December 13, 2024
サルコベニアとフレイル
サルコぺニアとは、「加齢による筋肉量の減少および筋力の低下」等の生理的な変化を指します。2016年10月、国際疾病分類に「サルコペニア」が登録され、現在では疾患に位置付けられています。サルコペニアになると、歩く、立ち上がるなどの日常生活の基本的な動作に影響が生じ、介護が必要になったり、転倒しやすくなったりします。サルコぺニアと並んで「フレイル」という言葉を耳にした方も多いと思います。フレイルとは、日本語に訳すと「虚弱」や「脆弱」などを意味する言葉で、「加齢により心身が老い衰えた状態」のことを言います。サルコペニアが筋肉量の減少にターゲットを置いているのに対して、フレイルは、広い範囲を含む概念で、身体的な問題のほか、認知機能の衰えなどの精神・心理的問題、独居や経済的困窮などの社会的問題等も合わせて、要介護状態の前段階と位置づけられています。
また「ロコモ」という言葉も耳にすることが多いと思いますが、「ロコモティブシンドローム」の略で、運動器(骨・関節・筋肉・神経など)の機能低下のために活動機能の低下をきたした状態を言って、生理的なレベル低下に至っていない状態のことを言います。しかし、ロコモティブシンドロームが継続するとサルコペニアに進行し、介護状態にも繋がります。
サルコペニアやフレイルは加齢によるものと考えられていますが、年齢を重ねると全員がそのような状態になるわけではないため、加齢が原因とは考え難いと言えます。年齢よりも日常的に「身体を動かす機会が少なくなること」が原因と捉える方が正しいと思います。動くのを基準に造られている身体にとっての「運動」は元気な人、運動好きな人だけが行うものではなく、健康的に過ごすために、老若男女問わず、皆さんに必要なものと考えた方が良いでしょう。
実際、当方には20代の方から、最高齢では93歳の方が来られていますが、運動することで皆さん健康を回復され、元気になっておられます。健康的に過ごすために、是非運動を習慣化してみませんか?
by 我他漏
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また「ロコモ」という言葉も耳にすることが多いと思いますが、「ロコモティブシンドローム」の略で、運動器(骨・関節・筋肉・神経など)の機能低下のために活動機能の低下をきたした状態を言って、生理的なレベル低下に至っていない状態のことを言います。しかし、ロコモティブシンドロームが継続するとサルコペニアに進行し、介護状態にも繋がります。
サルコペニアやフレイルは加齢によるものと考えられていますが、年齢を重ねると全員がそのような状態になるわけではないため、加齢が原因とは考え難いと言えます。年齢よりも日常的に「身体を動かす機会が少なくなること」が原因と捉える方が正しいと思います。動くのを基準に造られている身体にとっての「運動」は元気な人、運動好きな人だけが行うものではなく、健康的に過ごすために、老若男女問わず、皆さんに必要なものと考えた方が良いでしょう。
実際、当方には20代の方から、最高齢では93歳の方が来られていますが、運動することで皆さん健康を回復され、元気になっておられます。健康的に過ごすために、是非運動を習慣化してみませんか?
