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今日はフラフラと静岡に向かった。
高円宮杯U−18プレミアリーグは先週末から後半戦。
WESTの磐田×神村学園戦が「ゆめりあ」で16時から組まれていた。
「見ていないチーム同士」「鈍行で日帰り可」という条件も満たす。
青春18きっぷの最後の1枚をこの日のために確保しておいた。

磐田は2勝2分け8敗で12チーム中12位。
前田遼一・前監督が代表のコーチとなり、
今年は半場康好氏が監督を務めている。
後藤啓介はこの年代だけど、既にトップの主力ですね。
神村学園は6勝1分け5敗で7位だ。
西丸道人(みんと)がベガルタ仙台に内定している。
この試合は名和田我空、吉永夢希がU−17代表に参加して不在。
あと金城蓮央も今日はメンバーに入っていなかった。

ジュビロ磐田U−18
GK  1 齊藤 貫太  05.10.18 184/73 ジュビロ磐田U-15
DF 23 小澤 有悟  07.06.02 167/54 ジュビロ磐田U-15
    3 沼田 大輝  05.04.23 175/69 TSV1973四日市U-15
   25 渥美 慶大  06.09.22 180/69 ジュビロ磐田U-15
    6 伊藤 稜介  05.05.02 176/69 ジュビロ磐田U-15
MF  7 鈴木 泰都  05.06.21 175/66 ジュビロ磐田U-15
    8 中村 駿太  05.05.12 163/61 ジュビロ磐田U-15
   17 川合 徳孟  07.03.03 171/64 ジュビロ磐田U-15
   12 竹田 優星  05.06.17 172/64 ジュビロ磐田U-15
FW 11 バルア ロイ 05.05.25 174/62 FC多摩JY
   10 舩橋 京汰  05.07.31 177/68 TSV1973四日市U-15

−−−−舩橋−−−-バルア-−−−
−−竹田−−−−−−−−鈴木−−
−−−−−川合−−中村−−−−−
−伊藤−−渥美−−沼田−−小澤−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−齊藤−−−−−−−

神村学園高等部
GK  1 川路 陽   05.07.11 179/73 神村学園中
DF 28 中野 陽斗  07.05.06 178/  神村学園中
   20 新垣 陽盛  06.10.13 177/73 神村学園中
    4 鈴木 悠仁  06.05.27 183/76 神村学園中
    5 難波 大和  06.03.10 177/69 神村学園中
MF  7 有馬 康汰  05.06.28 182/74 神村学園中
   24 下川 温大  06.06.23 165/62 F.C.コーマラント
   19 平木 駿   05.06.26 174/68 神村学園中
   16 佐々木 悠太 07.04.15 171/60 神村学園中
FW 10 福島 和毅  07.04.29 161/59 神村学園中
   13 西丸 道人  05.06.15 169/68 神村学園中

−−−−西丸−−−−福島−−−−
−−佐々木−−−−−−−有馬−−
−−−−−平木−−下川−−−−−
−難波−−鈴木−−新垣−−中野−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−川路−−−−−−−


磐田の伊藤稜介が左利きで、あとはおそらく両チームの全員が右利き。

神村学園は福島和毅がセカンドトップだけど、一応2トップかな?
代表組の不在もあり中野陽斗、佐々木悠太、福島和毅と1年生が3人先発ですね。

3分、磐田のカウンター。
川合徳孟が中盤で相手と競り合う。
中村駿太はセカンドを収めて一気にスルーパスを狙う。
舩橋京汰がゴール左に抜け出して左足シュートを狙った。
枠を捉えたもののGK川路陽がストップ。

磐田は舩橋京汰が立ち上がりから目立っていた。
とにかくよく「関わって」いたし、
単純にボールを持てて運べていいパスを出せる。
DFの裏を取れて、両足ともしっかり蹴れていた。

6分、磐田は鈴木泰都の持ち上がりから波状攻撃。
伊藤稜介が左大外でセカンドを拾って左足で折り返す。
鈴木泰都はファーからヘッドを落とす。
最後はバルアロイがゴール前の密集から上手く押し込んだ。
<ジュビロ磐田U−18 1−0 神村学園高等部>

立ち上がりは神村学園の最終ラインがバタついていた。
サイドや裏のスペースに長いボールを入れる狙いが多かったとはいえ、
つなぐべきボールをつなげていなかったですよね。
マークが曖昧になるとか、セカンドを取れないとか、
そういう部分で磐田のカウンターを誘発していた。

とはいえ神村学園は個々のスキルが高い。
「立ち位置の取り方」も工夫されていて、
この後は神村学園が主導権を取って押し込んでいく。

11分、神村学園は右CKを西丸道人が右足のライナーで入れる。
難波大和がニアから合わせた右足ボレーは枠を捉えたものの、
磐田DFは枠内をカバーしてしっかりブロック。

32分、神村学園は平木駿が右中間から浮き球で折り返す。
西丸道人はファーから浮き球を中に落とす。
福島和毅がエリアに走り込んでループ気味のシュートを狙うも枠上。

37分、神村学園は押し込んで波状攻撃。
佐々木悠太の縦パスは相手に引っかかったが、
下川温大がセカンドに詰めて右中間に叩く。
攻め上がっていた新垣陽盛がエリア内に当てる。
福島和毅が鋭いターンから左足シュートを狙った。
これはGK齊藤貫太にキープされる。

福島和毅は小兵なのだけど、
反転や一瞬の重心移動が鋭くて、あとバランスがいいですよね。
相手のマーク、プレッシャーの中で決定的なプレーをできる。
大迫塁や福田師王は卒業したけど、「その次」が出てきていますね。

39分、磐田は沼田大輝→竹村俊。
CB同士の負傷交代。

40分、磐田は川合徳孟のボール奪取からカウンター。
舩橋京汰が縦にスルーパスを通す。
バルアロイはエリア右に抜け出してフリーでシュートを放つ。
GKの飛び出しを見てふわっと浮かせたものの枠の左へ抜けた。

前半45分は磐田が1点リードで折り返し。
試合は後半。

46分、神村学園は平木駿→大成健人。
神村学園は後半から[4−1−4−1]に変えた。
布陣がこうなる↓
−−−−−−−西丸−−−−−−−
−-大成−佐々木-−福島-−有馬-−
−−−−−−−下川−−−−−−−
−難波−−鈴木−−新垣−−中野−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−川路−−−−−−−


58分、神村学園のロングカウンター。
自陣深くのクリアを下川温大が拾って縦に当てる。
西丸道人は自陣からドリブルで持ち上がる。
佐々木悠太が右サイドでフリーだった。
しかし西丸は切り返しを二度入れて、エリア外から右足を一閃。
ギリギリを突く素晴らしいシュートだったが左ポストに弾かれる。
ここが試合の「潮目」でしたね。

63分、磐田はゴール正面やや左、30mほどの位置でFKを得る。
伊藤稜介が左足で合わせたキックはゴール右に届く。
渥美慶大は外から中に飛び込んでヘッドを合わせた。
GK川路陽がブロックしたものの、
そのまま後ろに流れてバーに当たって跳ね返る。
最後は小澤有悟がこぼれ球に反応して、フリーでヘッドを押し込んだ。
<ジュビロ磐田U−18 2−0 神村学園高等部>

64分、磐田は中村駿太→森力介。バルアロイ→白石瑛也。
72分、神村学園は中野陽斗→長沼政宗。佐々木悠太→益山結翔。
75分、磐田は舩橋京汰→寺田阿輝彦。
磐田の布陣がこう↓
−−−−白石−−−−川合−−−−
−−竹田−−−−−−−−鈴木−−
−−−−−寺田−−-森-−−−−−
−伊藤−−渥美−−竹村−−小澤−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−齊藤−−−−−−−


82分、磐田は右CKを伊藤稜介が左足で合わせる。
渥美慶大がファーからフリーでヘッドを叩き込んだ。
<ジュビロ磐田U−18 3−0 神村学園高等部>

試合の「支配度」ならば神村学園が上だったかもしれない。
ただ磐田は最終ラインの貢献度が大きかった。
単純に右SBとCBがゴールを挙げて、
左SBがプレスキックから2点に絡んでいる。
渥美慶大は流れの中でのクロス、ロングボールへの対応も抜群だった。
ヘッド、対人は自信を持ってやっていたし、位置取りも的確。

GK齊藤貫太は個人的にこの試合のMOMだと思った。
それなりに危ない場面もあったけれどしっかり止めたし、
チームが苦しい場面でしっかり周りを助ける「声」が出せる。
相手がプレスに来ても逆を取るような上手さ、落ち着きがある。
試合を通して「この選手いいな」と思いながら見ていました。

83分、神村学園は有馬康汰→神谷秀太。
神村学園の最終布陣がこう↓
−−−−神谷−−−−西丸−−−−
−−大成−−−−−−−−益山−−
−−−−−下川−−福島−−−−−
−難波−−鈴木−−新垣−−長沼−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−川路−−−−−−−


87分、神村学園は福島和毅が右サイドに展開。
益山結翔が相手のアプローチを上手く外して裏に落とす。
長沼政宗はエリア右に抜け出して右足で折り返す。
西丸道人がファーでボールを受けて、
キックフェイントからシュートを放つ。
GK齊藤貫太がしっかり詰めて上半身でブロック。

アディショナルタイムの提示は5分。

91分、神村学園は鈴木悠仁が縦にフィードを付ける。
西丸道人はボールを収めて強引に反転から右足ミドルを放つ。
強いグラウンダーのキックが枠を捉えたもののGK正面。

この場面はすぐ近くに2人味方がいたけれど、
西丸道人は強引にマークを振り切ってシュートに持ち込んだ。
そういう「ストライカーらしさ」「凄み」は見せていましたね。
ただ今日の西丸はシュート4本で無得点。

試合は3−0でタイムアップ。
最下位だった磐田は残留のために大きな勝ち点3でした。

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は7日目。
甲子園球場では2回戦の4試合が組まれている。
今日の第2試合から「2試合目」の学校が登場してくる。
沖縄は台風が来て大変だったけど、
西宮は通り雨くらいで順延なく日程を消化している
第1試合は八戸学院光星と明桜の対戦だ。
自分はこの試合で今大会の球場観戦を終えます。

八戸学院光星高校
1番 中 砂子田陽士 2年 右左 172/69
2番 二 西尾太晴  3年 右左 173/66
3番 遊 中澤恒貴  3年 右右 178/80
4番 右 長谷陸翔  3年 右左 183/78
5番 捕 藤原天斗  3年 右右 170/76
6番 三 池田優斗  3年 右右 174/77
7番 左 青木虎仁  3年 右左 170/69
8番 一 新城雄麻  3年 右右 177/86
9番 投 洗平比呂  2年 左左 177/76

ノースアジア大学明桜高校
1番 三 吉野鈴之助 3年 右右 170/63
2番 二 土田亮太  3年 右左 168/64
3番 左 松橋日々生 3年 右左 177/74
4番 捕 吉川新汰  3年 右右 174/73
5番 一 前田幸輝  3年 右右 180/79
6番 右 加藤世渚  3年 右右 182/79
7番 投 松橋裕次郎 2年 左左 166/68
8番 中 篠崎拓真  3年 左左 169/64
9番 遊 猪原空駈斗 3年 右右 169/66


1回表。先攻は八戸学院光星。
1番・砂子田がスライダーで空振り三振。
2番・西尾もスライダーで空振り三振。
3番・中澤恒が右飛で三者凡退。

明桜の先発は松橋裕次郎。左スリークォーターの技巧派だ。
県大会の登板回数的には三番手の2年生が先発を任された。
脱力した柔らかいフォームから、リズミカルに投げ込んでくる。
重心を沈めるし、角度もちょっと低め。
腕は上半身に絡みつくように遅れて出てくる。
「腕に力を入れない」フォームですね。
今日の球速は速球が127〜34キロ。
変化球はスライダー、チェンジが113〜21キロ。
彼がのらりくらりと試合を作っていく。

1回裏。
明桜は1番・吉野が二ゴロ。
2番・土田は四球。一死1塁。
3番・松橋日の4球目に洗平比呂が暴投。一死2塁。
松橋日が四球。一死1、2塁。
4番・吉川は投ゴロ併殺で3アウト。

八戸学院光星の先発は洗平比呂。左の本格派だ。
軸足に体重を乗せて、一塁側にインステップして、
上半身を前倒ししつつ、腕を斜めに強く叩きつけてくる。
パワフルだし回旋の鋭さがあって、
「ひとつ上のレベルだな」というインパクトがありますね。
今日の球速は速球、カットが127〜41キロ。
変化球はスライダー、チェンジが115〜26キロ。
他にカーブが100キロ台。
制球はそこまで良くないし、初回は少し荒れた。
完投を想定して投げている感じがあり、序盤は抑えていた。
ただ単純にレベルが高くて、試合を通して抜群の内容だった。
なお父・竜也氏も同校のOBで、元プロ野球選手。
2つ上の兄・歩人は右腕で、國學院大に進んでいる。

2回表。
八戸学院光星が4番・長谷が四球。無死1塁。
5番・藤原の初球に松橋裕次郎が暴投。無死2塁。
藤原は四球。無死1、2塁。
6番・池田のバントが投飛に。二塁走者が戻れず併殺に。二死1塁。
7番・青木が死球。二死1、2塁。
8番・新城は中直で無得点。

2回裏。
明桜は5番・前田がカットで空振り三振。
6番・加藤世は内角速球141キロで空振り三振。
7番・松橋裕が三ゴロ失策で出塁。二死1塁。
8番・篠崎は四球。二死1、2塁。
9番・猪原が外角速球で空振り三振。3アウト。

3回表。
八戸学院光星は9番・洗平が四球。無死1塁。
1番・砂子田が遊ゴロで二封のみ。一死1塁。
2番・西尾の0−0から松橋裕次郎が牽制悪送球。一死2塁。
西尾は遊直。二死2塁。
3番・中澤恒が三ゴロで3アウト。

3回裏。
明桜は1番・吉野が速球で空振り三振。
2番・土田は二ゴロ。
3番・松橋日が四球。二死1塁。
4番・吉川は一ゴロで3アウト。

4回表。
八戸学院光星は4番・長谷が二ゴロ。
5番・藤原は速球で空振り三振。
6番・池田が中飛で3アウト。

4回裏。
明桜は5番・前田が遊ゴロ。
6番・加藤世は右飛。
7番・松崎裕は中前安打。二死1塁。
8番・篠崎がスライダーで空振り三振。3アウト。

5回表。
八戸学院光星は7番・青木が右前安打。無死1塁。
8番・新城は四球。無死1、2塁。
9番・洗平がバントで送る。一死2、3塁。
1番・砂子田は中前タイムリー安打。
二者が生還して、砂子田も送球間に進塁。一死2塁。
<八戸学院光星 2−0 明桜>
2番・西尾が内角スライダーで空振り三振。二死2塁。

明桜は松橋裕次郎がここで降板。
二番手投手に難波佑聖を起用する。
難波は背番号1の3年生。171cm・77kgの右腕だ。
大柄ではないけれど、パワフルな本格派。
大きく踏み出して、腕もしっかり真上から振り切る。
ダイナミックで、指の「かかり」も良さそうなフォームだ。
今日の球速は速球が131〜42キロ。
変化球はスライダー、フォークが118〜27キロ。

八戸学院光星は3番・中澤恒が左中間を破るタイムリー二塁打。二死2塁。
<八戸学院光星 3−0 明桜>
4番・長谷は一ゴロで攻撃終了。

5回裏。
明桜は9番・猪原が三ゴロ失策で出塁。無死1塁。
1番・吉野は右前安打。無死1、2塁。
2番・土田が二ゴロ併殺。二死3塁。
3番・松橋日は中直で無得点。

6回表。
八戸学院光星は5番・藤原が左飛。
6番・池田は四球。一死1塁。
7番・青木がセーフティ気味のバント。二死2塁。
8番・新城の5球目に難波佑聖が暴投。二死3塁。
新城は四球。二死1、3塁。
9番・洗平がフォークで空振り三振。

6回裏。
明桜は4番・吉川が三前安打。無死1塁。
5番・前田は速球で空振り三振。一死1塁。
6番・加藤世は中直。
7番・難波が遊ゴロで3アウト。

7回表。
八戸学院光星は1番・砂子田が一ゴロ。
2番・西尾は四球。一死1塁。
3番・中澤恒が一ゴロ。二死2塁。
4番・長谷は四球。二死1、2塁。
5番・藤原がレフトに運ぶ3ラン本塁打!
<八戸学院光星 6−0 明桜>
6番・池田は右飛で攻撃終了。

7回裏。
明桜は8番・篠崎が二ゴロ。
9番・猪原は左飛。
1番・吉野が右飛で三者凡退。

8回表。
八戸学院光星は7番・青木が死球。無死1塁。
8番・新城は中前安打。無死1、2塁。

明桜は難波佑聖がここで降板。
三番手投手に加藤悠羽を起用する。
加藤は背番号11の2年生。174cm・69kgの右腕だ。
スライダー、チェンジが115〜24キロ。
見落としがあったかもしれないけど、全球が変化球でした。

八戸学院光星は9番・洗平がバントで送る。一死2、3塁。
1番・砂子田は四球。一死満塁。
2番・西尾が左犠飛。二死1、3塁。
<八戸学院光星 7−0 明桜>
3番・中澤恒は遊飛で攻撃終了。

8回裏。
明桜は2番・土田が四球。無死1塁。
3番・松橋日は右飛。一死1塁。
4番・吉川が投ゴロ併殺で3アウト。

9回表。
八戸学院光星は4番・長谷が一直。
5番・藤原はスライダーで空振り三振、
6番・池田が右直で三者凡退。

9回裏。
明桜は5番・北島が左前安打。無死1塁。
6番・加藤世は捕邪飛。一死1塁。
代打・小嶋晃太郎が左飛。二死1塁。
8番・篠崎は速球で見逃し三振。ここで試合終了。

