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記事を読む前に
①この記事は素人分析の記事なので必ずしも正確な内容ではありません
②コメントは全ての内容に目を通したうえで、できるだけお手柔らかにお願いします。
と、この２点だけ了承した上で読んで頂ければと思います。


・ＰＳＯ２の売上の話
さて、では早速本題に。
ＰＳＯ２の売上の話ってＴｗｉｔｔｅｒやらゲーム内チャットやらで良く目にするんですけど、感覚で話していることがほとんどでちゃんとした数字で話している人ってあまりいないんですよね。
自分自身そうだし。
そりゃ実際に数字を調べるとなれば面倒くさいから、当たり前と言えば当たり前の話なんですけど、実際どれくらいの金額なのか？前から気になっていたので今回は調べられる限り調べてみようかと思います。

では、実際にどうやって調べるのか？
セガサミーのような上場企業は株主から投資を受けてその資金で会社をやりくりしている都合上、会社の決算内容を投資家に公開しなければいけない義務があります。
言い換えると会社の決算内容は誰でも見られる状態になっているわけです。
なのでそれを見てしまえば「大体のところは」分かるはずなのですが…
というわけで早速セガサミーのＨＰに行ってみましょう！

まずトップページを開いて…
次にニュースリリースをクリック！
セガサミーのような大きな会社は３月決算であることがほとんどです。
法人税の申告期限は決算から２ヶ月（一部例外的な企業は３ヶ月）なので、決算関係の情報がリリースされるのは３月から２ヶ月経過した５月でほぼ間違いないです。
なので、ここらへんのニュースリリースを見ればＯＫ。
今回は直近の２０１７年３月決算の数字がみたいので、２０１７年５月あたりのニュースリリースを見てみます。

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色々決算情報がありますね。
どれを見れば良いのか？って話になるんですけど、これは決算説明会資料ってやつを見るのが一番早いです。
財務諸表はセグメント別の売上などが数字としてズラっと並んでいるだけなので、そこからどのゲームがどれだけ売上に貢献したかなどの具体的な情報は読み取ることができません。
それに対して決算説明会資料は簡単に言ってしまえば投資家に説明するための資料なので、こっちの方に色んな物事が具体的に分かりやすく書いてあるわけです。
なので、こっちを見ます。

はい！
で決算説明会資料のＰＤＦを開くと、またバーっと色んな情報が出てきますね！
でも大半は今回いらない情報です。
欲しいのはＰＳＯ２の売り上げの情報。
「エンタテインメントコンテンツ事業」のうちの「デジタルゲーム部門」の情報だけなので、とりあえずはそこだけ見ればＯＫです。

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ありました。
ここから色んな情報が読み取れますね。
この部門の２０１７年３月期の売上高は１２０億+１１０億+１２０億+１２３億で大体４７３億円くらい。
そのうちＰＳＯ２・チェインクロニクル３・ぷよぷよクエストの売上上位３タイトルの売上は
１２０億×６８．４％≒８２億
１１０億×７０．３％≒７７億
１２０億×６７．６％≒８１億
１２３億×６４．６％≒７９億
で、合計して約３１９億円ということになります。
デジタルゲーム部門はこの３タイトルに大分依存しちゃってますね…
あとはこの３１９億円のうちＰＳＯ２の売り上げがどれくらいあるかって話なんですけど…
もうここからは推測の域になっちゃいますね。

一応判断する材料はいくつかあるので挙げていきます。
①ＰＳＯ２は３つタイトルの中で圧倒的な売上１位であること（売上上位３タイトルの記載を始めた2015年6月の四半期決算から今に至るまで、２位３位に動きはあるものの１位はずっとＰＳＯ２であることから明らか↓）
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②２０１７年３月決算実績においてＰＳＯ２以外の上位タイトルは堅調に推移（概ね横ばいかちょっと上がってるくらいということ）との記載があるのに対して、ＰＳＯ２は好調に推移（２０１６年と比べて大幅に上がったということ）と記載があるので、２０１７年３月決算に関しては特にＰＳＯ２の売上割合が大きい。
③ツイッターのフォロワー数の比較
ＰＳＯ２…約２３万
ぷよぷよクエスト…約１２万５千
チェインクロニクル３…約９万
こんなところが挙げられるかな…

