July 15, 2017

坐骨神経痛?

 坐骨神経には、感覚、運動を制御する神経が走っています。痛みを感じるのは、感覚を制御する神経が圧迫されているからです。また、同時に運動神経も圧迫されますので、脳からの命令が足にうまく伝わらないため、足がもつれる、何でもないところでつまずく、などの運動障害が起こります。この運動障害が長引くと筋肉が正常に機能しなくなり筋力低下が起こります。
坐骨神経 画像1 仙骨辺りから出た坐骨神経は、お尻を通って太ももの後面、ふくらはぎを通って足に広がります。坐骨神経痛はこの坐骨神経の周辺に痛みが出ます。また、どの場所が圧迫されているかにより痛みの部位が異なり、その症状は臀部、太腿、膝、足先へと徐々に広がっていきます。腰が悪くても坐骨神経の支配域である太ももやふくらはぎ、足などに痛みを起こすのです。主なモノは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離すべり症、梨状筋症候群、などがあります。
 同じ姿勢が続いたり、慢性的なストレスなどで、心身の緊張状態が続くと交感神経が過剰になり、筋肉は緊張し血管を収縮させ、血流を悪くします。そうなると、体内の酸素や栄養を招き、血液にブラジキニン等の発痛物質を生じます。この発痛物質が痛みの信号となり、神経を伝って、脳に痛みを伝えます。
 例えば、椎間板ヘルニアなどの激しい痛みの原因は、炎症ですが、炎症が発生していれば神経根が圧迫されていなくても痛みが発生します。また、ヘルニアにより血管が圧迫されると、血流の障害が起きるため、発痛物質が産生されて痛みが強まります。
 「痛みは、身体の異常を知らせる大事な警告反応」という観点から考えると、何が原因で痛みが出ているのかをしっかり確認していく必要があります。その原因を除去しないことには、根本的な改善にはならないと思います。

by SYU         クリックお願いします。




attivobodycare at 00:30コメント(0)疾患(傷病)  

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Categories
Archives
Search