八戸学院光星は洗平比呂が9回を完封。
被安打4、四死球5、奪三振7という内容でした。
打線は被安打5で7得点。
明桜から見ると四死球11は出し過ぎでしたね。

安打 000 030 110 5 四 失
光星┃000|030|310┃7 11 2
明桜┃000|000|000┃0 5 1
安打 000 111 001 4

明桜;●松橋、難波
光星:○洗平

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は6日目。
甲子園球場では2回戦の4試合が組まれている。
第2試合から球場に入りました。
立正大淞南と広陵の「中国対決」だ。

立正大学淞南高校
1番 左 酒井柊伍 3年 右右 181/75
2番 三 儀間来生 2年 右右 171/66
3番 中 坂川尚仁 3年 右左 172/68
4番 投 山下羅馬 3年 右右 170/80
5番 右 木下仁  3年 右右 169/77
6番 捕 勝部友悠 2年 右左 169/74
7番 二 新地大和 3年 右左 170/66
8番 遊 竹内昴航 3年 右右 168/61
9番 一 川端保志 2年 右右 165/59

広陵高校
1番 中 田上夏衣  3年 右左 173/74
2番 三 谷本颯太  3年 右左 169/66
3番 一 真鍋慧   3年 右左 189/92
4番 遊 小林隼翔  3年 右右 175/80
5番 捕 只石貫太  3年 右右 178/78
6番 右 濱本遥大  2年 右右 172/70
7番 左 高橋陽大  3年 右左 174/83
8番 投 高尾響   2年 右右 172/73
9番 二 松下水音  3年 右左 167/67


1回表。先攻は立正大淞南。
1番・酒井がスライダーで空振り三振。
2番・儀間は二ゴロ。
3番・坂川が左飛で三者凡退。

広陵の先発は高尾響。右の技巧派だ。
2年生だけど今大会ナンバー1投手に推す声もある。
広島県大会は36イニングを2失点に抑えた。
しかも46奪三振、2四死球だから「K/BBレシオ」がスゴい。
テイクバックも腕の振りもコンパクトですね。
ボールが顔のすぐ右からひゅっと出てくる。
力みのないフォームだけど、リリースの瞬間にギュッと力が入る。
重心移動はあまり大きくなくて、軸足もやや三塁側にアウトステップする。
春に見た彼に比べると、今日は球威もキレも制球も良くなかった。
今日の球速は速球系が131〜43キロ。
変化球はスライダーが117〜27キロ。
フォークが128〜31キロ。
カーブが112〜18キロ。
フォークは途中までほとんど投げていなかった。

1回裏。後攻は立正大淞南。
1番・田上が一ゴロ。
2番・谷本も一ゴロ。
3番・真鍋は左前安打。二死1塁。
4番・小林も左前安打。二死1、2塁。
5番・只石が四球。二死満塁。
6番・濱本は一ゴロで無得点。

立正大淞南の先発は山下羅馬。右の本格派だ。
今日の球速は速球が128〜38キロ。
変化球はスライダーが112〜18キロ。
カーブが100キロ台中盤。
フォームについて見る前に降板してしまった。

2回表。
立正大淞南は4番・山下が空振り三振。
5番・木下は一前安打。一死1塁。
6番・勝部が右前安打。一死1、3塁。
7番・新地が2球目にスクイズ。
高尾響が冷静な補球&グラブトスで本塁タッチアウト。二死1、2塁。
8番・武内は右前タイムリー安打。二死1、3塁。
<立正大淞南 1−0 広陵>
9番・川端が死球。二死満塁。
1番・酒井は三ゴロで攻撃終了。

2回裏。
広陵は7番・高橋が中飛。
8番・高尾は右飛。
9番・松下がスライダーで空振り三振。三者凡退。

3回表。
立正大淞南は2番・儀間が遊ゴロ。
3番・坂川は三ゴロ。
4番・山下も三ゴロで三者凡退。

3回裏。
広陵は1番・田上は遊前安打。一塁への悪送球が絡んで無死2塁。
2番・谷本はバントで送る。一死3塁。

立正大淞南はここで山下羅馬が降板。
山下は一塁に移動した。
二番手投手に日野勇吹を起用する。
日野は背番号1の3年生。
169cm・68kgの右スリークォーターだ。
軸足にしっかり体重を乗せて、左足を軽く引いて、
そこから一気に強い動きでリリースまで持っていく。
腕はVの字のトップから、押し出すように振り切る。
身体の動きより軽く「遅れて」出てくる間がいいですね。
小柄だけど球威もかなりある。
今日の球速は速球が133〜43キロ。
変化球はスライダーが116〜25キロ。
チェンジ、ツーシーム系が128〜31キロ。
スライダー、チェンジはどちらもキレが抜群。
二番手なのであまり期待していなかったが、
想像以上にレベルの高い投手だった。

広陵は3番・真鍋が左飛。走者動けず二死3塁。
4番・小林が中飛で無得点。

4回表。
立正大淞南は5番・木下が右飛。
6番・勝部は二ゴロ。
7番・新地が四球。二死1塁。
新地は次打者の4球目に二盗成功。二死2塁。
8番・竹内はスライダーで空振り三振。3アウト。

4回裏。
広陵は5番・只石が右飛。
6番・濱本は遊ゴロ。
7番・高橋が中越えの二塁打。二死2塁。
8番・高尾は四球。二死1、2塁。
9番・松下が右中間を破る三塁打。二死3塁。
<広陵 2−1 立正大淞南>
1番・田上はチェンジで空振り三振。攻撃終了。

5回表。
立正大淞南は9番・日野が遊ゴロ失策で出塁。無死1塁。
1番・酒井が142キロの速球で空振り三振。一死1塁。
2番・儀間はバントで送る。二死2塁。
3番・坂川が左中間を破るタイムリー三塁打。二死3塁。
<立正大淞南 2−2 広陵>
4番・山下は中前タイムリー安打。二死1塁。
<立正大淞南 3−2 広陵>
5番・木下が右飛で攻撃終了。

5回裏。
広陵は2番・谷本が左飛。
3番・真鍋は左中間への大飛球だったが中飛。
4番・小林が三ゴロで三者凡退。

6回表。
立正大淞南は6番・勝部が一飛。
7番・新地は一ゴロ。
8番・竹内は二ゴロで三者凡退。

6回裏。
広陵は5番・只石が左前安打。無死1塁。
6番・濱本はバントで送る。一死2塁。
7番・高橋が中前安打。一死1、3塁。
8番・高尾は外角高め速球で空振り三振。二死1、3塁。
9番・松下の3球目、日野勇吹の143キロ。外角速球。
捕手のパスボールが出て三塁走者が生還。二死3塁。
<広陵 3−3 立正大淞南>
松下は四球。二死1、3塁。
1番・田上の2球目に日野勇吹が1バウンドの暴投。
捕手が止めたものの一塁走者が進塁して二死2、3塁。
田上は遊前タイムリー安打。二死1、3塁。
<広陵 4−3 立正大淞南>
田上は次打者の3球目に二盗。二死2、3塁。
2番・谷本は四球。二死満塁。
3番・真鍋が左中間に大飛球。
センターが捕球体制に入り、レフトもそこに寄る。
しかしライト側から吹き付ける強い「浜風」に打球が押された。
レフトは慌ててグラブを合わせるが、ボールは左側に落ちる。
これが走者一掃のタイムリ二塁打となった。二死2塁。
<広陵 7−3 立正大淞南>
4番・小林は右飛で攻撃終了。

7回表。
立正大淞南は9番・日野がフォークで空振り三振。
1番・酒井が三ゴロ。
2番・儀間も三ゴロで三者凡退。

7回裏。
広陵は5番・只石が左前安打。無死1塁。
6番・濱本の3球目に捕逸が出て無死2塁。
濱本はバントで送る。一死3塁。
7番・高橋が中前タイムリー安打。一死1塁。
<広陵 8−3 立正大淞南>
代打・土居湊大の初球に代走・金山涼矢が二盗失敗。二死無走者。
土居は左飛で攻撃終了。

8回表。
広陵はこの回から二番手投手に倉重聡を起用する。
倉重は背番号10の3年生。182cm・84kgの左腕だ。
腕をコンパクトに畳んで、突き出すように振るフォームですね。
今日の球速は速球が130〜38キロ。
この速度帯でボールがかなり動く。
変化球はチェンジ(縦スラ?)が118〜20キロ。

立正大淞南は3番・坂川が遊飛。
4番・山下が右前安打。一死1塁。
5番・木下はチェンジで空振り三振。二死1塁。
6番・勝部が一ゴロで3アウト。

8回裏。
広陵は代打・池本真人が遊ゴロ失策で出塁。無死1塁。
1番・田上が左飛。一死1塁。
2番・谷本も左飛。二死1塁。
3番・真鍋が四球。二死1、2塁。
4番・小林も四球。二死満塁。
5番・只石は速球で見逃し三振。無得点。

9回表。
立正大淞南は代打・大城良磨が右飛。

広陵は倉重聡がここで降板。
三番手投手に堀田昂佑を起用する。
堀田は背番号16の1年生。181cm・76kgの右腕だ。
今日の球速は速球系が126〜36キロ。
かなり鋭く「沈む」球筋が多い。
変化球はカーブが111〜16キロ。

立正大淞南は8番・竹内が右邪飛。
9番・日野は死球。二死1塁。
1番・酒井がツーシームで見逃し三振。試合終了。

広陵の先発・高尾響はあまり良くなかったけれど
7回3失点でしっかり試合を作った。
途中から投げ始めたフォークも有効でしたね。
プロ注の真鍋慧は4打数2安打3打点。
彼が6回に放ったタイムリーが試合を決めました。

第3試合、第4試合も見ていくつもりでした。
ただ今後のために体力温存が必要だったのと、
16時半からの「なでしこジャパン」が気になって……。
本日はこの1試合だけにしました。

安打    030 020 010 6 四 失
立正大淞南┃010|020|000┃3 3 2
広陵   ┃000|205|10X┃8 6 1
安打    201 204 20  11

広陵:○高尾、倉重、堀田
立正大淞南:山下、●日野

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は5日目。
今日の甲子園球場は3試合が組まれている。
この5日目第3試合から大会は2回戦に入ります。
ベスト16一番乗りをかける星稜と創成館の対戦だ。

星稜高校
1番 二 服部翔   3年 右右 167/74
2番 三 萩原獅士  2年 右右 172/73
3番 遊 齊賀壱成  3年 右右 172/70
4番 捕 近藤真亜久 3年 右右 183/80
5番 投 武内涼太  3年 右右 183/77
6番 右 専徒大和  2年 左左 173/72
7番 一 萩颯太   3年 右右 178/81
8番 左 上田純大  3年 右右 184/85
9番 中 中園魁斗  3年 左左 174/72

創成館高校
1番 遊 川崎統馬  3年 右左 167/60
2番 右 東壱星   3年 左左 173/62
3番 三 松崎誠人  3年 右右 161/70
4番 中 永本翔規  3年 右左 168/64
5番 一 中村怜士朗 3年 右右 169/56
6番 左 伊藤悠稀  3年 右右 173/60
7番 二 下川優   3年 右左 162/57
8番 捕 山下真ノ介 3年 右右 173/75
9番 投 福盛大和  3年 右右 180/65


1回表。先攻は星稜。
1番・服部が二前安打。無死1塁。
2番・萩原はバントで送る。一死2塁。
3番・齊賀が四球。一死1、2塁。
4番・近藤は二ゴロ併殺で3アウト。

創成館の先発は福盛大和。
しっかり大きく踏み出す、ダイナミックなフォームだ。
腕は後ろに引かず、Vの字に畳んで突き出すように振る。
リリースの瞬間にぐっと力が入る感じが良いですね。
今日の球速は速球が127〜37キロ。
打者の反応を見ると「体感」はもう少し速そうだった。
変化球はスライダー、チェンジが111〜23キロ。
カーブが95〜100キロ。
スライダー、カーブがいいですね。
父・和男さんは横浜、楽天で活躍した投手。
つまり母はフジテレビのアナウンサーだった福元英恵さん。
背番号は1だが、県大会は二番手だった。
でもレベルはかなり高い。

1回裏。後攻は創成館。
1番・川崎が四球。無死1塁。
2番・東はバント。武内涼太が二塁で刺して一死1塁。
3番・松崎がエンドランから中前安打。一死1、3塁。
4番・永本は遊飛。二死1、3塁。
5番・中村が四球。二死満塁。
6番・伊藤は押し出しの四球。二死満塁。
<創成館 1−0 星稜>
7番・下川の4球目に武内涼太が暴投。
三塁走者が生還してなお二死2、3塁。
<創成館 2−0 星稜>
下川は速球で空振り三振。攻撃終了。

星稜の先発は武内涼太。
下級生の頃から評価されていた右の本格派だ。
ただこの夏の石川県大会は4試合13イニングで
13四死球、13失点と苦しんでいる。
今日の球速は速球が138〜45キロ。
変化球はスライダーが123〜33キロ。
チェンジ、フォーク系が122〜28キロ。
球威、ボールの切れはあったが制球に苦しんだ。

2回表。
星稜は5番・武内が中飛。
6番・専徒は右飛。
7番・萩が三ゴロで三者凡退。

2回裏。
創成館は8番・山下がチェンジで空振り三振。
9番・福盛は右前安打。一死1塁。
1番・川崎が四球。一死1、2塁。
2番・東は絶妙のバントで投前安打に。一死満塁。
3番・松崎が押し出しの四球。一死満塁。
<明豊 3−0 星稜>

星稜はここで武内涼太が降板し、レフトに移る。
佐宗翼が二番手投手に起用された。
佐宗は背番号18の2年生。
177cm・69kgの左腕だ。
今日の球速は速球が124〜34キロ。
変化球はスライダー、ツーシームが109〜22キロ。
武内、中山敦とともに星稜の「3枚看板」ですね。

創成館は4番・永本が右前タイムリー安打。二者が生還。
<創成館 5−0 星稜>
ライトの失策が絡み、一塁走者も三塁に進む。一死1、3塁。
5番・中村の2球目に佐宗翼が暴投。三塁走者が生還して一死2塁。
<創成館 6−0 星稜>
中村は外角スライダーで空振り三振。二死2塁。
6番・伊藤がチェンジで空振り三振。攻撃終了。

3回表。
星稜は8番・佐宗が中飛。
9番・中園は速球で空振り三振。
1番・服部はカーブで空振り三振。三者凡退。

3回裏。
創成館は7番・下川が三邪飛。
8番・山下が遊ゴロ悪送球で出塁。一死1塁。
9番・福盛はバント成功。二死2塁。
1番・川崎がスライダーで空振り三振。3アウト。

4回表。
星稜は2番・萩原がスライダーで空振り三振。
3番・齊賀は左前安打。一死1塁。
4番・近藤がカーブで空振り三振。二死1塁。
5番・武内は左前安打。二死1、2塁。
6番・専徒が投ゴロで無得点。

4回裏。
創成館は2番・東が遊ゴロ。
3番・松崎は三飛。
4番・永本が投ゴロで三者凡退。

5回表。
創成館はこの回から二番手投手に村田昊徽を起用する。
福盛大和は「治療中」というアナウンスが一度入り、
結局その直後に降板になった。
村田は背番号18の2年生。
173cm・69kgの右腕だ。
県大会の登板回数を見ると三番手なのだけど、レベルはかなり高い。
今日の球速は速球系が133〜40キロ。
変化球はスライダーが114〜27キロ。
チェンジが107〜17キロ。
他にフォークがあったかも。

星稜は7番・萩が遊ゴロ。
8番・佐宗が速球で空振り三振。
9番・中園も速球で空振り三振。三者凡退。

5回裏。
創成館は5番・中村が二ゴロ。
6番・伊藤は外角スライダーで空振り三振。
7番・下川は三邪飛で三者凡退。

6回表。
星稜は1番・服部翔が三ゴロ。
2番・萩原は右前安打。一死1塁。
3番・齊賀が右中間に運ぶ二塁打。一死2、3塁。
4番・近藤は四球。一死満塁。
5番・武内が中犠飛。二死1、2塁。
<創成館 6−1 創成館>
6番・専徒は高め速球で空振り三振。攻撃終了。

6回裏。
創成館は8番・山下が左前安打。無死1塁。
9番・村田はバントで送る。一死2塁。
1番・川崎が速球で空振り三振。二死2塁。
2番・東は投ゴロで3アウト。

7回表。
創成館はこの回から三番手投手に永本翔規を起用する。
永本は「4番・センター」で先発していた3年生。
168cm・64kgの右腕だ。
長崎県大会はチーム最多の5試合、27イニングに登板している。
相手に背中を見せて、左肩をギリギリまで残すフォーム。
腕の振りもコンパクトで「いきなり出てくる」感じがいいですね。
だから「数字以上」の迫力、体感速度が出る。
今日の球速は速球が128〜34キロ。
変化球はスライダー、フォークが114〜20キロ。
カーブが101〜06キロ。

星稜は7番・萩が二飛。
代打・芦硲晃太はチェンジで空振り三振。
9番・中園も変化球で空振り三振。三者凡退。

7回裏。
星稜はこの回から三番手投手に中山敦を起用する。
中山は背番号10の3年生。
177cm・75kgの左腕だ。
今日の球速は速球が127〜35キロ。
変化球はスライダー、チェンジが118〜16キロ。
他にカーブがあった。

創成館は3番・松崎が四球。無死1塁。
4番・永本はバントで送る。一死2塁。
5番・中村は四球。一死1,2塁。
6番・伊藤が一ゴロ。二死2、3塁。
7番・下川は左邪飛で3アウト。

