夕方、他の木々に紛れて気がつかなかったのですが、四季薔薇が咲
いているのを見つけました。
 庭の隅のほうに地植えの薔薇の大きな木がありますが、今日咲いてい
るのはこの木から、家内が挿し木をして鉢植えにしていたものです。

 今の家に引っ越してくる前は、京王線の「聖蹟桜ヶ丘」から小高い山の見
える「桜ケ丘」という地名に住んでいました。
家の横は雑木林が広がっていて、環境の優れた所でした。

このころは小説では司馬遼太郎の本が夢中になりだした頃でもあります。
仕事も大変忙しく、それなりに活き活きと公私共に日々を楽しんでいた頃で
もありました。

一度だけこの家に小生の母が遊びに来てくれました。
大したもてなしもできなかったのですが、今になってみると東京に来てくれた
だけでも存在意義のある思い出深い出来事でした。
母との会話はよく覚えていませんが、早朝の寝床で「フクロウが泣いてる」と
言っていたのを思い出しています。
 雑木林がそばにあったのでフクロウがいても不思議ではないと思いますが、
もしかすると鳩の鳴き声ではなかったかと思います。
この短い滞在中に母と家内と子供を連れて買い物に、聖蹟桜ヶ丘に出かけ
たことがあります。
この時に母が薔薇の木を購入して、庭に植えてくれました。

 
 三十年くらい前に「聖跡桜ヶ丘」からこの地へ引っ越しをするときに薔薇の
木も一緒に持ってきました。
したがって、この薔薇の木が一番私たち家族との付き合いが長い記念樹と
いえます。
また、この薔薇を見るたびに母のことを思い浮かべます。
 
親孝行をしたいと思った時にはもう親はいないという言葉が胸にしみます。
 001

 



















引っ越しの時に一緒に来た植物をもう一つを忘れていました。
当時、仕事関係の人の紹介で、占いをする婦人を紹介していただいたこと
がありました。

引っ越しをする日をその婦人に告げると、この日があまり芳しくない日との
ことでした。
そのかわりに引っ越しの前に「オモト」という植物を、先に植えておくようにと
のことでしたので、それを実行しました。

ということで「オモト」も家族同様の身近な仲間です。

 017               オモト

 


















 古来から庭に万年青(おもと)を植えると災難を防ぎ、万年も家が栄え続
けるといわれています。
 四季を通じて緑を保ち大きな葉が赤い実を守り、何年も青々として、子を
増やし続け、繁栄するからです。
 めでたい植物で、不老長寿の縁起の良い植物と言われています。
 また、初代徳川将軍が江戸城に入る時も「おもと」を飾ったと言います。
        (※ おもと豊名園HPより抜粋)

占いをする婦人が云われた、「引っ越しをする前に、先にオモトを植えなさ
い」の意味が30余年を経過してから、初めてわかりました。
 ありがとうございました。
 生涯勉強の必要性を改めて痛感しています。