2021年04月17日
金田式NO.240 / 超シンプルHyBridパワーIVC「2nd Ver.」を考える・・・パーツ到着!(2021.4.20最下段追記:「金属質感」を再現する方法とは?)
とっくに棚に戻したのにいまだに耳鳴りのように聞こえる
何がかというと「Explorations」のモチアンのハイハットさ
こうやってキーボードを叩いている
そんな最中にも ”チィッ チィッ チィッ” とビハインドなリズムが刻まれる
あの1枚のアルバムを通してずーっと右側のツイータから放出される乾いた鼓動
この実に鋭くも透明な「金属質感」と エヴァンスの右手の水晶のようなタッチ
これが同じ右側のスピーカーから解き放たれ空間で邂逅するという音響的一期一会
これらのリアリズムを行けるところまで行ってみたい
それが僕のアンプ造りの最後の目標だとしたら
それこそ本望じゃないか。。。
なーんてちょっぴり感傷的になっていたら漸くパーツが届いた
ので さっそくパーツリストとチェック・・・の図
ウームわが身にとっての大枚を叩いた割にはチョボチョボじゃないか 何しろニッコームの代用品がお高い しかしニッコームが消失した今や「代用品」とは言えない それにしても全予算の三割を抵抗器が占めるというのは僕たち自作派には辛い まま居る「高級抵抗器」をとっかえひっかえして遊ぶノン自作派には理解できないだろうが 抵抗器とは「音を悪くする代表選手」なのだ そんなものに大枚を注ぎ「うーん流石に何がしにしたら音が良くなった!」とは面妖なり がそんなお高い抵抗器を我らも常用とせざるを得なくなった不条理 いや若松さんを責めているのではない それどころかまだ続けていてくれることはありがたい あとそんなお店が数店しか生息していないのだ あのスピーカーの「コーラル」やトランスの「タンゴ」や最近では「SEコン」みたいなことが金輪際起きないように応援しよう。。。それしかない(てことはまだまだ造るってこと?)
あと意図せずWE403Bもゲット!・・・朝令暮改?
強力な「制動力」のもとではWEとNECの差は紙一重となった であるが故 もうウエスタンは使わないと決めたはず だが僕の内心の脆弱性を見透かしたようにある日のこと極安のWE403Bが出品された「あなたはこのお値段でも信念を貫くことが出来ますか?」と言わんばかり 思わずポチッってしまった 通常価格の数分の一 NECの同等中古品よりお安い しかも測定済品 なんと良心的なこと! でもほんとは中古品とはその程度のもの 「ウエスタン」というだけで法外な値段を享受するはある種の倒錯した精神状態といわざるを得ない そういう意味では「リーズナブルな価格」という一線はキープし得たといいながらも 僕のアンチ・ブランド信仰もいとも簡単に瓦解するのだった。。。まぁNO.248の補修予備用403Bは1本だけだったのでありがたいっちゃぁありがたいし いやNO.248 をもう1台やっちゃおうか?(ニッサン!)。。。
などと言い訳がましくも他愛なく夢は拡がるのだった(まったく口ほどにも無いヤツめ!とほほ)
さて見飽きたでしょうがもう一度現下の計画をおさらいして終わるとしよう
1、NO.240 「2nd Ver.構想」・・左右ch完全独立Reg化(ヒーターReg含む)
2、NO.248 「3rd Ver.」・・ヒーター点火の「球ごと独立Reg化」(他は独立Reg済)
3、NO.248 「2nd Ver.」・・・左右ch完全独立Reg化(但しヒーター含まず)
4、NO.90 GOA/8W(工房サブシステム用)・・AC整流平滑のみ電源にRegを設ける
(1、の構想で浮いた±30VRegを電圧を若干下げここに持ってくる)
そしてこの4、で我が仮説である「自律的能動性」の検証実験を行う
5,NO.248「X Ver.構想」・・・オールWE球構想(ある意味 WE vs NEC?)
とりあえず優先順位は1、で Reg周りのユニット化構想に付随するアース周りの応答速度と振動対策かなぁ でもコンストラクションはまだまだ決まっていないのさ。。。
で 今回の仕儀で突如台頭したのが5,だ 今回到着したパーツはこれは含まれていない さらにWE404Aを少なくとも2本入手しなければならぬ うーむ その価値はあるのか? まぁじっくり考えるとしよう
あと 優先順位は後順位ながら 自分なりに最も期待しているのは4、のアンダーライン部分 つまり
「制動力」の湧き出る泉は何処にあるのか?