8回表。
星稜は1番・服部翔が二ゴロ。
2番・萩原が一邪飛。
3番・齊賀は左飛で三者凡退。

8回裏。
創成館は8番・山下が二飛。
9番・馬渡和樹が四球。一死1塁。
1番・川崎は一塁前にバント。
カバーに入った投手への送球が乱れて走者が生きる。
しかし三塁を欲張った一塁走者がタッチアウト。二死1塁。
川崎は次打者の初球に二盗失敗。3アウト。

9回表。
星稜は4番・近藤がライト線に抜ける三塁打。無死3塁。
5番・武内は左中間に打ち込む2ラン本塁打!
<創成館 6−3 星稜>
代打・吉田大吾が三ゴロ。
7番・萩は左越え二塁打。一死2塁。
8番・中山が遊直。二死2塁。
代打・服部航は左飛。試合終了。

星稜は武内涼太、近藤真亜久が打撃で良いところを見せた。
この二人は間違いなく逸材ですよね。
ただ四死球、守備のミスで自滅したような展開でした。
創成館は3回以降に追加点を挙げられなかったけど、
3投手の継投で3回戦進出を決めている。

安打  100 202 003 8 四 失
星稜 ┃000|001|002┃3 2 3
創成館┃240|000|00X┃6 8 0
安打  130 001 00  5

創成館:福盛、○村田、永本
星稜:●武内、佐宗、中山

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は5日目。
今日の甲子園球場は3試合が組まれている。
この試合が1回戦最後のカードですね。
第1試合は明豊と北海の対戦だ。

明豊高校
1番 右 高木真心  2年 右左 169/64
2番 遊 西川昇太  3年 右左 180/73
3番 三 柴田廉之助 3年 右左 174/83
4番 中 西村元希  3年 右右 177/77
5番 左 木下季音  3年 右右 174/76
6番 一 石田智能  2年 右左 174/73
7番 二 高橋佑弥  3年 右右 170/64
8番 捕 義経豪   3年 右左 170/75
9番 投 中山敬斗  3年 右右 176/77

北海高校
1番 中 片岡誠亮  2年 左左 170/60
2番 左 谷川凌駕  2年 右左 170/66
3番 二 今北孝晟  3年 右左 176/73
4番 投 熊谷陽輝  3年 右右 183/94
5番 遊 幌村魅影  2年 右右 175/70
6番 一 長内陽大  3年 左左 175/72
7番 三 関辰之助  3年 右右 173/72
8番 右 宮下温人  2年 左左 173/75
9番 捕 大石広那  2年 右右 171/72


1回表。先攻は明豊。
1番・高木が遊ゴロ。
2番・西川は一ゴロ。
3番・柴田が遊ゴロで三者凡退。

北海の先発は熊谷陽輝。右上手の本格派だ。
2年時はエースだったけど、今は野手としての評価が高い。
北海道大会は21打数で打率.762、5本塁打、7四死球だった。
体格に恵まれていて、パワーだけでなく「柔らかさ」もありますね。
投手としては無理のないフォームだけど、
踏み出しが大きくて、上半身の「乗り出し」もある。
腕は少し後ろに垂らして、うねらせつつ振り切る。
今日の球速は速球が132〜41キロ。
変化球はスライダーが117〜28キロ。

1回裏。後攻は北海。
1番・片岡が三ゴロ。
2番・谷川は遊飛。
3番・今北が一ゴロで三者凡退。

明豊の先発は中山敬斗。右上手の本格派だ。
重心を沈めて、かなり大きく前に踏み出す。
腕を引いてVの字のトップを作って、叩きつけるようにリリースする。
今日の球速は速球が131〜42キロ。
変化球はスライダー、フォークが121〜28キロ。
カーブが90キロ台中盤。

2回表。
明豊は4番・西村が中前安打。無死1塁。
5番・木下は左前安打。無死1、2塁。
6番・石田の初球後に捕手からの牽制球で二塁走者がアウト。一死2塁。
石田は四球。一死1、2塁。
7番・盒兇二ゴロ併殺で攻撃終了。

2回裏。
北海は4番・熊谷が一ゴロ。
5番・幌村は左前安打。一死1塁。
6番・長内が二ゴロ併殺で3アウト。

3回表。
明豊は8番・義経が三塁強襲安打。無死1塁。
9番・中山がバントで送る。一死2塁。

北海はここで熊谷陽輝が降板。
二番手投手に長内陽大を起用する。
長内は「6番・一塁」で起用されていた3年生。
175cm・72kgの左腕だ。
熊谷とポジションをスイッチしてマウンドに上がった。
今日の球速は速球が129〜32キロ。
変化球はスライダーが115〜19キロ。

明豊は1番・高木が遊ゴロ。二死3塁。
2番・西川が四球。二死1、3塁。
3番・柴田は右前タイムリー安打。二死1、2塁。
<明豊 1−0 北海>
4番・西村が遊前安打。二死満塁。
5番・木下は右飛で攻撃終了。

3回裏。
北海は7番・関が速球で空振り三振。
8番・宮下も速球で空振り三振。
9番・大石は中前安打。二死1塁。
1番・片岡が右前安打。二死1、3塁。
2番・谷川は左直で無得点。

4回表。
北海はこの回から熊谷陽輝がマウンドに戻った。
明豊は6番・石田が一ゴロ。
7番・盒兇話譱旭詑如0貉爍盈檗
8番・義経が外角速球で空振り三振。二死2塁。
9番・中山は二ゴロで3アウト。

4回裏。
北海は3番・今北が中前安打。無死1塁。
4番・熊谷が左前安打。無死1、2塁。
5番・幌村はバントで送る。一死2、3塁。
6番・長内の一ゴロで三塁走者が生還。二死3塁。
<北海 1−1 明豊>
7番・関の三ゴロ悪送球で、三塁走者が生還する。二死1塁。
<北海 2−1 明豊>
代打・堀田晃大が遊ゴロで攻撃終了。

5回表。
北海はこの回から岡田慧斗を起用する。
岡田は背番号1の3年生で現在のエース。
178cm・78kgの右上手投げだ。
投手らしい投手ですね。
開きをちゃんと抑えて、テイクバックもしっかり畳んで
腕はコンパクトに鋭く振り抜ける。
今日の球速は速球が131〜44キロ。
変化球はスライダー、フォークが117〜29キロ。
他にカーブが110キロ台。

明豊は1番・高木が左前安打。無死1塁。
2番・西川は中前安打。無死1、2塁。
3番・柴田のバントは岡田慧斗が三封。一死1、2塁。
4番・西村が右中間を破るタイムリー三塁打。一死3塁。
<明豊 3−2 北海>
5番・木下の3−2から岡田慧斗が暴投。
三塁走者の本塁突入はタッチアウト。
しかし木下は四球で出塁して二死1塁。
6番・石田が中飛で攻撃終了。

5回裏。
北海は9番・大石が二ゴロ。
1番・片岡はセーフティバントで三前安打。一死1塁。
2番・谷川が3−2から空振り三振。
片岡の二盗も同時に刺されて三振ゲッツー!3アウト。

6回表。
明豊は7番・盒兇遊ゴロ。
8番・義経が左前安打。一死1塁。
9番・中山はバントで送れず見逃し三振。二死1塁。
1番・高木が143キロの速球で見逃し三振。3アウト。

6回裏。
北海は3番・今北が二ゴロ。
4番・熊谷は右中間を破る二塁打。一死2塁。
5番・幌村が右前タイムリー安打。一死1塁。
<北海 3−3 明豊>
6番・長内は二ゴロ併殺で攻撃終了。

7回表。
明豊は2番・西川がショート強襲安打で生きる。無死1塁。
3番・柴田の2球目に捕逸があり無死2塁。
柴田は二ゴロ。一死2塁。
4番・西村が四球。一死1、2塁。
5番・木下は左前タイムリー安打。一死1、2塁。
<明豊 4−3 北海>
6番・石田が右越えのタイムリー三塁打。一死3塁。
<明豊 6−3 北海>
7番・盒兇裡概緻椶鵬田慧斗が暴投。三塁走者が生還して一死無走者。
<明豊 7−3 北海>

北海はここで岡田慧斗が降板。
熊谷陽輝が本日3回目の登板となる。

明豊は8番・盒兇榔邪飛。
9番・義経が左飛で攻撃終了。

7回裏。
北海は7番・関が左前安打。無死1塁。
8番・小保内貴堂がレフトスタンドに打ち込む2ラン本塁打。
<明豊 7−5 北海>

明豊はここで中山敬斗が降板。
二番手投手に森山塁を起用する。
森山は背番号10の3年生。177cm・77kgの右腕だ。
右肩を後ろにぎりぎりまで下げて、「担ぎ投げ」でリリースする。
縦振りで、上から叩きつけるようなフォームですね。
今日の球速は速球が132〜38キロ。
変化球はスライダーが112〜16キロ。
もしかしてチェンジが混ざっていたかも。

北海は9番・大石が二飛。
1番・片岡は左前安打。一死1塁。
2番・谷川が遊ゴロで二封のみ。二死1塁。
3番・今北は右直で攻撃終了。

8回表。
明豊は9番・森山が一ゴロ。
1番・高木は二前安打。一死1塁。
2番・西川はバントで送る。二死2塁。
3番・柴田が遊飛で3アウト。

8回裏。
北海は4番・熊谷が死球。無死1塁。
5番・幌村は三直併殺。二死無走者。
6番・長内が四球。二死1塁。
7番・関はスライダーで空振り三振。3アウト。

9回表。
明豊は4番・西村が空振り三振。
5番・喜屋武拓真は四球。一死1塁。
6番・石田がフォークで空振り三振。二死1塁。
7番・江藤柊陽は中直で3アウト。

9回裏。
北海は8番・小保内が右飛。
9番・大石は二ゴロ。
1番・中村が四球。二死1塁。
2番・谷川は中前安打。二死1、2塁。
3番・今北が右前タイムリー安打。二死1、3塁。
<明豊 7−6 北海>
4番・熊谷は3−2から死球。二死満塁。
5番・幌村は3−2から押し出しの四球。二死満塁。
<北海 7−7 明豊>
6番・長内が3−2から速球で空振り三振。

北海が2点差を追いついて同点で9回が終了。
10回からはタイブレークに入る。
継続打順だが、攻撃は無死1、2塁からスタートする。

10回表。
明豊は8番・義経がバント失敗。三塁封殺で一死1、2塁。
代打・芦内澄空が右前タイムリー安打。一死1、2塁。
<明豊 8−7 北海>
1番・高木は右直。二死1、2塁。
2番・西川が一ゴロで攻撃終了。

10回裏。
明豊はこの回から三番手投手に野田皇志を起用する。
野田は背番号11の2年生。176cm・82kgの右腕だ。
今日の球速は速球が135〜41キロ。
変化球はスライダーが120〜34キロ。

北海は7番・関がバント失敗の投飛。一死1、2塁。
8番・小保内がライト線に運ぶタイムリー安打。一死1、3塁。
<北海 8−8 明豊>
9番・大石は左前タイムリー安打でサヨナラ勝ち!
<北海 9−8 明豊>

ここで試合終了。
北海の粘りがスゴかったですね。
色んな意味でアツい試合でした。

安打 023 131 310 1 15 四 失
明豊┃001|020|400|1┃8 5 1
北海┃000|200|202|2X┃9 5 0
安打 012 212 302 2 15

北海:熊谷、長内、熊谷、岡田、○熊谷
明豊:中山、森山、●野田

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は5日目。
今日の甲子園球場は3試合で、第3試合から大会は2回戦に入る。
5日目は個人的に一番楽しみだった日。
6校とも未見で、気になる人材がそれぞれにいる。
特にこの試合は楽しみだった。
第1試合は東海大熊本星翔と浜松開成館の対戦だ。
浜松開成館は初出場。佐野心監督は元プロで、
常葉菊川の部長として07年のセンバツ制覇を経験している。
元近鉄の中村紀洋氏が、21年までコーチをしていた。

東海大学付属熊本星翔高校
1番 遊 百崎蒼生  3年 右右 178/74
2番 一 川道樹   3年 右左 185/77
3番 三 渡嘉敷篤弘 2年 右右 178/72
4番 中 新美元基  3年 右右 175/72
5番 右 中島淳惺  2年 右右 175/72
6番 左 平太令馬  3年 右左 166/66
7番 捕 藤井風伍  3年 右右 166/71
8番 投 玉木稜真  3年 右右 180/76
9番 二 加地俊介  3年 右右 169/68

浜松開成館高校
1番 中 深谷哲平  3年 左左 170/70
2番 左 廣崎漣   3年 左左 177/77
3番 右 本多駿   3年 左左 181/86
4番 捕 新妻恭介  3年 右右 178/85
5番 一 加藤蔵乃介 2年 左左 178/76
6番 遊 吉松礼翔  3年 右右 170/70
7番 二 鈴木爽愛  3年 右右 170/70
8番 投 近藤愛斗  3年 右右 177/85
9番 三 竹内文太  2年 右左 175/85


1回表。先攻は東海大熊本星翔。
1番・百崎が右中間に運ぶ二塁打。
中継プレーに入ったショートの失策があって無死3塁。
2番・川道は捕ゴロ。走者動けず一死3塁。
3番・渡嘉敷が遊ゴロで三塁走者が生還。二死無走者。
<東海大熊本星翔 1−0 浜松開成館>
4番・新美が遊ゴロで攻撃終了。

浜松開成館の先発は近藤愛斗。右の本格派だ。
上下半身とも逞しいけど引き締まっていて、動きがシャープ。
しっかり体重を乗せて、やや大きく踏み出すフォームだ。
上半身も前倒しして、腕も大きめの回旋で振り切る。
パワー系だけど鋭さ、バネも持ち合わせている。
今日の球速は速球が135〜47キロ。
変化球はフォークが123〜32キロ。
スライダーが119〜26キロ。
カーブが107〜11キロ。

1回裏。後攻は浜松開成館。
1番・深谷が捕邪飛。
2番・廣崎は右飛。
3番・本多駿がチェンジアップで空振り三振。三者凡退。

東海大熊本星翔の先発は玉木稜真。
右スリークォーターの本格派だ。
大きく踏み出して、上半身の「うねり」を入れて、
ダイナミックにリリースまで持っていくフォーム。
腕は少し後ろに引いてから、「しならせて叩きつける」イメージ。
動きの強さ、激しさ、リズムみたいなものが映えますね。
今日の球速は速球が137〜46キロ。
変化球はスライダー、チェンジが125〜34キロ。
変化球の速さ、鋭さは高校生離れしていますね。

2回表。
東海大星翔は5番・中島が速球で空振り三振。
6番・平太が速球で見逃し三振。
7番・藤井は右前安打。二死1塁。
8番・玉木がライト線に運ぶ二塁打。二死2、3塁。
9番・加地は右前タイムリー安打。二死1、3塁。
<東海大熊本星翔 2−0 浜松開成館>
1番・百崎が速球で見逃し三振。

2回裏。
浜松開成館は4番・新妻が遊ゴロ。
5番・加藤は遊前安打で生きる。一死1塁。
6番・吉松が二ゴロ。二封で二死1塁。
7番・鈴木は遊ゴロで3アウト。

3回表。
東海大星翔は2番・川道が速球で空振り三振。
3番・渡嘉敷が四球。一死1塁。
4番・新美は二ゴロ。ショートが送球をこぼして一死1、2塁。
5番・中島が四球。一死満塁。
6番・平田はフォークで空振り三振。二死満塁。
7番・藤井が一飛で無得点。

3回裏。
浜松開成館は8番・近藤が死球。無死1塁。
9番・竹内がバントで送る。一死2塁。
1番・深谷は二ゴロ。二死3塁。
2番・廣崎がライト線に運ぶタイムリー二塁打。二死2塁。
<東海大熊本星翔 2−1 浜松開成館>
3番・本多駿は四球。二死1、2塁。
4番・新妻が左直で攻撃終了。
頭上を超えそうな当たりを、中島淳惺が好捕した。

4回表。
東海大星翔は8番・玉木が遊ゴロ。
9番・加地は一飛。
1番・百崎が四球。二死1塁。
2番・川道は遊ゴロで3アウト。

4回裏。
浜松開成館は5番・加藤が一ゴロ。
6番・吉松は右前安打。一死1塁。
7番・鈴木がバントで送る。二死2塁。
8番・近藤は死球。二死1、2塁。
9番・竹内が遊ゴロで3アウト。

5回表。
東海大星翔は3番・渡嘉敷が速球で空振り三振。
4番・新美は右飛。
5番・中島が三ゴロで三者凡退。

5回裏。
浜松開成館は1番・深谷が右前安打。無死1塁。
深谷は次打者の3球目に二盗失敗。一死無走者。
2番・廣崎は遊前安打。一死1塁。
3番・本多駿が三邪飛。二死1塁。
4番・新妻はレフトポール際に飛び込む2ラン本塁打。
<浜松開成館 3−2 東海大熊本星翔>
5番・加藤が一ゴロで3アウト。

6回表。
東海大は6番・平田が投手強襲の三前安打。無死1塁。
7番・藤井はバントで送る。一死2塁。
8番・玉木が三邪飛。二死2塁。
9番・加地は四球。二死1、2塁。
1番・百崎が左前安打。
本多駿からの好返球で二塁走者は本塁で憤死。無得点。

6回裏。
浜松開成館は6番・吉松が右前安打。無死1塁。
7番・鈴木がバントで送る。一死2塁。
8番・近藤は中前安打。一死1、3塁。
9番・竹内は3球目にセーフティスクイズを狙いファウル。
竹内は4球目にスライダーで空振り三振。二死1、3塁。
1番・深谷がチェンジで空振り三振。無得点。

