May 29, 2023

良い睡眠で脳機能アップ!

eb2c076bc541c8f13bb28d0d0a3ee44d 睡眠が学習や記憶に重要な役割を果たすことはわかっていましたが、その詳しい仕組みは謎で、レム睡眠とノンレム睡眠の役割も、議論の対象になっていました。この度、寝ている間に脳が学ぶ仕組みの一端を、米ブラウン大の研究グループが「国際科学誌ネイチャーニューロサイエンス」に発表しました。
 研究グループは、18〜30歳の81人の被験者に参加してもらい、画像を使った「視覚学習」を使って脳の働きを調べました。e53fae8e31d2abed1e199f6186c157a4-300x228雑多な線で見分け難くした「縞模様」を繰り返し見せ、縞模様の方向の識別率を上げる訓練で、意識しない間に脳が学習したことを客観的に調べることができます。学習Aの後にテストをして、90分寝てもらい、脳波で睡眠のパターンを測りながら、視覚をつかさどる脳の領域の働きをMRIで調べて、睡眠後に再び学習Aのテストをした後、別の視覚学習Bを行いました。296d5c9440d66eb07daa51aedd01c0f5-150x150MRIで調べると、ノンレム睡眠の間は通常より、その領域が興奮していることが観察されて、脳の中で学習が繰り返され、神経細胞の新しいつなぎ目ができ、神経回路が変化しやすい状態になっていると推定されました。興奮の変化が大きい人ほど、睡眠後に学習Aの成績がよく、ノンレム睡眠中に学習を繰り返していることが示されたのです。
1dc9e97d3bc2133d45d28919334665f8-150x150 一方、レム睡眠の間は通常より抑制的になり、神経回路が変化しにくい状態になり、学習したことを固定、記憶していると推定されます。レム睡眠があると、学習Bを行った後も学習Aの効果が残っていましたが、レム睡眠がないと、BによってAの効果が消されてしまうことも確認されました。
db911e5c51b3d2beab227fe7dd7a4535-300x162 つまり「ノンレム睡眠かレム睡眠の一方だけが効くのではなく、ノンレム睡眠で学習し、レム睡眠でその効果を固定し、両方が相補的な役割を果たしている」ことが分かりました。良い睡眠が学習効果にも大きく影響するので、徹夜して勉強するより睡眠を上手く利用したいですね。

by ボンドマン        応援クリックよろしくお願いします。



attivobodycare at 17:00コメント(0)睡眠脳科学 

May 27, 2023

エアコンの利用方法

 まだ5月というのに真夏日が各地で確認されるなど気温上昇が、著しくてエアコンのお世話になっている人も多いと思います。33fb83fbc1c78f3168cc36b1cbff0005-300x181また、暑くジメジメとした天気が続いていることも手伝ってエアコンの利用者は増えています。エアコンの冷房機能は、吸い込む空気を冷やすことを目的としています。温度が高く、暑いためにエアコンの冷気を直接浴びる人も多いようですが、人工的に冷やされた風を直接浴びれば体が冷えてしまい、様々な不調をもたらします。
・血行が悪くなる1838766699bc7eb805f609ae6e80b0cd-263x300
 冷気で冷えて血行が悪くなります。さらに血行が悪くなると、浮腫みの症状が起きます。特に粘膜が露出している目や鼻、喉の血行が悪くなると、粘液の分泌も悪くなり、腫れ・赤みの症状を引き起こします。
・自律神経のバランスが崩れる1fb870efa554f448bfea18c69d28c6db-276x300
 人工的な冷気で体が冷やされることで、自律神経のバランスが崩れます。バランスが崩れると、体温調節や発汗などのコントロールも崩れ、冷えに対しての抵抗が弱くなります。
・筋肉や関節が固くなる
 体が冷やされると、筋肉は熱を発生させようと収縮し、固くなります。f0a81e9ab1e4d1d220e66da25822ba86-300x105動かし難くなるだけでなく、肩凝りや腰痛にも繋がります。また、動きが悪くなると内臓にも影響があり、便秘や腹痛、下痢になったりもします。更に、関節の可動域が狭くなってしまい、いつも通りに体を動かしているつもりでも、偏った動かし方になって関節に炎症を起こすこともあります。
 このような不調を防ぐために、冷気を直接浴びないようにして、冷たい空気が集中しないように、扇風機を併用し、空気を撹拌することをお勧めします。c227bd0cd93f4532ce721b38226faeadまた、肌をできるだけ露出させないことも重要です。そして、適度な運動で身体の冷温覚の反応を良くすることも予防に繋がります。冷房と上手く付き合いながら、この先の季節を乗り越えていきましょう。