ここらへんを総合的に考えると、３１９億のうち最低でも半分くらいはＰＳＯ２の売上だと考えることができるのではないでしょうか？
もしかすると２／３くらいあってもおかしくはないですね。

ってことでオド計算によるとＰＳＯ２の２０１７年３月決算の売上高は
１６０億～２１２億円くらい
となります。

ネットで過去の情報を漁ってみると、ＳＥＧＡが自社の説明会で「ぷよぷよクエスト」と「チェインクロニクル」は月商５億円くらいを堅実に稼いでるなんて話をしていたらしいのですが、（５億+５億）×１２月=１２０億
３１９億－１２０億＝１９９億で大体一致するので、当たらずとも遠からずなんじゃないかなと思います。

金額が出ると、じゃあ今度はこの金額ってどれくらいの数値なんだよ？
比較するものがないと解らんわ！という気持ちになりますよね。
というわけで、あまり比較するのは好きじゃないんですけど、今回は良くＰＳＯ２と比較されるドラゴンクエスト１０やＦＦ１４の売上と比較してみたいと思います。

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じゃーん！
スクウェアエニックスＨＤの決算説明会資料を見てみたらドラクエ１０とＦＦ１４の合算売上そのものが載っていました。
２０１７年３月決算の売上は２つ合わせて２２７億円！
これだけ見るとＰＳＯ２は２タイトル合計と張り合っているのか！凄い！という気持ちになりますけど、２０１７年は上記にある通り、スクエニ側は追加ディスクなし、それに対してＰＳＯ２側はＰＳ４版を発売して一番好調な時期の売上なわけですから、平時で言えばドングリの背比べ状態なんだと思います。
多分３タイトルそれほど大きな差はないでしょう。

と、ここまでは同業他社との比較でしたけど、じゃあこの売上をスマホでポチポチやるようなソシャゲと比較したらどうなるのでしょうか？
もう悲しくなるので細かく追ったりはしませんけど、有名なモンストなんかは年間で１３００億円の売上があったと言われています。
最近だとＦＧＯが月商で６０億円以上の売上を出したなんてことも話題になりました。
勝負になりませんね。

莫大な開発費をかけて少しの売上しかあがらないＰＣゲームに対して、ソシャゲは少額の開発費で莫大な売上をあげることができるチャンスが転がっているわけです。
ゲーム市場がどんどんソシャゲに移っていくのも納得な感じですよね。
ヘビーなユーザーよりも少しだけゲームをいじるようなライトゲーマーが増えていたり、あとは労働環境の変化などで隙間時間にプレイすることができるソシャゲの方が多くの人のライフスタイルに合っていたりと様々な事情があるんでしょうけど、ゲーム好きな自分としては色々と辛くなっちゃいますｗ
本格的なゲームが減っていくのは…少し嫌だなぁ。

酒井さんと吉田さんが対談したときでしたかね。
ＦＦ１４とＰＳＯ２のユーザーがお互いを比較しているようなことが良くあるけど、開発側としてはそういう意識はない。
業界自体尻すぼみだから、同業他社の仲間同士でこの状況をどうやって打破していくかしか考えていない。
とそんな感じの事を言ってましたけど、ホントそうなんでしょうね。
自社のことだけ考えていればいいとそういう状況ではないように思います…