7回表。
東海大星翔は2番・川道が左前安打。無死1塁。
3番・渡嘉敷は低め速球で空振り三振。一死1塁。
4番・新美が中直。二死1塁。
5番・中島は右前安打。二死1、3塁。

浜松開成館はここで近藤愛斗が降板。
二番手投手に廣崎漣を起用する。
廣崎は「2番・レフト」で起用されていた3年生。
177cm・77kgの左腕だ。
今日の球速は速球が132〜40キロ。
変化球はスライダーが119〜24キロ。
フォーク、チェンジ系が122〜38キロ。
横の角度があるタイプですね。
東海大星翔は6番・平太が一ゴロで無得点。

7回裏。
浜松開成館は2番・廣崎が二ゴロ。
3番・本多駿は一ゴロ。
4番・新妻が右前安打。二死1塁。
5番・加藤は左飛で3アウト。

8回表。
東海大星翔は7番・藤井が三ゴロ。
8番・玉木は二飛。
代打・上山夢季が中前安打。二死1塁。
1番・百崎の初球に代走・植田光河が二盗失敗。3アウト。

8回裏。
浜松開成館は6番・吉松が左中間に運ぶ二塁打。無死2塁。
吉松礼翔はこれで猛打賞ですね。ショートの守備もよかった。
7番・鈴木がバスターから遊前安打。無死1、3塁。
8番・山根楓斗は三前にスクイズ。
グラブトスから本塁タッチアウト。一死1、2塁。
9番・大迫翔輔がバントで送る。二死2、3塁。
1番・深谷は右前タイムリー安打。二者が生還して二死1塁。
<浜松開成館 5−2 東海大熊本星翔>

東海大熊本星翔はここで玉木稜真が降板。
二番手投手に内田駿を起用する。
内田は背番号10の3年生。175cm・71kgの右腕だ。
今日の球速は速球が129〜34キロ。
変化球はチェンジアップが114〜17キロ。
他にフォークがあったかも。

浜松開成館は2番・廣崎が左中間に運ぶ二塁打。二死2、3塁。
3番・本多駿は空振り三振。攻撃終了。

9回表。
東海大星翔は1番・百崎が二ゴロ。
2番・川道が四球。一死1塁。
3番・渡嘉敷はチェンジで空振り三振。二死1塁。
4番・新美もチェンジで空振り三振。試合終了。

玉木稜真、近藤愛斗の両先発は魅力的な才能だったし、
新妻恭介、吉松礼翔と野手も魅力的な人材がいた。
百崎蒼生はもう今さら褒める選手じゃないでしょう。
中身の濃い、楽しい試合でした。

安打    130 002 210 9 四 失
東海大星翔┃110|000|000┃2 5 0
浜松開成館┃001|020|02X┃5 3 2
安打    011 132 14  13

浜松開成館:○近藤、廣崎
東海大星翔:●玉木、内田

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は4日目。
今日も1回戦の4試合が組まれている。
第3試合から甲子園球場に入った。
第4試合は神村学園と立命館宇治の対戦。
この試合が最大のお目当てだった。

神村学園高校
1番 一 今岡歩夢  3年 左左 177/80
2番 二 松尾龍樹  3年 右左 173/74
3番 左 秋元悠汰  3年 右右 175/78
4番 右 正林輝大  2年 右左 178/82
5番 三 岩下吏玖  2年 右左 171/71
6番 中 上川床勇希 2年 左左 167/65
7番 遊 今岡拓夢  1年 右右 180/82
8番 捕 品川善琉  3年 右右 176/76
9番 投 松永優斗  3年 右左 175/76

立命館宇治高校
1番 三 神農翔多  3年 右右 168/63
2番 左 井上将徳  3年 右右 163/62
3番 中 北川陸翔  3年 右左 184/89
4番 捕 伊東航   3年 右右 184/79
5番 右 築山隆翔  3年 右左 181/75
6番 一 稲葉康誠  3年 右右 178/78
7番 遊 塚本遵平  3年 右右 170/66
8番 二 郡凜太朗  2年 右左 173/67
9番 投 十川奨己  2年 右右 195/87


1回表。先攻は神村学園。
1番・今岡歩が中飛。
2番・松尾龍は外角スライダーで見逃し三振。
3番・秋元がライト線を破る二塁打。二死2塁。
4番・正林は中越えのタイムリー二塁打。二死2塁。
<神村学園 1−0 立命館宇治>
5番・岩下が外角速球で空振り三振。攻撃終了。

立命館宇治の先発は十川奨己。右上手の本格派だ。
踏み幅は狭めだけど、
上半身がしっかり同調して前にぐいっと乗り出すフォーム。
肩周りや胸郭が柔らかいし、腕もしっかり振れていた。
超大型だけバランスが良くて、身体を持て余している感じがない。
低めにきっちり投げ込める制球力もある。
今日の球速は速球が128〜39キロ。
変化球はカーブ、スライダーが108〜15キロ。
チェンジ、フォーク系が120〜24キロ。
球速、変化球のキレは物足りないけど、
ただ明らかに「筋が良い」タイプですね。

1回裏。後攻は立命館宇治。
1番・神農翔が三ゴロ。
2番・井上は遊ゴロ。
3番・北川が一ゴロで三者凡退。

神村学園の先発は松永優斗。右の本格派だ。
プログラムに出ている数字以上に大きく見えますね。
上下半身がいかにも逞しくて、パワーピッチャー系だ。
足をちょっと後ろに引いて、背中を打者に見せて、
横回旋でリリースまで持っていく。
今日の球速は速球が132〜42キロ。
変化球はカット、チェンジが124〜29キロ。
鹿児島県大会は左腕・黒木陽琉との二枚看板だった。

2回表。
神村学園は6番・上川床が外角速球で見逃し三振。
7番・今岡拓が左中間を破る二塁打。一死2塁。
8番・品川が三前安打。一死1、3塁。
9番・松永のスクイズが三前安打に。一死1、2塁。
<神村学園 2−0 立命館宇治>
1番・今岡歩が左直。二死1、2塁。
2番・松本は三ゴロで攻撃終了。

2回裏。
立命館宇治は4番・伊東が遊ゴロ。
今岡拓夢がいいダッシュからバランスを崩さす好送球。
今岡拓は1年生で、歩夢と兄弟。
この体格で、しかもショートを任されているというのは夢がある。
ベースランニングも速かった。

立命館宇治は5番・築山が投ゴロ。
6番・稲葉は遊ゴロで三者凡退。

3回表。
神村学園は3番・秋元がチェンジで見逃し三振。
4番・正林は右飛。
5番・岩下が外角速球で空振り三振。三者凡退。

3回裏。
立命館宇治は7番・塚本が死球。無死1塁。
8番・郡の初球に松永優斗が暴投。無死2塁。
郡は四球。無死1、2塁。
9番・十川はバントで送る。一死2、3塁。
1番・神農翔が死球。一死満塁。
2番・井上は三ゴロ併殺で無得点。

4回表。
神村学園は6番・上川床が左前安打。無死1塁。
7番・今岡拓がバントで送る。一死2塁。
8番・品川は二ゴロ。二死3塁。
9番・松永が左前タイムリー安打。二死1塁。
<神村学園 3−0 立命館宇治>
1番・今岡歩は左中間を破るタイムリー三塁打。二死3塁。
<神村学園 4−0 立命館宇治>
2番・松尾龍がチェンジで空振り三振。攻撃終了。

4回裏。
立命館宇治は3番・北川が右前安打。無死1塁。
4番・伊東がカットで空振り三振。一死1塁。
5番・築山は左前安打。一死1、2塁。
6番・稲葉が三ゴロ併殺で無得点。

5回表。
神村学園は3番・秋元が四球。無死1塁。
4番・正林は左前安打。無死1、3塁。
5番・岩下は3球目にスクイズを狙うも空振り。
三塁走者が帰塁し切れずアウトになった。一死2塁。
岩下は二ゴロ。二死3塁。
6番・上川床が左飛で無得点。

5回裏。
立命館宇治は7番・塚本が二ゴロ失策で生きる。無死1塁。
8番・郡はバントで送る。一死2塁。
9番・十川がチェンジで空振り三振。二死2塁。
1番・神農翔は二ゴロで攻撃終了。

6回表。
神村学園は7番・今岡拓がカーブで見逃し三振。
8番・品川は中前安打。一死1塁。
9番・松永がバントで送る。二死2塁。
1番・今岡歩はバックスクリーンに打ち込む2ラン本塁打!
<神村学園 6−0 立命館宇治>
2番・松尾龍が遊ゴロで攻撃終了。

6回裏。
立命館宇治は2番・井上がレフト線を破る二塁打。無死2塁。
3番・北川はライト線を破るタイムリー二塁打。無死2塁。
<神村学園 6−1 立命館宇治>
4番・伊東が死球。無死1、2塁。
5番・築山は遊直。一死1、2塁。
代打・倉知幸太郎が一ゴロ。二封のみで二死1、3塁。
7番・塚本は右飛で攻撃終了。

7回表。
神村学園は3番・秋元が左前安打。無死1塁。
4番・正林は右前安打。無死1、2塁。

立命館宇治はここで十川奨己が降板。
二番手投手に塚本遵平を起用する。
塚本は「6番ショート」で先発していた3年生。
170cm・66kgの右腕だ。
今日の球速は速球が125〜34キロ。
変化球はスライダーが110〜16キロ。
チェンジが106〜09キロ。

神村学園は5番・岩下がバントで送る。一死2、3塁。
6番・上川床がスライダーで見逃し三振。二死2、3塁。
7番・今岡拓は右飛で無得点。

7回裏。
立命館宇治は8番・郡が遊ゴロ。
9番・土田峻佑はスライダーで空振り三振。
1番・神農翔が三ゴロで三者凡退。

8回表。
神村学園は8番・品川がスライダーで見逃し三振。
9番・松永は一ゴロ。
1番・今岡歩が中前安打。二死1塁。
今岡はこれで3安打&4打点目。「二塁打が出ればサイクル」という状況だ。
2番・松尾龍は二ゴロ。
一塁手が送球をこぼしてしまう。二死1、3塁。
3番・秋元が左前タイムリー安打。
秋元は送球の間に二塁へ進塁。二死2、3塁。
<神村学園 7−1 立命館宇治>
4番・正林が左中間を破るタイムリー三塁打。二死3塁。
<神村学園 9−1 立命館宇治>
正林輝大は5打数4安打3打点と猛打爆発だった。

立命館宇治は塚本遵平がここで降板。
三番手投手に神農雄大を起用する。
神農は背番号11の1年生。
164cm・66kgの右スリークォーターだ。
今日の球速は速球が126〜32キロ。
チェンジが100キロ台。
神村学園は5番・岩下が右飛で攻撃終了。

8回裏。
立命館宇治は2番・井上が右直。
3番・北川は三直。
4番・伊東が中飛で三者凡退。

9回表。
神村学園は6番・上川床が左前安打。無死1塁。
7番・今岡拓のバントが一塁の失策を誘って無死1、2塁。
代打・永田剛丸は3バント失敗。一死1、2塁。
9番・松永のバントが三前安打に。一死満塁。
1番・今岡歩が左犠飛。二死1、2塁。
<神村学園 10−1 立命館宇治>
2番・松尾龍は速球で空振り三振。攻撃終了。

9回裏。
立命館宇治は5番・築山が中前安打。無死1塁。
6番・倉知は二ゴロ。一死2塁。

神村学園はここで松永優斗が降板。
二番手投手に松元涼馬を起用する。
松元は背番号18の3年生。174cm・76kgの右腕だ。
130キロ台は出ていたと思うけど、
球場のスピードガンの表示がおかしかったので割愛。
立命館宇治は7番・塚本が右飛。二死2塁。

神村学園は松元涼馬が打者一人で降板。
三番手投手に黒木陽琉を起用する。
黒木は背番号10の3年生。183cm・78kgの左腕だ。
今日の球速は速球が133〜41キロ。
変化球はスライダーが118〜20キロ。

立命館宇治は代打・市村祐樹が中越えのタイムリー三塁打。二死3塁。
<神村学園 10−2 立命館宇治>
代打・中川翔がスライダーで空振り三振。ここで試合終了。

神村学園が18安打、10得点の猛打で快勝。
立命館宇治を下して2回戦進出を決めている。
正林輝大と上川床勇希は2年生、今岡拓夢は1年生だから、
神村学園の野手陣は今後が楽しみですね。
立命館宇治の先発・十川奨己は6回6失点。
ただ彼も2年生だし「モノの良さ」が印象的だった。
収穫が多い、実りの多い試合でした。

安打    230 312 232 18 四 失
神村学園 ┃110|102|031┃10 1 1
立命館宇治┃000|001|000┃2 4 2
安打    000 202 002 6

立命館宇治:●十川、塚本、神農雄
神村学園:○松永、松元、黒木

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は4日目。
甲子園球場では今日も1回戦の4試合が組まれている。
流石に1日3試合、4試合は体力的に厳しい。
当然ながら仕事もちょっとはしなければいけない。
そういう理由で第3試合から球場に入った。
市立和歌山と東京学館新潟の対戦だ。

和歌山市立和歌山高校
1番 中 宇治田隼士 2年 右左 159/61
2番 三 田嶋優汰  3年 右右 174/73
3番 投 栗谷星翔  3年 右左 178/78
4番 捕 麹家桜介  2年 右右 173/77
5番 一 大江陸斗  3年 右右 180/80
6番 遊 大路隼平  3年 右右 165/60
7番 右 藤井新   3年 右左 172/75
8番 左 玉置大翔  2年 右右 165/72
9番 二 熊本和真  3年 右右 172/71

東京学館新潟高校
1番 左 佐藤明日葵 3年 右右 170/73
2番 中 渋川優希  3年 右右 178/82
3番 捕 八幡康生  3年 右右 173/83
4番 一 遠藤蒼太  3年 右右 171/80
5番 投 須貝悠太  3年 右右 179/75
6番 二 宮嶋幹人  3年 右右 171/76
7番 三 松浦翼   2年 右左 171/71
8番 遊 森田蒼生  2年 右右 175/68
9番 右 神保我心  2年 右右 173/68


1回表。先攻は市立和歌山。
1番・宇治田が遊ゴロ。
2番・田嶋は死球。一死1塁。
田嶋は次打者の3球目に二盗。捕手の悪送球も誘って一死3塁。
3番・栗谷が四球。一死1、3塁。
4番・麹家が右前タイムリー安打。一死1、2塁。
<市立和歌山 1−0 東京学館新潟>
5番・大江は浅い中飛。二死1、2塁。
6番・大路が速球で空振り三振。攻撃終了。

東京学館新潟の先発は須貝悠太。右上手の技巧派だ。
今日の球速は129〜36キロ。
変化球はスライダー111〜19キロ。
どうやらスライダーのようだけど、
チェンジアップに近い縦変化で、球筋が程よくばらつく。

1回裏。後攻は東京学館新潟。
1番・佐藤が二ゴロ。
2番・渋川は右前安打。一死1塁。
3番・山田が二飛。二死1塁。
4番・遠藤は左中間を破るタイムリー二塁打。
<東京学館新潟 1−1 市立和歌山>
5番・須貝が遊直で攻撃終了。

市立和歌山の先発は栗谷星翔。右上手の技巧派だ。
始動からリリースまで一気に持っていくフォーム。
テイクバックはコンパクトで、
肘を少し後ろに垂らした状態から一気に振り切る。
今日の球速は速球が128〜38キロ。
この速度帯で動く球筋もあった。
空振りを奪うというより「詰まらせる」球質。
あと外角低めへ制球力が素晴らしいですね。
変化球はスライダー、チェンジが108〜18キロ。
カーブが98〜108キロ。

2回表。
市立和歌山は7番・藤井が遊ゴロ。
8番・玉置は四球。一死1塁。
9番・熊本が左飛。二死1塁。
1番・宇治田は左前安打。二死1。2塁。
2番・田代が一邪飛で3アウト。

2回裏。
東京学1館新潟は6番・宮嶋が右飛。
7番・松浦は外角速球で空振り三振。
8番・森田が遊飛で三者凡退。

3回表。
市立和歌山は3番・栗谷が左前安打。無死1塁。
4番・麹家が中前安打。無死1、2塁。
5番・大江はバントで送る。一死2、3塁。
6番・大路が中前タイムリー安打。一死1塁。
<市立和歌山 3−1 東京学館新潟>
7番・藤井は速球で見逃し三振。二死1塁。
8番・玉置の2球目に須貝悠太が暴投。二死2塁。

この直後に東京学館新潟は須貝悠太が降板。
二番手投手に杉山陽生を起用する。
杉山は背番号11の3年生。174cm・82kgの左腕だ。
ぐいっと上半身が前に乗り出す豪快なフォーム。
斜めに引っ掛けるようなリリースだ。
今日の球速は速球が117〜26キロ。
変化球はカーブが98〜104キロ。
他にスライダーが108〜11キロ。

市立和歌山は8番・玉置がレフト線を破るタイムリー二塁打。二死2塁。
<市立和歌山 4−1 東京学館新潟>
9番・熊本は中前タイムリー安打。二死1塁。
<市立和歌山 5−1 東京学館新潟>
1番・宇治田が速球で見逃し三振。攻撃終了。

3回裏。
東京学館新潟は9番・杉山が遊飛。
1番・佐藤が左前安打。一死1塁。
2番・渋川は二ゴロ併殺で3アウト。

4回表。
市立和歌山は2番・田嶋が空振り三振。
3番・栗谷が中飛。
4番・麹家が四球。二死1塁。
5番・大江は三ゴロで3アウト。

4回裏。
東京学館新潟は3番・八幡が遊ゴロ。
5番・遠藤は左飛。
6番・須貝が二飛で三者凡退。

5回表。
市立和歌山は6番・大路が左中間にエンタイトル二塁打。無死2塁。
7番・藤井は中飛。一死2塁。
8番・玉置が二飛。二死2塁。
9番・熊本は二ゴロで無得点。

