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第五十四回明治神宮野球大会が水曜(15日)に開幕した。
本来は3日目まで高校、大学を2試合ずつやるスケジュール。
ただ本日(17日)は前日から午前中は雨の予報だった。
大学の2試合は順延になり、14時から高校の部2試合が開催。
準決勝は中1日開けて日曜日に行われる。
本日の第2試合は青森山田と星稜の2回戦だ。
このカードで4強が出揃う。

青森山田高校
1番 右 佐藤洸史郎 1年 右右 175/65
2番 左 駒井利朱夢 2年 左左 174/68
3番 中 對馬陸翔  2年 右右 170/73
4番 一 原田純希  2年 右左 170/97
5番 遊 蝦名翔人  1年 右右 183/74
6番 二 伊藤英司  1年 右右 183/70
7番 捕 橋場公祐  2年 右左 170/71
8番 三 菊池伊眞  1年 右左 171/72
9番 投 関浩一郎  2年 右右 187/81

星稜高校
1番 遊 𠮷田大吾  2年 右右 175/74
2番 二 中谷羽玖  2年 右左 168/66
1番 中 芦硲晃太  2年 右左 175/75
4番 三 萩原獅士  2年 右右 172/73
5番 一 服部航   1年 右左 170/74
6番 捕 能美誠也  1年 右左 174/72
7番 右 専徒大和  2年 左左 173/72
8番 左 濱田大聖  1年 右右 168/72
9番 投 道本想   1年 右左 173/70


1回表。先攻は青森山田。
1番・佐藤洸がスライダーで見逃し三振。
2番・駒井は速球で空振り三振。
3番・對馬が遊前安打。二死1塁。
4番・原田は中前の高い飛球。
センターが打球を見失い、タイムリー二塁打となる。
<青森山田 1−0 星稜>
おそらく白球が照明に紛れましたね。
5番・蝦名が中飛で攻撃終了。

星稜の先発は道本想。右の本格派だ。
力み、無駄のない完成度が高いフォーム。
踏み出しは大きめだけど、無理なく上半身が同調する。
腕はコンパクトに丸めた状態から突き出すように振る。
一連の流れがリズミカルなのも好印象だ。
今日の球速は速球が127〜38キロ。
変化球はスライダーが118〜28キロ。
カーブが102〜09キロ。

1回裏。後攻は星稜。
1番・吉田がスライダーで空振り三振。
2番・中谷は右飛。
3番・芦硲が三飛で三者凡退。

青森山田の先発は関浩一郎。右上手の本格派だ、
長身で「上下」の角度があって、バランスの良いフォーム。
上半身をしっかり叩くけれど、グラつかずにリリースまで持っていける。
テイクバックはコンパクトで、L字型のトップから縦に叩く。
ただ肘から先の使い方が上手くて、
一旦浮いてからグッと沈むカーブ(ドロップ)を投げられる。
今日の球速は速球が130〜39キロ。
変化球はカーブが97〜112キロ。
スライダーが123〜28キロ。
ただちょっと速球の球筋が散っていた。

2回表。
青森山田は6番・伊藤英が四球。無死1塁。
7番・橋場はバントで送る。一死2塁。
8番・菊池伊が四球。一死1、2塁。
9番・関はバント失敗の投飛。二死1、2塁。
1番・佐藤洸のカウント1−0から二塁走者が牽制死。3アウト。

2回裏。
星稜は4番・萩原が三ゴロ。
5番・服部は一ゴロ。
6番・能美が四球。二死1塁。
能美は次打者の3球目に二盗成功。二死2塁。
7番・専徒はストレートの四球。二死1、2塁。
8番・濱田が中飛で3アウト。

3回表。
青森山田は1番・佐藤洸が左直。
2番・駒井はセーフティバント狙いの二ゴロ。
3番・對馬が三ゴロで三者凡退。

3回裏。
星稜は9番・道本が遊ゴロ。
1番・吉田は中前安打。一死1塁。
2番・中谷が左直。二死1塁。
3番・芦硲はラン&ヒットから中越えのタイムリー二塁打。
<星稜 1−1 青森山田>
4番・萩原がレフトポール際の2ラン本塁打!
緩いカーブを上手く引っ張りましたね。
<星稜 3−1 青森山田>
5番・服部は左飛で攻撃終了。

4回表。
青森山田は4番・原田が一ゴロ。
5番・蝦名がスライダーで空振り三振。
6番・伊藤英は遊ゴロで三者凡退。

4回裏。
星稜は6番・能美が中前安打。無死1塁。
7番・専徒はバントで送る。一死2塁。
8番・濱田が中飛。タッチアップで二死3塁。
9番・道本は遊飛で3アウト。

5回表。
青森山田は7番・橋場が一塁線を破る二塁打。無死2塁。
8番・菊池伊は右直。一死2塁。
9番・関のカウント2−1から橋場が牽制死。二死無走者。
関が速球で見逃し三振。3アウト。

5回裏。
星稜は1番・吉田が中前安打。無死1塁。
2番・中谷はライト前安打……と思ったら打球が走者の足に当たる。
記録は安打だが、走者はアウトになって一死1塁。
3番・芦硲は一ゴロ。二死2塁。
4番・萩原が左飛で3アウト。

6回表。
青森山田は1番・佐藤洸がスライダーで空振り三振。
2番・駒井は左飛。
3番・對馬がカーブで見逃し三振。三者凡退。

6回裏。
星稜は5番・服部が一ゴロ。
6番・能美は四球。一死1塁。
7番・専徒の1−0から関浩一郎が牽制悪送球。一死2塁。
専徒は左飛。二死2塁。
8番・濱田の初球に捕逸があり能美が進塁。二死3塁。
濱田が左飛で3アウト。

7回表。
青森山田は4番・原田が右中間を破る二塁打。無死2塁。
5番・蝦名は一飛。一死2塁。
6番・伊藤英が右飛。タッチアップで二死3塁。
7番・橋場は速球で空振り三振。3アウト。

7回裏。
星稜は9番・道本が投ゴロ。
1番・吉田は右直。
2番・中谷が中飛で三者凡退。

8回表。
青森山田は8番・菊池伊が遊飛。
代打・藤田一颯は一塁線を破る二塁打。一死2塁。
1番・佐藤洸が左直。二死2塁。
2番・駒井は遊飛で無得点。

8回裏。
青森山田はこの回から二番手投手に櫻田朔を起用する。
櫻田は背番号10の2年生。185cm・80kgの右腕だ。
秋季東北大会決勝では相手にノーヒットノーランを達成している。
今日の球速は速球が130〜37キロ。
球速表示は平凡だけど、低めにグーンと伸びてくる。
変化球はカーブが99〜104キロ。
スライダーが109キロ。

星稜は3番・芦硲が四球。無死1塁。
4番・萩原はバントで送る。一死2塁。
代打・中島幹大の3球目に櫻田朔が暴投。一死3塁。
中島は遊飛。二死3塁。
6番・能美が四球。二死1、3塁。
能美誠也は1安打3四球で4打席連続出塁でした。
7番・専徒は中直で無得点。

9回表。
青森山田は3番・對馬がレフト線を破る二塁打。無死2塁。

星稜はここで道本想が降板。
二番手投手に佐宗翼を起用する。
佐宗は背番号1の2年生。177cm・73kgの左腕だ。
一昨日の1回戦は先発して完投勝利を挙げている。
今日の球速は速球が134〜38キロ。
変化球はスライダーが120キロ台中盤。
カーブが100キロ台後半。

青森山田は4番・原田が一ゴロ。一死3塁。
5番・蝦名は右犠飛。二死無走者。
<星稜 3−2 青森山田>
代打・吉川勇太が三ゴロで攻撃終了。

引き締まった投手戦でした。
星稜が接戦を制して準決勝進出を決めている。

安打   200 010 111 6 四 失
青森山田┃100|000|001┃2 2 0
星稜  ┃003|000|00X┃3 5 0
安打   003 120 00  6

星稜:○道本、佐宗
青森山田:●関、櫻田

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第五十四回明治神宮野球大会が水曜(15日)に開幕していた。
大会3日目まで高校、大学を2試合ずつやるスケジュールだった。
ただ本日(17日)は前日から午前中は雨の予報。
大学の2試合は順延になり、14時から高校の部2試合が残された。
大阪桐蔭は神宮大会2連覇中で、言わずと知れた強豪。
1回戦はシードだったため、この試合が初戦となる。
関東第一は初戦で熊本国府を9−5で下している。

大阪桐蔭高校
1番 右 境亮陽   2年 右左 180/75
2番 中 吉田翔輝  2年 左左 167/63
3番 左 徳丸快晴  2年 両左 178/82
4番 三 ラマル・ギービン・ラタナヤケ
          2年 右右 180/83
5番 一 吉野颯真  1年 左左 190/100
6番 捕 増田湧太  1年 右右 177/81
7番 二 山路朝大  2年 右左 171/78
8番 遊 賀川陽日  2年 右右 178/80
9番 投 平嶋桂知  2年 右両 186/84

関東第一高校
1番 中 飛田優悟  2年 右左 175/70
2番 右 成井聡   2年 右左 175/66
3番 左 坂本慎太郎 1年 左左 167/65
4番 三 高橋徹平  2年 右右 180/92
5番 捕 熊谷俊乃介 2年 右右 180/80
6番 一 越後駿祐  1年 右右 181/70
7番 遊 市川歩   2年 右右 171/67
8番 二 小島想生  2年 右右 173/73
9番 投 畠中鉄心  2年 左左 173/70


1回表。先攻は大阪桐蔭。
1番・境が左飛。
2番・吉田も左飛。
3番・徳丸が一ゴロで三者凡退。

関東第一の先発は畠中鉄心。左の技巧派だ。
腕をコンパクトに、突き出すように振る変則派。
半身の状態を少し長めにキープして、
重心を少し後ろに残した状態でリリースする。
変化球比率が高くて、とにかく丁寧に投げていた。
全身を「使い切らない」フォームだけど、
制球力とか、打者との駆け引きに振ったフォームですね。
今日の球速は速球系が128〜33キロ。
この速度帯で沈む球筋も使っていた。
変化球はスライダー、チェンジが106〜18キロ。
カーブが95,6キロ。
彼がしぶとい投球で試合をしっかり作る。

1回裏。後攻は関東第一。
1番・飛田が中前安打。無死1塁。
2番・成井の3球目に平嶋桂知が暴投。無死2塁。
成井はバント。一死3塁。
3番・坂本が三邪飛。二死3塁。
4番・高橋は遊前タイムリー安打。二死1塁。
<関東第一 1−0 大阪桐蔭>
5番・熊谷が死球。二死1、2塁。
6番・越後は速球で見逃し三振。攻撃終了。

大阪桐蔭の先発は平嶋桂知。右上手の本格派だ。
真っ向から投げ下ろしてくるフォーム。
ねじり、ひねりは抑え目だし、腰も高め。
どちらかというと上半身主導のフォームだけど、
パワー、瞬発力を利して腕を勢いよく叩ける。
今日の球速は速球が133〜45キロ。
ちなみに最速は154を計測したことがあるらしい。
変化球はフォークが126〜35キロ。
スライダーが116〜26キロ。
変化球はフォークが高校生離れして素晴らしい。
困るとフォークを投げる感じでしたね。
球威は十分なのだけど、
ただコースが甘かったり、左打者に外角球を流されたり……。
かなり苦しい投球となってしまった。

2回表。
大阪桐蔭は4番・ラマルがスライダーで空振り三振。
5番・吉野は右飛。フェンス際の大飛球だった。
6番・増田が左越え二塁打。二死2塁。
7番・山路は中飛で3アウト。

2回裏。
関東第一は7番・市川が中前安打。無死1塁。
8番・小島はバントで送る。一死2塁。
9番・畠中が一ゴロ。二死3塁。
1番・飛田は遊ゴロで3アウト。

3回表。
大阪桐蔭は8番・賀川が一ゴロ。
9番・平嶋はスライダーで見逃し三振。
1番・境が遊飛で三者凡退。

3回裏。
関東第一は2番・成井が左飛。
3番・坂本は中飛。
4番・高橋が四球。二死1塁。
5番・熊谷は左越えの2ラン本塁打。
<関東第一 3−0 大阪桐蔭>
6番・越後が三ゴロで攻撃終了。

4回表。
大阪桐蔭は2番・吉田が左直。
3番・徳丸は右飛。
4番・ラマルが中越えの三塁打。二死3塁。
5番・吉野は中飛で3アウト。

4回裏。
関東第一は7番・市川が左前安打。無死1塁。
8番・小島はバントで送る。一死2塁。
代打・堀江泰祈が遊前安打。
二塁走者が迷って二・三塁間に挟まれてしまう。
しかしショートの二塁送球が大きく逸れて……。
二塁走者が生還して、なお一死2塁。
<関東第一 4−0 大阪桐蔭>
1番・飛田は二ゴロ。二死3塁。
2番・成井が二ゴロで攻撃終了。

5回表。
関東第一はこの回から二番手投手に坂井遼を起用する。
坂井は背番号1の2年生。178cm・78kgの右腕だ。
軸足に体重をしっかり乗せてそこから大きく踏み出して、
上体がやや「遅れて」出てくる。
肘を柔らかく使えるタイプで、ただちょっと肘が下がりますね。
今日の球速は速球系が134〜44キロ。
変化球はスライダー、フォークが117〜27キロ。
カーブが102〜10キロ。
超スローボール(イーファス)も投げていた。

大阪桐蔭は6番・増田が一ゴロ失策で生きる。無死1塁。
7番・山路は三邪飛。一死1塁。
8番・賀川が遊ゴロ併殺で3アウト。

5回裏。
関東第一は3番・坂本が左飛。
4番・高橋はフォークで空振り三振。
5番・熊谷が一ゴロ失策で出塁。二死1塁。
6番・越後は三ゴロで3アウト。

6回表。
大阪桐蔭は代打・畠中健太がスライダーで見逃し三振。
1番・境は四球。一死1塁。
2番・吉田がライト線を破る二塁打。一死2、3塁。
3番・徳丸は中越えタイムリー二塁打。一死2塁。
<関東第一 4−2 大阪桐蔭>
4番・ラマルの2球目に坂井遼が暴投。一死3塁。
ラマルはレフト線を破るタイムリー二塁打。一死2塁。
<関東第一 4−3 大阪桐蔭>
5番・吉野が左飛。二死2塁。
6番・増田も左飛で攻撃終了。

6回裏。
大阪桐蔭はこの回から二番手投手に南陽人を起用する。
南は背番号10の2年生。173cm・79kgの右腕だ。
今日の球速は速球が135〜42キロ。
変化球はスライダー、フォークが124〜31キロ。

関東第一は7番・市川が遊ゴロ。
8番・小島は左中間を破る二塁打。一死2塁。
9番・坂井のゴロをファーストがトンネル。
二塁走者が生還してなお一死1塁。
<関東第一 5−3 大阪桐蔭>
1番・飛田は中前安打。一死1、2塁。
2番・成井が左前安打。一死満塁。
3番・坂本は三ゴロ。本塁送球が逸れてしまう。
三塁走者が生還してなお一死満塁。
<関東第一 6−3 大阪桐蔭>
4番・高橋は中犠飛。二死1、3塁。
<関東第一 7−3 大阪桐蔭>
5番・熊谷の2球目に坂本が二盗。二死2、3塁。
熊谷は右前タイムリー安打。
ただし二塁走者の本塁突入はアウトで攻撃終了。
<関東第一 8−3 大阪桐蔭>

7回表。
大阪桐蔭は7番・山路は投ゴロ。
8番・賀川は四球。一死1塁。
代打・岡江伸英がフォークで空振り三振。
1番・境は143キロの速球で見逃し三振。3アウト。

7回裏。
大阪桐蔭は三番手投手に川上笈一郎を起用する。
川上は背番号16の2年生。178cm・71kgの右腕だ。
頭ごと上半身を振る、激しいフォームの本格派ですね。
上半身がかなり倒れるし、帽子が投球のたびに飛んでいた。
今日の球速は速球が137〜43キロ。
変化球はチェンジ、フォーク系が128〜30キロ。
カーブが110キロ前後。

関東第一は6番・越後が右前安打。無死1塁。
7番・市川はバント。投手の一塁送球が逸れ、無死1、3塁。
8番・小島がセーフティスクイズ。
一塁手の本塁送球が野選となる。三塁走者が生還してなお無死1、2塁。
<関東第一 9−3 大阪桐蔭>
9番・坂井のバントは投飛になる。一死1、2塁。
1番・飛田が二ゴロ。二封のみで二死1、3塁。
飛田は次打者の3球目に二盗成功。二死2、3塁。
2番・成井はストレートの四球。二死満塁。
3番・坂本が三邪飛で攻撃終了。

8回表。
大阪桐蔭は2番・吉田が二ゴロ。
3番・徳丸は四球。一死1塁。
4番・ラマルがライトにライナーの2ラン本塁打。
<関東第一 9−5 大阪桐蔭>
ラマル・ギービン・ラタナヤケは長打3本、3打点とひとり気を吐いた。

関東第一はここで坂井遼が降板。
三番手投手に大後武尊を起用する。
大後は背番号10の2年生。173cm・72kgの右腕だ。
今日の球速は速球が131〜36キロ。
変化球はスライダーが120〜24キロ。
数字以上の「速さ」があるタイプですね。

大阪桐蔭は5番・吉野が一ゴロ。
6番・増田は左前安打。二死1塁。
7番・山路が遊ゴロで攻撃終了。

8回裏。
大阪桐蔭はこの回から四番手投手に中野大虎を起用する。
中野は背番号17の1年生。180cm・78kgの右腕だ。
個人的には大阪桐蔭で一番見たかった選手ですね。
しっかり体重を乗せて、大きく踏み出すダイナミックなフォーム。
腕の振りはちょっと大きいけど、柔らかくてシャープ。
今日の球速は速球が138〜42キロ。
変化球はスライダーが120キロ台中盤。
カーブが108〜17キロ。

関東第一は4番・高橋は二ゴロ。
5番・熊谷は遊前安打。一死1塁。
6番・越後がカーブで空振り三振。二死1塁。
7番・市川の3球目に熊谷が二盗失敗。3アウト。

9回表。
大阪桐蔭は代打・宮本真司郎が四球。無死1塁。
代打・杉本一世は二ゴロ併殺。二死無走者。
1番・境が二ゴロで3アウト。試合終了。

関東第一が大阪桐蔭の投手陣を攻略して9得点。
大阪桐蔭の失策が多かったとはいえ、
しっかり12安打を打ちましたからね。
番狂わせだけど、番狂わせ感がない試合展開でした。

安打   010 103 020 7 四 失
大阪桐蔭┃000|003|020┃5 4 5
関東第一┃102|104|10X┃9 3 1
安打   211 204 11  12

関東第一:畠中、○坂井、大後
大阪桐蔭:●平嶋、南、川上、中野

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第五十四回明治神宮野球大会が水曜(15日)の開幕。
本日が大会2日目で高校、大学が2試合ずつ組まれている。
高校の部が10校、大学の部が11校参加している。
高校は新チームに切り替わって初めての全国大会。
全国9地区と東京の秋季大会王者が出場する。
大学生にとっては「最後の大会」だ。
2日目の第2試合は高知と豊川の2回戦だ。

高知高校
1番 二 筒井海斗  2年 右右 171/67
2番 右 川村光輝  2年 左左 171/62
3番 三 大石來輝  1年 右右 171/78
4番 一 谷口隼斗  2年 右右 180/80
5番 投 辻井翔大  2年 右右 174/75
6番 中 日野翔大  2年 右右 173/68
7番 遊 箕浦充輝  2年 右右 170/65
8番 左 勝山眞宏  2年 右右 167/58
9番 捕 片井翔太  1年 右右 172/64

豊川高校
1番 左 林優翔   1年 左左 170/70
2番 捕 高橋賢   2年 右左 165/68
3番 中 モイセエフニキータ
          2年 左左 180/80
4番 一 中村丈   2年 右左 174/64
5番 三 北田真心  1年 右左 174/74
6番 遊 鈴木貫太  2年 右右 164/60
7番 右 山本羚王  2年 右左 168/63
8番 投 中西浩平  1年 右右 180/70
9番 二 柴山英大  1年 右右 170/71


1回表。先攻は高知。
1番・筒井が中飛。
2番・河村はスライダーで空振り三振。
3番・大石が四球。二死1塁。
4番・谷口は中前安打。二死1、3塁。
5番・辻井が三ゴロで3アウト。

豊川の先発は中西浩平。右の本格派だ。
オーソドックスな上手投げだけど、
大きく踏み出して、ぐいっと上半身を乗り出してリリースに持っていく。
ただ重心が一塁側にちょっと倒れ込みますね。
今日の球速は速球が122〜35キロ。
変化球はスライダーが112〜21キロ。
カーブが110キロ弱。

1回裏。後攻は豊川。
1番・林が四球。無死1塁。
2番・高橋はスライダーで空振り三振。一死1塁。
3番・モイセエフもスライダーで空振り三振。二死1塁。
4番・中村の2球目で林が二盗成功。二死2塁。
中村はスライダーで空振り三振。3アウト。

高知の先発は辻井翔大。右の技巧派だ。
打者に背中を向けて、軸足にしっかり体重を乗せて、
かなり力強く横回旋で上半身を振る。
ただテイクバック、フォロースルーはかなりコンパクト。
いい感じで「隠して」振り切れる。
今日の球速は速球が136〜42キロ。
変化球はスライダーが116〜26キロ。
スライダーが鋭い縦変化で高校生離れしている。

2回表。
高知は6番・日野が左前安打。無死1塁。
7番・箕浦はバント成功。一死2塁。
8番・勝山もバント。二死3塁。
9番・片井が死球。二死1、3塁。
1番・筒井は中飛で3アウト。

2回裏。
豊川は5番・北田が中前安打。無死1塁。
6番・鈴木貫は二ゴロ。一死1塁。
7番・山本の2球目に北田が二盗失敗。二死無走者。
バッテリーが上手くウエストしました。
山本が二ゴロで3アウト。

3回表。
高知は2番・川村が左前安打。無死1塁。
3番・大石は右飛。一死1塁。
4番・谷口が三ゴロ。二死2塁。
5番・辻井は右飛で3アウト。

3回裏。
豊川は8番・中西が右前安打。無死1塁。
9番・柴山がバント。一死2塁。
1番・林もセーフティ気味バント。捕ゴロで二死3塁。
2番・高橋が左飛で3アウト。

4回表。
高知は6番・日野が二飛落球で出塁。無死1塁。
7番・箕浦はエンドランから三ゴロ。一死2塁。
代打・西口塁が四球。一死1、2塁。
9番・片井が三ゴロ失策で生きる。一死満塁。
1番・筒井は遊ゴロ。三塁送球が逸れて二者が生還し一死2、3塁。
<高知 2−0 豊川>
2番・川村が二ゴロで三塁走者生還。二死3塁。
<高知 3−0 豊川>
3番・大石は四球。二死1、3塁。
4番・谷口が左前安打。二死1、2塁。
<高知 4−0 豊川>
5番・辻井は右飛で攻撃終了。
高知が1安打で4得点。

4回裏。
豊川は3番・モイセエフが一ゴロ失策で生きる。無死1塁。
4番・中村は一ゴロで二封のみ。一死1塁。
5番・北田が一ゴロ併殺で3アウト。

5回表。
高知は6番・日野が右前安打。無死1塁。
7番・箕浦はバントで送る。一死2塁。
8番・西口が外角スライダーで空振り三振。
9番・片井は三ゴロで3アウト。

5回裏。
豊川は6番・鈴木貫が右邪飛。
7番・山本は二ゴロ。
8番・中西が二ゴロで三者凡退。

6回表。
豊川はこの回から二番手投手に平野将馬を起用する。
平野は背番号11の2年生。173cm・73kgの右腕だ。
投げっぷりの良い本格派ですね。
今日の球速は速球が126〜34キロ。
変化球はスライダーが115〜26キロ。

高知は1番・筒井が速球で空振り三振。
2番・川村は速球で見逃し三振。
3番・大石がスライダーで空振り三振。

6回裏。
豊川は9番・柴山が一邪飛。
1番・林は四球。一死1塁。
2番・高橋が左前安打。一死1、2塁。
3番・モイセエフはライト線を破るタイムリー二塁打。一死2、3塁。
<高知 4−1 豊川>

高知はここで辻井翔大が降板。
二番手投手に平悠真を起用する。
平は背番号1の2年生。183cm・84kgの右腕だ。
辻井と似たように、打者に背中を向けて、
グイッと上半身が乗り出すフォーム。
軸足が着地するときちょっと折れる。
今日の球速は速球が133〜42キロ。
変化球はフォーク、スライダーが122〜29キロ。
カーブが108〜13キロ。

豊川は4番・中村がフォークで空振り三振。二死2、3塁。
5番・北田は平凡な一ゴロ……と思ったらイレギュラーバウンド。
右前タイムリー安打となる。二死1塁。
<高知 4−3 豊川>
6番・鈴木貫が中飛で攻撃終了。

7回表。
高知は4番・谷口が二ゴロ。
5番・辻井は四球。一死1塁。
6番・日野が左前安打。一死1、2塁。
7番・箕浦は遊ゴロ併殺で3アウト。

7回裏。
豊川は7番・山本が投手強襲の遊前安打。無死1塁。
8番・平野はバントで送る。一死2塁。
9番・柴山が速球で空振り三振。
直後に捕手からの二塁牽制が逸れて二死3塁。
1番・林が右前タイムリー安打。二死1塁。
<豊川 4−4 高知>
2番・高橋は右前安打。二死1、2塁。
3番・モイセエフが四球。二死満塁。
4番・中村はフォークで空振り三振。攻撃終了。

8回表。
高知は8番・平が遊ゴロ。
9番・片井は左飛。
1番・筒井がレフトにソロ本塁打。
<高知 5−4 豊川>
2番・川村は中前安打。二死1塁。
3番・大石が見逃し三振。攻撃終了。

8回裏。
豊川は5番・北田が中飛。
6番・鈴木貫は三ゴロ。
7番・山本が一ゴロで三者凡退。

9回表。
豊川はこの回から三番手投手に鈴木爽太を起用する。
鈴木は背番号1の2年生。175cm・65kgの左腕だ。
速球の球速は120キロ台後半だった。
高知は4番・谷口がストレートの四球。無死1塁。

豊川はここで鈴木爽太が降板。
四番手投手に本田能光を起用する。
本田は背番号17の2年生。
180cm・77kgの右サイドハンドだ。
今日の球速は速球が127〜31キロ。
変化球はスライダーが110キロ台中盤。

高知は5番・辻井が3バント失敗。一死1塁。
6番・日野の2球目に谷口が二盗成功。一死2塁。
日野は右飛。タッチアップで二死3塁。
7番・箕浦が左前タイムリー安打。二死1塁。
<高知 6−4 豊川>
8番・平はスライダーで空振り三振。

9回裏。
豊川は代打・三浦康生が遊前安打。無死1塁。
代打・八木七遼は右前安打。無死1、2塁。
1番・林が三前のバント。一死2,3塁。
2番・高橋は左前タイムリー安打。一死1、3塁。
<高知 6−5 豊川>
3番・モイセエフが右犠飛。二死1塁。
<豊川 6−6 高知>
4番・中村は左飛で攻撃終了。

9回を終えて6−6と決着つかず。
試合は10回からタイブレークに入る・
攻撃は継続打順だが、無死1、2塁からスタートする。

10回表。
豊川はこの回から五番手投手に竹内雄惺を起用する。
竹内は背番号11の1年生。172cm・63kgで内野手登録だ。
今日の球速は速球が118〜24キロ。
変化球はスライダーが100キロ台中盤。

高知は9番・片井のバントが投前安打に。無死満塁。
1番・筒井の初球に竹内雄惺が暴投。三塁走者が生還して無死2、3塁。
<高知 7−6 豊川>
筒井は遊ゴロ。三塁走者が本塁で刺されて一死1、3塁。
2番・川村が二ゴロ併殺で攻撃終了。

10回裏。
高知はこの回から辻井翔大がマウンドに戻る。

豊川は代打・島田拓実がバントで送れず空振り三振。一死1、2塁。
6番・鈴木貫がセンター前タイムリー安打。一死1、2塁。
<豊川 7−7 高知>
7番・山本は内角スライダーで空振り三振。
8番・竹内がスライダーで見逃し三振。

試合は11回もタイブレークに。
11回表。
高知は3番・大石がバントで送る。一死2、3塁。
4番・谷口は四球。一死満塁。
5番・辻井が中犠飛。二死1、2塁。
<高知 8−7 豊川>
代打・岡村翼は二ゴロで攻撃終了。

11回裏。
豊川は9番・八木が外角速球で空振り三振。一死1、2塁。
1番・林は遊ゴロ。二死2、3塁。
2番・高橋が3−2から速球を強振。
センターフライと思ったら守備位置が浅く、中越えのサヨナラ安打に。
<豊川 9−8 高知>

豊川はベンチに一人しか残っていない状況で、
最後は内野手登録の竹内雄惺を五番手投手で使う総力戦だった。
ただ竹内はしっかり腕を振って、思い切りよく投げていた。
そういう「度胸」「思い切り」って大事ですよね。
豊川が激闘を制してベスト4入りを決めている。

安打 111 110 121 100 10 四 失
高知┃000|400|011|11┃8 7 2
豊川┃000|003|102|12X┃9 2 3
安打 011 003 103 11 13

豊川:中西、平野、鈴木爽、本田、○竹内
高知:辻井、平、●辻井

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第五十四回明治神宮野球大会が水曜(15日)の開幕で、本日が大会2日目。
この大会は高校の部が10校、大学の部が11校参加する。
高校は新チームに切り替わって初めての全国大会。
全国9地区と東京の秋季大会王者が出場する。
大学生にとっては「最後の大会」だ。
3日目までは高校、大学が2試合ずつ組まれる。
2日目の第1試合は北海と作新学院の対戦だ。

北海高校
1番 中 片岡誠亮  2年 左左 170/60
2番 二 谷川凌駕  2年 右左 170/66
3番 遊 幌村魅影  2年 右右 175/70
4番 右 宮下温人  2年 左左 173/75
5番 捕 大石広那  2年 右右 171/72
6番 一 金澤光流  2年 右左 169/68
7番 左 中川彰   2年 右右 177/72
8番 投 松田収司  1年 右右 178/69
9番 三 吉井天星  1年 右右 170/72

作新学院高校
1番 左 小森一誠  2年 右右 172/74
2番 一 粒良大輝  2年 右左 175/79
3番 中 小川亜怜  1年 右左 175/70
4番 二 柳沼翔   1年 右左 182/82
5番 右 廣田瑠稀哉 2年 右左 173/80
6番 捕 岩出純   2年 右右 175/80
7番 三 根本一冴  1年 右左 168/64
8番 遊 菊地陽太  2年 右右 172/68
9番 投 小川哲平  2年 右右 183/92


1回表。先攻は北海。
1番・片岡が投ゴロ。
2番・谷川は左邪飛。
3番・幌村が外角速球で空振り三振。三者凡退。

作新学院の先発は小川哲平。右の本格派だ。
上半身を軽くねじって、軸足はふわっと置く。
踏み出しの幅は標準的だけど、上半身がグイッと乗り出しますね。
腕はやや大きくて、力強い振り。
昨秋・昨春は調子を崩していたけれど、状態を戻していますね。
今日の球速は速球が131〜43キロ。
変化球はスライダーが114〜26キロ。
小さい縦スラ、大きめの横スラの両方がある。

1回裏。後攻は作新学院。
1番・小森が外角速球で空振り三振。
2番・粒良は捕邪飛。
3番・小川亜が遊ゴロで三者凡退。

北海の先発は松田収司。右スリークォーターの本格派だ。
全身がうねる、しなるダイナミックなフォーム。
踏み出しも大きいし、肩周り、肘を柔らかくシャープに使える。
まだ明らかに細身だけど「バネ」が素晴らしい。
腕はやや大回りの外振りだけど、まだ1年生ですからね。
今日の球速は速球が125〜36キロ。
ナチュラルだと思うけれど、左右に結構動きますね。
変化球はスライダーが117〜28キロ。
カーブが99〜113キロ。

2回表。
北海は4番・宮下が外角速球で空振り三振。
5番・大石は左前安打。一死1塁。
6番・金澤が二ゴロで二封のみ。二死1塁。
7番・中川の3球目に小川哲平が暴投。二死2塁。
中川は内角速球で見逃し三振。3アウト。

2回裏。
作新学院は4番・柳沼が遊ゴロ。
5番・廣田は死球。一死1塁。
6番・岩出がレフト線に落とす二塁打。一死2、3塁。
7番・根本は遊ゴロ。二死2、3塁。
8番・菊地が二ゴロで無得点。

3回表。
北海は8番・松田が遊ゴロ。
9番・吉井はスライダーで空振り三振。
1番・片岡が外角速球で空振り三振。

3回裏。
作新学院は9番・小川哲が速球で空振り三振。
1番・小森が中前安打。一死1塁。
2番・粒良は死球。一死1、2塁。
3番・小川亜が右飛。タッチアップで二死1、3塁。
4番・柳沼は投ゴロで無得点。

4回表。
北海は2番・谷川が一ゴロ。
3番・幌村は二ゴロ。
4番・宮下が二ゴロ。
柳沼翔が広い守備範囲を見せた。

4回裏。
作新学院は5番・廣田が左前安打。無死1塁。
廣田は次打者の2球目に二盗失敗。一死無走者。
6番・岩出はカーブで空振り三振。
7番・根本が四球。二死1塁。
8番・菊地は左前安打。二死1、2塁。
9番・小川哲が右前安打。
二塁走者が強引に本塁へ突入してタッチアウト。無得点。

5回表。
北海は5番・大石が遊ゴロ失策で生きる。無死1塁。
6番・金澤はバント。一死2塁。
7番・中川がスライダーで空振り三振。二死2塁。
8番・松田は三ゴロ失策で出塁。二死1、2塁。
9番・吉井が外角速球で空振り三振。

5回裏。
作新学院は1番・小森が左飛。
2番・粒良は三邪飛。
3番・小川亜がスライダーで空振り三振。三者凡退。

6回表。
北海は1番・片岡が中飛。
2番・谷川は左直。
3番・幌村が中飛で三者凡退。

6回裏。
作新学院は4番・柳沼が左前安打。無死1塁。
5番・廣田は捕邪飛。一死1塁。
6番・岩出がエンドランから遊ゴロ。二死2塁。
7番・根本は三ゴロで3アウト。

7回表。
北海は4番・宮下が二ゴロ。
5番・大石は三ゴロ。
6番・金澤が中前安打。二死1塁。
7番・中川は右前安打。二死1、3塁。
中川は次打者の4球目に二盗成功。二死2、3塁。
8番・松田が三ゴロで無得点。

7回裏。
作新学院は8番・菊地が左飛。
9番・小川は右飛。
1番・小森が右中間を破る三塁打。二死3塁。
2番・粒良は速球で空振り三振。3アウト。

8回表。
北海は9番・吉井がスライダーで空振り三振。
1番・片岡は二ゴロ。
2番・谷川も二ゴロで三者凡退。

8回裏。
作新学院は3番・小川亜が一ゴロ。
4番・柳沼は右飛。
5番・廣田が遊ゴロで三者凡退。

9回表。
北海は3番・幌村が一邪飛。
4番・宮下は中飛。
5番・大石が一飛で三者凡退。

9回裏。
作新学院は6番・岩出が遊飛。
7番・根本が一ゴロ。カバーの松田収司がこぼして一死1塁。
8番・菊地はエンドランから二ゴロ。二死2塁。
代打・菅谷峻汰が一ゴロで3アウト。

試合は9回を終えても0−0で決着つかず。
試合は10回からタイブレークに入る。
攻撃は継続打順で、無死1、2塁から。

10回表。
作新学院はこの回から二番手投手に石毛虹晴を起用する。
石毛は背番号10の2年生。182cm・70kgの右サイドハンドだ。
今日の球速は速球が126〜31キロ。
シュート、シンカー系が120〜24キロ。
スライダーが106〜10キロ。

北海は6番・金澤が3バント失敗。一死1、2塁。
7番・中川は死球。一死満塁。
代打・長谷川駿太が押し出しの死球。なお一死満塁。
<北海 1−0 作新学院>
9番・吉井は一ゴロ併殺。3→2→3と渡って攻撃終了。

10回裏。
北海はこの回から二番手投手に新屋敷寿也を起用する。
新屋敷は背番号10の2年生。
176cm・68kgの右スリークォーターだ。
今日の球速は速球が130キロ強。
変化球はスライダーが118,9キロ。

作新学院は1番・小森が外角スライダーで空振り三振。
2番・粒良は四球。一死満塁。
3番・小川亜が投手強襲の中前タイムリー安打。
まず三塁走者が生還。二塁走者のタイミングは微妙だったがセーフ。
二者が生還し、作新学院が準決勝進出を決めている。
<作新学院 2−1 北海>

安打   010 000 200 0 3 四 失
北海  ┃000|000|000|1┃1 2 1
作新学院┃000|000|000|2X┃2 4 2
安打   011 300 100 1 8

作新学院:小川哲、○石毛
北海:松田、●新屋敷

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第五十四回明治神宮野球大会が本日開幕。
珍しく水曜開幕となっている。
この大会は高校の部が10校、大学の部が11校参加する。
高校は新チームに切り替わって初めての全国大会。
全国9地区と東京の秋季大会王者が出場する。
大学生にとっては「最後の大会」だ。
3日目までは高校、大学が2試合ずつ組まれる。
大会初日の第2試合は広陵と星稜の対戦だ。

広陵高校
1番 中 濱本遥大  2年 右右 172/70
2番 右 田村夏芽  2年 右左 164/64
3番 一 土居湊大  2年 右左 179/83
4番 捕 只石貫太  2年 右右 178/78
5番 左 澤田哉斗  2年 右左 175/70
6番 三 酒井綾希人 2年 右右 173/71
7番 遊 白髮零士  1年 右左 179/72
8番 二 池田颯大  1年 右右 175/70
9番 投 高尾響   2年 右右 172/73

星稜高校
1番 遊 芦硲晃太  2年 右左 175/75
2番 二 中谷羽玖  2年 右左 168/66
3番 中 𠮷田大吾  2年 右右 175/74
4番 三 萩原獅士  2年 右右 172/73
5番 一 服部航   1年 右左 170/74
6番 捕 能美誠也  1年 右左 174/72
7番 右 専徒大和  2年 左左 173/72
8番 左 濱田大聖  1年 右右 168/72
9番 投 佐宗翼   2年 左左 177/73


1回表。先攻は広陵。
1番・濱本は左直。レフトがこぼして無死1塁。
2番・田村は遊ゴロ。
二塁、一塁とも間一髪セーフの野選で無死1、2塁。
3番・土居は死球。無死満塁。
4番・只石が左越えのタイムリー二塁打。無死2塁。
<広陵 3−0 星稜>
5番・澤田哉はバント。一死3塁。
6番・酒井が一邪飛。二死3塁。
7番・白髮は左直で攻撃終了。

星稜の先発は佐宗翼。左の本格派だ。
グラブを打者の方向に突き出す動きがアクセントですね。
グイッと上半身を捻って、思い切りよく腕を振り切る。
今日の球速は速球が127〜37キロ。
変化球はスライダー、フォークが116〜23キロ。
カーブが105〜08キロ。
初回に守備のミスから失点を喫したが、その後は安定した投球を続ける。

1回裏。後攻は星稜。
1番・吉田が中飛。
2番・中谷は右飛。
3番・芦硲が二ゴロで三者凡退。

広陵の先発は高尾響。右の技巧派だ。
2年春の選抜は本当にスゴかったですね。
今日の立ち上がりはちょっと抑えめというか、
かなり脱力したフォームで投げていた。
リリースの瞬間にギュッと力を入れるけど、
スピードを全く追っていない感じだった。
普段から実戦的な、無駄のないフォームではある。
今日の球速は速球が130〜45キロ。
ただ4回から常時140キロ台になりましたね。
変化球はフォーク、スライダーが122〜32キロ。
カーブが111〜18キロ。
伸びのある速球が効いているのか、外野フライが多かったですね。
ただベストの様子ではなかった。

2回表。
広陵は8番・池田が二飛。
9番・高尾は左前安打。一死1塁。
1番・濱本が投ゴロ。二死2塁。
2番・田村は変化球で見逃し三振。3アウト。

2回裏。
星稜は4番・萩原が右飛。
5番・服部も中飛。
6番・能美が四球。二死1塁。
7番・専徒は右飛で3アウト。

3回表。
広陵は3番・土居が左前安打。無死1塁。
4番・只石はスライダーで空振り三振。一死1塁。
5番・澤田哉が右前安打。一死1、2塁。
6番・酒井は二ゴロ併殺で無得点。

3回裏。
星稜は8番・濱田が左前安打。無死1塁。
9番・佐宗は投前のバント。高尾響の送球が逸れて無死1、2塁。
1番・吉田が右飛。タッチアップで一死1、3塁。
2番・中谷は中前タイムリー安打。一死1、2塁。
<広陵 3−1 星稜>
3番・芦硲が右前安打。一死満塁。
4番・萩原は右前タイムリー安打。一死1、3塁。
<星稜 3−3 広陵>
萩原は次打者の4球目に単独スチール。一死2、3塁。
5番・服部が低め速球で見逃し三振。二死2、3塁。
6番・能美は中前タイムリー安打。二者が生還して二死1塁。
<星稜 5−3 広陵>
能美は次打者の3球目に二盗成功。二死2塁。
7番・専徒が速球で見逃し三振。攻撃終了。
星稜が一挙に逆転する。

4回表。
広陵は7番・白髮がスライダーで空振り三振。
8番・池田は遊ゴロ。
9番・高尾も遊ゴロで三者凡退。

4回裏。
星稜は8番・濱田が中前安打。無死1塁。
9番・佐宗はバント。一死2塁。
1番・吉田が二ゴロ。二死3塁。
2番・中谷は死球。二死1、3塁。
中谷は次打者の2球目に二盗成功。二死2、3塁。
3番・芦硲が中飛。
センターは落下点に入っていたのだけど落球。二者が生還して二死2塁。
<星稜 7−3 広陵>
4番・萩原がフォークで空振り三振。攻撃終了。

5回表。
広陵は1番・濱本が中前安打。無死1塁。
2番・田村はエンドランから遊ゴロ。一死2塁。
3番・土居が右前タイムリー安打。一死1塁。
<星稜 7−4 広陵>
4番・只石は中飛。二死1塁。
5番・澤田哉が左前安打。二死1、2塁。
6番・酒井は遊ゴロで攻撃終了。

5回裏。
星稜は5番・服部が一ゴロ。
6番・能美は遊ゴロ。
7番・専徒が一ゴロで三者凡退。

6回表。
広陵は7番・白髮が中飛。
8番・池田は左直。
9番・高尾が三ゴロで三者凡退。

6回裏。
星稜は8番・濱田が三ゴロ。
9番・佐宗は左飛。
1番・吉田がスライダーで空振り三振。三者凡退。

7回表。
広陵は1番・濱本が二ゴロ。
2番・田村はスライダーで見逃し三振。
3番・土居が中前安打。二死1塁。
4番・只石は右直で3アウト。

7回裏。
広陵はこの回から堀田昂佑を起用する。
堀田は背番号10の1年生。
183cm・81kgの右腕だ。
体格に恵まれていて、フォームも伸びやか。
2年後、そしてその先が楽しみになる大器ですね。
今日の球速は速球が135〜38キロ。
変化球はスライダー、フォークが120〜29キロ。
カーブが110キロ台中盤。

星稜は2番・中谷が二ゴロ。
3番・芦硲が一ゴロ。
4番・萩原は右直で三者凡退。

8回裏。
広陵は5番・澤田哉が一ゴロ。
6番・酒井は四球。一死1塁。
代打・枡岡憲志が左直。二死1塁。
代打・世古口啓志の初球に酒井が二盗失敗。3アウト。

8回裏。
星稜は5番・服部が三ゴロ。
6番・能美は左飛。

広陵は堀田昂佑がここで降板し、レフトの守備へ。
三番手投手に山口大樹を起用する。
山口は背番号11の2年生。178cm・74kgの左腕だ。
今日の球速は速球が130キロ台中盤。
変化球はカーブを投げていた。
星稜は7番・専徒が二ゴロで三者凡退

9回表。
広陵は8番・世古口が右前安打。無死1塁。
9番・堀田は速球で空振り三振。一死1塁。
1番・濱本が中前安打。一死1、2塁。
2番・田村は一ゴロ。二封のみで二死1、3塁。
3番・土居が左中間を破るタイムリー二塁打。
土居湊大は4打数4安打3打点でスゴかったですね。
広陵は1点差に追い上げてなお二死2塁。
<星稜 7−6 広陵>
4番・只石がフォークで空振り三振。試合終了。

星稜が佐宗翼の好投で接戦を制し、2回戦進出を決めている。
次の対戦相手は青森山田だ。

安打 112 030 103 11 四 失
広陵┃300|010|002┃6 2 2
星稜┃005|200|00X┃7 2 1
安打 005 100 00  6

星稜:○佐宗
広陵:●高尾、堀田、山口

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今日は朝から明治神宮球場で野球を見る。
第五十四回明治神宮野球大会でございます。
この大会は高校の部が10校、大学の部が11校参加する。
高校は新チームに切り替わって初めての全国大会。
全国9地区と東京の秋季大会王者が出場する。
大学生にとっては「最後の大会」だ。
今年は水曜の開幕で、高校大学の決勝戦は20日の予定。
3日目までは高校、大学が2試合ずつ組まれる。
初日の第1試合は関東第一と熊本国府の一回戦だ。

関東第一高校
1番 中 飛田優悟  2年 右左 175/70
2番 右 成井聡   2年 右左 175/66
3番 左 坂本慎太郎 1年 左左 167/65
4番 三 高橋徹平  2年 右右 180/92
5番 捕 熊谷俊乃介 2年 右右 180/80
6番 一 越後駿祐  1年 右右 181/70
7番 遊 市川歩   2年 右右 171/67
8番 二 小島想生  2年 右右 173/73
9番 投 大後武尊  2年 右左 173/72

熊本国府高校
1番 三 梅田悠汰  2年 右右 178/65
2番 二 野田希   2年 右右 174/65
3番 中 内田海   1年 右左 175/64
4番 一 中嶋真人  2年 右右 171/65
5番 右 岡本悠生  2年 右右 180/68
6番 左 山下勝耀  2年 右左 175/70
7番 遊 山田颯汰  2年 右右 174/62
8番 捕 寺尾真洸  2年 右右 183/68
9番 投 坂井理人  2年 右右 172/62


1回表。先攻は関東第一。
1番・飛田がライト線を破る二塁打。無死2塁。
2番・成井は遊ゴロ失策で生きる。無死1、3塁。
二塁走者がスタートを切っていて被ってしまった。
3番・坂本が遊ゴロで二封のみ。三塁走者が生還して一死1塁。
<関東第一 1−0 熊本国府>
4番・高橋が二飛。二死1塁。
5番・熊谷の初球に坂本が二盗失敗。攻撃終了。

熊本国府の先発は坂井理人。
小柄で細身だけど、全身を伸びやかに使えるフォーム。
すり足のように大きく踏み出して、
胸郭や肩をしなやかに使って、腕もダイナミックに振り切る。
「投げっぷり」が爽快なタイプですね。
今日の球速は速球が123〜34キロ。
変化球はカット、縦スラ系が117〜26キロ。
速球に近い速度でグイッと折れる。
カーブが108〜14キロ。

1回裏。後攻は熊本国府。
1番・梅田が左飛。
2番・野田は左前安打。一死1塁。
3番・内田が中飛。二死1塁。
4番・中嶋の2−2から野田が二盗。
捕手の送球がセンターに抜けて三進し、二死3塁。
中嶋はスライダーで空振り三振。3アウト。

関東第一の先発は大後武尊。右の技巧派だ。
走者がいないときはしっかりつま先を蹴り上げるけど、
ただ身体の使い方は基本的に抑え目。
テイクバックはコンパクトで、そこから持ち上げるように振る。
身体の「ひねり」をあまり入れず、半身のままリリースまで持っていく。
今日の球速は速球が122〜34キロ。
変化球はスライダーが115〜20キロ。
チェンジが118〜24キロ。
スライダーが素晴らしいですね。

2回表。
関東第一は5番・熊谷が左前安打。無死1塁。
6番・越後はバント。一死2塁。
7番・市川が遊ゴロ。二死2塁。
8番・小島は中飛で無得点。

2回裏。
熊本国府は5番・岡本が遊ゴロ。
市川歩の打球処理が良かった。
6番・山下は中直。
7番・山田がセーフティバントで投前安打。二死1塁。
8番・寺尾は四球。二死1、2塁。
9番・坂井は中飛で3アウト。

3回表。
関東第一は9番・大後が二ゴロ。
1番・飛田は三直。
2番・成井が二ゴロで三者凡退。

3回裏。
熊本国府は1番・梅田が遊ゴロ。
2番・野田は投ゴロ。
3番・内田が中飛で三者凡退。

4回表。
関東第一は3番・坂本が二ゴロ。
4番・高橋は中飛。
5番・熊谷が三ゴロで三者凡退。

4回裏。
熊本国府は4番・中嶋はスライダーで見逃し三振。
5番・岡本は中前安打。一死1塁。
6番・山下も中前安打。一死1、2塁。
7番・山田がスライダーで見逃し三振。二死1、2塁。
8番・寺尾は遊ゴロで無得点。

5回表。
関東第一は6番・越後が左前安打。無死1塁。
7番・市川は3バント失敗。一死1塁。
8番・小島がラン&ヒットから三ゴロ。二死2塁。
代打・堀江泰祈は右前のハーフライナー。
ライトがスライディングして補球しようとしたが
打球はグラブの下を抜けていく。
これがタイムリー三塁打となった。二死3塁。
<関東第一 2−0 熊本国府>
1番・飛田は捕邪飛で攻撃終了。

5回裏。
関東第一はこの回から二番手投手に坂井遼を起用する。
坂井は背番号1の2年生。178cm・78kgの右腕だ。
通常のフォームとクイックでかなり違うけれど、
腕をしっかり畳んで、開きも抑えてリリースに持っていける。
一球ごとにタイミングをズラしたり、腕の角度を変えたり、
そういう工夫、投球術も見せていました。
今日の球速は速球が132〜44キロ。
変化球はスライダー、チェンジが114〜28キロ。
カーブが94〜108キロ。
速球は球筋が垂れない、空振りを奪える球質。
スライダーの切れが素晴らしいし、
腕をしっかり振ってカーブを投げられるのもポイント高い。

熊本国府は9番・坂井が左飛。
1番・梅田は速球で見逃し三振。
2番・野田が右飛で三者凡退。

6回表。
関東第一は2番・成井が中前安打。
二塁カバーのミスを突いて打者が二進する。無死2塁。
3番・坂本は浅い左飛。一死2塁。
4番・高橋が左前のポテン安打から二進。
つまずいた走者に釣られて打者のケアが疎かになった。一死2、3塁。
5番・熊谷は中犠飛。二死3塁。
<関東第一 3−0 熊本国府>
6番・越後が二ゴロで攻撃終了。

6回裏。
熊本国府は3番・内田がチェンジで空振り三振。
4番・中嶋は四球。一死1塁。
5番・岡本がスライダーで空振り三振。二死1塁。
6番・山下は右中間を破るタイムリー二塁打。二死2塁。
<関東第一 3−1 熊本国府>
7番・山田もスライダーで空振り三振。攻撃終了。

7回表。
熊本国府はこの回から二番手投手に植田凰暉を起用する。
植田は背番号11の2年生。181cm・77kgの左サイドハンドだ。
一言でいえばトルネードの変則左腕だ。
打者に背中を見せて、大きな横回旋でリリースまで持っていく。
右足ははっきり一塁側に踏み出すので「横の角度」が強烈。
今日の球速は速球が115〜28キロ。
変化球はスライダーが108〜13キロ。
他にカーブがある。

関東第一は7番・市川が速球で空振り三振。
8番・小島は二ゴロ。
9番・坂井が中前安打。二死1塁。
1番・飛田は死球。二死1、2塁。
2番・成井が左前タイムリー安打。二死1、2塁。
<関東第一 4−1 熊本国府>
3番・坂本は左邪飛で攻撃終了。

7回裏。
熊本国府は8番・寺尾がスライダーで空振り三振。
9番・植田は遊ゴロ。
1番・梅田が中前安打。二死1塁。
2番・野田は一ゴロで3アウト。

8回表。
関東第一は4番・高橋が中前安打。無死1塁。
5番・熊谷はバントで送る。一死2塁。
6番・越後が右前安打。一死1、3塁。
7番・市川はスクイズ。二死2塁。
<関東第一 5−1 熊本国府>
8番・小島がレフト線を破るタイムリー二塁打。二死2塁。
<関東第一 6−1 熊本国府>
9番・坂井は二ゴロで攻撃終了。

8回裏。
熊本国府は3番・内田がライト線を破る二塁打。無死2塁。
内田は速球に力負けしないし、俊足だし、気になる1年生です。
4番・中嶋は右飛。一死2塁。
5番・岡本が左前タイムリー安打。一死1塁。
<関東第一 6−2 熊本国府>
6番・山下は遊ゴロ併殺で攻撃終了。

9回表。
関東第一は1番・飛田が死球。無死1塁。
2番・成井はカーブで見逃し三振。一死1塁。
代打・井田裕士が二ゴロ併殺で3アウト。

9回裏。
熊本国府は7番・山田が一ゴロ失策で出塁。無死1塁。
8番・寺尾は投ゴロ併殺。二死無走者。
代打・元山嵩虎がスライダーで空振り三振。試合終了。

関東第一が初戦を快勝。
2回戦の相手は1回戦シードの近畿大会王者……。
そう、あの大阪桐蔭です。

安打   110 022 230 11 四 失
関東第一┃100|011|120┃6 2 2
熊本国府┃000|001|010┃2 2 1
安打   110 201 120 8

熊本国府:●坂井、植田
関東第一:大後、○坂井

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今日は横浜市長杯を第2試合から見に行く。
「横浜市長杯争奪第19回関東地区大学野球選手権大会
(第54回明治神宮野球大会出場決定戦)」が正式名称だ。
東京六大学、東都は明治神宮大会の出場権を単独で持っている。
横浜市長杯は関東7連盟のうち5連盟から2校ずつが参加。
優勝、準優勝の2チームが神宮大会の出場権を得る。
昨日開幕していたのだけど、私は2日目の第2試合から。
なお朝方の雨で試合開始が1時間半遅れていた。
上武はこの試合が初戦で、筑波は1回戦で流通経済大を下している。

上武大学(関甲新学生1位)
1番 左 川端琉一朗 4年 右左 174/74 沖縄水産
2番 捕 進藤勇也  4年 右右 182/80 筑陽学園
3番 遊 島村大樹  4年 右左 180/82 大宮東
4番 三 村田龍哉  4年 右右 178/80 徳島商業
5番 一 荒巻悠   3年 右左 183/87 祐誠
6番 二 高岡佳将  4年 右右 173/83 市立尼崎
7番 右 粟田遼   4年 右左 181/83 ふじみ野
8番 指 伊藤颯希  1年 右右 186/90 県岐阜商業
9番 中 松本翔大  4年 左左 174/76 佐野日大
   投 笹森公輔  4年 右左 175/79 白樺学園

筑波大学(首都2位)
1番 中 石毛大地  4年 右左 173/78 相模原
2番 左 川上拓巳  2年 右左 172/70 旭川実業
3番 二 永戸涼世  3年 右左 172/73 八千代松陰
4番 捕 西浦謙太  4年 右右 180/83 八尾
5番 三 生島光貴  4年 右左 179/82 福岡
6番 一 米田友   2年 右左 174/76 明豊
7番 指 松永陽登  1年 右左 182/84 日大三島
8番 右 岡城快生  2年 右右 182/81 岡山一宮
9番 遊 宮澤圭汰  1年 右左 170/73 花巻東
   投 村上滉典  4年 左左 172/71 今治西


1回表。先攻は上武大。
1番・川端が外角速球で空振り三振。
2番・進藤は一ゴロ。
3番・島村が死球。二死1塁。
4番・村田は遊ゴロ。
宮澤圭汰が二遊間の難しいゴロを好捕して刺した。

筑波の先発は村上滉典。左の技巧派だ。
足の持ち上げが抑えめで、ひねりもほとんど入れない。
ただ腕は背中側に引いて、緩めずに力強く振り抜く。
上半身の動きに対してちょっと腕の「遅れて」出てくる間がいいですね。
今日の球速は速球系が127〜41キロ。
変化球はスライダー、チェンジが120〜31キロ。
カーブが109〜17キロ。
スライダーと速球が紛らわしくて、それも強みだ。
秋のリーグ戦は8試合に登板して3勝1敗。
46イニングを投げて防御率は2.15だった。

1回裏。後攻は筑波大。
1番・石毛が投ゴロ。
2番・川上は左飛。
3番・永戸が三ゴロで三者凡退。

上武大の先発は笹森公輔。右の技巧派だ。
下半身が逞しくて、軸足で立ったときの安定感がいい。
走者がいるときは重心をより沈めるけど、グラつかない。
腕の振りは程よくコンパクトだけど柔らかくて、しなる。
進路は知らないけれど、社会人で楽しみですね。
今日の球速は速球が138〜47キロ。
変化球はスライダー、カットが123〜37キロ。
チェンジ、ツーシーム系が130〜38キロ。
カーブが110〜18キロ。
力みがなくて、どちらかというと丁寧にコースを突くタイプ。
カットボールの切れが素晴らしくて、最大の武器だと思う。
秋のリーグ戦は5試合に登板して4勝0敗。
25イニングで防御率は1.80だった。

2回表。
上武は5番・荒巻が一ゴロ。
6番・高岡は遊ゴロ。
宮澤圭汰が深い位置からよく刺した。
7番・粟田が遊ゴロで三者凡退。

2回裏。
筑波は4番・西浦が中飛。
5番・生島は二ゴロ。
6番・米田が一ゴロで三者凡退。

3回表。
上武は8番・伊藤が中前安打。無死1塁。
9番・松本は死球。無死1、2塁。
1番・川端の初球に重盗が決まり無死2、3塁。
川端はスライダーで空振り三振。一死2、3塁。
2番・進藤が三ゴロで三塁走者が生還。二死3塁。
<上武大 1−0 筑波大>
3番・島村は遊ゴロで3アウト。
これも宮澤圭汰が強い当たりをよく捕って刺した。

3回裏。
筑波は7番・松永がツーシームで空振り三振。
8番・岡城はカットで空振り三振。
9番・宮澤が一ゴロで三者凡退。

4回表。
上武は4番・村田が三直。
5番・荒巻は右飛。
6番・高岡が遊前安打。二死1塁。
宮澤圭汰の送球がわずかに逸れた。
7番・粟田は左飛で3アウト。

4回裏。
筑波は1番・石毛がセーフティバント狙いの投ゴロ。
2番・川上は左前安打。一死1塁。
川上は次打者の3球目に二盗成功。一死2塁。
3番・永戸が一ゴロ。二死3塁。
4番・西浦は死球。二死1、3塁。
5番・生島が一ゴロで無得点。

