予報通り、日中の最高気温が21℃と5月上旬の気候となり、昼食後
さっそく散策に出かけました。
自宅から約5分で多摩川の土手に出ますので、環境に恵まれているこ
とにいつも感謝をしています。

バイザーをかぶり、カメラを持って多摩川上流を目指しました。

 10分くらい歩くと、多摩川に架かる石田橋の下に出ます。
 この橋を渡り日野市石田という辺りに出ますと、新撰組の副長をしてい
たといわれる「土方歳三」の資料館があります。

            以前、訪ねた土方歳三資料館

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 多摩川の土手からこの石田橋の下を見上げると、燕の巣があり、昨日は
燕が出たり入ったりしていましたが、今日はその気配はありませんでした。
少し離れた所へ餌を食べに行っているのかもしれません。

      「石田橋」の下に設けられている点検歩廊下部
      に巣を作っています」

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       「石田橋」の下に設けられている点検歩廊下部
       に巣を作っています」

 改めて写真で巣を見るとまだ巣作りだけで雛はいないようです。

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 石田橋をくぐり、左手に多摩川の流れを見ながらまっすぐに進みます。
 土手から河原のほうへ降りて、魚釣りをしている人に「釣れますか」と尋ね
ると、四匹釣れたが、そのまま川に戻してやったとのことでした。
 釣りを楽しむだけというなかなか粋な太公望でした。

 さらに上流に進み、中央高速道の高架の下をくぐりますと、広いグランドに
出ました。
ここでは草野球の試合が行われています。
これより土手のほうへ続く緩やかな坂道を上ると、車道に入り、500メートル
くらい歩きますと、「府中用水」と記載された看板のある橋に出ます。

府中用水路にはまだ灌漑用水が引き込まれていませんが、水路は雑草が
かなり茂っていました。
田植え時期の前には多摩川の水門が開けられ、豊かな水が満たします。
今少し流れが見えますが、これは水門(ゲート)から漏れる水です。
右向こうに見えるしだれ桃の花が満開でした。

       府中用水路脇の枝垂れ桃(4月9日夕方撮影)

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この府中用水路の1キロメートル上流に、多摩川からの取水堰(水門)があり、
農繁期前に水門を開け、灌漑用として水を取り込みます。
一説によるとこの用水路は、当初江戸まで掘削をして飲料水を供給する上水
路を予定していたそうですが、地盤の起伏が激しいことがわかり、結局このル
ートは中止となった、その名残りだそうです。

 最終的には現在、東京都羽村市に玉川上水の取水口跡がありますが、ここか
ら全部開渠構造(蓋のない構造)で江戸まで飲料水を送りました。

              玉川上水の水門

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              羽村市付近の玉川上水

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 この水路掘削作業責任者であった兄弟は、無事工事完成後には、幕府から玉
川姓を与えられたといいます。

 羽村市にある玉川上水の取水堰近くの公園に、多摩川兄弟の銅像が建立さ
れています。

             以前、訪ねた玉川兄弟の銅像

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 そして、「府中用水」の橋を渡りますと、一つ目の信号のない交差点に出
ますのでこれを左折します。
府中用水路と並行するように少し上りこう配の道を歩き、平たんな道に入
りますと、間もなく「府中用水」の取水堰(水門)に出ます。

 この水彩画の左手に桜が見えますが、この辺りにある階段を降りていき
ますと、右手後ろに水門を見ることができます。

  三年くらい前に描いた取水堰付近の風景画「可愛い娘とチワワ犬」

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 さらに道をまっすぐ歩きますと、竹やぶのある一角に猫が一休みをしてい
ました。

              猫がリラックスしています

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 この猫がいる前の道を下ると、貝殻坂という標識のある場所に出ます。

                貝殻坂の標識

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 この標識の裏面には、「貝殻坂」という地名がついた由来が書いてありま
した。
古(いにしえ)は、この辺りは入海であったことなどが書かれています。
 古は、現在よりも気温が高かったため、水面が上昇していたといわれま
す。

             地名、貝殻坂の由来

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 この貝殻坂の標識を左折すると、「根川貝殻坂橋」があります。
この橋を渡ると国立市から立川市になります。

       二年位前に描いた「根川貝殻坂橋」の風景

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橋の下は人工の小川が流れており、上流への川沿いは緑道になっていて、
見事な桜の大樹の並木通りとなっています。

 昔は、根川という自然の川が流れていたそうです、「東京都の水力発電所
跡」という建物も残っているくらいですので。

現在は立川市の下水処理場で浄化された高度処理水が放流され、「根川緑
道」として木々や植物も植えられ、市公園に整備され、自然よりもより自然な
感じのする場所になっています。

 小川には、小魚や鯉も育っていて、鷺(サギ)やカワセミも餌を求めて来て
います。
また、鴨ものんびりと泳いでいます。

 以前描いた水彩画を添付いたします。

        緑道でも上流側に位置する小川で遊ぶ鴨

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 川べりに、ピンク色と白の花を咲き分ける桃の樹があります。


          咲き分けの花を枝いっぱいにつける桃の木

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         咲き分けの花を枝いっぱいにつける桃の木

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          咲き分けの花を枝につける桃の木

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         咲き分けの花を枝につける桃の木

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 1本の枝から赤とピンクの桃の花を咲き分ける樹は、4月9日時点で、満
開になっていました。
一方で、桜はすでに半分くらい散っていました。
桜が先に咲き、桃が後から満開になるという順序が守られていました。

              桃の花が咲き誇る樹

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                桃の花が咲き誇る樹
                 
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                 桃の花が咲き誇る樹   

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              桃の花が咲き誇る樹

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               桃の花が咲き誇る樹   
 
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               桃の花が咲き誇る樹

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               桃の花が咲き誇る樹

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              四分咲きのソメイヨシノ

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                緑道の桜並木

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           幹から直接桜の花が咲いていました。

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       緑道わきに水仙の花が咲いていました。

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               川べりで花見を楽しむ人々

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           緑道で花見を楽しむ人々

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              緑道で花見を楽しむ人々

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            緑道のこぶし(拳)の花は満開です。

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           緑道のこぶし(拳)の花は満開です。

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         緑道のこぶし(拳)の花は満開です。

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           緑道のこぶし(拳)の花は満開です。

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     小川が池になったところにカワセミを発見しました。

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 こぶし(拳)は花が咲き始めるころの形が、人間の手の拳に似ているとこ
ろから、このような名前がつけられたといいます。
こぶしの傍を通るとほのかによい香りが漂っていました。

 今日は小生の前でカワセミが魚に狙い定め、目にもとまらぬ速さで水面
に飛び込む姿を見せてくれました。
 それにしてもコバルトブルーの派手な羽毛を身に着けたおしゃれな鳥です。

 カワセミを望遠レンズで本格的に撮影している人もいらっしゃいます。
 カワセミの写真を近くで撮ったという夫人が、小生に見せてくださり「いや
あ素晴らしくうまく取れていますね」と言いますと、嬉しそうにしていました。
また「カワセミという鳥は嘴が意外と長いのですね」と言いましたら、雄は嘴
が黒くて雌の嘴は下の部分だけが少し赤いとか言われたようです。
 一つ勉強になりました。

 桜が満開のころにもう一度花見に出かけようと考えています。
 残堀川の両脇に咲く、菜の花の黄色と側道の桜並木の淡いピンクの花と
がコラボする、絶景が見られます。

           二年前に描いた残堀川の風景

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 緑道沿いですが、東京都の水力発電所跡建物がある傍に至誠園という
福祉施設があり、庭には小彼岸桜が満開でした。

                  小彼岸桜

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                 小彼岸桜 

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