
走るのが速い人の身体の特徴は、色々な条件はありますが、その一つに、水槽に脚をつっこんで容積を調べると速い人においては、この容積が小さいという結果が得られるようです。走るときの脚のスイング動作での等価質量(股関節を支点にスイングするときの感じる重さ)の約90%が膝下によるものなので小さく、細い方が有利ということのようです。

簡単に説明すると速く走るために足のスイングのスピードを上げたい場合は、脚を太く、大きくすることは望ましくなく、特に膝下が太い場合は、重くなるので走る時にはかなりの負担になります。

スプリンターが、ハムストリングスや殿筋の発達がすごく、その部分をしっかりトレーニングをしていることは体型からも分かります。この筋肉の働き自体がスイングするときのエネルギーを生むという観点でトレーニングが行われているようなのですが、姿勢の面から見ても理にかなっています。

これらの筋肉は、骨盤を伸展される作用があり、体の重心線を重力負荷に対して鉛直にしてくれ、他の筋肉に余計な負荷をかけずにすむ姿勢でいられます。だから、下腿部や大腿部前面は極端に大きく発達しなくなります。以前より記録が更新されているのは、体型をも変化させることになっているのだと改めて感心します。

つまり走ることがきれいにできている方は、下肢などの身体への負担も少ないし体型もきれいになっていくと考えられます。ダイエットや健康のためにジョギングやウォーキングに取り組んでいて、体型が良くなっていない方は、お尻や大腿部の裏側の筋肉を刺激するようにしてみてください。変化が出てくる可能性は大きいですよ。
by 筋知良      
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