5回表。
上武は8番・伊藤が四球。無死1塁。
9番・松本は投前のバント。
三塁も捕球に行っていて、三塁のカバーが空く。
伊藤は一挙に進塁して一死3塁。
1番・川端が一ゴロ。三塁走者が生還して二死無走者。
<上武大 2−0 筑波大>
2番・進藤は二ゴロで攻撃終了。

5回裏。
筑波は6番・米田が遊ゴロ。
7番・松永は速球で空振り三振。
8番・岡城が中前安打。二死1塁。
9番・宮澤は中前安打。二死1、2塁。
1番・石毛が一前安打で生きる。
悪送球で二塁走者が生還し、なお二死2、3塁。
<上武大 2−1 筑波大>
2番・川上は中飛で攻撃終了。

6回表。
上武は3番・島村が一ゴロ。
4番・村田は四球。一死1塁。
5番・荒巻が遊直併殺で3アウト。

6回裏。
筑波は3番・永戸が左前安打。無死1塁。
4番・西浦はバント失敗の捕邪飛。一死1塁。
5番・生島が中飛。二死1塁。
6番・米田は右越えの逆転2ラン本塁打!
<筑波大 3−2 上武大>
7番・松永が中飛で攻撃終了。

7回表。
上武は6番・高岡が三ゴロ。
7番・粟田は遊直。
8番・伊藤が遊ゴロで三者凡退。

7回裏。
上武大はこの回から二番手投手に木口永翔を起用する。
木口は筑陽学園出身の1年生。186cm・90kgの右腕だ。
秋季リーグ戦のMVPに輝いた注目株です。
無駄な動きを削った、やや静的で「抑えた」フォーム。
でも手足が長いし、腕の振りは抜群にダイナミックだ。
リリースの瞬間の「勢い」「瞬発力」もある。
今日の球速は速球が143〜50キロ。
変化球はフォークが128〜35キロ。
スライダーが123,4キロ。
秋のリーグ戦は6試合に登板して2勝0敗。
25回を投げて30奪三振&2四死球、防御率0.72だった。
球威、変化球の切れに加えて制球力もある。
これは2026年の候補でしょう。

筑波は8番・岡城が外角速球で空振り三振。
9番・宮澤も速球で空振り三振。
1番・石毛は二ゴロで三者凡退。

8回表。
上武は9番・松本がスライダーで空振り三振。
1番・川端は外角速球で見逃し三振。
2番・進藤が四球。二死1塁。
3番・島村は左飛で3アウト。

8回裏。
筑波は2番・川上が外角速球で見逃し三振。
3番・永戸は一前安打。一死1塁。
4番・西浦が左前安打。一死1、2塁。
5番・生島は右直。二死1、2塁。
6番・米田が外角速球149キロで空振り三振。3アウト。

9回表。
上武は4番・村田が右前安打。無死1塁。
5番・荒巻は三ゴロ。一死2塁。
6番・高岡が右前安打。一死1、3塁。
7番・粟田は外角速球で空振り三振。二死1、3塁。
代打・山下晃之介の初球に一塁走者が二盗。二死2、3塁。
山下は遊ゴロ。宮澤圭汰が深い位置から2バウンドで投げる。
これが悪送球になり、記録はヒット&エラー。二者が生還して二死1塁。
<上武大 4−3 筑波大>
9番・松本は二ゴロで攻撃終了。
上武が9回二死から逆転に成功した。

9回裏。
筑波は代打・藤代稜之が中飛。
代打・大貝龍輝はレフト線に運ぶ二塁打。一死2塁。
代打・田代旭が遊飛。二死2塁。
1番・石毛は四球。二死1、2塁。

上武はここで木口永翔が降板。
三番手投手に紫藤大輝を起用する。
紫藤は東海大相模出身の4年生。
180cm・83kgの右スリークォーターだ。
重心はかなり沈めて腕はコンパクトに、押し出すように振る。
この秋は3試合&5回3分の2しか投げていない。
ただ下級生の頃から実績があって、クローザー的に使われていた。
今日の球速は速球が最速144キロ。
筑波は代打・大高正寛が速球で空振り三振。試合終了。

筑波が逆転、上武が再逆転と見ごたえのある展開でした!
上武は木口永翔が2回3分の2を4奪三振で零封。
筑波の宮澤圭汰もミスはあったけど、素晴らしい遊撃手ですね。
1年生に「人材」がいた試合でした。

安打 001 100 003 5 四 失
上武┃001|010|002┃4 5 1
筑波┃000|012|000┃3 2 1
安打 000 132 021 9

筑波:●村上
上武:笹森、○木口、紫藤

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今年は関西学生サッカー連盟をほとんど見られていなかった。
町田の取材試合を例年より増やしていたし、
関東大学サッカーが「1日1試合になった」影響もある。
ただ関西の上位は見ておきたいじゃないですか。
そういう理由で5日は熊取に向かった。
大阪体育大グラウンドで上位対決を2試合見られる日だった。

第2試合は優勝が懸かった大一番だ。
京都産業大は2試合を残して14勝2分け4敗。
2位・関西大に勝ち点3差をつけている。
3位・関西学院は未消化が一つ多く、ここも優勝の可能性がある。
ただこの試合を京産が勝てば初優勝が決まる。
京産は食野壮磨が東京V、福井和樹が相模原、西矢慎平は富山に内定した。
関大は高橋直也が湘南、谷岡昌が愛媛、百田真登は奈良に内定している。

京都産業大学
GK  1 山本透衣  4年 185/80 札幌U-18
DF 16 大串昇平  3年 170/64 G大阪Y
    5 横窪皇太  3年 181/72 金光大阪
    4 西村翔   4年 179/66 G大阪Y
    2 西矢慎平  4年 173/70 神戸弘陵
MF  6 川上陽星  4年 173/65 作陽
   32 伊藤翼   1年 172/70 C大阪U-18
    7 福井和樹  4年 165/61 G大阪Y
   11 夏川大和  4年 173/65 草津東
FW 10 食野壮磨  4年 167/63 G大阪Y
   13 中田樹音  3年 173/70 岡山学芸館

−−−−中田−−−−食野−−−−
−−夏川−−−−−−−−福井−−
−−−−−伊藤−−川上−−−−−
−西矢−−西村−−横窪−−大串−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−山本−−−−−−−

関西大学
GK  1 山田和季  2年 185/80 近江
DF  2 川島功奨  3年 167/64 京都U-18
    4 高橋直也  4年 180/70 G大阪Y
    3 木邨優人  3年 184/75 京都U-18
    5 吉村瑠晟  2年 180/72 神戸弘陵
MF  6 谷岡昌   4年 180/73 愛媛U-18
   14 三木仁太  2年 173/67 G大阪Y
   24 真田蓮司  1年 171/68 東山
    8 菊地孔明  4年 169/61 大分
FW  9 西村真祈  4年 179/78 C大阪U-18
   17 百田真登  4年 178/74 関大一

−−−−百田−−−−西村−−−−
−−菊地−−−−−−−−真田−−
−−−−−三木−−谷岡−−−−−
−吉村−−木邨−−高橋−−川島−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−山田−−−−−−−


京産は西村翔、福井和樹が左利き。
関大は三木仁太、西村真祈が左利き。

京産は食野壮磨がセカンドトップ。
一昨年見たときはボランチでしたね。
スキルは当然高いし、決定的なプレーもできる選手だけど
守備も攻撃も気が効いて、小まめにしっかりやれるタイプでもある。
切り替えからのプレスとか、パスを出した後のフリーランがいい。
ヴェルディの先輩でいうと梶川諒大みたいなプレーができる。
今日の京産はSBがあまり上がらず、
コンパクトな組織からミドルカウンターを狙うような試合運びだった。
ボールを奪うと「まず食野」という感じでしたね。
彼はパスの受け手として仲間を助けて、
そこから前を向いて運んだり、離したり……という手順だった。

前半はソリッドな展開に。

29分、京産は左CKを夏川大和が右足で入れる。
DFのクリアが小さくファーに流れる。
西村翔がファーから飛び込んでヘッドを力強く叩く。
GKのパンチがバーをかすめ、DFがぎりぎりの枠内クリア。
川島功奨がセカンドを広い、ゴール左から左足シュートを浴びせる。
GKは辛うじて弾いたが、真下に落としてしまう。
西村がこぼれ球に詰めて、隙なく押し込んだ。
<京都産業大 1−0 関西大>

45分、関大は右CKを西村真祈が左足で入れる。
高橋直也がファーからヘッドを叩きつけたものの、
ニアのポストに弾かれてCKとなった。

前半45分は京産が1点のリードを保って折り返しに。
試合は後半。

46分、関大は真田蓮司→堤奏一郎。
堤はそのまま右MFに入ったのだけど、
「堤が外に張って、川島功奨が内側から入ってくる」プレーが増える。
西村真祈も後半は「引いて受ける」「組み立てる」プレーが増えた。

48分、関大は右CKを西村真祈が左足で入れる。
高橋直也がファーからヘッドを叩くもののポスト直撃。
堀奏一郎はゴール正面でこぼれ球に反応して右足ボレーを放つ。
かなり決定的だったが、京産DFの「塊」に弾かれた。

55分、関大は右サイドからのチャンスメイク。
川島功奨は堀奏一郎とのパス交換から縦にフィード。
百田真登がエリア内に抜け出していい形を作ったが打ち切れない。

61分、関大は吉村瑠晟→吉本武。

75分、関大は菊地孔明が中央から左サイドに展開。
吉本武が持ち上がって左足で折り返す。
ゴール正面に西村真祈が飛び込んで「触れば1点」の場面だった。
しかし左足がわずかにクロスへ届かず。

76分、京産は中田樹音→中野歩。
80分、京産は食野壮磨→佐藤幸生。
食野は足が攣ったこともあり交代。
京産は佐藤がキャプテンマークを引き継ぎ、布陣も5バックに変えた。

84分、関大は菊地孔明→桑原航太。
関大の最終布陣がこう↓
−−−−−−−百田−−−−−−−
−−西村−−−三木−−−-堤-−−
−−−−−川島−−谷岡−−−−−
−吉本−−木邨−−高橋−−桑原−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−山田−−−−−−−


87分、関大は木邨優人が相手のクリアを拾って左に叩く。
吉本武が外のスペースに膨らんで受け、左足のフィードを入れる。
京産DFは完全に引いていて「出し手」はノープレッシャーだった。
西村真祈がDFのギャップから完全に抜け出す。
西村はゴール正面から左足シュートを放った。
これもかなりの決定機だがシュートは力なくGK正面。

90分、京産は夏川大和→楠瀬海。
京産の最終布陣がこう↓
−−−−−−−中野−−−−−−−
−−−楠瀬−−−−−−−福井−−
−西矢−−伊藤−−川上−−大串−
−−−西村−−佐藤−−横窪−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−山本−−−−−−−


アディショナルタイムの提示は見えなかったけれど長かった。
11月なのに25度は間違いなく超えていて、
「飲水タイム」も実施されていましたね。
関大はCKを何度も取って、GK山田和季が攻め上がったり。
京産は引いて必死に耐えて……というロスタイムの攻防。

50分、関大の波状攻撃。
吉本武が右サイドから左足で折り返す。
京産DFのクリアが小さく、そのままファーに抜ける。
一瞬のエアポケットが生まれて、百田真登がゴール正面でフリーに。
最後は百田が右足ボレーで合わせて押し込んだ。
<関西大 1−1 京都産業大>

関大が終了間際に追いついて京産大の優勝を阻止。
得失点差は関大が有利なので
最終節は「京産負け/関大勝ち」になると入れ替わります。
これに関学の結果も絡んでくるので、やや複雑。
ただ京産は「自力」で優勝を決められるので、依然有利です。

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本日はふらふらと大阪の熊取町にやって参りました。
5日はアウェイ山口の町田戦に備えてスケジュールを空けていた。
ただ先週で優勝が決まって予定を変更。
今年は関西学生サッカー連盟をほとんど見られていなかった。
5日は大阪体育大グラウンドで上位対決が2試合見られる。

第1試合は関西学院大と大阪体育大の対戦だ。
関学は19試合を終えて勝ち点37の3位。
他校より消化が1試合少ないこともあり、優勝の可能性を残している。
J1内定者は濃野公人(鹿島)、美藤倫(G大阪)、倍井謙(名古屋)の3名。
他に長尾優斗が水戸に内定し、望月想空は4日にFC大阪内定が発表された。
大体大は9勝2分け9敗の7位。
インカレの関西枠は「4校」で、ぎりぎり可能性を残している。
古山兼悟がC大阪、木戸柊摩が札幌に内定している(どちらも3回生)。

関西学院大学
GK 46 宮本流維  2年 188/79 名古屋U-18
DF  7 濃野公人  4年 179/67 大津
   32 古田東也  1年 180/75 長崎U-18
    3 稲田翔真  3年 175/67 神村学園
   13 村上景司  3年 179/71 G大阪Y
MF 23 美藤倫   4年 178/65 東海大仰星
    6 長尾優斗  4年 178/70 G大阪Y
   20 吉田有志  3年 174/68 C大阪U-18
   15 塩彰   4年 169/60 愛媛FC U-18
   10 倍井謙   4年 173/65 名古屋U-18
FW 11 望月想空  4年 182/74 関西学院

−−−−−−−望月−−−−−−−
−−倍井−−−塩−−−吉田−−
−−−−−長尾−−美藤−−−−−
−村上−−稲田−−古田−−濃野−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−宮本−−−−−−−

大阪体育大学
GK  1 豊田純平  4年 177/68 立正大淞南
DF 36 伊藤颯汰  3年 173/67 HONDA F.C U-18
   22 北村隼   4年 175/73 阪南大学高
    5 峰田祐哉  3年 185/76 東海大相模
   16 辻耕大   2年 176/66 東福岡
MF 32 藤田隼矢  3年       金沢U-18
   19 佐藤陽成  2年 170/65 札幌U-18
    9 佐藤竜眞  2年 168/65 瀬戸内高
    8 木戸柊摩  3年 170/63 札幌U-18
FW 13 梅津倖風  4年 178/69 京都橘
   10 古山兼悟  3年 178/70 立正大淞南

−−−−古山−−−−梅津−−−−
−−佐藤竜−−木戸−−佐藤陽−−
−−−−−−−藤田−−−−−−−
−辻−−-峰田−−-北村−−伊藤−
−−−−−−−豊田−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−


関学は[4−3−2−1]の布陣で、
サイドバックも高めに張り出して攻めに絡んでくる。
2列目の3人は細かい技巧、仕掛けがあるタイプ。
倍井謙は下級生から主力だったJ内定選手とはいえ、
「あれ?こんなすごかったっけ?」というくらい素晴らしかった。
元々スピードに恵まれたタイプだけど、
今日は横へずらすボールタッチ、ステップが切れていましたね。
相手が詰めてきたら逆を取る、ステイだったら縦というのがスムーズ。
あと「ぎりぎりの間合い」でボールを離して活かせるところもいい。

ボランチは長尾優斗が遠く見える、キック力に恵まれた選手
長尾は右へのサイドチェンジを連発していた。
美藤倫はエレガントなレフェリーで、
ちょっとスペースがあると自らスペースに持ち上がってくる。
相手をいなす、逆を取るのが上手くて、「後出し」でプレーできるのもいい。

関学は左利きの稲田翔真が最終ラインで主に起点になっていた。
GKとCB2枚の「3枚回し」からビルドアップを始めることが多い。
これに対して大体大も「ハメに」行くじゃないですか。
ただ関学は「プレスに来る」のを待っていて、
相手が踏み込んできたらその逆を突くようなビルドアップをしていた。
これはかなりリスクがあるやり方だけど、しっかり仕込んだ自負がありそう。
関東大学も普段から見ているけれど、
ここまで「ガチ」なポゼションをしてくるチームは他にない。

大体大は10日前の大阪学院戦から大きく入れ替わっている。
木戸柊摩は引いてくることもあるけれど、基本的にトップ下。
古山兼悟はこの前と印象が違ってシンプルに仲間を使うプレーに徹していいた。

11分、関学は濃野公人が右から「縦縦」のフィード。
望月想空がスペースに走り込んでCBとSBのギャップで収める。
望月は右に開いて、倍井謙は左足に持ち変えて折り返す。
望月は中に流れてヘッドを合わせるものの打ち切れない。
塩彰がファーに流れたボールに合わせて左足ボレーを放つ。
これが強いライナーのクロスとなって、最後は望月が身体で押し込んだ。
<関西学院大 1−0 大阪体育大>

15分、大体大は佐野竜眞が左サイドから斜めに当てる。
梅津倖風が相手を背負いながら受けて、縦に落とす。
辻耕大は右中間のスペースから抜け出して、マイナスの折返し。
最後は古山兼悟がフリーで右足シュートを放つ。
距離も近く決定的だったが宮本流維はよくブロック。

18分、関学は倍井謙が低い位置に引いて縦にクサビを当てる。
美藤倫は2タッチでさらにFWへつける。
望月想空は反転しながら右のスペースにフィードを送る。
濃野公人がエリア右まで切り込んで浮き球で折り返す。
望月はフリーでヘッドを合わせる。
完全に崩した形だったがシュートはDFにブロックされた。

26分、大体大は右CKを伊藤颯汰が右足で入れる。
峰田祐哉がファーからフリーでヘッドをわせる。
高い打点から叩きつけたが、関学DFが枠内ブロック。

28分、関学は濃野公人が警告。

前半45分は関学が1点リードを保って折り返し。
試合は後半。

55分、大体大は伊藤颯汰が警告。

68分、大体大はGK豊田純平が右サイドにロングキック。
仲間がヘッドを競ったが、軽くバランスを崩してしまう。
関学の長尾優斗は左中間でセカンドを拾う。
ルックアップして1タッチ運んで、ハーフライン上から右足を一閃。
GKの手をかすめてバーに当たって、一度大きくはねて再びバーに当たって……。
副審が真横から見られない場面で
ゴールラインを「完全に超えたか」かどうかは難しい判断だったはず。
大体大も抗議をしていたけれど、結論としてゴールが認められた。
<関西学院大 2−0 大阪体育大>

72分、大体大は藤田隼矢→増永龍平。梅津倖風→廣野大河。
76分、関学は倍井謙→濱本直大。吉田有志→浦道翔。
82分、大体大は伊藤颯汰→永田拓夢。
86分、大体大は辻耕大→日下部優哉。佐藤陽成→藤井斎。
大体大の最終布陣がこう↓
−−−−廣野−−−−藤井−−−−
−−佐藤陽−−古山−−日下部−−
−−−−−−−木戸−−−−−−−
−増永−−峰田−−北村−−永田−
−−−−−−−豊田−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−


86分、大体大は木戸柊摩が右CKを右足で入れる。
北村隼がニアからヘッドを合わせて枠を捉えた。
しかしこれはファーのポストに弾かれて決まらない。

86分、関学は塩彰→森雄大。望月想空→小西春輝。
関学の最終布陣がこう
−−−−−−−小西−−−−−−−
−−濱本−−−-森-−−−浦道−−
−−−−−長尾−−美藤−−−−−
−村上−−稲田−−古田−−濃野−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−宮本−−−−−−−


88分、関学は濱本直大が左サイドから縦に抜けて折り返す。
美藤倫がゴール左に抜け出して左足シュートを放つ。
しかしGKのブロックが味方に当たってファーにこぼれて……。
最後は浦道翔がフリーで難なく押し込んだ。
<関西学院大 3−0 大阪体育大>

関学が最後に畳み掛けて3−0でタイムアップ。
彼らの持ち味が出た90分でした。

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そもそもなぜこの時期の北部九州へ来ることになったのか……。
それは5日の山口アウェイで町田の優勝が決まる可能性があったからです。
どうせ西へ行くなら、他もまとめて見たい。
3日には高校野球秋季九州大会の決勝があった。
4日にも新装なったSAGAアリーナの試合がある。
そんなことで博多駅前のホテルを何日か抑えてあった。

飛行機は直前の予約になればなるほど値段が上がる。
3日はスルーして、4日朝のスカイマークを予約した。
3日は「福岡大大濠×福岡第一」もあったけど日程を調べ忘れていた。
4日の午前が空いていたからサッカーの育成年代、大学を探して……。
会場へのアクセス、チームのレベルを考えてここにした。

九州大学サッカーリーグ1部のカードだ。
九州産業大は19試合を終えて12校中3位。
ちなみにインカレの九州枠は「3校」らしいので、
このままだと冬の全国大会に出てこれる。
先月31日にはペ・ジョンミンの熊本内定が発表された。
対戦相手の九州国際大は6位。
ちなみに現在1部下位の宮崎産業経営大、佐賀大もJリーガーを過去に出している。
「無印だけどJに行きそうな子」が見つかるリーグだと思う。

九州産業大学
GK 21 小窪太斗   3年 186/77 浜松開成館
DF  2 大林拓真   4年 173/69 ロアッソ熊本Y
    5 鷹巣直希   4年 176/70 アビスパ福岡Y
    3 原田泰知   4年 175/75 飯塚
   23 田中想楽   2年 168/58 興国
MF 15 森寧樹    1年 168/60 富士市立
    7 飯星明良   3年 173/65 ロアッソ熊本Y
   10 戸田海人   4年 173/66 浜松開成館
    8 横畑匠海   3年 165/55 興国
FW 13 中山大耀   1年 178/71 清水東
    9 ペジョンミン 4年 178/75 駒大苫小牧

−−−−−−−-ペ-−−−−−−−
−−横畑−−−中山−−−戸田−−
−−−−−飯星−−-森-−−−−−
−田中−−原田−−鷹巣−−大林−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−小窪−−−−−−−

九州国際大学
GK  1 田口裕大   1年 176/71 鹿児島城西
DF  4 田島竣生   2年 179/72 鹿島
    5 久本竜輝   3年 174/69 佐賀学園
   28 山口惠大   2年 181/74 佐賀商業
MF  2 吉田太海   1年 175/70 宇部鴻城
    6 小林力斗   3年 168/60 神村学園
    8 向井貴都   2年 167/63 東福岡
   24 一瀬透也   1年 169/63 大分トリニータU-18
   14 大村幸輝   2年 163/60 熊本国府
FW 11 濱田智也   4年 182/79 れいめい
   10 新豊瑠希   4年 174/65 鹿児島城西

−−−−新豊−−−−濱田−−−−
−−−-大村-−−−−-一瀬-−−−
−小林−−−−向井−−−吉田太−
−−−山口−−久本−−田島−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−田口−−−−−−−


九産大は興国、飯塚、富士市立といかにも「技巧派感」のある前所属が多い。
田中想楽、飯星明良の二人が左利きでしょうか?
そこまで極端なポゼションスタイルではないけど、
ただサイドを起点に人をかける、SBも絡んで押し込む攻めが多い。
どちらかというと左が「ストロングサイド」でしたね。
横畑匠海はスピードに溢れたドリブラーで、
左SB田中想楽との「興国コンビ」でいい関係性を作っていた。
右の大林拓真も一瞬の加速でチギる攻撃的SBだ。
2トップは前後関係で中山大耀がセカンドトップ。
中山が守備でボランチを消しつつ、引いて周りと絡むプレーをする。
スピードがあるし、ボール扱いがエレガントだし、しかも1年生。
「清水東→九産大」というルートがちょっと珍しい。

6分、九産大は右サイドからのFKを飯星明良が左足で入れる。
DFがクリアしたボールが左サイドに流れる。
田中想楽?の左クロスをDFがヘッドでクリア。
これがバックヘッドになって、斜め後ろにこぼれてしまう。
ラストタッチが守備側なのでオフサイドはない。
鷹巣直希がゴール左からフリーでヘッドを押し込んだ。
<九州産業大 1−0 九州国際大>

8分、九産大は最終から縦にボールが入る。
ペジョンミンが反転しながら受けて縦に運ぼうとする。
DFは完全にホールディングで止めに行った。
しかしペジョンミンは豪快に振り切って右足のロングシュートを放つ。
距離は30mくらいあったが、強烈なライナーがポストを叩いた。

ペ・ジョンミンは初めて見るはずで、試合開始から注目していた。
この場面は決められなかったけれど、いきなり凄みを見せましたね。
どちらかというと「スピード系」だけど、
反転の鋭さとか、引っ張られても振り切る強さが素晴らしい。
シンプルにボールを動かしつつ、「ここ」という場面で獰猛になる。
守備でボールを追うときも頑張れる。
あと左右両足で強烈なシュートを蹴れるのもいい。
熊本のサッカーに適応できるかどうかは課題だけど、
単純に素晴らしいFWだった。

17分、九国大は大村幸輝が持ち上がって前後のパス交換。
ヒール、アウトとトリッキーなタッチで工夫していた。
ここから右中間にボールが流れて吉田太海が右足で折り返す。
さらに波状攻撃から向井貴都がファーに巻いたボールを落とす。
最後は濱田智也がファーに余って脇から押し込んだ。
<九州国際大 1−1 九州産業大>

濱田智也は182cm・79kgの大型FW。
いかり肩で、上半身がたくましくて、「フッキっぽさ」がある(笑)
この場面はフリーで飛び込んで押し込んだけど、
相手DFを背負った状態の強さが最大の武器ですね。

28分、九産大は右CKを飯星明良が左足で入れる。
鋭く巻いたボールがファーに届く。
ペジョンミンがフリーでヘッドを合わせた。
しかしシュートは「真横」に飛んでゴールを横切ってしまう。

42分、九産大は飯星明良が左足で絶妙スルーパス。
横畑匠海はエリア左に抜け出していい体制だった。
これを九州国際大DFがファウルで止めて判定はPK。

43分、九産大は飯星明良がPK成功。
<九州産業大 2−1 九州国際大>

飯星明良は九産大のプレイメイカー。
左足のキックは本当に抜群で、セットプレーも脅威になる。
試合を見ながら「九州国際大は飯星にもっとタイトに行かないと」と思った。

前半45分は九産大が2−1とリードして折り返し。
試合は後半。

62分、九国大は山本惠大→宮中優作。

67分、九産大は戸田海人が前線のプレスで相手MFからボール奪取。
戸田は中央のスペースから一気に抜け出して、エリア左にラストパスを送る。
最後は中村大耀が半身の体勢から右足で流し込んだ。
<九州産業大 3−1 九州国際大>

69分、九国大は大村幸輝→吉田直樹。
71分、九産大は原田泰知に警告。

72分、九国大は右サイドの好位置でFKを得る。
向井貴都は浮き球でなく真横にグラウンダーを入れる。
宮中優作はフリーだったがスルーして、DFを引き付ける。
吉田直樹が正面やや左からフリーで右足シュートを放つ。
狙い通りのトリックプレーだったがシュートは枠外。

81分、九国大は小林力斗→古川皓太。吉田太海→中釜尚輝。
81分、九産大はベジョンミン→軸丸大翔。飯星明良→小倉渉。
83分、九国大は久本竜輝に警告。
86分、九産大は軸丸大翔に警告。
87分、九産大は横畑匠海→松田知己。

90分、九国大は新豊瑠希→田雑蓮。
九国大の最終布陣がこう↓
−−−−−−−濱田−−−−−−−
−−−-田雑-−−−−吉田直−−−
−古川−−向井-−-一瀬−−中釜−
−−−久本−−宮中−−田島−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−田口−−−−−−−


アディショナルタイムの提示は5分。

94分、九産大は戸田海人→緒方孝起。中山大耀→荒木亮輔。
九産大の最終布陣がこう↓
−−−−軸丸−−−−緒方−−−−
−−松田−−−−−−−−小倉−−
−−−−−荒木−−-森-−−−−−
−田中−−原田−−鷹巣−−大林−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−小窪−−−−−−−


試合は3−1でタイムアップ。九産大が九国大を下している。

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高校野球秋季近畿大会は大会3日目の第3試合から準々決勝。
今年の開催は大阪府で、全日程が大阪シティ信用金庫スタジアムで消化される。
組み合わせが発表されたときから、
大阪桐蔭と報徳学園の勝ち上がりを予想していた。
言わずと知れた強豪だし、新チームには「プロ注」が複数いる。
日曜は町田の取材に戻らなければいけないけれど、
とにかくこの両チームが見たかった。
あと近畿の選抜出場枠は「6」なので、準々決勝は最大の山場になる。
スタジアムも満員で、外野を開放していました。

大阪桐蔭高校
1番 右 境亮陽   2年 右左 180/75
2番 中 吉田翔輝  2年 左左 167/63
3番 左 徳丸快晴  2年 両左 178/82
4番 三 ラマル・ギービン・ラタナヤケ
          2年 右右 180/83
5番 一 内山彰悟  2年 右左 174/80
6番 二 山路朝大  2年 右左 171/78
7番 捕 増田湧太  1年 右右 177/81
8番 遊 賀川陽日  2年 右右 178/80
9番 投 平嶋桂知  2年 右両 186/84

報徳学園高校
1番 遊 橋本友樹  1年 右左 169/65
2番 右 安井康起  2年 右左 176/64
3番 三 西村大和  2年 右左 179/72
4番 一 齋藤佑征  2年 右左 171/75
5番 二 山岡純平  1年 右左 174/74
6番 左 辻本悠弥  2年 左左 175/68
7番 中 福留希空  2年 右右 179/69
8番 捕 徳田拓朗  2年 右右 175/60
9番 投 今朝丸裕喜 2年 右右 186/74


1回表。先攻は大阪桐蔭。
1番・境が外角速球で見逃し三振。
2番・吉田は中前安打。一死1塁。
3番・徳丸がエンドランから右前安打。一死1、3塁。
4番・ラマルは一飛。二死1、3塁。
5番・内山が投前タイムリー安打。二死1、2塁。
<大阪桐蔭 1−0 報徳学園>
今朝丸裕喜が一塁線に切れそうな打球を少し見てしまい、
内山が俊足を飛ばしてぎりぎり間に合った。
6番・山路はチェンジで空振り三振。攻撃終了。

報徳学園の先発は今朝丸裕喜。
背番号10の2年生で右上手の本格派だ。
長身で細身だけど、しなやかですよね。
軸足にしっかり体重を乗せて、上半身が無理なく立って、
そこから勢いよく上体を叩きつけてリリースに持っていく。
テイクバックはコンパクトで、それでいて球持ちがいい。
ただリリースポイントが一定せず、指に「引っかかりすぎる」傾向も。
立ち上がりは制球がかなり散っていた。
直近の練習試合で150を出したそうだけど、
今日も常時で140キロ台前半くらいは出していたはず。
変化球はスライダー、チェンジ、カーブかな?
バラつきがあるけど、スライダーもチェンジも素晴らしい。

1回裏。後攻は報徳学園。
1番・橋本が外角速球で空振り三振。
2番・安井は二前安打。一死1塁。
安井は次打者の4球目に二盗成功。一死2塁。
3番・西村が死球。一死1、2塁。
4番・齋藤が左飛。二塁走者の離塁が大きく併殺に。3アウト。

大阪桐蔭の先発は平嶋桂知。右上手の本格派だ。
速球の最速は154キロらしく、高2世代では最速だろう。
身体も高2とは思えないほど「デキて」いますよね。
フォームの勢い、瞬発力がずば抜けている。
しっかり体重を乗せ、上下の角度をつけつつ、腕をかなり激しく叩く。
あとリリースの瞬間に首が後ろから前に振るので、
制球は不安定になるはずだけど、威圧感が出ますよね。
無理なく、力みのないフォームなのもいい。
スピードガンがないから分からないけど、
速球は140キロ台後半くらい出ていただろう。
変化球はスライダー、チェンジがある。

2回表。
大阪桐蔭は7番・増田が死球。無死1塁。
8番・賀川はバント。一死2塁。
9番・平嶋が四球。一死1、2塁。
1番・境は二ゴロで二封のみ。二死1、3塁。
2番・吉田が遊ゴロ。
安打性の当たりを橋本友樹がよく抑えて刺した。

2回裏。
報徳学園は5番・山岡がチェンジで空振り三振。
6番・辻本は速球で空振り三振。
7番・福留が遊ゴロ失策で出塁。二死1塁。
福留は次打者の初球に二盗成功。二死1塁。
8番・徳田が四球。二死1、2塁。
9番・今朝丸は速球で空振り三振。3アウト。

3回表。
大阪桐蔭は3番・徳丸が一ゴロ。
4番・ラマルは左前安打。一死1塁。
5番・内山が遊ゴロ併殺。3アウト。

3回裏。
報徳学園は1番・橋本が三邪飛。
2番・安井は投ゴロ。
3番・西村がチェンジで空振り三振。三者凡退。

4回表。
大阪桐蔭は6番・山路が中前安打。無死1塁。
7番・増田はバントで送る。一死2塁。
8番・賀川がレフト線を破るタイムリー二塁打。一死2塁。
<大阪桐蔭 2−0 報徳学園>
9番・平嶋は四球。一死1、2塁。
1番・境が遊ゴロ。二死1、3塁。
2番・吉田は二ゴロで攻撃終了。
タイミングは際どかったけど、西村大和のファイプレーでした。

4回裏。
報徳学園は4番・齋藤が四球。無死1塁。
5番・山岡はバントで送る。一死2塁。
6番・辻本が左前安打。一死1、3塁。
7番・福留が難しいボールをしっかりスクイズ。二死2塁。
<大阪桐蔭 2−1 報徳学園>
8番・徳田は中飛で攻撃終了。

5回表。
大阪桐蔭は3番・徳丸が右飛。
4番・ラマルは左前安打。一死1塁。
5番・内山が投ゴロ併殺で3アウト。

5回裏。
報徳学園は9番・今朝丸がスライダーで空振り三振。
1番・橋本が四球。一死1塁。
2番・安井は速球で見逃し三振。二死1塁。
3番・西村の2球目に橋本が二盗成功。二死2塁。
西村の4球目に平嶋桂知が暴投。二死3塁。
西村はスライダーで空振り三振。無得点。

6回表。
大阪桐蔭は6番・山路が外角速球で見逃し三振。
7番・増田は速球で見逃し三振。
8番・賀川も外角速球で見逃し三振。三者三振。
この回の今朝丸裕喜は圧巻だった。

6回裏。
報徳学園は4番・齋藤がレフト線に運ぶ二塁打。無死2塁。
5番・山岡がバントで送る。一死3塁。
代打・渡邉隆生は死球。一死1、3塁。
7番・福留が左犠飛。二死1塁。
<報徳学園 2−2 大阪桐蔭>
8番・徳田は遊ゴロ悪送球で生きる。二死1、3塁。
徳田は次打者の4球目に二盗成功。二死2、3塁。
9番・今朝丸が二ゴロで攻撃終了。
報徳学園がついに同点に追いついた。

7回表。
大阪桐蔭は代打・畠中健太が左飛。
期待の1年生。凡退したけどいかにも打ちそうな気配でしたね。
1番・境は右前安打。一死1塁。
境は次打者の4球目に二盗成功。一死2塁。
境亮陽は三拍子どれも抜群で、藤原恭大を思い出した。

大阪桐蔭は2番・吉田が二前安打。一死1、3塁。
西村大和がよく抑えて二塁走者の生還を阻止した。
3番・徳丸は1−2から空振り三振。
吉田が4球目に二盗を決めて二死2、3塁、
4番・ラマルが左前タイムリー安打。
二塁走者もいいスタートを切って生還。ラマルも進塁して二死2塁。
ちなみにラマルはこれで猛打賞。
<大阪桐蔭 4−2 報徳学園>

報徳学園はここで今朝丸裕喜が降板。
二番手投手に間木歩を起用する。
間木は背番号1の2年生。180cm・80kgの右腕だ。
1回戦は奈良大付属相手に完封勝利を挙げている。
最速は144らしいけど、今日は130後半くらいかな?
スライダーが素晴らしいですね。
大阪桐蔭は5番・内山が左飛で攻撃終了。

7回裏。
大阪桐蔭はこの回から二番手投手に山口祐樹を起用する。
山口は背番号14の2年生。178cm・67kgの左腕だ。
球速はそこまで出ないけど、横スラがいいですね。
ただ今日は制球に苦しみ、走者を溜めてしまう。

報徳学園は1番・橋本が四球。無死1塁。
2番・安井はバントで送る。一死2塁。
3番・西村が四球。一死1、2塁。
4番・齋藤は外角速球で見逃し三振。二死1、2塁。
5番・山岡が左前安打。二死満塁。
6番・渡邉は押し出しの四球。二死満塁。
<大阪桐蔭 4−3 報徳学園>
7番・福留が速球で空振り三振。攻撃終了。

8回表。
大阪桐蔭は6番・山路が左飛。
7番・増田は右前安打。一死1塁。
8番・賀川がバント失敗。二死1塁。
9番・畠中はスライダーで空振り三振。3アウト。

8回裏。
大阪桐蔭はこの回から三番手投手に森陽樹を起用する。
森は背番号15の1年生。189cm・83kgの右腕だ。
大柄だけど重心をぐっと沈めて、大きく踏み出すフォーム。
パワフルだけど四肢が柔軟で、全身をしっかり使えている。
腕の振りはちょっと大きいけど、強引に振り回している感じではない。
速球は目測で常時140キロ台中盤。
チームの持っているスピードガンでは最速で151が出たらしい。
噂は聞いていたけれど、モノが違いますね。
「早熟パワー系」で1年からそれくらい出す投手はいるけど、
森陽樹はまったくそういうタイプではないので……。
変化球はスライダーだと思うけれど、そちらはまだまだ。
ただほぼ速球一本で空振りを取れていた。

報徳学園は8番・徳田が速球で空振り三振。
代打・操野拓真が遊飛。
1番・橋本は内角スライダーで見逃し三振。

9回表。
報徳学園はこの回から三番手投手に西田健翔を起用する。
西田は背番号18の2年生。176cm・68kgの右腕だ。
彼もスライダーがいい。

大阪桐蔭は1番・境が左飛。
2番・吉田は遊ゴロ。
3番・徳丸が見逃し三振で三者凡退。

9回裏。
報徳学園は2番・安井が外角速球で空振り三振。
3番・西村は左飛。
4番・齋藤が速球で空振り三振。

森陽樹は2回完全で4奪三振。
圧巻の投球でリリーフに成功した。
大阪桐蔭が接戦を制してベスト4進出。
報徳学園もこの内容、点差ならおそらく選抜に行けるでしょう。

安打   301 210 310 11 四 失
大阪桐蔭┃100|100|200┃4 3 2
報徳学園┃000|101|100┃3 8 0
安打   100 101 100 4

報徳学園:●今朝丸、間木、西田
大阪桐蔭:○平嶋、山口、森

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高校野球秋季近畿大会は大会3日目。
会場は舞洲の大阪シティ信用金庫スタジアムだ。
1回戦2試合と、準々決勝1試合が行われる。
お目当ては第3試合だったけれど、せっかくなので3試合とも見ます。
第2試合は耐久と社の対戦。
今秋の和歌山大会は智弁和歌山、市立和歌山といった定番校が敗退。
耐久、田辺という和歌山市外の公立校が「2枠」に入った。
耐久は和歌山第一代表で、ちょっと気になっていた。
社は兵庫の県立校だけど、近畿大会の常連。
毎年コンスタントにいいチームを作ってきますね。

和歌山県立耐久高校
1番 右 堀端朔   2年 右右 169/72
2番 二 赤山侑斗  2年 右左 162/50
3番 遊 澤剣太郎  2年 右左 169/61
4番 中 岡川翔建  2年 右右 169/69
5番 一 白井颯悟  1年 左左 170/67
6番 捕 川合晶翔  2年 右右 172/70
7番 左 中啓隆   2年 右左 167/62
8番 投 冷水孝輔  2年 右右 173/68
9番 三 岩悠太  2年 右右 161/58

兵庫県立社高校
1番 遊 尾寛介  2年 右右 174/71
2番 左 小谷優成  2年 右左 174/64
3番 捕 西垣琉空  2年 右右 177/72
4番 一 長谷川佑守 1年 右左 174/62
5番 投 福田海晴  2年 右右 171/72
6番 中 戸田陸翔  2年 右右 174/74
7番 二 竹田鈴之介 2年 右左 177/71
8番 右 竹岡政翔  2年 右左 163/65
9番 三 黒田猛虎  2年 右右 165/67


1回表。先攻は耐久。
1番・堀端が三ゴロ。
2番・赤山は速球で見逃し三振。
3番・澤が三ゴロで三者凡退。

社の先発は福田海晴。右の技巧派だ。
大柄ではないけど伸びやかで、全身をしっかり使えるフォーム。
テイクバックはコンパクトだけど、
でも球持ちが良くて、打者の近くでリリースできるタイプでもある。
スライダー、チェンジがいずれも素晴らしい。
どちらも鋭くて、なおかつカウントも取れる。
他にスローカーブを投げていた。
速球は今春の選抜で135キロを出している。
序盤は抑えめだったけど、140近く出ていたのでは?

1回裏。後攻は社。
1番・尾寛が三ゴロ。
2番・小谷は二ゴロ。
3番・西垣が二飛で三者凡退。

耐久の先発は冷水孝輔。右の本格派だ。
彼も伸びやかなフォームから、良い角度で投げ込んでくる。
記事を検索したら最速は139キロとのこと。
舞洲はスピードガンがないけれど、
序盤は目測で140前後出していたと思う。
変化球もスライダーがかなりいい。
制球はちょっとアバウトでしたけど、
ただ自滅はしないし、走者を出して粘れますよね。

2回表。
耐久は4番・岡川が二ゴロ失策で生きる。無死1塁。
5番・白井は遊ゴロ併殺。二死無走者。
6番・川合がチェンジで空振り三振。

2回裏。
社は4番・長谷川が遊飛。
5番・福田は四球。一死1塁。
福田は次打者の初球に二盗成功。一死2塁。
6番・戸田が右前安打。一死1、3塁。
戸田は次打者の初球に単独の二盗。一死2、3塁。
7番・竹田は中前タイムリー安打。一死1、3塁。
前進守備の二遊間を抜けていった。
<社 1−0 耐久>
8番・竹岡が外角スライダーで空振り三振。二死1、3塁。
9番・黒田は二ゴロで攻撃終了。

3回表。
耐久は7番・中が一ゴロ。
8番・冷水は中飛。
9番・岩がスライダーで空振り三振。三者凡退。

3回裏。
社は1番・尾寛が四球。無死1塁。
2番・小谷はバントで送る。一死2塁。
3番・西垣が死球。一死1、2塁。
4番・長谷川は右直。二塁走者タッチアップで二死1、3塁。
5番・福田の2球目に尾が二盗のスタート。
ただし二塁の手前でストップして、ラウンダウンプレーになる。
三塁走者がスタートを切った直後に一塁手がボールをこぼしてしまった。
これで三塁走者が生還し、なお二死2塁。
<社 2−0 耐久>
福田は遊ゴロ悪送球で生きる。二死1、3塁。
6番・戸田の初球に福田が二盗。二死2、3塁。
戸田は中飛で攻撃終了。

4回表。
耐久は1番・堀端が左前安打。無死1塁。
2番・赤山はバントで送る。一死2塁。
3番・澤が二ゴロ。二死3塁。
4番・岡川は死球。二死1、3塁。
岡川は次打者の3球目に二盗成功。二死2、3塁。
5番・白井が四球で二死満塁。
6番・川合は3−2から左前タイムリー安打。二死1、2塁。
<耐久 2−2 社>
7番・中が左飛で攻撃終了。

4回裏。
社は7番・竹田が二前安打。無死1塁。
8番・竹岡がバントで送る。一死2塁。
9番・黒田はスライダーで見逃し三振。二死2塁。
1番・尾寛が四球。二死1、2塁。
2番・小谷は投ゴロで3アウト。

5回表。
耐久は8番・冷水が右飛。
9番・岩がスライダーで空振り三振。
1番・堀端が三ゴロで三者凡退。

5回裏。
社は3番・西垣が三ゴロ。
4番・長谷川は四球。一死1塁。
5番・福田がバントで送る。二死2塁。
6番・戸田はスライダーで空振り三振。3アウト。

6回表。
耐久は2番・赤山が二ゴロ。
3番・澤はスライダーで空振り三振。
4番・岡川が投手強襲の三ゴロ。3アウト。

6回裏。
社は7番・竹田がライト線を破る二塁打。無死2塁。
竹田鈴之介はこれで本日猛打賞。
8番・竹岡がバスターから二ゴロ。一死3塁。
9番・黒田は遊前タイムリー安打。一死1塁。
<社 3−2 耐久>
黒田は次打者の2球目に二盗成功。一死2塁。
1番・尾寛が左前安打。一死1、3塁。
2番・小谷の3球目に尾崎が二盗。
隙があれば本盗も……という場面だが、二盗失敗のみで二死3塁。
小谷は二ゴロで攻撃終了。

7回表。
耐久は5番・白井が左前安打。無死1塁。
6番・川谷はスライダーで見逃し三振。一死1塁。
7番・中の2球目に白井が二盗成功。一死2塁。
中は二ゴロ。二死3塁。
8番・冷水が二ゴロで3アウト。

7回裏。
社は3番・西垣が中前安打。無死1塁。
4番・長谷川のバントが三前安打に。無死1、2塁。
5番・福田のバントは打者が打球に当たりアウトに。一死1、2塁。
6番・戸田が二飛。二死1、2塁。
7番・竹田は遊飛で無得点。

8回表。
耐久は代打・江川大智が遊ゴロ。
1番・堀端は中前安打。一死1塁。
2番・赤山が左前安打。一死1、2塁。
3番・澤は四球。一死満塁。
4番・岡川が中越えの走者一掃タイムリー二塁打!一死2塁。
<耐久 5−3 社>
5番・白井は外角高め速球で空振り三振。二死2塁。
6番・川合が三ゴロで攻撃終了。

8回裏。
社は8番・竹岡が遊ゴロ。
代打・藤原悠宇が右飛。
1番・尾寛は遊ゴロ失策で生きる。二死1塁。
2番・小谷が右前安打。二死1、2塁。
3番・西垣は遊ゴロで無得点。

9回表。
耐久は7番・中が中前安打。無死1塁。
8番・冷水がバントで送る。一死2塁。
9番・中田は左前安打。一死1、3塁。
1番・堀端の初球に三塁走者が牽制から挟殺。二死2塁。
堀端は三邪飛で無得点。

9回裏。
社は4番・長谷川が中飛。
5番・福田は右前安打。一死1塁。
6番・戸田が中前安打。一死1、3塁。
7番・竹田は中犠飛。二死1塁。
<耐久 5−4 社>
代打・山下瑞貴の初球に戸田が二盗成功。二死2塁。
山下の3球目に冷水孝輔が暴投。二死3塁。
山下はストレートの四球。二死1、3塁。
9番・藤原の1−2から一塁走者がスタート。
三塁走者が少し遅れて本盗のスタートを切る。
いわゆる「偽装スチール」で本塁生還が先だと同点になる。
しかし耐久の内野がスムーズに走者にタッチし、
間一髪本塁生還に先んじた。

社は3回、6回にもやったトリックプレーが決まらず。
耐久が1点差で逃げ切り、ベスト8入りを決めている。
守備陣が4失策で、冷水孝輔も四死球が6とやや荒れていた。
ただ8回の走者一掃タイムリーが大きかったですね。
第1試合に続いて見応え満点の試合でした。

安打 000 200 132 8 四 失
耐久┃000|200|030┃5 4 4
社 ┃011|001|001┃4 6 1
安打 020 103 212 10

社:●福田
耐久:○冷水

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本日もふらっと関西にやって参りました。
高校野球秋季近畿大会は本日が大会3日目。
1回戦2試合と、準々決勝1試合が行われる。
会場は舞洲の大阪シティ信用金庫スタジアムだ。

第3試合が報徳学園と大阪桐蔭の準々決勝で、この両校がまず見たかった。
近畿は選抜の出場枠が「6」なので、
準々決勝を勝てばほぼ確定になるという山場でもある。
明日はゼルビアの優勝が懸かる大一番なので帰京しなければいけない。
1日だけで帰るのは勿体ないけど、
とはいえここで見逃すといつ見られるか分からない。
というようなことで、大阪に乗り込みました。

隣でやる「大阪エヴェッサ×川崎ブレイブサンダース」も取材したいけど
第3試合と時間が重なるので諦める。
第1試合は智辯学園と須磨翔風の対戦だ。

智辯学園高校
1番 遊 西川煌太  2年 右右 162/65
2番 中 國島来夢  2年 右左 177/68
3番 一 近藤大輝  1年 右左 174/68
4番 右 佐坂悠登  2年 右右 168/76
5番 左 盒橋全  2年 右右 184/84
6番 投 青山輝市  2年 右右 187/95
7番 捕 山光留  2年 右右 170/78
8番 三 知花琉綺亜 2年 右右 180/82
9番 二 八尾大翔  2年 右右 166/70

神戸市立須磨翔風高校
1番 遊 浅野悠羽  2年 右右 173/64
2番 右 堀航太   1年 右左 172/58
3番 二 榧谷颯人  2年 右右 170/68
4番 中 永光孝太郎 2年 右右 181/74
5番 捕 西田修斗  2年 右右 168/73
6番 投 槙野遥斗  2年 右右 182/82
7番 一 田村青嗣  2年 右右 180/80
8番 左 喜田拓夢  2年 右右 173/63
9番 三 大木瑛斗  2年 右左 163/52


1回表。先攻は智辯学園。
1番・西川が死球。無死1塁。
2番・國島はバントで送る。一死2塁。
3番・近藤が右中間を破るタイムリー三塁打。一死3塁。
<智辯学園 1−0 須磨翔風>
4番・佐坂は初球にスクイズ成功。二死無走者。
<智辯学園 2−0 須磨翔風>
5番・盒兇中飛で攻撃終了。

須磨翔風の先発は槙野遥斗。右上手の技巧派だ。
左膝をかなり高く持ち上げて、上半身を後ろに捻る。
そこから横回旋でしっかり身体を使ってリリースまで持っていく。
ただテイクバックはコンパクトで、「腕の力」には頼らない。
速球の最速は140キロほどだと思うけど「動く」球質ですね。
変化球はスライダーの切れが抜群。
横にしっかり滑るし、手元で減速をする「スイーパー」系だった。
他にスローカーブ、フォークかな?
初回は打たれたけど、2回以降は立ち直った。

1回裏。後攻は須磨翔風。
1番・浅野が死球。無死1塁。
2番・堀のバントは投手と一塁の間を破る内野安打に。無死1、2塁。
3番・榧谷が右飛。一死1、2塁。
4番・永光は三ゴロ。二死2、3塁。
5番・西田修が右前タイムリー安打。二死1塁。
<須磨翔風 2−2 智辯学園>
6番・槙野は一邪飛で攻撃終了。

智辯学園の先発は青山輝市。右上手の本格派だ。
左足を高く持ち上げて、膝をくの字に折って、
そこからやや大きく踏み出す下半身の使い方。
腕はL字型のトップから叩きつけるように振る。
投げ終わった後に、ちょっと一塁側へ倒れ込む。
まだ体格ほどの力強さはないし、滑らかという感じでもない。
ただ意外にリズミカルで、まとまっている。
速球は今夏の選手権で136キロを出しているらしい。
今日もそれと同じか、ちょっと速いくらいだと思う。
変化球はスライダーとチェンジかな?
村上頌樹が好例だけど、智辯は投手を上手く育てるイメージがある。
体格に恵まれた投手だし、これからに期待したい。

2回表。
智辯学園は6番・青山がスライダーで空振り三振。
7番・山は遊ゴロ。
8番・知花が左前安打。二死1塁。
9番・八尾は中前安打。
センターのファンブルが絡んで二死2、3塁。
1番・西川が中飛で3アウト。

2回裏。
須磨翔風は7番・西田恵が遊ゴロ。
8番・喜田は一ゴロ。
9番・大木が速球で見逃し三振。

3回表。
智辯学園は2番・國島がスライダーで見逃し三振。
3番・近藤は四球。一死1塁。
4番・佐坂が右前安打。一死1、2塁。
5番・高橋は中飛。二死1、2塁。
6番・青山がスライダーで空振り三振・3アウト。

3回裏。
須磨翔風は1番・浅野が右前安打。無死1塁。
2番・堀はバント失敗の三飛。一死1塁。
3番・榧谷がバント成功。二死2塁。
4番・永光は速球で空振り三振。3アウト。

4回表。
智辯学園は7番・山が三ゴロ。
8番・知花は右飛。
9番・八尾が中前安打。二死1塁。
1番・西川は右飛で3アウト。

4回裏。
須磨翔風は5番・西田修が左飛。
6番・槙野は三ゴロ。
7番・西田恵が中前安打。二死1塁。
9番・喜田は外角速球で空振り三振。3アウト。

5回表。
智辯学園は2番・國島が中前安打。無死1塁。
3番・近藤の初球に國島が二盗。
捕手からの送球が逸れ、國島は三塁を狙う。
しかし転送が一瞬早くタッチアウト。一死無走者。
近藤はフォークで空振り三振。
4番・佐坂が二飛で3アウト。

5回裏。
須磨翔風は9番・大木が遊前安打。無死1塁。
1番・浅野はバントで送る。一死2塁。
2番・堀が四球。一死1、2塁。
3番・榧谷は投ゴロ。
青山輝市は二塁封殺を狙うが悪送球となる。
二塁走者が生還し、なお一死1、3塁。
<須磨翔風 3−2 智辯学園>
4番・永光は遊ゴロ併殺で攻撃終了。

6回表。
智辯学園は5番・高橋が投ゴロ。
代打・藤川裕介が中前安打。一死1塁。
7番・山の初球に槙野遥斗が暴投。一死2塁。
山は二ゴロ失策で出塁。一死1、3塁。
8番・知花が一邪飛。二死1、3塁。
9番・八尾は三塁線を破るタイムリー二塁打。二死2、3塁。
<智辯学園 3−3 須磨翔風>
八尾大翔はこれで猛打賞ですね。
1番・西川が遊ゴロで攻撃終了。

6回裏。
智辯学園はこの回から二番手投手に田近楓雅を起用する。
田近は背番号10の2年生。179cm・78kgの左腕だ。
フォームは横回旋で、肘を畳んで隠してコンパクトに振るタイプ。
「出どころ」が見にくいから、打者の体感速度が速くなる。
あと制球力もかなりハイレベルだった。
速球は130キロ前後だと思うけれど、
カーブ(スイーパー/スラーブ)が抜群ですね。
他にチェンジアップもあった。

須磨翔風は5番・西田修が死球。無死1塁。
6番・槙野はバントで送る。一死2塁。
7番・西田恵がカーブで空振り三振。二死2塁。
8番・喜田は一ゴロで3アウト。

7回表。
智辯学園は2番・國島が二ゴロ。
3番・近藤も二ゴロ。
榧谷颯人のナイスプレーだった。
4番・佐坂が投ゴロで三者凡退。

7回裏。
須磨翔風は9番・大木が二ゴロ。
1番・浅野は左前安打。一死1塁。
2番・堀がバントで送る。二死2塁。
3番・榧谷はチェンジで空振り三振。3アウト。

8回表。
智辯学園は5番・高橋が右前安打。無死1塁。
6番・田近はバントで送る。一死2塁。
7番・山が中飛。二死2塁。
8番・知花は申告敬遠。二死1、2塁。
9番・八尾が右飛で無得点。

8回裏。
須磨翔風は4番・永光が投ゴロ。
5番・西田修は一ゴロ。
6番・槙野がチェンジで空振り三振。

9回表。
智辯学園は1番・西川が中飛。
2番・國島は三ゴロ。
3番・近藤が二ゴロで三者凡退。

9回裏。
須磨翔風は7番・西田恵が内角速球で見逃し三振。
8番・喜田は二飛。
9番・大木が速球で見逃し三振、三者凡退。

9回を終えて3−3と決着つかず。
試合は10回からはタイブレークに入る。
攻撃は継続打順だが、無死1、2塁からスタートする。

10回表。
智辯学園は4番・武田がバントで送る。一死2、3塁。
5番・金澤瑠一登が2球目にスクイズを狙って空振り。
三塁走者が三本間で挟殺され、二死3塁。
智辯学園はカウント1−1から代打・吾妻朋貴を起用する。
すると槙野遥斗が3球目に暴投。三塁走者が生還し、二死無走者。
<智辯学園 4−3 須磨翔風>
吾妻が外角スライダーで空振り三振。攻撃終了。

10回裏。
須磨翔風は1番・浅野がバントで送る。一死2、3塁。
2番・堀はカーブで空振り三振。二死2、3塁。
3番・榧谷が左越えのサヨナラ安打(記録はシングル)で二者が生還。
<須磨翔風 5−4 智辯学園>

須磨翔風が劇的なサヨナラ勝ちでベスト8入り決定。
槙野遥斗が粘りの投球で完投勝利を挙げている。
智辯学園はセンバツ出場が絶望的になりました。

安打 121 112 010 0 9 四 失
智辯┃200|001|000|1┃4 3 1
翔風┃200|010|000|2X┃5 3 2
安打 201 110 100 1 7

智辯:青山、●田近
翔風:○槙野

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今日は15時半から関西大学サッカー1部を見る。
会場は西京極(たけびしスタジアム京都)なので、
かたおかアリーナ京都で開催される夜のB1と掛け持ち容易。
「11時半/14時」を期待したけれど、
平日なので「15時半/18時」だった。
なので第2試合は残念ながらスルーします。

本日の第1試合は大阪体育大と大阪学院大の対戦だ。
関西学生1部は参加12校の前後期制で、本日は後期・第7節。
大阪体育大は現在9勝2分け7敗の5位。
まだ3回生だけど木戸柊摩が札幌、古山兼悟がセレッソ大阪に内定している。
黒田剛監督の母校で、しばらく熊取の方向には足を向けて寝られない。
大阪学院大は7勝2分け9敗の7位。
實好礼忠監督、松代直樹コーチ、石櫃洋祐コーチと、
ガンバ大阪感が強いコーチングスタッフですね。

大阪体育大学
GK 31 河原颯汰  3年 184/74 V・ファーレン長崎U-18
DF 36 伊藤颯汰  3年 173/67 HONDA F.C U-18
   15 藤井斎   2年 183/76 藤枝東
    3 中山雅斗  4年 178/72 東山
   35 倉和也   2年 185/77 広島皆実
MF  4 吉岡直輝  3年 178/66 HONDA F.C U-18
   14 馬目世太  3年 160/58 東福岡
    6 増永龍平  2年 176/68 サガン鳥栖U-18
FW 34 佐野宏太  3年 173/67 札幌大谷
   10 古山兼悟  3年 178/70 立正大淞南
   11 日下部優哉 3年 178/70 国見

−-日下部−−-古山−−-佐野宏-−
−−−−増永−−−−馬目−−−−
−−−−−−−吉岡−−−−−−−
−倉−−-中山−−-藤井−−伊藤−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−河原−−−−−−−

大阪学院大学
GK  1 杉村斗磨  3年 176/70 履正社
DF 30 藤村海那汰 4年 178/67 帝京大可児
    4 舩田陸人  3年 177/73 履正社
    3 桑本航希  4年 179/69 大阪学院大高
    5 大野伶   4年 173/62 山辺
MF  8 箱崎達也  3年 170/62 四国学院大香川西
    6 山本未来翔 2年 172/64 大阪学院高
   11 関俊哉   4年 168/63 静岡学園
   10 澤崎凌大  4年 176/71 徳島ヴォルティスY
FW  9 閑田隼人  3年 177/71 広島皆実
   37 光成大地  3年 170/66 如水館

−−−−閑田−−−−光成−−−−
−−澤崎−−−−−−−−−関−−
−−−−−山本−−箱崎−−−−−
−大野−−桑本−−舩田−−藤村−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−杉村−−−−−−−


大体大は中3日ということもあり、先発9名を入れ替えている。
最終ラインの河原颯汰、中山雅斗、倉和也が左利き。
2列目も馬目世太、増永龍平、佐野宏太がおそらく左利き。
見落とし見間違いがあるかも知れないけど、合計6名がレフティーだった。
オーガナイズは[4−3−3]だけど、
馬目世太が守備のスイッチ役で、どんどん前へプレスに出ていく。
守備をセットするときは[4−4−2]気味になっていた。

大阪学院は桑本航希、大野伶が左利き。
大野は去年見たときも好印象だったけど、
左足キックの種類と質が本当に素晴らしい。

大阪学院はいつ見てもスキルフルなスタイルだ。
桑本航希はCBにしてプレイメイカー。
「食いつかせてボールを動かす」という役割をしていた。
前線はFWとサイドMFの4人が近い距離感で押し込んでいた。
SBも高く張り出すし、ボランチのうち1枚も前線に入っていくので、
これだけの枚数を掛ければ相手は引かざるを得ない。
ただ大体大も徐々に自陣を脱出して「ひっくり返せる」ようになる。

22分、大体大のロングカウンター。
自陣エリア内からのクリアが相手に当たって、
セカンドを中盤で古山兼悟が収める。
古山は相手DFの激しい寄せを受けつつ収めて左に叩く。
増永龍平が反転して脇に叩いて、最後は日下部優哉がフリーで右足ミドル。
グラウンダーのシュートは決定的だったものの枠外。

29分、大体大は吉岡直輝が右にサイドチェンジ。
佐野宏太がキープして中に叩く。
古山兼悟は右中間からぐいっと割り込んで、中央に落とす。
増永龍平がエリア左にラストパス
日下部優哉の右足シュートは枠を捉えたものの、GK杉村斗磨に抑えられた。

どちらの決定機も古山兼悟の力強い突破からだった。
大阪学院の寄せが少し緩かったのかもしれないけど、
ただ古山の球際の強さ、寄せられても揺らがないバランスは強烈。
「え?こんな強いの」というサプライズがあった。
先輩・林大地と同じようなイメージですね。

31分、大阪学院は関俊哉が中央から左に流れて外に叩く。
大野伶が受け手になって、縦のスペースにつなぐ。
閑田隼人は大外から左足の浮き球でクロス。
関がそのまま飛び込んでヘッドを合わせたものの枠外。

前半45分は0−0で終了。
試合は後半。

46分、大体大は日下部優哉→佐野竜眞。佐野宏太→佐藤陽成。

57分、大阪学院は最終ラインから絶妙のクサビが通る。
山本未来翔がギャップで受けて、上手く左サイドに落とす。
大野伶は大外から浮き球で折り返す。
関俊哉のヘッドは1バウンドして決定的だった。
しかしGK河原颯汰が足でブロック!