by 我他漏        応援クリックよろしくお願いします。



attivobodycare at 17:00コメント(0)健康対策 

May 25, 2023

メニエール病

baa62f6d4e6ab068864f0df89074f313-131x300 メニエール病は、体の平衡感覚をつかさどる耳の奥の“内耳”にリンパ液がたまることによって生じて、30〜50歳代で発症することが多い病気です。発症すると耳が詰まったような違和感や軽度の聴力低下が引き起こされるだけでなく、体の平衡感覚に異常が起きて「回るようなめまい」が生じ、耳鳴りやさらなる聴力の低下が起こるようになるとされています。
《メニエール病の原因》40b7068ee32053d1b0901d5ffdaeb275-300x217
 メニエール病の正確な原因はまだ解明されていないのですが、内耳にある三半規管と蝸牛を満たす内リンパ液が増えすぎることが関係していると考えられています。内耳には、体のバランスをとる三半規管や耳石器、音を感じ取る蝸牛などがあり、これらは内リンパ液という液体で満たされています。ba35df4ea75e752055e8d58ef607c8fd-300x99この内リンパ液が増加する事によって、三半規管の働きが悪くなりめまいが起きます。また蝸牛にも影響して難聴や耳鳴りが起こります。内リンパ液が増えすぎるのは、ストレスが関係しているのではないかと考えられています。睡眠不足や疲労など、ストレスを溜めやすい人に起こりやすい傾向があります。
《メニエール病の症状》606d601cb8e950fc8b799322041bd51e-200x300
 疲れやストレス、睡眠不足などが原因となるケースが多く、耳鳴り、難聴などの回転性めまいなどがあります。めまいは数十分続く回転性を基本としますが、浮動性の場合もあります。進行すれば、中高音域にも感音難聴を生じ、全周波数に増悪していきます。症状の推移に関しては、発作期と間歇期(かんけつき)があり、発作期は、強いめまい、難聴が主訴で、耳鳴、耳閉感、聴覚過敏などもありrます。間歇期は、強いめまい症状はありませんが、症例によっては不定の浮動感などを訴えます。聴覚症状は軽減しますが、少し残存することが多いようです。難聴は罹患期間が長期化して発作を反復するにつれて次第に強くなり、経過中に反対側の聴力にも影響し、両側ともなってしまう場合もあるようです。
《メニエール病 治療》f5b20633737a311c2630325af37aa693
 現在、メニエール病の根本的な治療法は残念ながら見つかっていませんが、基本治療として、薬物治療です。そして、中耳加圧治療などもあります。それでも改善しなかったり、症状が強い場合には手術を行ないます。
2c83b139837986c3b6d855b1de4e3b50-233x300 メニエール病は、命には危険を及ぼすことはありませんが、症状が繰り返されたり、難聴が悪化し、憂鬱な状態が続きます。日常生活では、ストレス解消や適度な運動、十分な睡眠を心掛けることで改善する可能性も高いようです。

by 太久籠        応援クリックよろしくお願いします。



attivobodycare at 17:00コメント(0)疾患(傷病) 

May 23, 2023

減量が脳を活性化する!?