5回裏。
東京学館新潟は6番・宮崎が二前安打。無死1塁。
7番・松浦は3バント失敗。一死1塁。
8番・森田が二ゴロ併殺で3アウト。

6回表。
東京学館新潟はこの回から三番手投手に涌井陽斗を起用する。
涌井は背番号1の3年生。175cm・80kgの左腕だ。
足は斜め後ろにぐいっと引いて、
力強い重心、反転からリリースに持っていく。
今日の球速は速球が124〜29キロ。
変化球はスライダーが110キロ台前半。
カーブが103〜08キロ。

市立和歌山は1番・宇治田が遊ゴロ悪送球で生きる。一死2塁。
2番・田嶋がバント失敗。一死1塁。
3番・栗谷は二ゴロ併殺で3アウト。

6回裏。
東京学館新潟は9番・涌井がチェンジで空振り三振。
1番・佐藤は中前安打。一死1塁。
2番・渋川が右前安打。一死1、3塁。
3番・八幡は右犠飛。二死1塁。
<市立和歌山 5−2 東京学館新潟>
4番・遠藤の初球に渋川が二盗成功。二死2塁。
遠藤は中前タイムリー安打。二死1塁。
<市立和歌山 5−3 東京学館新潟>

市立和歌山は栗谷星翔がここで降板しレフトへ。
二番手投手に小野莞都を起用する。
小野は背番号10の3年生。右腕だ。
左腕を斜め上に突き出して、右肩を下げた状態から、
身体をグルッと回してリリースまで持っていく。
腕の振りは大きめで、良い「しなり」をしていた。
今日の球速は速球が130〜38キロ。
スライダーが111〜18キロ。
カーブが100キロ台後半。
フォークが120キロ台中盤。
東京学館新潟は代打・鈴木健太が三ゴロで攻撃終了。

7回表。
市立和歌山は4番・麹家が遊ゴロ。
5番・大江は外角速球で見逃し三振。
6番・大路が左前安打。二死1塁。
7番・藤井は遊ゴロで3アウト。

7回裏。
東京学館新潟は代打・近藤颯斗が一飛。
7番・松浦は中飛。
8番・森田が中前安打。二死2塁。
9番・小野は遊飛で3アウト。

8回表。
市立和歌山は8番・小野が外角速球で空振り三振。
9番・熊本は遊ゴロ。
1番・宇治田が遊ゴロで三者凡退。

8回裏。
東京学館新潟は1番・佐藤が空振り三振。
2番・渋川が左中間に運ぶ二塁打。一死2塁。
3番・八幡は一ゴロ。二死3塁。
4番・遠藤が三ゴロで無得点。

9回表。
東京学館新潟は2番・田嶋が空振り三振。
3番・栗谷が空振り三振。
4番・麹家が左中間に運ぶ二塁打。二死2塁。
5番・大江は中前安打。二死1、3塁。
5番・大路は四球。二死満塁。
7番・藤井が中直で無得点。

9回裏。
東京学館新潟は5番・鈴木が右前安打。無死1塁。
6番・近藤は左前安打。無死1、2塁。
代打・渡邉倖大が速球で見逃し三振。一死1、2塁。
8番・森田は中直。二死1、2塁。
代打・芳賀敬太が三ゴロで試合終了……。
と思ったら悪送球が出て二塁走者が生還。なお二死2、3塁。
<市立和歌山 5−4 東京学館新潟>
しかし1番・佐藤が捕邪飛で試合終了。

9回の追い上げはいつかの日本文理を彷彿とさせましたね。
ただ市立和歌山が栗谷星翔、小野莞都の継投で逃げ切った。
栗谷、小野はいずれも無四球でそこは見事でした。

安打     115 011 102 12 四 失
市立和歌山 ┃104|000|000┃5 5 1
東京学館新潟┃100|002|001┃4 0 2
安打     201 013 112 11

東京学館新潟:●須貝、杉山、涌井
市立和歌山:○栗谷、小野

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は3日目。
1回戦の4試合が組まれている。
今日は朝イチから甲子園球場に来ています。
第3試合は日大山形とおかやま山陽の対戦だ。

日本大学山形高校
1番 中 清野隆之輔 2年 右右 171/71
2番 遊 浅野隼人  2年 右左 167/60
3番 左 大高海斗  3年 右右 174/73
4番 右 遠藤海星  2年 右右 176/76
5番 一 沼澤塁人  2年 右左 167/75
6番 三 鈴木一槙  3年 右左 173/63
7番 捕 高橋直叶  2年 右左 173/61
8番 投 菅井颯   3年 右左 184/79
9番 二 那須渉太  2年 右左 170/60

おかやま山陽高校
1番 三 田内真翔  2年 右右 177/72
2番 右 湯浅健太郎 3年 左左 167/63
3番 遊 渡邊颯人  3年 右右 175/76
4番 捕 土井研照  3年 右右 181/84
5番 左 入江航平  3年 右右 174/72
6番 一 飯田大貴  3年 右右 172/80
7番 二 藤井潤政  3年 右右 171/67
8番 投 井川駿   3年 右右 173/73
9番 中 山崎徠夢  3年 右右 173/70


1回表。先攻は日大山形。
1番・清野が左前安打。無死1塁。
2番・浅野はバントで送る。一死2塁。
3番・大高が死球。一死1、2塁。
4番・遠藤は左前タイムリー安打。一死1、2塁。
<日大山形 1−0 おかやま山陽>
5番・沼澤が左飛。二死1、2塁。
6番・鈴木の3球目に井川駿が暴投。二死2、3塁。
鈴木はフォークで空振り三振。

おかやま山陽の先発は井川駿。右上手の技巧派だ。
やや大きく踏み出しつつ、真上から叩きつけるフォーム。
今日の球速は速球が128〜36キロ。
変化球はスライダー、フォークが117〜24キロ。
カーブが95〜108キロ。

1回裏。後攻はおかやま山陽。
1番・田内が左前安打。無死1塁。
田内は次打者の5球目に二盗成功。無死2塁。
2番・湯浅は遊ゴロ。一死3塁。
3番・渡邊が外角速球で空振り三振。二死3塁。
4番・土井は二ゴロで3アウト。

日大山形の先発は菅井颯。気持ちのいい本格派右腕だ。
佐々木朗希っぽく軸足を高く蹴り上げて、
大きく勢いよく前に踏み出す。
脚は一塁側にはっきりインステップしていた。
上半身はやや早めに開くし、腕の振りも大きめだけど、
腕を鋭く柔らかく振り切れるところはいいですよね。
今日の球速は速球が133〜42キロ。
この速度帯でカット気味の球筋もある。
変化球はスライダーが116〜21キロ。
フォークが123〜27キロ。
カーブが104〜13キロ。

2回表。
日大山形は7番・高橋が中前安打。無死1塁。
8番・菅井はバントで送る。一死2塁。
9番・那須が三ゴロ失策で生きる。
カバーリングのレフトも打球を弾いて二塁走者が生還。一死2塁。
<日大山形 2−0 おかやま山陽>
1番・清野は二ゴロ。二死3塁。
2番・浅野が中飛で攻撃終了。

2回裏。
おかやま山陽は5番・入江が速球で空振り三振。
6番・飯田は中飛。
7番・藤井が左前安打。二死1塁。
8番・井川は中前安打。二死1、2塁。
9番・山崎が四球。二死満塁。
1番・田内が一邪飛で無得点。

3回表。
日大山形は3番・大高が右飛。
4番・遠藤は二ゴロ。
5番・沼澤が左中間に抜ける二塁打。二死2塁。
6番・鈴木は二ゴロで3アウト。

3回裏。
おかやま山陽は2番・湯浅が死球。無死1塁。
3番・渡邊は右飛。一死1塁。
4番・土井の初球に菅井颯が暴投。一死2塁。
土井は左前安打。一死1、2塁。
5番・入江が外角速球で空振り三振。二死1、2塁。
6番・飯田は四球。二死満塁。
7番・藤井が右飛で無得点。

4回表。
日大山形は7番・盒兇右前安打。無死1塁。
8番・菅井は3−2から空振り三振。二盗も刺されて二死無走者。
9番・那須がセーフティバント狙いの三ゴロ。3アウト。

4回裏。
おかやま山陽は代打・焔硝岩央輔が左前安打。無死1塁。
9番・山崎のバントが三前安打になる。無死1、2塁。
1番・田内はバント。菅井颯の三塁送球が逸れて二者生還。無死2塁。
<おかやま山陽 2−2 日大山形>
2番・湯浅がバント失敗。菅井颯は三塁で刺して一死1塁。
3番・渡邊は右飛。二死1塁。
4番・土井の初球に湯浅が二盗成功。二死2塁。
土井は右中間に運ぶタイムリー二塁打。二死2塁。
<おかやま山陽 3−2 日大山形>
5番・石井が左前安打。
土井の本塁突入がタッチアウトとなり攻撃終了。

5回表。
おかやま山陽はこの回から二番手投手に三宅一誠を起用する。
三宅は背番号18の2年生。183cm・85kgの右腕だ。
「お、これはいいな」という本格派でした。
しっかり体重を乗せて、大きく踏み出して、
上半身を叩きながら腕を振り切る。
腕の振りはやや大きめだけど、開きは抑えられている。
今日の球速は速球が132〜40キロ。
変化球はスライダーが120〜28キロ。
カーブが97〜109キロ。
縦スラのキレが抜群です。

日大山形は1番・清野がスライダーで見逃し三振。
2番・浅野は遊ゴロ。
3番・大高がスライダーで空振り三振。三者凡退。

5回裏。
おかやま山陽は6番・飯田が左直。
7番・藤井は投ゴロ。
8番・三宅が二ゴロで三者凡退。

6回表。
日大山形は4番・遠藤がスライダーで空振り三振。
5番・沼澤は中前安打。一死1塁。
6番・鈴木がスライダーで空振り三振。二死1塁。
7番・盒兇楼譽乾蹐韮灰▲Ε函

6回裏。
おかやま山陽は9番・山崎が三前安打。無死1塁。
1番・田内はバントで送る。一死2塁。
2番・湯浅が中前タイムリー安打。一死1塁。
<おかやま山陽 4−2 日大山形>
3番・渡邊はラン&ヒットから左前安打。一死1、3塁。
4番・土井が死球。一死満塁。
5番・石井は遊ゴロで二封のみ。
三塁走者が生還して二死1、3塁。
<おかやま山陽 5−2 日大山形>
6番・飯田は左前タイムリー安打。二死1、3塁。
<おかやま山陽 6−2 日大山形>

日大山形は菅井颯がここで降板。
二番手投手に佐藤大清を起用する。
佐藤は背番号18の2年生。
169cm・58kgの右腕だ。
今日の球速は速球系が127〜30キロ。
カットボールのような球筋でぐいっと折れる。
変化球はスライダーが114〜17キロ。

おかやま山陽は7番・藤井が死球。二死満塁。
8番・三宅が中前タイムリー安打。二死1、2塁。
<おかやま山陽 7−2 日大山形>
9番・山崎は四球。二死満塁。
1番・田内が中直で攻撃終了。

7回表。
日大山形は8番・佐藤大がレフト線を破る二塁打。無死2塁。
9番・那須は右前安打。無死1、3塁。
1番・清野のスライダーで空振り三振。一死1、3塁。
2番・浅野もスライダーで空振り三振。二死1、3塁。
3番・大高は右飛で無得点。

7回裏。
日大山形はこの回から三番手投手に本田聖を起用する。
本田は背番号11の1年生。175cm・75kgの右腕だ。
腕をVの字に折って押し出すようなフォームですね。
今日の球速は速球が126〜33キロ。
変化球はカーブが108〜16キロ。

おかやま山陽は代打・光岡優月が中前安打。無死1塁。
光岡は次打者の4球目に二盗失敗。一死無走者。
3番・渡邊は四球。一死1塁。
4番・土井が右飛。二死1塁。
5番・石井は二ゴロで3アウト。

8回表。
日大山形は4番・遠藤が遊ゴロ。
5番・沼澤は中飛。
6番・鈴木が三ゴロで三者凡退。

8回裏。
おかやま山陽は6番・飯田が右前安打。無死1塁。
7番・藤井はバントで送る。一死2塁。
代打・岡本京介が右前タイムリー安打。一死1塁。
<おかやま山陽 9−2 日大山形>
岡本は9番・山崎の2球目に二盗成功。
と思ったら山崎が守備妨害を取られてアウトに。二死1塁。
1番・田内が遊前安打。二死1、2塁。
2番・光岡は左飛で3アウト。

9回表。
おかやま山陽はこの回から三番手投手に三浦尊神を起用する。
三浦は背番号11の2年生。185cm・77kgの右腕だ。
上下動は抑え目なのに、上半身が跳ねるように動く。
肩周り、肘が素晴らしくしなやかですね。
肘が先に持ち上がって、真上から投げ下ろしてくる。
だから腕をしっかり振ってカーブを投げられる。
今日の球速は速球が135〜42キロ。
カーブが104〜11キロ。
彼も魅力的な才能でしたね。

日大山形は代打・小野彰太郎が中前安打。無死1塁。
代打・今田歩希は中前安打。無死1、2塁。
代打・川越葵生が遊ゴロ併殺。二死3塁。
1番・清野が空振り三振。試合終了、

おかやま山陽は中盤に打線が爆発して9得点。
日大山形に大勝して2回戦進出を決めている。
守備では3投手がそれぞれ持ち味を出した。
三宅一誠、三浦尊神の両2年生右腕がどちらも素晴らしかった。

安打   211 101 202 10 四 失
日大山形┃110|000|000┃2 1 1
おかやま┃000|305|01X┃9 7 2
安打   121 305 13  17

おかやま:井川、○三宅、三浦
日大山形:●菅井、佐藤大、本田

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は3日目。
1回戦の4試合が組まれている。
今日は朝イチから甲子園球場に来ています。
第2試合はクラーク国際記念と前橋商の対戦だ。
前橋商は7月23日の群馬県大会準々決勝で軽く見ている。
ちょうど「敷島」にサッカーを見に行ったら、隣で野球をやっていた。
ただ屋根下の席を確保できず、
お目当ての清水大暉が登場する前に帰宅してしまった。

クラーク国際記念高校
1番 左 鈴木鳳介  2年 右左 169/65
2番 三 吉田暁登  3年 右左 164/64
3番 投 新岡歩輝  3年 右右 173/72
4番 一 中村光琉  3年 右左 175/78
5番 捕 麻原草太  3年 右右 180/82
6番 二 高木馴平  3年 右左 170/73
7番 中 安部政信  3年 右右 177/72
8番 右 山田陽紫  2年 右右 167/66
9番 遊 盒曲盍  2年 右左 171/65

群馬県立前橋商業高校
1番 一 金子蒼生  3年 右右 169/65
2番 中 齋藤隼   3年 左左 175/66
3番 二 小池絆   2年 右左 171/60
4番 遊 真藤允宗  3年 右右 175/74
5番 三 渡邉奏磨  3年 右右 170/63
6番 捕 米山泰成  2年 右左 170/81
7番 右 庭野涼介  2年 右右 175/70
8番 投 坂部羽汰  3年 右右 172/69
9番 左 竹川菖悟  3年 右左 170/63


1回表。先攻はクラーク国際記念。
1番・鈴木が四球。無死1塁。
2番・吉田はバントで送る。一死2塁。
3番・新岡が三ゴロ。二死2塁。
4番・中村は二ゴロで3アウト。

前橋商業の先発は坂部羽汰。右上手の技巧派だ。
大きく踏み出して、右肩をぐいっと入れて、
リズミカルにリリースまで持っていく。
腕の振りに一瞬「遅れて出てくる」ような間があっていいですね。
今日の球速は速球系が127〜38キロ。
変化球はスライダーが112〜23キロ。
チェンジアップ(カーブ?)が101〜10キロ。

1回裏。後攻は前橋商業。
1番・金子が遊ゴロ。
2番・齋藤も遊ゴロ。
3番・小池が遊前安打。二死1塁。
4番・真藤はスライダーで空振り三振。3アウト。

クラーク国際記念の先発は新岡歩輝。右の技巧派だ。
上手とスリークォーター、横手を使い分けていますね。
大きく踏み出して、重心も沈めるタイプ。
ただ無理なく上半身が同調して、スムーズにリリースまで持っていく。
前のチームではショートをやっていた万能派で、
運動能力やセンスはいかにも恵まれていそう。
今日の球速は速球が135〜42キロ。
変化球はスライダー、チェンジが112〜26キロ。
主にサイドから投げるカーブが100キロ台。
変化球主体の組み立てで、スライダーもチェンジも質が高い。

2回表。
クラークは5番・麻原が速球で見逃し三振。
6番・高木は二ゴロ。
7番・安部が三ゴロで三者凡退。

2回裏。
前橋商は5番・渡邉が遊ゴロ。
6番・米山は中直。
7番・庭野が右前安打。二死1塁。
8番・坂部は投ゴロで3アウト。

3回表。
クラークは8番・山田が中前安打。無死1塁。
9番・盒兇魯丱鵐箸覗る。一死2塁。
1番・鈴木が右前タイムリー安打。一死1塁。
<クラーク国際記念 1−0 前橋商業>
2番・吉田はセーフティ気味のバント。二死2塁。
3番・新岡がスライダーで空振り三振。攻撃終了。

3回裏。
前橋商は9番・竹川が四球。無死1塁。
1番・金子はバントで送る。一死2塁。
2番・齋藤が二ゴロ。二死3塁。
3番・小池は左前タイムリー安打。二死1塁。
<前橋商業 1−1 クラーク国際記念>
小池は次打者の2球目に二盗失敗。攻撃終了。