59分、大阪学院は左大外から澤崎凌大がFKを右足で入れる。
藤村海那汰が舩田陸人とともに外から流れ込んでくる。
藤村はDFの前に入って、フリーでヘディングシュート。
ファーからGKの手前を抜けて、ふわっとネットを揺らした。
<大阪学院大 1−0 大阪体育大>

大阪学院の攻勢は続く。
60分、大阪学院は澤崎凌汰が左サイドでルーズボールを拾って外に叩く。
大野伶は縦のスペースにフィードを送り、澤崎が抜け出す。
澤崎はヒールで戻して、大野はエリア左から左足で折り返す。
最後は光成大地がフリーでヘッドを合わせた。
これも決定的だったがGK河原颯汰の正面。

大阪学院は大野伶と澤崎凌汰の関係性が抜群でしたね。
大野は左足のクロスが本当に抜群だけど
「外」だけでなくボランチ的に組み立て入ったり、
仲間と入れ替わってグループで崩すところに絡める。
Jに行くべき選手だと思うし、どういう評価なのか気になりますね。

62分、大体大は馬目世太→木戸柊摩。

64分、大阪学院は大野伶が前線に一発ロングフィード。
DFのクリアが背中に当たってポロッとこぼれてしまう。
光成大地がこぼれ球を拾い、そのままエリア内まで運んでシュート。
至近距離で決定的だったがこれもGKに止められた。

66分、大体大は吉岡直輝→下川床勇斗。
70分、大阪学院は光成大地→森脇直人。関俊哉→青木玲。

71分、大阪学院の波状攻撃。
左サイドからのクロスが流れて、箱崎達也が右から浮き球で折り返す。
最後は森脇直人がニアに飛び込んでヘッドを叩き込んだ。
<大阪学院大 2−0 大阪体育大>

73分、大体大は倉和也→辻耕大。
大体大の最終布陣がこう↓
−−−−−−−古山−−−−−−−
−-佐野竜−−-木戸−−−佐藤−−
−−−−−増永−-下川床-−−−−
−倉−−-中山−−-藤井−−伊藤−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−河原−−−−−−−

81分、大阪学院は閑田隼人→芦高佑。

88分、大阪学院のショートカウンター。
澤崎凌大が相手のパスミスを奪って縦に当てる。
森脇直人がエリア内で受けて、左に落とす。
最後は芦高佑がエリア左からフリーで右足シュートを打ち込んだ。
<大阪学院大 3−0 大阪体育大>

91分、大阪学院は澤崎凌大→四宮悠成。
大阪学院の最終布陣がこう↓
−−−−森脇−−−−芦高−−−−
−−四宮−−−−−−−−青木−−
−−−−−山本−−箱崎−−−−−
−大野−−桑本−−舩田−−藤村−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−杉村−−−−−−−


アディショナルタイムの提示は4分。

92分、大阪学院は箱崎達也が中盤の底から右サイドに展開。
青木玲が大外からカットインして左足一閃。
強烈なミドルは相手に当たってコースが歪んで、
GKも反応できずそのままゴールイン!
<大阪学院大 4−0 大阪体育大>

実力的にはおそらく五分で、前半はむしろ大体大ペースだった。
ただ大体大がリザーブを入れて勝負をかけた後半に崩れましたね。
大阪学院が後半に4得点を畳み掛けて快勝している。

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本日は栃木県総合運動公園野球場。
第76回秋季関東地区高等学校野球大会の4日目を見る。
関東の秋は7県から15校(開催県のみ3校)が出場する方式。
選抜の出場権を得るのは4or5校だ。
つまり「ベスト4進出」が当確ラインで、準々決勝が最大の山だ。
既に作新学院、常総学院、健大高崎がベスト4を決めている。
本日の第2試合は山梨学院と桐光学園の対戦。
山梨学院は昌平、桐光学園は文星芸大付を退けての勝ち上がりだ。
山梨学院は昨秋の関東王者にして、昨春の選抜王者だ。

山梨学院高校
1番 中 黒澤后琉  2年 右右 172/78
2番 捕 横山悠   1年 右右 176/72
3番 右 鳴海柚莱  1年 右左 176/75
4番 一 梅村団   1年 右右 180/80
5番 左 山田将吉郎 2年 右左 178/77
6番 遊 平野天斗  1年 右右 172/67
7番 二 萬場翔太  1年 右右 171/73
8番 投 櫻田隆誠  2年 右左 171/71
9番 三 針尾泰地  2年 右右 170/67

桐光学園高校
1番 一 森駿太   2年 右左 187/84
2番 中 矢竹開   2年 左左 170/65
3番 右 綾部壮一郎 2年 右左 173/70
4番 捕 中村優太  2年 右右 180/83
5番 二 白鷹悠人  1年 右左 181/73
6番 三 中川拓海  2年 右右 182/75
7番 左 緒方大起  2年 左左 186/83
8番 投 法橋瑛良  2年 右右 186/75
9番 遊 鈴木真心  2年 右左 172/68


桐光学園は大型選手が多いですね。
2番の矢竹開は小学生のときFC町田ゼルビアのスクール生で、
「スペシャルクラス」の中でも有望株だったらしい。

1回表。先攻は山梨学院。
1番・黒澤が中前安打。無死1塁。
2番・横山は中飛。一死1塁。
3番・鳴海の3球目に黒澤が二盗成功。一死2塁。
鳴海が四球で一死1、2塁。
4番・梅村は左飛。二死1、2塁。
フェンスぎりぎりの大飛球だった。
5番・山田が二ゴロで無得点。

桐光学園の先発は法橋瑛良。右上手の技巧派だ。
長身で「上下の角度」があるタイプですね。
腕は引っ掛ける感じで叩きつけてくる。
ぎりぎりまで開きを抑えて、腕も隠せるところもいい。
凄みはないけど無理がなくて実戦的。制球もいいですしね。
今日の球速は速球が128〜37キロ。
変化球はスライダーが115〜23キロ。
小さくて切れがあって、速球と同じ球筋から滑る。
もしかしたらフォークが混ざっていたかも。
スローカーブが81〜87キロ。
ちなみに両先発はいずれも1回戦に完投して中1日。

1回裏。後攻は桐光学園。
1番・森が一ゴロ。
2番・矢竹は二ゴロ。
3番・綾部が中前安打。二死1塁。
4番・中村も中前安打。二死1、2塁。
5番・白鷹が二直で無得点。

山梨学院の先発は櫻田隆誠。
背番号10で、右サイドハンドの本格派だ。
ちょっと「忙しい」感じのフォームですね。
あまり上下動はなく、軸足を静かに下ろして、
腕はやや曲げた状態で力強く振り切る。
上半身で押し込むような力強さがあった。
今日の球速は速球が126〜35キロ。
変化球はスライダーが107〜16キロ。
カーブが80キロ台前半。
そういえば1学年上のエース林謙太もサイドでしたね。

2回表。
山梨学院は6番・平野がスライダーで見逃し三振。
7番・萬場は中飛。
8番・櫻田が中前安打。二死1塁。
9番・針尾は左前安打。レフトがファンブルして二死2、3塁。
1番・黒澤が三飛で無得点。

2回裏。
桐光学園は6番・中川が死球。無死1塁。
7番・緒方はバントで送る。一死2塁。
8番・法橋が135キロの速球で空振り三振。二死2塁。
9番・鈴木は中前タイムリー安打。二死1塁。
<桐光学園 1−0 山梨学院>
1番・森のカウント1−1から鈴木が一塁牽制死。攻撃終了。

3回表。
山梨学院は2番・横山が左前安打。無死1塁。
3番・鳴海が一飛。一死1塁。
4番・梅村は一直併殺で3アウト。

3回裏。
桐光学園は1番・森が内角速球で空振り三振。
2番・矢竹は左中間を破る三塁打。一死3塁。
3番・綾部が中犠飛。
<桐光学園 2−0 山梨学院>
矢竹はギリギリの生還で、黒澤后琉の本塁送球が見事だった。
4番・中村は四球。二死1塁。
5番・白鷹が中前安打。二死1、3塁。
6番・中川は遊ゴロで攻撃終了。

4回表。
山梨学院は5番・山田が四球。無死1塁。
6番・平野はバントで送る。一死2塁。
7番・萬場が外角速球で空振り三振。二死2塁。
8番・櫻田は三飛で3アウト。

4回裏。
桐光学園は7番・緒方が左飛。
8番・法橋が左前安打。一死1塁。
9番・鈴木はセーフティバント成功。捕前安打で一死1、2塁。
1番・森が内角速球で空振り三振。二死1、2塁。
2番・矢竹は左飛で無得点。

5回表。
山梨学院は9番・針尾が中前安打。無死1塁。
1番・黒澤はバントで送る。一死2塁。
2番・横山が右前安打。一死1、3塁。
3番・鳴海は二飛。二死1、3塁。
4番・梅村が四球。二死満塁。
5番・山田はスライダーで空振り三振。無得点。

5回裏。
桐光学園は3番・綾部が三ゴロ。
4番・中村は左飛。
5番・白鷹が右飛で三者凡退。

6回表。
山梨学院は6番・平野が中前安打。無死1塁。
7番・萬場はバント失敗。一死1塁。
8番・櫻田が中飛。二死1塁。
9番・針尾は速球で見逃し三振。

6回裏。
桐光学園は6番・中川が右飛。
7番・緒方は三飛。
8番・法橋が速球で見逃し三振で三者凡退。

7回表。
山梨学院は1番・黒澤がセーフティバント狙いの三ゴロ。
2番・横山は右邪飛。
3番・鳴海がスライダーで空振り三振。三者凡退。

7回裏。
桐光学園は9番・鈴木が速球で見逃し三振。
1番・森はスライダーで空振り三振。
2番・矢竹が右直で三者凡退。

8回表。
山梨学院は4番・梅村がライト線に落とす二塁打。無死2塁。
5番・山田はレフト線を破るタイムリー二塁打。無死2塁。
<桐光学園 2−1 山梨学院>
代打・河内佑樹はスライダーで空振り三振。一死2塁。
代打・中原義虎が左越えのタイムリー二塁打。一死2塁。
<山梨学院 2−2 桐光学園>
8番・櫻田は二塁後方のポテン安打。一死1、2塁。
9番・針尾が遊ゴロ。三封で二死1、2塁。
1番・黒澤は中飛で攻撃終了。
山梨学院が代打攻勢で同点に追いつく。

8回裏。
桐光学園は3番・綾部が三邪飛。
4番・中村は左前安打。一死1塁。
5番・白鷹は二ゴロ。二死2塁。
6番・中川が遊ゴロ。3アウト。

9回表。
山梨学院は2番・横山が左飛。
3番・二村仁功は中飛。
4番・梅村が遊ゴロで三者凡退。

9回裏。
桐光学園は8番・法橋が三ゴロ。
9番・鈴木は左飛。
1番・森が二ゴロで三者凡退。

試合は9回を終えて2−2の同点。
10回からはタイブレークに入る。
継続打順だが、無死1、2塁から攻撃がスタートする方式だ。

10回表。
山梨学院は5番・河内が三ゴロ。二封のみで一死1、3塁。
6番・平野は初球に偽装気味のスクイズで空振り。
一塁走者が二盗を決めて、一死2、3塁。
平野はボテボテの投ゴロ。三塁走者が生還して二死3塁……。
と思ったら「打球が身体に当たってフェアゾーンに転がった」という判定でアウトに。
走者も二塁に戻されて、二死2塁でプレー再開。
代打・高橋英登は遊ゴロで無得点。

10回裏。
桐光学園は2番・矢竹がバントで送る。一死2、3塁。
3番・綾部は火の吹くようなライナーをセンターに飛ばす。
当たりが浅く、三塁走者は一瞬離塁。タッチアップできずに二死2、3塁。
4番・中村が二ゴロで無得点。

11回表。
山梨学院は8番・櫻田がバントで送る。一死2、3塁。
9番・針尾は左中間を破るタイムリー二塁打。一死2塁。
<山梨学院 4−2 桐光学園>
針尾泰地はこれで猛打賞となった。
1番・黒澤が遊飛。二死2塁。
2番・横山は右直で攻撃終了。

11回裏。
桐光学園は5番・白鷹が中飛。一死1、2塁。
6番・中川は遊ゴロで二封のみ。二死1、3塁。
代打・吉成竜吾が粘って四球。二死満塁。
代打・加賀滉汰は外角スライダーで空振り三振。
山梨学院が逃げ切って、ここで試合終了!

タイブレーク2回の激闘の末、山梨学院が勝利。
優勝した昨年に続く準決勝進出を決めている。
両投手とも完投で、緊張感のある投手戦でした。

安打   121 021 040 01 12 四 失
山梨学院┃000|000|020|02┃4 3 1
桐光学園┃011|000|000|00┃2 4 1
安打   212 200 000 00 7

桐光学園:●法橋
山梨学院:○櫻田

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日曜は訳あって熊本まで日帰りで行ってきました。
月曜は原稿が残っていたので自宅にこもっていました。
本日は土曜以来の栃木県総合運動公園野球場。
第76回秋季関東地区高等学校野球大会は4日目に入っている。
関東の秋は7県から15校が出場する方式で、
ここから選抜の出場権を得るのは4〜5校。
「ベスト4進出」が当確ラインで、準々決勝は夏の決勝戦に近い意味を持つ。
月曜は作新学院、常総学院がひと足早く準決勝入りを決めている。

今日の第1試合は中央学院と健大高崎の対戦だ。
中央学院は白鴎大足利、健大高崎は鹿島学園を下しての勝ち上がりだ。

中央学院高校
1番 中 青木勝吾  2年 右右 168/68
2番 右 水嶋悠   2年 右左 164/65
3番 遊 颯佐心汰  2年 右右 173/70
4番 二 中村研心  2年 右右 164/68
5番 一 森田倫揮  2年 右左 169/68
6番 投 蔵並龍之介 2年 右右 186/90
7番 三 小澤遼大  2年 右左 162/69
8番 捕 飯山成夢  2年 右右 176/80
9番 左 上村晃平  2年 右左 167/69

高崎健康福祉大学高崎高等学校
1番 左 斎藤銀乃助 2年 右左 178/72
2番 遊 田中陽翔  2年 右左 181/81
3番 中 盪獲擬] 2年 右左 173/73
4番 捕 箱山遥人  2年 右右 176/78
5番 一 森山竜之輔 2年 右右 181/90
6番 二 加藤大成  1年 右左 165/60
7番 右 横道周悟  2年 左左 181/78
8番 投 佐藤龍月  1年 左左 173/70
9番 三 佐々木貫汰 2年 右右 172/70


1回表。先攻は中央学院。
1番・青木が右前安打。無死1塁。
青木は次打者の1−2から牽制死。一死無走者。
2番・水嶋が内角低め速球で空振り三振。
3番・颯佐は一ゴロで3アウト。

健大高崎の先発は佐藤龍月。
U−15代表のエース格で世界大会にも出た、
この世代の「目玉」的な左腕だ。
やや膝を折り重心を沈める、踏み出し大きめのフォーム。
テイクバックがコンパクトで、
シャープな横回旋でリリースまで持っていく。
腕はそんなしならいけど、胸郭が柔らかくて、
だから結果的に「いい振り」になりますね。
高1だから当然だけどまだ華奢で、腰回りや太ももが細い。
だから体重を乗せる部分はまだ物足りない。
でもバランスがよくて、とにかく器用!
高1とは思えないほど球種が多くて、同じ球種でも投げ分けができる。
今日の球速は速球が134〜43キロ。
意外に球筋は散るけど、高めと低めの使い分けが有効だった。
スピン成分多めで、高めで空振りを奪える。
変化球はフォーク、チェンジが119〜29キロ。
スライダーが113〜23キロ。
カットが130キロ前後。
カーブが100〜04キロ。
どの球種も「使える」ボールで、コマンドが高い。
日曜の1回戦はリリーフで2イニングしか投げていない。
だからこの試合はほぼベストコンディションだろう。

1回裏。後攻は健大高崎。
1番・斎藤が中前安打。無死1塁。
2番・田中は左飛。一死1塁。
3番・高山が右前安打。一死1、2塁。
4番・箱山は左前安打。一死満塁。
5番・森山の2球目に蔵並龍之介が暴投。
三塁走者が生還して、なお一死2、3塁。
<健大高崎 1−0 中央学院>
森山は速球で空振り三振。二死2、3塁。
6番・加藤が二ゴロで攻撃終了。

中央学院の先発は蔵並龍之介。
右スリークォーターの本格派だ。
あまり大きく踏み出さず、腰も落とさず、
後ろに重心を残して、ゆったりと横回旋でリリースまで持っていく。
腕はやや丸めて、Uの字のまま斜めに振り切る。
無理のないフォームだけど、
エンジンが大きいから球威もかなりありますね。
今日の球速は速球が128〜40キロ。
内外角の投げ分けができて、高校生にしては制球力が高め。
変化球はスライダーが117〜28キロ。
縦軌道が多くて、左打者にも有効でしたね。
チェンジアップが108〜14キロ。
日曜の1回戦は9イニング投げて完投している。

2回表。
中央学院は4番・中村が二ゴロ。
5番・守田が中前安打。一死1塁。
6番・蔵並は右前安打。一死1、3塁。
難しいボールを上手く流す「巧打」でしたね。
蔵並龍之介、打者としても面白いな……と感じた打席。
7番・小澤の初球に一塁走者がスタート。
いわゆる偽装スタートでわざと「挟まり」に行く形。
ただ健大高崎もショートがカットの動きを見せ、三塁走者は動けない。
結果は蔵並の単独二盗失敗で二死3塁。
小澤は死球で二死1、3塁。
8番・飯山が速球で見逃し三振。中央学院は無得点。

2回裏。
健大高崎は7番・横道がライトにソロ本塁打。
<健大高崎 2−0 中央学院>
8番・佐藤は左前安打。無死1塁。
9番・佐々木がバントで送る。一死2塁。
1番・斎藤は右飛。二死2塁。
2番・田中が四球を選ぶ。二死1、2塁。
3番・高山も四球。二死満塁。
4番・箱山が二ゴロで無得点。

3回表。
中央学院は9番・上村が投手強襲の三前安打。無死1塁。
1番・青木は遊ゴロ併殺。二死無走者。
2番・水嶋が外角低め142キロで見逃し三振。

3回裏。
健大高崎は5番・森山が遊飛。
6番・加藤は二ゴロ。
7番・横道が二ゴロで三者凡退。

4回表。
中央学院は3番・颯佐が遊ゴロ。
4番・中村は中飛。
5番・森田が遊ゴロで三者凡退。
田中は捕球してからの柔らかさ、送球の安定感がいいですね。

4回裏。
健大高崎は8番・佐藤が遊ゴロ。
9番・佐々木はスライダーで空振り三振。
1番・斎藤が左飛で三者凡退。

5回表。
中央学院は6番・蔵並がチェンジで見逃し三振。
7番・小澤は三ゴロ。
8番・飯山が左前安打。二死1塁。
9番・上村の3球目に佐藤龍月が暴投。二死2塁。
上村は外角低め143キロで見逃し三振。

5回裏。
健大高崎は2番・田中が一ゴロ。
3番・高山は四球。一死1塁。
高山裕次郎は2打席連続の四球。選球眼がいい。
4番・箱山が右飛。二死1塁。
5番・森山の4球目に高山が二盗成功。二死2塁。
森山はショート強襲の左前安打。
レフトがよくバックアップして、
二塁走者の本塁突入は間一髪タッチアウト。

6回表。
中央学院は1番・青木が中飛。
2番・水嶋が遊ゴロ。
3番・颯佐は中前安打。二死1塁。
4番・中村が右中間を深々と破るタイムリー三塁打。二死3塁。
<健大高崎 2−1 中央学院>
5番・森田は遊前タイムリー安打。二死1塁。
田中陽翔がよく取って、際どいタイミングだったが……。
<中央学院 2−2 健大高崎>
6番・蔵並は死球。二死1、2塁。
7番・小澤が一ゴロで攻撃終了。

6回裏。
健大高崎は6番・加藤が遊直。
7番・横道は右前安打。一死1塁。
8番・佐藤も右前安打。一死1、3塁。
9番・佐々木が3−2からスライダーで空振り三振。二死1、3塁。
1番・斎藤の2球目に佐藤が二盗成功。二死2、3塁。
斎藤はスライラーで空振り三振。無得点。

7回表。
中央学院は8番・飯山が左前安打。無死1塁。
9番・上村はバントで送る。一死2塁。
1番・青木が遊ゴロ。二死3塁。
2番・水嶋は三ゴロ。
これで3アウトと思ったら三塁手がこぼしてしまう。
三塁走者が生還して、なお二死1塁。
<中央学院 3−2 健大高崎>
3番・颯佐は二ゴロで攻撃終了。
中央学院がついに逆転する。

7回裏。
健大高崎は2番・田中が左前安打。無死1塁。
3番・高山は中前安打。無死1、2塁。
4番・箱山がバントで送る。一死2、3塁。
5番・森山は右前タイムリー安打。一死1、3塁。
<健大高崎 3−3 中央学院>

中央学院はここで蔵並龍之介が降板。
二番手投手に颯佐心汰を起用する。
颯佐は3番ショートで起用されていた2年生。
173cm・70kgの右腕だ。
遊→投→一→三→遊と守備位置の玉突き移動が起こった。
今日の球速は速球が139〜42キロ。
変化球は横スラ、カット系が123〜27キロ。
縦スラ、チェンジ系が111〜18キロ。

健大高崎は6番・加藤がセーフティスクイズ。
投手と一塁の間を抜き、二塁手が取ったもののアウトは一塁のみ。
三塁走者が生還して、なお二死2塁。
<健大高崎 4−3 中央学院>
7番・横道は二ゴロで攻撃終了。

8回表。
中央学院は4番・中村が左前安打。無死1塁。
5番・森田はバント。一死2塁。
6番・蔵並が中前のライナー。
センターが弾いて、ライトが抑えた。
二塁走者が躓いてしまい、生還できず。一死1、3塁。
7番・小澤が一ゴロ。本塁への送球で挟殺プレーとなり二死2、3塁。
8番・飯山は外角速球140キロで空振り三振。無得点。
佐藤龍月は1−1から3球連続で140キロ台の速球を投げましたね。

8回裏。
健大高崎は8番・佐藤が遊ゴロ。
9番・佐々木は右飛。
1番・斎藤が中前安打。二死1塁。
2番・田中は二飛で3アウト。

9回表。
中央学院は9番・上村が低め速球で空振り三振。
1番・青木はチェンジで空振り三振。
2番・水嶋が左飛で三者凡退。

健大高崎が中央学院を4−3で下してベスト4進出を決めている。
佐藤龍月が9回を3失点、自責点2で完投。
被安打11、四死球2、奪三振8という十分な内容でした。
健大高崎はもちろんだけど、
接戦だったから中央学院も選抜の可能性があるのでは?
中身の濃い、緊張感のある素晴らしい試合でした!

安打   121 013 120 11 四 失
中央学院┃000|002|100┃3 2 0
健大高崎┃110|000|20X┃4 3 1
安打   320 012 31  12

健大高崎:○佐藤
中央学院:●蔵並、颯佐

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今日は朝早く家を出て、関東平野を北北東に進む。
第76回秋季関東地区高等学校野球大会が本日開幕。
栃木県開催なので、LRTで清原球場に行くのを楽しみにしていた。
ただ自分が見る可能性のあるカードは、全て栃木県総合運動公園野球場でした。
いつものように栗橋駅で東武に乗り換えて、鈍行列車の旅を続ける。
午後はBリーグの取材をしたいので、こちらは第1試合のみ。
常総学院と専大松戸の好カードだったので見に来ました。

開始約1時間前に球場へ着いたのだけど、
内野席は2階も含めて8割が埋まっている状態。
最終的には内野は完全に満員となり、外野も開放されていました。
栃木はそんな入るイメージが無かったけど……。
皆さん遠くから車で来ているのでしょうね。

常総学院高校
1番 二 丸山隼人  2年 右右 174/70
2番 遊 若林佑真  2年 右右 174/70
3番 捕 片岡陸斗  2年 右左 175/75
4番 一 武田勇哉  2年 右右 182/87
5番 投 小林芯汰  2年 右右 180/86
6番 左 近藤和真  2年 左左 177/71
7番 右 鈴木駿希  2年 右右 171/70
8番 三 杉山陽大  2年 右右 173/70
9番 中 池田翔吾  2年 左左 173/65

専修大学松戸高校
1番 左 土田悠翔  1年 右左 166/62
2番 中 清水友惺  2年 左左 167/61
3番 捕 中山凱   2年 右右 180/70
4番 一 牧野大瑚  1年 右右 174/70
5番 三 水谷南音  2年 右右 172/78
6番 右 長塚宗太郎 2年 左左 170/65
7番 二 山本誠翔  1年 右右 170/72
8番 投 梅澤翔大  2年 右右 175/73
9番 遊 鵜澤覚斗  1年 右右 168/70


1回表。先攻は常総学院。
1番・丸山が中前安打。無死1塁。
2番・若林はバントで送る。一死2塁。
3番・片岡が四球。一死1、2塁。
4番・武田は左前タイムリー安打。一死1、2塁。
<常総学院 1−0 専大松戸>
5番・小林が左前安打。一死満塁。
6番・近藤も左前タイムリー安打で二者が生還。一死1、2塁。
<常総学院 3−0 専大松戸>
7番・鈴木は遊ゴロ。二封のみで二死1、3塁。
8番・杉山が外角速球で空振り三振。攻撃終了。
常総学院が初回から3点を先制した。

専大松戸の先発は梅澤翔大。右の本格派だ。
横回旋のフォームだけど、身体の使い方は抑え気味ですね。
上下動がほとんどないし、「ひねり」も入らない。
腕は真後ろに垂らして、頭の後ろで丸めてコンパクトに叩く。
リリースの瞬間にグッと力を入れる感じが良い。
やっぱり投手育成の名人、持丸修一監督の教え子だと思った。
良い悪いでいえば間違いなく良い投手です。
ただ立ち上がりは制球に苦しみ、単純に相手打線も強力だった。
今日の球速は速球が131〜42キロ。
変化球はスライダーが119〜26キロ。
カーブが90キロ台中盤。

1回裏。後攻は専大松戸。
1番・土田が一ゴロ。
2番・清水はチェンジで空振り三振。
3番・中山が右前安打。二死1塁。
4番・牧野は背中に死球。二死1、2塁。
5番・水谷が三塁線を破るタイムリー二塁打。二死2、3塁。
<常総学院 3−1 専大松戸>
6番・長塚は外角速球で空振り三振。攻撃終了。

常総学院の先発は小林芯汰。
下半身の使い方が独特で、変則的といえば変則的だ。
膝を三塁側に突き出すようにVの字に折って持ち上げて、
後ろ足を軽く折って、インステップ気味に軸足を下ろす。
反動をつけながら重心を沈ませる動きが、
ほどよい「アクセント」になっている。
腕の振りはコンパクトだけど、横回旋から斜めに叩きつけるように振る。
フォームに荒々しさ、威圧感があって面白い。
180cm・86kgと体格も恵まれていて単純にパワフルですね。
今日の球速は速球が134〜45キロ。
空振りを奪うというよりは「詰まらせて凡打を誘う」タイプ。
変化球は縦横のスライダーが123〜34キロ。
縦スラは小さく沈んでスプリット、チェンジにも見える。
だから左打者相手のウイニングショットにも使っていた。
常総学院は良い投手も基本的には大学へ行くけど、
間違いなくプロを目指せるレベルの才能だ。

2回表。
常総学院は9番・池田が四球。無死1塁。
1番・丸山はバント失敗の捕邪飛。一死1塁。
捕手の中山凱は昨年ショートでレギュラーだった。
反転、フットワークは当然ながら鋭い。
常総学院は2番・若林が大きく弾む遊ゴロ。二死2塁。
3番・片岡は二ゴロで3アウト。

2回裏。
専大松戸は7番・山本が遊飛。
8番・梅澤が三ゴロ。
9番・鵜澤は左前安打。二死1塁。
鵜澤は次打者の3球目に二盗失敗。3アウト。

3回表。
常総学院は4番・武田が左飛。
5番・小林は中飛。
6番・近藤が四球。二死1塁。
7番・鈴木は左前安打。二死1、2塁。
8番・杉山の2球目に梅澤翔大が暴投。
二塁走者は三塁に進んだが、
一塁走者が捕手からの送球で二塁タッチアウト。3アウト。

3回裏。
専大松戸は1番・土田が144キロの速球で見逃し三振。
2番・清水は四球。一死1塁。
3番・中山が遊ゴロ。二死2塁。
4番・牧野は三ゴロ。3アウト。

4回表。
常総学院は8番・杉山がセーフティバント成功。一前安打で無死1塁。
しかし杉山は次打者の初球に二盗失敗。
捕手の中山凱は握り直したのに刺しましたね。
9番・池田が中前安打。一死1塁。
1番・丸山はエンドランから投ゴロ。二死2塁。
2番・若林が左越えのタイムリー二塁打。二死2塁。
<常総学院 4−1 専大松戸>

専大松戸はここで梅澤翔大が降板。
二番手投手に八津快洋を起用する。
八津は背番号10の2年生。182cm・73kgの左腕だ。
右肩を打者に向けた半身の状態をギリギリまでも保てるフォーム。
その分リリースは窮屈になるけど、胸郭や肩周りが柔らかそう。
いわゆる「アーム式」だけど、スムースに腕を振り抜ける。
今日の球速は速球が130〜33キロ。
変化球はスライダーが112〜15キロ。
常総学院は3番・片岡が三ゴロで攻撃終了。

4回裏。
専大松戸は5番・水谷がスライダーで空振り三振。
6番・長塚は左飛。
7番・山本が左前安打。二死1塁。
山本は次打者の3球目に二盗失敗。3アウト。

5回表。
常総学院は4番・武田が左前安打。無死1塁。
5番・小林は中飛。一死1塁。
6番・近藤が左飛。二死1塁。
7番・鈴木の2球目に武田が二盗成功。二死2塁。
鈴木は直後に左前タイムリー安打。二死1塁。
<常総学院 5−1 専大松戸>
8番・杉山が一塁強襲安打。二死1、2塁。
9番・池田は右直で攻撃終了。

5回裏。
常総学院は8番・八津が三直。
9番・鵜澤は中前安打。一死1塁。
1番・土田が遊ゴロ併殺で3アウト。

6回表。
常総学院は1番・丸山が中前安打。無死1塁。
2番・若林はバントで送る。一死2塁。
3番・片岡が右中間にタイムリー三塁打。一死3塁。
<常総学院 6−1 専大松戸>
センターは落下点に入っていたが、
眩しい日差しの影響かグラブに当てて弾いてしまった。記録上は安打。
4番・武田が右犠飛。二死無走者。
<常総学院 7−1 専大松戸>
5番・小林はレフト線に落とす二塁打。二死2塁。

専大松戸は八津快洋がここで降板。
三番手投手に数井秀雅を起用する。
数井は背番号12の2年生。180cm・72kgの右腕だ。
今日の球速は速球が128〜39キロ。
変化球はスライダーが110〜17キロ。
ケレン味のない本格派でした。
常総学院は6番・近藤が投ゴロで攻撃終了。

6回裏。
専大松戸は2番・清水が左飛。
3番・中山は左中間に運ぶ二塁打。一死2塁。
中山凱の俊足がよく分かる走塁だった。
4番・牧野がチェンジで空振り三振。二死2塁。
5番・水谷は二ゴロで無得点。

7回表。
常総学院は7番・鈴木が左前安打。無死1塁。
8番・杉山はバントで送る。一死2塁。
9番・池田が一ゴロ。二死3塁。
1番・丸山は二ゴロで3アウト。

7回裏。
専大松戸は6番・長塚が左飛。
7番・山本は三塁ベースを直撃する左前安打。一死1塁。
8番・数井が左前安打。一死1、2塁。
9番・鵜澤は中飛。二死1、2塁。
1番・土田が遊ゴロで3アウト。

8回表。
常総学院は2番・若林が左越えの二塁打。無死2塁。
3番・片岡は右中間に運ぶタイムリー二塁打。無死2塁。
<常総学院 8−1 専大松戸>
4番・武田が速球で空振り三振。一死2塁。

専大松戸はここで数井秀雅が降板。
四番手投手に小林勇輝を起用する。
小林は背番号19の2年生。172cm・67kgの右腕だ。
今日の球速は速球が123〜37キロ。
変化球はスライダー、フォークが117〜26キロ。
カーブが100キロ台前半。
スライダーが素晴らしいですね

常総学院は5番・小林が左中間を破るタイムリー二塁打。一死2塁。
<常総学院 9−1 専大松戸>
6番・近藤は中飛。タッチアップで二死3塁。
7番・鈴木がフォークで空振り三振。攻撃終了。
なお「7回以降7点差異常」がコールドの条件なので……。

8回裏。
常総学院はこの回から二番手投手に齋藤一磨を起用する。
齋藤は背番号11の2年生。182cm・83kgの右腕だ。
上下の角度を強調した、本格派スタイルのフォームですね。
今日の球速は速球が121〜32キロ。
打者の空振り率も高く、球速表示以上の威力を感じた。
変化球はスライダーが110キロ台中盤。
カーブが100キロ台前半。

専大松戸は2番・清水が速球で空振り三振。
3番・中山も速球で空振り三振。
代打・藤田榮士がショート後方のポテン安打。
一塁をオーバーランしたのだが、一塁送球が乱れて二死2塁。
5番・水谷は中前タイムリー安打。二死1塁。
<常総学院 9−2 専大松戸>
6番・長塚が速球で空振り三振。攻撃終了。

7点差なので、ここで試合も終了。
常総学院が大量18安打で、専大松戸を8回コールドで下している。
常総学院の先発・小林芯汰は7回1失点と好投。
被安打8、四死球2、奪三振5という内容でした。
専大松戸は捕手の中山凱が素晴らしいですね。
ドラフト候補として名前が出てくるでしょう。

安打   401 333 13 18 四 失
常総学院┃300|112|02┃9 3 1
専大松戸┃100|000|01┃2 2 0
安打   210 102 22 10

専大松戸:●梅澤、八津、数井、小林
常総学院:○小林、齋藤

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土曜から秋田に出没してこの火曜が最終日。
高校野球秋季東北大会の大会2日目を見に横手へ向かう。
3試合見るために「グリーンスタジアムよこて」へ入った。
ただ予定の9時少し前から雨が振り始めてしまう。
ちょっと止んだ……と思ったらまた振り始めて、
10時頃に「雨天順延」がアナウンスされた。
ただこまちスタジアムは11時開始とのことで、
知人のレンタカーに便乗して移動する。
大会2回戦、両校にとっては初戦の「羽黒×青森山田」戦を見る。
手持ち無沙汰で帰るよりは何倍もマシなのだけど、
帰り時間の関係で今日も見たのは1試合だけでした。

青森山田は現1年、2年がいずれもシニア全国制覇世代。
スタメンのうち5名が中学からの持ち上がりだった。

羽黒高校
1番 遊 太田駿平  2年 右右 175/63
2番 左 相澤慶   2年 右右 174/64
3番 二 宮下拓夢  2年 右右 165/65
4番 一 山科恢心  2年 右右 170/80
5番 中 芭蕉輝人  1年 左左 178/66
6番 三 岩元舜   2年 右右 172/58
7番 右 高村彰吾  2年 右右 170/67
8番 捕 野口大成  2年 右右 174/71
9番 投 曽我瑠仁  1年 右右 170/62

青森山田高校
1番 右 佐藤洸史郎 1年 右右 175/64
2番 左 佐藤隆樹  1年 右左 170/74
3番 中 對馬陸翔  2年 右右 168/69
4番 一 原田純希  2年 右左 170/87
5番 遊 蝦名翔人  1年 右右 181/74
6番 二 伊藤英司  1年 右右 184/75
7番 捕 橋場公祐  2年 右左 168/67
8番 三 菊池伊眞  1年 右左 170/72
9番 投 関浩一郎  2年 右右 185/78


1回表。先攻は羽黒。
1番・太田が一ゴロ。
2番・相澤は空振り三振。
3番・宮下は中飛で三者凡退。

青森山田の先発は関浩一郎。右上手の本格派だ。
長身でバランスが良くて、わかりやすく見栄えが良い。
身体はできてなさそうだし、「効率的な動作」という感じもない。
制球的にもまだかなりアバウトではある。
走者が出ると不安定になっていた。
ただモノは明らかにいいですよね。
走者がいないときは背筋を伸ばしてきれいに片足で立って、
上半身ごとなだれ込むようにリリースまで持っていく。
走者がいるときは軽く重心を沈めて、
腕を畳んだ状態から押し出すように振り切る。
今日の球速は速球が123〜40キロ。
速球は「質」も伴っていて、立ち上がりは空振りを奪えていた。
ボールはスライド気味に動く傾向がある。
変化球はスライダーが112〜20キロ。
カーブが105〜10キロ。
他にフォークが120キロ台前半であったかも。

1回裏。後攻は青森山田。
1番・佐藤洸が左飛。
2番・佐藤隆は中前安打。一死1塁。
3番・對馬がバント。二死2塁。
4番・原田は三前安打。二死1、3塁。
原田は次打者の3球目に二盗失敗。3アウト。

羽黒の先発は曽我瑠仁。右の技巧派だ。
ひねりをあまり入れず、半身のまま重心移動をする。
腕はコンパクトに、縦振りで叩きつけてくる。
球速はそこまで出ないけど、力強さもあるタイプだ。
今日の球速は速球が123〜34キロ。
変化球はカーブ、スライダーが104〜17キロ。
チェンジアップが111〜18キロ。
速球も含めてかなり「動かせる」タイプですね。
1年生にしてはかなりレベルの高い実戦派。

2回表。
羽黒は4番・山科が空振り三振。
5番・芭蕉は一ゴロ。
6番・岩元が空振り三振。三者凡退。

2回裏。
青森山田は5番・蝦名が遊飛。
6番・伊藤英が三ゴロ失策で出塁。一死1塁。
7番・橋場はバントで送る。二死2塁。
8番・菊池が四球。二死1、2塁。
9番・関は左前タイムリー安打。二死1、2塁。
<青森山田 1−0 羽黒>
1番・佐藤洸が左越えのタイムリー三塁打。二死3塁。
<青森山田 3−0 羽黒>
2番・佐藤隆は右飛で攻撃終了。

3回表。
羽黒は7番・高村が右前安打。無死1塁。
8番・野口は左飛。一死1塁。
9番・曽我がバントで送る。二死2塁。
1番・太田は四球。二死1、2塁。
2番・相澤の5球目に関浩一郎が暴投。二死1、3塁。
相澤はライト前タイムリー安打。二死1、2塁。
<青森山田 3−1 羽黒>
3番・宮下が空振り三振で攻撃終了。

3回裏。
青森山田は3番・對馬が四球。無死1塁。
對馬は次打者の4球目に二盗失敗。一死無走者。
4番・原田が遊ゴロ。二死無走者。
5番・蝦名は初球をレフトに運ぶソロ本塁打。
詰まった当たりが強風に乗ってスタンドインした。
<青森山田 4−1 羽黒>

蝦名翔人は1年生の大型ショート。
菊池伊眞とともに昨夏の世界大会に出場していた。

青森山田は6番・伊藤英が右前安打。二死1塁。
7番・橋場も右前安打。二死1、2塁。
8番・菊池が中飛で攻撃終了。

4回表。
羽黒は4番・山科が外角速球で見逃し三振。
5番・芭蕉は四球。一死1塁。
6番・岩元が三飛。二死1塁。
7番・高村は左前安打。二死1、2塁。
8番・野口がフォークで空振り三振。3アウト。

4回裏。
青森山田は9番・関が外角速球で見逃し三振。
1番・佐藤洸はセーフティバント狙いの投ゴロ。
2番・佐藤隆も投ゴロで三者凡退。

5回表。
羽黒は9番・曽我が一飛。
1番・太田は右前安打。一死1塁。
2番・相澤が四球。一死1、2塁。
3番・宮下の3球目に暴投が出る。一死2、3塁。
宮下は三塁強襲のタイムリー安打。二者が生還して一死1塁。
<青森山田 4−3 羽黒>
宮下は次打者の初球に二盗成功。一死2塁。
4番・山科が速球で空振り三振。二死2塁。
5番・芭蕉は四球。二死1、2塁。
6番・岩元が一直で攻撃終了。

5回裏。
青森山田は3番・對馬が左飛。
4番・原田は中飛。
5番・蝦名が四球。二死1塁。
6番・伊藤英はスライダーで空振り三振。

6回表。
羽黒は7番・高村が中前安打。無死1塁。
8番・野口はカーブで空振り三振。
高村が同時に二盗を決めて一死2塁。
9番・曽我は速球で空振り三振。二死2塁。
1番・太田が四球。二死1、2塁。
2番・相澤は外角カットで空振り三振。3アウト。

6回裏。
青森山田は7番・橋場が遊飛。
8番・菊池は速球で空振り三振。
9番・関が遊ゴロで三者凡退。

7回表。
羽黒は3番・宮下が二ゴロ。
4番・山科は中前安打。一死1塁。
5番・芭蕉が二ゴロ併殺で3アウト。

7回裏。
青森山田は1番・佐藤洸が中前安打。無死1塁。
2番・佐藤隆はバントで送る、一死2塁。
3番・對馬が三ゴロ。
4番・原田は三飛で3アウト。

継投が多い秋季東北大会1回戦だが、
この試合は両先発が7回を投げ切った。

8回表。
羽黒は6番・岩元が中前安打。無死1塁。
岩元は次打者の2球目に二盗成功。無死2塁。
7番・高村は投ゴロ。二塁走者が挟殺されて一死1塁。
8番・野口が一邪飛で二死1塁。
代打・五十嵐奏汰の3球目に一塁走者が二盗失敗。3アウト。

8回裏。
羽黒はこの回から二番手投手に前野大雅を起用する。
前野は背番号1の1年生。
172cm・83kgの右スリークォーターだ。
今日の球速は速球、シュートが115〜24キロ。
スライダーが104〜13キロ。

青森山田は5番・蝦名が左飛。
6番・伊藤英は左前安打。一死1塁。
7番・橋場が遊ゴロ。二死2塁。
8番・菊池は右飛。高村彰悟が背走して好捕した。

9回表。
羽黒は代打・今井大稀が遊前安打&悪送球で生きる。無死2塁。
蝦名翔人が難しい当たりをよく取ったのだけど……。
1番・太田はバント失敗。三封で一死1塁。
2番・相澤がバントで送る。二死2塁。
3番・宮下は中前タイムリー安打。二死1塁。
<羽黒 4−4 青森山田>
4番・山科が三ゴロで攻撃終了。

9回裏。
羽黒はこの回から三番手投手に遠藤康太を起用する。
遠藤は背番号11の2年生。
181cm・76kgの右スリークォーターだ。
今日の球速は速球が122〜33キロ。
カット、スライダー的に流れる球筋がある。
変化球はスライダーが110キロ台前半。
カーブが90キロ台後半。

青森山田は9番・関が0ボール1ストライクで交代。
代打・藤田一颯は速球で空振り三振。
1番・佐藤洸が四球。一死1塁。
2番・駒井利朱夢はバントで送る。二死2塁。
3番・對馬が中飛で無得点。

試合は9回を終えて4―4で決着つかず。
10回からはタイブレークに入る。
攻撃は継続打順だが、無死1、2塁からスタートする。

10回表。
青森山田はこの回から二番手投手に櫻田朔を起用する。
櫻田は背番号10の2年生。183cm・73kgの右腕だ。
フォームはゆったりしているけれど、
リリースの瞬間にギュッと力がこもる。
指の「かかり」が素晴らしくて、ザ・本格派という速球を投げます。
今日の球速は速球が131〜44キロ。
変化球はほぼ投げていませんでした。

羽黒は5番・芭蕉が投前にバント。
一塁悪送球で二塁走者が生還する。なお無死2、3塁。
<羽黒 5−4 青森山田>
6番・岩元の1−1から櫻田朔がボーク。
三塁走者が生還して、なお無死3塁。
<羽黒 6−4 青森山田>
岩元は速球で空振り三振。一死3塁。
7番・高村が高め速球で空振り三振。二死3塁。
8番・野口は中飛で攻撃終了。

10回裏。
青森山田は4番・原田が強打して二ゴロ。一死2、3塁。
5番・蝦名が投ゴロ。走者動かず二死2、3塁。
6番・伊藤英は右前タイムリー安打。二死1塁。
<青森山田 6−6 羽黒>
7番・橋場が中飛で攻撃終了。
タイブレーク1イニング目では決着つかず。

11回表。
羽黒は9番・遠藤のバントが野手の間を抜ける。
記録は二前安打で無死満塁。
1番・太田が右飛。一死満塁。
2番・半崎越海は外角速球で空振り三振。二死満塁。
3番・宮下が一邪飛で無得点。

11回裏。
青森山田は8番・菊池が3バント失敗。一死1、2塁。
9番・櫻田は速球で空振り三振。二死1、2塁。
1番・佐藤洸が一邪飛で無得点。
タイブレーク2イニング目でも決着つかず。

12回表。
羽黒が4番・山科がバントで送る。一死2、3塁。
5番・芭蕉の初球にバッテリーがウエスト。
打者は反応しなかったが、三塁走者が飛び出して牽制死。二死2塁。
芭蕉は低め速球で空振り三振。無得点。

12回裏。
青森山田は2番・駒井がバントで送る。一死2、3塁。
3番・對馬は申告敬遠。一死満塁。
4番・原田が速球で空振り三振。二死満塁。
5番・蝦名は3−2から空振り三振。
タイブレーク3イニング目でも……。

13回表。
羽黒は6番・岩元がバント成功。一死2、3塁。
7番・高村は左越えのタイムリー二塁打。一死2、3塁。
<羽黒 7−6 青森山田>
ただ二塁走者のスタートが遅く、一者生還にとどまった。
8番・野口の2球目に櫻田朔が暴投。一死3塁。
<羽黒 8−6 青森山田>
野口は四球。一死1、3塁。
9番・遠藤が速球で空振り三振。二死1、3塁。
1番・太田は遊飛で攻撃終了。

12回裏。
青森山田は6番・伊藤英がバントで送る。一死2、3塁。
7番・橋場は中越えのタイムリー三塁打。一死3塁。
<青森山田 8−8 羽黒>
8番・菊池が2球目にスクイズ。
ボールに食らいついてファウルに逃れる。
菊池は3−2からセンターに犠牲フライ。
<青森山田 9−8 羽黒>

青森山田が「タイブレーク4イニング目」にサヨナラ勝ち。
激闘を制して2回戦進出を決めている。
2投手、二遊間とスケールの大きな人材が揃っていましたね。

安打   002 121 111 010 1 13 四 失
羽黒  ┃001|020|001|200|2┃8 6 1
青森山田┃031|000|000|200|X3┃9 6 2
安打   223 000 110 100 2 11

青森山田:関、○櫻田
羽黒:曽我、前野、●遠藤

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土曜日から秋田に出没しております。
FC町田ゼルビアのブラウブリッツ秋田戦が14日に組まれた。
調べたら15日に秋田ノーザンハピネッツのホーム戦もある。
さらに今年の高校野球秋季東北大会が秋田開催。
16日開幕なので、そのまま「休養日」なしで見にいける。
金足農業は吉田輝星の弟がいるなんて話も目にして、
「見られるならみたいな」というモードになった。
秋田市内のホテルがなかなか取れずに苦労したけど、
結果的にはコスパの高さでおなじみの某ホテルを確保できた。

16日は秋田市内のこまちスタジアムで2試合観る。
駅前でレンタサイクルを借りて、距離は6キロくらいかな?
久しぶりにギアもアシストもない自転車に乗って汗だくでした。
第1試合は弘前学院聖愛とノースアジア大学明桜の対戦だった。

弘前学院聖愛高校
1番 捕 加藤陽琉  2年 右右 169/70
2番 中 内山瑛太  2年 右左 172/72
3番 遊 丸岡侑太郎 1年 右右 173/69
4番 一 原田琉生  1年 右右 175/80
5番 三 貴田光将  2年 右右 172/70
6番 左 玉熊完多  2年 右左 182/83
7番 右 佐藤優晴  2年 右右 175/75
8番 二 夏目華向  2年 右左 166/51
9番 投 芹川丈治  1年 左左 176/66

ノースアジア大学明桜高校
1番 右 糸井鉄心  1年 左左 166/63
2番 二 金田海音  2年 右右 175/68
3番 中 黒井良汰  2年 右右 179/72
4番 左 田中唯士  2年 右右 173/70
5番 投 加藤悠羽  2年 右右 174/69
6番 一 佐藤蓮   2年 右右 177/68
7番 捕 高垣光   2年 右右 166/57
8番 三 山本泰雅  2年 右右 167/57
9番 遊 林星那   2年 右右 170/62


1回表。先攻は弘前学院聖愛。
1番・加藤が四球。無死1塁。
2番・内山は右前安打。無死1、2塁。
3番・丸岡がバントで送る。一死2、3塁。
4番・原田はスライダーで空振り三振。二死2、3塁。
5番・貴田が左飛で無得点。

ノースアジア大学明桜の先発は加藤悠羽。
右スリークォーターの技巧派だ。
力強さはあるけど、ボールを動かして打ち取るタイプですね。
今日の球速は速球系が127〜37キロ。
ツーシームだと思うけど「シュートしながら沈む」球筋が多い。
変化球はスライダー、チェンジが111〜24キロ。
両サイドに「滑る」球筋があって、内外角で揺さぶれる。
球威と切れは素晴らしけど、今日は制球に苦しんでいた。

1回裏。後攻はノースアジア大学明桜。
1番・糸井が外角速球で見逃し三振。
2番・金田は左飛。
3番・黒井が中飛で三者凡退。

弘前学院聖愛の先発は芹川丈治。左の技巧派だ。
背番号18の1年生で、まだ線が細くて非力な感じがある。
割合に大きく踏み出して、でもテイクバックはコンパクト。
ちょっと癖はあるけど、印象は悪くなかったです。
今日の球速は速球が121〜29キロ。
ツーシーム系の「動く」球筋もある。
変化球はスライダーが114〜17キロ。
カーブが86〜89キロ。
もしかしてチェンジがあったかも。

2回表。
聖愛は6番・玉熊が内角スライダーで空振り三振。
7番・佐藤優は二飛。
8番・夏目が中前安打。二死1塁。
9番・芹川は四球。二死1、2塁。
1番・加藤も四球。二死満塁。
2番・内山が投ゴロで無得点。

2回裏。
明桜は4番・田中が左前安打。無死1塁。
5番・加藤も左前安打。無死1、3塁。
6番・佐藤蓮が左中間を破るタイムリー二塁打。無死2、3塁。
<ノースアジア大学明桜 1−0 弘前学院聖愛>
7番・高垣は中飛。一死2、3塁。
8番・山本が一直併殺で3アウト。

3回表。
聖愛は3番・丸岡が左前安打。無死1塁。
4番・原田は中直。一死1塁。
5番・貴田の4球目に丸岡が二盗失敗。二死無走者。
貴田は三ゴロで3アウト。

3回裏。
明桜は9番・林が速球で見逃し三振。
1番・糸井は中飛。
2番・金田が左飛で三者凡退。

4回表。
聖愛は6番・玉熊が右前安打。
7番・佐藤優はバント失敗。二封で一死1塁。

明桜はここで加藤悠羽が降板。
二番手投手に松橋裕次郎を起用する。
加藤は5番だし別の守備位置で残すかと思ったら、完全交代になりました。
松橋は背番号11の2年生。166cm・68kgの左腕だ。
小柄だから技巧派?と思ったらパワフルな本格派でした。
今日の球速は速球が129〜39キロ。
ちょっと荒っぽいけど、球威は文句なし。
変化球はスライダー、チェンジが110〜23キロ。

8番・夏目はバントで送る。二死2塁。
代打・工藤煌大が速球で空振り三振。3アウト。

4回裏。
弘前学院聖愛はこの回から二番手投手に貴田光将を起用する。
工藤が一塁に入り、原田が一塁から三塁に移って、
三塁で先発していた貴田がマウンドに立った。
貴田は背番号6で、172cm・70kgの右腕。
上半身をくの字に折り、重心も沈めて、
そこから脇を締めつつ腕を振る変則サイドハンドだ。
今日の球速は速球が121〜26キロ。
変化球はスライダーが108〜15キロ。

明桜は3番・黒井が速球で空振り三振。
4番・田中は四球。一死1塁。
5番・松橋が遊ゴロ。二死2塁。
6番・佐藤蓮は二ゴロで3アウト。

5回表。
聖愛は1番・加藤が中前安打。無死1塁。
2番・内山のバントが三前安打に。無死1、2塁。
3番・丸岡が速球で見逃し三振。一死1、2塁。
4番・原田は一ゴロ。二死2、3塁。
5番・貴田の4球目に松橋裕次郎が暴投。
三塁走者が生還して、なお二死3塁。
貴田は左飛で攻撃終了。

5回裏。
明桜は7番・高垣が中前安打。無死1塁。
8番・山本はバント成功。一死2塁。
9番・林が二前安打。一死1、3塁。

聖愛は貴田光将がここで降板。
三番手投手に吹田志道を起用する。
吹田は背番号1の2年生。187cm・71kgの右腕だ。
背筋を伸ばしてセットして、上半身を強く叩いて前に倒すフォーム。
身のこなしがしなやかで、上半身を弾むように使える。
今日の球速は速球が128〜38キロ。
基本はスピンの効いた、「伸びて」くる球筋です。
ただ動く、沈む球筋もある。
変化球はスライダーが114〜19キロ。
フォークが125〜29キロ。
カーブが99〜103キロ。
5回は不運もあったけど、6回以降は変化球多めで完全に盛り返す。
各球種の「コマンド」も高くて、実戦的でもある。
ポテンシャルは強烈で、プロの一流になっても驚かない。
久しぶりにゾクっとする「発見」でいた。

明桜は1番・糸井がスクイズ失敗の捕飛。二死1、3塁。
ショートが三塁のカバーに入っておらず併殺を取り損ねた。
2番・金田の2球目に林が二盗成功。二死2、3塁。
金田は遊前タイムリー安打。二死1、3塁。
<明桜 2−1 弘前学院聖愛>
金田は次打者の初球に二盗成功。二死2、3塁。
3番・黒井が右前タイムリー安打。二死1塁。
どん詰まりだったが、ライト前にポトリと落ちた。
<明桜 4−1 弘前学院聖愛>
4番・田中は中直で攻撃終了。

6回表。
聖愛は6番・玉熊が右飛。
7番・佐藤優が四球。一死1塁。
佐藤優は初球に二盗成功。一死2塁。
8番・夏目は四球。一死1、2塁。
9番・吹田のカウント0−0から一塁走者が牽制死。二死2塁。
吹田はチェンジで空振り三振。

6回裏。
明桜は5番・松橋が遊ゴロ。
6番・佐藤優が遊ゴロ。
7番・高垣は二飛で三者凡退。

7回表。
聖愛は1番・加藤が左前安打。無死1塁。
2番・内山は遊ゴロ。一死1塁。
内山は次打者の2球目に二盗失敗。二死無走者。
3番・丸岡がチェンジで空振り三振。3アウト。

7回裏。
明桜は8番・山本が遊ゴロ。
9番・林はセーフティバント狙いの捕ゴロ。
1番・糸井が二ゴロで三者凡退。

8回表。
聖愛は4番・原田が四球で出塁。無死1塁。
原田は次打者の3球目に二盗失敗。一死無走者。
5番・貴田は左前安打。一死1塁。
6番・玉熊が投ゴロ併殺で3アウト。

8回裏。
明桜は2番・金田が中飛。
3番・黒井は二邪飛。
4番・田中が左飛で三者凡退。

9回表。
聖愛は7番・佐藤優が三前安打。無死1塁。
8番・夏目はラン&ヒットから中前安打。無死1、2塁。
9番・吹田が見逃し三振。一死1、2塁。
1番・加藤は外角速球で空振り三振。二死1、2塁。
2番・内山が左前タイムリー安打。二死1、2塁。
<ノースアジア大学明桜 4−2 弘前学院聖愛>
3番・丸岡は四球。二死満塁。
4番・原田が左前タイムリー安打。同点で二死1、2塁!
<弘前学院聖愛 4−4 ノースアジア大学明桜>
5番・貴田は中飛で攻撃終了。

9回裏。
明桜は5番・松橋が左飛。
6番・佐藤優は二ゴロ。
7番・高垣が遊ゴロで3アウト。

試合は9回を終えて4−4と決着つかず。
10回からはタイブレークに移る。
攻撃は継続打順で、ただし無死1、2塁からスタートする。

10回表。
聖愛は代打・佐藤快が1−2から三塁線にバント。
これが捕前安打となって無死満塁。
7番・佐藤優が外角速球で空振り三振。一死満塁。
8番・夏目は0−1からスクイズを狙って空振り。
三塁走者が挟殺されて二死2、3塁。
夏目はチェンジで空振り三振。
吹田裕次郎が無死満塁から得点を許さなかった。

10回裏。
明桜は8番・山本がバント失敗の捕飛。一死1、2塁。
9番・林は三ゴロ。二死2、3塁。
代打・鈴木悠馬が速球で空振り三振。3アウト。

11回表。
聖愛は9番・吹田がバント失敗の投飛。一死1,2塁。
1番・加藤の3球目に聖愛はダブルスチール大成功。一死2、3塁。
加藤は右犠飛。二死2塁。
<弘前学院聖愛 5−4 ノースアジア大学明桜>
2番・内山が左中間を大きく破るタイムリー三塁打。二死3塁。
<弘前学院聖愛 6−4 ノースアジア大学明桜>
3番・丸岡は中飛で攻撃終了。

11回裏。
明桜は2番・金田がバント。一死2、3塁。
3番・黒井はスライダーで空振り三振。二死2、3塁。
4番・田中もスライダーで空振り三振。試合終了!