a695d2a897b40d71bc8caad71c825d30-300x163 東京大学と自然科学研究機構生理学研究所等の共同研究グループは、試合に向けて減量トレーニングに取り組むプロボクサーの脳内で、運動を司る部分の神経細胞をつなぐ線維量などが増えていることを確認しました。これまで「減量トレーニングで身体のキレが増す」と経験的に言われてきましたが、この研究によって科学的根拠が示されました。
4b79bba277f1d79d8995b985be6f2d0a-297x300 この研究では、プロボクサー21人の脳をMRI(磁気共鳴画像)で撮影したところ、試合直前の脳は1カ月前に比べ、運動などに関与する「線条体被殻」と前頭葉の「第一次運動野」の神経細胞同士をつなぐ白質線維が、平均して2倍近く増えていました。また、体重が減ったボクサーほど血流量が増える傾向も確認されています。この部分の線維量や血流が増えりと神経細胞同士の構造的、機能的な結び付きが強まります。例えば「ワンツーパンチ」のような連続運動が、よりスピーディーでスムーズな連続した動きが可能になります。
ce19785611009527525e962a303dcbc0-181x300 しかし、試合1カ月後の脳は線維量が減っていたことから、試合前の減量トレーニングの効果が出ていたと考えられます。減量によって脳の働きが活性化されるのは、エネルギーが枯渇している状態では、エネルギー(食べ物)等を得るために早く、力強く動きけるように機能アップさせる必要があったからと推測されます。そして、この研究論文の責任著者は「感覚や経験ではなく、科学的根拠に基づく練習メニューの立案などに役立つ」と意義を説明しています。
0a979f9bf22ea2dde746197f9823356a-130x300 身体にエネルギーが余分にあると身体は重く、動きも悪くなりますが、それだけでなく脳の働きも悪くなります。つまり太るのは、身体にも、脳にも良くないと言えるので、できるだけ太らないように習慣付けることが重要です。

by 知得瑠        応援クリックよろしくお願いします。



attivobodycare at 17:00コメント(0)脳科学ダイエット 

May 21, 2023

微量栄養素

7c28d982b586f05d61a7f264e2a96784-150x150 ダイエットや食事に気をつけてる方は、栄養を気遣っている方は多いと思います。その中でも三大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物)に意識が向きがちですが、それらを上手くエネルギーとして代謝したり、身体を作る上で栄養素を吸収したりする為に必要なのが、ビタミン、ミネラルです。
9d02fe47f7da8fbaaf0dfaccf07b8b82-300x130 ビタミンは、現在確認されている主なモノは、13種類(ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンb2、ビタミンB6、ナイアシン、パトテン酸、ビオチン、葉酸、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK)あります。これら全てに特徴があり不足していると風邪をひきやすくなったり、肌が荒れたりなど身体に不調が起きやすくなります。
 世間を騒がせている新型コロナウイルス感染症などの感染予防にビタミンDが重要とされています。7a0d070b4439da43f3c35cf0ddc05935-300x95ビタミンDには免疫力を高めたり、骨を強くするなどの働きがあります。と不足する事で体が弱くなりやすくなってしまいます。特に気をつけていただきたいのは高齢者や肥満の方々です。コロナ以外にも」ウイルスは存在しますし、高齢者の方などは骨折のリスクも高まってしまうので気をつけましょう。もちろんビタミンDだけに注目するのではなく、いろんな栄養素をバランスよく満遍なく摂る事が大切です。
49be300ae8fc0a332f22540660e0faff-300x203 不足すると身体に不調が現れやすい微量栄養素ですが、食材から全て摂るのはとても難しいです。しかし、しっかりと野菜、お肉、魚、お米などをバランスよく食べていれば、大丈夫です。現在スーパーなどで並べられている野菜は、60年前と比べて栄養素が減少していると言われていますが、気にせずバランスを優先してください。昔と違って身体に必要な栄養を取るのは、簡単に手に入るようになっています。バランスの良い食事 画像1
 食事自体が偏りがちになっている方は、サプリメントや健康食品などに頼らず、バランス良く、よく噛んで食べるように心掛けてくださいね。

by 筋誤労        応援クリックよろしくお願いします。



attivobodycare at 17:00コメント(0)食事栄養素 
Categories
Archives
Search