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December 11, 2024
パーキンソン病
パーキンソン病は、中脳の黒質という部分で神経伝達物質のドーパミンをつくる細胞が減り、体の動きに障害が出る難病で、国内には15万〜20万人の患者がいます。米俳優の映画「バックトゥザフューチャー」主演マイケル・J・フォックスさんが29歳で発症したことが知られていますが、若年性パーキンソン病の割合は1割ほどに過ぎません。50代以降の患者が多く、65歳以上の高齢者では100人に1人と言われており、高齢化とともに各国で患者が増えております。
主な症状は、「動作が遅くなる」、「手足が震える」、「関節などが固くなる」、「体のバランスが取れなくなる」などで、便秘や睡眠障害、うつ病といった症状が出ることも多いようです。ゆっくりと進行し、かつては「発症から10年後には寝たきりになる」ともいわれていました。
治療の基本は薬物療法で、ドーパミンを補充する薬のほか、ドーパミンの代わりになる薬、ドーパミンの効果を高める薬などを使うことで、長期間、症状をコントロールできるようになります。しかし、病気が進んで薬の効き目が悪くなると、胃に穴をあけて小腸まで管を通し、体の外からポンプで持続的に薬を届ける持続経腸療法と、頭蓋骨に穴をあけて脳に電極を差し込み、体内に埋め込んだペースメーカーで脳を刺激する脳深部刺激療法(DBS)の治療法が提案されます。どちらを選択するのかは、年齢や認知症の有無、治療薬への反応などをもとに検討するようです。
そして、リハビリテーションも、症状の緩和に効果があることが確認されており、4年前に改訂された日本神経学会の診療ガイドラインには、体を動かす運動療法のほか、言語訓練や音楽療法などの有効性が盛り込まれています。病気の進行を抑えられるし、認知症の予防にもつながるなど、早期から進行期まで、どのステージにおいても有効性が高く、早期からリハビリを始めた方が良いと認められているので、なるべく早くに取り組むようにする方が良いです。また、パーキンソン病が、抗生物質の多様に因って、脳内の神経伝達物質を作成し、コントロールしている腸内細菌が乱されてドーパミン合成ができなくなっているとフィンランドのヘルシンキ大学の研究チームが発表しています。抗生物質の利用を控えるようにすることも大切です。
by 倍筋愚
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主な症状は、「動作が遅くなる」、「手足が震える」、「関節などが固くなる」、「体のバランスが取れなくなる」などで、便秘や睡眠障害、うつ病といった症状が出ることも多いようです。ゆっくりと進行し、かつては「発症から10年後には寝たきりになる」ともいわれていました。
治療の基本は薬物療法で、ドーパミンを補充する薬のほか、ドーパミンの代わりになる薬、ドーパミンの効果を高める薬などを使うことで、長期間、症状をコントロールできるようになります。しかし、病気が進んで薬の効き目が悪くなると、胃に穴をあけて小腸まで管を通し、体の外からポンプで持続的に薬を届ける持続経腸療法と、頭蓋骨に穴をあけて脳に電極を差し込み、体内に埋め込んだペースメーカーで脳を刺激する脳深部刺激療法(DBS)の治療法が提案されます。どちらを選択するのかは、年齢や認知症の有無、治療薬への反応などをもとに検討するようです。
そして、リハビリテーションも、症状の緩和に効果があることが確認されており、4年前に改訂された日本神経学会の診療ガイドラインには、体を動かす運動療法のほか、言語訓練や音楽療法などの有効性が盛り込まれています。病気の進行を抑えられるし、認知症の予防にもつながるなど、早期から進行期まで、どのステージにおいても有効性が高く、早期からリハビリを始めた方が良いと認められているので、なるべく早くに取り組むようにする方が良いです。また、パーキンソン病が、抗生物質の多様に因って、脳内の神経伝達物質を作成し、コントロールしている腸内細菌が乱されてドーパミン合成ができなくなっているとフィンランドのヘルシンキ大学の研究チームが発表しています。抗生物質の利用を控えるようにすることも大切です。
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December 09, 2024
糖質良くない?
炭水化物を摂り過ぎることの影響は、太ることです。しかし、「摂り過ぎること」はよくありませんが、「抜くこと」もよくはありません。夕食で炭水化物を抜くのは、夜は寝るだけでエネルギーの使用量が少ない時間帯なので、エネルギー源である炭水化物は必要ありません。寝ている間は、蓄積エネルギーを消費して、身体のメンテナンスを行いますので、栄養補給は少ない方が良いと思います。しかし、エネルギーが必要な朝、昼などの日中の活動時期は、すぐに使われるエネルギーとして炭水化物は必要です。特に、朝食は炭水化物をしっかり摂って、脳の活動レベルを早く上げて一日の良いスタートには必要です。