聖愛は拙攻が続いて、5回に不運な3失点。
「持ってないな」と思ったら、終盤にドラマがありました。
吹田志道が間違いなくこの試合のヒーローですね。
6回3分の2を被安打3、四死球0で投げ切った。
聖愛が逆転で明桜を下して2回戦進出を下している。

安打 111 120 114 11 14 四 失
聖愛┃000|010|003|02┃5 6 0
明桜┃010|030|000|00┃4 1 0
安打 030 040 000 00 7

明桜:加藤、●松橋
聖愛:芹川、貴田、○吹田

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今年から関東大学サッカーの仕組みが少し変わった。
これまでは「2試合1セット」の中立地開催が原則だった。
それが「ホーム&アウェイ」「1試合開催」に変更されている。
ホームと言っても大学のチームだから選択肢は自分たちの練習場しかない。
また「1日に2チームしか見られない」状況になって、
我々メディアだけでなくスカウトたちが少し困っている。
とはいえ首都圏の会場不足は深刻なので、受け入れざるを得ない。

1部12校のうち「見残し」は東海大と中央大の2校。
今日は中央大多摩キャンパスに、中央と桐蔭横浜の試合を見に行った。
中央は1勝4分け10敗で最下位。桐蔭横浜は5勝4分け6敗で7位だ。
中央は山崎希一と牛澤健が水戸、猪越優雅が清水、田邉光平が山口に内定。
桐蔭横浜は山内日向汰が川崎、白輪地敬大がいわきに内定している。

中央大学
GK  1 猪越優雅  4年 183/75 帝京長岡
MF  4 加納直樹  4年 182/74 国学院久我山
    3 牛澤健   4年 177/73 名古屋U-18
   26 石橋衛   3年 178/70 明秀日立
MF  2 長澤圭剛  3年 170/65 桐蔭学園
    6 湯谷杏吏  3年 180/70 興国
   16 小川嵩翔  3年 168/66 甲府U-18
   11 田中幹大  2年 182/70 川U-18
    5 家坂葉光  3年 170/67 東京V・Y
   10 田邊光平  4年 168/59 名古屋U-18
FW 19 持山匡佑  2年 180/70 静岡学園

−−−−−−−持山−−−−−−−
−−−−田邊−−−−家坂−−−−
−田中−−小川−−湯谷−−長澤−
−−−石橋−−牛澤−−加納−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−猪越−−−−−−−

桐蔭横浜大学
GK  1 西澤翼   3年 189/85 磐田U-18
DF  2 五十嵐聖己 3年 173/61 尚志
    3 松本太一  3年 183/74 広島Y
    5 飯島大地  1年 178/72 桐蔭学園
    4 田中大生  4年 170/60 関東第一
MF 15 池田柚生  2年 169/60 広島Y
    6 笠井佳祐  3年 180/70 関東第一
    8 山内日向汰 4年 170/66 川Y
    9 井出真太郎 4年 165/61 横浜FM・Y
FW 11 渡邊啓吾  43 185/78 旭川実業
   26 肥野田蓮治 2年 180/71 関東第一

−−−-肥野田-−−−渡邊−−−−
−−井出−−−−−−−−池田−−
−−−−−山内−−笠井−−−−−
−田中−−飯島-−松本-−五十嵐−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−西澤−−−−−−−


中央は[4−3−3]のイメージが強い。
ただ今は[3−4−2−1]でやや後ろが重い布陣だ。
そこまで引き込む守備ではないけれど、
サイドや裏のスペースを消して、決定機を許さない。
田邊光平がやはり攻撃の中心で、
ボールを運べてパスを出せて、気も利かせられるタイプ。
家坂葉光は技術がありつつボールを追う、すぐ切り替える部分も良かった。

立ち上がりはやや桐蔭横浜のペースに見えた。
CBが開いてGK西澤翼がDFラインに入って、
SBが高めに張って外から敵陣に入ってくる。
特に左サイドは田中大生、井出真太郎がコンビになって、
中に良いボールを入れてくる。
田中は「第3ボランチ」的な気の利かせ方がいいですね。
井出はインカレ決勝でも活躍したウイングで、
「1枚剥がす」「決定的なクロスを入れる」能力が高い。
あと面白いと思ったのはFW肥野田蓮治ですね。
左利きで「縦の推進力」が素晴らしい。
左右の細かい重心移動でなく、
最小限のボールタッチでちょっとコースを変えて、
DFを置き去りにしていく高速ドリブルが楽しかった。
21年度の選手権では優秀選手にも選ばれている。

18分、中央は湯谷杏吏が右サイドに開く。
長澤圭剛は少し溜めて、斜め前方にフィードを送る。
家坂葉光がエリア右に抜け出して、マイナスの折り返しを入れる。
湯谷杏吏はエリア内に走り込んでシュート。
これはGK西澤翼にブロックされる。
ただ湯谷がセカンドに反応して活かし、最後は田中幹大が詰めて押し込んだ。
<中央大 1−0 桐蔭横浜大>

田中幹大は2年生でFW登録ながらウイングバックで起用されている。
182センチと長身で、縦のスピードも恵まれている。
今日はこのあと何度も外してしまうのだけど、
「ゴール前に飛び込んで決定機に絡む」部分が出色でした。
こういうタイプをワイドで使うのはトレンドですよね。

30分、桐蔭横浜は田中大生に警告。

45分、桐蔭横浜は左CKからの波状攻撃。
井出真太郎がセカンドを収めて中に預ける。
山内日向汰が左中間から右足一閃。
強烈なミドルが相手をかすめてゴールに突き刺さった!
<桐蔭横浜 1−1 中央大>

桐蔭横浜にとってはこの試合初の決定機ですね。
山内日向汰は川内定の注目選手。
ここまであまり目立っていなかったけど、得点に絡んだ。

桐蔭横浜が追いついて前半45分が終了。
試合は後半。

57分、桐蔭横浜は松本太一に警告。

62分、中央は湯谷杏吏が右中間から縦にスルーパス。
田邉光平がゴール右に抜け出してシュートを放つ。
小川嵩翔が相手DFの弾いたこぼれ球に詰めてシュート。
決定的だったがGK西澤翼に詰められて打ち切れない。

65分、中央は持山匡佑→星野創輝。
65分、桐蔭横浜は肥田野蓮治→白輪地敬大。
72分、桐蔭横浜は井出真太郎→落合遥斗。
73分、中央は湯谷杏吏→山希一。
77分、中央は家坂葉光→有田恵人。

80分、中央の波状攻撃。
田邉光平が中央から左に落とす。
田中幹大はエリア左からフリーで左足シュートを放った。
決定的だったものの枠外。

80分、桐蔭横浜は松本太一→大森幹太。

81分、中央は小川嵩翔が右大外から浮き球で折り返す。
ニアで星野創輝が潰れて、田中幹大はファーからフリーで合わせる。
しかし田中は打ち切れず枠外。このプレーで田中は傷んでしまった。

82分、桐蔭横浜は渡邊啓吾→斉藤夏。
桐蔭横浜の最終布陣がこう↓
−−−−−−-白輪地-−−−−−−−
−−山内−−−笠井−−−池田−−
−−−−−落合−−斉藤−−−−−
−田中−−大森-−飯島-−五十嵐−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−西澤−−−−−−−


83分、中央は田中幹大→鈴木登偉。
中央の最終布陣がこう↓
−−−−−−−星野−−−−−−−
−−−−山崎−−−−有田−−−−
−鈴木−−田邊−−小川−−長澤−
−−−石橋−−牛澤−−加納−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−猪越−−−−−−−


89分、中央は石橋衡に警告。
アディショナルタイムの提示は4分。

91分、桐蔭横浜のカウンター。
落合遥斗が左サイドでルーズボールをカットして縦に預ける。
白輪地敬大が少し溜めて中に落とす。
落合はフリーでエリア外から右足ミドルを放つものの枠上。

93分、桐蔭横浜は山内日向汰が中央からドリブルで仕掛ける。
相手DFが寄ってきたところで、山内は右サイドに開く。
五十嵐聖己がエリア内に折り返す。
山内は足元で受けていなして、左に落とす。
最後は田中大生がエリア内に走り込んでシュートを放つ。
決定的な場面だったが相手DFに弾かれた。

終盤は両校に決定機があったものの決めきれず。
ここのまま1−1でタイムアップを迎えた。

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今日は久しぶりに関東大学サッカーリーグを見に来た。
自分には「1部は必ず全チームを見る」というマイルールがある。
残りが東洋、明治、中央、東海の4校でした。
9月30日の東洋×明治戦が東洋大朝霞キャンパス開催。
近所だし行きやすいので、この試合を見ることにした。

東洋は6勝2分け6敗(勝ち点20)で6位。
明治は6勝4分け2敗(勝ち点22)で5位。
首位の筑波が勝ち点30なのでちょっと差がある。
ただ「インカレ出場争い」には当然絡んでくる両校ですね。
どちらもタレントは豊富。
明治の4年生は2名がJ1、3名がJ2に内定している。
佐藤恵允はブレーメンに内定して、一足早く渡欧した。
東洋大は4年生が3名、3年生が2名Jに内定済み。
新井悠太は東京ヴェルディで既に出場機会を得て、活躍も見せている。

東洋大学
GK  1 川上康平  4年 187/82 JFAアカデミー
DF  3 梅澤魁翔  3年 173/70 大宮U18
   24 徳永崇人  2年 178/72 前橋育英
   16 稲村隼翔  3年 182/68 前橋育英
   25 山之内佑成 2年 179/79 JFAアカデミー
MF 12 高橋輝   1年 176/69 大宮U18
    6 清水祐輔  4年 176/72 柏U-18
   17 中山昂大  3年 186/76 大宮U18
   14 新井悠太  3年 166/65 前橋育英
FW  9 小野田龍剛 4年 176/76 常葉大橘
   20 町田悠   3年 178/72 三菱養和SC・Y

−−−−町田−−−-小野田-−−−
−−新井−−−−−−−−高橋−−
−−−−−中山−−清水−−−−−
−山之内−-稲村−-徳永−−梅澤−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−川上−−−−−−−

明治大学
GK  1 上林豪   3年 187/82 C大阪U-18
DF 25 伊達由太嘉 2年 167/67 柏U-18
    4 岡哲平   4年 186/83 FC東京U-18
    5 永田倖大  3年 179/68 鳥栖U-18
    2 内田陽介  3年 167/65 青森山田
MF  7 田中克幸  4年 175/70 帝京長岡
    3 井上樹   4年 178/75 甲府U-18
   15 木内達也  3年 178/72 鹿島Y
    8 熊取谷一星 3年 166/62 浜松開成館
FW 11 太田龍之介 4年 185/76 岡山U-18
   10 中村草太  3年 168/63 前橋育英

−−−−中村−−−−太田−−−−
−−熊取谷−−−−−−−田中−−
−−−−−木内−−井上−−−−−
−内田−−永田−−-岡-−−伊達−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−上林−−−−−−−


東洋は川上康平、稲村隼翔が左利き。
明治は永田倖大、田中克幸が左利き。
岡哲平は左利きだと思っていたけど両利きなんですね。

どちらも同じ[4−4−2]で、更にコンセプトも近い。
GKがビルドアップに入って、SBとサイドMFが幅を取る。
「ボールを握りながら、外から敵陣に侵入する」狙いだ。

9分、明治は左CKを田中克幸が左足で入れる。
ニアの競り合いでボールが緩む。
次いで太田龍之介が合わせたヘッドは左ポストに弾かれた。

17分、明治は伊達由太嘉が右サイドから浮き球フィード。
中村草太がいい動き出しから外で収めて、少し運んで折り返す。
太田龍之介はマイナスのボールを収めてシュート。
これは東洋大DFがよく詰めてブロックする。

21分、明治のボランチがクリア気味に浮き球を入れる。
東洋大DFは蹴り返さず、足元でコントロールしようとした。
これに中村草太が詰めて裏に抜ける。
カバーDFも2人、3人と寄せたが、
中村は右、左とスムーズな重心移動でボールを奪われない。
中村は相手を食いつかせつつ、ゴール左から右にラストパスを送る。
最後は太田龍之介が右斜めから流し込んだ。
<明治大 1−0 東洋大>

中村草太はまずチェイシングが素晴らしい。
アジリティが抜群だから、近い間合いで食いついて振り切られない。
動き出し、切り替えもいいし、ボールを持っても奪われずに運べる。
体格的には小さいけれど、こういう選手が前線にいると周りが助かりますよね。

29分、東洋は町田悠に警告。

32分、東洋は徳永崇人が右サイドにロングフィード。
高橋輝が高い位置で収めて仕掛けるが、DF二人が寄せてくる。
梅澤魁翔が押し上げてフォローして、中に折り返す。
小野田龍剛がニアでトラップして、右斜めから流し込んだ。
<東洋大 1−1 明治大>

立ち上がりから明治ペースで、東洋大はこれが初の決定機。
高橋輝は1年ながら先発で起用されている。
ボールが収まる、当たりの強い選手で、
この場面も彼が粘った状況から良いセカンドボールが出た。
小野田龍剛もボールが収まる、前線でパワフルに仕掛けられるタイプ。
反転の鋭さもあって、DFが中途半端に潰そうとすると振り切る怖さがある。
小野田は「へぇ、こんな選手がいるんだ」という発見でした。

34分、東洋は清水祐輔に警告。

明治は失点の直後から5バックに切り替えていた。
具体的にはキャプテンの井上樹をボランチからCBに下げた。
井上は甲府U−18出身で、明治大の主将。ヴァンフォーレ甲府に内定している。
決して派手さはないけど、危機察知能力が高く、危険なスペースを消せるタイプ。
山本英臣の後継者になってほしいですね。

前半最後の明治がこの布陣↓
−−−−中村−−−−太田−−−−
−−-熊取谷-−−−−−田中−−−
−内田−−−−木内−−−−伊達−
−−−永田−−井上−−-岡-−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−上林−−−−−−−


前半45分は1−1で終了する。
試合は後半。

52分、明治は井上樹が前に踏み込んでインターセプト。
田中克幸が井上のパスを受けて右サイドから持ち込み折り返す。
太田龍之介はニアで受けて斜めからシュートを放つ。
これはGK川上康平にブロックされた。

54分、明治は岡哲平に警告。
68分、東洋は新井悠太→増田鈴太郎。

69分、明治は伊達由太嘉が右からスローイン。
田中克幸がこれを受けて中に切れ込んでエリア内に当てる。
中村草太は少し溜めて、左斜め後方に落とす。
田中が上手く入れ替わってリターンを受けて、左足で流し込んだ。
<明治大 2−1 東洋大>

「クロスした動きの入るワンツーパス」って、
相手もなかなか捕まえられないんですよね。
息の合った連携から明治が勝ち越す。

70分、東洋は梅澤魁翔→中村琉聖。町田悠→村上力己。

75分、明治は太田龍之介が自陣でポストプレー。
田中克幸が「落とし」を受けて一気に左サイドへ振る。
そして田中は一気に前線へスプリントをかける。
中村草太はロングスプリントからスペースへ抜けて、左足で折り返す。
伊達由太嘉がファーに走り込んで、体勢を崩しながらヘッドを落とす。
最後は田中が走り込んで、フリーで右足を合わせてゴールイン。
<明治大 3−1 東洋大>

一気の速攻、カウンターでした。
田中克幸はコンサドーレ札幌に内定しているけれど、
ただ上手いだけでなく「走れる」「周りが見えている」部分が良い。

76分、明治は熊取谷一星→島野怜。

79分、明治は木内達也が左サイドに展開。
内田陽介が大外で受けてニアに流す。
中村草太は縦に抜けてタッチラインぎりぎりから左足で折り返す。
最後は島野怜がフリーで難なく押し込んだ。
<明治大 4−1 東洋大>

田中草太は今日のマン・オブ・ザマッチですね。
明治はボールを持てる、動かせるチームで、
例えば木内達也も田中克幸も決定的なパスを出せるタイプ。
それに加えて中村草太、太田龍之介と
スプリント能力の高い「飛び道具」が前線にいる。
熊取谷一星もスペースがちょっとでも空いていたら、
どんどんドリブルで仕掛けられるタイプ。
これだけのタレントが噛み合えば、こういう大量得点になります。

81分、明治は内田陽介→阿部稜汰。
82分、東洋は中山昂大→渡井翔琉。
東洋の最終布陣がこう↓
−−−-小野田-−−−村上−−−−
−−増田−−−−−−−−高橋−−
−−−−−清水−−渡井−−−−−
−中村−−稲村-−徳永-−山之内−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−川上−−−−−−−


85分、明治は岡哲平→小澤晴樹。
92分、明治は永田倖大→多久島良紀。田中克幸→藤森颯太。
明治の最終布陣がこう↓
−−−−中村−−−−太田−−−−
−−−島野−−−−−−藤森−−−
−阿部−−−−木内−−−−伊達−
−−-多久島-−井上−−小澤−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−上林−−−−−−−


アディショナルタイム5分を経て試合はタイムアップ。
明治が後半に突き放して、4−1で東洋大を下している。

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「独立リーググランドチャンピオン2023」を見に来ました。
四国アイランドリーグplus、日本海リーグなど
5つのリーグから6チームが参加している。
各リーグのチャンピオンが揃い、
愛媛マンダリンパイレーツは「開催地枠」の出場だ。
坊っちゃんスタジアムの第2試合は
徳島インディゴソックスと富山GRNサンダーバーズの対戦。
両チームに150キロ台を投げる投手がゴロゴロいる。
個人的にも本日最大のお目当てだった。

徳島インディゴソックス
1番 三 井上絢登  23歳 右左 178/87 福岡大
2番 二 柏木寿志  21歳 右右 174/72 兵庫ブレイバーズ
3番 右 増田将馬  25歳 右右 177/73 ジェイプロジェクト
4番 左 角井亮太  23歳 右右 184/92 龍谷大
5番 指 平尾蒼凱  21歳 右左 172/83 明桜高
6番 捕 古本幸希  25歳 右右 175/88 富山GRNサンダーバーズ
7番 一 森田遊也  21歳 右左 185/85 神奈川工科大
8番 中 寺岡丈翔  23歳 右右 177/85 福岡大
9番 遊 佐々木海渡 24歳 右右 170/70 日本大
   投 白川恵翔  22歳 右右 182/85 池田高

富山GRNサンダーバーズ
1番 二 松重恒輝  23歳 右左 176/82 城西大
2番 遊 今釘勝   21歳 右右 169/66 京都先端科学大
3番 三 墳下大輔  23歳 右右 178/88 朝日大
4番 一 島村功記  23歳 右右 171/78 山梨学院大
5番 右 石橋拓海  21歳 右右 170/70 高山ベースボールクラブ
6番 中 吉本光甫  20歳 右左 171/71 茨城アストロプラネッツ
7番 左 武部航大  23歳 右右 180/78 金沢星陵大
8番 指 高野光海  19歳 右右 187/87 池田高
9番 捕 大上真人  24歳 右右 161/67 神戸学院大
   投 林悠太   23歳 右右 182/67 新潟医療福祉大


1回表。先攻は徳島インディゴソックス。
1番・井上が二ゴロ。
2番・柏木は死球。一死1塁。
柏木は次打者の2球目に二盗成功。一死2塁。
3番・増田が3−1から四球を選び、柏木も三盗成功。一死1、3塁。
4番・角井の1−0から増田が二盗成功。
捕手の送球がセンターに抜けて三塁走者が生還する。一死2塁。
<徳島インディゴソックス 1−0 富山サンダーバーズ>
角井はカットで空振り三振。二死2塁。
5番・平尾がカットで見逃し三振。

富山サンダーバーズの先発は林悠太。
右スリークォーターの本格派だ。
上下動は抑えめだけど、上半身の動きが大きい。
グローブを前に突き出して、右腕は後ろに引いて、
そこから叩きつけるように振ってくる。
肩にぐいっと力を入れて、腕を押し出すようなイメージですね。
今日の球速は速球が136〜43キロ。
たまにシュート、ツーシーム系の球筋が混ざる。
変化球はカット、チェンジが128〜34キロ。

1回裏。後攻は富山サンダーバーズ。
1番・松重が速球で空振り三振。
2番・今釘は外角速球で見逃し三振。
3番・墳下が二ゴロで三者凡退。

徳島インディゴソックスの先発は白川恵翔。右上手の本格派だ。
横幅のある、逞しい体型から投げ下ろすパワーピッチャーだ。
上下動の少ない、「ねじり」が入らないコンパクトなフォーム。
ただそれでも球威がかなりあった。
今日の球速は速球系が135〜51キロ。
この速度帯でツーシームがあったと思う。
常時だと140キロ台中盤ですね。
変化球はスライダーが116〜24キロ。

2回表。
徳島は6番・古本が右飛。
7番・森田は四球。一死1塁。
8番・寺岡がエンドランから二ゴロ。二死2塁。
9番・佐々木は遊ゴロで3アウト。

2回裏。
富山は4番・島村が中飛。
5番・石橋が四球。一死1塁。
6番・吉本は速球で空振り三振。二死1塁。
7番・武部が遊ゴロで3アウト。

3回表。
徳島は1番・井上が四球。無死1塁。
2番・柏木は右飛。井上がタッチアップして一死2塁。
3番・増田が二ゴロ。二死3塁。
4番・角井は三ゴロで3アウト。

3回裏。
富山は8番・高野が三邪飛。
9番・大上は三ゴロ。
1番・松重が遊ゴロで三者凡退。

4回表。
富山は二番手投手に大島嵩輝を起用する。
大島は桐蔭横浜大出身の22歳。
181cm・85kgの右サイドハンドだ。
高岡商では山田龍聖(巨人)の同期ですね。
重心を沈めて、「下」に近い角度から腕を振る。
今日の球速は速球、シュートが128〜36キロ。
変化球はシンカー、スライダーが111〜21キロ。

徳島は5番・平尾が右飛。
6番・古本は三ゴロ。
7番・森田が四球。二死1塁。
8番・寺岡はレフトオーバーのタイムリー二塁打。
レフトのファンブルも絡み、一塁走者が生還する。二死2塁。
<徳島インディゴソックス 2−1 富山サンダーバーズ>
9番・佐々木がスライダーで空振り三振。攻撃終了。

4回裏。
富山は2番・今釘が右飛。
3番・墳下は三前安打。一死1塁。
4番・島村が三ゴロで二封のみ。二死1塁。
5番・石橋は151キロの速球で空振り三振。

5回表。
富山は三番手投手に瀧川優祐を起用する。
瀧川は至学館大出身の23歳。
176cm・81kgの右スリークォーターだ。
三塁側にはっきりインステップする変則フォームですね。
だから「横の角度」「威圧感」がある。
今日の球速は速球、シュートが137〜45キロ。
変化球はスライダーが120キロ台後半かな?

徳島は1番・井上が中前安打。無死1塁。
2番・柏木が3バント失敗。一死1塁。
3番・増田は二ゴロ併殺で3アウト。

5回裏。
徳島は二番手投手にシンクレアジョセフ孝ノ助を起用する。
シンクレアはメアリー大出身の23歳。
カナダ出身だけど日本国籍なので、ドラフトの対象になる。
193cm・93kgの本格派左腕だ。
今日の球速は速球、ツーシームが136〜45キロ。
変化球はスライダーが121〜26キロ。

富山は6番・吉本が四球。無死1塁。
7番・武部は三ゴロ併殺。二死無走者。
8番・高野は一ゴロで3アウト。

6回表。
徳島は4番・角井が中前安打。無死1塁。
5番・平尾は左飛。一死1塁。
6番・古本が右飛。
一塁走者の離塁が大きく、ライトが一塁を刺しに行く。
タイミングはアウトだったが、一塁手がこぼして走者進塁。二死2塁。
7番・森田が左飛で3アウト。

6回裏。
徳島は三番手投手に椎葉剛を起用する。
椎葉は島原中央高、ミキハウスを経て加入した21歳のルーキー。
182cm・85kgの右腕だ。
今日の球速は速球が154〜59キロ。
球場のスピードガンが2球しか拾わなかった。
坊っちゃんスタジアムのスピードガンは高めに出るのだけど、
ただ「常時150キロ台」なのは間違いないです。
変化球はスライダーが132〜34キロ。
カーブが120キロ台。

富山は9番・大上が右飛。
1番・松重は速球で空振り三振。
2番・今釘が外角速球で空振り三振。

7回表。
富山はこの回から四番手投手に大谷輝龍を起用する。
大谷は小松大谷高、JFE東日本、伏木海陸運送を経て、
今季から富山に加入した23歳。
180cm・82kgの右腕だ。
しっかり軸足に体重を乗せて、しっかり重心移動をして、
でも無理なく上半身が同調している。
リリース直前の「球持ち」もいいですね。
椎葉剛とともに、「プロ注」の右腕だ。
今日の球速は153〜59キロ。
ナチュラルだと思うけど、結構シュートしますね。
変化球はスライダーが130〜35キロ。
フォークが135〜37キロ。
変化球も含めて制球がそんな悪くない。

徳島は8番・寺岡がスライダーで空振り三振。
9番・佐々木は死球。一死1塁。
1番・井上がフォークで空振り三振。
佐々木が同時に二盗を決めて二死2塁。
2番・柏木もフォークで空振り三振。
3人を三振で討ち取った。

7回裏。
徳島はこの回から四番手投手に藤田淳平を起用する。
藤田は川島高、東亜大出身の23歳。
182cm・90kgの左腕だ。
今日の球速は速球が138〜41キロ。
変化球はスライダーが123〜27キロ。
横スラが素晴らしいですね。

富山は3番・墳下がスライダーで空振り三振。
4番・島村は中前安打。一死1塁。
5番・石橋も中前安打。一死1、2塁。
6番・吉本が四球。一死満塁。
7番・武部は右前タイムリー安打。なお一死満塁。
<徳島インディゴソックス 2−1 富山サンダーバーズ>
8番・高野がスライダーで空振り三振。二死満塁。
9番・大上は押し出しの四球を選ぶ。二死満塁。
<富山サンダーバーズ 2−2 徳島インディゴソックス>
1番・松重が中飛で攻撃終了。

8回表。
富山はこの回から五番手投手に松原快(登録名:快)を起用する。
快は高朋高、ロキテクノ富山出身の24歳。
180cm・84kgの右スリークォーターだ。
今日の球速は速球が146〜53キロ。
変化球はスライダー、チェンジが134〜39キロ。
球威は抜群だけど、制球が散っていて、
変化球も「当たり外れ」があった。

徳島は3番・増田が右前安打。無死1塁。
4番・角井は右前安打。無死1、2塁。
5番・平尾がバントで送る。一死2、3塁。
6番・古本は三ゴロ。
本塁送球はアウトのタイミングだったが逸れる。
野選で三塁走者が生還し、打者も進塁。一死1、3塁。
<徳島インディゴソックス 3−2 富山サンダーバーズ>
古本は次打者の4球目に二盗成功。一死2、3塁。
7番・森田が四球。一死満塁。
8番・寺岡は中越えのタイムリー三塁打。一死3塁。
<徳島インディゴソックス 6−2 富山サンダーバーズ>
9番・佐々木の3球目に快が暴投して三塁走者が生還。
<徳島インディゴソックス 7−2 富山サンダーバーズ>
佐々木は三ゴロ。
1番・井上が一ゴロで攻撃終了。

8回裏。
徳島はこの回から五番手投手に宮澤太成を起用する。
宮澤は長野高、北海道大を経て加入した24歳のルーキー。
183cm・91kgの右腕だ。
パワフルでケレン味のない本格派ですね。
今日の球速は速球が144〜52キロ。
変化球はフォークが134〜41キロ。

富山は2番・今釘がフォークで空振り三振。
代打・根本大輝が四球。一死1塁。
4番・島村が四球。一死1、2塁。
5番・石橋は三ゴロ失策。一死満塁。
6番・吉本が右前タイムリー安打。
二塁走者の本塁突入がアウトとなって二死2、3塁。
<徳島インディゴソックス 7−3 富山サンダーバーズ>
7番・武部が投ゴロ……と思ったら一塁送球が逸れる。
二者が生還してなお二死1塁。
<徳島インディゴソックス 7−5 富山サンダーバーズ>
8番・高野は三塁線を破るタイムリー二塁打。二死2塁。
<徳島インディゴソックス 7−6 富山サンダーバーズ>
9番・大上が右飛。

9回表。
富山はこの回から山川晃司を起用する。
山川は福岡工大城東、NPBヤクルトでプレーした26歳。
ヤクルト時代は捕手で、富山で投手に転向した変わり種だ。
185cm・92kgの右腕だ。
今日の球速は速球が147〜51キロ。
変化球はフォークが141〜43キロ。

徳島は2番・柏木が中飛。
3番・増田は左前安打。一死1塁。
増田は次打者の2−2から二盗成功。一死2塁。
4番・角井が3−2からレフトオーバーの2ラン本塁打。
<徳島インディゴソックス 9−6 富山サンダーバーズ>
5番・平尾は遊飛。
6番・古本が左前安打。二死1塁。
7番・森田は一ゴロで攻撃終了。

9回裏。
徳島はこの回から六番手投手に山崎正義を起用する。
山崎は都立紅葉川高出身の20歳。175cm・77kgの右腕だ。
今日の球速は速球が143〜45キロ。
変化球はチェンジ、スライダーが125〜32キロ。
制球が良くて、変化球のコマンドも高くて、
若いのに安定感のあるタイプですね。

富山は1番・松重が三邪飛。
代打・望月源氏は四球。一死1塁。
3番・根本が二ゴロ。二死1塁。
4番・島村は中前安打。二死1、2塁。
5番・石橋がスライダーで空振り三振。試合終了。

終盤はもつれたけれど、徳島が富山を下して準決勝に進出。
大谷輝龍、椎葉剛の159キロを筆頭に、
6人の投手が150キロ台を出しました。

安打 000 111 033 9 四 失
徳島┃100|100|052┃9 7 2
富山┃000|000|240┃6 7 3
安打 000 100 321 7

富山:林、大島、瀧川、大谷、●快、山川
徳島:白川、シンクレア、椎葉、◯藤田、宮澤、山崎

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本日は四国にやってきた。
ラグビーW杯のサモア戦を見てから家を出て、まず成田空港に向かう。
ジェットスターは予定より早く松山空港に着いた。
空港からはタクシーを使って……。
試合開始の10分くらい前に坊っちゃんスタジアムへ到着した。

お目当ては「独立リーググランドチャンピオン2023」です。
四国アイランドリーグplus、
ルートインBCリーグなど5つのリーグから6チームが参加している。
29日、つまり初日の第1試合は準々決勝で10時半開始。
石狩レッドフェニックスと愛媛マンダリンパイレーツの対戦だった。

石狩レッドフェニックス
1番 遊 中谷内莞  24歳 右右 171/75 大分B-リングス
2番 左 鶴尾風貴  22歳 右右 173/68 西多摩倶楽部
3番 三 杉航    21歳 右左 172/80 三潴高
4番 一 藤井壮太  22歳 右右 172/87 追手門学院大
5番 指 川上智也  25歳 右左 172/78 香川オリーブガイナーズ
6番 中 笹本慶太  24歳 右右 177/72 順天堂大
7番 右 兼村昂臣  23歳 右左 178/83 北海道スポーツ専門学校
8番 二 三上和   22歳 右右 175/80 青森大
9番 捕 蟹澤智毅  23歳 右右 170/80 青森山田高
   投 野口寛人  23歳 右右 175/68 秀明大

愛媛マンダリンパイレーツ
1番 指 押川魁人  24歳 右左 169/76 埼玉武蔵ヒートベアーズ
2番 中 漆原幻汰  20歳 右左 171/76 豊川高
3番 遊 河野聡太  23歳 右左 179/77 西日本工業大
4番 左 浅井玲於  23歳 右左 186/91 星城大
5番 一 山崎雅史  24歳 右右 185/75 松山大
6番 右 堀川優斗  21歳 右右 178/78 今治精華高
7番 二 大城雄一郎 20歳 右左 170/74 小林西高
8番 三 宇都宮葵星 19歳 右左 174/64 松山工業高
9番 捕 矢野泰二郎 21歳 右右 180/86 済美高
   投 田島和礼  25歳 左左 183/85 埼玉武蔵ヒートベアーズ


前所属は「同じ連盟内の移籍」を省いています。

1回表。先攻は石狩レッドフェニックス。
1番・中谷内が速球で空振り三振。
2番・鶴尾も速球で空振り三振。
3番・杉は左飛で三者凡退。

愛媛の先発は田島和礼。左の技巧派だ。
体格は恵まれているけれど、
抑えの効いたフォームで、制球がいい。
今日の球速は速球が135〜42キロ。
変化球はスライダー、チェンジが121〜32キロ。
カット気味の横スラが素晴らしいですね。
他にカーブが101〜03キロ。

1回裏。後攻は愛媛。
1番・押川が四球。無死1塁。
2番・漆原は二ゴロ併殺。二死無走者。
3番・河野が一直で3アウト。

石狩レッドフェニックスの先発は野口寛人。右の技巧派だ。
細身だけど「剛」のフォームで、
力強くひっぱたく感じのリリースだ。
今日の球速は速球、ツーシームが135〜41キロ。
速球はシュートする、沈む球筋が多い。
変化球は縦横のスライダーが117〜29キロ。
カーブが106〜09キロ。
ボールの切れ、動きはいいけど、制球がやや散る。

2回表。
石狩は4番・藤井がスライダーで空振り三振。
5番・川上は外角速球で空振り三振。
6番・笹本が三ゴロで三者凡退。

2回裏。
愛媛は4番・浅井が四球。無死1塁。
5番・山崎は二直併殺。二死無走者。
6番・堀川が右飛で3アウト。

3回表。
石狩は7番・兼村が中飛。
8番・三上は中飛。
9番・蟹澤が中前安打。二死1塁。
蟹澤は次打者の3球目に二盗成功。二死2塁。
1番・中谷内が二前安打。二死1、3塁。
2番・鶴尾は右飛で無得点。

3回裏。
愛媛は7番・大城が二ゴロ。
8番・宇都宮は左飛。
9番・矢野が遊直で三者凡退。

4回表。
石狩は4番・杉がスライダーで見逃し三振。
5番・藤井は速球で見逃し三振。
6番・川上が二ゴロで三者凡退。

4回裏。
愛媛は1番・押川が内角スライダーで空振り三振。
2番・漆原は遊ゴロ。
3番・河野が左飛で三者凡退。

5回表。
石狩は6番・笹本が左邪飛。
7番・兼村が速球で見逃し三振。
8番・三上は三ゴロで三者凡退。

5回裏。
愛媛は4番・浅井が左前安打。無死1塁。
実はこれがこの試合の初安打だった。
愛媛は5番・山崎が一前のバント。
二塁手のカバーが遅れて内野安打となる。無死1、2塁。
6番・堀川は投前のバント。
野口寛人がバランスを崩して内野安打となる。無死満塁。
7番・大城が右直。走者動けず一死満塁。
8番・宇都宮は二ゴロ。三塁走者が生還して二死1、3塁。
<愛媛マンダリンパイレーツ 1−0 石狩レッドフェニックス>
宇都宮は次打者の初球に二盗。
捕手の送球がセンターに抜けて、三塁走者が生還する。二死2塁。
<愛媛マンダリンパイレーツ 2−0 石狩レッドフェニックス>
9番・矢野が3−2から三振振り逃げで一塁に向かう。
しかし二塁走者の本塁突入がタッチアウトになる。攻撃終了。
石狩は守備の乱れを築かれて先制を許す。

6回表。
石狩は9番・蟹澤が左前安打。無死1塁。
1番・中谷内は内角速球で見逃し三振。一死1塁。
2番・鶴尾が左飛。二死1塁。
3番・杉は空振り三振で3アウト。

6回裏。
愛媛は1番・押川が左飛。
2番・漆原は遊直。
3番・河野が左飛で三者凡退。

7回表。
愛媛はこの回から二番手投手に山田将大を起用する。
山田は20歳で、176cm・79kgの右腕。
日本学園高から関メディカルベースボール学院に進み中退している。
パワフルだし、肘が「うねる」ダイナミックなフォームの本格派だ。
今日の球速は速球、シュートが142〜46キロ。
体感はもっと速かったですね。
変化球はスライダーが122〜24キロ。
フォーク、チェンジ系が130キロ台中盤。

石狩は4番・藤井が右前安打。無死1塁。
5番・川上はスライダーで空振り三振。一死1塁。
6番・笹本が三ゴロで二封のみ。二死1塁。
7番・兼村は右飛で3アウト。

7回裏。
愛媛は4番・浅井が遊ゴロ。
5番・山崎は中前安打。一死1塁。
6番・堀川が投ゴロ。二死2塁。
7番・大城は外角速球で見逃し三振。

8回表。
愛媛はこの回から三番手投手に内海皓太を起用する。
内海は23歳で、183cm・84kgの右腕.
市岡高、大阪教育大を経て、関西独立の06ブルズでプレーしていた。
真っ向から叩きつける、アーム式のフォーム。
リリースの瞬間に一気に出力が上がる。
今日の球速は速球が150〜53キロ。
高めに浮かない球筋だけど、スピードの割には合わせられる。
変化球はフォークが136〜40キロ。

石狩は8番・三上が遊ゴロ。
9番・蟹澤は二ゴロ。
1番・中谷内が左中間を破る二塁打。二死2塁。
2番・鶴尾は中前タイムリー安打。二死2塁。
<愛媛マンダリンパイレーツ 2−1 石狩レッドフェニックス>
3番・杉が外角速球153キロで見逃し三振。

8回裏。
愛媛は8番・宇都宮がセーフティバントで投前安打。無死1塁。
9番・矢野はバントで送る。一死2塁。
1番・押川が右前安打。一死1、3塁。

石狩はここで野口寛人が降板。
二番手投手に増田水紀を起用する。
増田は札幌創成高出身の21歳。
177cm・77kgの左腕だ。
重心を三塁側にはっきり傾けて、
倒れ込むようにリリースまで持っていく
テイクバックはコンパクトで、ちょっと変則派だ。
今日の球速は速球が139〜43キロ。

愛媛は2番・篠原の2球目に押川が二盗成功。一死2、3塁。
漆原は左前タイムリー安打。二者が生還して一死1塁。
<愛媛マンダリンパイレーツ 4−1 石狩レッドフェニックス>
漆原は次打者の3球目に二盗失敗。二死無走者。
3番・河野が左飛で攻撃終了。

9回表。
愛媛は四番手投手に菊田翔友を起用する。
菊田は享栄高出身の20歳。183cm・89kgの右腕だ。
肥田優心(亜細亜大)、竹山日向(ヤクルト)の同級生でしたね。
今日の球速は速球が147〜50キロ。
これでしっかり空振りを奪えていました。
変化球はフォーク、チェンジ系が123〜31キロ。
かなりシュートがかかった球筋で面白い。
他にスライダーが127〜30キロ。
ただ走者を出したあとにボールが浮いて、散っていた。

石狩は4番・藤井が遊ゴロ。
5番・川上も遊ゴロ。
代打・中野友歌が四球。二死1塁。
7番・兼村はラン&ヒットから左前安打。二死1、3塁。
代打・伊藤里優も四球。二死満塁。
9番・蟹澤は粘ったが二ゴロで無得点。

ここで試合終了。地元・愛媛が準決勝進出を決めている。
ただ石狩も想像以上にレベルが高かったし、
あと応援の人数が多くて、楽しそうで良かったです。

安打 002 001 111 6 四 失
石狩┃000|000|010┃1 2 1
愛媛┃000|020|02X┃4 3 0
安打 000 030 13  7

愛媛:◯田島、山田、内海、菊田
石狩:●野口、増田

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今日は神宮外苑に天皇杯(硬式野球)を見に行く。
この9月は我ながら負荷が高めな観戦、取材、執筆生活を送っている。
昨日は出かける予定をキャンセルして、今日も3試合の予定を1試合に変更。
近場の神宮球場で東京六大学の2回戦を見ることにした。

東京六大学はかなり見ているけれど「未見」で何人か気になる選手がいる。
この試合は法政の左腕・吉鶴翔瑛、慶應の右腕・谷村然が目当てだった。
野手陣も当然ながら人材がいますね。
慶應の廣瀬隆太はドラフト上位候補の強打者だ。

法政大学
1番 三 武川廉   3年 右右 178/77 滋賀学園
2番 中 中津大和  3年 右左 180/75 小松大谷
3番 遊 今泉颯太  4年 右右 178/80 中京大中京
4番 一 内海貴斗  4年 右左 182/84 横浜
5番 左 浦和博   4年 左左 171/78 鳴門
6番 二 松下歩叶  2年 右右 181/85 桐蔭学園
7番 右 姫木陸斗  3年 左左 177/80 日大藤沢
8番 捕 吉安遼哉  3年 右左 180/85 大阪桐蔭
9番 投 尾完太  4年 左左 175/73 滋賀学園

慶應義塾大学
1番 中 吉川海斗  4年 左左 178/80 慶應義塾
2番 一 廣瀬隆太  4年 右右 182/91 慶應義塾
3番 三 本間颯太朗 3年 右右 167/73 慶應義塾
4番 捕 宮崎恭輔  4年 右右 182/90 國學院久我山
5番 右 栗林泰三  4年 右右 174/85 桐蔭学園
6番 左 齋藤來音  4年 右左 180/77 静岡
7番 遊 水鳥遥貴  3年 右左 183/76 慶應義塾
8番 二 斎藤快太  3年 右右 168/68 前橋
9番 投 谷村然   4年 右右 179/83 桐光学園


1回表。先攻は法政大。
1番・武川が三ゴロ。
2番・中津は一ゴロ。
3番・今泉が三前安打。二死1塁。
4番・内海貴は右直で3アウト。

慶應の先発は谷村然。右の技巧派だ。
脱力した、コンパクトなフォームですね。
「ねじり」「捻り」は入れず、
ふわっとした状態でリリースまで持っていく。
テイクバックも小さめだけど、
ただフォロースルーはしっかり振り切りますね。
球速を追えば140後半が出ると思うけど、
そういう方向性は目指していない。
今日の球速は速球系が129〜45キロ。
フォーシームとツーシームかな。
常時で言うと130キロ台ですね。
速度帯は完全に同じなのに、ツーシームははっきり沈む。
フォーシームは垂れずに伸びてくる。
制球がいいから「ピッチトンネル」を生かした組み立てができますね。
変化球はスライダー、スプリット系が119〜31キロ。
カーブが95〜111キロで、かなり多投していた。

1回裏。後攻は慶応義塾大。
1番・吉川が左飛。
2番・廣瀬は中前安打。一死1塁。
3番・本間も中前安打。一死1、2塁。
4番・宮崎は内角速球147キロで空振り三振。二死1、2塁。
5番・齋藤來が一ゴロで3アウト。

法政の先発は尾完太。左の本格派だ。
尾は何度も見ているので「またか」という感じだけど、
間違いなく好投手で、プロ志望届も出している。
足を高く持ち上げて、しっかり体重を乗せて、
リズミカルにリリースまで持っていく。
大学4年としては細身だけど、バネや瞬発力がありますよね。
腕の振りはどちらかというとコンパクトだけど、
下半身の使い方がダイナミックで、踏み出しも大きい。
軽やかに投げても、ズバッと威力のあるボールが行く。
あとボールが高めに浮かず、低めに入ってくる。
ただ「当たると飛ぶ」球質かも……。
今日の球速は速球が134〜47キロ。
変化球はチェンジアップが122〜29キロ。
もしかしたらスライダーが混ざっていたかもしれないけど、
縦に小さく鋭く沈む抜群の持ち球で、もっと投げていいと思った。
他にカーブが104〜16キロ。

2回表。
法政は5番・浦が速球で見逃し三振。
6番・松下は中前安打。一死1塁。
7番・姫木がカーブで空振り三振。二死1塁。
8番・吉安の3球目に松下が二盗成功。二死2塁。
吉安は四球。二死1、2塁。
9番・尾が右飛で3アウト。

2回裏。
慶應は6番・栗林がレフトに打ち込むソロ本塁打。
<慶應義塾大 1−0 法政大>
7番・水鳥が左飛。
8番・斎藤快は遊ゴロ。
9番・谷村が速球で見逃し三振。攻撃終了。

3回表。
法政は1番・武川が四球。無死1塁。
2番・中津はバントで送る。一死2塁。
3番・今泉の2球目に捕逸が出る。一死3塁。
今泉は一直。二死3塁。
4番・内海が右飛で無得点。

3回裏。
慶應は1番・吉川が左飛。
2番・廣瀬は捕邪飛。
3番・本間が146キロの速球で空振り三振。

4回表。
法政は5番・浦が一ゴロ。
6番・松下は中飛。
7番・姫木が左飛で三者凡退。

4回裏。
慶應は4番・宮がスライダーで見逃し三振。
5番・齋藤來は速球で空振り三振。
6番・栗林が速球を引っ張って……。
左中間に「打った瞬間」のソロ本塁打。
栗林泰三が二打席連続でアーチを架けた。
<慶應義塾大 2−0 法政大>
7番・水鳥は遊ゴロで攻撃終了。

5回表。
法政は8番・吉安が四球。無死1塁。
9番・尾はバント失敗。投ゴロ二封で一死1塁。
1番・武川が左中間を破る二塁打。一死2、3塁。
2番・中津は右前安打。
三塁走者は生還したももの、
二塁走者は栗林泰三の完璧な返球でタッチアウト。二死1塁。
<慶應義塾大 2−1 法政大>
栗林が守備でも好プレーを見せる。
3番・今泉が遊ゴロで攻撃終了。

5回裏。
慶應は8番・斎藤快が中飛。
代打・佐藤一朗は三ゴロ。
1番・吉川が速球で空振り三振。三者凡退。

6回表。
慶應はこの回から二番手投手に森下祐樹を起用する。
森下は米子東高出身の4年生。179cm・82kgの左腕だ。
腕の角度はスリークォーターで、緩めずに軽く折ったまま振り切る。
ちょっと変則的なフォームですね。
今日の球速は速球が134〜41キロ。
変化球はスライダー、チェンジが119〜27キロ。
カーブが101〜04キロ。

法政は4番・内海貴が二ゴロ。
5番・浦はライトにソロ本塁打。
<法政大 2−2 慶應義塾大>
6番・松下が速球で見逃し三振。
代打・西村友哉は左前安打。二死1塁。
8番・吉安がカーブで空振り三振。攻撃終了。

6回裏。
慶應は2番・廣瀬が四球。無死1塁。
3番・本間はバスター&ラン大成功。
叩きつけて三塁手の頭上を超える二塁打で無死2、3塁。
4番・宮が粘って四球。無死満塁。
代打・小川尚人は中前タイムリー安打。無死満塁。
<慶應義塾大 3−2 法政大>

法政はここで尾完太が降板。
二番手投手に塙雄裕を起用する。
塙は常総学院出身の4年生。180cm・79kgの右腕だ。
真っ向から投げ下ろす、叩きつけるフォームですね。
腕は緩めず伸ばして振り切るアーム式。
今日の球速は速球が139〜42キロ。
変化球はスライダー、フォークが124〜28キロ。

慶應は6番・栗林が押し出しの四球。無死満塁。
<慶應義塾大 4−2 法政大>
7番・水鳥はフォークで空振り三振。一死満塁。
8番・斎藤快が投直併殺で攻撃終了。

7回表。
法政は代打・浜岡陸が三振振り逃げで出塁。無死1塁。
1番・武川が二飛。一死1塁。
2番・中津は中前安打。一死1、2塁。
3番・今泉が四球。一死満塁。

慶應はここで森下祐樹が降板。
三番手投手に渡辺和大を起用する。
渡辺は高松商出身の1年生。180cm・75kgの左腕だ。
今日の球速は速球が142,3キロ。
変化球はスライダーが127〜32キロ。

法政は4番・内海貴が押し出しの四球。なお一死満塁。
<慶應義塾大 4−3 法政大>
5番・浦は右前タイムリー安打。同点で一死満塁。
<法政大 4−4 慶應義塾大>
試合はもつれにもつれた。

慶應は渡辺和大が降板。
四番手投手に木暮瞬哉を起用する。
木暮は小山台高出身の2年生。
175cm・73kgの右サイドハンドだ。
今日の球速は速球が130キロ台前半
変化球はスライダーが113,4キロ。

法政は6番・松下が二飛。二死満塁。
7番・西村は遊ゴロで攻撃終了。

7回裏。
法政はこの回から三番手投手に吉鶴翔瑛を起用する。
吉鶴は木更津総合高出身の3年生。175cm・79kgの左腕だ。
今日の球速は速球が136〜47キロ。
変化球はスライダー、チェンジが127〜33キロ。
カーブが110キロ台前半。
お目当て2人目がここで登場する。

慶應は代打・村上真一朗が速球で見逃し三振。
1番・吉川は三前安打。一死1塁。
2番・廣瀬が三ゴロ。二死2塁。
3番・本間は遊ゴロで無得点。

8回表。
慶應はこの回から五番手投手に竹内丈を起用する。
竹内は桐蔭学園出身の1年生。178cm・74kgの右腕だ。
今日の球速は速球、カットが132〜37キロ。
変化球はチェンジが117〜23キロ。
カーブが103〜08キロ。
勝負どころで1年生を使いますね。

法政は8番・吉安が遊飛。
9番・吉鶴は遊ゴロ。
1番・武川が左飛で三者凡退。

8回裏。
慶應は4番・宮が左飛。
5番・佐藤駿も左飛。
6番・栗林泰が三ゴロで三者凡退。

9回表。
法政は2番・中津が四球。無死1塁。
3番・今泉はバントで送る。一死2塁。
4番・内海貴の3球目に竹内丈が暴投。一死3塁。
内海貴は速球で見逃し三振。二死3塁。
5番・浦が申告敬遠。二死1、3塁。
6番・松下は左前タイムリー安打。二死1、3塁。
<法政大 5−4 慶應義塾大>
松下歩叶が桐蔭学園高の先輩後輩対決を制した。
7番・西村が中前タイムリー安打。二死1、2塁。
<法政大 6−4 慶應義塾大>
8番・吉安は見逃し三振。攻撃終了。
法政が最終回に勝ち越した!