4回表。
クラークは4番・中村が中飛。
5番・麻原も中飛。
6番・高木は左中間を破る二塁打。二死2塁。
7番・安部が遊ゴロで3アウト。

4回裏。
前橋商は4番・真藤が左前安打。無死1塁。
5番・渡邉がバントで送る。一死2塁。
6番・米山は遊ゴロ。二死1塁。
7番・庭野が速球で空振り三振。3アウト。

5回表。
クラークは8番・山田が三邪飛。
9番・高橋は一ゴロ。
1番・鈴木が三飛で三者凡退。

5回裏。
前橋商は8番・坂部が二ゴロ。
9番・竹川も二ゴロ。
1番・金子は右前安打。二死1塁。
しかし金子は次打者の初球に二盗失敗。3アウト。

6回表。
クラークは2番・吉田が一ゴロ。
3番・新岡は右飛。
4番・中村がレフト線を破る二塁打。二死2塁。
5番・麻原はスライダーで空振り三振。3アウト。

6回裏。
前橋商は2番・齋藤が遊ゴロ。
3番・小池は中飛。
4番・真藤が左前安打。二死1塁。
5番・渡邉は速球で空振り三振。

7回表。
クラークは6番・高木が四球。無死1塁。
7番・安部は3バント失敗。一死1塁。
8番・山田がバントで送る。二死2塁。
9番・盒兇離ウント2−2から坂部羽汰が暴投。二死3塁。
盒兇錬魁檻欧ら二ゴロ失策で生きる。三塁走者が生還して二死1塁。
<クラーク国際記念 2−1 前橋商業>
盒兇麓‖納圓裡乙緻椶貌鹽霎功。二死2塁。
1番・鈴木は四球。二死1、2塁。
2番・吉田が三ゴロで攻撃終了。

7回裏。
前橋商は6番・米山が一ゴロ。
7番・庭野は遊前安打で出塁。一死1塁。
代打・高橋一輝が二ゴロ。二死2塁。
9番・竹川は内角速球で空振り三振。3アウト。

8回表。
前橋商はこの回から二番手投手に清水大暉を起用する。
清水は背番号11の2年生。190cm・82kgの右腕だ。
長身だけど身のこなしがしなやかで、
バランスが良くて、動きの強さもある。
本当に腕の振りが気持ちいいですね。
真上から投げ下ろす角度も強みだろう。
球筋がバラつくし、物足りない部分はある。
「手足が長くて収まりがつきにくい」という部分は、
敦賀気比高時代の山颯一郎に似ていると思った。
今日の球速は速球が135〜44キロ。
変化球はカーブが109〜16キロ。
これはナックルカーブかな?
他にスライダー、フォークが124〜30キロ。
今日は残念だったけれど、素材はドラフト1位級。

クラークは3番・新岡が死球。無死1塁。
4番・中村はバントで送る。一死2塁。
5番・麻原が右直。タッチアップで二死3塁。
6番・高木は二前タイムリー安打。二死1塁。
<クラーク国際 3−1 前橋商業>
7番・安部が中前安打。二死1,2塁。
8番・山田は三塁線に強烈な打球。
これが失策を誘って一人生還。二死2、3塁。
<クラーク国際 4−1 前橋商業>
9番・盒兇二ゴロ失策で生きる。
三塁走者が生還し、なお二死1、3塁。
<クラーク国際 5−1 前橋商業>
盒兇麓‖納圓僚薺紊貌鹽霎功。二死2、3塁。
1番・鈴木が一塁線を破るタイムリー二塁打。二死2塁。
<クラーク国際 7−1 前橋商業>
2番・吉田は四球。二死1、2塁。

前橋商は清水大暉がここで降板。
三番手投手に川端爽良を起用する。
川端は背番号18の3年生。
167cm・84kgの右腕だ。
今日の球速は速球が120キロ台後半。
変化球はフォーク、チェンジ系が111〜16キロ。
縦変化をひたすら投げていた。
クラーク国際は3番・新岡が右飛で攻撃終了。

8回裏。
前橋商は1番・金子が遊ゴロ。
2番・齋藤は右前安打。一死1塁。
3番・小池が遊ゴロ。二封のみで二死1塁。
4番・真藤は右中間を破る二塁打。二死2、3塁。
真藤允宗はこれで猛打賞。
5番・渡邉が右飛で無得点。

9回表。
クラークは4番・中村が中前安打。無死1塁。
5番・麻原は右前安打。無死1、2塁。

前橋商は川端爽良がここで降板。
四番手投手に須田湧貴を起用する。
須田は背番号10の3年生。174cm・72kgの左腕だ。
速球が120キロ台中盤。

クラークは6番・高木が右飛。タッチアップで一死1、3塁。
7番・安部が遊ゴロ併殺で無得点。

9回裏。
前橋商は6番・宮西が左前安打。無死1塁。
7番・庭野大和が遊ゴロ。二封のみで一死1塁。
代打・谷内煌汰も遊ゴロ。やはり二封で二死1塁。
代打・干川颯大が142キロの外角速球で空振り三振。

新岡歩輝が素晴らしいスタミナを見せて完投。
クラーク国際記念が前橋商を終盤に突き放して2回戦進出を決めている。
前橋商も毎回安打を記録したけれど、「あと1本」が出ず。
あとはクラークが内野の守備力で上回りましたね。

安打   002 101 032 9 四 失
クラーク┃001|000|150┃7 0
前橋商業┃001|000|000┃1 3
安打   111 111 121 10

前橋商業:●坂部、清水、川端、須田
クラーク:○新岡

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は3日目。
1回戦の4試合が組まれている。
今日は朝イチから甲子園球場に来ました。
第1試合は宇部鴻城と花巻東の対戦。
花巻東は注目のスラッガー・佐々木麟太郎がいる。
2年生右腕の小松龍一も見たかった。

宇部鴻城高校
1番 遊 大川快龍   3年 右右 174/76
2番 二 原口一護   2年 右左 171/70
3番 右 笹木天翔   3年 右左 172/76
4番 左 吉村凌河   3年 右左 176/78
5番 一 小林直也   3年 左左 171/72
6番 捕 岡本壮矢   3年 右右 177/71
7番 三 有川壱瑳   2年 右右 170/74
8番 中 高本歩夢   3年 右左 172/70
9番 投 浅田真樹   3年 右右 164/70

花巻東高校
1番 右 久慈颯大   3年 右左 171/73
2番 遊 熊谷陸    3年 右左 175/65
3番 一 佐々木麟太郎 3年 右左 184/113
4番 左 北條慎治   3年 右右 185/82
5番 二 千葉柚樹   3年 右右 181/75
6番 中 広内駿汰   3年 右右 174/78
7番 三 晴山太陽   3年 右左 175/75
8番 投 小松龍一   2年 右左 177/71
9番 捕 小林然    3年 右左 177/75


1回表。先攻は宇部鴻城。
1番・大川がスライダーで見逃し三振。
2番・原口はフォークで空振り三振。
3番・佐々木が一ゴロで三者凡退。

花巻東の先発は小松龍一。右の技巧派だ。
フォームはオーソドックスな上手投げ。
下半身の沈み込み、重心移動は平均的ですね。
左手のグラブを前に伸ばして、両肩を水平に保ち、開きを抑える。
腕は後ろに腕を垂らしてから、しっかり大きく振る。
パワフルな感じはないけど、
リズミカルで無理がなくて、バランスも良い。
今日の球速は速球が133〜42キロ。
変化球はスライダーが118〜28キロ。
フォーク、チェンジが111〜24キロ。
カーブが105〜08キロ。
とにかく変化球のキレ、コマンドが素晴らしい。
パワーやスタミナはこれから付くだろうから、成長が楽しみ。

1回裏。後攻は花巻東。
1番・久慈が遊ゴロ。
2番・熊谷は二ゴロ。
3番・佐々木が左前安打。二死1塁。
4番・北條は三ゴロで3アウト。

宇部鴻城の先発は浅田真樹。右サイドハンドの技巧派だ。
膝を折ってぐいっと重心を沈めて、上半身も前に倒して、
左手を伸ばして左肩をぐいっとに出す。
腕の振りはコンパクトでVの字に折ったまま振り抜く。
今日の球速は速球系が128〜34キロ。
球筋が低くて、ボールが細かく動く。
シュート、カット系の球筋があった。
芯を外して内野ゴロを打たせるタイプだ。
「速球比率」が高いけれど、それは変化球も兼ねている感じですね。
変化球はスライダーが113〜19キロ。

2回表。
宇部鴻城は4番・吉村がフォークで見逃し三振。
5番・小林もフォークで空振り三振。
6番・岡本壮が二ゴロで三者凡退。

2回裏。
花巻東は5番・千葉が三ゴロ。
6番・廣内は遊ゴロ。
7番・晴山が内角速球で空振り三振。三者凡退。

3回表。
宇部鴻城は7番・有川がスライダーで空振り三振。
8番・高本は遊直。
9番・浅田が一邪飛で三者凡退。

3回裏。
花巻東は8番・小松が速球で見逃し三振。
9番・小林は右飛。
1番・久慈が中飛で三者凡退。

4回表。
宇部鴻城は1番・大川が速球で空振り三振。
2番・原口はフォークで見逃し三振。
3番・佐々木が外角速球で見逃し三振。
三者三振で小松龍一は8奪三振に。

4回裏。
花巻東は2番・熊谷が三前安打&悪送球で出塁。無死2塁。
3番・佐々木麟は左前タイムリー安打。無死1塁。
<花巻東 1−0 宇部鴻城>
4番・北條も左前安打。無死1、2塁。
5番・千葉が進塁打の一ゴロ。一死2、3塁。
6番・廣内は中前タイムリー安打。一死1塁。
<花巻東 3−0 宇部鴻城>
7番・晴山が二飛。二死2塁。
8番・小松は遊ゴロで攻撃終了。

5回表。
宇部鴻城は4番・吉村が速球で見逃し三振。
5番・小林は一前安打。一死1塁。
6番・岡本壮が三ゴロ併殺で3アウト。

5回裏。
花巻東は9番・小林が右前安打。無死1塁。
1番・久慈はバントで送る。一死2塁。
2番・熊谷が中飛。二死2塁。
3番・佐々木は申告敬遠で出塁。二死1、2塁。
4番・北條が右中間に運ぶ二塁打。二死2、3塁。
<花巻東 4−0 宇部鴻城>

宇部鴻城は浅田真樹がここで降板。
二番手投手に松成乃馳を起用する。
松成は背番号11の2年生。180cm・78kgの右腕だ。
テイクバックで腕をVの字に折って、突き出すように振る。
重心移動は大きめで、下半身はダイナミックに使える。
バランスが良いし、動きもシャープですね。
今日の球速は速球が138〜41キロ。
変化球はスライダーが120キロ台前半。
2年生でこれだけ投げられれば「プロ注」でしょう。
花巻東は5番・千葉が遊ゴロで攻撃終了。

6回表。
宇部鴻城は7番・有川が内角速球で見逃し三振。
代打・岡本翔が右前安打。一死1塁。
9番・松成は投ゴロ。二死1塁。
1番・大川が四球。二死1、2塁。
2番・原口は左飛で3アウト。

6回裏。
花巻東は6番・廣内が右飛。
7番・晴山は速球で空振り三振。
8番・小松も速球で見逃し三振。

7回表。
宇部鴻城は3番・笹本が右飛。
4番・吉村は四球。一死1塁。
5番・小林が遊飛。二死1塁。
6番・岡本壮の3球目に吉村が二盗失敗。3アウト。

7回裏。
花巻東は9番・小林が三ゴロ。
1番・久慈は一ゴロ。
2番・熊谷が右前安打。二死1塁。
3番・佐々木麟は三前安打。二死1、2塁。
3安打はすべて流し打ちでしたね。
4番・北條が内角速球で見逃し三振。3アウト。

8回表。
宇部鴻城は6番・岡本壮が死球。無死1塁。
代打・岡崎遥希は左前安打。無死1、2塁。
8番・岡本翔は左飛。一死1、2塁。
代打・中原幹太が遊ゴロで二封のみ。二死1、3塁。
1番・大川は二ゴロで無得点。

8回裏。
宇部鴻城はこの回から三番手投手に山口明士を起用する。
山口は背番号18の3年生。
186cm・85kgの右腕だ。
今日の球速は速球系が130〜36キロ。
変化球はスライダーが110〜16キロ。

花巻東は5番・千葉が四球。無死1塁。
6番・廣内はバント失敗の一邪飛。一死1塁。
7番・晴山が中前安打。一死1、3塁。

宇部鴻城はここで山口明士が降板。
四番手投手に吉村凌河を起用する。
吉村は「4番・センター」で起用されていた3年生。
176cm・78kgの右腕だ。
1球だけなので球速等は不詳。

花巻東は8番・小松が初球にスクイズ。
これが投飛になって三塁走者が戻れず併殺。3アウト。

9回表。
宇部鴻城は代打・大坪幹太が死球。無死1塁。
3番・笹本は左前安打。無死1、2塁。

花巻東は好投の小松龍一がここで降板。
二番手投手に葛西陸を起用する。
葛西は背番号16の2年生。168cm・60kgの左腕だ。
今日の球速は速球が126〜28キロ。
変化球はスライダーが116〜19キロ。
横スラが素晴らしいですね。

宇部鴻城は4番・吉村がスライダーで見逃し三振。一死1、2塁。
5番・小林は右前タイムリー安打。送球間に打者が進塁して一死2、3塁。
<花巻東 4−1 宇部鴻城>

花巻東は葛西陸が降板。
三番手投手に中屋敷祐介を起用する。
中屋敷は背番号16の3年生。
183cm・74kgの右サイドハンドだ。
今日の球速は速球が130キロ程度。
スライダーが110キロ台中盤。

宇部鴻城は6番・岡本壮が投ゴロ。二死2、3塁。
7番・谷口は遊ゴロで試合終了。

花巻東が宇部鴻城に4−1で快勝。2回戦進出を決めた。
期待の佐々木麟太郎は3打数3安打1打点。
徹底的に内角低めを攻められたけれど、
3安打ともレフト前に流して「巧さ」を見せた。
小松龍一は8回3分の0で1失点。
被安打4、四死球4、10奪三振という内容でした。
5回以降は明らかに減速していたけれど、
立ち上がりの「快投」が強烈でした。

安打   000 011 012 5 四 失
宇部鴻城┃000|000|001┃1 4 1
花巻東 ┃000|310|00X┃4 2 0
安打   100 420 21  10

花巻東:○小松、葛西、中屋敷
宇部鴻城:●浅田、松成、山口、吉村

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は2日目。
甲子園球場では1回戦の4試合が組まれている。
今日は第2試合から球場にいたけど、
一番楽しみにしていたのがこのカード。
第4試合は徳島商業と愛工大名電の対戦だった。

徳島県立徳島商業高校
1番 中 高木大地 2年 左左 171/63
2番 二 横手亮汰 2年 右左 170/63
3番 右 森口圭太 3年 右左 179/77
4番 三 吉田大馳 2年 右右 175/66
5番 一 下川鏡  3年 右右 175/80
6番 捕 真鍋成憧 3年 右右 172/65
7番 投 森煌誠  3年 右右 183/89
8番 左 日岡聖響 3年 左左 166/64
9番 遊 岸本愛翔 2年 右右 162/59

愛知工業大学名電高校
1番 遊 河田凌太郎 3年 右右 173/71
2番 二 金森洸喜  3年 右左 172/63
3番 左 石見颯真  2年 右左 174/70
4番 右 寺田純平  3年 右右 178/78
5番 三 加藤蒼惟  3年 右左 172/77
6番 一 中村咲斗  3年 右右 175/73
7番 中 宍戸琥一  2年 右左 174/78
8番 投 笹尾日々喜 3年 右左 180/72
9番 捕 秋葉奨太  3年 右右 172/75


1回表。先攻は徳島商。
1番・高木が中前安打。無死1塁。
2番・横手はバントで送る。一死2塁。
3番・森口が右直。
寺田純平が右中間に飛び込んで好捕した。
しかしタッチアップで二死3塁。
4番・吉田は左飛で無得点。

愛工大名電の先発は笹尾日々喜。右上手の技巧派だ。
お尻を後ろに突き出して、上半身を前に倒して、
腰も落とした状態で重心移動をするフォーム。
踏み出しの幅も大きくて、身体を一杯いっぱいに使いますね。
腕は縦振りで、身体の余裕がない状態からでも鋭く振り切れる。
縦変化が良くて「個性」も含めて面白い投手だ。
今日の球速は速球が131〜42キロ。
変化球はフォークが118〜27キロ。
スライダーが113〜24キロ。
70キロ台の超スローカーブも投げていた。

1回裏。後攻は愛工大名電。
1番・河田が遊ゴロ。
2番・金森は中前安打。一死1塁。
3番・石見が速球で空振り三振。二死1塁。
4番・寺田の3球目に金森が二盗成功。二死2塁。
寺田は1−2からカーブで三振振り逃げ。二死1、3塁。
5番・加藤が右前タイムリー安打。
しかし一塁走者は森口の好返球に刺されて攻撃終了。
<愛工大名電 1−0 徳島商業>

