O型赤血球を破壊する溶血作用もあります。熱に弱い性質なので、加熱調理して食べれば、普通に食事をする分には問題はありません。また食物繊維が多いので、よく噛むようにしなければ、消化不良を起こしやすくなります。旨味成分であるグアニル酸は、生の状態では多くありません。
グアニル酸に変わる前の形で含まれているので、干したり、冷凍したりして細胞が壊れると酵素の働きでグアニル酸になり、美味しく感じられます。エノキタケに限らず、たくさんきのこが手に入ったら、使いやすくほぐしてから密封バッグに入れて冷凍しておくと、すぐに使えて便利ですよ。また、身体に良いからと言って、大量に食べるのは、逆効果になるので食べ過ぎには気をつけましょう。
by キンバリー