9回裏。
慶應は7番・水鳥が外角速球で見逃し三振。
代打・村岡龍も速球で見逃し三振。
代打・善波力が遊ゴロで三者凡退。試合終了。

ここで試合終了。
法政は吉鶴翔瑛が3回を零封して勝ち投手に。
被安打1、四死球0、奪三振3と内容も抜群でした。

安打 110 022 202 10 四 失
法政┃000|011|202┃6 7 0
慶應┃010|102|000┃4 3 0
安打 210 102 100 7

慶應:谷村、森下、渡辺、木暮、●竹内
法政:尾、塙、◯吉鶴

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今日はフラフラと静岡に向かった。
高円宮杯U−18プレミアリーグは先週末から後半戦。
WESTの磐田×神村学園戦が「ゆめりあ」で16時から組まれていた。
「見ていないチーム同士」「鈍行で日帰り可」という条件も満たす。
青春18きっぷの最後の1枚をこの日のために確保しておいた。

磐田は2勝2分け8敗で12チーム中12位。
前田遼一・前監督が代表のコーチとなり、
今年は半場康好氏が監督を務めている。
後藤啓介はこの年代だけど、既にトップの主力ですね。
神村学園は6勝1分け5敗で7位だ。
西丸道人(みんと)がベガルタ仙台に内定している。
この試合は名和田我空、吉永夢希がU−17代表に参加して不在。
あと金城蓮央も今日はメンバーに入っていなかった。

ジュビロ磐田U−18
GK  1 齊藤 貫太  05.10.18 184/73 ジュビロ磐田U-15
DF 23 小澤 有悟  07.06.02 167/54 ジュビロ磐田U-15
    3 沼田 大輝  05.04.23 175/69 TSV1973四日市U-15
   25 渥美 慶大  06.09.22 180/69 ジュビロ磐田U-15
    6 伊藤 稜介  05.05.02 176/69 ジュビロ磐田U-15
MF  7 鈴木 泰都  05.06.21 175/66 ジュビロ磐田U-15
    8 中村 駿太  05.05.12 163/61 ジュビロ磐田U-15
   17 川合 徳孟  07.03.03 171/64 ジュビロ磐田U-15
   12 竹田 優星  05.06.17 172/64 ジュビロ磐田U-15
FW 11 バルア ロイ 05.05.25 174/62 FC多摩JY
   10 舩橋 京汰  05.07.31 177/68 TSV1973四日市U-15

−−−−舩橋−−−-バルア-−−−
−−竹田−−−−−−−−鈴木−−
−−−−−川合−−中村−−−−−
−伊藤−−渥美−−沼田−−小澤−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−齊藤−−−−−−−

神村学園高等部
GK  1 川路 陽   05.07.11 179/73 神村学園中
DF 28 中野 陽斗  07.05.06 178/  神村学園中
   20 新垣 陽盛  06.10.13 177/73 神村学園中
    4 鈴木 悠仁  06.05.27 183/76 神村学園中
    5 難波 大和  06.03.10 177/69 神村学園中
MF  7 有馬 康汰  05.06.28 182/74 神村学園中
   24 下川 温大  06.06.23 165/62 F.C.コーマラント
   19 平木 駿   05.06.26 174/68 神村学園中
   16 佐々木 悠太 07.04.15 171/60 神村学園中
FW 10 福島 和毅  07.04.29 161/59 神村学園中
   13 西丸 道人  05.06.15 169/68 神村学園中

−−−−西丸−−−−福島−−−−
−−佐々木−−−−−−−有馬−−
−−−−−平木−−下川−−−−−
−難波−−鈴木−−新垣−−中野−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−川路−−−−−−−


磐田の伊藤稜介が左利きで、あとはおそらく両チームの全員が右利き。

神村学園は福島和毅がセカンドトップだけど、一応2トップかな?
代表組の不在もあり中野陽斗、佐々木悠太、福島和毅と1年生が3人先発ですね。

3分、磐田のカウンター。
川合徳孟が中盤で相手と競り合う。
中村駿太はセカンドを収めて一気にスルーパスを狙う。
舩橋京汰がゴール左に抜け出して左足シュートを狙った。
枠を捉えたもののGK川路陽がストップ。

磐田は舩橋京汰が立ち上がりから目立っていた。
とにかくよく「関わって」いたし、
単純にボールを持てて運べていいパスを出せる。
DFの裏を取れて、両足ともしっかり蹴れていた。

6分、磐田は鈴木泰都の持ち上がりから波状攻撃。
伊藤稜介が左大外でセカンドを拾って左足で折り返す。
鈴木泰都はファーからヘッドを落とす。
最後はバルアロイがゴール前の密集から上手く押し込んだ。
<ジュビロ磐田U−18 1−0 神村学園高等部>

立ち上がりは神村学園の最終ラインがバタついていた。
サイドや裏のスペースに長いボールを入れる狙いが多かったとはいえ、
つなぐべきボールをつなげていなかったですよね。
マークが曖昧になるとか、セカンドを取れないとか、
そういう部分で磐田のカウンターを誘発していた。

とはいえ神村学園は個々のスキルが高い。
「立ち位置の取り方」も工夫されていて、
この後は神村学園が主導権を取って押し込んでいく。

11分、神村学園は右CKを西丸道人が右足のライナーで入れる。
難波大和がニアから合わせた右足ボレーは枠を捉えたものの、
磐田DFは枠内をカバーしてしっかりブロック。

32分、神村学園は平木駿が右中間から浮き球で折り返す。
西丸道人はファーから浮き球を中に落とす。
福島和毅がエリアに走り込んでループ気味のシュートを狙うも枠上。

37分、神村学園は押し込んで波状攻撃。
佐々木悠太の縦パスは相手に引っかかったが、
下川温大がセカンドに詰めて右中間に叩く。
攻め上がっていた新垣陽盛がエリア内に当てる。
福島和毅が鋭いターンから左足シュートを狙った。
これはGK齊藤貫太にキープされる。

福島和毅は小兵なのだけど、
反転や一瞬の重心移動が鋭くて、あとバランスがいいですよね。
相手のマーク、プレッシャーの中で決定的なプレーをできる。
大迫塁や福田師王は卒業したけど、「その次」が出てきていますね。

39分、磐田は沼田大輝→竹村俊。
CB同士の負傷交代。

40分、磐田は川合徳孟のボール奪取からカウンター。
舩橋京汰が縦にスルーパスを通す。
バルアロイはエリア右に抜け出してフリーでシュートを放つ。
GKの飛び出しを見てふわっと浮かせたものの枠の左へ抜けた。

前半45分は磐田が1点リードで折り返し。
試合は後半。

46分、神村学園は平木駿→大成健人。
神村学園は後半から[4−1−4−1]に変えた。
布陣がこうなる↓
−−−−−−−西丸−−−−−−−
−-大成−佐々木-−福島-−有馬-−
−−−−−−−下川−−−−−−−
−難波−−鈴木−−新垣−−中野−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−川路−−−−−−−


58分、神村学園のロングカウンター。
自陣深くのクリアを下川温大が拾って縦に当てる。
西丸道人は自陣からドリブルで持ち上がる。
佐々木悠太が右サイドでフリーだった。
しかし西丸は切り返しを二度入れて、エリア外から右足を一閃。
ギリギリを突く素晴らしいシュートだったが左ポストに弾かれる。
ここが試合の「潮目」でしたね。

63分、磐田はゴール正面やや左、30mほどの位置でFKを得る。
伊藤稜介が左足で合わせたキックはゴール右に届く。
渥美慶大は外から中に飛び込んでヘッドを合わせた。
GK川路陽がブロックしたものの、
そのまま後ろに流れてバーに当たって跳ね返る。
最後は小澤有悟がこぼれ球に反応して、フリーでヘッドを押し込んだ。
<ジュビロ磐田U−18 2−0 神村学園高等部>

64分、磐田は中村駿太→森力介。バルアロイ→白石瑛也。
72分、神村学園は中野陽斗→長沼政宗。佐々木悠太→益山結翔。
75分、磐田は舩橋京汰→寺田阿輝彦。
磐田の布陣がこう↓
−−−−白石−−−−川合−−−−
−−竹田−−−−−−−−鈴木−−
−−−−−寺田−−-森-−−−−−
−伊藤−−渥美−−竹村−−小澤−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−齊藤−−−−−−−


82分、磐田は右CKを伊藤稜介が左足で合わせる。
渥美慶大がファーからフリーでヘッドを叩き込んだ。
<ジュビロ磐田U−18 3−0 神村学園高等部>

試合の「支配度」ならば神村学園が上だったかもしれない。
ただ磐田は最終ラインの貢献度が大きかった。
単純に右SBとCBがゴールを挙げて、
左SBがプレスキックから2点に絡んでいる。
渥美慶大は流れの中でのクロス、ロングボールへの対応も抜群だった。
ヘッド、対人は自信を持ってやっていたし、位置取りも的確。

GK齊藤貫太は個人的にこの試合のMOMだと思った。
それなりに危ない場面もあったけれどしっかり止めたし、
チームが苦しい場面でしっかり周りを助ける「声」が出せる。
相手がプレスに来ても逆を取るような上手さ、落ち着きがある。
試合を通して「この選手いいな」と思いながら見ていました。

83分、神村学園は有馬康汰→神谷秀太。
神村学園の最終布陣がこう↓
−−−−神谷−−−−西丸−−−−
−−大成−−−−−−−−益山−−
−−−−−下川−−福島−−−−−
−難波−−鈴木−−新垣−−長沼−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−川路−−−−−−−


87分、神村学園は福島和毅が右サイドに展開。
益山結翔が相手のアプローチを上手く外して裏に落とす。
長沼政宗はエリア右に抜け出して右足で折り返す。
西丸道人がファーでボールを受けて、
キックフェイントからシュートを放つ。
GK齊藤貫太がしっかり詰めて上半身でブロック。

アディショナルタイムの提示は5分。

91分、神村学園は鈴木悠仁が縦にフィードを付ける。
西丸道人はボールを収めて強引に反転から右足ミドルを放つ。
強いグラウンダーのキックが枠を捉えたもののGK正面。

この場面はすぐ近くに2人味方がいたけれど、
西丸道人は強引にマークを振り切ってシュートに持ち込んだ。
そういう「ストライカーらしさ」「凄み」は見せていましたね。
ただ今日の西丸はシュート4本で無得点。

試合は3−0でタイムアップ。
最下位だった磐田は残留のために大きな勝ち点3でした。

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は7日目。
甲子園球場では2回戦の4試合が組まれている。
今日の第2試合から「2試合目」の学校が登場してくる。
沖縄は台風が来て大変だったけど、
西宮は通り雨くらいで順延なく日程を消化している
第1試合は八戸学院光星と明桜の対戦だ。
自分はこの試合で今大会の球場観戦を終えます。

八戸学院光星高校
1番 中 砂子田陽士 2年 右左 172/69
2番 二 西尾太晴  3年 右左 173/66
3番 遊 中澤恒貴  3年 右右 178/80
4番 右 長谷陸翔  3年 右左 183/78
5番 捕 藤原天斗  3年 右右 170/76
6番 三 池田優斗  3年 右右 174/77
7番 左 青木虎仁  3年 右左 170/69
8番 一 新城雄麻  3年 右右 177/86
9番 投 洗平比呂  2年 左左 177/76

ノースアジア大学明桜高校
1番 三 吉野鈴之助 3年 右右 170/63
2番 二 土田亮太  3年 右左 168/64
3番 左 松橋日々生 3年 右左 177/74
4番 捕 吉川新汰  3年 右右 174/73
5番 一 前田幸輝  3年 右右 180/79
6番 右 加藤世渚  3年 右右 182/79
7番 投 松橋裕次郎 2年 左左 166/68
8番 中 篠崎拓真  3年 左左 169/64
9番 遊 猪原空駈斗 3年 右右 169/66


1回表。先攻は八戸学院光星。
1番・砂子田がスライダーで空振り三振。
2番・西尾もスライダーで空振り三振。
3番・中澤恒が右飛で三者凡退。

明桜の先発は松橋裕次郎。左スリークォーターの技巧派だ。
県大会の登板回数的には三番手の2年生が先発を任された。
脱力した柔らかいフォームから、リズミカルに投げ込んでくる。
重心を沈めるし、角度もちょっと低め。
腕は上半身に絡みつくように遅れて出てくる。
「腕に力を入れない」フォームですね。
今日の球速は速球が127〜34キロ。
変化球はスライダー、チェンジが113〜21キロ。
彼がのらりくらりと試合を作っていく。

1回裏。
明桜は1番・吉野が二ゴロ。
2番・土田は四球。一死1塁。
3番・松橋日の4球目に洗平比呂が暴投。一死2塁。
松橋日が四球。一死1、2塁。
4番・吉川は投ゴロ併殺で3アウト。

八戸学院光星の先発は洗平比呂。左の本格派だ。
軸足に体重を乗せて、一塁側にインステップして、
上半身を前倒ししつつ、腕を斜めに強く叩きつけてくる。
パワフルだし回旋の鋭さがあって、
「ひとつ上のレベルだな」というインパクトがありますね。
今日の球速は速球、カットが127〜41キロ。
変化球はスライダー、チェンジが115〜26キロ。
他にカーブが100キロ台。
制球はそこまで良くないし、初回は少し荒れた。
完投を想定して投げている感じがあり、序盤は抑えていた。
ただ単純にレベルが高くて、試合を通して抜群の内容だった。
なお父・竜也氏も同校のOBで、元プロ野球選手。
2つ上の兄・歩人は右腕で、國學院大に進んでいる。

2回表。
八戸学院光星が4番・長谷が四球。無死1塁。
5番・藤原の初球に松橋裕次郎が暴投。無死2塁。
藤原は四球。無死1、2塁。
6番・池田のバントが投飛に。二塁走者が戻れず併殺に。二死1塁。
7番・青木が死球。二死1、2塁。
8番・新城は中直で無得点。

2回裏。
明桜は5番・前田がカットで空振り三振。
6番・加藤世は内角速球141キロで空振り三振。
7番・松橋裕が三ゴロ失策で出塁。二死1塁。
8番・篠崎は四球。二死1、2塁。
9番・猪原が外角速球で空振り三振。3アウト。

3回表。
八戸学院光星は9番・洗平が四球。無死1塁。
1番・砂子田が遊ゴロで二封のみ。一死1塁。
2番・西尾の0−0から松橋裕次郎が牽制悪送球。一死2塁。
西尾は遊直。二死2塁。
3番・中澤恒が三ゴロで3アウト。

3回裏。
明桜は1番・吉野が速球で空振り三振。
2番・土田は二ゴロ。
3番・松橋日が四球。二死1塁。
4番・吉川は一ゴロで3アウト。

4回表。
八戸学院光星は4番・長谷が二ゴロ。
5番・藤原は速球で空振り三振。
6番・池田が中飛で3アウト。

4回裏。
明桜は5番・前田が遊ゴロ。
6番・加藤世は右飛。
7番・松崎裕は中前安打。二死1塁。
8番・篠崎がスライダーで空振り三振。3アウト。

5回表。
八戸学院光星は7番・青木が右前安打。無死1塁。
8番・新城は四球。無死1、2塁。
9番・洗平がバントで送る。一死2、3塁。
1番・砂子田は中前タイムリー安打。
二者が生還して、砂子田も送球間に進塁。一死2塁。
<八戸学院光星 2−0 明桜>
2番・西尾が内角スライダーで空振り三振。二死2塁。

明桜は松橋裕次郎がここで降板。
二番手投手に難波佑聖を起用する。
難波は背番号1の3年生。171cm・77kgの右腕だ。
大柄ではないけれど、パワフルな本格派。
大きく踏み出して、腕もしっかり真上から振り切る。
ダイナミックで、指の「かかり」も良さそうなフォームだ。
今日の球速は速球が131〜42キロ。
変化球はスライダー、フォークが118〜27キロ。

八戸学院光星は3番・中澤恒が左中間を破るタイムリー二塁打。二死2塁。
<八戸学院光星 3−0 明桜>
4番・長谷は一ゴロで攻撃終了。

5回裏。
明桜は9番・猪原が三ゴロ失策で出塁。無死1塁。
1番・吉野は右前安打。無死1、2塁。
2番・土田が二ゴロ併殺。二死3塁。
3番・松橋日は中直で無得点。

6回表。
八戸学院光星は5番・藤原が左飛。
6番・池田は四球。一死1塁。
7番・青木がセーフティ気味のバント。二死2塁。
8番・新城の5球目に難波佑聖が暴投。二死3塁。
新城は四球。二死1、3塁。
9番・洗平がフォークで空振り三振。

6回裏。
明桜は4番・吉川が三前安打。無死1塁。
5番・前田は速球で空振り三振。一死1塁。
6番・加藤世は中直。
7番・難波が遊ゴロで3アウト。

7回表。
八戸学院光星は1番・砂子田が一ゴロ。
2番・西尾は四球。一死1塁。
3番・中澤恒が一ゴロ。二死2塁。
4番・長谷は四球。二死1、2塁。
5番・藤原がレフトに運ぶ3ラン本塁打!
<八戸学院光星 6−0 明桜>
6番・池田は右飛で攻撃終了。

7回裏。
明桜は8番・篠崎が二ゴロ。
9番・猪原は左飛。
1番・吉野が右飛で三者凡退。

8回表。
八戸学院光星は7番・青木が死球。無死1塁。
8番・新城は中前安打。無死1、2塁。

明桜は難波佑聖がここで降板。
三番手投手に加藤悠羽を起用する。
加藤は背番号11の2年生。174cm・69kgの右腕だ。
スライダー、チェンジが115〜24キロ。
見落としがあったかもしれないけど、全球が変化球でした。

八戸学院光星は9番・洗平がバントで送る。一死2、3塁。
1番・砂子田は四球。一死満塁。
2番・西尾が左犠飛。二死1、3塁。
<八戸学院光星 7−0 明桜>
3番・中澤恒は遊飛で攻撃終了。

8回裏。
明桜は2番・土田が四球。無死1塁。
3番・松橋日は右飛。一死1塁。
4番・吉川が投ゴロ併殺で3アウト。

9回表。
八戸学院光星は4番・長谷が一直。
5番・藤原はスライダーで空振り三振、
6番・池田が右直で三者凡退。

9回裏。
明桜は5番・北島が左前安打。無死1塁。
6番・加藤世は捕邪飛。一死1塁。
代打・小嶋晃太郎が左飛。二死1塁。
8番・篠崎は速球で見逃し三振。ここで試合終了。

八戸学院光星は洗平比呂が9回を完封。
被安打4、四死球5、奪三振7という内容でした。
打線は被安打5で7得点。
明桜から見ると四死球11は出し過ぎでしたね。

安打 000 030 110 5 四 失
光星┃000|030|310┃7 11 2
明桜┃000|000|000┃0 5 1
安打 000 111 001 4

明桜;●松橋、難波
光星:○洗平

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は6日目。
甲子園球場では2回戦の4試合が組まれている。
第2試合から球場に入りました。
立正大淞南と広陵の「中国対決」だ。

立正大学淞南高校
1番 左 酒井柊伍 3年 右右 181/75
2番 三 儀間来生 2年 右右 171/66
3番 中 坂川尚仁 3年 右左 172/68
4番 投 山下羅馬 3年 右右 170/80
5番 右 木下仁  3年 右右 169/77
6番 捕 勝部友悠 2年 右左 169/74
7番 二 新地大和 3年 右左 170/66
8番 遊 竹内昴航 3年 右右 168/61
9番 一 川端保志 2年 右右 165/59

広陵高校
1番 中 田上夏衣  3年 右左 173/74
2番 三 谷本颯太  3年 右左 169/66
3番 一 真鍋慧   3年 右左 189/92
4番 遊 小林隼翔  3年 右右 175/80
5番 捕 只石貫太  3年 右右 178/78
6番 右 濱本遥大  2年 右右 172/70
7番 左 高橋陽大  3年 右左 174/83
8番 投 高尾響   2年 右右 172/73
9番 二 松下水音  3年 右左 167/67


1回表。先攻は立正大淞南。
1番・酒井がスライダーで空振り三振。
2番・儀間は二ゴロ。
3番・坂川が左飛で三者凡退。

広陵の先発は高尾響。右の技巧派だ。
2年生だけど今大会ナンバー1投手に推す声もある。
広島県大会は36イニングを2失点に抑えた。
しかも46奪三振、2四死球だから「K/BBレシオ」がスゴい。
テイクバックも腕の振りもコンパクトですね。
ボールが顔のすぐ右からひゅっと出てくる。
力みのないフォームだけど、リリースの瞬間にギュッと力が入る。
重心移動はあまり大きくなくて、軸足もやや三塁側にアウトステップする。
春に見た彼に比べると、今日は球威もキレも制球も良くなかった。
今日の球速は速球系が131〜43キロ。
変化球はスライダーが117〜27キロ。
フォークが128〜31キロ。
カーブが112〜18キロ。
フォークは途中までほとんど投げていなかった。

1回裏。後攻は立正大淞南。
1番・田上が一ゴロ。
2番・谷本も一ゴロ。
3番・真鍋は左前安打。二死1塁。
4番・小林も左前安打。二死1、2塁。
5番・只石が四球。二死満塁。
6番・濱本は一ゴロで無得点。

立正大淞南の先発は山下羅馬。右の本格派だ。
今日の球速は速球が128〜38キロ。
変化球はスライダーが112〜18キロ。
カーブが100キロ台中盤。
フォームについて見る前に降板してしまった。

2回表。
立正大淞南は4番・山下が空振り三振。
5番・木下は一前安打。一死1塁。
6番・勝部が右前安打。一死1、3塁。
7番・新地が2球目にスクイズ。
高尾響が冷静な補球&グラブトスで本塁タッチアウト。二死1、2塁。
8番・武内は右前タイムリー安打。二死1、3塁。
<立正大淞南 1−0 広陵>
9番・川端が死球。二死満塁。
1番・酒井は三ゴロで攻撃終了。

2回裏。
広陵は7番・高橋が中飛。
8番・高尾は右飛。
9番・松下がスライダーで空振り三振。三者凡退。

3回表。
立正大淞南は2番・儀間が遊ゴロ。
3番・坂川は三ゴロ。
4番・山下も三ゴロで三者凡退。

3回裏。
広陵は1番・田上は遊前安打。一塁への悪送球が絡んで無死2塁。
2番・谷本はバントで送る。一死3塁。

立正大淞南はここで山下羅馬が降板。
山下は一塁に移動した。
二番手投手に日野勇吹を起用する。
日野は背番号1の3年生。
169cm・68kgの右スリークォーターだ。
軸足にしっかり体重を乗せて、左足を軽く引いて、
そこから一気に強い動きでリリースまで持っていく。
腕はVの字のトップから、押し出すように振り切る。
身体の動きより軽く「遅れて」出てくる間がいいですね。
小柄だけど球威もかなりある。
今日の球速は速球が133〜43キロ。
変化球はスライダーが116〜25キロ。
チェンジ、ツーシーム系が128〜31キロ。
スライダー、チェンジはどちらもキレが抜群。
二番手なのであまり期待していなかったが、
想像以上にレベルの高い投手だった。

広陵は3番・真鍋が左飛。走者動けず二死3塁。
4番・小林が中飛で無得点。

4回表。
立正大淞南は5番・木下が右飛。
6番・勝部は二ゴロ。
7番・新地が四球。二死1塁。
新地は次打者の4球目に二盗成功。二死2塁。
8番・竹内はスライダーで空振り三振。3アウト。

4回裏。
広陵は5番・只石が右飛。
6番・濱本は遊ゴロ。
7番・高橋が中越えの二塁打。二死2塁。
8番・高尾は四球。二死1、2塁。
9番・松下が右中間を破る三塁打。二死3塁。
<広陵 2−1 立正大淞南>
1番・田上はチェンジで空振り三振。攻撃終了。

5回表。
立正大淞南は9番・日野が遊ゴロ失策で出塁。無死1塁。
1番・酒井が142キロの速球で空振り三振。一死1塁。
2番・儀間はバントで送る。二死2塁。
3番・坂川が左中間を破るタイムリー三塁打。二死3塁。
<立正大淞南 2−2 広陵>
4番・山下は中前タイムリー安打。二死1塁。
<立正大淞南 3−2 広陵>
5番・木下が右飛で攻撃終了。

5回裏。
広陵は2番・谷本が左飛。
3番・真鍋は左中間への大飛球だったが中飛。
4番・小林が三ゴロで三者凡退。

6回表。
立正大淞南は6番・勝部が一飛。
7番・新地は一ゴロ。
8番・竹内は二ゴロで三者凡退。

6回裏。
広陵は5番・只石が左前安打。無死1塁。
6番・濱本はバントで送る。一死2塁。
7番・高橋が中前安打。一死1、3塁。
8番・高尾は外角高め速球で空振り三振。二死1、3塁。
9番・松下の3球目、日野勇吹の143キロ。外角速球。
捕手のパスボールが出て三塁走者が生還。二死3塁。
<広陵 3−3 立正大淞南>
松下は四球。二死1、3塁。
1番・田上の2球目に日野勇吹が1バウンドの暴投。
捕手が止めたものの一塁走者が進塁して二死2、3塁。
田上は遊前タイムリー安打。二死1、3塁。
<広陵 4−3 立正大淞南>
田上は次打者の3球目に二盗。二死2、3塁。
2番・谷本は四球。二死満塁。
3番・真鍋が左中間に大飛球。
センターが捕球体制に入り、レフトもそこに寄る。
しかしライト側から吹き付ける強い「浜風」に打球が押された。
レフトは慌ててグラブを合わせるが、ボールは左側に落ちる。
これが走者一掃のタイムリ二塁打となった。二死2塁。
<広陵 7−3 立正大淞南>
4番・小林は右飛で攻撃終了。

7回表。
立正大淞南は9番・日野がフォークで空振り三振。
1番・酒井が三ゴロ。
2番・儀間も三ゴロで三者凡退。

7回裏。
広陵は5番・只石が左前安打。無死1塁。
6番・濱本の3球目に捕逸が出て無死2塁。
濱本はバントで送る。一死3塁。
7番・高橋が中前タイムリー安打。一死1塁。
<広陵 8−3 立正大淞南>
代打・土居湊大の初球に代走・金山涼矢が二盗失敗。二死無走者。
土居は左飛で攻撃終了。

8回表。
広陵はこの回から二番手投手に倉重聡を起用する。
倉重は背番号10の3年生。182cm・84kgの左腕だ。
腕をコンパクトに畳んで、突き出すように振るフォームですね。
今日の球速は速球が130〜38キロ。
この速度帯でボールがかなり動く。
変化球はチェンジ(縦スラ?)が118〜20キロ。

立正大淞南は3番・坂川が遊飛。
4番・山下が右前安打。一死1塁。
5番・木下はチェンジで空振り三振。二死1塁。
6番・勝部が一ゴロで3アウト。

8回裏。
広陵は代打・池本真人が遊ゴロ失策で出塁。無死1塁。
1番・田上が左飛。一死1塁。
2番・谷本も左飛。二死1塁。
3番・真鍋が四球。二死1、2塁。
4番・小林も四球。二死満塁。
5番・只石は速球で見逃し三振。無得点。

9回表。
立正大淞南は代打・大城良磨が右飛。

広陵は倉重聡がここで降板。
三番手投手に堀田昂佑を起用する。
堀田は背番号16の1年生。181cm・76kgの右腕だ。
今日の球速は速球系が126〜36キロ。
かなり鋭く「沈む」球筋が多い。
変化球はカーブが111〜16キロ。

立正大淞南は8番・竹内が右邪飛。
9番・日野は死球。二死1塁。
1番・酒井がツーシームで見逃し三振。試合終了。

広陵の先発・高尾響はあまり良くなかったけれど
7回3失点でしっかり試合を作った。
途中から投げ始めたフォークも有効でしたね。
プロ注の真鍋慧は4打数2安打3打点。
彼が6回に放ったタイムリーが試合を決めました。

第3試合、第4試合も見ていくつもりでした。
ただ今後のために体力温存が必要だったのと、
16時半からの「なでしこジャパン」が気になって……。
本日はこの1試合だけにしました。

安打    030 020 010 6 四 失
立正大淞南┃010|020|000┃3 3 2
広陵   ┃000|205|10X┃8 6 1
安打    201 204 20  11

広陵:○高尾、倉重、堀田
立正大淞南:山下、●日野

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は5日目。
今日の甲子園球場は3試合が組まれている。
この5日目第3試合から大会は2回戦に入ります。
ベスト16一番乗りをかける星稜と創成館の対戦だ。

星稜高校
1番 二 服部翔   3年 右右 167/74
2番 三 萩原獅士  2年 右右 172/73
3番 遊 齊賀壱成  3年 右右 172/70
4番 捕 近藤真亜久 3年 右右 183/80
5番 投 武内涼太  3年 右右 183/77
6番 右 専徒大和  2年 左左 173/72
7番 一 萩颯太   3年 右右 178/81
8番 左 上田純大  3年 右右 184/85
9番 中 中園魁斗  3年 左左 174/72

創成館高校
1番 遊 川崎統馬  3年 右左 167/60
2番 右 東壱星   3年 左左 173/62
3番 三 松崎誠人  3年 右右 161/70
4番 中 永本翔規  3年 右左 168/64
5番 一 中村怜士朗 3年 右右 169/56
6番 左 伊藤悠稀  3年 右右 173/60
7番 二 下川優   3年 右左 162/57
8番 捕 山下真ノ介 3年 右右 173/75
9番 投 福盛大和  3年 右右 180/65


1回表。先攻は星稜。
1番・服部が二前安打。無死1塁。
2番・萩原はバントで送る。一死2塁。
3番・齊賀が四球。一死1、2塁。
4番・近藤は二ゴロ併殺で3アウト。

創成館の先発は福盛大和。
しっかり大きく踏み出す、ダイナミックなフォームだ。
腕は後ろに引かず、Vの字に畳んで突き出すように振る。
リリースの瞬間にぐっと力が入る感じが良いですね。
今日の球速は速球が127〜37キロ。
打者の反応を見ると「体感」はもう少し速そうだった。
変化球はスライダー、チェンジが111〜23キロ。
カーブが95〜100キロ。
スライダー、カーブがいいですね。
父・和男さんは横浜、楽天で活躍した投手。
つまり母はフジテレビのアナウンサーだった福元英恵さん。
背番号は1だが、県大会は二番手だった。
でもレベルはかなり高い。

1回裏。後攻は創成館。
1番・川崎が四球。無死1塁。
2番・東はバント。武内涼太が二塁で刺して一死1塁。
3番・松崎がエンドランから中前安打。一死1、3塁。
4番・永本は遊飛。二死1、3塁。
5番・中村が四球。二死満塁。
6番・伊藤は押し出しの四球。二死満塁。
<創成館 1−0 星稜>
7番・下川の4球目に武内涼太が暴投。
三塁走者が生還してなお二死2、3塁。
<創成館 2−0 星稜>
下川は速球で空振り三振。攻撃終了。

星稜の先発は武内涼太。
下級生の頃から評価されていた右の本格派だ。
ただこの夏の石川県大会は4試合13イニングで
13四死球、13失点と苦しんでいる。
今日の球速は速球が138〜45キロ。
変化球はスライダーが123〜33キロ。
チェンジ、フォーク系が122〜28キロ。
球威、ボールの切れはあったが制球に苦しんだ。

2回表。
星稜は5番・武内が中飛。
6番・専徒は右飛。
7番・萩が三ゴロで三者凡退。

2回裏。
創成館は8番・山下がチェンジで空振り三振。
9番・福盛は右前安打。一死1塁。
1番・川崎が四球。一死1、2塁。
2番・東は絶妙のバントで投前安打に。一死満塁。
3番・松崎が押し出しの四球。一死満塁。
<明豊 3−0 星稜>

星稜はここで武内涼太が降板し、レフトに移る。
佐宗翼が二番手投手に起用された。
佐宗は背番号18の2年生。
177cm・69kgの左腕だ。
今日の球速は速球が124〜34キロ。
変化球はスライダー、ツーシームが109〜22キロ。
武内、中山敦とともに星稜の「3枚看板」ですね。

創成館は4番・永本が右前タイムリー安打。二者が生還。
<創成館 5−0 星稜>
ライトの失策が絡み、一塁走者も三塁に進む。一死1、3塁。
5番・中村の2球目に佐宗翼が暴投。三塁走者が生還して一死2塁。
<創成館 6−0 星稜>
中村は外角スライダーで空振り三振。二死2塁。
6番・伊藤がチェンジで空振り三振。攻撃終了。

3回表。
星稜は8番・佐宗が中飛。
9番・中園は速球で空振り三振。
1番・服部はカーブで空振り三振。三者凡退。

3回裏。
創成館は7番・下川が三邪飛。
8番・山下が遊ゴロ悪送球で出塁。一死1塁。
9番・福盛はバント成功。二死2塁。
1番・川崎がスライダーで空振り三振。3アウト。

4回表。
星稜は2番・萩原がスライダーで空振り三振。
3番・齊賀は左前安打。一死1塁。
4番・近藤がカーブで空振り三振。二死1塁。
5番・武内は左前安打。二死1、2塁。
6番・専徒が投ゴロで無得点。

4回裏。
創成館は2番・東が遊ゴロ。
3番・松崎は三飛。
4番・永本が投ゴロで三者凡退。

5回表。
創成館はこの回から二番手投手に村田昊徽を起用する。
福盛大和は「治療中」というアナウンスが一度入り、
結局その直後に降板になった。
村田は背番号18の2年生。
173cm・69kgの右腕だ。
県大会の登板回数を見ると三番手なのだけど、レベルはかなり高い。
今日の球速は速球系が133〜40キロ。
変化球はスライダーが114〜27キロ。
チェンジが107〜17キロ。
他にフォークがあったかも。

星稜は7番・萩が遊ゴロ。
8番・佐宗が速球で空振り三振。
9番・中園も速球で空振り三振。三者凡退。

5回裏。
創成館は5番・中村が二ゴロ。
6番・伊藤は外角スライダーで空振り三振。
7番・下川は三邪飛で三者凡退。

6回表。
星稜は1番・服部翔が三ゴロ。
2番・萩原は右前安打。一死1塁。
3番・齊賀が右中間に運ぶ二塁打。一死2、3塁。
4番・近藤は四球。一死満塁。
5番・武内が中犠飛。二死1、2塁。
<創成館 6−1 創成館>
6番・専徒は高め速球で空振り三振。攻撃終了。

6回裏。
創成館は8番・山下が左前安打。無死1塁。
9番・村田はバントで送る。一死2塁。
1番・川崎が速球で空振り三振。二死2塁。
2番・東は投ゴロで3アウト。

7回表。
創成館はこの回から三番手投手に永本翔規を起用する。
永本は「4番・センター」で先発していた3年生。
168cm・64kgの右腕だ。
長崎県大会はチーム最多の5試合、27イニングに登板している。
相手に背中を見せて、左肩をギリギリまで残すフォーム。
腕の振りもコンパクトで「いきなり出てくる」感じがいいですね。
だから「数字以上」の迫力、体感速度が出る。
今日の球速は速球が128〜34キロ。
変化球はスライダー、フォークが114〜20キロ。
カーブが101〜06キロ。

星稜は7番・萩が二飛。
代打・芦硲晃太はチェンジで空振り三振。
9番・中園も変化球で空振り三振。三者凡退。

7回裏。
星稜はこの回から三番手投手に中山敦を起用する。
中山は背番号10の3年生。
177cm・75kgの左腕だ。
今日の球速は速球が127〜35キロ。
変化球はスライダー、チェンジが118〜16キロ。
他にカーブがあった。

創成館は3番・松崎が四球。無死1塁。
4番・永本はバントで送る。一死2塁。
5番・中村は四球。一死1,2塁。
6番・伊藤が一ゴロ。二死2、3塁。
7番・下川は左邪飛で3アウト。

8回表。
星稜は1番・服部翔が二ゴロ。
2番・萩原が一邪飛。
3番・齊賀は左飛で三者凡退。

8回裏。
創成館は8番・山下が二飛。
9番・馬渡和樹が四球。一死1塁。
1番・川崎は一塁前にバント。
カバーに入った投手への送球が乱れて走者が生きる。
しかし三塁を欲張った一塁走者がタッチアウト。二死1塁。
川崎は次打者の初球に二盗失敗。3アウト。

9回表。
星稜は4番・近藤がライト線に抜ける三塁打。無死3塁。
5番・武内は左中間に打ち込む2ラン本塁打!
<創成館 6−3 星稜>
代打・吉田大吾が三ゴロ。
7番・萩は左越え二塁打。一死2塁。
8番・中山が遊直。二死2塁。
代打・服部航は左飛。試合終了。

星稜は武内涼太、近藤真亜久が打撃で良いところを見せた。
この二人は間違いなく逸材ですよね。
ただ四死球、守備のミスで自滅したような展開でした。
創成館は3回以降に追加点を挙げられなかったけど、
3投手の継投で3回戦進出を決めている。

安打  100 202 003 8 四 失
星稜 ┃000|001|002┃3 2 3
創成館┃240|000|00X┃6 8 0
安打  130 001 00  5

創成館:福盛、○村田、永本
星稜:●武内、佐宗、中山

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は5日目。
今日の甲子園球場は3試合が組まれている。
この試合が1回戦最後のカードですね。
第1試合は明豊と北海の対戦だ。

明豊高校
1番 右 高木真心  2年 右左 169/64
2番 遊 西川昇太  3年 右左 180/73
3番 三 柴田廉之助 3年 右左 174/83
4番 中 西村元希  3年 右右 177/77
5番 左 木下季音  3年 右右 174/76
6番 一 石田智能  2年 右左 174/73
7番 二 高橋佑弥  3年 右右 170/64
8番 捕 義経豪   3年 右左 170/75
9番 投 中山敬斗  3年 右右 176/77

北海高校
1番 中 片岡誠亮  2年 左左 170/60
2番 左 谷川凌駕  2年 右左 170/66
3番 二 今北孝晟  3年 右左 176/73
4番 投 熊谷陽輝  3年 右右 183/94
5番 遊 幌村魅影  2年 右右 175/70
6番 一 長内陽大  3年 左左 175/72
7番 三 関辰之助  3年 右右 173/72
8番 右 宮下温人  2年 左左 173/75
9番 捕 大石広那  2年 右右 171/72


1回表。先攻は明豊。
1番・高木が遊ゴロ。
2番・西川は一ゴロ。
3番・柴田が遊ゴロで三者凡退。

北海の先発は熊谷陽輝。右上手の本格派だ。
2年時はエースだったけど、今は野手としての評価が高い。
北海道大会は21打数で打率.762、5本塁打、7四死球だった。
体格に恵まれていて、パワーだけでなく「柔らかさ」もありますね。
投手としては無理のないフォームだけど、
踏み出しが大きくて、上半身の「乗り出し」もある。
腕は少し後ろに垂らして、うねらせつつ振り切る。
今日の球速は速球が132〜41キロ。
変化球はスライダーが117〜28キロ。

1回裏。後攻は北海。
1番・片岡が三ゴロ。
2番・谷川は遊飛。
3番・今北が一ゴロで三者凡退。

明豊の先発は中山敬斗。右上手の本格派だ。
重心を沈めて、かなり大きく前に踏み出す。
腕を引いてVの字のトップを作って、叩きつけるようにリリースする。
今日の球速は速球が131〜42キロ。
変化球はスライダー、フォークが121〜28キロ。
カーブが90キロ台中盤。

2回表。
明豊は4番・西村が中前安打。無死1塁。
5番・木下は左前安打。無死1、2塁。
6番・石田の初球後に捕手からの牽制球で二塁走者がアウト。一死2塁。
石田は四球。一死1、2塁。
7番・盒兇二ゴロ併殺で攻撃終了。

2回裏。
北海は4番・熊谷が一ゴロ。
5番・幌村は左前安打。一死1塁。
6番・長内が二ゴロ併殺で3アウト。

3回表。
明豊は8番・義経が三塁強襲安打。無死1塁。
9番・中山がバントで送る。一死2塁。

北海はここで熊谷陽輝が降板。
二番手投手に長内陽大を起用する。
長内は「6番・一塁」で起用されていた3年生。
175cm・72kgの左腕だ。
熊谷とポジションをスイッチしてマウンドに上がった。
今日の球速は速球が129〜32キロ。
変化球はスライダーが115〜19キロ。

明豊は1番・高木が遊ゴロ。二死3塁。
2番・西川が四球。二死1、3塁。
3番・柴田は右前タイムリー安打。二死1、2塁。
<明豊 1−0 北海>
4番・西村が遊前安打。二死満塁。
5番・木下は右飛で攻撃終了。

3回裏。
北海は7番・関が速球で空振り三振。
8番・宮下も速球で空振り三振。
9番・大石は中前安打。二死1塁。
1番・片岡が右前安打。二死1、3塁。
2番・谷川は左直で無得点。

4回表。
北海はこの回から熊谷陽輝がマウンドに戻った。
明豊は6番・石田が一ゴロ。
7番・盒兇話譱旭詑如0貉爍盈檗
8番・義経が外角速球で空振り三振。二死2塁。
9番・中山は二ゴロで3アウト。

4回裏。
北海は3番・今北が中前安打。無死1塁。
4番・熊谷が左前安打。無死1、2塁。
5番・幌村はバントで送る。一死2、3塁。
6番・長内の一ゴロで三塁走者が生還。二死3塁。
<北海 1−1 明豊>
7番・関の三ゴロ悪送球で、三塁走者が生還する。二死1塁。
<北海 2−1 明豊>
代打・堀田晃大が遊ゴロで攻撃終了。

5回表。
北海はこの回から岡田慧斗を起用する。
岡田は背番号1の3年生で現在のエース。
178cm・78kgの右上手投げだ。
投手らしい投手ですね。
開きをちゃんと抑えて、テイクバックもしっかり畳んで
腕はコンパクトに鋭く振り抜ける。
今日の球速は速球が131〜44キロ。
変化球はスライダー、フォークが117〜29キロ。
他にカーブが110キロ台。

明豊は1番・高木が左前安打。無死1塁。
2番・西川は中前安打。無死1、2塁。
3番・柴田のバントは岡田慧斗が三封。一死1、2塁。
4番・西村が右中間を破るタイムリー三塁打。一死3塁。
<明豊 3−2 北海>
5番・木下の3−2から岡田慧斗が暴投。
三塁走者の本塁突入はタッチアウト。
しかし木下は四球で出塁して二死1塁。
6番・石田が中飛で攻撃終了。

5回裏。
北海は9番・大石が二ゴロ。
1番・片岡はセーフティバントで三前安打。一死1塁。
2番・谷川が3−2から空振り三振。
片岡の二盗も同時に刺されて三振ゲッツー!3アウト。

6回表。
明豊は7番・盒兇遊ゴロ。
8番・義経が左前安打。一死1塁。
9番・中山はバントで送れず見逃し三振。二死1塁。
1番・高木が143キロの速球で見逃し三振。3アウト。

6回裏。
北海は3番・今北が二ゴロ。
4番・熊谷は右中間を破る二塁打。一死2塁。
5番・幌村が右前タイムリー安打。一死1塁。
<北海 3−3 明豊>
6番・長内は二ゴロ併殺で攻撃終了。

7回表。
明豊は2番・西川がショート強襲安打で生きる。無死1塁。
3番・柴田の2球目に捕逸があり無死2塁。
柴田は二ゴロ。一死2塁。
4番・西村が四球。一死1、2塁。
5番・木下は左前タイムリー安打。一死1、2塁。
<明豊 4−3 北海>
6番・石田が右越えのタイムリー三塁打。一死3塁。
<明豊 6−3 北海>
7番・盒兇裡概緻椶鵬田慧斗が暴投。三塁走者が生還して一死無走者。
<明豊 7−3 北海>

北海はここで岡田慧斗が降板。
熊谷陽輝が本日3回目の登板となる。

明豊は8番・盒兇榔邪飛。
9番・義経が左飛で攻撃終了。

7回裏。
北海は7番・関が左前安打。無死1塁。
8番・小保内貴堂がレフトスタンドに打ち込む2ラン本塁打。
<明豊 7−5 北海>

明豊はここで中山敬斗が降板。
二番手投手に森山塁を起用する。
森山は背番号10の3年生。177cm・77kgの右腕だ。
右肩を後ろにぎりぎりまで下げて、「担ぎ投げ」でリリースする。
縦振りで、上から叩きつけるようなフォームですね。
今日の球速は速球が132〜38キロ。
変化球はスライダーが112〜16キロ。
もしかしてチェンジが混ざっていたかも。

北海は9番・大石が二飛。
1番・片岡は左前安打。一死1塁。
2番・谷川が遊ゴロで二封のみ。二死1塁。
3番・今北は右直で攻撃終了。

8回表。
明豊は9番・森山が一ゴロ。
1番・高木は二前安打。一死1塁。
2番・西川はバントで送る。二死2塁。
3番・柴田が遊飛で3アウト。

8回裏。
北海は4番・熊谷が死球。無死1塁。
5番・幌村は三直併殺。二死無走者。
6番・長内が四球。二死1塁。
7番・関はスライダーで空振り三振。3アウト。

9回表。
明豊は4番・西村が空振り三振。
5番・喜屋武拓真は四球。一死1塁。
6番・石田がフォークで空振り三振。二死1塁。
7番・江藤柊陽は中直で3アウト。

9回裏。
北海は8番・小保内が右飛。
9番・大石は二ゴロ。
1番・中村が四球。二死1塁。
2番・谷川は中前安打。二死1、2塁。
3番・今北が右前タイムリー安打。二死1、3塁。
<明豊 7−6 北海>
4番・熊谷は3−2から死球。二死満塁。
5番・幌村は3−2から押し出しの四球。二死満塁。
<北海 7−7 明豊>
6番・長内が3−2から速球で空振り三振。

北海が2点差を追いついて同点で9回が終了。
10回からはタイブレークに入る。
継続打順だが、攻撃は無死1、2塁からスタートする。

10回表。
明豊は8番・義経がバント失敗。三塁封殺で一死1、2塁。
代打・芦内澄空が右前タイムリー安打。一死1、2塁。
<明豊 8−7 北海>
1番・高木は右直。二死1、2塁。
2番・西川が一ゴロで攻撃終了。

10回裏。
明豊はこの回から三番手投手に野田皇志を起用する。
野田は背番号11の2年生。176cm・82kgの右腕だ。
今日の球速は速球が135〜41キロ。
変化球はスライダーが120〜34キロ。

北海は7番・関がバント失敗の投飛。一死1、2塁。
8番・小保内がライト線に運ぶタイムリー安打。一死1、3塁。
<北海 8−8 明豊>
9番・大石は左前タイムリー安打でサヨナラ勝ち!
<北海 9−8 明豊>

ここで試合終了。
北海の粘りがスゴかったですね。
色んな意味でアツい試合でした。

安打 023 131 310 1 15 四 失
明豊┃001|020|400|1┃8 5 1
北海┃000|200|202|2X┃9 5 0
安打 012 212 302 2 15

北海:熊谷、長内、熊谷、岡田、○熊谷
明豊:中山、森山、●野田

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は5日目。
今日の甲子園球場は3試合で、第3試合から大会は2回戦に入る。
5日目は個人的に一番楽しみだった日。
6校とも未見で、気になる人材がそれぞれにいる。
特にこの試合は楽しみだった。
第1試合は東海大熊本星翔と浜松開成館の対戦だ。
浜松開成館は初出場。佐野心監督は元プロで、
常葉菊川の部長として07年のセンバツ制覇を経験している。
元近鉄の中村紀洋氏が、21年までコーチをしていた。

東海大学付属熊本星翔高校
1番 遊 百崎蒼生  3年 右右 178/74
2番 一 川道樹   3年 右左 185/77
3番 三 渡嘉敷篤弘 2年 右右 178/72
4番 中 新美元基  3年 右右 175/72
5番 右 中島淳惺  2年 右右 175/72
6番 左 平太令馬  3年 右左 166/66
7番 捕 藤井風伍  3年 右右 166/71
8番 投 玉木稜真  3年 右右 180/76
9番 二 加地俊介  3年 右右 169/68

浜松開成館高校
1番 中 深谷哲平  3年 左左 170/70
2番 左 廣崎漣   3年 左左 177/77
3番 右 本多駿   3年 左左 181/86
4番 捕 新妻恭介  3年 右右 178/85
5番 一 加藤蔵乃介 2年 左左 178/76
6番 遊 吉松礼翔  3年 右右 170/70
7番 二 鈴木爽愛  3年 右右 170/70
8番 投 近藤愛斗  3年 右右 177/85
9番 三 竹内文太  2年 右左 175/85


1回表。先攻は東海大熊本星翔。
1番・百崎が右中間に運ぶ二塁打。
中継プレーに入ったショートの失策があって無死3塁。
2番・川道は捕ゴロ。走者動けず一死3塁。
3番・渡嘉敷が遊ゴロで三塁走者が生還。二死無走者。
<東海大熊本星翔 1−0 浜松開成館>
4番・新美が遊ゴロで攻撃終了。

浜松開成館の先発は近藤愛斗。右の本格派だ。
上下半身とも逞しいけど引き締まっていて、動きがシャープ。
しっかり体重を乗せて、やや大きく踏み出すフォームだ。
上半身も前倒しして、腕も大きめの回旋で振り切る。
パワー系だけど鋭さ、バネも持ち合わせている。
今日の球速は速球が135〜47キロ。
変化球はフォークが123〜32キロ。
スライダーが119〜26キロ。
カーブが107〜11キロ。

1回裏。後攻は浜松開成館。
1番・深谷が捕邪飛。
2番・廣崎は右飛。
3番・本多駿がチェンジアップで空振り三振。三者凡退。

東海大熊本星翔の先発は玉木稜真。
右スリークォーターの本格派だ。
大きく踏み出して、上半身の「うねり」を入れて、
ダイナミックにリリースまで持っていくフォーム。
腕は少し後ろに引いてから、「しならせて叩きつける」イメージ。
動きの強さ、激しさ、リズムみたいなものが映えますね。
今日の球速は速球が137〜46キロ。
変化球はスライダー、チェンジが125〜34キロ。
変化球の速さ、鋭さは高校生離れしていますね。

2回表。
東海大星翔は5番・中島が速球で空振り三振。
6番・平太が速球で見逃し三振。
7番・藤井は右前安打。二死1塁。
8番・玉木がライト線に運ぶ二塁打。二死2、3塁。
9番・加地は右前タイムリー安打。二死1、3塁。
<東海大熊本星翔 2−0 浜松開成館>
1番・百崎が速球で見逃し三振。

2回裏。
浜松開成館は4番・新妻が遊ゴロ。
5番・加藤は遊前安打で生きる。一死1塁。
6番・吉松が二ゴロ。二封で二死1塁。
7番・鈴木は遊ゴロで3アウト。

3回表。
東海大星翔は2番・川道が速球で空振り三振。
3番・渡嘉敷が四球。一死1塁。
4番・新美は二ゴロ。ショートが送球をこぼして一死1、2塁。
5番・中島が四球。一死満塁。
6番・平田はフォークで空振り三振。二死満塁。
7番・藤井が一飛で無得点。

3回裏。
浜松開成館は8番・近藤が死球。無死1塁。
9番・竹内がバントで送る。一死2塁。
1番・深谷は二ゴロ。二死3塁。
2番・廣崎がライト線に運ぶタイムリー二塁打。二死2塁。
<東海大熊本星翔 2−1 浜松開成館>
3番・本多駿は四球。二死1、2塁。
4番・新妻が左直で攻撃終了。
頭上を超えそうな当たりを、中島淳惺が好捕した。

4回表。
東海大星翔は8番・玉木が遊ゴロ。
9番・加地は一飛。
1番・百崎が四球。二死1塁。
2番・川道は遊ゴロで3アウト。

4回裏。
浜松開成館は5番・加藤が一ゴロ。
6番・吉松は右前安打。一死1塁。
7番・鈴木がバントで送る。二死2塁。
8番・近藤は死球。二死1、2塁。
9番・竹内が遊ゴロで3アウト。

5回表。
東海大星翔は3番・渡嘉敷が速球で空振り三振。
4番・新美は右飛。
5番・中島が三ゴロで三者凡退。

5回裏。
浜松開成館は1番・深谷が右前安打。無死1塁。
深谷は次打者の3球目に二盗失敗。一死無走者。
2番・廣崎は遊前安打。一死1塁。
3番・本多駿が三邪飛。二死1塁。
4番・新妻はレフトポール際に飛び込む2ラン本塁打。
<浜松開成館 3−2 東海大熊本星翔>
5番・加藤が一ゴロで3アウト。

6回表。
東海大は6番・平田が投手強襲の三前安打。無死1塁。
7番・藤井はバントで送る。一死2塁。
8番・玉木が三邪飛。二死2塁。
9番・加地は四球。二死1、2塁。
1番・百崎が左前安打。
本多駿からの好返球で二塁走者は本塁で憤死。無得点。

6回裏。
浜松開成館は6番・吉松が右前安打。無死1塁。
7番・鈴木がバントで送る。一死2塁。
8番・近藤は中前安打。一死1、3塁。
9番・竹内は3球目にセーフティスクイズを狙いファウル。
竹内は4球目にスライダーで空振り三振。二死1、3塁。
1番・深谷がチェンジで空振り三振。無得点。

7回表。
東海大星翔は2番・川道が左前安打。無死1塁。
3番・渡嘉敷は低め速球で空振り三振。一死1塁。
4番・新美が中直。二死1塁。
5番・中島は右前安打。二死1、3塁。

浜松開成館はここで近藤愛斗が降板。
二番手投手に廣崎漣を起用する。
廣崎は「2番・レフト」で起用されていた3年生。
177cm・77kgの左腕だ。
今日の球速は速球が132〜40キロ。
変化球はスライダーが119〜24キロ。
フォーク、チェンジ系が122〜38キロ。
横の角度があるタイプですね。
東海大星翔は6番・平太が一ゴロで無得点。

7回裏。
浜松開成館は2番・廣崎が二ゴロ。
3番・本多駿は一ゴロ。
4番・新妻が右前安打。二死1塁。
5番・加藤は左飛で3アウト。

8回表。
東海大星翔は7番・藤井が三ゴロ。
8番・玉木は二飛。
代打・上山夢季が中前安打。二死1塁。
1番・百崎の初球に代走・植田光河が二盗失敗。3アウト。

8回裏。
浜松開成館は6番・吉松が左中間に運ぶ二塁打。無死2塁。
吉松礼翔はこれで猛打賞ですね。ショートの守備もよかった。
7番・鈴木がバスターから遊前安打。無死1、3塁。
8番・山根楓斗は三前にスクイズ。
グラブトスから本塁タッチアウト。一死1、2塁。
9番・大迫翔輔がバントで送る。二死2、3塁。
1番・深谷は右前タイムリー安打。二者が生還して二死1塁。
<浜松開成館 5−2 東海大熊本星翔>

東海大熊本星翔はここで玉木稜真が降板。
二番手投手に内田駿を起用する。
内田は背番号10の3年生。175cm・71kgの右腕だ。
今日の球速は速球が129〜34キロ。
変化球はチェンジアップが114〜17キロ。
他にフォークがあったかも。

浜松開成館は2番・廣崎が左中間に運ぶ二塁打。二死2、3塁。
3番・本多駿は空振り三振。攻撃終了。

9回表。
東海大星翔は1番・百崎が二ゴロ。
2番・川道が四球。一死1塁。
3番・渡嘉敷はチェンジで空振り三振。二死1塁。
4番・新美もチェンジで空振り三振。試合終了。

玉木稜真、近藤愛斗の両先発は魅力的な才能だったし、
新妻恭介、吉松礼翔と野手も魅力的な人材がいた。
百崎蒼生はもう今さら褒める選手じゃないでしょう。
中身の濃い、楽しい試合でした。

安打    130 002 210 9 四 失
東海大星翔┃110|000|000┃2 5 0
浜松開成館┃001|020|02X┃5 3 2
安打    011 132 14  13

浜松開成館:○近藤、廣崎
東海大星翔:●玉木、内田

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は4日目。
今日も1回戦の4試合が組まれている。
第3試合から甲子園球場に入った。
第4試合は神村学園と立命館宇治の対戦。
この試合が最大のお目当てだった。

神村学園高校
1番 一 今岡歩夢  3年 左左 177/80
2番 二 松尾龍樹  3年 右左 173/74
3番 左 秋元悠汰  3年 右右 175/78
4番 右 正林輝大  2年 右左 178/82
5番 三 岩下吏玖  2年 右左 171/71
6番 中 上川床勇希 2年 左左 167/65
7番 遊 今岡拓夢  1年 右右 180/82
8番 捕 品川善琉  3年 右右 176/76
9番 投 松永優斗  3年 右左 175/76

立命館宇治高校
1番 三 神農翔多  3年 右右 168/63
2番 左 井上将徳  3年 右右 163/62
3番 中 北川陸翔  3年 右左 184/89
4番 捕 伊東航   3年 右右 184/79
5番 右 築山隆翔  3年 右左 181/75
6番 一 稲葉康誠  3年 右右 178/78
7番 遊 塚本遵平  3年 右右 170/66
8番 二 郡凜太朗  2年 右左 173/67
9番 投 十川奨己  2年 右右 195/87


1回表。先攻は神村学園。
1番・今岡歩が中飛。
2番・松尾龍は外角スライダーで見逃し三振。
3番・秋元がライト線を破る二塁打。二死2塁。
4番・正林は中越えのタイムリー二塁打。二死2塁。
<神村学園 1−0 立命館宇治>
5番・岩下が外角速球で空振り三振。攻撃終了。

立命館宇治の先発は十川奨己。右上手の本格派だ。
踏み幅は狭めだけど、
上半身がしっかり同調して前にぐいっと乗り出すフォーム。
肩周りや胸郭が柔らかいし、腕もしっかり振れていた。
超大型だけバランスが良くて、身体を持て余している感じがない。
低めにきっちり投げ込める制球力もある。
今日の球速は速球が128〜39キロ。
変化球はカーブ、スライダーが108〜15キロ。
チェンジ、フォーク系が120〜24キロ。
球速、変化球のキレは物足りないけど、
ただ明らかに「筋が良い」タイプですね。

1回裏。後攻は立命館宇治。
1番・神農翔が三ゴロ。
2番・井上は遊ゴロ。
3番・北川が一ゴロで三者凡退。

神村学園の先発は松永優斗。右の本格派だ。
プログラムに出ている数字以上に大きく見えますね。
上下半身がいかにも逞しくて、パワーピッチャー系だ。
足をちょっと後ろに引いて、背中を打者に見せて、
横回旋でリリースまで持っていく。
今日の球速は速球が132〜42キロ。
変化球はカット、チェンジが124〜29キロ。
鹿児島県大会は左腕・黒木陽琉との二枚看板だった。

2回表。
神村学園は6番・上川床が外角速球で見逃し三振。
7番・今岡拓が左中間を破る二塁打。一死2塁。
8番・品川が三前安打。一死1、3塁。
9番・松永のスクイズが三前安打に。一死1、2塁。
<神村学園 2−0 立命館宇治>
1番・今岡歩が左直。二死1、2塁。
2番・松本は三ゴロで攻撃終了。

2回裏。
立命館宇治は4番・伊東が遊ゴロ。
今岡拓夢がいいダッシュからバランスを崩さす好送球。
今岡拓は1年生で、歩夢と兄弟。
この体格で、しかもショートを任されているというのは夢がある。
ベースランニングも速かった。

立命館宇治は5番・築山が投ゴロ。
6番・稲葉は遊ゴロで三者凡退。

3回表。
神村学園は3番・秋元がチェンジで見逃し三振。
4番・正林は右飛。
5番・岩下が外角速球で空振り三振。三者凡退。

3回裏。
立命館宇治は7番・塚本が死球。無死1塁。
8番・郡の初球に松永優斗が暴投。無死2塁。
郡は四球。無死1、2塁。
9番・十川はバントで送る。一死2、3塁。
1番・神農翔が死球。一死満塁。
2番・井上は三ゴロ併殺で無得点。

4回表。
神村学園は6番・上川床が左前安打。無死1塁。
7番・今岡拓がバントで送る。一死2塁。
8番・品川は二ゴロ。二死3塁。
9番・松永が左前タイムリー安打。二死1塁。
<神村学園 3−0 立命館宇治>
1番・今岡歩は左中間を破るタイムリー三塁打。二死3塁。
<神村学園 4−0 立命館宇治>
2番・松尾龍がチェンジで空振り三振。攻撃終了。

4回裏。
立命館宇治は3番・北川が右前安打。無死1塁。
4番・伊東がカットで空振り三振。一死1塁。
5番・築山は左前安打。一死1、2塁。
6番・稲葉が三ゴロ併殺で無得点。

5回表。
神村学園は3番・秋元が四球。無死1塁。
4番・正林は左前安打。無死1、3塁。
5番・岩下は3球目にスクイズを狙うも空振り。
三塁走者が帰塁し切れずアウトになった。一死2塁。
岩下は二ゴロ。二死3塁。
6番・上川床が左飛で無得点。

5回裏。
立命館宇治は7番・塚本が二ゴロ失策で生きる。無死1塁。
8番・郡はバントで送る。一死2塁。
9番・十川がチェンジで空振り三振。二死2塁。
1番・神農翔は二ゴロで攻撃終了。

6回表。
神村学園は7番・今岡拓がカーブで見逃し三振。
8番・品川は中前安打。一死1塁。
9番・松永がバントで送る。二死2塁。
1番・今岡歩はバックスクリーンに打ち込む2ラン本塁打!
<神村学園 6−0 立命館宇治>
2番・松尾龍が遊ゴロで攻撃終了。

6回裏。
立命館宇治は2番・井上がレフト線を破る二塁打。無死2塁。
3番・北川はライト線を破るタイムリー二塁打。無死2塁。
<神村学園 6−1 立命館宇治>
4番・伊東が死球。無死1、2塁。
5番・築山は遊直。一死1、2塁。
代打・倉知幸太郎が一ゴロ。二封のみで二死1、3塁。
7番・塚本は右飛で攻撃終了。

7回表。
神村学園は3番・秋元が左前安打。無死1塁。
4番・正林は右前安打。無死1、2塁。

立命館宇治はここで十川奨己が降板。
二番手投手に塚本遵平を起用する。
塚本は「6番ショート」で先発していた3年生。
170cm・66kgの右腕だ。
今日の球速は速球が125〜34キロ。
変化球はスライダーが110〜16キロ。
チェンジが106〜09キロ。

神村学園は5番・岩下がバントで送る。一死2、3塁。
6番・上川床がスライダーで見逃し三振。二死2、3塁。
7番・今岡拓は右飛で無得点。

7回裏。
立命館宇治は8番・郡が遊ゴロ。
9番・土田峻佑はスライダーで空振り三振。
1番・神農翔が三ゴロで三者凡退。

8回表。
神村学園は8番・品川がスライダーで見逃し三振。
9番・松永は一ゴロ。
1番・今岡歩が中前安打。二死1塁。
今岡はこれで3安打&4打点目。「二塁打が出ればサイクル」という状況だ。
2番・松尾龍は二ゴロ。
一塁手が送球をこぼしてしまう。二死1、3塁。
3番・秋元が左前タイムリー安打。
秋元は送球の間に二塁へ進塁。二死2、3塁。
<神村学園 7−1 立命館宇治>
4番・正林が左中間を破るタイムリー三塁打。二死3塁。
<神村学園 9−1 立命館宇治>
正林輝大は5打数4安打3打点と猛打爆発だった。

立命館宇治は塚本遵平がここで降板。
三番手投手に神農雄大を起用する。
神農は背番号11の1年生。
164cm・66kgの右スリークォーターだ。
今日の球速は速球が126〜32キロ。
チェンジが100キロ台。
神村学園は5番・岩下が右飛で攻撃終了。

8回裏。
立命館宇治は2番・井上が右直。
3番・北川は三直。
4番・伊東が中飛で三者凡退。

9回表。
神村学園は6番・上川床が左前安打。無死1塁。
7番・今岡拓のバントが一塁の失策を誘って無死1、2塁。
代打・永田剛丸は3バント失敗。一死1、2塁。
9番・松永のバントが三前安打に。一死満塁。
1番・今岡歩が左犠飛。二死1、2塁。
<神村学園 10−1 立命館宇治>
2番・松尾龍は速球で空振り三振。攻撃終了。

9回裏。
立命館宇治は5番・築山が中前安打。無死1塁。
6番・倉知は二ゴロ。一死2塁。

神村学園はここで松永優斗が降板。
二番手投手に松元涼馬を起用する。
松元は背番号18の3年生。174cm・76kgの右腕だ。
130キロ台は出ていたと思うけど、
球場のスピードガンの表示がおかしかったので割愛。
立命館宇治は7番・塚本が右飛。二死2塁。

神村学園は松元涼馬が打者一人で降板。
三番手投手に黒木陽琉を起用する。
黒木は背番号10の3年生。183cm・78kgの左腕だ。
今日の球速は速球が133〜41キロ。
変化球はスライダーが118〜20キロ。

立命館宇治は代打・市村祐樹が中越えのタイムリー三塁打。二死3塁。
<神村学園 10−2 立命館宇治>
代打・中川翔がスライダーで空振り三振。ここで試合終了。

神村学園が18安打、10得点の猛打で快勝。
立命館宇治を下して2回戦進出を決めている。
正林輝大と上川床勇希は2年生、今岡拓夢は1年生だから、
神村学園の野手陣は今後が楽しみですね。
立命館宇治の先発・十川奨己は6回6失点。
ただ彼も2年生だし「モノの良さ」が印象的だった。
収穫が多い、実りの多い試合でした。

安打    230 312 232 18 四 失
神村学園 ┃110|102|031┃10 1 1
立命館宇治┃000|001|000┃2 4 2
安打    000 202 002 6

立命館宇治:●十川、塚本、神農雄
神村学園:○松永、松元、黒木

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は4日目。
甲子園球場では今日も1回戦の4試合が組まれている。
流石に1日3試合、4試合は体力的に厳しい。
当然ながら仕事もちょっとはしなければいけない。
そういう理由で第3試合から球場に入った。
市立和歌山と東京学館新潟の対戦だ。

和歌山市立和歌山高校
1番 中 宇治田隼士 2年 右左 159/61
2番 三 田嶋優汰  3年 右右 174/73
3番 投 栗谷星翔  3年 右左 178/78
4番 捕 麹家桜介  2年 右右 173/77
5番 一 大江陸斗  3年 右右 180/80
6番 遊 大路隼平  3年 右右 165/60
7番 右 藤井新   3年 右左 172/75
8番 左 玉置大翔  2年 右右 165/72
9番 二 熊本和真  3年 右右 172/71