徳島商の先発は森煌誠。「ザ・本格派」という大型右腕だ。
初回に先制を許したものの、その後は抜群の内容だった。
夏の徳島県大会は5試合をひとりで投げ切った。
佐々木朗希のように左足を高く持ち上げ、
反動を付けてダイナミックにリリースまで持っていく。
走者がいないときはワインドアップで投げるのは今や少数派ですね。
X脚なのか、膝はインステップ気味なのに、つま先が三塁側に向く。
一般的に考えるとロスの出る下半身の使い方だけど、
膝や足首が柔らかいのか、上半身をしっかり倒しつつグラつかない。
腕はしっかり柔らかく振り抜くけれど、開きはしっかり抑えられている。
今日の球速は速球が137〜47キロ。
最速の147キロは最終回に記録している。
変化球はカーブが116〜22キロ。
スプリットが131〜35キロ。
速球は「伸びてくる」球質だったし、
カーブ、スプリットはいずれも超高校生級。
あと県大会でも証明したようにタフで、
球速やボールの質が終盤まで一定していた。
プロ志望なら2位・3位で指名が来るレベルですね。

2回表。
徳島商は5番・下川が左飛。
6番・真鍋は死球。一死1塁。
7番・森煌が一飛。二死1塁。
8番・日岡は左前安打。二死1、2塁。
9番・岸本が遊ゴロで3アウト。
三塁手が弾いた打球を河田凌太郎がカバーしてよく刺した。

2回裏。
愛工大名電は6番・中村がカーブで見逃し三振。
7番・宍戸は一ゴロ。
8番・笹尾が左飛で三者凡退。

3回表。
徳島商は1番・高木が右前安打。無死1塁。
2番・横手はフォークで空振り三振。高木が同時に二盗を決めて一死2塁。
3番・森口が右前安打。一死1、3塁。
4番・吉川は速球で見逃し三振。二死1、3塁。
5番・下川の2球目に森口が二盗成功。二死2、3塁。
下川は右前タイムリー安打。二死1塁。
<徳島商業 2−1 愛工大名電>
6番・真鍋が死球。二死1、2塁。
7番・森煌はフォークで空振り三振。攻撃終了。

3回裏。
愛工大名電は9番・秋葉がカーブで見逃し三振。
1番・河田は二飛。
2番・金森が二ゴロで三者凡退。

4回表。
徳島商は8番・日岡が二ゴロ。
9番・岸本は一ゴロ。
1番・高木が遊飛で三者凡退。

4回裏。
愛工大名電は3番・石見が左前安打。無死1塁。
4番・寺田は左直。一死1塁。
5番・加藤の3球目に石見が二盗失敗。二死無走者。
加藤は四球を選ぶ。二死1塁。
6番・中村が右前安打。二死1、3塁。
中村は次打者の初球に二盗成功。二死2、3塁。
しかし7番・宍戸が3連続スプリットで空振り三振。

5回表。
徳島商は2番・横手が二ゴロ。
3番・森口は遊ゴロ。
4番・吉田が中前安打。二死1塁。
5番・下川は遊ゴロで3アウト。

5回裏。
愛工大名電は8番・笹尾が三ゴロ。
9番・秋葉はカーブで空振り三振。
1番・河田が捕ゴロで三者凡退。

6回表。
徳島商は6番・真鍋が右飛。
7番・森煌はスライダーで空振り三振。
8番・日岡が二ゴロで三者凡退。

6回裏。
愛工大名電は2番・金森が一ゴロ。
3番・石見はカーブで空振り三振。
4番・寺田がスプリットで空振り三振。三者凡退。

7回表。
徳島商は9番・岸本がセーフティバント成功。三前安打で無死1塁。
1番・高木のバントも捕前安打になる。無死1、2塁。
2番・横手がバント。一死2、3塁。
3番・森口は三飛。二死2、3塁。
4番・吉田が遊ゴロで無得点。

7回裏。
愛工大名電は5番・加藤が遊ゴロ。
6番・中村は三ゴロ。
代打・小島大和が中前安打。二死1塁。
8番・笹尾の4球目に代走・角大和が二盗成功。二死2塁。
しかし笹尾はスプリットで空振り三振。3アウト。

8回表。
徳島商は5番・下川がフォークで空振り三振。
6番・真鍋は中飛。

愛工大名電は7番・森煌のカウント2−2で笹尾日々喜が降板。
二番手投手に大泉塁翔を起用する。
大泉は背番号10の2年生。171cm・68kgの左腕だ。
今日の球速は速球系が133〜39キロ。
変化球はスライダーが123〜30キロ。
カーブが80キロ台後半。
高速の横スラがいいですね。
右打者の内角にきっちり投げ込めるのも好印象だった。

徳島商は7番・森煌が右中間に運ぶ二塁打。二死2塁。
8番・日岡は四球。二死1、2塁。
9番・岸本が右直で無得点。

8回裏。
愛工大名電は代打・尾藤晃誠が遊ゴロ。
1番・河田はスプリットで空振り三振。
2番・金森が一ゴロで三者凡退。

9回表。
徳島商は1番・高木が投ゴロ。
2番・横手は二ゴロ。
3番・森口が遊ゴロで三者凡退。

9回裏。
愛工大名電は3番・石見が左飛。
4番・寺田は二ゴロ。
5番・加藤が左飛で三者凡退。

ここで試合終了。
徳島商は森煌誠が9回1失点の完投勝利。
被安打5、四死球1で、球数は111。
10奪三振も含めて、我々を唸らせる内容でした。

安打    113 010 210 9 四 失
徳島商業 ┃002|000|000┃2 3 0
愛工大名電┃100|000|000┃1 1 0
安打    200 200 100 5

愛工大名電:●笹尾、大泉
徳島:○森煌

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は2日目。
甲子園球場では1回戦の4試合が組まれている。
第2試合は英明と智辯学園の対戦だった。

英明高校
1番 遊 鈴木昊   2年 右左 166/65
2番 右 平見歩舞  2年 左左 173/60
3番 左 百々愛輝  2年 左左 174/70
4番 中 寿賀弘都  3年 左左 180/80
5番 捕 中浦浩志朗 3年 右右 177/82
6番 一 大島陵翔  3年 右左 170/67
7番 二 尾中亮太  3年 右左 167/62
8番 三 清家準   2年 右右 177/68
9番 投 下村健太郎 3年 右右 173/68

智辯学園高校
1番 右 松本大輝  3年 右左 181/90
2番 中 山家拓人  3年 右右 173/67
3番 遊 中山優月  3年 右左 176/73
4番 一 池下春道  3年 左左 173/72
5番 左 川原崎太一 3年 右左 176/75
6番 二 知花琉綺亜 2年 右右 180/82
7番 三 近藤大輝  1年 右左 174/68
8番 捕 高良鷹二郎 3年 右右 178/79
9番 投 田中謙心  1年 右右 178/69


1回表。先攻は英明。
1番・鈴木が高め速球で空振り三振。
2番・平見は四球。一死1塁。
3番・百々が一邪飛。二死1塁。
4番・寿賀の2球目に平野が二盗成功。二死2塁。
寿賀は二ゴロで3アウト。

智弁学園の先発は田中謙心。右上手の本格派だ。
何しろ1年生だし、身体はまだ細い。
筋力的にも非力な感じがにじみ出ている。
一方で「筋が良いな」「伸びしろあるな」というタイプでもある。
ただバランスよく、身体を無理なくしっかり使える。
大きく踏み出しして、右腕をしっかり振り切れる。
今日の球速は速球が127〜34キロ。
変化球はスライダーが116〜24キロ。

1回裏。後攻は智辯学園。
1番・松本が左飛。
2番・山家は遊ゴロ。
3番・中山が中飛で三者凡退。

英明の監督は下村健太郎。右サイドの技巧派だ。
腕の振りは横だけど、上半身はほぼ直立した状態からリリースする。
踏み出しはやや大きめだけど、ただ「ねじり」「ひねり」が入らない。
脱力した状態から「手投げ」でボールを投げる変則派だ。
今日の球速は119〜27キロ。
この速度帯でシンカー気味に動くのが彼の強み。
変化球はスライダー、チェンジが110〜15キロ。
カーブが97〜106キロ。

2回表。
英明は5番・中浦が三ゴロ。
6番・大島は遊前安打。一死1塁。
7番・尾中が三邪飛。二死1塁。
8番・清家は左前安打。二死1、2塁。
9番・下村が中前タイムリー安打。二死1、3塁。
<英明 1−0 智辯学園>
1番・鈴木は二ゴロで攻撃終了。

2回裏。
智辯学園は4番・池下が中前安打。無死1塁。
5番・川原崎は右中間を破るタイムリー二塁打。無死2塁。
<智辯学園 1−1 英明>
6番・知花がバント。一死3塁。
7番・近藤は四球。一死1、3塁。
8番・高良が左犠飛。二死1塁。
<智辯学園 2−1 英明>
代打・佐坂悠登が左飛で攻撃終了。

3回表。
智辯学園はこの回から二番手投手に藤田健人を起用する。
藤田は背番号10の3年生。178cm・74kgの右腕だ。
今日の球速は速球が132〜36キロ。
変化球はスライダー、チェンジが116〜22キロ。

英明は2番・平見が遊前安打。無死1塁。
3番・百々は左飛。一死1塁。
4番・寿賀が右越えのタイムリー三塁打。一死3塁。
<英明 2−2 智辯学園>
5番・中浦は2球目にスクイズ成功。二死無走者。
<英明 3−2 智辯学園>
6番・大島が右前安打。二死1塁。
7番・尾中は死球。二死1、2塁。
8番・清家が右飛で攻撃終了。

3回裏。
智辯学園は1番・松本が右飛。
2番・山家は三ゴロ。
3番・中山が左前安打。二死1塁。
4番・池下の5球目に下村健太郎が暴投。二死2塁。
池下は四球。二死1、2塁。

英明はここで下村健太郎が降板し、レフトの守備へ移動。
レフトの百々愛輝がセンターに移り、
「4番・センター」の寿賀弘都がマウンドに向かう。
寿賀は3年生。180cm・80kgの左腕だ。
ややスリークォーター気味で、少し一塁側にインステップする。
リリースの瞬間に上半身がぐっと打者に寄るので迫力がありますね。
テイクバックはしっかり畳んでコンパクトに振り抜く。
本職は野手だけど、ただ投手としてもかなり魅力的な才能だ。
今日の球速は速球が132〜41キロ。
変化球はスライダーが121〜28キロ。
カーブが113〜16キロ。

智辯学園は5番。川原崎が二ゴロ。3アウト。

4回表。
智辯学園はこの回から三番手投手に中山優月を起用する。
中山は「3番・ショート」で起用されていた3年生。
176cm・73kgの右腕だ。
真上から叩きつける本格派ですね。
前へ引っ張られるようなイメージで、重心移動が大きめ。
躍動感のある、全身を使えるフォームだ。
運動能力の高さが、そのまま投手としても生かされている。
今日の球速は速球が133〜42キロ。
変化球は大小のスライダー、フォークが115〜31キロ。

英明は9番・下村が右飛。
1番・鈴木はフォークで空振り三振。
2番・平見が左前安打。二死1塁。
3番・百々は右前安打。二死1、2塁。
4番・寿賀が左飛で3アウト。

4回裏。
英明は下村健太郎がマウンドに戻る。
寿賀弘都がワンポイント起用だったということですね。
英明はこれから「下村→寿賀→下村」の無限ループを開始していく。

智辯学園は6番・知花が三前安打。無死1塁。
7番・近藤は死球。無死1、2塁。
8番・高良がセーフティ気味のバント。
下村健太郎の三塁送球は野選となった。無死満塁。
9番・西川煌大が左前安打。なお無死満塁。
<智辯学園 3−3 英明>

英明は下村健太郎が本日2度目の降板。
寿賀弘貴が本日2度目の登板に向かう。

智辯学園は1番・松本がスライダーで空振り三振。一死満塁。
2番・山家が左犠直。三塁走者が生還して二死1、2塁。
<智辯学園 4−3 英明>
3番・中山は二前安打。二死満塁。
4番・池下がスライダーで見逃し三振。攻撃終了。

5回表。
英明は5番・中浦が外角速球で見逃し三振。
6番・大城は左前安打。一死1塁。
7番・尾中が四球。一死1、2塁。
8番・清家は二ゴロで二封のみ。二死1、3塁。
9番・下村が右前タイムリー安打。二死1、3塁。
<英明 4−4 智辯学園>
1番・鈴木は左越えのタイムリー三塁打。二死3塁。
<英明 6−4 智辯学園>
2番・平見が二ゴロで攻撃終了。

5回裏。
智辯学園は5番・川原崎が遊飛。
6番・知花は左飛。
7番・近藤が速球で空振り三振。三者凡退。

6回表。
英明は3番・百々が右越え二塁打。無死2塁。
4番・寿賀は二ゴロ。一死3塁。
5番・中浦がフォークで空振り三振。二死3塁。
6番・大島もフォークで無得点。

6回裏。
智辯学園は8番・高良が四球。無死1塁。
9番・西川は四球。無死1、2塁。
1番・松本がスライダーで空振り三振。一死1、2塁。
2番・山家が遊ゴロで無得点。

7回表。
英明は7番・尾中は中前安打。無死1塁。
8番・清家がバント。一死2塁。
9番・下村は四球。一死1、2塁。
1番・鈴木も四球。一死満塁。
2番・平見が投ゴロ併殺で無得点。

7回裏。
智辯学園は3番・中山が遊ゴロ。
鈴木昊が強烈な当たりをよく処理した。
4番・池下は死球。一死1塁。
5番・川原崎が左飛。二死1塁。
6番・知花は中前安打。二死1、3塁。
7番・近藤が四球。二死満塁。
8番・高良は二ゴロで無得点。

8回表。
英明は3番・百々が中前安打。無死1塁。
4番・寿賀は右前安打。無死1、2塁。
5番・中浦の4球目に走者が重盗。三塁で刺されて一死2塁。
中浦はスライダーで空振り三振。二死2塁。
6番・大島が遊前安打。二死1、3塁。
大島は次打者の初球に二盗成功。二死2、3塁。
しかし7番・尾中が一ゴロで無得点。

8回裏。
英明はこの回から下村健太郎が本日3度目の登板。
智辯学園は9番・西川が死球。無死1塁。

英明は下村健太郎が降板し、寿賀弘都が3度目の登板をする。
智辯学園は1番・松本が四球。無死1、2塁。
2番・山家はバントで送る。一死2、3塁。
3番・中山が死球。一死満塁。
4番・池下の4球目に寿賀弘都が暴投。
三塁走者が生還し、なお一死2、3塁。
<英明 6−5 智辯学園>
池下はスライダーで空振り三振。二死2、3塁。
5番・川原崎は投ゴロで攻撃終了!

9回表。
英明は8番・清家が遊ゴロ。
9番・下村は右前安打。一死1塁。
1番・鈴木がバント。二死1塁。
2番・平見は死球。二死1、2塁。
3番・百々が中飛で無得点。

9回裏。
英明はこの回から下村健太郎がこの試合4回目の登板。

智辯学園は6番・知花が右中間を破る三塁打。無死3塁。
7番・山漣音は三ゴロ。走者動けず一死3塁。
8番・高良が四球。一死1、3塁。
9番・石川は死球。一死満塁。

英明は下村健太郎が降板。
寿賀弘都がこの日5度目の登板をした。

智辯学園は1番・松本が3−1から逸し段塁の死球。一死満塁。
<智辯学園 6―6 英明>
2番・山家がスライダーで見逃し三振。二死満塁。
3番・中山は強烈な右直で勝ち越せず。攻撃終了。

試合は9回を終えて6−6で決着つかず。
10回からはタイブレークに突入する。
攻撃は継続打順だが「無死1、2塁」から開始される方式だ。

10回表。
英明は4番・寿賀は強烈な一直。
「抜ければ」という当たりだったが一死1、2塁。
6番・中浦はスライダーで空振り三振。二死1、2塁。
7番・大島が中飛で無得点。

10回裏。
智辯学園は4番・池下がバント成功。一死2、3塁。
5番・谷口が2球目にスクイズ。
下村健太郎はグラブトスを試みたが、
タッチプレーだったこともあり間一髪セーフ!
<智辯学園 7―6 英明>

ここで「乱戦」が終了。
智辯学園は被安打17本と苦しんだが、
中山優月が4回からリリーフしてよく耐えた。
ただ英明打線、3人が猛打賞ですね。

安打   033 231 131 0 17 四 失
英明  ┃012|030|000|0┃6 6 0
智辯学園┃020|200|011|1X┃7 13 0
安打   021 300 101 0 8

智辯学園:田中、藤田、○中山
英明:下村、寿賀、下村、寿賀、下村、寿賀、下村、●寿賀

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会は本日が2日目。
甲子園球場では1回戦の4試合が組まれている。
一昨日から関西に来て、チケットも確保してあった。
ただ原稿も書かなきゃいけないので、今日は第2試合から現場へ。
履正社と鳥取商の対戦を見た。

履正社高校
1番 中 西稜太   3年 右左 173/74
2番 遊 森澤拓海  3年 右左 170/70
3番 右 近澤賢虎  2年 右右 166/65
4番 三 森田大翔  3年 右右 179/70
5番 左 西田大志  3年 左左 171/69
6番 投 増田壮   3年 左左 170/71
7番 一 小川輝   3年 右左 169/58
8番 捕 野上隼人  3年 右右 170/70
9番 二 只石琉人  3年 右右 166/59

鳥取県立鳥取商業高校
1番 遊 羽根勘太  3年 右右 174/70
2番 二 木下晴輝  3年 右右 175/70
3番 一 段田頼輝  2年 右右 172/70
4番 左 山下佳佑  3年 右右 171/68
5番 右 青木一真  2年 右右 175/60
6番 三 福田翔   1年 右左 170/62
7番 中 金山将大  3年 右右 171/80
8番 投 山根汰三  3年 右右 174/70
9番 捕 岡垣昂佑  3年 右左 169/71


