いつものように多摩川沿いを上流に向かって、国立市の県境をかすめるよう
にどんどん歩いて行きますと、根川貝殻坂橋に出ます。
 この付近は太古には海であったと考えられていて、ハマグリの殻が出土した
ため、貝殻坂という名がついたといいます。

          以前、描いた水彩画(根川貝殻坂橋)
001



















 絵で説明しますと、向こう(国立市側)からこの橋を渡りきると立川市に入ります。
緑道の右手に小川(昔は根川が多摩川へ流れていたようですが、現在は立川市
の汚水処理施設で高度処理された水を放流し、樹木なども配し自然の景観を造り
あげています。)が流れ、多摩川に注いでいます。
この緑道沿いには桜の樹木も植え、春には花見客でにぎわいます。

さらに、この緑道を上流のほうへ約300m行くと、立川市営球場が左手に見えます。
             立川市営球場
CIMG0014



















市営球場の傍に「よしみトンネル」があります。
よしみトンネルと並行するように、小川の水が水門の下部から流れ出ていました。
橋の上にあがると、ステンレスの板に刻まれた由来書とアーチ式コンクリート橋
の挿絵が、礎石に埋め込まれていましたので、読んでみます。

 古くこの地は、根川が流れ、辺り一面葦(よし)の原であったため、大正15年
にここに架けられた橋は、葦見橋(よしみばし)と名付けられたという。
            葦見(よしみ)橋        
CIMG0016















その悠久と水をたたえた根川も、昭和46年河道の変更により、その機能を失
うに及び、河道切り替え地点から葦見橋までの約千メートルの間が根川緑道
として遂次整備された。

 その後甲州街道との立体交差を目指す中、永年を経て、橋の老朽化が進み、
さらに近年交通量の激増により、歩行者の安全も脅かされるようになり、昭和
63年橋を撤去して盛土化による拡幅がされることになった。

これに際し、市営野球場及び、陸上競技場と根川緑道とを地下道で結ぶもの
である。
よって旧橋をしのび、アーチ式コンクリート橋の旧姿を刻すとともに、トンネルの
由来を示す。
と刻してありました。

 小生が描いた、市営球場脇の葦見(よしみ)トンネルの風景です。

            現在のよしみトンネル
CIMG0013


















このトンネルをくぐり、根川緑道を約15分歩く(1㎞)と高度処理水が湧き出ている
場所に到着します。
緑道沿いの茂みのある水辺には、カワセミが棲み、大きな望遠レンズを付けたカメ
ラで撮影する人でにぎわっています。
止まり木から、水面に素早く飛び込んで小魚をとらえる瞬間が撮影者にはたまらな
い魅力なのでしょう。
あるいは小魚を銜えてまた止まり木に戻った場面でしょうか。