・さて今期はどうでしょう？
とここまで２０１７年３月期決算の話をしてきましたが、じゃあ今期の売上はどうなんでしょう？
これもまた気になるところですよね。
四半期決算のうち４月～６月の第１期と７月～９月の第２期分の決算資料は既に出ておりますので、これを見てみましょう。
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売上は大分落ちましたね。
前期と比較すると、半期を終えた時点で売上が３５億円以上落ちてます。
それと同時に上位３タイトルの売上占有率も大幅に下降しているので、ＰＳＯ２の売上も大きく減少したのは間違いありません。
ちなみに４月～６月はＥＰ４最後の頃で、７月～９月はＥＰ５始まりの頃です。
ＰＳＯ２の１ファンとしてあまりネガティブな話をしたくもないんですけど…
ここから考えるに、ＥＰ４最初の頃は好調だったものの、ＥＰ４最後の頃にはユーザーの心が離れ始めていた、そしてＥＰ５はその離れて行ったユーザーを取り戻すに至らなかったという事なんでしょうね。
原因が何だったかは推測になるので、そこまで深く語るつもりはありません。
ＰＳ４のユーザーを囲い込めなかったこと
ＥＰ４最後の頃に焼き直しのコンテンツを乱発したこと
ヒーローの実装でバランス調整を放棄したこと
色々あるでしょうけど、そこらへんは各々好きに想像すれば良いのかなと。
運営は良く考えなきゃダメだけどな！

と、ここでスクウェアエニックスの半期決算の資料も見てみますか。
前期だけ比較するのはフェアじゃないので。
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こっちは大きく盛り返しましたね！
ＦＦの拡張ディスクが発売されましたから、その影響がもろに出てます。
２０１７年３月決算のときから立場が逆転したような状態です。
前期と比較して４月～６月は３７億円の売上増加、７月～９月は２６億円の売上増加！
７月～９月に関しては４月～６月と比較して控えめな状態になってますけど、１１月に今度はドラクエのプラットフォームが拡大されたらしいので、また大きく盛り返すことでしょう。
このまま行くと２０１８年３月期の決算は
ＰＳＯ２は暗黒
ＦＦとドラクエは天国みたいな感じになりそうです。

さて、セガサミーの方に話を戻しまして、ＰＳＯ２がそんな状態だとエンタテインメントコンテンツ事業部やばいんじゃない？って話になるんですけど…↓
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利益自体は去年よりも好調なようなので、大丈夫なんじゃないですかね？(適当
どうもデジタルゲームが不調（営業利益４７％減）なのに対してパッケージゲーム（ペルソナ５やソニックマニア等）や映像・玩具の分野が頑張っているようなので、そちらでどうにかなってるみたいです。
数年前から言われている事ですけど、デジタルゲームに関してはソシャゲの方が上手くいっていないようなんですよね。
数十タイトル出して、そこそこ成功したのが数本くらいなレベルで。
ＰＳＯ２で出した利益も食潰しているような状態らしいので、ＰＳＯ２がやばくなっちゃうとそっちの開発も頓挫しちゃうかもしれないですね…
もっともデジタルゲームの部署がどうなったところでセガサミー本体にそこまでの影響はないんですけど、実は最近本業の遊戯業の方も暗雲が立ち込めているみたいで…
聞いたことがある人も多いと思うんですけど、出玉規制が始まるのでパチンコ業界は全体的に市場が縮小すると予想されているんですね。
そうなると相当な打撃を受けるんじゃないかなと。

自分としては場所を変えつつ４年近くもブログを書き続けるくらいにＰＳＯ２が好きなわけですから、セガサミーには頑張ってほしいんですけどね。
何と言うか、今の所明るい未来が見えない感じです…
ＥＰ５は後半何とか頑張って頂きたいです。


頭がパープリンなので、今回簡単に読み取れそうなところだけ読み取りましたけど、見る人が見ればもっといろんな事が読み取れると思いますので、興味が湧いた方は各社の決算情報など目を通してみては如何でしょうか？
金額だけじゃなくてユーザー数の指標なんかも載ってたりして案外面白いですよ。
良い暇つぶしになるかもしれません。

それではまた～

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