東京学館新潟高校
1番 左 佐藤明日葵 3年 右右 170/73
2番 中 渋川優希  3年 右右 178/82
3番 捕 八幡康生  3年 右右 173/83
4番 一 遠藤蒼太  3年 右右 171/80
5番 投 須貝悠太  3年 右右 179/75
6番 二 宮嶋幹人  3年 右右 171/76
7番 三 松浦翼   2年 右左 171/71
8番 遊 森田蒼生  2年 右右 175/68
9番 右 神保我心  2年 右右 173/68


1回表。先攻は市立和歌山。
1番・宇治田が遊ゴロ。
2番・田嶋は死球。一死1塁。
田嶋は次打者の3球目に二盗。捕手の悪送球も誘って一死3塁。
3番・栗谷が四球。一死1、3塁。
4番・麹家が右前タイムリー安打。一死1、2塁。
<市立和歌山 1−0 東京学館新潟>
5番・大江は浅い中飛。二死1、2塁。
6番・大路が速球で空振り三振。攻撃終了。

東京学館新潟の先発は須貝悠太。右上手の技巧派だ。
今日の球速は129〜36キロ。
変化球はスライダー111〜19キロ。
どうやらスライダーのようだけど、
チェンジアップに近い縦変化で、球筋が程よくばらつく。

1回裏。後攻は東京学館新潟。
1番・佐藤が二ゴロ。
2番・渋川は右前安打。一死1塁。
3番・山田が二飛。二死1塁。
4番・遠藤は左中間を破るタイムリー二塁打。
<東京学館新潟 1−1 市立和歌山>
5番・須貝が遊直で攻撃終了。

市立和歌山の先発は栗谷星翔。右上手の技巧派だ。
始動からリリースまで一気に持っていくフォーム。
テイクバックはコンパクトで、
肘を少し後ろに垂らした状態から一気に振り切る。
今日の球速は速球が128〜38キロ。
この速度帯で動く球筋もあった。
空振りを奪うというより「詰まらせる」球質。
あと外角低めへ制球力が素晴らしいですね。
変化球はスライダー、チェンジが108〜18キロ。
カーブが98〜108キロ。

2回表。
市立和歌山は7番・藤井が遊ゴロ。
8番・玉置は四球。一死1塁。
9番・熊本が左飛。二死1塁。
1番・宇治田は左前安打。二死1。2塁。
2番・田代が一邪飛で3アウト。

2回裏。
東京学1館新潟は6番・宮嶋が右飛。
7番・松浦は外角速球で空振り三振。
8番・森田が遊飛で三者凡退。

3回表。
市立和歌山は3番・栗谷が左前安打。無死1塁。
4番・麹家が中前安打。無死1、2塁。
5番・大江はバントで送る。一死2、3塁。
6番・大路が中前タイムリー安打。一死1塁。
<市立和歌山 3−1 東京学館新潟>
7番・藤井は速球で見逃し三振。二死1塁。
8番・玉置の2球目に須貝悠太が暴投。二死2塁。

この直後に東京学館新潟は須貝悠太が降板。
二番手投手に杉山陽生を起用する。
杉山は背番号11の3年生。174cm・82kgの左腕だ。
ぐいっと上半身が前に乗り出す豪快なフォーム。
斜めに引っ掛けるようなリリースだ。
今日の球速は速球が117〜26キロ。
変化球はカーブが98〜104キロ。
他にスライダーが108〜11キロ。

市立和歌山は8番・玉置がレフト線を破るタイムリー二塁打。二死2塁。
<市立和歌山 4−1 東京学館新潟>
9番・熊本は中前タイムリー安打。二死1塁。
<市立和歌山 5−1 東京学館新潟>
1番・宇治田が速球で見逃し三振。攻撃終了。

3回裏。
東京学館新潟は9番・杉山が遊飛。
1番・佐藤が左前安打。一死1塁。
2番・渋川は二ゴロ併殺で3アウト。

4回表。
市立和歌山は2番・田嶋が空振り三振。
3番・栗谷が中飛。
4番・麹家が四球。二死1塁。
5番・大江は三ゴロで3アウト。

4回裏。
東京学館新潟は3番・八幡が遊ゴロ。
5番・遠藤は左飛。
6番・須貝が二飛で三者凡退。

5回表。
市立和歌山は6番・大路が左中間にエンタイトル二塁打。無死2塁。
7番・藤井は中飛。一死2塁。
8番・玉置が二飛。二死2塁。
9番・熊本は二ゴロで無得点。

5回裏。
東京学館新潟は6番・宮崎が二前安打。無死1塁。
7番・松浦は3バント失敗。一死1塁。
8番・森田が二ゴロ併殺で3アウト。

6回表。
東京学館新潟はこの回から三番手投手に涌井陽斗を起用する。
涌井は背番号1の3年生。175cm・80kgの左腕だ。
足は斜め後ろにぐいっと引いて、
力強い重心、反転からリリースに持っていく。
今日の球速は速球が124〜29キロ。
変化球はスライダーが110キロ台前半。
カーブが103〜08キロ。

市立和歌山は1番・宇治田が遊ゴロ悪送球で生きる。一死2塁。
2番・田嶋がバント失敗。一死1塁。
3番・栗谷は二ゴロ併殺で3アウト。

6回裏。
東京学館新潟は9番・涌井がチェンジで空振り三振。
1番・佐藤は中前安打。一死1塁。
2番・渋川が右前安打。一死1、3塁。
3番・八幡は右犠飛。二死1塁。
<市立和歌山 5−2 東京学館新潟>
4番・遠藤の初球に渋川が二盗成功。二死2塁。
遠藤は中前タイムリー安打。二死1塁。
<市立和歌山 5−3 東京学館新潟>

市立和歌山は栗谷星翔がここで降板しレフトへ。
二番手投手に小野莞都を起用する。
小野は背番号10の3年生。右腕だ。
左腕を斜め上に突き出して、右肩を下げた状態から、
身体をグルッと回してリリースまで持っていく。
腕の振りは大きめで、良い「しなり」をしていた。
今日の球速は速球が130〜38キロ。
スライダーが111〜18キロ。
カーブが100キロ台後半。
フォークが120キロ台中盤。
東京学館新潟は代打・鈴木健太が三ゴロで攻撃終了。

7回表。
市立和歌山は4番・麹家が遊ゴロ。
5番・大江は外角速球で見逃し三振。
6番・大路が左前安打。二死1塁。
7番・藤井は遊ゴロで3アウト。

7回裏。
東京学館新潟は代打・近藤颯斗が一飛。
7番・松浦は中飛。
8番・森田が中前安打。二死2塁。
9番・小野は遊飛で3アウト。

8回表。
市立和歌山は8番・小野が外角速球で空振り三振。
9番・熊本は遊ゴロ。
1番・宇治田が遊ゴロで三者凡退。

8回裏。
東京学館新潟は1番・佐藤が空振り三振。
2番・渋川が左中間に運ぶ二塁打。一死2塁。
3番・八幡は一ゴロ。二死3塁。
4番・遠藤が三ゴロで無得点。

9回表。
東京学館新潟は2番・田嶋が空振り三振。
3番・栗谷が空振り三振。
4番・麹家が左中間に運ぶ二塁打。二死2塁。
5番・大江は中前安打。二死1、3塁。
5番・大路は四球。二死満塁。
7番・藤井が中直で無得点。

9回裏。
東京学館新潟は5番・鈴木が右前安打。無死1塁。
6番・近藤は左前安打。無死1、2塁。
代打・渡邉倖大が速球で見逃し三振。一死1、2塁。
8番・森田は中直。二死1、2塁。
代打・芳賀敬太が三ゴロで試合終了……。
と思ったら悪送球が出て二塁走者が生還。なお二死2、3塁。
<市立和歌山 5−4 東京学館新潟>
しかし1番・佐藤が捕邪飛で試合終了。

9回の追い上げはいつかの日本文理を彷彿とさせましたね。
ただ市立和歌山が栗谷星翔、小野莞都の継投で逃げ切った。
栗谷、小野はいずれも無四球でそこは見事でした。

安打     115 011 102 12 四 失
市立和歌山 ┃104|000|000┃5 5 1
東京学館新潟┃100|002|001┃4 0 2
安打     201 013 112 11

東京学館新潟:●須貝、杉山、涌井
市立和歌山:○栗谷、小野

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は3日目。
1回戦の4試合が組まれている。
今日は朝イチから甲子園球場に来ています。
第3試合は日大山形とおかやま山陽の対戦だ。

日本大学山形高校
1番 中 清野隆之輔 2年 右右 171/71
2番 遊 浅野隼人  2年 右左 167/60
3番 左 大高海斗  3年 右右 174/73
4番 右 遠藤海星  2年 右右 176/76
5番 一 沼澤塁人  2年 右左 167/75
6番 三 鈴木一槙  3年 右左 173/63
7番 捕 高橋直叶  2年 右左 173/61
8番 投 菅井颯   3年 右左 184/79
9番 二 那須渉太  2年 右左 170/60

おかやま山陽高校
1番 三 田内真翔  2年 右右 177/72
2番 右 湯浅健太郎 3年 左左 167/63
3番 遊 渡邊颯人  3年 右右 175/76
4番 捕 土井研照  3年 右右 181/84
5番 左 入江航平  3年 右右 174/72
6番 一 飯田大貴  3年 右右 172/80
7番 二 藤井潤政  3年 右右 171/67
8番 投 井川駿   3年 右右 173/73
9番 中 山崎徠夢  3年 右右 173/70


1回表。先攻は日大山形。
1番・清野が左前安打。無死1塁。
2番・浅野はバントで送る。一死2塁。
3番・大高が死球。一死1、2塁。
4番・遠藤は左前タイムリー安打。一死1、2塁。
<日大山形 1−0 おかやま山陽>
5番・沼澤が左飛。二死1、2塁。
6番・鈴木の3球目に井川駿が暴投。二死2、3塁。
鈴木はフォークで空振り三振。

おかやま山陽の先発は井川駿。右上手の技巧派だ。
やや大きく踏み出しつつ、真上から叩きつけるフォーム。
今日の球速は速球が128〜36キロ。
変化球はスライダー、フォークが117〜24キロ。
カーブが95〜108キロ。

1回裏。後攻はおかやま山陽。
1番・田内が左前安打。無死1塁。
田内は次打者の5球目に二盗成功。無死2塁。
2番・湯浅は遊ゴロ。一死3塁。
3番・渡邊が外角速球で空振り三振。二死3塁。
4番・土井は二ゴロで3アウト。

日大山形の先発は菅井颯。気持ちのいい本格派右腕だ。
佐々木朗希っぽく軸足を高く蹴り上げて、
大きく勢いよく前に踏み出す。
脚は一塁側にはっきりインステップしていた。
上半身はやや早めに開くし、腕の振りも大きめだけど、
腕を鋭く柔らかく振り切れるところはいいですよね。
今日の球速は速球が133〜42キロ。
この速度帯でカット気味の球筋もある。
変化球はスライダーが116〜21キロ。
フォークが123〜27キロ。
カーブが104〜13キロ。

2回表。
日大山形は7番・高橋が中前安打。無死1塁。
8番・菅井はバントで送る。一死2塁。
9番・那須が三ゴロ失策で生きる。
カバーリングのレフトも打球を弾いて二塁走者が生還。一死2塁。
<日大山形 2−0 おかやま山陽>
1番・清野は二ゴロ。二死3塁。
2番・浅野が中飛で攻撃終了。

2回裏。
おかやま山陽は5番・入江が速球で空振り三振。
6番・飯田は中飛。
7番・藤井が左前安打。二死1塁。
8番・井川は中前安打。二死1、2塁。
9番・山崎が四球。二死満塁。
1番・田内が一邪飛で無得点。

3回表。
日大山形は3番・大高が右飛。
4番・遠藤は二ゴロ。
5番・沼澤が左中間に抜ける二塁打。二死2塁。
6番・鈴木は二ゴロで3アウト。

3回裏。
おかやま山陽は2番・湯浅が死球。無死1塁。
3番・渡邊は右飛。一死1塁。
4番・土井の初球に菅井颯が暴投。一死2塁。
土井は左前安打。一死1、2塁。
5番・入江が外角速球で空振り三振。二死1、2塁。
6番・飯田は四球。二死満塁。
7番・藤井が右飛で無得点。

4回表。
日大山形は7番・盒兇右前安打。無死1塁。
8番・菅井は3−2から空振り三振。二盗も刺されて二死無走者。
9番・那須がセーフティバント狙いの三ゴロ。3アウト。

4回裏。
おかやま山陽は代打・焔硝岩央輔が左前安打。無死1塁。
9番・山崎のバントが三前安打になる。無死1、2塁。
1番・田内はバント。菅井颯の三塁送球が逸れて二者生還。無死2塁。
<おかやま山陽 2−2 日大山形>
2番・湯浅がバント失敗。菅井颯は三塁で刺して一死1塁。
3番・渡邊は右飛。二死1塁。
4番・土井の初球に湯浅が二盗成功。二死2塁。
土井は右中間に運ぶタイムリー二塁打。二死2塁。
<おかやま山陽 3−2 日大山形>
5番・石井が左前安打。
土井の本塁突入がタッチアウトとなり攻撃終了。

5回表。
おかやま山陽はこの回から二番手投手に三宅一誠を起用する。
三宅は背番号18の2年生。183cm・85kgの右腕だ。
「お、これはいいな」という本格派でした。
しっかり体重を乗せて、大きく踏み出して、
上半身を叩きながら腕を振り切る。
腕の振りはやや大きめだけど、開きは抑えられている。
今日の球速は速球が132〜40キロ。
変化球はスライダーが120〜28キロ。
カーブが97〜109キロ。
縦スラのキレが抜群です。

日大山形は1番・清野がスライダーで見逃し三振。
2番・浅野は遊ゴロ。
3番・大高がスライダーで空振り三振。三者凡退。

5回裏。
おかやま山陽は6番・飯田が左直。
7番・藤井は投ゴロ。
8番・三宅が二ゴロで三者凡退。

6回表。
日大山形は4番・遠藤がスライダーで空振り三振。
5番・沼澤は中前安打。一死1塁。
6番・鈴木がスライダーで空振り三振。二死1塁。
7番・盒兇楼譽乾蹐韮灰▲Ε函

6回裏。
おかやま山陽は9番・山崎が三前安打。無死1塁。
1番・田内はバントで送る。一死2塁。
2番・湯浅が中前タイムリー安打。一死1塁。
<おかやま山陽 4−2 日大山形>
3番・渡邊はラン&ヒットから左前安打。一死1、3塁。
4番・土井が死球。一死満塁。
5番・石井は遊ゴロで二封のみ。
三塁走者が生還して二死1、3塁。
<おかやま山陽 5−2 日大山形>
6番・飯田は左前タイムリー安打。二死1、3塁。
<おかやま山陽 6−2 日大山形>

日大山形は菅井颯がここで降板。
二番手投手に佐藤大清を起用する。
佐藤は背番号18の2年生。
169cm・58kgの右腕だ。
今日の球速は速球系が127〜30キロ。
カットボールのような球筋でぐいっと折れる。
変化球はスライダーが114〜17キロ。

おかやま山陽は7番・藤井が死球。二死満塁。
8番・三宅が中前タイムリー安打。二死1、2塁。
<おかやま山陽 7−2 日大山形>
9番・山崎は四球。二死満塁。
1番・田内が中直で攻撃終了。

7回表。
日大山形は8番・佐藤大がレフト線を破る二塁打。無死2塁。
9番・那須は右前安打。無死1、3塁。
1番・清野のスライダーで空振り三振。一死1、3塁。
2番・浅野もスライダーで空振り三振。二死1、3塁。
3番・大高は右飛で無得点。

7回裏。
日大山形はこの回から三番手投手に本田聖を起用する。
本田は背番号11の1年生。175cm・75kgの右腕だ。
腕をVの字に折って押し出すようなフォームですね。
今日の球速は速球が126〜33キロ。
変化球はカーブが108〜16キロ。

おかやま山陽は代打・光岡優月が中前安打。無死1塁。
光岡は次打者の4球目に二盗失敗。一死無走者。
3番・渡邊は四球。一死1塁。
4番・土井が右飛。二死1塁。
5番・石井は二ゴロで3アウト。

8回表。
日大山形は4番・遠藤が遊ゴロ。
5番・沼澤は中飛。
6番・鈴木が三ゴロで三者凡退。

8回裏。
おかやま山陽は6番・飯田が右前安打。無死1塁。
7番・藤井はバントで送る。一死2塁。
代打・岡本京介が右前タイムリー安打。一死1塁。
<おかやま山陽 9−2 日大山形>
岡本は9番・山崎の2球目に二盗成功。
と思ったら山崎が守備妨害を取られてアウトに。二死1塁。
1番・田内が遊前安打。二死1、2塁。
2番・光岡は左飛で3アウト。

9回表。
おかやま山陽はこの回から三番手投手に三浦尊神を起用する。
三浦は背番号11の2年生。185cm・77kgの右腕だ。
上下動は抑え目なのに、上半身が跳ねるように動く。
肩周り、肘が素晴らしくしなやかですね。
肘が先に持ち上がって、真上から投げ下ろしてくる。
だから腕をしっかり振ってカーブを投げられる。
今日の球速は速球が135〜42キロ。
カーブが104〜11キロ。
彼も魅力的な才能でしたね。

日大山形は代打・小野彰太郎が中前安打。無死1塁。
代打・今田歩希は中前安打。無死1、2塁。
代打・川越葵生が遊ゴロ併殺。二死3塁。
1番・清野が空振り三振。試合終了、

おかやま山陽は中盤に打線が爆発して9得点。
日大山形に大勝して2回戦進出を決めている。
守備では3投手がそれぞれ持ち味を出した。
三宅一誠、三浦尊神の両2年生右腕がどちらも素晴らしかった。

安打   211 101 202 10 四 失
日大山形┃110|000|000┃2 1 1
おかやま┃000|305|01X┃9 7 2
安打   121 305 13  17

おかやま:井川、○三宅、三浦
日大山形:●菅井、佐藤大、本田

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は3日目。
1回戦の4試合が組まれている。
今日は朝イチから甲子園球場に来ています。
第2試合はクラーク国際記念と前橋商の対戦だ。
前橋商は7月23日の群馬県大会準々決勝で軽く見ている。
ちょうど「敷島」にサッカーを見に行ったら、隣で野球をやっていた。
ただ屋根下の席を確保できず、
お目当ての清水大暉が登場する前に帰宅してしまった。

クラーク国際記念高校
1番 左 鈴木鳳介  2年 右左 169/65
2番 三 吉田暁登  3年 右左 164/64
3番 投 新岡歩輝  3年 右右 173/72
4番 一 中村光琉  3年 右左 175/78
5番 捕 麻原草太  3年 右右 180/82
6番 二 高木馴平  3年 右左 170/73
7番 中 安部政信  3年 右右 177/72
8番 右 山田陽紫  2年 右右 167/66
9番 遊 盒曲盍  2年 右左 171/65

群馬県立前橋商業高校
1番 一 金子蒼生  3年 右右 169/65
2番 中 齋藤隼   3年 左左 175/66
3番 二 小池絆   2年 右左 171/60
4番 遊 真藤允宗  3年 右右 175/74
5番 三 渡邉奏磨  3年 右右 170/63
6番 捕 米山泰成  2年 右左 170/81
7番 右 庭野涼介  2年 右右 175/70
8番 投 坂部羽汰  3年 右右 172/69
9番 左 竹川菖悟  3年 右左 170/63


1回表。先攻はクラーク国際記念。
1番・鈴木が四球。無死1塁。
2番・吉田はバントで送る。一死2塁。
3番・新岡が三ゴロ。二死2塁。
4番・中村は二ゴロで3アウト。

前橋商業の先発は坂部羽汰。右上手の技巧派だ。
大きく踏み出して、右肩をぐいっと入れて、
リズミカルにリリースまで持っていく。
腕の振りに一瞬「遅れて出てくる」ような間があっていいですね。
今日の球速は速球系が127〜38キロ。
変化球はスライダーが112〜23キロ。
チェンジアップ(カーブ?)が101〜10キロ。

1回裏。後攻は前橋商業。
1番・金子が遊ゴロ。
2番・齋藤も遊ゴロ。
3番・小池が遊前安打。二死1塁。
4番・真藤はスライダーで空振り三振。3アウト。

クラーク国際記念の先発は新岡歩輝。右の技巧派だ。
上手とスリークォーター、横手を使い分けていますね。
大きく踏み出して、重心も沈めるタイプ。
ただ無理なく上半身が同調して、スムーズにリリースまで持っていく。
前のチームではショートをやっていた万能派で、
運動能力やセンスはいかにも恵まれていそう。
今日の球速は速球が135〜42キロ。
変化球はスライダー、チェンジが112〜26キロ。
主にサイドから投げるカーブが100キロ台。
変化球主体の組み立てで、スライダーもチェンジも質が高い。

2回表。
クラークは5番・麻原が速球で見逃し三振。
6番・高木は二ゴロ。
7番・安部が三ゴロで三者凡退。

2回裏。
前橋商は5番・渡邉が遊ゴロ。
6番・米山は中直。
7番・庭野が右前安打。二死1塁。
8番・坂部は投ゴロで3アウト。

3回表。
クラークは8番・山田が中前安打。無死1塁。
9番・盒兇魯丱鵐箸覗る。一死2塁。
1番・鈴木が右前タイムリー安打。一死1塁。
<クラーク国際記念 1−0 前橋商業>
2番・吉田はセーフティ気味のバント。二死2塁。
3番・新岡がスライダーで空振り三振。攻撃終了。

3回裏。
前橋商は9番・竹川が四球。無死1塁。
1番・金子はバントで送る。一死2塁。
2番・齋藤が二ゴロ。二死3塁。
3番・小池は左前タイムリー安打。二死1塁。
<前橋商業 1−1 クラーク国際記念>
小池は次打者の2球目に二盗失敗。攻撃終了。

4回表。
クラークは4番・中村が中飛。
5番・麻原も中飛。
6番・高木は左中間を破る二塁打。二死2塁。
7番・安部が遊ゴロで3アウト。

4回裏。
前橋商は4番・真藤が左前安打。無死1塁。
5番・渡邉がバントで送る。一死2塁。
6番・米山は遊ゴロ。二死1塁。
7番・庭野が速球で空振り三振。3アウト。

5回表。
クラークは8番・山田が三邪飛。
9番・高橋は一ゴロ。
1番・鈴木が三飛で三者凡退。

5回裏。
前橋商は8番・坂部が二ゴロ。
9番・竹川も二ゴロ。
1番・金子は右前安打。二死1塁。
しかし金子は次打者の初球に二盗失敗。3アウト。

6回表。
クラークは2番・吉田が一ゴロ。
3番・新岡は右飛。
4番・中村がレフト線を破る二塁打。二死2塁。
5番・麻原はスライダーで空振り三振。3アウト。

6回裏。
前橋商は2番・齋藤が遊ゴロ。
3番・小池は中飛。
4番・真藤が左前安打。二死1塁。
5番・渡邉は速球で空振り三振。

7回表。
クラークは6番・高木が四球。無死1塁。
7番・安部は3バント失敗。一死1塁。
8番・山田がバントで送る。二死2塁。
9番・盒兇離ウント2−2から坂部羽汰が暴投。二死3塁。
盒兇錬魁檻欧ら二ゴロ失策で生きる。三塁走者が生還して二死1塁。
<クラーク国際記念 2−1 前橋商業>
盒兇麓‖納圓裡乙緻椶貌鹽霎功。二死2塁。
1番・鈴木は四球。二死1、2塁。
2番・吉田が三ゴロで攻撃終了。

7回裏。
前橋商は6番・米山が一ゴロ。
7番・庭野は遊前安打で出塁。一死1塁。
代打・高橋一輝が二ゴロ。二死2塁。
9番・竹川は内角速球で空振り三振。3アウト。

8回表。
前橋商はこの回から二番手投手に清水大暉を起用する。
清水は背番号11の2年生。190cm・82kgの右腕だ。
長身だけど身のこなしがしなやかで、
バランスが良くて、動きの強さもある。
本当に腕の振りが気持ちいいですね。
真上から投げ下ろす角度も強みだろう。
球筋がバラつくし、物足りない部分はある。
「手足が長くて収まりがつきにくい」という部分は、
敦賀気比高時代の山颯一郎に似ていると思った。
今日の球速は速球が135〜44キロ。
変化球はカーブが109〜16キロ。
これはナックルカーブかな?
他にスライダー、フォークが124〜30キロ。
今日は残念だったけれど、素材はドラフト1位級。

クラークは3番・新岡が死球。無死1塁。
4番・中村はバントで送る。一死2塁。
5番・麻原が右直。タッチアップで二死3塁。
6番・高木は二前タイムリー安打。二死1塁。
<クラーク国際 3−1 前橋商業>
7番・安部が中前安打。二死1,2塁。
8番・山田は三塁線に強烈な打球。
これが失策を誘って一人生還。二死2、3塁。
<クラーク国際 4−1 前橋商業>
9番・盒兇二ゴロ失策で生きる。
三塁走者が生還し、なお二死1、3塁。
<クラーク国際 5−1 前橋商業>
盒兇麓‖納圓僚薺紊貌鹽霎功。二死2、3塁。
1番・鈴木が一塁線を破るタイムリー二塁打。二死2塁。
<クラーク国際 7−1 前橋商業>
2番・吉田は四球。二死1、2塁。

前橋商は清水大暉がここで降板。
三番手投手に川端爽良を起用する。
川端は背番号18の3年生。
167cm・84kgの右腕だ。
今日の球速は速球が120キロ台後半。
変化球はフォーク、チェンジ系が111〜16キロ。
縦変化をひたすら投げていた。
クラーク国際は3番・新岡が右飛で攻撃終了。

8回裏。
前橋商は1番・金子が遊ゴロ。
2番・齋藤は右前安打。一死1塁。
3番・小池が遊ゴロ。二封のみで二死1塁。
4番・真藤は右中間を破る二塁打。二死2、3塁。
真藤允宗はこれで猛打賞。
5番・渡邉が右飛で無得点。

9回表。
クラークは4番・中村が中前安打。無死1塁。
5番・麻原は右前安打。無死1、2塁。

前橋商は川端爽良がここで降板。
四番手投手に須田湧貴を起用する。
須田は背番号10の3年生。174cm・72kgの左腕だ。
速球が120キロ台中盤。

クラークは6番・高木が右飛。タッチアップで一死1、3塁。
7番・安部が遊ゴロ併殺で無得点。

9回裏。
前橋商は6番・宮西が左前安打。無死1塁。
7番・庭野大和が遊ゴロ。二封のみで一死1塁。
代打・谷内煌汰も遊ゴロ。やはり二封で二死1塁。
代打・干川颯大が142キロの外角速球で空振り三振。

新岡歩輝が素晴らしいスタミナを見せて完投。
クラーク国際記念が前橋商を終盤に突き放して2回戦進出を決めている。
前橋商も毎回安打を記録したけれど、「あと1本」が出ず。
あとはクラークが内野の守備力で上回りましたね。

安打   002 101 032 9 四 失
クラーク┃001|000|150┃7 0
前橋商業┃001|000|000┃1 3
安打   111 111 121 10

前橋商業:●坂部、清水、川端、須田
クラーク:○新岡

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は3日目。
1回戦の4試合が組まれている。
今日は朝イチから甲子園球場に来ました。
第1試合は宇部鴻城と花巻東の対戦。
花巻東は注目のスラッガー・佐々木麟太郎がいる。
2年生右腕の小松龍一も見たかった。

宇部鴻城高校
1番 遊 大川快龍   3年 右右 174/76
2番 二 原口一護   2年 右左 171/70
3番 右 笹木天翔   3年 右左 172/76
4番 左 吉村凌河   3年 右左 176/78
5番 一 小林直也   3年 左左 171/72
6番 捕 岡本壮矢   3年 右右 177/71
7番 三 有川壱瑳   2年 右右 170/74
8番 中 高本歩夢   3年 右左 172/70
9番 投 浅田真樹   3年 右右 164/70

花巻東高校
1番 右 久慈颯大   3年 右左 171/73
2番 遊 熊谷陸    3年 右左 175/65
3番 一 佐々木麟太郎 3年 右左 184/113
4番 左 北條慎治   3年 右右 185/82
5番 二 千葉柚樹   3年 右右 181/75
6番 中 広内駿汰   3年 右右 174/78
7番 三 晴山太陽   3年 右左 175/75
8番 投 小松龍一   2年 右左 177/71
9番 捕 小林然    3年 右左 177/75


1回表。先攻は宇部鴻城。
1番・大川がスライダーで見逃し三振。
2番・原口はフォークで空振り三振。
3番・佐々木が一ゴロで三者凡退。

花巻東の先発は小松龍一。右の技巧派だ。
フォームはオーソドックスな上手投げ。
下半身の沈み込み、重心移動は平均的ですね。
左手のグラブを前に伸ばして、両肩を水平に保ち、開きを抑える。
腕は後ろに腕を垂らしてから、しっかり大きく振る。
パワフルな感じはないけど、
リズミカルで無理がなくて、バランスも良い。
今日の球速は速球が133〜42キロ。
変化球はスライダーが118〜28キロ。
フォーク、チェンジが111〜24キロ。
カーブが105〜08キロ。
とにかく変化球のキレ、コマンドが素晴らしい。
パワーやスタミナはこれから付くだろうから、成長が楽しみ。

1回裏。後攻は花巻東。
1番・久慈が遊ゴロ。
2番・熊谷は二ゴロ。
3番・佐々木が左前安打。二死1塁。
4番・北條は三ゴロで3アウト。

宇部鴻城の先発は浅田真樹。右サイドハンドの技巧派だ。
膝を折ってぐいっと重心を沈めて、上半身も前に倒して、
左手を伸ばして左肩をぐいっとに出す。
腕の振りはコンパクトでVの字に折ったまま振り抜く。
今日の球速は速球系が128〜34キロ。
球筋が低くて、ボールが細かく動く。
シュート、カット系の球筋があった。
芯を外して内野ゴロを打たせるタイプだ。
「速球比率」が高いけれど、それは変化球も兼ねている感じですね。
変化球はスライダーが113〜19キロ。

2回表。
宇部鴻城は4番・吉村がフォークで見逃し三振。
5番・小林もフォークで空振り三振。
6番・岡本壮が二ゴロで三者凡退。

2回裏。
花巻東は5番・千葉が三ゴロ。
6番・廣内は遊ゴロ。
7番・晴山が内角速球で空振り三振。三者凡退。

3回表。
宇部鴻城は7番・有川がスライダーで空振り三振。
8番・高本は遊直。
9番・浅田が一邪飛で三者凡退。

3回裏。
花巻東は8番・小松が速球で見逃し三振。
9番・小林は右飛。
1番・久慈が中飛で三者凡退。

4回表。
宇部鴻城は1番・大川が速球で空振り三振。
2番・原口はフォークで見逃し三振。
3番・佐々木が外角速球で見逃し三振。
三者三振で小松龍一は8奪三振に。

4回裏。
花巻東は2番・熊谷が三前安打&悪送球で出塁。無死2塁。
3番・佐々木麟は左前タイムリー安打。無死1塁。
<花巻東 1−0 宇部鴻城>
4番・北條も左前安打。無死1、2塁。
5番・千葉が進塁打の一ゴロ。一死2、3塁。
6番・廣内は中前タイムリー安打。一死1塁。
<花巻東 3−0 宇部鴻城>
7番・晴山が二飛。二死2塁。
8番・小松は遊ゴロで攻撃終了。

5回表。
宇部鴻城は4番・吉村が速球で見逃し三振。
5番・小林は一前安打。一死1塁。
6番・岡本壮が三ゴロ併殺で3アウト。

5回裏。
花巻東は9番・小林が右前安打。無死1塁。
1番・久慈はバントで送る。一死2塁。
2番・熊谷が中飛。二死2塁。
3番・佐々木は申告敬遠で出塁。二死1、2塁。
4番・北條が右中間に運ぶ二塁打。二死2、3塁。
<花巻東 4−0 宇部鴻城>

宇部鴻城は浅田真樹がここで降板。
二番手投手に松成乃馳を起用する。
松成は背番号11の2年生。180cm・78kgの右腕だ。
テイクバックで腕をVの字に折って、突き出すように振る。
重心移動は大きめで、下半身はダイナミックに使える。
バランスが良いし、動きもシャープですね。
今日の球速は速球が138〜41キロ。
変化球はスライダーが120キロ台前半。
2年生でこれだけ投げられれば「プロ注」でしょう。
花巻東は5番・千葉が遊ゴロで攻撃終了。

6回表。
宇部鴻城は7番・有川が内角速球で見逃し三振。
代打・岡本翔が右前安打。一死1塁。
9番・松成は投ゴロ。二死1塁。
1番・大川が四球。二死1、2塁。
2番・原口は左飛で3アウト。

6回裏。
花巻東は6番・廣内が右飛。
7番・晴山は速球で空振り三振。
8番・小松も速球で見逃し三振。

7回表。
宇部鴻城は3番・笹本が右飛。
4番・吉村は四球。一死1塁。
5番・小林が遊飛。二死1塁。
6番・岡本壮の3球目に吉村が二盗失敗。3アウト。

7回裏。
花巻東は9番・小林が三ゴロ。
1番・久慈は一ゴロ。
2番・熊谷が右前安打。二死1塁。
3番・佐々木麟は三前安打。二死1、2塁。
3安打はすべて流し打ちでしたね。
4番・北條が内角速球で見逃し三振。3アウト。

8回表。
宇部鴻城は6番・岡本壮が死球。無死1塁。
代打・岡崎遥希は左前安打。無死1、2塁。
8番・岡本翔は左飛。一死1、2塁。
代打・中原幹太が遊ゴロで二封のみ。二死1、3塁。
1番・大川は二ゴロで無得点。

8回裏。
宇部鴻城はこの回から三番手投手に山口明士を起用する。
山口は背番号18の3年生。
186cm・85kgの右腕だ。
今日の球速は速球系が130〜36キロ。
変化球はスライダーが110〜16キロ。

花巻東は5番・千葉が四球。無死1塁。
6番・廣内はバント失敗の一邪飛。一死1塁。
7番・晴山が中前安打。一死1、3塁。

宇部鴻城はここで山口明士が降板。
四番手投手に吉村凌河を起用する。
吉村は「4番・センター」で起用されていた3年生。
176cm・78kgの右腕だ。
1球だけなので球速等は不詳。

花巻東は8番・小松が初球にスクイズ。
これが投飛になって三塁走者が戻れず併殺。3アウト。

9回表。
宇部鴻城は代打・大坪幹太が死球。無死1塁。
3番・笹本は左前安打。無死1、2塁。

花巻東は好投の小松龍一がここで降板。
二番手投手に葛西陸を起用する。
葛西は背番号16の2年生。168cm・60kgの左腕だ。
今日の球速は速球が126〜28キロ。
変化球はスライダーが116〜19キロ。
横スラが素晴らしいですね。

宇部鴻城は4番・吉村がスライダーで見逃し三振。一死1、2塁。
5番・小林は右前タイムリー安打。送球間に打者が進塁して一死2、3塁。
<花巻東 4−1 宇部鴻城>

花巻東は葛西陸が降板。
三番手投手に中屋敷祐介を起用する。
中屋敷は背番号16の3年生。
183cm・74kgの右サイドハンドだ。
今日の球速は速球が130キロ程度。
スライダーが110キロ台中盤。

宇部鴻城は6番・岡本壮が投ゴロ。二死2、3塁。
7番・谷口は遊ゴロで試合終了。

花巻東が宇部鴻城に4−1で快勝。2回戦進出を決めた。
期待の佐々木麟太郎は3打数3安打1打点。
徹底的に内角低めを攻められたけれど、
3安打ともレフト前に流して「巧さ」を見せた。
小松龍一は8回3分の0で1失点。
被安打4、四死球4、10奪三振という内容でした。
5回以降は明らかに減速していたけれど、
立ち上がりの「快投」が強烈でした。

安打   000 011 012 5 四 失
宇部鴻城┃000|000|001┃1 4 1
花巻東 ┃000|310|00X┃4 2 0
安打   100 420 21  10

花巻東:○小松、葛西、中屋敷
宇部鴻城:●浅田、松成、山口、吉村

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は2日目。
甲子園球場では1回戦の4試合が組まれている。
今日は第2試合から球場にいたけど、
一番楽しみにしていたのがこのカード。
第4試合は徳島商業と愛工大名電の対戦だった。

徳島県立徳島商業高校
1番 中 高木大地 2年 左左 171/63
2番 二 横手亮汰 2年 右左 170/63
3番 右 森口圭太 3年 右左 179/77
4番 三 吉田大馳 2年 右右 175/66
5番 一 下川鏡  3年 右右 175/80
6番 捕 真鍋成憧 3年 右右 172/65
7番 投 森煌誠  3年 右右 183/89
8番 左 日岡聖響 3年 左左 166/64
9番 遊 岸本愛翔 2年 右右 162/59

愛知工業大学名電高校
1番 遊 河田凌太郎 3年 右右 173/71
2番 二 金森洸喜  3年 右左 172/63
3番 左 石見颯真  2年 右左 174/70
4番 右 寺田純平  3年 右右 178/78
5番 三 加藤蒼惟  3年 右左 172/77
6番 一 中村咲斗  3年 右右 175/73
7番 中 宍戸琥一  2年 右左 174/78
8番 投 笹尾日々喜 3年 右左 180/72
9番 捕 秋葉奨太  3年 右右 172/75


1回表。先攻は徳島商。
1番・高木が中前安打。無死1塁。
2番・横手はバントで送る。一死2塁。
3番・森口が右直。
寺田純平が右中間に飛び込んで好捕した。
しかしタッチアップで二死3塁。
4番・吉田は左飛で無得点。

愛工大名電の先発は笹尾日々喜。右上手の技巧派だ。
お尻を後ろに突き出して、上半身を前に倒して、
腰も落とした状態で重心移動をするフォーム。
踏み出しの幅も大きくて、身体を一杯いっぱいに使いますね。
腕は縦振りで、身体の余裕がない状態からでも鋭く振り切れる。
縦変化が良くて「個性」も含めて面白い投手だ。
今日の球速は速球が131〜42キロ。
変化球はフォークが118〜27キロ。
スライダーが113〜24キロ。
70キロ台の超スローカーブも投げていた。

1回裏。後攻は愛工大名電。
1番・河田が遊ゴロ。
2番・金森は中前安打。一死1塁。
3番・石見が速球で空振り三振。二死1塁。
4番・寺田の3球目に金森が二盗成功。二死2塁。
寺田は1−2からカーブで三振振り逃げ。二死1、3塁。
5番・加藤が右前タイムリー安打。
しかし一塁走者は森口の好返球に刺されて攻撃終了。
<愛工大名電 1−0 徳島商業>

徳島商の先発は森煌誠。「ザ・本格派」という大型右腕だ。
初回に先制を許したものの、その後は抜群の内容だった。
夏の徳島県大会は5試合をひとりで投げ切った。
佐々木朗希のように左足を高く持ち上げ、
反動を付けてダイナミックにリリースまで持っていく。
走者がいないときはワインドアップで投げるのは今や少数派ですね。
X脚なのか、膝はインステップ気味なのに、つま先が三塁側に向く。
一般的に考えるとロスの出る下半身の使い方だけど、
膝や足首が柔らかいのか、上半身をしっかり倒しつつグラつかない。
腕はしっかり柔らかく振り抜くけれど、開きはしっかり抑えられている。
今日の球速は速球が137〜47キロ。
最速の147キロは最終回に記録している。
変化球はカーブが116〜22キロ。
スプリットが131〜35キロ。
速球は「伸びてくる」球質だったし、
カーブ、スプリットはいずれも超高校生級。
あと県大会でも証明したようにタフで、
球速やボールの質が終盤まで一定していた。
プロ志望なら2位・3位で指名が来るレベルですね。

2回表。
徳島商は5番・下川が左飛。
6番・真鍋は死球。一死1塁。
7番・森煌が一飛。二死1塁。
8番・日岡は左前安打。二死1、2塁。
9番・岸本が遊ゴロで3アウト。
三塁手が弾いた打球を河田凌太郎がカバーしてよく刺した。

2回裏。
愛工大名電は6番・中村がカーブで見逃し三振。
7番・宍戸は一ゴロ。
8番・笹尾が左飛で三者凡退。

3回表。
徳島商は1番・高木が右前安打。無死1塁。
2番・横手はフォークで空振り三振。高木が同時に二盗を決めて一死2塁。
3番・森口が右前安打。一死1、3塁。
4番・吉川は速球で見逃し三振。二死1、3塁。
5番・下川の2球目に森口が二盗成功。二死2、3塁。
下川は右前タイムリー安打。二死1塁。
<徳島商業 2−1 愛工大名電>
6番・真鍋が死球。二死1、2塁。
7番・森煌はフォークで空振り三振。攻撃終了。

3回裏。
愛工大名電は9番・秋葉がカーブで見逃し三振。
1番・河田は二飛。
2番・金森が二ゴロで三者凡退。

4回表。
徳島商は8番・日岡が二ゴロ。
9番・岸本は一ゴロ。
1番・高木が遊飛で三者凡退。

4回裏。
愛工大名電は3番・石見が左前安打。無死1塁。
4番・寺田は左直。一死1塁。
5番・加藤の3球目に石見が二盗失敗。二死無走者。
加藤は四球を選ぶ。二死1塁。
6番・中村が右前安打。二死1、3塁。
中村は次打者の初球に二盗成功。二死2、3塁。
しかし7番・宍戸が3連続スプリットで空振り三振。

5回表。
徳島商は2番・横手が二ゴロ。
3番・森口は遊ゴロ。
4番・吉田が中前安打。二死1塁。
5番・下川は遊ゴロで3アウト。

5回裏。
愛工大名電は8番・笹尾が三ゴロ。
9番・秋葉はカーブで空振り三振。
1番・河田が捕ゴロで三者凡退。

6回表。
徳島商は6番・真鍋が右飛。
7番・森煌はスライダーで空振り三振。
8番・日岡が二ゴロで三者凡退。

6回裏。
愛工大名電は2番・金森が一ゴロ。
3番・石見はカーブで空振り三振。
4番・寺田がスプリットで空振り三振。三者凡退。

7回表。
徳島商は9番・岸本がセーフティバント成功。三前安打で無死1塁。
1番・高木のバントも捕前安打になる。無死1、2塁。
2番・横手がバント。一死2、3塁。
3番・森口は三飛。二死2、3塁。
4番・吉田が遊ゴロで無得点。

7回裏。
愛工大名電は5番・加藤が遊ゴロ。
6番・中村は三ゴロ。
代打・小島大和が中前安打。二死1塁。
8番・笹尾の4球目に代走・角大和が二盗成功。二死2塁。
しかし笹尾はスプリットで空振り三振。3アウト。

8回表。
徳島商は5番・下川がフォークで空振り三振。
6番・真鍋は中飛。

愛工大名電は7番・森煌のカウント2−2で笹尾日々喜が降板。
二番手投手に大泉塁翔を起用する。
大泉は背番号10の2年生。171cm・68kgの左腕だ。
今日の球速は速球系が133〜39キロ。
変化球はスライダーが123〜30キロ。
カーブが80キロ台後半。
高速の横スラがいいですね。
右打者の内角にきっちり投げ込めるのも好印象だった。

徳島商は7番・森煌が右中間に運ぶ二塁打。二死2塁。
8番・日岡は四球。二死1、2塁。
9番・岸本が右直で無得点。

8回裏。
愛工大名電は代打・尾藤晃誠が遊ゴロ。
1番・河田はスプリットで空振り三振。
2番・金森が一ゴロで三者凡退。

9回表。
徳島商は1番・高木が投ゴロ。
2番・横手は二ゴロ。
3番・森口が遊ゴロで三者凡退。

9回裏。
愛工大名電は3番・石見が左飛。
4番・寺田は二ゴロ。
5番・加藤が左飛で三者凡退。

ここで試合終了。
徳島商は森煌誠が9回1失点の完投勝利。
被安打5、四死球1で、球数は111。
10奪三振も含めて、我々を唸らせる内容でした。

安打    113 010 210 9 四 失
徳島商業 ┃002|000|000┃2 3 0
愛工大名電┃100|000|000┃1 1 0
安打    200 200 100 5

愛工大名電:●笹尾、大泉
徳島:○森煌

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は2日目。
甲子園球場では1回戦の4試合が組まれている。
第2試合は英明と智辯学園の対戦だった。

英明高校
1番 遊 鈴木昊   2年 右左 166/65
2番 右 平見歩舞  2年 左左 173/60
3番 左 百々愛輝  2年 左左 174/70
4番 中 寿賀弘都  3年 左左 180/80
5番 捕 中浦浩志朗 3年 右右 177/82
6番 一 大島陵翔  3年 右左 170/67
7番 二 尾中亮太  3年 右左 167/62
8番 三 清家準   2年 右右 177/68
9番 投 下村健太郎 3年 右右 173/68

智辯学園高校
1番 右 松本大輝  3年 右左 181/90
2番 中 山家拓人  3年 右右 173/67
3番 遊 中山優月  3年 右左 176/73
4番 一 池下春道  3年 左左 173/72
5番 左 川原崎太一 3年 右左 176/75
6番 二 知花琉綺亜 2年 右右 180/82
7番 三 近藤大輝  1年 右左 174/68
8番 捕 高良鷹二郎 3年 右右 178/79
9番 投 田中謙心  1年 右右 178/69


1回表。先攻は英明。
1番・鈴木が高め速球で空振り三振。
2番・平見は四球。一死1塁。
3番・百々が一邪飛。二死1塁。
4番・寿賀の2球目に平野が二盗成功。二死2塁。
寿賀は二ゴロで3アウト。

智弁学園の先発は田中謙心。右上手の本格派だ。
何しろ1年生だし、身体はまだ細い。
筋力的にも非力な感じがにじみ出ている。
一方で「筋が良いな」「伸びしろあるな」というタイプでもある。
ただバランスよく、身体を無理なくしっかり使える。
大きく踏み出しして、右腕をしっかり振り切れる。
今日の球速は速球が127〜34キロ。
変化球はスライダーが116〜24キロ。

1回裏。後攻は智辯学園。
1番・松本が左飛。
2番・山家は遊ゴロ。
3番・中山が中飛で三者凡退。

英明の監督は下村健太郎。右サイドの技巧派だ。
腕の振りは横だけど、上半身はほぼ直立した状態からリリースする。
踏み出しはやや大きめだけど、ただ「ねじり」「ひねり」が入らない。
脱力した状態から「手投げ」でボールを投げる変則派だ。
今日の球速は119〜27キロ。
この速度帯でシンカー気味に動くのが彼の強み。
変化球はスライダー、チェンジが110〜15キロ。
カーブが97〜106キロ。

2回表。
英明は5番・中浦が三ゴロ。
6番・大島は遊前安打。一死1塁。
7番・尾中が三邪飛。二死1塁。
8番・清家は左前安打。二死1、2塁。
9番・下村が中前タイムリー安打。二死1、3塁。
<英明 1−0 智辯学園>
1番・鈴木は二ゴロで攻撃終了。

2回裏。
智辯学園は4番・池下が中前安打。無死1塁。
5番・川原崎は右中間を破るタイムリー二塁打。無死2塁。
<智辯学園 1−1 英明>
6番・知花がバント。一死3塁。
7番・近藤は四球。一死1、3塁。
8番・高良が左犠飛。二死1塁。
<智辯学園 2−1 英明>
代打・佐坂悠登が左飛で攻撃終了。

3回表。
智辯学園はこの回から二番手投手に藤田健人を起用する。
藤田は背番号10の3年生。178cm・74kgの右腕だ。
今日の球速は速球が132〜36キロ。
変化球はスライダー、チェンジが116〜22キロ。

英明は2番・平見が遊前安打。無死1塁。
3番・百々は左飛。一死1塁。
4番・寿賀が右越えのタイムリー三塁打。一死3塁。
<英明 2−2 智辯学園>
5番・中浦は2球目にスクイズ成功。二死無走者。
<英明 3−2 智辯学園>
6番・大島が右前安打。二死1塁。
7番・尾中は死球。二死1、2塁。
8番・清家が右飛で攻撃終了。

3回裏。
智辯学園は1番・松本が右飛。
2番・山家は三ゴロ。
3番・中山が左前安打。二死1塁。
4番・池下の5球目に下村健太郎が暴投。二死2塁。
池下は四球。二死1、2塁。

英明はここで下村健太郎が降板し、レフトの守備へ移動。
レフトの百々愛輝がセンターに移り、
「4番・センター」の寿賀弘都がマウンドに向かう。
寿賀は3年生。180cm・80kgの左腕だ。
ややスリークォーター気味で、少し一塁側にインステップする。
リリースの瞬間に上半身がぐっと打者に寄るので迫力がありますね。
テイクバックはしっかり畳んでコンパクトに振り抜く。
本職は野手だけど、ただ投手としてもかなり魅力的な才能だ。
今日の球速は速球が132〜41キロ。
変化球はスライダーが121〜28キロ。
カーブが113〜16キロ。

智辯学園は5番。川原崎が二ゴロ。3アウト。

4回表。
智辯学園はこの回から三番手投手に中山優月を起用する。
中山は「3番・ショート」で起用されていた3年生。
176cm・73kgの右腕だ。
真上から叩きつける本格派ですね。
前へ引っ張られるようなイメージで、重心移動が大きめ。
躍動感のある、全身を使えるフォームだ。
運動能力の高さが、そのまま投手としても生かされている。
今日の球速は速球が133〜42キロ。
変化球は大小のスライダー、フォークが115〜31キロ。

英明は9番・下村が右飛。
1番・鈴木はフォークで空振り三振。
2番・平見が左前安打。二死1塁。
3番・百々は右前安打。二死1、2塁。
4番・寿賀が左飛で3アウト。

4回裏。
英明は下村健太郎がマウンドに戻る。
寿賀弘都がワンポイント起用だったということですね。
英明はこれから「下村→寿賀→下村」の無限ループを開始していく。

智辯学園は6番・知花が三前安打。無死1塁。
7番・近藤は死球。無死1、2塁。
8番・高良がセーフティ気味のバント。
下村健太郎の三塁送球は野選となった。無死満塁。
9番・西川煌大が左前安打。なお無死満塁。
<智辯学園 3−3 英明>

英明は下村健太郎が本日2度目の降板。
寿賀弘貴が本日2度目の登板に向かう。

智辯学園は1番・松本がスライダーで空振り三振。一死満塁。
2番・山家が左犠直。三塁走者が生還して二死1、2塁。
<智辯学園 4−3 英明>
3番・中山は二前安打。二死満塁。
4番・池下がスライダーで見逃し三振。攻撃終了。

5回表。
英明は5番・中浦が外角速球で見逃し三振。
6番・大城は左前安打。一死1塁。
7番・尾中が四球。一死1、2塁。
8番・清家は二ゴロで二封のみ。二死1、3塁。
9番・下村が右前タイムリー安打。二死1、3塁。
<英明 4−4 智辯学園>
1番・鈴木は左越えのタイムリー三塁打。二死3塁。
<英明 6−4 智辯学園>
2番・平見が二ゴロで攻撃終了。

5回裏。
智辯学園は5番・川原崎が遊飛。
6番・知花は左飛。
7番・近藤が速球で空振り三振。三者凡退。

6回表。
英明は3番・百々が右越え二塁打。無死2塁。
4番・寿賀は二ゴロ。一死3塁。
5番・中浦がフォークで空振り三振。二死3塁。
6番・大島もフォークで無得点。

6回裏。
智辯学園は8番・高良が四球。無死1塁。
9番・西川は四球。無死1、2塁。
1番・松本がスライダーで空振り三振。一死1、2塁。
2番・山家が遊ゴロで無得点。

7回表。
英明は7番・尾中は中前安打。無死1塁。
8番・清家がバント。一死2塁。
9番・下村は四球。一死1、2塁。
1番・鈴木も四球。一死満塁。
2番・平見が投ゴロ併殺で無得点。

7回裏。
智辯学園は3番・中山が遊ゴロ。
鈴木昊が強烈な当たりをよく処理した。
4番・池下は死球。一死1塁。
5番・川原崎が左飛。二死1塁。
6番・知花は中前安打。二死1、3塁。
7番・近藤が四球。二死満塁。
8番・高良は二ゴロで無得点。

8回表。
英明は3番・百々が中前安打。無死1塁。
4番・寿賀は右前安打。無死1、2塁。
5番・中浦の4球目に走者が重盗。三塁で刺されて一死2塁。
中浦はスライダーで空振り三振。二死2塁。
6番・大島が遊前安打。二死1、3塁。
大島は次打者の初球に二盗成功。二死2、3塁。
しかし7番・尾中が一ゴロで無得点。

8回裏。
英明はこの回から下村健太郎が本日3度目の登板。
智辯学園は9番・西川が死球。無死1塁。

英明は下村健太郎が降板し、寿賀弘都が3度目の登板をする。
智辯学園は1番・松本が四球。無死1、2塁。
2番・山家はバントで送る。一死2、3塁。
3番・中山が死球。一死満塁。
4番・池下の4球目に寿賀弘都が暴投。
三塁走者が生還し、なお一死2、3塁。
<英明 6−5 智辯学園>
池下はスライダーで空振り三振。二死2、3塁。
5番・川原崎は投ゴロで攻撃終了!

