京王沿線の百草園近くの川崎街道から小高い山への急斜面を登ると、桜で
有名な百草園があります。
この百草園からもう少し坂道を上り、今度は下り坂にかかるあたりの左手
に所在する、「百草画壮」を訪ねてから、もう8か月が過ぎてしまいまし
た。
石段をあがると、「百草画壮」が見えます。
                  「百草画壮」小島善太郎記念館
CIMG0011


















洋画家「小島善太郎画伯」のアトリエだった部屋で絵画を鑑賞した後で、
娘さんの敦子さんが、父善太郎について、いろいろと語っていただいたこ
とを思い出しています。
敦子さんは元気でお過ごしだろうかとか思い、また再訪したいと考えてい
る今日この頃です。
                             
               アトリエ内
CIMG0010



















            敦子さんをモデルに描かれた作品
237





















 「百草画壮」小島善太郎と記念館開館によせて、というタイトルで小冊
子を発行され、この冊子をいただいた時の冊子の空白欄に敦子さんのサイ
ンをいただき、今も大切に保存をしています。
 その中の一部を掲載をさせていただくことで、敦子さんから小生に話し
ていただいた内容が少し見えてくると思います。
そして洋画家小島善太郎画伯を広く皆様に知っていただくことは文化の保
存にもなるし、善太郎画伯のなによりの供養にもなるだろうと考えました。

 小島善太郎画伯が在りし日の元気な様子が窺えますので、金婚式への自
筆の礼状をここに掲載させていただきます。
          
          金婚式への自筆の礼状
CIMG0012







































 小島善太郎略歴
 
 1892年  現在の東京都新宿区に生まれる
 1910年  陸軍大将・中村覚に見いだされ、書生となる。
         太平洋画会研究所に入所
 1918年  二科初入選。日本美術院初入選。同院入所
 1922年  野村證券社長、野村徳七の後援を得て渡欧
 1925年  土方恒子と結婚
 1926年  一九三〇年教会設立、当時の画壇に新風を起こす
 1930年  二科展を脱会し、里見勝蔵ら同志と独立美術協会を創立
        する
 1932年  南多摩郡加住村に転居
 1949年  このころより桃にひかれ、盛んに桃を描く
 1969年  自伝「若き日の自画像」出版
 1971年  日野市百草にアトリエ「百草画壮」を新築、転居
 1981年  「パリの微笑」「友情の花籠」出版
 1984年  心不全にて死去(91歳)。青梅市立小島善太郎美術館
        開館
 2006年  日野市民会館にて、小島善太郎記念館開設準備企画「小
        島善太郎展」 開催
                  
                静物画(桃)
008
























                静物画(桃)
003























                 静物画(桃)
002























 日野市立小島善太郎記念館開館の経過と今後の願いについて、前日野市
長の言葉があります。

 平成17年に児島敦子さんから、「私が元気なうちに、土地と建物を日
野市に寄付し、日野市のために活用してほしい」という熱い思いをいただ
いてから、いくつかの課題を解決し、ようやく、「日野市立小島善太郎記
念館開館」を開設し、児島敦子さんの思いを形にすることができました。
私としても嬉しく思っております。

 小島敦子さんからの有り難い申し出をいただき、私は早速、四季の変化
に富んだ豊かな自然に囲まれた庭と居宅及び絵画に囲まれたアトリエを故
人の記念館とするように指示しました。
地元を愛した洋画家の生涯と業績を広く公開することと、この施設を百草
・倉沢地区における、「緑の博物館」の拠点として位置付け、ようやく、
小島善太郎記念館の開館へのステップに入ることができました。
  
 加えて、洋画家《小島善太郎》をより多くの市民に知っていただくこと
が必要と考え、平成18年には、市民会館展示室で「小島善太郎展」を開
催しましたが、14日間で2000人を超える来場者を迎えることができ
ました。
平成21年度には、DVD『洋画家小島善太郎 日野市百草画壮 作品に
よせて』を作成し、アトリエの限定公開も実施しました。
これらの実績も踏まえ、管理・運営上の課題についても見通しがついたこ
とから、平成23年8月に正式に「小島善太郎記念館」を市制施行50周
年にあわせ、平成25年度に開館することといたしました。

平成24年に町内にプロジェクトチームを立ち上げ、匿名で業務に当たら
せるとともに、記念館の公開・運営事項を検討するため、学識経験者や地
域の住民からなる「小島善太郎記念館開設準備委員会」を組織し、議論し
ていただきました。
開設準備委員会の報告を踏まえ、条例の整備や移設改修を実施し、開館す
ることができました。

 私はこの小島善太郎記念館が地域の宝として、多くの皆様に愛されつつ、
管理・運営されていく施設となってほしいと願っております。
また、この記念館が新たな日野市の藝術・文化の拠点となり、百草・倉沢
の緑豊かな自然とともに、そこに点在する資源を活かしながら、地域の発
展につなげてほしいと期待しております。
そして、日野市民だけでなく全国から多くの方々がこの記念館を訪れ、豊
かな自然と絵画に囲まれた素晴らしい環境の中で、自然と語り合い、心癒
される時間を過ごしていただきたいと思っております。

 結びに、小島敦子さん、そして小島家の皆様、さらに記念館の開設のご
協力をいただきました多くの皆様に深く感謝申し上げるとともに、小島善
太郎記念館が地域とともに発展していくことを祈念して、お祝いの言葉と
させていただきます。

 2018年06月28日(木曜日)

 梅雨の晴れ間とはいえ、とにかく湿度が高いため、蒸し暑くてたまりま
せん。
 小島善太郎画伯の娘さんの、敦子さまはお元気でいらっしゃるでしょう
か、暑中お見舞い申し上げます。もう一度、お伺いしたいと思いますが、
この暑さでは、あの坂道を登っていくのは、つらいように思います。車で
すと近くに駐車場がなかったと思いますので、なかなか思うように参りま
せん。
 お孫さんの、御主人も絵を描いておられ、本も出版されていますので、
それも入手したいと思ったりしています。勉強のために・・・。