2010年09月21日

居住福祉のGOAL VOL.26

先日(9月14日)高専賃住宅憩いの里君津で敬老会を開きました。今年は、木更津の入居者様を君津におよびして合同で開催しました。
IMG_0498

特別ゲストとして、横笛の演奏家山田路子さんと、太鼓奏者杉村みち子さんをお招きして、横笛と太鼓のコラボレーションを堪能いたしました。
IMG_0509

IMG_0507

特に感動したのは、普段寝たきりで表情も乏しいある入居者様がこの演奏を聞いて、急に生き生きして、眼を輝かせた事です。きっとあの太鼓の響きと笛の音色が彼女の命の根元に触れたのかなと思いました。
IMG_0490

IMG_0497

IMG_0496

IMG_0536

IMG_0520

IMG_0513

その他、スタッフによるダンスや特に男性スタッフが仮装しての寸劇は爆笑もので、入居者様にも大受けでした。
IMG_0526

IMG_0528

又、両住宅の食堂スタッフが腕によりをかけて作ったお弁当も、大好評でした。
開設して間のない、木更津の入居者様達は特に喜ばれた様子で、1週間たった今でも笑顔で「あれは良かった」「楽しかった」と話してくれます。どことなく遠慮がちだった入居者様達もあの敬老会を契機にすっかり打ちとけたような感じがします。
IMG_0570

IMG_0560

IMG_0561

IMG_0569


 

さて、前回予告した高専賃住宅の新しい流れの事を少し書かせていただきます。
国土交通省は昨年から、高齢者等居住安定化促進事業という事業を実施しております。
その内容は、「高齢者等が安心して生活することのできる住まい、住環境の整備によりその居住の安定確保を推進すると共に、地域の活性化等を図ることを目的としており、この観点から先導的な高齢者向けの住宅に関する技術、システム等の導入や生活支援サービス、介護サービス等が効率的、効果的に提供される住まいづくりや街づくりに関する事業の提案を公募し、予算の範囲内において、国が事業の実施に要する費用の一部を補助し支援するものである」役所の文章というものは多少わかりづらいところがありますが、要は生活支援や、介護支援がきっちりなされている高専賃住宅には補助金(総事業費の1割)を出しますよ。という事で、これはまさしく私共が取り組んできた高専賃住宅の考え方とぴったり合致するものであり、まさに我が意を得たりとの思いがします。
この流れの背景にあるものは、何かというと、福祉事業そのものがこれまでの国や地方自治体が責任主体となる措置制度による事業から、サービス利用者と提供者が個別に契約する民間主体の介護保険制度に移行しているという事にあります。
一説によれば今後15年間で更に40兆円を必要とする社会保障費の際限のない増加に、行政主体の福祉事業はもうこれ以上できないという事だと思います。
そこで国としては民間主体の事業である高専賃住宅の建設を促進しようとしており、来年度も、更にその補助金を350億円概算要求として提出しているそうです。
この概算要求が通ると年間6万戸程度の高専賃住宅の建設が促進されます。
先般私が会った国交省のある幹部は「高専賃住宅事業を今後の成長産業の一つに位置づけている。」とはっきり申しておりました。
しかし、ここで考えなければならないのは、ただ高専賃住宅を建設すれば良いという事ではなく、そこにしっかりとした生活支援・介護支援のサービスが実行されなければならないという事です。これができなければまず入居者様が不幸になり、その高専賃住宅の経営も成り立って行きません。
この高専賃住宅事業の運営というソフトの部分をしっかりフォローしないと、折角のこの事業も中途半端になってしまう懸念がいたします。

IMG_0524

  
Posted by aubykddi7 at 20:43Comments(0)TrackBack(0)clip!

2010年09月07日

居住福祉のGOAL VOL.25

久々のブログになります。
1月にオープンした『憩いの里木更津』のスタッフから「社長のブログが全然更新されていませんね」と言われてしまいました。
正直言って、この1年事実忙しい事もありましたが、ブログをさぼっておりました。でも、このスタッフの一言にむちに打たれてペンをとる気になりました。

この1年を振り返ると色々な事がありました。

前回のブログにも掲載させていただきましたが、憩いの里木更津が、今年1月20日に無事オープンしました。

約7ヶ月経過して、ご入居者様も定員30名のところ20名となっておりますが、君津とは若干、雰囲気の違いが感じられます。オープンをしてご入居様とスタッフとが一体となってその施設独自のカラーをつくりあげていくのかなと感じます。木更津はどちらかと言うとゆったりとした穏やかな空気が流れています。

CIMG0889
4月には当社が手掛ける三軒目の高専賃が着工致しました。
オーナー兼、運営責任者は私の古くからの友人のJ様です。
場所はアクアラインの金田インターのすぐ脇になり、川崎や東京からのアクセスも容易な好立地です。定員も26名と丁度良い人数で、きっと家庭的な暖かい高齢者住宅になると思います。
11月のオープン予定です。
 CIMG2672

 高専賃の名称は『やすらぎの里いすけ』
 お問い合わせは 090-8593-3308 までお願いします。J様本人がでられます。

さて、余談ですが、今年は1月から3月まで木更津市長選に関わりました。私も20年間、市議として政治の世界に身を置いてまいりましたが、丁度2000年に政界を引退して極力政治にはかかわらないようにしてきましたが、今回ひょんな縁から「石川のりひさ」さんを応援させていただきました。
石川さんは私と同じ1948年生まれの団塊世代で同じ時代を生きてきた者同士の価値観を共有できる事と、国交省で永年各地の街づくりに携わってきたキャリアは、これからの木更津にとって必要な人だと思い、10年間の禁を破り応援させて頂きました。
しかし、結果は無念の敗退でした。相も変わらぬこの地域の政界の裏側を見せつけられがっかりしました。
アクアラインの料金値下げで、ようやくアクアラインが機能しはじめ、更に羽田空港が国際化することで、東京・横浜の後背地として、あるいはアジアからのゲートウェイとしてこれから首都圏の中で1番変貌をとげる可能性をもった木更津が、相も変わらず変化を拒否しようとする民意にあきれました。変な民意があろうと、間違いなく木更津は変わっていきます。
その時正しい変化を誘導させるためには能力のあるリーダーが必要です。木更津を首都圏ナンバーワンの街にするためにそれにふさわしいリーダーを市民がつくっていかなければならないと思います。

次回は高専賃住宅の新しい流れについて書きたいと思います。  
Posted by aubykddi7 at 21:35Comments(0)TrackBack(0)clip!