9回表。
英明は8番・清家が遊ゴロ。
9番・下村は右前安打。一死1塁。
1番・鈴木がバント。二死1塁。
2番・平見は死球。二死1、2塁。
3番・百々が中飛で無得点。

9回裏。
英明はこの回から下村健太郎がこの試合4回目の登板。

智辯学園は6番・知花が右中間を破る三塁打。無死3塁。
7番・山漣音は三ゴロ。走者動けず一死3塁。
8番・高良が四球。一死1、3塁。
9番・石川は死球。一死満塁。

英明は下村健太郎が降板。
寿賀弘都がこの日5度目の登板をした。

智辯学園は1番・松本が3−1から逸し段塁の死球。一死満塁。
<智辯学園 6―6 英明>
2番・山家がスライダーで見逃し三振。二死満塁。
3番・中山は強烈な右直で勝ち越せず。攻撃終了。

試合は9回を終えて6−6で決着つかず。
10回からはタイブレークに突入する。
攻撃は継続打順だが「無死1、2塁」から開始される方式だ。

10回表。
英明は4番・寿賀は強烈な一直。
「抜ければ」という当たりだったが一死1、2塁。
6番・中浦はスライダーで空振り三振。二死1、2塁。
7番・大島が中飛で無得点。

10回裏。
智辯学園は4番・池下がバント成功。一死2、3塁。
5番・谷口が2球目にスクイズ。
下村健太郎はグラブトスを試みたが、
タッチプレーだったこともあり間一髪セーフ!
<智辯学園 7―6 英明>

ここで「乱戦」が終了。
智辯学園は被安打17本と苦しんだが、
中山優月が4回からリリーフしてよく耐えた。
ただ英明打線、3人が猛打賞ですね。

安打   033 231 131 0 17 四 失
英明  ┃012|030|000|0┃6 6 0
智辯学園┃020|200|011|1X┃7 13 0
安打   021 300 101 0 8

智辯学園:田中、藤田、○中山
英明:下村、寿賀、下村、寿賀、下村、寿賀、下村、●寿賀

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は本日が2日目。
甲子園球場では1回戦の4試合が組まれている。
一昨日から関西に来て、チケットも確保してあった。
ただ原稿も書かなきゃいけないので、今日は第2試合から現場へ。
履正社と鳥取商の対戦を見た。

履正社高校
1番 中 西稜太   3年 右左 173/74
2番 遊 森澤拓海  3年 右左 170/70
3番 右 近澤賢虎  2年 右右 166/65
4番 三 森田大翔  3年 右右 179/70
5番 左 西田大志  3年 左左 171/69
6番 投 増田壮   3年 左左 170/71
7番 一 小川輝   3年 右左 169/58
8番 捕 野上隼人  3年 右右 170/70
9番 二 只石琉人  3年 右右 166/59

鳥取県立鳥取商業高校
1番 遊 羽根勘太  3年 右右 174/70
2番 二 木下晴輝  3年 右右 175/70
3番 一 段田頼輝  2年 右右 172/70
4番 左 山下佳佑  3年 右右 171/68
5番 右 青木一真  2年 右右 175/60
6番 三 福田翔   1年 右左 170/62
7番 中 金山将大  3年 右右 171/80
8番 投 山根汰三  3年 右右 174/70
9番 捕 岡垣昂佑  3年 右左 169/71


1回表。先攻は履正社。
1番・西が右前安打。無死1塁。
2番・森澤はバントで送る。一死2塁。
3番・近澤が四球。一死1、2塁。
4番・森田は内角速球を引っ張る3ラン本塁打。
<履正社 3−0 鳥取商業>
5番・西田が中前安打。一死1塁。
西田は次打者の3球目に二盗失敗。二死無走者。
6番・増田は遊前安打。二死1塁。
7番・小川が左前安打。二死1、2塁。
8番・野上は左飛で攻撃終了。

鳥取商の先発は山根汰三。右上手の技巧派だ。
走者がいないときは軸足を伸ばして背中も立てて上下の角度をつける。
走者がいるときは上下動を入れず、少し抑えたフォームになる。
ただ胸を張って叩きつける縦振りは変わらない。
今日の球速は速球が128〜35キロ。
変化球はフォーク、スライダーが109〜18キロ。
カーブが104〜10キロ。
フォームには「本格派っぽさ」があるけれど、
強みは縦変化の鋭さですね。
初回は打ち込まれたけど、2回以降は持ち味を出していた。

1回裏。後攻は鳥取商業。
1番・羽根が速球で空振り三振。
2番・木下はチェンジで空振り三振。
3番・段田が二ゴロで三者凡退。

履正社の先発は増田壮。左の技巧派だ。
背番号1だけど、こちらが二番手かな?
何しろ大阪府大会では福田幸之介が素晴らしかった。
足を大きく高く蹴り上げて、
ねじりを入れてから横回旋でリリースまでもっていく。
重心移動も大きめで、下半身の使い方はダイナミックだ。
ただ上半身は程よく脱力していて、腕の振りもコンパクト。
無理なくまとまっていて、制球も安定していた。
今日の球速は速球が128〜39キロ。
変化球はスライダー、チェンジが108〜17キロ。
チェンジアップが本当に素晴らしいですね。

2回表。
履正社は9番・只石が四球。無死1塁。
1番・西は投ゴロで二封のみ。一死1塁。
2番・森澤がフォークで空振り三振。二死1塁。
3番・近澤は遊ゴロで3アウト。

2回裏。
鳥取商は4番・山下がチェンジで空振り三振。
5番・青木はスライダーで空振り三振。
6番・福田が三邪飛で三者凡退。

3回表。
履正社は4番・森田が左飛。
5番・西田は一ゴロ。
6番・増田が中前安打。二死1塁。
7番・小川は左直で3アウト。

3回裏。
鳥取商は7番・金山が中飛。
8番・山根は四球。一死1塁。
9番・岡垣が空振り三振&二盗失敗で3アウト。

4回表。
履正社は8番・野上が中前安打。無死1塁。
9番・只石はバントで送れずフォークで空振り三振。一死1塁。
1番・西の2球目に山根汰三が暴投。一死2塁。
西は左飛で二死3塁。
2番・森澤が一ゴロで3アウト。

4回裏。
鳥取商は1番・羽根が二ゴロ。
2番・木下も二ゴロ。
3番・段田が遊ゴロで三者凡退。

5回表。
履正社は3番・近澤が三ゴロ。
4番・森田は二ゴロ。
5番・西田が四球。二死1塁。
6番・増田は三塁線を破る二塁打。二死2、3塁。

鳥取商は山根汰三がここで降板し、レフトに移動。
「4番・レフト」の山下佳佑が二番手投手に起用される。
山下は背番号11の3年生。
171cm・68kgの右サイドハンドだ。
今日の球速は速球が123〜32キロ。
変化球はシンカーが112〜15キロ。
スライダーが114〜22キロ。
履正社は7番・小川が投ゴロで無得点。

5回裏。
鳥取商は4番・山下が右飛。
5番・青木が右前安打。一死1塁。
鳥取商はこれが本日初安打。
6番・福田がバント失敗の投飛。二死1塁。
7番・金山は遊ゴロで3アウト。

6回表。
履正社は8番・野上が二ゴロ。
9番・只石は三ゴロ。
1番・西が一ゴロで三者凡退。

6回裏。
鳥取商は8番・山根が左前安打。無死1塁。
9番・岡垣はバント失敗の投ゴロ。一死1塁。
1番・羽根がチェンジで空振り三振。二死1塁。
2番・木下もチェンジで空振り三振。3アウト。

7回表。
履正社は2番・森澤が中前安打。無死1塁。
3番・近澤はバント成功。一死2塁。
4番・森田が死球。一死1、2塁。
5番・西田はライト線を破るタイムリー二塁打。一死2、3塁。
<履正社 4−0 鳥取商>

鳥取商は山下佳佑がここで降板。
三番手投手荒川真裕を起用する。
荒川は背番号11の3年生。168cm・76kgの右腕だ。
今日の球速は速球が121〜26キロ。
変化球はチェンジアップが101〜07キロ。
スライダーが114〜18キロ。

履正社は6番・増田が中前タイムリー安打。一死1塁。
<履正社 6−0 鳥取商>
7番・小川が一直併殺で攻撃終了。

7回裏。
鳥取商は3番・段田が139キロの速球で空振り三振。
4番・山下が中前安打。一死1塁。
5番・青木は左前安打。一死1、2塁。
6番・福田が二ゴロで二封のみ。二死1、3塁。
7番・金山は遊ゴロで無得点。

8回表。
履正社は8番・野上が中直。
代打・坂根葉矢斗は三ゴロ。
1番・西が遊前安打&悪送球で生きる。二死2塁。
2番・森澤は三ゴロで3アウト。

8回裏。
履正社はこの回から二番手投手に福田幸之介を起用する。
副題は背番号10の3年生。180cm・77kgの左腕だ。
少し重心を沈めて、スリークォーター気味の角度から腕を振る。
増田と同様にテイクバックで畳み、コンパクトに腕を使うタイプだ。
今日の球速は速球が133〜43キロ。
この速度帯でチェンジ、スライダーが混ざっていたかもしれない。
大阪府大会では150キロを出したらしいけれど、
今日はそこまで出ていなかった。

鳥取商は代打・石賀敦佳が死球で生きる。無死1塁。
9番・岡垣は外角速球で空振り三振。一死1塁。
1番・羽根が右直。二死1塁。
2番・木下は左前安打。二死1、2塁。
3番・段田が遊ゴロで3アウト。

9回表。
鳥取商はこの回から山下佳佑がマウンドに戻った。

履正社は3番・近澤が捕邪飛。
4番・森田は一飛。
5番・西田が速球で空振り三振。三者凡退。

9回裏。
履正社はこの回から三番手投手に高木大希を起用する。
高木は背番号11の2年生。172cm・70kgの右腕だ。
大柄ではないけれどパワフルだし、リリースの鋭さが抜群ですね。
今日の球速は速球が141〜47キロ。
変化球はカーブが109〜14キロ。

鳥取商は4番・山下が三ゴロ。
5番・青木は二ゴロ。
6番・福田が外角速球147キロで見逃し三振。試合終了。

履正社が鳥取商に完勝。2回戦進出を決めている。

安打  501 110 310 12 四 失
履正社┃300|000|300┃6 4 0
鳥取商┃000|000|000┃0 2 1
安打  000 011 210 5

鳥取商:●山根、山下、荒川、山下
履正社:○増田、福田、高木

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会が本日開幕。
初日は甲子園球場で開会式と3試合が行われる。
自分は昨秋、今春と結構見たから「夏はほどほどに」と思っていた。
ただ地区大会の勝ち上がりを見ると春は出ていないチームが多い。
今年に入って台頭してきたような人材もいる。
というわけでしばらく関西に入り浸って、「趣味の高校野球観戦」に勤しみます。

大会初日の第1試合は土浦日大と上田西の対戦。
上田西のショート横山聖哉はプロ注ですね。
登録は「173cm・63kg」だけど、
今は大きくなって「180cm・81kg」らしい。

土浦日本大学高校
1番 二 中本佳吾  2年 右左 174/74
2番 左 太刀川幸輝 3年 右右 174/75
3番 遊 後藤陽人  3年 右左 178/76
4番 中 香取蒼太  3年 右右 176/77
5番 一 松田陽斗  3年 右右 178/80
6番 三 鈴木大和  3年 右左 170/70
7番 捕 塚田歩生真 3年 右右 174/75
8番 投 藤本士生  3年 左左 180/83
9番 右 大井駿一郎 2年 右右 178/72

上田西高校
1番 左 中村太軌  3年 右左 173/73
2番 中 黒岩大都  3年 右右 179/70
3番 遊 横山聖哉  3年 右左 173/63
4番 二 小林遼太郎 3年 右右 168/63
5番 三 片平結絆  3年 右右 165/57
6番 右 木次志颯  3年 右左 171/60
7番 一 井出涼太  3年 左左 182/87
8番 捕 岩下俊輔  2年 右右 173/73
9番 投 権田成也  3年 右左 178/67


1回表。先攻は土浦日大。
1番・中本が四球。無死1塁。
2番・太刀川はバント失敗。二封で一死1塁。
3番・後藤の3球目に太刀川が二盗成功。一死2塁。
後藤はフォークで空振り三振。二死2塁。
4番・香取が遊ゴロで3アウト。

上田西の先発は権田成也。右上手の技巧派だ。
躍動感のある、バネのあるフォームがいいですね。
上半身や腕をねじる、後ろへ引く動きはほとんどない。
Vの字のトップを作ってシャープに振り切る。
勢いよく踏み出して、上半身がぐいっと前に乗り出す。
激しい部分、抑えた部分が同居しているフォームだ。
今日の球速は速球が134〜43キロ。
変化球はスライダーが118〜29キロ。
フォークが123〜31キロ。
カーブが103〜11キロ。
高校生にしては変化球比率がかなり高くて、
フォークはキレが素晴らしかった。
高卒プロは難しいと思うけど、「その先」はあり得る人材だと思った。

1回裏。後攻は上田西。
1番・中村が遊前安打。無死1塁。
2番・黒岩はバントで送る。一死2塁。
3番・横山が中飛。二死2塁。
4番・小林遼も中飛で3アウト。

土浦日大の先発は藤本士生。左の技巧派だ。
すーっと踏み出して横回旋でリリースまで持っていく。
上下動がほとんどなくて、ギリギリまで半身を保つ抑えたフォーム。
腕の振りもかなりコンパクトで「出どころ」が見えにくい。
今日の球速は速球が129〜38キロ。
低めの球筋でスーッと伸びてくるのが良い。
制球も高校生にてしてはかなりハイレベル。
変化球はチェンジ、カーブが102〜11キロ。
スライダー、ツーシームが117〜24キロ。
彼も変化球比率の高いタイプですね。

2回表。
土浦日大は5番・松田がバックスクリーンに打ち込むソロ本塁打!
<土浦日大 1−0 上田西>
6番・鈴木は右前安打。無死1塁。
鈴木は次打者の2球目に二盗成功。
7番・塚原がスライダーで空振り三振。一死2塁。
8番・藤本はフォークで空振り三振。二死2塁。
9番・大井もフォークで空振り三振。攻撃終了。

2回裏。
上田西は5番・片平が三ゴロ。
6番・木次は投ゴロ。
7番・井出が中飛で三者凡退。

3回表。
土浦日大は1番・中本が遊直。
2番・太刀川は中前安打。一死1塁。
太刀川が次打者の3球目に二盗成功。一死2塁。
3番・後藤が右前安打。一死1、3塁。
木次志颯の本塁返球が素晴らしかった。
4番・香取の初球に後藤が二盗成功。一死2、3塁。
香取の3球目に権田成也が暴投。
三塁走者が生還してなお一死3塁。
<土浦日大 2−0 上田西>
5番・香取はフォークで空振り三振。二死3塁。
6番・松田が四球。二死1、3塁。
7番・鈴木は三邪飛で攻撃終了。

3回裏。
上田西は8番・岩下がカーブで空振り三振。
9番・権田は二ゴロ。
1番・中村も二ゴロで三者凡退。

4回表。
土浦日大は7番・塚原が遊ゴロ。
8番・藤本は三邪飛。
9番・大井が中飛で三者凡退。

4回裏。
上田西は2番・黒岩が四球。無死1塁。
3番・横山は3−2から高く打ち上げる一邪飛。
しかしこれは風に流されてファーストが取れない。
横山は速球で空振り三振。黒岩が二盗を決めて一死2塁。
4番・小林遼が右中間に運ぶタイムリー二塁打。一死2塁。
<土浦日大 2−1 上田西>
5番・片平は左前安打。一死1、3塁。
6番・木次が3球目にスクイズ成功。二死2塁。
<上田西 2−2 土浦日大>
7番・井出はスライダーで空振り三振。攻撃終了。

5回表。
土浦日大は1番・中本が三飛。
2番・太刀川は遊ゴロ。
3番・後藤が二飛で三者凡退。

5回裏。
上田西は8番・岩下が遊ゴロ。
代打・室賀公貴は空振り三振。
1番・中村が投ゴロで三者凡退。

6回表。
上田西はこの回から二番手投手に服部朔矢を起用する。
服部は背番号10の3年生。182cm・76kgの左腕だ。
打者に背中を見せて、大きな横回旋からリリースに持っていく。
長野県大会では権田成也とほぼ同じイニングを投げている。
今日の球速は速球が127〜35キロ。
変化球はスライダーが109〜18キロ。
チェンジが119〜22キロ。

土浦日大は4番・香取が死球。無死1塁。
5番・松田は二直。一死1塁。
6番・鈴木が投飛。二死1塁。
7番・塚原は右前安打。二死1、2塁。
8番・藤本が二ゴロで3アウト。

6回裏。
上田西は2番・黒岩が三ゴロ。
3番・横山が一ゴロ。
4番・小林遼は左前安打。二死1塁。
5番・片平が右飛で3アウト。
この直後に土浦日大のセンター香取蒼太が担架で運ばれる。
おそらく「足を攣った」症状で、そのまま交代した。

7回表。
土浦日大は9番・大井が中飛。
1番・中本は二ゴロ。
2番・太刀川が四球。二死1塁。
3番・後藤は右飛で3アウト。

7回裏。
上田西は6番・木次が二前安打。無死1塁。
7番・井出は送らずに右直。一死1塁。
8番・岩下の3球目に木次が二盗成功。一死2塁。
岩下は1−2から空振り三振に倒れるが木次は三盗成功。二死3塁。
9番・服部がスライダーで空振り三振。3アウト。

8回表。
土浦日大は4番・伊藤智一が遊飛。
5番・松川が四球。一死1塁。
6番・鈴木は遊ゴロ。二死2塁。
7番・塚原がスライダーで空振り三振。3アウト。

8回裏。
上田西は1番・中村が中飛。
2番・西尾静流も中飛。
3番・横山が中前安打。二死1塁。

土浦日大はここで藤本土生が降板。
二番手投手に伊藤彩斗を起用する。藤本は一塁の守備に入った。
伊藤は背番号10の3年生。173cm・73kgの右腕だ。
今日の球速は速球が136,7キロ。
変化球はスライダー、フォークが116〜20キロ。
スライダーのキレが抜群でした。

上田西は4番・小林遼が速球で見逃し三振。
スライダー2球で追い込んで、最後は外角低めに速球を投げ込んだ。

9回表。
土浦日大は8番・藤本が遊ゴロ。
9番・大井は二前安打。一死1塁。
1番・中本がバントで送る。二死2塁。 
2番・太刀川は右前安打。
二塁走者は本塁を突くが、ライトからの返球で刺された。3アウト。
ここも木次志颯の好返球でした。

9回裏。
上田西は5番・片平がスライダーで空振り三振。
6番・木次は遊前安打。一死1塁。
木次は次打者の2球目に二盗成功。一死2塁、
7番・井出が速球で空振り三振。二死2塁。
8番・岩下は申告敬遠で出塁する。二死1、2塁。
9番・小林誓悟が一飛で無得点。

試合は9回を終えて2−2で決着つかず。
10回からタイブレークに入る。
継続打順だが、攻撃は無死1、2塁から。

10回表。
上田西はこの回から三番手投手に滝沢一樹を起用する。
滝沢は背番号11の3年生。178cm・72gの右腕だ。
今日の球速は速球が135〜39キロ。
変化球はスライダー、フォークが117〜22キロ。

土浦日大は3番・後藤がバント失敗の捕邪飛。一死1,2塁。
4番・伊藤智の2球目に滝沢が暴投。一死2、3塁。
伊藤智は四球。一死満塁。
代打・飯田将生が左前タイムリー安打。一死満塁。
<土浦日大 3−2 上田西>
6番・鈴木は投ゴロで本封のみ。二死満塁。
7番・塚原も左前タイムリー安打。二死満塁。
<土浦日大 4−2 上田西>
8番・藤本が右前タイムリー安打。二者が生還して二死1、2塁。
<土浦日大 6−2 上田西>
9番・大井も左前タイムリー安打。二死1、2塁。
<土浦日大 7−2 上田西>
1番・中本も左前安打。二死満塁。
2番・太刀川もやはり左前タイムリー安打。二死満塁。
<土浦日大 8−2 上田西>

上田西は滝沢一樹がここで降板。
四番手投手に瀬山皓登を起用する。
瀬山は背番号18の3年生。
177cm・68kgの右サイドハンドだ。
110キロ台後半のスライダーを投げていた。
土浦日大は3番・後藤が二ゴロで攻撃終了。

10回裏。
土浦日大は先発の左腕・藤本士生がマウンドに戻る。

上田西は1番・橋詰利来がチェンジで空振り三振。一死1、2塁。
代打・田島勇輝がチェンジで空振り三振。
暴投で一二塁走者が進塁。ただ振り逃げは認められず二死2、3塁。
3番・横山の初球に藤本士生が暴投。三塁走者が生還し、二死3塁。
横浜は一ゴロで試合終了。

土浦日大がタイブレークで突き放して初戦を突破。
木次志颯が盗塁、送球で光っていましたね。

安打   022 001 002 6 13 四 失
土浦日大┃011|000|000|6┃8 6 0
上田西 ┃000|200|000|1┃3 2 0
安打   100 201 111 0 7

上田西:権田、服部、●滝沢、瀬山
土浦日大:藤本、○伊藤彩、藤本

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「翔び立て若き翼 北海道総体 2023」ということで、
29日(土)と30日(日)はふらっと北海道に来ました。
土曜は「きたえーる」でバスケットボールの準決勝を取材して、
日曜は旭川で男子サッカーを見ます。
会場は市内5箇所、8ピッチに分散している。
最初は1箇所でじっくり見ようと思っていけど、
会場を移動しても見たいカードがあった。

9時半開始の「尚志×徳島市立」がまず見たくて、
あと14時開始の「米子北×東福岡」をどうしても見たかった。
ただ後者のカードは会場が「カムイの杜公園」で、アクセスが良くない。
旭川市内は路線バスが整備されているけれど、バス停から2キロくらい歩く。
「レンタサイクルにしようか」「雨の予報だからタクシーにするか」
というようなことを考えていたら、
この会場だけ旭川駅前からシャトルバスが出ていると判明。
駅前まで戻ってラーメンを食べてお茶をして、
改めて「カムイの杜」に出直すことにした。

米子北、東福岡はいずれも「プレミアWEST」の所属。
米子北は7位、東福岡は8位で前半戦を終えている。
この大会は米子北が1回戦シード。
東福岡は海星(三重)とのPK戦を制して勝ち上がってきた。

米子北高校
GK  1 尾崎巧望  3年 176/67 セレッソ大阪 和歌山U-15
DF  2 梶磨佐志  3年 176/69 広島五日市FC JY
    4 石倉亜連  3年 172/67 米子市立弓ヶ丘中
    3 藤原壮志朗 3年 176/71 フレスカ神戸
    6 樋渡蓮音  3年 172/64 FC.フェルボール愛知
MF 19 田村郁颯  3年 169/58 前橋FC
   18 柴野惺   2年 173/67 前橋FC
    8 仲田堅信  3年 170/60 FC.Livent
   14 小村日向  3年 171/67 フレスカ神戸
FW  9 鈴木颯人  2年 171/66 前橋FC
   10 森田尚人  3年 179/72 和泉FC

−−−−森田−−−−鈴木−−−−
−−小村−−−−−−−−田村−−
−−−−−仲田−−柴野−−−−−
−樋渡−−藤原−−-石倉-−−梶−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−尾崎−−−−−−−

東福岡高校
GK  1 笈西櫂大  3年 195/79 別府FCミネルバ
DF  2 杉山誠夢  3年 183/72 福岡市立和白丘中
   12 倉岡愛斗  3年 175/67 UKI-C.FC
    5 保科鉄   3年 177/78 CAグランロッサ
    3 秋一星   3年 170/66 北海道コンサドーレ札幌U-15
MF  6 西田頼   3年 170/66 廿日市FCアカデミーU-15
   17 竹下悠   3年 172/63 福岡BUDDY FC U-15
   16 中山陸斗  3年 167/58 鳴門市第一中
   10 榊原寛太  3年 160/57 FCグローバル
   11 吉岡拓海  3年 160/56 大分トリニータU-15
FW  9 阿部来紀  3年 173/67 スマイス・セレソン

−−−−−−−阿部−−−−−−−
−-吉岡−-榊原−−中山-−竹下-−
−−−−−−−西田−−−−−−−
−秋−−-保科−−-倉岡−−杉山−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−笈西−−−−−−−


米子北は藤原壮志朗と田村郁颯、東福岡は秋一星が左利きかな?
笈西櫂大は左足でゴールキックを蹴っていたけど右利きらしい。

東福岡は伝統の[4−1−4−1]だけど、
中山陸斗がトップに近く、榊原寛太はボランチと並ぶことが多い。
[4−4−2]のオーガナイズを作る状況もある。

4分、米子北は左サイドにロングフィードが入る。
森田尚人はゴールライン際までえぐって左足で折り返す。
鈴木颯人がゴール前に飛び込んでヘッドを押し込んだ。
<米子北 1−0 東福岡>

米子北は[4−4−2]の分かりやすいオーガナイズ。
選手同士の距離間が整っていて、
切り替えが早いし、インテンシティも高い。
高校生レベルでは最高レベルのオーガナイズですよね。
攻撃はダイレクトプレーが多くて、
左右のスペースに蹴ってくることが多い。
2トップはどちらも攻守に「追える」タイプで、
ここはシンプルだけど質の高いロングカウンターを決めました。

東福岡も個の能力は高い。
榊原寛太は1年から主力だったMF。
「間で受ける」ことのできるリンクマンですね。
吉岡拓海のスピード、ズレを作るキレも素晴らしい。
あとおもしろいと思ったのは右SBの杉山誠夢。
大柄だけどスピードがあって軽やかで、
スルスルと運び出すドリブルがある。

13分、米子北は柴野惺がセカンドボールを収めて左に叩く
小村日向が少しドリブルで運んでスルーパスを通す。
鈴木颯人はゴール左に抜け出して左足シュートを放った。
ダイレクトで、枠も捉えたけれど、
GK笈西櫂大にブロックされた。

米子北は「動き」で勝負するタイプが多いけれど、
小村日向は周りが見えていて、起点になれるタイプですね。
2トップはスペースへの抜け出し、仕掛けが高レベルだけど、
それを引き出すのが小村の配球だ。

22分、東福岡は竹下悠が前線でヘッドを競る。
阿部来紀がセカンドをDF背後のスペースで収める。
阿部は20メートル以上ドリブルで運んで1対1に持ち込んだ。
しかしフリーで放ったシュートは枠の上。

37分、米子北は小村日向が縦にスルーパス。
森田尚人がエリア左に抜け出して仕掛ける。
GK笈西櫂大は足元に飛び込んでボールを抑えようとする。
しかしこのとき腕が相手の足に絡んで判定はファウル&PK。

37分、東福岡は笈西櫂大に警告。

ちょうどこのプレーの前後に「ゲリラ豪雨」が振り始めた。
ハーフタイム中ずっと雨で、後半開始と同時に上がりました。

38分、米子北はこのPKを森田尚人が成功。
<米子北 2−0 東福岡>

高校総体は35分ハーフで、PKの場面は前半ロスタイムでした。
米子北が2点のリードを奪ってハーフタイムに入る。

試合は後半。

40分、米子北はセットプレーからの波状攻撃。
左サイドからのクロスをGKが弾いたこぼれ球。
最後は森田尚人が押し込んだ。
<米子北 3−0 東福岡>

46分、米子北は左CKを仲田堅信が右足で入れる。
これもヘッドがポストに当たったこぼれ球。
石倉亜連が詰めてヘッドで押し込んだ。
<米子北 4−0 東福岡>

47分、東福岡は中山陸斗→落合琉鴻。
49分、米子北は森田尚人→上原颯太。

53分、米子北のカウンター。
小村日向が右サイドのスペースに開く。
田村郁颯がカットインから左ミドルを叩き込んだ。
<米子北 5−0 東福岡>

54分、東福岡は竹下悠→井上碧斗。
54分、米子北は小村日向→城田利恩。
57分、東福岡は阿部来紀→野田昂希。
57分、米子北は藤原壮志朗→花田涼惺。

60分、東福岡は杉山誠夢→宮永康太。
東福岡の布陣がこう↓
−−−−落合−−−−野田−−−−
−−−−−−−吉岡−−−−−−−
−秋−−−榊原−−西田−−宮永−
−−−保科−−井上−−倉岡−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−笈西−−−−−−−


62分、東福岡はGK笈西櫂大がエリアの外でハンドの反則。
ロングボールを捕球しようと前に出たが、捕球時にPAの外まで出ていた。
笈西にイエローカードが出て、2枚目なので退場となる。

笈西櫂大は195センチの長身で、動きもしなやか&スムーズ。
左右両足でボールを扱えて、ビルドアップも問題なくこなす。
「将来性」「ポテンシャル」について言えば相当な大器ですね。
ただまだ完成された選手ではなくて、こういうミスが出てしまった。

63分、米子北は柴野惺→愛須隆聖。
64分、東福岡は榊原寛太→神田謙二郎。
東福岡の最終布陣がこんな感じ↓
−−−−落合−−−−野田−−−−
−−−−−−−吉岡−−−−−−−
−−-秋-−−−西田−−−宮永−−
−−−保科−−井上−−倉岡−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−神田−−−−−−−


66分、米子北は田村郁颯→番原珠生。
米子北の最終布陣がこう↓
−−−−愛須−−−−鈴木−−−−
−−番原−−−−−−−−城田−−
−−−−−上原−−仲田−−−−−
−樋渡−−花田−−-石倉-−−梶−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−尾崎−−−−−−−


最終盤は東福岡が意地を見せて攻勢に。

70分、東福岡はセットプレーからの波状攻撃。
保科鉄が弾んだボールにやや遠目から右足のボレーで合わせた。
<米子北 5−1 東福岡>

試合は5−1でタイムアップ。
実力差はない両校だけど、
初戦と連戦の差や、展開の妙で大差の試合になりました。

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昨日は札幌「きたえーる」で高校総体のバスケを見ていた。
今日は旭川に移動してサッカー男子の2回戦を見る。
最初は「東光スポーツ公園」に行く予定だった。
ただお目当てにしていた神村学園が敗退。
第1試合は「忠和公園多目的広場B」にした。

尚志高校はプレミアイーストの前半戦を3位で終えている。
どこかで一度見るつもりだったので、ここで見よう。
徳島市立はプリンスリーグ四国の前半戦を首位で折り返している。
どちらかと言うと徳島市立がお目当てだった。
尚志は丸岡を7−1、徳島市立は中津東を3−1で下しての勝ち上がりだ。

尚志高校
GK 16 角田隆太朗 3年 176/63 湘南ベルマーレU-15WEST
DF  2 冨岡和真  3年 174/65 府ロクJY
    3 高瀬大也  3年 177/68 武南JY・FC
    4 市川和弥  3年 178/65 AS.ラランジャ豊川U15
    5 白石蓮   3年 169/60 鹿島アントラーズJY
MF 10 若林来希  3年 167/61 シュートJrユースFC
    8 神田拓人  3年 174/65 FC川崎CHAMP JY
   14 藤川壮史  3年 163/58 FCラルクヴェール千葉
    7 安斎悠人  3年 174/65 福島ユナイテッドFC U-15
FW  9 網代陽勇  3年 178/65 1FC川越水上公園
   19 山本仁   3年 170/60 プルミエール徳島SC

−−−−山本−−−−網代−−−−
−−安斎−−−−−−−−若林−−
−−−−−藤川−−神田−−−−−
−白石−−市川−−高瀬−−冨岡−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−角田−−−−−−−

徳島市立高校
GK  1 安藝誠一郎 3年 184/84 鳴門市第一中
DF 15 太田夏壽人 3年 171/70 三原中
    3 川村琥太朗 3年 185/74 STFC. Partida
    4 山本煌大  3年 179/76 CANARINHO FC RIO U-15
    5 麻植光規  3年 169/64 徳島ヴォルティスJY
MF 10 笠原颯太  3年 174/68 上八万中
   12 山口凛太郎 2年 179/64 フレスカ神戸
    7 山座拓達  3年 165/57 サガン鳥栖U-15唐津
    6 池田怜以  3年 173/63 鹿島アントラーズJY
FW 11 鈴木悠哉  2年 176/62 サルパFC
    8 岡快吏   2年 175/64 貞光中

−−−−岡−−−−−鈴木−−−−
−−池田−−−−−−−−笠原−−
−−−−−山座−−山口−−−−−
−麻植−−山本−−川村−−太田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−安藝−−−−−−−


尚志は若林来希と白石蓮が左利きですかね?
ケガ明けの網代陽勇が初戦はプレーしていなかった。
しかしこの試合は先発で登場している。

6分、尚志は中盤から藤川壮史が縦にフィード。
網代陽勇が逆スピンのかかったボールを追う。
網代はCBに内側を切られながら、
上手く競り合いつつスピードで振り切る。
網代はそのままゴール前に抜け出すと、
キックフェイントでGKも外して、最後は左足で流し込んだ。
<尚志 1−0 徳島市立>

レベルの違いを感じたゴラッソでした。
「このまま尚志が突き放すのかな」と思ったんですけど、
ただここから徳島市立が押し返す。

15分、徳島市立は高い位置で奪ってカウンター。
山座拓達が左中間からカットインして、右足のミドルを流し込んだ。
<徳島市立 1−1 尚志>

山座拓達はボランチと言うよりセントラルMF。
とにかくプレーによく「関わる」選手ですね。
前半は味方がボールを奪った、弾いたとき、
すぐに彼が前向きに受けて……というシーンが多かった。
予測と立ち位置が抜群で、こぼれてくる場所にいる。
奪われた後の切り替えもめちゃくちゃ早い。
1対1でいなす、剥がすプレーも上手くて、
かなり狭いスペースからでも切れ込んでいた。
「賢い、上手い、動ける」の三拍子が揃っていますね。
前半は彼が中盤を制圧していた。

22分、徳島市立は細かい崩しからチャンスメイク。
最後は笠原颯太がゴール右からシュートを狙う。
決定的だったもののGK角田隆太朗に弾かれた。

29分、徳島は山口凛太郎に警告。

32分、徳島は左サイドからのチャンスメイク。
鈴木悠哉が左サイドから折り返す。
混戦状態から鈴木悠哉?が放ったシュートはDFがブロック。
そのこぼれを池田怜以がフリーで打ち込む。
「超」のつく決定機だったが、GK角田隆太朗はナイスストップ。

得点にはならなかったが、徳島市立らしい崩しだった。
彼らは「サイドのユニット」からの崩しがいい。
20〜30mくらいの横幅で3人、4人が絡んでいく。
山座拓達がボランチの位置から前に出て行くし、
笠原颯太や鈴木悠哉も1タッチ、フリックが上手い。
相手の立ち位置を見ながら動いて、受けて、動かして……。
そんな中で誰かが抜け出して、「ポケット」に入っていく。
即興的といえば即興的だけど、無秩序ではない。
「狭い距離感で手数をかけて崩すアタック」って、
難易度が高いし、言ったら廃れている文化ですよね。
ただ徳島市立はそういうフットボールに取り組んで成功している。

33分、徳島市立は右CKを山口凛太郎が右足で入れる。
川村琥太朗が高い打点のヘッドを叩きつけてゴールイン。
<徳島市立 2−1 尚志>

しかしこの後に徳島市立にとっては「勿体ない」プレーが出た。

36分、尚志は安斎悠人?が左サイドから抜け出して折り返す。
徳島市立DFはスライディングでボールを弾こうとする。
このとき腕にボールが当たった。
身体からはっきり離れていたので今の基準だとハンドを取られる。
エリア内だったため、尚志にPKが与えられた。

36分、徳島市立は笠原颯太に警告。

37分、尚志はこのPKを藤川壮史が成功。
<尚志 2−2 徳島市立>

高校総体は35分ハーフ。
前半は尚志が追いついて2−2で終了する。
試合は後半。
36分、尚志は山本仁→桜松駿。

42分、尚志は左サイドから右足の折返しが入る。
これがファーサイドで1バウンドしてポスト直撃。
網代陽勇がこぼれ球に詰めて頭で押し込んだ。
<尚志 3−2 徳島市立>

43分、尚志は冨田和真がエリア内で突破を仕掛けてファイルを受ける。
尚志にはPKが与えられた。

44分、尚志はこのPKを若林来希が成功。
<尚志 4−2 徳島市立>

後半は完全に流れが変わった。
徳島市立の守備にミスが出たという事情もあるけれど、
山座拓達への対応が前半と変わった。
横幅を詰めることで、抜かれてもすぐ「2人目」がいる状態に。
桜松駿も少し引き気味の位置で山座を牽制していた。
前半のように運ばれる、食い込まれることがなくなっていた。

44分、徳島市立は太田夏壽人→好浦悠仁。

47分、尚志は安斎悠人が左サイドから突破を仕掛ける。
右足でカットインしてから切り返して縦へブレイク。
そのまま左足で折り返す。
最後は桜松駿がファーに飛び込んでヘッドを合わせた。
<尚志 5−2 徳島市立>

安斎悠人は網代勇陽とともにチームのエース格。
まずスピードが圧倒的で、スーッと伸びるんですよね。
ボールの持ち方、運び方もよくて、
背筋を伸ばして相手を見ながら「後出し」でアクションを起こせる。
右側からも左側からも同レベルで仕掛けられるから、
1対1だとなかなか止めようがない。
近くで見ていた人から「三笘みたいだ」という声が出ていたけれど、
確かに同じタイプですね。

49分、徳島市立は岡快吏→上田寛大。
49分、尚志は網代陽勇→霤長郡。

52分、徳島は山口凜太郎がアフターチャージで警告。
イエロー2枚で退場となる。

55分、尚志は安斎悠人→渡邉優空。藤川壮史→吉田尚平。
渡邉は190センチの長身でFWとDFの兼任。

62分、尚志は市川和弥→小原空大。
尚志の布陣がこうなる↓
−−−−桜松−−−−渡邉−−−−
−−霤帖檗檗檗檗檗檗檗歇穃咫檗
−−−−−吉田−−神田−−−−−
−白石−−小原−−高瀬−−冨岡−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−角田−−−−−−−


64分、徳島市立は川村琥太朗→瀬口竣介
66分、徳島市立は池田怜以→尾形郁海。鈴木悠哉→篠崎陸空。
徳島市立の最終布陣がこう↓
−−−−尾形−−−−篠−−−−
−−−山座−−−−−−笠原−−−
−−−−−−−上田−−−−−−−
−麻植−−山本−−瀬口−−好浦−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−安藝−−−−−−−


68分、尚志は若林来希に警告。

70分、尚志は桜松駿が右サイドから中へドリブル。
隙を突いてエリア内まで持ち込み、
ゴール左側まで運んで個人技で決め切った。
<尚志 6−2 徳島市立>

アディショナルタイムの提示は3分。
尚志が後半の4点で突き放してベスト16入りを決めた。
ただ徳島市立のスタイルも素晴らしかったです。

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第47回日本クラブユースサッカー(U−18)選手権大会。
通称「クラ選」は本日からノックアウトステージに入る。
ラウンド16もなるべく「見ていないチーム同士」のカードが良い。
ジェフ千葉とV・ファーレン長崎のカードがあったけど、
この両チームは去年見ているんですよね。
ファジアーノ岡山は「完全に初めて」で京都や鹿島を下して1位抜け。
あとこの試合は会場がアースケア敷島サッカー・ラグビー場。
球技専用、屋根ありで、アクセスも他の会場よりいい。
鳥栖は4月に見ているけれど、このカードにした。

岡山はプリンスリーグ中国で現在首位。
監督の梁圭史さんは町田のレジェンド李漢宰の小中高の先輩らしい。
鳥栖は今や育成年代における西の王者ですね。
ただ今季のプレミアウエストは10位とあまり良くない。

ファジアーノ岡山U−18
GK 21 近藤 陸翔   05.06.05 182/74 尾張FC
DF 16 勝部 陽太   05.04.04 170/66 ファジアーノ岡山U-15
    4 服部 航大   05.04.10 180/73 ファジアーノ岡山U-15
    6 川上 航生   06.06.26 169/64 ファジアーノ岡山U-15
   14 田原 悠帆   06.05.09 168/68 ファジアーノ岡山U-15
MF 20 ミキ ヴィトル 05.09.05 175/72 刈谷JY
   15 南 稜大    06.07.21 182/71 ファジアーノ岡山U-15
   27 藤田 成充   06.06.08 174/71 ファジアーノ岡山U-15
   23 清水 陽介   05.08.07 175/68 FCフレスカ神戸
FW  9 村木 輝    05.07.23 175/69 ファジアーノ岡山U-15
   10 楢 光成   05.04.09 172/67 ファジアーノ岡山U-15

−−−−楢崎−−−−村木−−−−
−−清水−−−−−−−−ミキ−−
−−−−−藤田−−-南-−−−−−
−田原−−川上−−服部−−勝部−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−近藤−−−−−−−

サガン鳥栖U−18
GK  1 小池 朝陽   05.09.21 188/82 サガン鳥栖U-15
DF 17 内丸 寛太   06.09.06 184/70 サガン鳥栖U-15唐津
    7 先田 颯成   05,07.03 172/66 サガン鳥栖U-15
    4 松川 隼也   05.04.04 179/74 スプレッド・イーグルFC函館
MF 14 與座 朝道   06.07.05 164/60 JFAアカデミー福島U-15
   19 池末 徹平   06.04.12 179/74 サガン鳥栖U-15
    6 林 奏太朗   05.08.25 179/71 サガン鳥栖U-15
    8 山 遥稀   06.04.12 178/70 サガン鳥栖U-15
   13 徳村 莉温   05.11.08 170/62 サガン鳥栖U-15
FW 16 鈴木 大馳   06.11.08 181/70 FC.フェルボール愛知
   10 堺屋 佳介   05.05.07 173/66 サガン鳥栖U-15

−−−−堺屋−−−−鈴木−−−−
−−−徳村−−−−−−山−−−
−林−−−−−池末−−−−與座−
−−−松川−−先田−−内丸−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−小池−−−−−−−


グループステージは35分ハーフだったけど、
ノックアウトステージからは40分ハーフです。
クーリングブレイクも最初から入っています。
そんなわけであれこれ足すから「45分」を超えていました。

岡山は藤田成充、鳥栖は林奏太朗が左利き。
林奏太朗は林幸多郎(横浜FC)の弟だ。

鳥栖は[3−5−2]の布陣で、ポジショナルなプレーをする。
左足のキックが抜群の林奏太朗、スピードに優れた與座朝道が幅を取りつつ、
相手の嫌なスペースに様々な選手が代わる代わる顔を出す。
例えば内丸寛太は與座と絡んで内外のスペースに侵入していた。

鳥栖はアンカーの池末徹平が見ていて楽しい。
脱力して、いい姿勢でボールを持てる。
膝や足首が驚異的にしなやかで、
身体の内側前側だけでなく「外側」のボールを置いてプレーできる。
ボールの簡単な持ち替えで逆を取れるエレガントな選手ですね。
パスは上手いし、運ぼうと思えばもっと運べるんだと思う。
岡山は2トップが池末を挟んだり、前から限定したり。
彼を起点と見込んで「重点警戒区域」にしていた。
ただ「踏み込む」アクションは起こさない。
池末も無理に前を向く、縦に付けたり運ぶプレーはしていなかった。
この5日で4試合目という強行日程で、気温も30度半ば。
どちらも無理をしない、強い動きをしない試合運びになっていた。

12分、鳥栖は池末徹平のボール奪取から攻める。
林奏太朗が左サイドから縦のスペースにフィード。
堺屋佳介がエリア左から切り込んで左足で折り返す。
鈴木大馳はゴール正面に飛び込むも合わせられない。
與座朝道がファーから飛び込んでフリーで合わせたがGKの正面。

29分、鳥栖は池末徹平が左サイドに展開。
林奏太朗が縦に絶妙のフィードを送る。
堺屋佳介は左サイドを個人技で打開して折り返す。
鈴木大馳の飛び込みは決定的だったものの合わず。

31分、鳥栖は林奏太朗のクリアを池末徹平がキープ。
池末は左サイドで2人に寄せられつつ前を向いて仕掛ける。
一度相手に弾かれたボールを徳村莉温が拾って縦に当てる。
堺屋佳介がこれを収めてエリア内にスルーパス。
池末徹平がゴール左に抜け出して左足シュートを放つ。
これも決定的だったが枠外。

岡山は[4−4−2]でブロックを作って耐える流れ。
ただ立ち上がりは「ベタ引き」気味になっていたけど、
徐々に修正して、プレスが「ハマる」ようになっていく。
3ラインでオーガナイズをしっかり作って、
「良い奪い方から良い攻撃」という場面が生まれる。

38分、岡山は藤田成充が左サイドに左足でロングフィード。
清水陽介がDFと並走しながらボールを収めて、後ろに下げる。
田原悠帆が切り返して、左大外から右足で折り返す。
最後は村木輝がダイビングヘッドを合わせてゴールイン!
<ファジアーノ岡山U−18 1−0 サガン鳥栖U−18>

村木輝は強さと鋭さがあって、DFと競りながら収められるタイプ。
自分で仕掛ける能力もあるけれど、この場面は「点」で合わせた。
藤田成充もプレスキックも含めて左足の一振りが抜群ですね。

前半40分は岡山が1点リードで折り返しになる。
試合は後半。

50分、鳥栖が堺屋佳介に警告。

51分、岡山は川上航生が最終ラインでボールを奪って縦に預ける。
南稜大は寄せられつつ反転一発で外し、少し運んでスルーパス。
楢崎光成がゴール右に抜けてシュートを放つ。
これはGK小池朝陽にブロックされた。

相方の南稜大は長身で、プレスの回避や運び出しの能力が高い。
岡山の両ボランチはプレミア勢と見劣りのしないレベルでした。

59分、鳥栖は池末徹平が相手の横パスを奪ってすぐスペースへ配球。
左足の浮き球で逆スピンをかけて左中間に落とす。
田中大馳がエリア左でボールを収めて左足シュートを放った。
決定的だったものの枠の上へ逸れた。

61分、鳥栖は先田颯成が中央から右サイドにフィード。
内丸寛太がこれを受けて反転し、エリア右にスルーパスを流し込む。
與座朝道はシュートを放つがGK近藤陸翔の正面。

62分、鳥栖は先田颯成が自陣からドリブル開始。
先田は一人目、二人目の寄せを剥がして右大外にフィードを送る。
與座朝道は縦に運んで中央に浮き球で折り返す。
堺屋佳介のヘッドは決定的だったものの枠外。

この時間の鳥栖はリスクを負って攻めていた。
内丸寛太、先田颯成の攻撃参加はどちらも良かったですね。
2トップもそうだし、「個」の魅力は今年も変わらない。
ただ良くも悪くも「きれいなサッカー」で、
パワー、スピード、運動量より「スキルと知性」が先に立っている。
育成年代で結果を出すサッカーかと言われると、違うのかも。

67分、岡山は清水陽介→田野辺創。
74分、鳥栖は山遥稀→東口藍太郎。
鳥栖の布陣がこう↓
−−−−堺屋−−−−鈴木−−−−
−−−徳村−−−−−−東口−−−
−林−−−−−池末−−−−與座−
−−−松川−−先田−−内丸−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−小池−−−−−−−


76分、岡山は田原悠帆→千田遼。楢光成→末宗寛士郎。

80分、鳥栖は鈴木大馳がロングボールを収めて右サイドにフィード。
東口藍太郎が右大外から抜け出して折り返す。
堺屋佳介はニアで擦らす面白い狙いだったが、ギリギリ枠の外。

80分、岡山がミキヴィトル→繁定蒼。
岡山の最終布陣がこう↓
−−−−−−−村木−−−−−−−
−−田野辺−−−−−−-末宗-−−
−勝部−−藤田−−-南-−−千田−
−−−繁定−−服部−−川上−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−近藤−−−−−−−


アディショナルタイムの提示は6分。
岡山が最後まで集中を切らさず守り切ってタイムアップ!
準々決勝ではジェフユナイテッド千葉と対戦する。

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第47回日本クラブユースサッカー(U−18)選手権大会。
通称「クラ選」は本日がグループステージ最終日だ。
4チームずつ8組に別れていて、
上位2チームがノックアウトステージに進む。
「見ていないチーム同士」のカードから、
グループB、ベガルタ仙台と湘南ベルマーレの対戦を選んだ。
仙台は広島、JFAアカデミーと引き分けていて、
勝ち抜けの可能性を残している。
湘南は2敗なので、敗退が決まってしまった。
ただ本多康太郎、小杉啓太とU−17代表が二人いて、
普段は神奈川県リーグなのでなかなか見に行きにくい。
完全に「湘南目当て」で下増田まで足を運んだ。

ベガルタ仙台ユース
GK 12 室井陸杜  06.12.26 180/73 ベガルタ仙台JY
DF 22 門脇康太  06.04.07 169/62 ベガルタ仙台JY
   17 稲葉爽来  06.08.07 169/71 成立ゼブラFC
    4 中田琉雅  06.03.29 186/72 三菱養和SC巣鴨JY
    3 高橋昂平  05.06.22 176/71 ベガルタ仙台JY
MF 15 横山颯大  06.05.30 167/58 北海道コンサドーレ旭川U-15
    8 各務剛良  05.05.03 169/66 ベガルタ仙台JY
    7 松本琉聖  05.06.28 168/63 三菱養和SC巣鴨JY
   10 河野和真  05.12.15 163/60 1FC川越水上公園
FW 20 齋藤駿輔  06.05.29 176/65 1FC川越水上公園
    9 佐々木悠磨 05.12.10 163/66 MIRUMAE・FC U-15

−−−-佐々木-−−−齋藤−−−−
−−河野−−−−−−−−松本−−
−−−−−各務−−横山−−−−−
−高橋−−中田−−稲葉−−門脇−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−室井−−−−−−−

湘南ベルマーレU−18
GK 21 水沢俊太  05.07.10 187/79 FC多摩JY
DF 22 本田康太郎 06.05.20 186/82 湘南ベルマーレU-15
    2 岩田康貴  05.04.22 172/69 湘南ベルマーレU-15
    4 小杉啓太  06.03.18 167/67 湘南ベルマーレU-15
MF  8 田村勇人  06.02.09 168/60 湘南ベルマーレU-15WEST
    5 秋山虎之亮 05.07.02 172/68 湘南ベルマーレU-15
   13 伊波純   05.10.01 178/63 湘南ベルマーレU-15
    6 東克俊   05.11.17 172/60 湘南ベルマーレU-15
   10 渡部一歴  05.04.23 157/57 湘南ベルマーレU-15
FW 11 中村優真  05.05.17 177/66 湘南ベルマーレU-15 WEST
    9 森谷一斗  05.09.18 182/68 湘南ベルマーレU-15

−−−−森谷−−−−中村−−−−
−−−渡部−−−−−−−東−−−
−伊波−−−−秋山−−−−田村−
−−−小杉−−岩田−−本田−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−水沢−−−−−−−


どちらも左利きが多かった。
仙台は中田琉雅、高橋昂平、各務剛良、齋藤駿輔が左利き。
湘南は岩田康貴、小杉啓太、田村勇人、伊波純が左利きですね。

立ち上がりは湘南のペースに見えた。
前への圧、個の積極的な仕掛けはやっぱり湘南スタイル。
攻撃は縦方向にボールが多くて、逃げのパスが少ない。
森谷一斗、中村優真の2トップはモビリティが高くて、
相手DFの背後を狙う動きが多い。
そこに入るボールもアバウトでなく、
「ピンポイント」「ぎりぎり」の高質なものが多かった、
渡部一歴は好守に活発だし、セットプレーのキックが良い。
田村勇人のカットイン、本多康太郎の運び出しと、後ろからの加勢も多い。

本多康太郎は「意外に上手い」というと変だけど、
膝や足首が柔らかいタイプではない。
ただ相手の動きを見てワンモーションで逆を取る、
プレスを剥がす系の「足技」が上手いですよね。
相手の矢印の逆を取って、
味方につないだり、自分が運んだり……というプレーが面白い。
小杉啓太もそうだけど「ストッパー」でなく、SB的な攻撃参加をする。.

15分、湘南は相手のビルドアップに対して高い位置からプレス。
田村勇人は右サイドで相手のパスを引っ掛け、
カットインして左足の浮き球で折り返す。
渡部一歴がファーに飛び込んでフリーでヘッドを合わせたものの枠外。

16分、中盤の激しい争奪から湘南のカウンター。
仙台は横山颯太がボールを奪って縦に当てる。
松本琉聖は右中間で受けて中央のギャップに落とす。
河野和真が外から味方と入れ違いながら斜めに走り込んでくる。
河野はパスを足元で受けると、素早く右足ミドルを流し込んだ。
<ベガルタ仙台ユース 1−0 湘南ベルマーレU−18>

仙台はこれが初の決定機だけど、しっかり決めてみせた。
今大会でもかなり「小さい」チームで、中盤は全員が160センチ台。
ただ人とボールの動きが連動する攻めが良くて、グループで崩せる。

28分、湘南は伊波純が左サイドでボールを受けて外に落とす。
小杉啓太がスペースに抜け出して左足の浮き球を入れる。
中村優真のヘッドは合わなかったが、
その奥から東克俊が飛び込んでヘッドを合わせた。
決定的なヘッドだったもののバーに弾かれる。

33分、仙台は齋藤駿輔が中盤でルーズボールを拾って短く叩く。
横山颯大はハーフライン付近から左足スルーパスを入れる。
河野和真がDFと並走しながらパスを受ける。
そのままエリア左へ抜け出して、左足で流し込んだ。
<ベガルタ仙台ユース 2−0 湘南ベルマーレU−18>

河野和真は前半で2得点。
どちらも「いいコースにいいタイミングで走り込んだ」ゴールだった。

齋藤駿輔も前半からちょっと気になった選手。
左利きだし、新座片山OBだし、2年生だし。
あと身体の後ろ側に来た浮き球に
やたらと左足のヒールリフトで反応していた。

仙台が2点をリードして前半35分が終了する。
試合は後半。

36分、湘南は中村優真→メイソン埜吾。伊波純→奥村海生。
湘南の布陣がこうなる↓
−−−−森谷−−−メイソン−−−
−−−渡部−−−−−−−東−−−
−奥村−−−−秋山−−−−田村−
−−−小杉−−岩田−−本田−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−水沢−−−−−−−


37分、湘南は田村勇人が右中間から左足で奥のスペースに浮き球を入れる。
森谷一斗がこれを収めてDFのギャップに割り込んでシュート。
森谷はこぼれ球を拾って後方に落とす。
奥村海生がフォローして、左中間から右足ミドルを放つ。
GK室井陸杜は身を挺してシュートを押さえに行くがこぼしてしまった。
最後は渡部一歴が詰めて押し込んだ。
<ベガルタ仙台ユース 2−1 湘南ベルマーレU−18>

41分、仙台は佐々木悠磨→古屋歩夢。

49分、仙台は各務剛良が左サイドに展開。
高橋昂平が大外のスペースに抜け出して折り返す。
河野和真はボールを受けたものの打ち切れず混戦状態。
各務が後方に詰めて左足のトーキックでシュートを放つ。
枠は捉えたがGK水沢俊太にキープされた。

52分、仙台は左サイドのFKを高橋昂平が左足で入れる。
DFのクリアが小さく、松本琉聖が後方から飛び込んでボレーを合わせた。
枠を捉えて決定的だったもののGK水沢俊太がパンチして外に逃れる。

後半の湘南は水沢俊太が大活躍だった。
FC多摩では貴田遼河とともに全国4強入りした選手ですね。

61分、湘南は秋山虎之亮が右にサイドチェンジ。
田村勇人がキープして、本多康太郎が外からスプリントをかける。
田村は1対1から少し駆け引きをして、左足のスルーパスを中央に入れる。
渡部一歴はパスを受けると、ゴール左隅にコントロールショット。
GKの反応できない絶妙のタイミング、コースだったが……。
これはポストに弾かれた。

61分、湘南は東克俊→眞中脩羽。
63分、湘南は岩田康貴→梅津ダニエル。
63分、仙台は松本琉聖→松本康汰。
65分、湘南は田村勇人に警告。

66分、仙台は門脇康太が右サイドから中に当てる。
古屋歩夢は一気に加速して右中間からロングドリブル。
DFを振り切ってゴール右まで切れ込み、シュートを放つ。
決定的だったもののニアポストに弾かれた。

古屋歩夢は1年生で素晴らしい推進力を持つアタッカー。
彼もFC多摩出身ですね。

69分、湘南が森谷一斗→葛西夢吹。
湘南の布陣がこう↓
−−−−葛西−−−メイソン−−−
−−−渡部−−−−−−眞中−−−
−奥村−−−−秋山−−−−田村−
−−−小杉−−本多−−梅津−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−水沢−−−−−−−


アディショナルタイムの提示は7分、

72分、仙台が齋藤俊輔→吉田空斗。
仙台の最終布陣がこう↓
−−−−−−−古屋−−−−−−−
−−−河野−−−−−−松本−−−
−高橋−−各務−−横山−−門脇−
−−−中田−−稲葉−−吉田−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−室井−−−−−−−


仙台の[5−4−1]を見て、湘南は小杉を中盤に上げた。

76分、仙台は各務剛良が右サイドでルーズボールを拾ってカットイン。
各務は中に預けて自らもスペースに走り込む。
河野和真はエリア右にスルーパスを入れる。
古屋歩夢が各務と入れ替わってゴール右に抜け出してシュート。
これもGK水沢俊太にブロックされた。

後半も湘南ペースという感覚で見ていたけれど、
ただ仙台もしっかりカウンターでチャンスを作っていましたね。
湘南も個の能力、積極的なプレーで見応えがあった。
仙台が2−1で逃げ切って、ベスト16進出を決めている。

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高校野球の地区大会がちょうど佳境だ。
今日はクラブユース選手権U−18が休養日。
「14時開始の記者会見と掛け持ちできる試合」を探した。
そうしたら東東京大会の準々決勝を発見。
修徳には篠国忠というプロ注の大型右腕がいる。
岩倉は帝京を下して「台風の目」になっている。
神宮球場で、今年はスピードガンも表示してくれているらしい。
10時開始なので、朝もそれほど急がなくていい。
という理由で修徳と岩倉の準々決勝を見に行った。

修徳高校
1番 中 染田源太郎 3年 右右 171/70
2番 遊 齋藤紘   2年 右左 170/70
3番 三 八木大地  3年 右右 175/75
4番 一 逢坂拓未  2年 右右 182/92
5番 二 須藤翔   3年 右右 172/69
6番 右 水野ケビン 3年 右右 182/82
7番 捕 齋藤純   2年 右右 171/75
8番 投 宮坂和芳  3年 右右 171/73
9番 左 村山奏汰  3年 右左 180/82

岩倉高校
1番 一 川上智史  3年 左左 175/69
2番 三 盒粁臓  2年 右左 165/63
3番 遊 島裕嵩  2年 右左 168/64
4番 投 大野巧成  3年 右左 176/67
5番 二 堀田秀哉  3年 右右 178/80
6番 捕 寺川瑠之介 3年 右右 179/68
7番 左 小林莉久  2年 右左 167/72
8番 右 浅沼奏吾  3年 右右 178/83
9番 中 赤星幸弥  3年 右右 175/68


1回表。先攻は修徳。
1番・染田が中前安打。無死1塁。
染田は次打者の4球目に二盗成功。無死2塁。
2番・齋藤紘はバント成功。一死3塁。
3番・八木が初球にスクイズ成功。二死無走者。
<修徳 1−0 岩倉>
4番・逢坂はスライダーで空振り三振。攻撃終了。

岩倉の先発は大野巧成。
投手で4番、キャプテンというチームの大黒柱だ。
投手としては右の本格派ですね。
やや「アーム式」だけど、動きは軽快&スムーズ。
開きをしっかり抑えて、リリースの直前までは脱力して、
ただボールを放す瞬間にギュッと力が入る。
上半身もぐっと前に倒れ込んで、打者の近くまで乗り出せる。
メリハリがある、出力の前後だけダイナミックになるフォームだ。
今日の球速は速球130〜44キロ。
変化球はカットが129〜37キロ。
スライダー、チェンジが114〜28キロ。
速球もいいけどカット、スライダーが素晴らしい。
初回は失点したけれど、2回以降は好投を見せた。

1回裏。後攻は岩倉。
1番・川上が二前安打。無死1塁。
2番・高橋はバント。一死2塁。
3番・島が一ゴロ。二死3塁。
4番・大野はレフト線を破るタイムリー二塁打。二死2塁。
<岩倉 1−1 修徳>
5番・堀田が三飛で攻撃終了。

修徳の先発は宮坂和芳。右の技巧派だ。
大きく踏み出して、やや横振りでリリースする。
今日の球速は速球が126〜33キロ。
フォーシームもあるけど、ツーシーム系の球筋が多い。
変化球はチェンジが118〜22キロ。
スライダーが111〜19キロ。
球速は平凡だけど、ボールの動きがありますね。
制球も安心して見ていられる。
篠国忠はベンチに控えていました。

2回表。
修徳は5番・須藤が投ゴロ。
6番・水野は三ゴロ。
7番・齋藤純がカットで見逃し三振。

2回裏。
岩倉は6番・寺川が三ゴロ。
7番・小林は三ゴロ。
8番・浅沼が中前安打。二死1塁。
9番・赤星は右飛で3アウト。

3回表。
修徳は8番・宮坂が四球。無死1塁。
9番・村山の0−1から大野巧成が牽制悪送球。無死2塁。
村山がバント成功。一死3塁。
1番・染田は捕邪飛。二死3塁。
2番・齋藤紘が速球で見逃し三振。3アウト。

3回裏。
岩倉は1番・川上が左前安打。無死1塁。
2番・高橋がバントで送る。一死2塁。
3番・島が二ゴロ。二死3塁。
4番・大野は申告敬遠で出塁。二死1、3塁。
5番・堀田が遊ゴロで3アウト。

4回表。
修徳は3番・八木が右飛。
4番・逢坂は左前安打。一死1塁。
5番・須藤が捕ゴロ。二死2塁。
6番・水野は死球。二死1、2塁。
7番・齋藤純が左飛で攻撃終了。

4回裏。
岩倉は6番・寺川が遊前安打。無死1塁。
7番・小林は右飛。一死1塁。
8番・浅沼が左前安打。一死1、2塁。
9番・赤星はバント。二死2、3塁。

修徳は宮坂和芳がここで降板。
二番手投手に一関仁和を起用する。
一関は背番号13の3年生。
180cm・77kgの右スリークォーターだ。
今日の球速は速球が130キロ台中盤。
変化球はスライダーを投げていた。

一関は岩倉の1番・川上の初球に暴投。
三塁走者が生還して二死3塁。
<岩倉 2−1 修徳>
川上は遊ゴロで攻撃終了。

5回表。
修徳は代打・西堀雄大が空振り三振。
9番・村山が中飛。
1番・染田も中飛で三者凡退。

5回裏。
修徳はこの回から三番手投手に篠国忠を起用する。
篠は背番号1の3年生。192cm・102kgの右腕だ。
大柄で手足も長いけど、バランスがいいし、身のこなしもスムーズ。
腕もしっかり柔らかく触れるし、開きも抑えられる。
ただ軸足が地面に付けた後、
ちょっと股が開いて重心が流れるのは気になった。
今日の球速は速球が140〜46キロ。
このレベルだと、速球は普通に合わせられていましたね。
変化球はフォークが133〜36キロ。
スライダーが120キロ台後半。
カーブが114〜17キロ。
岩倉打線を圧倒できたかというとノーだけど、
ただ変なクセがないし、「素材」としては一級品。

岩倉は2番・盒兇左直。
3番・島崎はライト線を破る二塁打。一死2塁。
4番・大野が2打席連続の申告敬遠。一死1、2塁。
5番・堀田はエンドランから二ゴロ。二死2、3塁。
6番・寺川が遊ゴロで無得点。

6回表。
修徳は2番・齋藤紘が中飛。
3番・八木が左邪飛。
4番・逢坂が過渡で見逃し三振。

6回裏。
岩倉は7番・小林が左前安打。
ショートの取れそうな当たりだったがレフトに譲った。
ファンブルも絡んで無死2塁。
8番・浅沼がバントで送る。一死3塁。
9番・赤星は外角速球145キロで空振り三振。二死3塁。
1番・川上が二ゴロで攻撃終了……と思ったら後逸。
三塁走者が生還して二死1塁。
<岩倉 3−1 修徳>
2番・高橋は二ゴロで攻撃終了。

7回表。
修徳は代打・萩原虎優がカットで空振り三振。
6番・水野は一直。
7番・齋藤純が中飛。

7回裏。
岩倉は3番・島が中前安打。無死1塁。
4番・大野はバント失敗。二封で一死1塁。
5番・堀田がバント成功。二死2塁。
6番・寺川は左前安打。
二塁走者の本塁突入はタッチアウトで無得点。

8回表。
修徳は代打・賀曽利航生が一邪飛。
9番・村山は一ゴロ。
1番・染田が一ゴロで三者凡退。

8回裏。
修徳はこの回から四番手投手に竹澤尚輝を起用する、
竹澤は背番号10の3年生。
170cm・76kgの右サイドハンドだ。
今日の球速は速球が134〜39キロ。
変化球はスライダー、チェンジが112〜24キロ。

岩倉は7番・小林がスライダーで空振り三振。
8番・浅沼は四球。一死1塁。
9番・赤星がバントで送る。投手の送球が野選となり一死1、2塁。
1番・川上は左前安打。一死満塁。
2番・高橋が中前タイムリー安打。一死満塁。
<岩倉 4−1 修徳>
3番・島は左中間を破るタイムリー三塁打。一死3塁。
<岩倉 7−1 修徳>
4番・大野が中越えのタイムリー安打。
<岩倉 8−1 修徳>
7点差がついたためコールドが宣告された。

岩倉がベスト4に進出。
大野巧成が被安打2、1失点で8回を投げきった。
終盤になっても全く球威が落ちていませんでしたね。
打席でも長打2本、申告経営2つと凄みを見せていた。
進路がどうなるのか。
次のステージで野手をやるのか投手を続けるのか。
それは分からないけど「スゴい子がいるな」とワクワクしました。
2時間以内で終わったし、篠国忠も見られたし、
「大当たり」の試合でした。

安打 100 100 00 2 四 失
岩倉┃100|000|00┃1 3 1
修徳┃100|101|05X┃8 2 2
安打 211 211 24 14

修徳:●宮坂、一関、篠、浅沼
岩倉:○大野

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第47回日本クラブユース選手権(U−18)大会は本日開幕です。
自分が最初に現場で見たのは1997年のJビレッジ初年度。
2011年の震災後に群馬へ移転して今に至っている。
もう26年連続でこの大会を見ているのか……。
移転直後は昼間に2試合やっていたけれど、
何しろ群馬は日本有数の酷暑地帯。
今は「8時45分開始」「1会場1試合」になっている。
赤羽からならキックオフに間に合うので、5時前に起きて通います。

「なるべく色んなチームを見たい派」なので、試合のチョイスに悩む。
「見ていないチーム同士」の中でいいカードを探した。
初日は敷島補助の徳島ヴォルティス×セレッソ大阪をチョイス。
徳島はプリンス四国で現在2位。
セレッソはプリンス関西で現在5位。ただ昨夏のクラ選王者ですね。

徳島ヴォルティスユース
GK  1 黒田 開生  05.05.14 182/74 徳島ヴォルティスJY
DF 20 東 桂吾   07.01.16 175/70 徳島ヴォルティスJY
   17 三原 拓也  05.09.09 183/70 徳島ヴォルティスJY
    3 武田 絢都  06.09.13 182/74 徳島ヴォルティスJY
    6 藤澤 優太朗 05.05.03 172/62 徳島ヴォルティスJY
MF 14 柴田 航次郎 05.06.18 172/63 徳島ヴォルティスJY
    8 高山 椋二朗 05.06.30 175/62 徳島ヴォルティスJY
   11 斎藤 恵人  05.06.27 171/63 徳島ヴォルティスJY
    9 前川 修音  05.09.23 180/66 GRANDE FC
FW 10 尾上 瑠聖  06.07.21 171/70 徳島ヴォルティスJY
   13 廣永 獅旺  06.02.11 168/70 徳島ヴォルティスJY

−−−−廣永−−−−尾上−−−−
−−前川−−−−−−−−齋藤−−
−−−−−高山−−柴田−−−−−
−藤澤−−武田−−三原−−−東−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−黒田−−−−−−−

セレッソ大阪U−18
GK  1 青谷 壮真  05.05.05 191/77 セレッソ大阪U-15
DF 16 中山 聡人  06.06.01 170/57 セレッソ大阪 西U-15
    5 佐野 泰生  06.04.27 169/65 セレッソ大阪 西U-15
    3 吉田 幸慎  05.05.28 179/74 FC多摩JY
   17 増田 瑛心  07.04.05 167/64 セレッソ大阪U-15
MF 33 白濱 聡二郎 05.04.14 193/81 セレッソ大阪 西U-15
   14 鈴木 聡太  05.05.01 175/63 セレッソ大阪 西U-15
    8 清水 大翔  05.12.23 170/62 セレッソ大阪U-15
   34 阿部 陽正  06.08.12 165/59 セレッソ大阪U-15
FW 24 山田 光太郎 06.04.13 165/63 F.C DIVINE
   38 塩尻 哲平  08.04.14 170/61 セレッソ大阪U-12

−−−−塩尻−−−−山田−−−−
−−阿部−−−−−−−−白濱−−
−−−−−清水−−鈴木−−−−−
−増田−−吉田−−佐野−−中山−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−青谷−−−−−−−


徳島は武田絢都、尾上瑠聖、廣永獅旺が左利き。
セレッソは増田瑛心、阿部陽正が左利きかな?