炭水化物の抜きすぎや炭水化物ゼロの生活は、栄養学的に見るととても危険なものです。体が炭水化物の不足分を脂質で補おうとするため、脂肪の分解産物であるケトン体が増加して血中に増える「ケトーシス」と言う状態になります。ケトーシスでは、吐き気や嘔吐、腹痛などの消化器症状ですが、ケトン体の量がさらに増え、血液が酸性に傾くとケトアシドーシスに進行して、意識障害や昏睡といった危険な状態になります。
「炭水化物抜きダイエット」など、単一の栄養素に着目したダイエット法は、シンプルでとても分かりやすいため、しばしば流行します。でも、「流行」になったものは長く続けるのは難しく、極端な方法で一時的に体重を落としても、やめた途端にリバウンドしてしまっては意味がありません。本当に成功できるダイエットは「やめよう」と思うことがなく、「頑張って続けよう」ではなく、無理なく続けられる方法であるべきです。大切な栄養素である炭水化物も適量に取り、運動も取り入れながら、上手に続けられる食生活を目指しましょう。
by 破易怒
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炭水化物の抜きすぎや炭水化物ゼロの生活は、栄養学的に見るととても危険なものです。体が炭水化物の不足分を脂質で補おうとするため、脂肪の分解産物であるケトン体が増加して血中に増える「ケトーシス」と言う状態になります。ケトーシスでは、吐き気や嘔吐、腹痛などの消化器症状ですが、ケトン体の量がさらに増え、血液が酸性に傾くとケトアシドーシスに進行して、意識障害や昏睡といった危険な状態になります。
「炭水化物抜きダイエット」など、単一の栄養素に着目したダイエット法は、シンプルでとても分かりやすいため、しばしば流行します。でも、「流行」になったものは長く続けるのは難しく、極端な方法で一時的に体重を落としても、やめた途端にリバウンドしてしまっては意味がありません。本当に成功できるダイエットは「やめよう」と思うことがなく、「頑張って続けよう」ではなく、無理なく続けられる方法であるべきです。大切な栄養素である炭水化物も適量に取り、運動も取り入れながら、上手に続けられる食生活を目指しましょう。
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December 07, 2024
肌は、弱酸性?
ボディソープや洗顔料などで「弱酸性」という言葉使われていることが多いと思います。一般的に健康な肌は、pH4.5〜6.0の弱酸性だからです。しかし、生まれたての赤ちゃんの肌は中性ですが、生後5〜6週間で弱酸性になると言われています。健康な肌は「自らの肌を弱酸性に保つ」ように作用するのは、「肌が弱酸性であることで細菌の繁殖を防ぐことができる」、「肌トラブルを避けることができるようにする」という恒常性機能があるからです。
健康な肌が「自らの肌を弱酸性に保つ」ポイントは2つ、「皮脂膜」と「皮膚常在菌」です。肌を覆う「皮脂膜」は弱酸性で、この皮脂膜を作るサポートをするのが「皮膚常在菌」です。皮脂膜は皮膚常在菌がつくる分泌物からできた脂肪酸、汗などに含まれる乳酸やアミノ酸が混ざり合うことで作られています。つまり、「人本来の自らの肌を弱酸性に保つ力」は継続的に弱酸性の「皮脂膜」を生成することができる「皮膚常在菌」がいるからです。健康なお肌を保てるのは皮膚常在菌のおかげなのです。だから、通常の石鹸などで、洗った後の肌は、弱アルカリ〜中性くらいになってしまい、外からの刺激に弱くなってしまいます。しかし、健康な肌であれば、しばらくすると弱酸性に戻るのですが、回復するまでの間は肌に負担がかかっています。肌の弱い人にとってはその間に肌が赤くなったり、カサカサし肌荒れの原因となってしまいますので、弱酸性の洗浄剤で洗えば肌にも優しいというわけです。当然、感染症対策の一つである消毒は、皮膚の常在菌も除去するので、肌は荒れるだけでなく、外部の良くない細菌やウィルスに抵抗する作用は落ちてしまいます。自分を守るつもりが、身体を弱くしていることになりますので、殺菌、消毒は、過度にすると何も良いことはありません。
人間には、体内部で細胞などを再生したり、修正する能力が備わっております。運動したり、血液の循環を良くすることでこの能力は上がり、身体を正常な状態で保つのにも役立ちます。きれいなお肌、若々しい肌年齢を保つためには外部からだけではなく、体の内部からも刺激に強い体作りが必要です。お肌のためにも消毒はホドホドにして、運動するように努めてくださいね。
by 自奇留