と 三歳児並み頭脳ながらもこれに白黒つけないと僕はアンプ造りを止められない。。。そういうことさね(どのみちその前にお迎えが来るわい。。。たらーり;)
♪〜♪〜♪〜♪〜 My Point of View ♪〜♪〜♪〜♪〜
なーに 仮に僕が これからの余生のすべてを賭けて モチアンのハイハットの「金属質感」のリアリズムのみを追求することに全力を投入したとしても 結果は同じこと
つまり そこでも「制動力」→「立ち上がり(下がり)」→「情報量」の連環が覚醒するだろうし さらには「低音の覚醒」も起きるに違いないのだ
つまるところ「エネルギーの振る舞い」に根ざした方法論とはそうあるべきものだ
Explorations / OJC初期盤・・録音&カッティング美学の究極
LumixG1+CarlZeiss Planar45mm(G) f2.8 1/13
心を空ろにし耳を澄ませば「Night Lights」と同じように ありとあらゆることを教えてくれる盤だった またしばらく棚から取り出すことは止そう どのみち来春まで頭の中で鳴り続ける それでなんら不足は無いしその方が良い さて来春は「新しい」アンプがエヴァンスをどんな風に輝かすのだろうか。。。祈るような気持ちさ。。。
あーでも ほんとうに僕には「左右独立Reg」だの「ヒーター独立Reg」だのと そんな限られた方法論しか残されていないだろうか?。。。
そして はたして「自律的能動性」の検証とは 僕に新しい地平線を見せてくれるのだろうか?。。。
とは言え そんな瑣末な思いをよそにレコードは回り続けるのであった。。。
回る回る ランランラン。。。ランランラーン
<2021.4.20 追記>
さて ジャズ再生のリアリズムで重要な位置を占める「金属質感」。。。と僕は考えるけどどうだろ?。。。を高めるためにはどうしたらよいのか?
Coral H-105
で過去に 僕は月並みかつ中途半端だったがこんなことをやってきた
1、ネットワーク(チャンネルフィルターは未経験)のCR類、コイル、アッテネーターをグレードの高いものにした
2,スピーカーコード(ダイエイ30芯)の平行線をバラした 更に往路復路とも平行線の赤黒をパラった(実質60芯となるがバランスは変わらずかつ正負が近接しない)
3、スピーカーコードを純度の高いものにした 短くした
4,ネットワークのクロス周波数を模索した
5、ツイータの位相合わせをしっかりやった(意外と重要?)
6,ツイータ置台を付属品から「溶岩を切り出した重いもの」に(ホームCで格安)
7,アンプのカップリングCをグレードの高い(という触れ込みの)ものにした
(これは金田式をやるだいぶ前だ)
で どうだったか って?
それぞれやった都度はそれなりに改善はあったので満足はしていた(と記憶する)
が 今にして思えば ぜんぜんお話にならない程度だったはずだ 確かにやった当時はご満悦だったかもしれないが それは「現実にそれ以上の音は聞いたことが無いので 理論的にあるとはわかっていてもイメージすら出来なかった」はずだ 「音」は1度でも耳から脳に送り込んでやらないとぜったいに脳内メモリー上にインスタンスとして展開できない。。。ということだろう
つまり 確かに高域の音圧は上がったかもしれないが あの鋭くも繊細な「金属質感」が空気とブレンドされふわっとハーモニーをともなって拡がる感じはぜんぜん出ていなかったはずだ いやむしろ刺々しくなっただけだろう
もうここまで言えば僕が何を言いたいかがわかるでしょう
つまり 本質的な改善をするためには ツイータにおいても「制動力」→「立ち上がり(下がり)」→「情報量」の三つの連環を呼び覚ますしかないのだ
その意味は ツイータの振動板がどこまで速く所定の位置まで移動し そこで如何に速やかに止まるか その情報を伝えるのが「制動力」であり「情報量」だからだ(ってことになるかな?)
とりあえずきょうはこれでおしまいあでぃおす!
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