4分、セレッソは鈴木聡太がルーズボールを収めて右に叩く。
鈴木はそのまま前線のスペースに飛び出した。
白濱聡二郎が右サイドのスペースから抜け出して折り返す。
鈴木が合わせたボレーは相手DFをかすめて枠外。

白濱聡二郎は昨年も主力だった大型CB。
ただキックオフから「右サイド」にいる。
気づいたら10分過ぎからCBに戻っていたけれど、
立ち上がりのセレッソは上のような布陣でした。

白濱は登録の193cmよりもっとありそうな超長身。
肩幅もあって、当然ヘディングは強いし、物理的に面積が大きい!
身体のバランスが一般人とは違うし、
初見だと動きがぎこちなく見えるかもしれない。
ただサッカーのプレーをする限りにおいて、
何かが「足りない」感じはないですね。
守備は前に踏み込んで潰す勇気、判断力が好印象。
攻撃は相手のプレスを簡単に外して運び出す上手さがある。
あれはリーチの長さを活かしたプレーナだろうか?

9分、セレッソはGKが前線にロングキック。
相手DFのクリアが小さく、阿部陽正がこれを収めて縦に叩く。
鈴木聡太が前を向いてルックアプして絶妙のスルーパスを通す。
最後は山田光太郎が抜け出して1対1から左足で流し込んだ。
<セレッソ大阪U−18 1−0 徳島ヴォルティスユース>

セレッソのアカデミーは風間八宏流で、
「受け手と出しての関係性」みたいなものにこだわる。
夏場の試合ということもあるだろうけど、
立ち上がりから「一発の縦パス」が結構あった。
山田光太郎はそれの受け手になれますね。
彼は小柄だしドリブルで何人も抜くタイプではないけど、
タイミングだったり、DFとの駆け引きだったり、
そういうところで「相手を剥がす」「抜け出し」場面を作り出していた。

問題は「相手に弾かれた後」だけど、
前半は阿部陽正が切り替えやセカンドボールでいい仕事をしていた。
攻撃でも連続性のあるプレーができる、出した後に動き直せるタイプ。

12分、セレッソは佐野泰生がDF裏のスペースに浮き球を入れる。
DFのクリアが小さく裏に落ちてしまった。
山田光太郎が収めてシュートを放つがこれは徳島DFがブロック。

ちなみにクラ選U−18のグループリーグは35分ハーフ。
前半はセレッソが1点のリードを保って折り返す。
試合は後半。

36分、セレッソは塩尻哲平→乾悠人。
セレッソの布陣がこうなる↓
−−−−阿部−−−−山田−−−−
−−鈴木−−−−−−−−−乾−−
−−−−−佐野−−清水−−−−−
−増田−−吉田−−白濱−−中山−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−青谷−−−−−−−


54分、徳島が斎藤恵人→宮川陸斗。

58分、徳島のセットプレー。
柴田航次郎が左サイドから右足の浮き球をエリア内に蹴り込む。
GK青谷壮真がパンチで弾いたものの小さい。
ここに三原拓也が反応して詰める。
青谷もボールを抑えに行くが、手が相手の身体を払う形になった。
エリア内のファウルだったため、徳島にPKが与えられる。

柴田航次郎はいわゆるプレイメイカー。
彼がちょっと引いて受けて「スイッチを入れる」場面が多かった。
プレーの「キャンセル」したり、小さな間を入れたり、
バタバタしがちな攻撃に落ち着きを与えているのが印象的だった。

60分、徳島は廣永獅旺がPKを左足でゴール左に蹴る。
枠内だったがGK青谷壮真がナイスブロック!

60分、セレッソは山田光太郎→山本世梛。

この後も徳島ペースが続く。
62分、徳島は左スローインからの崩し。
前川修音が浮き球を収めてエリア左から仕掛ける。
最後は前川が強引に放ったシュートをDFが弾いて危険なコースに。
ここもGK青谷壮真が弾いて逃れた。

64分、徳島は尾上瑠聖に警告。
65分、徳島は廣永獅旺→福田武玖。柴田航次郎→林壮。
林も左利きですね、U−15のときに見て好印象だった。

67分、徳島はハイプレスからショートカウンター。
複数の選手がカウンタープレスに行く。
高山椋二郎がボールを収めて右サイドのスペースに叩く。
前川修音がゴール右に抜け出してシュート。
これもGK青谷壮真がブロックして逃れた。

前川修音は長身だけど前半はサイドハーフでプレーしていた。
反転、重心移動がスムーズで、ボールの持ち方がいい。
この場面は良い受け方をして絶好機だったのですが……。

アディショナルタイムの提示は4分。

71分、徳島は藤澤優太朗→大和陽希。
徳島の最終布陣がこう↓
−−−−前川−−−−宮川−−−−
−−福田−−−−−−−−尾上−−
−−−−−高山−−-林-−−−−−
−藤澤−−武田−−三原−−−東−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−黒田−−−−−−−


75分、セレッソは阿部陽正→藤井龍也。

試合は1−0でタイムアップ。
セレッソが難しい展開を制して、グループリーグの初戦を取った。

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以前からこの日は愛知に行こうと予定をしていた。
今はちょうど都市対抗野球の開催期間だ。
23日にはクラブユース選手権U−18が開幕する。
高校野球に割ける日が基本的にはない。
ただライトな野球ファンとして「ドラ1級」は生で見ておきたい。
愛知県大会の日程を見ていたら、
7月21日に瑞穂野球場で開催される4回戦が気になった。
享栄、愛産大工が勝ち進めばそこで当たる組み合わせだったんです。
享栄には152キロ左腕・東松快征がいる。
愛産大工には148キロ右腕・天野京介がいる。
前の試合から間隔が空いているし、
強豪校対決だからエースを出し惜しみしないだろう。
あと愛知は東邦、愛工大名電、中京大中京と強豪が選り取りみどり。
「甲子園で待っている」なんてことはできない。
会場がスピードガンのない瑞穂というのはマイナスだけど、
名古屋の市街だからアクセスがいい。
そんな理由で朝イチの新幹線に揺られて名古屋へ行きました。

享栄高校
1番 中 眞野怜也  3年 右右
2番 左 馬橋良汰  2年 左左
3番 遊 仲谷成真  1年 右右
4番 右 高田洸希  3年 右左
5番 一 田口敦登  3年 右左
6番 二 大橋一暁  3年 右右
7番 投 東松快征  3年 左左
8番 捕 杉本純也  2年 右右
9番 三 片岡謙三  3年 右右

愛知産業大学工業高校
1番 中 森永遠   3年 右左
2番 三 松本新大  3年 右右
3番 遊 淺井太介  1年 右左
4番 捕 久保大輝  3年 右右
5番 一 木村幸浩  3年 右右
6番 左 田ノ上海空 2年 右右
7番 二 丹羽響   3年 右右
8番 左 佐藤峻   3年 右左
9番 投 天野京介  3年 右右


無事に東松、天野の両エースが先発。
あと両校の3番が「1年生ショート」ですね。

1回表。先攻は享栄。
1番・眞野が三ゴロ失策で生きる。無死1塁。
2番・馬橋はスライダーで空振り三振。一死1塁。
3番・仲谷の初球に眞野が二盗成功。一死2塁。
仲谷は遊ゴロ。二死3塁。
4番・高田が左前タイムリー安打。二死1塁。
<享栄 1−0 愛産大工業>
5番・田口は内角速球で見逃し三振。

愛産大工の先発は天野京介。右の本格派だ。
最新の情報だと180cm・86kgだから体格も十分ですね。
筋が良い、変なクセがない投手という印象だった。
テイクバックが程よくコンパクトで、
腕の振りは無理がなくてスムーズ。
ギリギリまで身体の開きを抑えられるタイプでもある。
スピードガンがないので球速は目測だけど、
立ち上がりは常時で142、3出ているように見えた。
(※「コウさん」の測定によると最速145キロとのこと)
変化球はスライダー、フォーク、カーブかな?
スライダーがかなりいいですね。
進路は大学や社会人でもいいと思うけれど、
育成も含めてプロから声がかかる可能性は十分にあるだろう。
立ち上がりはやや苦しんだけれど、尻上がりに調子を上げていく。

1回裏。後攻は愛産大工業。
1番・森が内角速球で空振り三振。
2番・松本はチェンジで空振り三振。
3番・淺井が中前安打。二死1塁。
4番・久保は四球。二死1、2塁。
5番・木村がフォークで空振り三振。3アウト。

享栄の先発は東松快征。
左の本格派だけど、技巧派要素もかなりある。
まず「なで肩」なのが投手向きだと思った。
179cm・91kgだから高校生にしては太い。
身体の横幅があって、特に下半身はプロ並みに「むっちり」している。
一方で走塁を見ると動きのキレ、鋭さがある。
ただ上半身はまだ厚みがなくて、そこは伸びしろ。
フォームはトルネードというほどではないけど、
まず上半身を捻って打者に背中を見せる。
後→前という感じで、力強く身体を引っ張る。
力んだ感じはないけど、
緩めず急ぎ気味のテンポでリリースまで持っていく。
軸足はやや近めに、真っ直ぐホームベース側に踏み出していた。
テイクバックはコンパクトで、しかも引いて隠せる。
「クセのある」タイプだけど、決して荒削りではない。
今日の球速は速球が138〜46キロくらい(目測)
(※「コウさん」の測定によると本日の最速が148キロ)
ちょっと指に引っかかるツーシーム的な球筋が気になった。
力むと右打者の外角高めに抜ける傾向がある。
変化球はスライダー、フォークかな?
フォークは「超高校生級」で、面白いように空振りを奪っていた。
プロはプロだと思うけれど、評価が分かれるタイプかも。
某さんは「石井弘寿みたいになれば」と言っていた。
自分のイメージだと左の平良海馬。

2回表。
享栄は6番・大橋が中前安打。無死1塁。
7番・東松はバント。一死2塁。
8番・杉本が左飛。二死2塁。
9番・片岡は一邪飛で3アウト。

2回裏。
愛産大工は6番・田ノ上が外角速球で空振り三振。
7番・丹羽は二ゴロ。
8番・佐藤が左飛で三者凡退。

3回表。
享栄は1番・眞野が中飛。
2番・馬橋は左中間を破る三塁打。一死3塁。
3番・仲谷が死球。一死1、3塁。
4番・高田はボテボテの三ゴロ。
三塁走者が生還して二死2塁。
<享栄 2−0 愛産大工業>
5番・田口は死球。二死1、2塁。
6番・大橋がスライダーで空振り三振。攻撃終了。

3回裏。
愛産大工は9番・天野が速球で空振り三振。
1番・大橋は遊ゴロ。
2番・松本が遊ゴロ。
ショート仲谷成真が深い位置からよく刺した。

4回表。
享栄は7番・東松が左中間を破る二塁打。無死2塁。
8番・杉本はバントで送る。一死3塁。
9番・片岡の初球に東松がスタート。
しかし打者はスクイズの気配なく見逃す。
東松は三本間で挟まれたが、転送が乱れてそのまま一死3塁。
片岡は2球目にスクイズ。投手の失策を誘って一死1塁。
<享栄 3−0 愛産大工>
1番・眞野がバント成功。二死2塁。
2番・馬橋は四球。二死1、2塁。
3番・仲谷の1―2から二塁走者が単独スチール。二死1,3塁。
しかし仲谷はスライダーで空振り三振。攻撃終了。

4回裏。
愛産大工は3番・淺井が二ゴロ。
4番・久保は背中に死球。一死1塁。
久保は次打者の3球目に二盗成功。一死2塁。
5番・木村が右飛。二死2塁。
6番・田ノ上の1−2から東松快征が冒頭。二死3塁。
田ノ上はフォークで空振り三振。3アウト。

5回表。
享栄は4番・高田が遊飛。
5番・田口は四球。一死1塁。
6番・大橋がバントで送る。二死2塁。
7番・東松は申告敬遠で出塁。二死1、2塁。
8番・杉本が右飛で無得点。

5回裏。
愛産大工は7番・丹羽が二ゴロ。
8番・佐藤が三直。
9番・天野は遊ゴロで三者凡退。

6回表。
享栄は9番・片岡が一ゴロ。
1番・眞野は速球で空振り三振。
2番・馬橋がセーフティバント狙いの一ゴロ。三者凡退。

6回裏。
愛産大工は1番・森が四球。無死1塁。
2番・松本はドラッグバント。二前安打で無死1、2塁。
3番・淺井がバント成功。一死2、3塁。
4番・久保は右飛。二死2、3塁。
高田洸希は強肩なので「抑止力」になりますね。
5番・木村が三ゴロで無得点。

7回表。
享栄は3番・仲谷が三ゴロ。
4番・高田は左飛。
5番・田口が二ゴロで三者凡退。

7回裏。
愛産大工は6番・澁谷遼太が速球で見逃し三振。
7番・丹羽は右飛。
8番・佐藤が遊直で三者凡退。

8回表。
享栄は6番・大橋が三飛。
7番・東松が外角フォームで空振り三振。
8番・杉本は右飛で三者凡退。

8回裏。
愛産大工は代打・小笠原瑞規が遊ゴロ。
1番・森はフォークで空振り三振。
2番・松本が一邪飛で三者凡退。

9回表。
愛産大工はこの回から二番手投手に高手山玄壮を起用する。
高手山は背番号11で、3年生の左腕だ。
カーブが面白い技巧派ですね。

享栄は9番・片岡がカーブで空振り三振。
1番・眞野は投前バント安打。一死1塁。
2番・馬橋はバント成功。二死2塁。
3番・仲谷が三ゴロで3アウト。

9回裏。
愛産大工は3番・淺井が二ゴロ。
4番・久保は左飛。
5番・木村が中越えの二塁打。二死2塁。
6番・澁谷は二ゴロ失策で生きる。二死1、3塁。
7番・丹羽が1−2からフォークで空振り三振。
東松快征が最終回のピンチを無失点で切り抜けて試合終了。

享栄が序盤のリードを守って快勝。
東松快征は被安打3、四死球3の完封勝利。
奪三振は9つ取りました。
高田洸希、仲谷成真と他にも人材がいましたね。

安打   101 100 001 4 四 失
享栄  ┃101|100|000┃3 4 1
愛産大工┃000|000|000┃0 3 2
安打   100 001 001 3

愛産大工:●天野、高手山
享栄:○東松

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第94回都市対抗野球大会は大会6日目。
出場は32チームで、決勝戦は25日だ。
19日の第3試合はセガサミーと三菱自動車岡崎の対戦。
ちょうどこの試合で1回戦が終わる。

セガサミー(東京都)
1番 中 植田匡哉  25歳 右右 175/75 大阪商業大
2番 右 高島大輝  22歳 左左 179/80 拓殖大
3番 左 内山京祐  25歳 右左 175/82 補・NTT東日本
4番 二 黒川貴章  24歳 右右 180/86 亜細亜大
5番 指 橋本顕太郎 29歳 右左 186/90 補・鷺宮製作所
6番 遊 中川智裕  25歳 右右 187/88 近畿大
7番 一 高本康平  26歳 右左 173/80 國學院大
8番 捕 須田凌平  30歳 右右 175/75 立正大
9番 三 片岡大和  23歳 右左 174/77 近畿大
   投 草海光貴  25歳 右右 168/63 上田西高

三菱自動車岡崎(岡崎市)
1番 右 豊住康太  29歳 右左 179/80 鹿児島実業高
2番 一 小室和弘  32歳 左左 175/82 明治大
3番 左 比嘉龍寿  25歳 右右 176/70 補・東邦ガス
4番 指 柴田圭輝  29歳 右右 173/77 補・東邦ガス
5番 三 菅原裕太  24歳 右左 172/75 日本大
6番 二 古川智也  22歳 右右 175/77 慶應義塾大
7番 中 中村奎太  23歳 右左 178/80 明治大
8番 捕 西川尚希  26歳 右右 176/76 青山学院大
9番 遊 内藤幹太  25歳 右左 166/70 東京情報大
   投 秋山翔   27歳 左左 168/70 武蔵大


1回表。先攻はセガサミー。
1番・植田が遊ゴロ。
2番・高島は左飛。
3番・内山が遊飛で三者凡退。

三菱自動車岡崎の先発は秋山翔。左の技巧派だ。
力みなく重心移動まで持って行って、
リリースの瞬間にギュッと力を込める。
左腕は丸めたような状態から、コンパクトに振る。
ただこの体格とフォームの割には球威がありますよね。
速球には空振りを奪う「質」があった。
左右に動く「細かい変化球」の質も高い。
今日の球速は速球が137〜44キロ。
変化球はカットが129〜34キロ。
チェンジ127〜32キロ。
スライダーが113〜19キロ。
彼を長いイニングで見るのは初めてだけど、
「なるほど岡崎のエース」と納得させるレベルだった。

1回裏。後攻は三菱自動車岡崎。
1番・豊住がフォークで空振り三振。
2番・小室は二飛。
3番・比嘉が死球。二死1塁。
4番・柴田は2球目を強振。左越えの2ラン本塁打を打ち込んだ。
<三菱自動車岡崎 2−0 セガサミー>
5番・菅原が速球で見逃し三振。攻撃終了。

セガサミーの先発は草海光貴。右の技巧派だ。
小柄だけどバネがあって、身体をしっかり使えるフォーム。
途中まではゆったりしているけれど、
リリースの瞬間にギュッと力が入る。
器用で制球が良くて、ボールを細かく動かせる。
今日の球速は速球が136〜43キロ。
変化球はカット、ツーシーム系が133〜39キロ。
フォークが129〜35キロ。
カーブが119〜22キロ。
もうエースになって5年くらいになりますかね。

2回表。
セガサミーは4番・黒川が中飛。
5番・橋本が速球で空振り三振。
6番・中川は速球で空振り三振。三者凡退。

2回裏。
三菱自動車岡崎は6番・古川が一ゴロ。
7番・中村奎が速球で空振り三振。
8番・西川が二飛で三者凡退。

3回表。
セガサミーは7番・高本がチェンジで空振り三振。
8番・須田は二ゴロ。
9番・片岡が遊直で三者凡退。

3回裏。
三菱自動車岡崎は9番・内藤が速球で空振り三振。
1番・豊住が中飛。
2番・小室は三飛で三者凡退。

4回表。
セガサミーは1番・植田が三ゴロ。
2番・高島は遊ゴロ。
3番・内山が二前安打。二死1塁。
4番・黒川は足元に死球。二死1、2塁。
5番・橋本が一ゴロで3アウト。

4回裏。
三菱自動車岡崎は3番・比嘉が三ゴロ。
4番・柴田は二ゴロ。
5番・菅原が三邪飛で三者凡退。

5回表
セガサミーは6番・中川が速球で空振り三振。
7番・高本は右前安打。一死1塁。
8番・須田が四球。一死1、2塁。
9番・片岡は左前安打。一死満塁。
1番・植田が左前タイムリー安打。一死満塁。
<三菱自動車岡崎 2−1 セガサミー>
2番・高島も左前タイムリー安打で二者が生還。一死1、2塁。
<セガサミー 3−2 三菱自動車岡崎>
3番・内山が遊ゴロ併殺で攻撃終了。
セガサミーが逆転に成功する。

5回裏。
三菱自動車岡崎は6番・古川が投手強襲安打。無死1塁。
7番・中村奎がバント。一死2塁。
8番・西川は一邪飛。高本康平がカメラマン席に飛び込んで好捕した。
ただタッチアップで二死3塁。
9番・内藤が左前タイムリー安打。二死1塁。
<三菱自動車岡崎 3−3 セガサミー>
1番・豊住は二ゴロで攻撃終了。
三菱自動車岡崎がすぐさま同点に追いついた。

6回表。
セガサミーは4番・黒川が三ゴロ。
代打・根岸晃太郎が速球で見逃し三振。
6番・中川は左前安打。二死1塁。
7番・高本が速球で空振り三振。3アウト。

6回裏。
三菱自動車岡崎は2番・小室が四球。無死1塁。
3番・比嘉はバント失敗。捕ゴロ二封で一死1塁。

セガサミーはここで草海光貴が降板。
二番手投手に古屋敷匠眞を起用する。
古屋敷は法政大出身の入社2年目&23歳。
178cm・90kgの右腕だ。
重心を後ろに欠けながら、足はやや高く持ち上げる。
身体を上下に揺らして反動をつける。
腕の振りも大きめで、激しいフォームですね。
今日の球速は速球が151〜56キロ。
制球がすごくいいと言うタイプではないけど、
浮いていなかったし、ストライク先行でやれていた。
変化球はスライダーが125〜31キロ。
速球は文句なしだけど、変化球がやや弱い。

三菱自動車岡崎は4番・柴田が二飛。二死1塁。
5番・菅原も二飛で3アウト。

7回表。
セガサミーは8番・須田が左直。
9番・片岡が遊ゴロ。
1番・植田は投ゴロで三者凡退。

7回裏。
三菱自動車岡崎は6番・古川が中前安打。無死1塁。
7番・中村奎が左前安打。無死1、2塁。
8番・西川はバント。
古屋敷匠眞の三塁送球はアウトのタイミングだったが……。
送球が低くなり、三塁手が後逸する。
二塁走者が生還し、なお無死2、3塁。
<三菱自動車岡崎 4−3 セガサミー>
9番・内藤が三邪飛。一死2、3塁。
1番・豊住は156キロの速球で空振り三振。二死2、3塁。
2番・小室が中前タイムリー安打。二者が生還して二死1塁。
<三菱自動車岡崎 6−3 セガサミー>
3番・比嘉は二前安打。二死1、3塁。
4番・柴田が中前タイムリー安打。なお二死2、3塁。
<三菱自動車岡崎 7−3 セガサミー>

セガサミーは古屋敷匠眞がここで降板。
三番手投手に莊司宏太を起用する。
莊司は国士舘大出身の23歳。
172cm・85kgの左腕だ。
今日の球速は速球が138、9キロ。
三菱自動車岡崎は代打・荒井海斗が遊ゴロで攻撃終了。

8回表。
セガサミーは2番・高島が一ゴロ。
3番・谷口は遊ゴロ。
代打・北川智也が右越えのソロ本塁打。
<三菱自動車岡崎 7−4 セガサミー>
5番・根岸が左直で攻撃終了。

8回裏。
セガサミーはこの回から四番手投手に舘和弥を起用する。
舘は城西国際大出身の23歳。
186cm・92kgの右腕だ。
今日の球速は速球が140〜44キロ。
変化球はフォークが120キロ台後半。
カーブが110キロ台中盤。

三菱自動車岡崎は6番・古川がフォームで空振り三振。
7番・中村奎が中前安打。一死1塁。
中村奎は次打者の3球目に二盗成功。
更に送球の乱れを突いて進塁し、一死3塁。
8番・西川が二ゴロ。二死3塁。
9番・内藤はセーフティスクイズ成功。
一前タイムリー安打となって二死1塁。
<三菱自動車岡崎 8−4 セガサミー>

セガサミーはここで舘和弥が降板。
五番手投手に田中法彦を起用する。
田中は菰野高出身で、昨年まで広島カープでプレーしていた22歳。
173cm・81kgの右腕だ。
速球が1球だけだったけど143キロ。
変化球はカット、チェンジ系が133〜36キロ。

三菱自動車岡崎は1番・豊住が死球。二死1、2塁。
2番・小室が投ゴロで攻撃終了。

9回表。
三菱自動車岡崎はこの回から二番手投手に神原友を起用する。
神原は東海大出身の28歳。180cm・86kgの右腕だ。
今日の球速は速球が142,3キロ。
変化球はスライダー、フォークが126〜30キロ。

セガサミーは6番・中川が四球。無死1塁。
7番・高本はライト線を破るタイムリー二塁打。無死2塁。
<三菱自動車岡崎 8−5 セガサミー>
8番・吉田高彰が空振り三振。一死2塁。
9番・砂川哲平は空振り三振。二死2塁。
1番・植田も空振り三振。試合終了。

三菱自動車岡崎の打線がセガサミーの好投手を攻略しましたね。

古屋敷匠眞は打たれたけれど、印象は悪くなかった。
フォームは良くなっているし、四死球も出していないし、
あとは単純に「アマチュア最速」も出していたし。
まだ覚えることはあるだろうけど、将来が楽しみです。

安打    000 141 012 8 四 失
セガサミ ┃000|030|011┃5 3 2
三菱自岡崎┃200|010|41X┃8 3 0
安打    100 021 52  10

三菱自工岡崎:○秋山翔、神原
セガサミー:草海、●古屋敷、莊司、舘、田中

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第94回都市対抗野球大会は大会6日目。
出場は32チームで、決勝戦は25日だ。
今日の3試合で2回戦に進む16チームが出揃う。
第2試合はNTT西日本(大阪市)と三菱重工East(横浜市)の対戦です。

NTT西日本(大阪市)
1番 右 藤井健平  25歳 左左 176/76 東海大
2番 左 中村篤人  31歳 左左 179/82 亜細亜大
3番 遊 泉口友汰  24歳 右左 178/80 青山学院大
4番 一 山田峻士  27歳 右右 170/82 亜細亜大
5番 指 三井健右  25歳 右左 186/95 立教大
6番 二 峰下智弘  31歳 右左 180/80 近畿大
7番 三 徳丸天晴  19歳 右右 185/91 智辯和歌山高
8番 捕 辻本勇樹  27歳 右左 173/76 仙台大
9番 中 串畑勇誠  23歳 右右 185/75 東海大
   投 伊原陵人  22歳 左左 170/75 大阪商業大

三菱重工East(横浜市)
1番 二 矢野幸耶  28歳 右左 172/75 北陸大
2番 三 江越啓太  26歳 右左 177/78 神奈川大
3番 一 山中稜真  22歳 右左 177/77 青山学院大
4番 左 小紡醋蕁 31歳 右右 181/94 三菱重工名古屋
5番 中 武田健吾  28歳 右右 183/85 中日ドラゴンズ
6番 右 八戸勝登  30歳 右左 170/78 三菱重工長崎
7番 指 汐月祐太郎 29歳 右左 173/74 三菱重工広島
8番 捕 対馬和樹  32歳 右右 180/93 九州共立大
9番 遊 津田啓史  20歳 右右 180/80 横浜高
   投 池内瞭馬  23歳 右左 184/80 國學院大


1回表。先攻はNTT西日本。
1番・藤井が四球。無死1塁。
2番・中村は右直。一死1塁。
3番・泉口の3球目に藤井が二盗成功。一死2塁。
泉口は一邪飛。二死2塁。
4番・山田が三ゴロで3アウト。

三菱重工Eastの先発は池内瞭馬。右上手の本格派だ。
身体を伸びやかに大きく使うフォームですね。
背筋を伸ばして上半身を立てて、上から叩いてくる。
ただ重心は結構沈めるし、前へ大きく踏み出す。
今日の球速は速球が135〜47キロ。
変化球はスライダー、フォークが126〜34キロ。

1回裏。後攻は三菱重工East。
1番・矢野が速球で空振り三振。
2番・江越啓は三前安打。一死1塁。
3番・山中が一邪飛。二死1塁。
4番・小砲六裕紂F鷸爍院■歌檗
5番・武田が速球で見逃し三振。3アウト。

NTT西日本の先発は伊原陵人。左の技巧派だ。
右肘を下げて右肩も軽く開いて、
上半身をクネらせる独特の動きが入る。
ただ左肩はギリギリまで残して、テイクバックもコンパクト。
リリースも突き出すような小さい振りですね。
ただ胸郭、肩周りを柔らかく使えて窮屈さはない。
高校、大学時代から「スペック以上」の能力を持つ実戦派だ。
今日の球速は速球が138〜42キロ。
変化球はスライダー、チェンジが128〜35キロ。
カーブが112,3キロ。

2回表。
NTT西日本は5番・三井が中前安打。無死1塁。
6番・峰下が左飛。一死1塁。
7番・徳丸はエンドランから三ゴロ。二死2塁。
8番・辻本が四球。二死1、2塁。
9番・串畑も四球で二死満塁。
1番・藤井が二ゴロで3アウト。

2回裏。
三菱重工Eastは6番・八戸が速球で見逃し三振。
7番・汐月が四球。一死1塁。
8番・対馬は二ゴロ。二死2塁。
9番・津田が二ゴロで3アウト。

3回表。
NTT西日本は2番・中村が二ゴロ。
3番・泉口も二ゴロ。
4番・山田は左飛で三者凡退。

3回裏。
三菱重工Eastは1番・矢野が二ゴロ。
2番・江越啓は速球で空振り三振。
3番・山中が一前安打。二死1塁。
山中は次打者の5球目に二盗成功。二死2塁。
4番・小砲中前タイムリー安打。
小柳は二塁を欲張ってタッチアウト。攻撃終了。
<三菱重工East 1−0 NTT西日本>

4回表。
NTT西日本は5番・三井が左飛。
6番・峰下は遊ゴロ。
7番・徳丸が中飛で三者凡退。

4回裏。
三菱重工Eastは5番・武田が中前安打。無死1塁。
6番・八戸はスライダーで空振り三振。一死1塁。
7番・汐月がセーフティ気味のバント。二死2塁。
8番・対馬は中前安打。二死1、3塁。
9番・津田が中飛で3アウト。

5回表。
NTT西日本は8番・辻本が遊直。
9番・串畑は右直。
1番・藤井が四球。二死1塁。
2番・中村はショート後方の高い飛球。
打球を見失ってはいなかったが、グラブに当ててこぼしてしまう。
一塁走者が一挙に生還して、なお二死2塁。
<NTT西日本 1−1 三菱重工East>
3番・泉口が四球。二死1、2塁。
4番・山田は二飛で攻撃終了。

5回裏。
三菱重工Eastは1番・矢野が一ゴロ。
2番・江越啓が遊直。
3番・山中は外角速球で見逃し三振。三者凡退。

6回表。
三菱重工Eastはこの回から二番手投手に本間大暉を起用する。
本間は専修大(三菱重工広島)出身の28歳。
182cm・82kgの左スリークォーターだ。
今日の球速は速球が139〜44キロ。
変化球はチェンジ、ツーシーム系が131〜36キロ。
カーブ、スライダーが113〜26キロ。

NTT西日本は5番・三井が右前安打。無死1塁。
6番・峰下はバントで送る。一死2塁。
7番・徳丸が三前安打。一死1、3塁。
8番・辻本は速球で空振り三振。二死1、3塁。
9番・串畑が四球。二死満塁。
1番・藤井はスライダーで見逃し三振。無得点。

6回裏。
三菱重工Eastは4番・小砲三ゴロ。
5番・武田は2−1から左中間にソロ本塁打!
<三菱重工East 2−1 NTT西日本>
6番・八戸がスライダーで空振り三振。
7番・汐月はセーフティバント成功。三前安打で二死1塁。
8番・対馬が速球で見逃し三振。攻撃終了。

7回表。
NTT西日本は代打・若林将平が右飛。
3番・泉口は中飛。
4番・山田が速球で空振り三振。3アウト。

7回裏。
NTT西日本はこの回から二番手投手に林直人を起用する。
林は報徳学園高出身の21歳。
177cm・82kgの左サイドハンドだ。
腕を伸ばさず、コンパクトに畳んだまま振り切る。
あとクビに巻き付くような、遅れて出てくる腕の振りですね。
だからタイミングが合わせにくそう。
今日の球速は速球が134〜39キロ。
変化球はスライダー、チェンジが122〜25キロ。
打者を見てタイミングを外す、抜く上手さがある。

三菱重工Eastは9番・津田が遊ゴロ。
1番・矢野は二ゴロ。
2番・江越啓が左前安打。二死1塁。
3番・山中は速球で空振り三振。

8回表。
NTT西日本は5番・三井が右前安打。無死1塁。
6番・峰下はバントで送る。一死2塁。
7番・水島滉陽が遊ゴロ。二死2塁。
代打・長田涼平は三ゴロで無得点。

8回裏。
三菱重工Eastは4番・小砲中前安打。無死1塁。
5番・武田はバントで送る。一死2塁。
6番・八戸が中飛。タッチアップで二死3塁。

NTT西日本はここで林直人が降板。
三番手投手に田村孝之介を起用する。
田村は日本大出身の25歳。
174cm・79kgの右スリークォーターだ。
今日の球速は速球が140〜42キロ。
三菱重工Eastは代打・久木田雄介が速球で空振り三振。攻撃終了。

9回表。
NTT西日本は9番・串畑が遊ゴロ。
1番・藤井は四球。一死1塁。
2番・若林は二ゴロ。二死2塁。
3番・泉口が二飛で3アウト。試合終了。

三菱重工Eastが近畿第一代表を撃破。
本間大暉が4イニングを零封する好リリーフで勝ち投手になりました。

安打       010 002 010 4 四 失
NTT西日本  ┃000|010|000┃1 7 0
三菱重工East┃000|001|00X┃2 2 1
安打       102 202 11  9

三菱重工East:池内、○本間
NTT西日本:●伊原、林、田村

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第94回都市対抗野球大会は大会6日目。
出場は32チームで、決勝戦は25日だ。
今日の3試合で2回戦に進む16チームが出揃う。
第1試合は北海道ガス(札幌市)と王子(春日井市)の対戦だ。

北海道ガス(札幌市)
1番 一 浅賀雅人  25歳 右左 177/83 横浜商科大
2番 左 盒狂太  27歳 右左 180/80 國學院大
3番 遊 武井伽耶飛 24歳 右左 171/75 函館大
4番 指 寺田和史  27歳 左左 184/86 東北福祉大
5番 右 佐藤槙平  23歳 右右 181/86 城西国際大
6番 中 長谷川寛  27歳 右左 170/75 早稲田大
7番 捕 東海林寛大 27歳 右右 170/70 日本大
8番 三 安田大将  25歳 右左 178/85 亜細亜大
9番 二 小栗研人  28歳 右右 173/65 星槎道都大
   投 大城祐樹  27歳 右左 184/90 桐蔭横浜大

王子(春日井市)
1番 二 山口乃義  22歳 右右 176/77 立命館大
2番 左 長野勇斗  27歳 右左 171/75 補・Honda鈴鹿
3番 三 平野陽大  22歳 右左 180/84 東北福祉大
4番 指 吉岡郁哉  27歳 右左 176/82 法政大
5番 一 宝島史貴  27歳 右右 178/78 愛知学院大
6番 右 亀山一平  32歳 右右 178/78 近畿大
7番 中 大杉諒暢  28歳 右左 174/70 中部学院大
8番 捕 細川勝平  28歳 右右 176/83 中部大
9番 遊 前田滉平  29歳 右右 175/70 駒澤大
   投 高島泰都  23歳 右右 180/77 明治大


1回表。先攻は北海道ガス。
1番・浅賀が中飛。
2番・高橋は二ゴロ。
3番・武井が速球で見逃し三振。

王子の先発は高島泰都。
右スリークォーターの本格派だ。
明治大では準硬式に所属していた変わり種でもある。
個人的には今大会における「お目当て」の一人だった。
どちらかというと抑えたフォームですね。
上下動はあまり入れず、スーッと前に踏み出していく。
軸足は敢えて少し手前に置いて、そこから横回旋で腰を回す。
途中まで「ゆったり」した感じだけど、リリースの瞬間にぐっと力が入る。
胸郭や肩周りの使い方は、しなやかだけど力強くて素晴らしい。
今日の球速は速球が136〜47キロ。
速球は「スライド成分強め」の球筋。
いい意味で「抜いて」投げていましたね。
変化球はスライダー、カットが124〜37キロ。
フォーク、チェンジ系が125〜34キロ。
カーブが111〜15キロ。
制球が安定していて、内外角の「揺さぶり」や「出し入れ」もできる。
北海道ガスは左打者が多いけれど、膝下に投げ切れていた。
ただフィールディングは微妙ですね。
とはいえドラフトでプロから声のかかるべきレベルだとは思った。

1回裏。後攻は王子。
1番・山口が四球。無死1塁。
山口は次打者の2球目に二盗成功。無死2塁、
2番・長野も四球。無死1、2塁。
3番・平野は2球目の甘い球を引っ張って……。
ライトスタンドに飛び込む3ラン本塁打になった。
<王子 3−0 北海道ガス>
4番・吉岡が右直。
5番・宝島は右飛。
6番・亀山が右直で攻撃終了。

北海道ガスの先発は大城祐樹。右上手の本格派だ。
胸を張って、真上から投げ下ろすスタイル。
ただテイクバックはコンパクトで、粗さはないですね。
今日の球速は速球が136〜41キロ。
変化球はスライダーが130キロ台前半。
カーブが108〜12キロ。

2回表。
北海道ガスは4番・寺田が左飛。
5番・佐藤が捕邪飛。
6番・長谷川は右飛で三者凡退。

2回裏。
王子は7番・大杉が二ゴロ失策で出塁。無死1塁。
8番・細川はバントで送る。一死2塁。
9番・前田が中直。二死2塁。
1番・山口は左飛で3アウト。

3回表。
北海道ガスは7番・東海林が外角速球で空振り三振。
8番・安田も速球で空振り三振。
9番・小栗が三ゴロで三者凡退。

3回裏。
王子は2番・長野がライト線に運ぶ二塁打。無死2塁。
3番・平野は四球。無死1、2塁

北海道ガスはここで大城祐樹が降板。
二番手投手に鈴木愛斗を起用する。
鈴木は滝川二高出身の23歳。
171cm・66kgの右腕だ。
高島泰都とは滝川二のチームメイトだった。
大柄ではないけどしっかり腕を振れる、叩ける本格派ですね。
今日の球速は速球が135〜43キロ。
スライダーが110〜16キロ。
カーブが100キロ台前半。

王子は4番・吉岡が四球。無死満塁。
5番・宝島が押し出しの死球。無死満塁。
<王子 4−0 北海道ガス>
6番・亀山は三ゴロ。
まず手前のベースを踏み、更に本塁タッチアウトで併殺。二死1、3塁。
7番・大杉が遊ゴロで攻撃終了。

4回表。
北海道ガスは1番・浅賀が一邪飛。
2番・高橋は遊飛。
3番・武井が右前安打。二死1塁。
4番・寺田は左飛で3アウト。

4回裏。
王子は8番・細川が速球で空振り三振。
9番・前田は三ゴロ。
1番・山口が遊前安打。二死1塁。
2番・長野は左飛で3アウト。

5回表。
北海道ガスは5番・佐藤が左前安打。無死1塁。
6番・長谷川が右飛。一死1塁。
7番・東海林が二ゴロ併殺で3アウト。

5回裏。
北海道ガスはこの回から三番手投手に岩巧を起用する。
岩は法政大出身の28歳で、日本製鉄室蘭シャークスからの補強。
181cm・83kgの左スリークォーターだ。
腕を緩めずに振る「アーム式」の変則派だ。
今日の球速は速球が132〜34キロ。
変化球はスライダー、チェンジが118〜22キロ。
カーブ90キロ台。

王子は3番・平野がスライダーで空振り三振。
4番・吉岡は三ゴロ。
5番・宝島がチェンジで空振り三振。三者凡退。

6回表。
北海道ガスは8番・安田が遊ゴロ。
9番・小栗はドラッグバントを決める。一前安打で一死1塁。
1番・浅賀が内角スライダーで空振り三振。二死1塁。
2番・高橋はエンドランから左前安打。二死1、2塁。
3番・武井が外角スライダーで見逃し三振。3アウト。

6回裏。
王子は6番・亀山が中前安打。無死1塁。
7番・大杉はバントで送る。一死2塁。
8番・細川が右越えの2ラン本塁打。
<王子 6−0 北海道ガス>
9番・前田はチェンジで空振り三振。
1番・山口が遊ゴロで攻撃終了。

7回表。
北海道ガスは4番・寺田が二前安打。無死1塁。
5番・佐藤は二ゴロ併殺。二死無走者。
6番・長谷川が投ゴロで3アウト。

7回裏。
王子は2番・長野が右前安打。無死1塁。
3番・平野は左飛。一死1塁。
4番・吉岡が一ゴロ。二死2塁。

北海道ガスはここで岩巧が降板。
四番手投手に村上大芽を起用する。
村上は立命館大出身の24歳。
180cm・78kgの右上手投げだ。
今日の球速は速球が141〜48キロ。

王子は5番・宝島が左前タイムリー安打。二死1塁。
<王子 7−0 北海道ガス>
6番・亀山は左前安打。二死1、2塁。
7番・大杉が左越えのタイムリー二塁打。二死2塁。
<王子 9−0 北海道ガス>
8番・細川はセーフティバント。投手の一塁送球が乱れて二死1、3塁。
9番・前田が二ゴロで攻撃終了。
コールドまであと1点だった。

8回表。
王子はこの回から二番手投手に盒桐な紊魑用する。
盒兇脇瓜崋丗臀仗箸裡横敢个如東邦ガスからの補強。
ちなみに大学は一浪しているので、入社1年目。
169cm・71kgの右腕だ。
今日の球速は速球が144〜47キロ。
変化球はスライダー、チェンジかな?

北海道ガスは代打・冨田勇輝がチェンジで見逃し三振。
8番・安田は中前安打。一死1塁。
9番・小栗も中前安打。一死1、2塁。
1番・浅賀が遊ゴロ併殺で3アウト。

8回裏。
北海道ガスはこの回から五番手投手に武笠達也を起用する。
武笠は城西国際大出身の26歳。
180cm・78kgの右横手投げだ。
今日は速球の最速が133キロ。
変化球はスライダー、チェンジが117〜20キロ。
王子は1番・山口が遊前安打。無死1塁。

北海道ガスは武笠達也が打者一人で降板。
六番手投手に海老原丞を起用する。
海老原は仙台大出身の25歳。
175cm・78kgの左腕だ。
今日の球速は速球が135〜38キロ。
変化球はスライダー、チェンジが118〜24キロ。

王子は代打・横川駿が右飛。一死1塁。
代打・廣部就平は右前安打。一死1、2塁。
4番・吉岡が外角速球で空振り三振。二死1、2塁。
5番・宝島は二ゴロで3アウト。

9回表。
王子はこの回から三番手投手に浅井佑介を起用する。
浅井は筑波大出身の23歳。185cm・83kgの右腕だ。
今日の球速は速球が144〜50キロ。
変化球はカット、フォークが133〜39キロ。
スライダーが120キロ台中盤。

北海道ガスは2番・高橋が四球。無死1塁。
3番・武井がフォークで空振り三振。一死1塁。
4番・寺田はエンドランから二ゴロ。二死2塁。
5番・佐藤が遊ゴロで3アウト。試合終了。

王子が北海道ガスに9−0と快勝。
高島泰都は7回を被安打5、四死球0で零封。
「大卒2年目以内」の本格派右腕3人の楽しい継投でした。

安打    000 112 110 7 四 失
北海道ガス┃000|000|000┃0 1 2
王子   ┃301|002|30X┃9 5 0
安打    101 102 42  11

王子:○高島、高橋、浅井
北海道ガス:●大城、鈴木、岩、村上、武笠、海老原

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第94回都市対抗野球大会は大会5日目。
出場は32チームで、決勝戦は25日だ。
18日も1回戦の3試合が組まれている。
第3試合だけ東京ドームへ見に行った。
七十七銀行(仙台市)と東芝(川崎市)の対戦だ。

七十七銀行(仙台市)
1番 中 長嶋亮磨  24歳 右右 171/76 神奈川工科大
2番 一 的場拓也  30歳 右左 183/85 八戸学院大
3番 指 長田駿介  28歳 右右 180/85 富士大
4番 捕 石井信次郎 28歳 右右 178/78 東海大
5番 二 深江大晟  27歳 右右 177/78 補・TDK
6番 右 河田航平  25歳 右右 178/75 中京大
7番 左 宮崎大輔  23歳 右左 174/80 立正大
8番 三 長谷川将樹 27歳 右右 181/95 城西大
9番 遊 根本郁也  25歳 右左 170/70 立正大
   投 西舘洸希  23歳 右右 186/93 筑波大

東芝(川崎市)
1番 左 金子聖史  30歳 右右 176/76 九州共立大
2番 二 山田拓也  22歳 右左 169/73 青山学院大
3番 一 齊藤大輝  22歳 右右 178/81 法政大
4番 三 下山悠介  23歳 右左 176/82 慶應義塾大
5番 指 松本幸一郎 33歳 右左 178/84 立教大
6番 遊 田中達朗  25歳 右左 180/79 日本大
7番 右 光本将吾  22歳 右右 182/84 帝京大
8番 捕 中村浩人  26歳 右右 177/77 法政大
9番 中 長沢吉貴  26歳 右左 172/62 日本大
   投 藤村哲之  23歳 左左 180/88 横浜商科大


1回表。先攻は七十七銀行。
1番・長嶋は2球目のカットをライトに流すソロ本塁打。
<七十七銀行 1−0 東芝>
2番・的場が速球で空振り三振。
3番・長田は左前安打。一死1塁。
4番・石井が右飛。二死1塁。
5番・深江は中直で攻撃終了。

東芝の先発は藤村哲之。左の技巧派だ。
身体の動きは横回旋で、重心はちょっと沈めるタイプ。
まずギリギリまで開きを抑えられて、腕の振りもコンパクトですね。
ぎりぎりまで「見せない」「隠せる」フォームが素晴らしい。
「いきなり出てくる」感じが強烈にある。
今日の球速は速球系が132〜40キロ。
社会人の中ではかなり遅い側だけど「体感」はそれなりに速そう。
変化球はスライダー、チェンジが116〜23キロ。
カーブが107〜11キロ。
変化球も各球種の「コマンド」が高い。

1回裏。後攻は東芝。
1番・金子がチェンジで空振り三振。
2番・山田は四球。一死1塁。
3番・齊藤が二塁前方にフライを打ち上げる。
二塁、一塁、投手、捕手が全員見失って補球できない。
結果は「捕ゴロ」で二死1塁。
4番・下山は三直で3アウト。

七十七銀行の先発は西館洸希。右上手の技巧派だ。
弟・勇陽は中央大4年でドラフト候補ですね。
今日の球速は速球系が139〜46キロ。
変化球はスライダー、チェンジが124〜36キロ。
カーブが100キロ前後。
じっくり観察、分析しようと思ったらすぐ降板してしまった。

2回表。
七十七銀行は6番・河田が二飛。
7番・宮崎は左前安打。一死1塁。
8番・長谷川が遊ゴロ併殺で3アウト。

2回裏。
東芝は5番・松本が左越え二塁打。無死2塁。
6番・田中達朗のバントが投前安打となる。無死1、3塁。
7番・光本は速球で空振り三振。一死1、3塁。
8番・中村の初球に田中が二盗成功。一死2、3塁。
中村は四球で一死満塁。
9番・長沢が押し出しの四球。なお一死満塁。
<東芝 1−1 七十七銀行>
1番・金子は左前タイムリー安打。まず二者が生還。
一塁走者はオーバーランから二塁タッチアウト。二死1塁。
<東芝 3−1 七十七銀行>

七十七銀行は西館洸希がここで降板。
二番手投手に渋谷祐太郎を起用する。
渋谷は石巻専修大出身の22歳。
179cm・82kgの右腕だ。
初見だけどなかなか素晴らしい本格派でした。
しっかり体重を軸足に乗せて、ぐいっと激しく前に出る。
右腕は身体の後ろ側に垂らして、ダイナミックにしっかり振り切る。
パワーとバネがあって、「これはいい!」という第一印象。
ただ変化球はほとんど投げていなかった。
今日の球速は速球が141〜47キロ。
変化球はスライダーが123〜28キロ。
他にチェンジアップがあったかな。

東芝は2番・山田の2球目に金子が二盗成功。二死2塁。
山田は三直で攻撃終了。

3回表。
七十七銀行は9番・根本が遊ゴロ。
1番・長嶋は内角スライダーで空振り三振。
2番・的場がカーブで空振り三振。三者凡退。

3回裏。
東芝は3番・齊藤がチェンジで空振り三振。
4番・下山は外角速球147キロで見逃し三振。
5番・松本が遊飛で三者凡退。

4回表。
七十七銀行は3番・長田が遊前安打。無死1塁。
4番・石井は三飛。一死1塁。
5番・深江が中前安打。一死1、2塁。
6番・河田は見逃し三振。二死1、2塁。
7番・宮崎が一ゴロで無得点。

4回裏。
東芝は6番・田中が右前安打。
少しライトの処理が乱れて、これが罠だった。
打者が一塁をオーバーランしてタッチアウト。
7番・光本は一邪飛。
8番・中村が遊飛で3アウト。
根本郁也が背走して好捕した。

5回表。
七十七銀行は8番・長谷川がライト線を破る二塁打。無死2塁。
9番・根本はバント。藤村哲之が一塁に悪送球をしてしまう。
二塁走者が生還してなお無死1塁。
<東芝 3−2 七十七銀行>
1番・長嶋は遊ゴロで二封のみ。一死1塁。
2番・的場が二ゴロ。二死2塁。
3番・長田は二飛で攻撃終了。

5回裏。
東芝は9番・長沢が四球。無死1塁。
長沢は次打者の初球に二盗成功。無死2塁、
1番・金子はバントで送る。一死3塁。
2番・山田が捕邪飛。二死3塁。
3番・齊藤は左飛で無得点。

6回表。
七十七銀行は4番・石井が左中間に運ぶ二塁打。無死2塁。
5番・深江は死球。無死1、2塁。
6番・河田がバントで送る。一死2、3塁。
7番・宮崎は中前タイムリー安打。一死1,3塁。
<七十七銀行 3−3 東芝>

東芝はここで藤村哲之が降板。
二番手投手に粂直輝を起用する。
粂は帝京大出身の23歳。
179cm・75kgの右サイドハンドだ。
今日の球速は速球が140〜46キロ。
ちょっと沈む、シュートする球筋もある。
低めにグーンと伸びてくる感じが良い。
変化球はスライダーが129〜36キロ。
変則派だし、プロを意識できる右腕ですね。

七十七銀行は代打・熱田光俊が死球。一死満塁。
9番・根本は一ゴロ併殺で攻撃終了!

6回裏。
七十七銀行はこの回から三番手投手に田邉樹大を起用する。
田邉は中央学院大出身の28歳。
175cm・81kgの左横手投げだ。
重心を沈めて投げるし、腕の角度も下に近い。
今日の球速は速球が130キロ強。
変化球はスライダーが114〜20キロ。
浮き上がりながら横に滑るスライダーが組み立ての軸。

東芝は4番・下山が四球。無死1塁。
5番・松本はバントで送る。一死2塁。
6番・田中が右直。タッチアップで二死3塁。

七十七銀行は田邉樹大が打者3人で降板。
四番手投手に森翔平を起用する。
森は國學院大出身の26歳。
184cm・84kgの右腕だ。
重心をあまり沈めず、上半身主導のアメリカンなフォーム。
真っ向から投げ下ろす、叩きつける本格派だ。
無理のないフォームだけど明らかに出力が高い。
ただ問題は制球と変化球の質。
今日の球速は速球が150〜53キロ。
変化球はスライダーが126,7キロ。

東芝は代打・石川桜太が四球。二死1、3塁。
8番・中村は死球。二死満塁。
9番・長沢がストレートの四球で押し出し。なお二死満塁。
<東芝 4−3 七十七銀行>

七十七銀行は森翔平が打者3人で交代。
五番手投手に大関竜登を起用する。
大関は白鴎大出身の25歳で、TDKからの補強。
184cm・85kgの右腕だ。
今日の球速は速球が143〜49キロ。
沈む球筋が多いけれど、カットかツーシームか分からない。
変化球はスライダーが122〜28キロ。
チェンジ、フォーク系が128〜33キロ。
カーブが109〜13キロ。
東芝は1番・金子が遊ゴロで攻撃終了。

7回表。
七十七銀行は1番・長嶋が遊ゴロ。
2番・的場は二ゴロ。
3番・長田が一ゴロで三者凡退。

7回裏。
東芝は2番・山田が遊ゴロ。
3番・齊藤は遊ゴロ。
4番・下山が速球を左中間に打ち込むソロ本塁打!
<東芝 5−3 七十七銀行>
5番・松本は速球で空振り三振。攻撃終了。

8回表。
七十七銀行は4番・石井が二ゴロ。
5番・深江は中前安打。一死1塁。
6番・河田が左前安打。一死1、2塁。
7番・宮崎は外角速球で空振り三振。二死1、2塁。
8番・中嶋が左直で無得点。

8回裏。
東芝は6番・田中が投ゴロ。
7番・石川は左前安打。一死1塁。
8番・中村がバントで送る。二死2塁。
9番・長沢は2−1からライトに2ラン本塁打。
<東芝 7−3 七十七銀行>
1番・金子が遊前安打。二死1塁。
2番・山田は一塁強襲安打。二死1、3塁。
3番・齊藤が左前タイムリー安打。二死1、2塁。
<東芝 8−3 七十七銀行>

七十七銀行は大関竜登がここで降板。
六番手投手に庭田恵地を起用する。
庭田は獨協大出身の22歳。
170cm・76kgの右腕だ。
今日の球速は速球が140〜42キロ。
変化球はチェンジ、縦スラ系が127〜35キロ。

東芝の4番・下山の2球目に庭田恵地の暴投が出る。二死2、3塁。
下山は投ゴロで攻撃終了。

9回表。
東芝はこの回から三番手投手に西村王雅を起用する。
西村は智辯学園高出身の19歳。
171cm・75kgの左スリークォーターだ。
腰をくの字に折って、横回旋でリリースまで持っていく。
L字型のトップからコンパクトに振り抜くフォーム。
叩くというよりは斜めに「引っ掛ける」スタイルだ。
今日の球速は速球が139〜43キロ。
高校の時よりはっきり球速が上がっていますね。
あと球筋が低い、浮かないところが強み。
変化球はカーブが110〜13キロ。
他にスライダー、チェンジ系があった。

七十七銀行は代打・越村周が左前安打。無死1塁。
1番・長嶋がカーブで空振り三振。一死1塁。
代打・赤平竜太は左飛。二死2塁。
3番・長田が右飛で3アウト。
最後は石川桜太がフェンス際ぎりぎりで好捕した。

ここで試合終了。
東芝が終盤にスコアを重ねて七十七銀行を突き放した。
七十七銀行は四死球で自滅したような展開でしたね。

安打    210 212 021 11 四 失
七十七銀行┃100|011|000┃3 2 0
東芝   ┃030|001|13X┃8 8 2
安打    030 100 15  10

東芝:藤村、○粂、西村
七十七銀行:西館、渋谷、●田邉、森、大関、庭田

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