2018年5月26日(土曜日)

 高尾山へハイキング

 姉の滞在中は、ぜひ高尾山にと、考えていましたので、さっそくバスで
京王線の「聖蹟桜ヶ丘」駅に出ました。
 今日の天候は曇り時々晴れの暑くもなく寒くもない絶好の天候です。
 姉に京王百貨店で買ってもらった、服と、紙製の帽子をかぶり、靴は運
動靴というスタイルで京王電鉄に乗車、高尾山口駅に到着しました。
 高尾山口の駅舎は、天井から廂(ひさし)にかけて、杉の木でモダンに
デザインされ、この山にふさわしい雰囲気を醸し出していました。また駅
を出ると、騒音もなく、空気が凛とし、聖域的なにおいがしました。
 そしてゆるやかな勾配の道をゆっくりと進み、ケーブルカーの乗り場に
来ました。この駅構内には、演歌歌手の「北島三郎」の銅像が設置されて
います。氏は、八王子在住でもあり、杉の苗を10万本以上寄進されてい
ますので、その関係でしょうか。
 このケーブルカーが軌道の上を車体が客を乗せ急斜面の山を登って行
きます。この傾斜角度は、日本一だといいます。

         ケーブルカー乗り場
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     ケーブルカーから下を見下した風景
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       ケーブルカーがすれ違う場所
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 写真より、実際は山の森の深さ(落差)に、驚かされます。

          車窓からの眺め
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 「高尾山の天狗さま」

 高尾山は昔から神仏のお力に満ちた霊山であり、人々の心の故郷、祈り
のお山でした。お陽さまの光や、風や雨、草木や沢の水にさえ神仏の尊い
教えが示されるとして、山伏が修行を積むお山でもあります。
時には、厄除も伴う修行の守り神として、高尾山には、天狗さまが棲むと
信じられております。そして今、天狗さまは、修行を積む山伏のみならず
、日々精進努力をする私たちにも、困難を乗り越える力を与えて下さるの
です。
こちらの威風堂々としたお姿をされる天狗様は、永和年間に京都、醍醐山
より、峻源大徳が入山され、高尾山を中興開山されてから、六百三十年を
記念して当山第三十二世、貫主大島笹玄大僧正の発願により、平成十七年
に、ご信徒の貴重な浄財により造立されました。高尾山の天狗さまは、訪
れる善男善女を静かに我々を見守っておられます。

         高尾山の天狗さま
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 姉は、この高尾山に上るのは初めてでしたので、大変満足そうにいろい
ろとしゃべったりしながら、108段の階段を上がり、薬王院の仁王門に
到着しました。ここで記念写真を撮り薬王院に拝殿してきました。

 ❖薬王院仁王門
 説明板によりますと、高尾山薬王院有喜寺本堂前に南面して、三間一戸
、八脚門、単層、寄棟造、柿葺製鋼板葺屋根の仁王門が建立されています。
向かって左側に密迹剛力士像吽形(うんぎょう)、右側には那羅延近金
剛力士像(阿形)が安置されています。
仏法守護のための仁王像を安置する仁王門は、必ず三間の桁行(間
口)で、一つの出入り口を備えた三間一͡戸形式で建てられています。
薬王院
仁王門の各柱間寸法は、桁行中央の間2.43m、仁王門を
安置する両端間1.82m、桁行全長6.07mになります。
 梁間(奥行き)は二間で、一間の寸法は桁行両端間と同じ1,82m、梁間
長3,64mです。柱間の平面形は、左右前後ともに対称となっています。こ
の柱を含む構造材には、弁柄が塗布されています。寄棟造の屋根は、か
つて厚さ3㎜ほどの板を重ねて葺いた柿葺きでしたが、現在は柿葺製鋼板
葺きとなっています。仁王門の建立年代を示す直接の資料はありませんが、
金剛力士像胎内から発見された修理銘板の記載内容と建築様式から、十七
世紀後半から十八世紀前半頃に建立されたと推定されます。

 高尾山薬王院(たかおさんやくおういん)は、東京都八王子市の高尾山
にある寺院。真言宗智山派は関東三大本山のひとつである。正式な寺名は
高尾山薬王院有喜寺だが、一般には単に「高尾山」あるいは「高尾山薬王
院」とよばれる。薬王院と参道の杉並木は八王子八十八景に選ばれている。

                              高尾山薬王院有喜寺

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ケーブルカー高尾山駅前の広場での風景
  神事に関連した踊りを披露する地元(八王子)の方々
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 姉と、妻三人での高尾山ミニハイキングは、楽しい時間となりました。
帰りのロープウェーに乗る前のお店で買った、大きめの胡麻入り串団子に
アンコの入ったのが大変おいしかったので、「またケーブルカーに乗って
食べに来ようか」と皆で大笑いしたところです。