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健康な肌が「自らの肌を弱酸性に保つ」ポイントは2つ、「皮脂膜」と「皮膚常在菌」です。肌を覆う「皮脂膜」は弱酸性で、この皮脂膜を作るサポートをするのが「皮膚常在菌」です。皮脂膜は皮膚常在菌がつくる分泌物からできた脂肪酸、汗などに含まれる乳酸やアミノ酸が混ざり合うことで作られています。つまり、「人本来の自らの肌を弱酸性に保つ力」は継続的に弱酸性の「皮脂膜」を生成することができる「皮膚常在菌」がいるからです。健康なお肌を保てるのは皮膚常在菌のおかげなのです。だから、通常の石鹸などで、洗った後の肌は、弱アルカリ〜中性くらいになってしまい、外からの刺激に弱くなってしまいます。しかし、健康な肌であれば、しばらくすると弱酸性に戻るのですが、回復するまでの間は肌に負担がかかっています。肌の弱い人にとってはその間に肌が赤くなったり、カサカサし肌荒れの原因となってしまいますので、弱酸性の洗浄剤で洗えば肌にも優しいというわけです。当然、感染症対策の一つである消毒は、皮膚の常在菌も除去するので、肌は荒れるだけでなく、外部の良くない細菌やウィルスに抵抗する作用は落ちてしまいます。自分を守るつもりが、身体を弱くしていることになりますので、殺菌、消毒は、過度にすると何も良いことはありません。
人間には、体内部で細胞などを再生したり、修正する能力が備わっております。運動したり、血液の循環を良くすることでこの能力は上がり、身体を正常な状態で保つのにも役立ちます。きれいなお肌、若々しい肌年齢を保つためには外部からだけではなく、体の内部からも刺激に強い体作りが必要です。お肌のためにも消毒はホドホドにして、運動するように努めてくださいね。
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December 05, 2024
ケガをしたら?
怪我をした時の対処の仕方が、適切かどうかで回復の早さや度合いが決まると言っても過言ではありません。今までは、怪我をした時の応急処置として「RICE処置」が主流に考えられ、実際教科書などにも記載されており、耳にしたことがある方もいるかと思います。
Rest…安静にする
Ice…患部を冷やす
Compression…患部を圧迫する
Elevation…患部を心臓よりも高い位置に挙げる
しかし、実はこのRICE処置はハッキリとした医学的根拠に基づいたものではなく、経験などから考えられたものなのです。この考え方も少しずつ変化しており、近年ではRICE処置に変わる新たな処置法として「PEACE & LOVE」が提唱されるようになっています。
【PEACE】とは受傷直後の対応手順を表しています。
Protection…患部を保護する
Elevation…患部を心臓より高い位置に挙げる
Avoid Anti-inflammatories…抗炎症薬を避ける
Compression…患部を圧迫する
Education…教育する(状態に適した対処法を教える)
【LOVE】ではPEACE処置の数日後からの回復に関する処置の手順を表しています。
Load…徐々に負荷を上げる
Optimism…楽観思考
Vascularization…血流を改善させる
Exercise…運動する
炎症を抑えることで患部の回復を遅らせることが分かっているため、素早い回復には抗炎症薬を避けることが大切です。またそれと同様にアイシング(患部を冷やすこと)も感覚を麻痺させ痛みを鈍らせることはできますが、素早い回復にはつながりません。万が一ケガをしてしまった場合は正しい処置を行い素早く回復させましょう。
また、当方でも怪我をした時にこそ、適切に身体を動かすことを推奨しています。
by 太久籠
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Ice…患部を冷やす
Compression…患部を圧迫する
Elevation…患部を心臓よりも高い位置に挙げる
しかし、実はこのRICE処置はハッキリとした医学的根拠に基づいたものではなく、経験などから考えられたものなのです。この考え方も少しずつ変化しており、近年ではRICE処置に変わる新たな処置法として「PEACE & LOVE」が提唱されるようになっています。
【PEACE】とは受傷直後の対応手順を表しています。
Protection…患部を保護する
Elevation…患部を心臓より高い位置に挙げる
Avoid Anti-inflammatories…抗炎症薬を避ける
Compression…患部を圧迫する
Education…教育する(状態に適した対処法を教える)
【LOVE】ではPEACE処置の数日後からの回復に関する処置の手順を表しています。
Load…徐々に負荷を上げる
Optimism…楽観思考
Vascularization…血流を改善させる
Exercise…運動する
炎症を抑えることで患部の回復を遅らせることが分かっているため、素早い回復には抗炎症薬を避けることが大切です。またそれと同様にアイシング(患部を冷やすこと)も感覚を麻痺させ痛みを鈍らせることはできますが、素早い回復にはつながりません。万が一ケガをしてしまった場合は正しい処置を行い素早く回復させましょう。
また、当方でも怪我をした時にこそ、適切に身体を動かすことを推奨しています。
by 太久籠
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