1回表。先攻は履正社。
1番・西が右前安打。無死1塁。
2番・森澤はバントで送る。一死2塁。
3番・近澤が四球。一死1、2塁。
4番・森田は内角速球を引っ張る3ラン本塁打。
<履正社 3−0 鳥取商業>
5番・西田が中前安打。一死1塁。
西田は次打者の3球目に二盗失敗。二死無走者。
6番・増田は遊前安打。二死1塁。
7番・小川が左前安打。二死1、2塁。
8番・野上は左飛で攻撃終了。

鳥取商の先発は山根汰三。右上手の技巧派だ。
走者がいないときは軸足を伸ばして背中も立てて上下の角度をつける。
走者がいるときは上下動を入れず、少し抑えたフォームになる。
ただ胸を張って叩きつける縦振りは変わらない。
今日の球速は速球が128〜35キロ。
変化球はフォーク、スライダーが109〜18キロ。
カーブが104〜10キロ。
フォームには「本格派っぽさ」があるけれど、
強みは縦変化の鋭さですね。
初回は打ち込まれたけど、2回以降は持ち味を出していた。

1回裏。後攻は鳥取商業。
1番・羽根が速球で空振り三振。
2番・木下はチェンジで空振り三振。
3番・段田が二ゴロで三者凡退。

履正社の先発は増田壮。左の技巧派だ。
背番号1だけど、こちらが二番手かな?
何しろ大阪府大会では福田幸之介が素晴らしかった。
足を大きく高く蹴り上げて、
ねじりを入れてから横回旋でリリースまでもっていく。
重心移動も大きめで、下半身の使い方はダイナミックだ。
ただ上半身は程よく脱力していて、腕の振りもコンパクト。
無理なくまとまっていて、制球も安定していた。
今日の球速は速球が128〜39キロ。
変化球はスライダー、チェンジが108〜17キロ。
チェンジアップが本当に素晴らしいですね。

2回表。
履正社は9番・只石が四球。無死1塁。
1番・西は投ゴロで二封のみ。一死1塁。
2番・森澤がフォークで空振り三振。二死1塁。
3番・近澤は遊ゴロで3アウト。

2回裏。
鳥取商は4番・山下がチェンジで空振り三振。
5番・青木はスライダーで空振り三振。
6番・福田が三邪飛で三者凡退。

3回表。
履正社は4番・森田が左飛。
5番・西田は一ゴロ。
6番・増田が中前安打。二死1塁。
7番・小川は左直で3アウト。

3回裏。
鳥取商は7番・金山が中飛。
8番・山根は四球。一死1塁。
9番・岡垣が空振り三振&二盗失敗で3アウト。

4回表。
履正社は8番・野上が中前安打。無死1塁。
9番・只石はバントで送れずフォークで空振り三振。一死1塁。
1番・西の2球目に山根汰三が暴投。一死2塁。
西は左飛で二死3塁。
2番・森澤が一ゴロで3アウト。

4回裏。
鳥取商は1番・羽根が二ゴロ。
2番・木下も二ゴロ。
3番・段田が遊ゴロで三者凡退。

5回表。
履正社は3番・近澤が三ゴロ。
4番・森田は二ゴロ。
5番・西田が四球。二死1塁。
6番・増田は三塁線を破る二塁打。二死2、3塁。

鳥取商は山根汰三がここで降板し、レフトに移動。
「4番・レフト」の山下佳佑が二番手投手に起用される。
山下は背番号11の3年生。
171cm・68kgの右サイドハンドだ。
今日の球速は速球が123〜32キロ。
変化球はシンカーが112〜15キロ。
スライダーが114〜22キロ。
履正社は7番・小川が投ゴロで無得点。

5回裏。
鳥取商は4番・山下が右飛。
5番・青木が右前安打。一死1塁。
鳥取商はこれが本日初安打。
6番・福田がバント失敗の投飛。二死1塁。
7番・金山は遊ゴロで3アウト。

6回表。
履正社は8番・野上が二ゴロ。
9番・只石は三ゴロ。
1番・西が一ゴロで三者凡退。

6回裏。
鳥取商は8番・山根が左前安打。無死1塁。
9番・岡垣はバント失敗の投ゴロ。一死1塁。
1番・羽根がチェンジで空振り三振。二死1塁。
2番・木下もチェンジで空振り三振。3アウト。

7回表。
履正社は2番・森澤が中前安打。無死1塁。
3番・近澤はバント成功。一死2塁。
4番・森田が死球。一死1、2塁。
5番・西田はライト線を破るタイムリー二塁打。一死2、3塁。
<履正社 4−0 鳥取商>

鳥取商は山下佳佑がここで降板。
三番手投手荒川真裕を起用する。
荒川は背番号11の3年生。168cm・76kgの右腕だ。
今日の球速は速球が121〜26キロ。
変化球はチェンジアップが101〜07キロ。
スライダーが114〜18キロ。

履正社は6番・増田が中前タイムリー安打。一死1塁。
<履正社 6−0 鳥取商>
7番・小川が一直併殺で攻撃終了。

7回裏。
鳥取商は3番・段田が139キロの速球で空振り三振。
4番・山下が中前安打。一死1塁。
5番・青木は左前安打。一死1、2塁。
6番・福田が二ゴロで二封のみ。二死1、3塁。
7番・金山は遊ゴロで無得点。

8回表。
履正社は8番・野上が中直。
代打・坂根葉矢斗は三ゴロ。
1番・西が遊前安打&悪送球で生きる。二死2塁。
2番・森澤は三ゴロで3アウト。

8回裏。
履正社はこの回から二番手投手に福田幸之介を起用する。
副題は背番号10の3年生。180cm・77kgの左腕だ。
少し重心を沈めて、スリークォーター気味の角度から腕を振る。
増田と同様にテイクバックで畳み、コンパクトに腕を使うタイプだ。
今日の球速は速球が133〜43キロ。
この速度帯でチェンジ、スライダーが混ざっていたかもしれない。
大阪府大会では150キロを出したらしいけれど、
今日はそこまで出ていなかった。

鳥取商は代打・石賀敦佳が死球で生きる。無死1塁。
9番・岡垣は外角速球で空振り三振。一死1塁。
1番・羽根が右直。二死1塁。
2番・木下は左前安打。二死1、2塁。
3番・段田が遊ゴロで3アウト。

9回表。
鳥取商はこの回から山下佳佑がマウンドに戻った。

履正社は3番・近澤が捕邪飛。
4番・森田は一飛。
5番・西田が速球で空振り三振。三者凡退。

9回裏。
履正社はこの回から三番手投手に高木大希を起用する。
高木は背番号11の2年生。172cm・70kgの右腕だ。
大柄ではないけれどパワフルだし、リリースの鋭さが抜群ですね。
今日の球速は速球が141〜47キロ。
変化球はカーブが109〜14キロ。

鳥取商は4番・山下が三ゴロ。
5番・青木は二ゴロ。
6番・福田が外角速球147キロで見逃し三振。試合終了。

履正社が鳥取商に完勝。2回戦進出を決めている。

安打  501 110 310 12 四 失
履正社┃300|000|300┃6 4 0
鳥取商┃000|000|000┃0 2 1
安打  000 011 210 5

鳥取商:●山根、山下、荒川、山下
履正社:○増田、福田、高木

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第105回全国高等学校野球選手権記念大会が本日開幕。
初日は甲子園球場で開会式と3試合が行われる。
自分は昨秋、今春と結構見たから「夏はほどほどに」と思っていた。
ただ地区大会の勝ち上がりを見ると春は出ていないチームが多い。
今年に入って台頭してきたような人材もいる。
というわけでしばらく関西に入り浸って、「趣味の高校野球観戦」に勤しみます。

大会初日の第1試合は土浦日大と上田西の対戦。
上田西のショート横山聖哉はプロ注ですね。
登録は「173cm・63kg」だけど、
今は大きくなって「180cm・81kg」らしい。

土浦日本大学高校
1番 二 中本佳吾  2年 右左 174/74
2番 左 太刀川幸輝 3年 右右 174/75
3番 遊 後藤陽人  3年 右左 178/76
4番 中 香取蒼太  3年 右右 176/77
5番 一 松田陽斗  3年 右右 178/80
6番 三 鈴木大和  3年 右左 170/70
7番 捕 塚田歩生真 3年 右右 174/75
8番 投 藤本士生  3年 左左 180/83
9番 右 大井駿一郎 2年 右右 178/72

上田西高校
1番 左 中村太軌  3年 右左 173/73
2番 中 黒岩大都  3年 右右 179/70
3番 遊 横山聖哉  3年 右左 173/63
4番 二 小林遼太郎 3年 右右 168/63
5番 三 片平結絆  3年 右右 165/57
6番 右 木次志颯  3年 右左 171/60
7番 一 井出涼太  3年 左左 182/87
8番 捕 岩下俊輔  2年 右右 173/73
9番 投 権田成也  3年 右左 178/67


1回表。先攻は土浦日大。
1番・中本が四球。無死1塁。
2番・太刀川はバント失敗。二封で一死1塁。
3番・後藤の3球目に太刀川が二盗成功。一死2塁。
後藤はフォークで空振り三振。二死2塁。
4番・香取が遊ゴロで3アウト。

上田西の先発は権田成也。右上手の技巧派だ。
躍動感のある、バネのあるフォームがいいですね。
上半身や腕をねじる、後ろへ引く動きはほとんどない。
Vの字のトップを作ってシャープに振り切る。
勢いよく踏み出して、上半身がぐいっと前に乗り出す。
激しい部分、抑えた部分が同居しているフォームだ。
今日の球速は速球が134〜43キロ。
変化球はスライダーが118〜29キロ。
フォークが123〜31キロ。
カーブが103〜11キロ。
高校生にしては変化球比率がかなり高くて、
フォークはキレが素晴らしかった。
高卒プロは難しいと思うけど、「その先」はあり得る人材だと思った。

1回裏。後攻は上田西。
1番・中村が遊前安打。無死1塁。
2番・黒岩はバントで送る。一死2塁。
3番・横山が中飛。二死2塁。
4番・小林遼も中飛で3アウト。

土浦日大の先発は藤本士生。左の技巧派だ。
すーっと踏み出して横回旋でリリースまで持っていく。
上下動がほとんどなくて、ギリギリまで半身を保つ抑えたフォーム。
腕の振りもかなりコンパクトで「出どころ」が見えにくい。
今日の球速は速球が129〜38キロ。
低めの球筋でスーッと伸びてくるのが良い。
制球も高校生にてしてはかなりハイレベル。
変化球はチェンジ、カーブが102〜11キロ。
スライダー、ツーシームが117〜24キロ。
彼も変化球比率の高いタイプですね。

2回表。
土浦日大は5番・松田がバックスクリーンに打ち込むソロ本塁打!
<土浦日大 1−0 上田西>
6番・鈴木は右前安打。無死1塁。
鈴木は次打者の2球目に二盗成功。
7番・塚原がスライダーで空振り三振。一死2塁。
8番・藤本はフォークで空振り三振。二死2塁。
9番・大井もフォークで空振り三振。攻撃終了。

2回裏。
上田西は5番・片平が三ゴロ。
6番・木次は投ゴロ。
7番・井出が中飛で三者凡退。

3回表。
土浦日大は1番・中本が遊直。
2番・太刀川は中前安打。一死1塁。
太刀川が次打者の3球目に二盗成功。一死2塁。
3番・後藤が右前安打。一死1、3塁。
木次志颯の本塁返球が素晴らしかった。
4番・香取の初球に後藤が二盗成功。一死2、3塁。
香取の3球目に権田成也が暴投。
三塁走者が生還してなお一死3塁。
<土浦日大 2−0 上田西>
5番・香取はフォークで空振り三振。二死3塁。
6番・松田が四球。二死1、3塁。
7番・鈴木は三邪飛で攻撃終了。

3回裏。
上田西は8番・岩下がカーブで空振り三振。
9番・権田は二ゴロ。
1番・中村も二ゴロで三者凡退。

4回表。
土浦日大は7番・塚原が遊ゴロ。
8番・藤本は三邪飛。
9番・大井が中飛で三者凡退。

4回裏。
上田西は2番・黒岩が四球。無死1塁。
3番・横山は3−2から高く打ち上げる一邪飛。
しかしこれは風に流されてファーストが取れない。
横山は速球で空振り三振。黒岩が二盗を決めて一死2塁。
4番・小林遼が右中間に運ぶタイムリー二塁打。一死2塁。
<土浦日大 2−1 上田西>
5番・片平は左前安打。一死1、3塁。
6番・木次が3球目にスクイズ成功。二死2塁。
<上田西 2−2 土浦日大>
7番・井出はスライダーで空振り三振。攻撃終了。

5回表。
土浦日大は1番・中本が三飛。
2番・太刀川は遊ゴロ。
3番・後藤が二飛で三者凡退。

5回裏。
上田西は8番・岩下が遊ゴロ。
代打・室賀公貴は空振り三振。
1番・中村が投ゴロで三者凡退。

6回表。
上田西はこの回から二番手投手に服部朔矢を起用する。
服部は背番号10の3年生。182cm・76kgの左腕だ。
打者に背中を見せて、大きな横回旋からリリースに持っていく。
長野県大会では権田成也とほぼ同じイニングを投げている。
今日の球速は速球が127〜35キロ。
変化球はスライダーが109〜18キロ。
チェンジが119〜22キロ。

土浦日大は4番・香取が死球。無死1塁。
5番・松田は二直。一死1塁。
6番・鈴木が投飛。二死1塁。
7番・塚原は右前安打。二死1、2塁。
8番・藤本が二ゴロで3アウト。

6回裏。
上田西は2番・黒岩が三ゴロ。
3番・横山が一ゴロ。
4番・小林遼は左前安打。二死1塁。
5番・片平が右飛で3アウト。
この直後に土浦日大のセンター香取蒼太が担架で運ばれる。
おそらく「足を攣った」症状で、そのまま交代した。

7回表。
土浦日大は9番・大井が中飛。
1番・中本は二ゴロ。
2番・太刀川が四球。二死1塁。
3番・後藤は右飛で3アウト。

7回裏。
上田西は6番・木次が二前安打。無死1塁。
7番・井出は送らずに右直。一死1塁。
8番・岩下の3球目に木次が二盗成功。一死2塁。
岩下は1−2から空振り三振に倒れるが木次は三盗成功。二死3塁。
9番・服部がスライダーで空振り三振。3アウト。

8回表。
土浦日大は4番・伊藤智一が遊飛。
5番・松川が四球。一死1塁。
6番・鈴木は遊ゴロ。二死2塁。
7番・塚原がスライダーで空振り三振。3アウト。

8回裏。
上田西は1番・中村が中飛。
2番・西尾静流も中飛。
3番・横山が中前安打。二死1塁。

土浦日大はここで藤本土生が降板。
二番手投手に伊藤彩斗を起用する。藤本は一塁の守備に入った。
伊藤は背番号10の3年生。173cm・73kgの右腕だ。
今日の球速は速球が136,7キロ。
変化球はスライダー、フォークが116〜20キロ。
スライダーのキレが抜群でした。

上田西は4番・小林遼が速球で見逃し三振。
スライダー2球で追い込んで、最後は外角低めに速球を投げ込んだ。

9回表。
土浦日大は8番・藤本が遊ゴロ。
9番・大井は二前安打。一死1塁。
1番・中本がバントで送る。二死2塁。 
2番・太刀川は右前安打。
二塁走者は本塁を突くが、ライトからの返球で刺された。3アウト。
ここも木次志颯の好返球でした。

9回裏。
上田西は5番・片平がスライダーで空振り三振。
6番・木次は遊前安打。一死1塁。
木次は次打者の2球目に二盗成功。一死2塁、
7番・井出が速球で空振り三振。二死2塁。
8番・岩下は申告敬遠で出塁する。二死1、2塁。
9番・小林誓悟が一飛で無得点。

試合は9回を終えて2−2で決着つかず。
10回からタイブレークに入る。
継続打順だが、攻撃は無死1、2塁から。

10回表。
上田西はこの回から三番手投手に滝沢一樹を起用する。
滝沢は背番号11の3年生。178cm・72gの右腕だ。
今日の球速は速球が135〜39キロ。
変化球はスライダー、フォークが117〜22キロ。

土浦日大は3番・後藤がバント失敗の捕邪飛。一死1,2塁。
4番・伊藤智の2球目に滝沢が暴投。一死2、3塁。
伊藤智は四球。一死満塁。
代打・飯田将生が左前タイムリー安打。一死満塁。
<土浦日大 3−2 上田西>
6番・鈴木は投ゴロで本封のみ。二死満塁。
7番・塚原も左前タイムリー安打。二死満塁。
<土浦日大 4−2 上田西>
8番・藤本が右前タイムリー安打。二者が生還して二死1、2塁。
<土浦日大 6−2 上田西>
9番・大井も左前タイムリー安打。二死1、2塁。
<土浦日大 7−2 上田西>
1番・中本も左前安打。二死満塁。
2番・太刀川もやはり左前タイムリー安打。二死満塁。
<土浦日大 8−2 上田西>

上田西は滝沢一樹がここで降板。
四番手投手に瀬山皓登を起用する。
瀬山は背番号18の3年生。
177cm・68kgの右サイドハンドだ。
110キロ台後半のスライダーを投げていた。
土浦日大は3番・後藤が二ゴロで攻撃終了。

10回裏。
土浦日大は先発の左腕・藤本士生がマウンドに戻る。

上田西は1番・橋詰利来がチェンジで空振り三振。一死1、2塁。
代打・田島勇輝がチェンジで空振り三振。
暴投で一二塁走者が進塁。ただ振り逃げは認められず二死2、3塁。
3番・横山の初球に藤本士生が暴投。三塁走者が生還し、二死3塁。
横浜は一ゴロで試合終了。

土浦日大がタイブレークで突き放して初戦を突破。
木次志颯が盗塁、送球で光っていましたね。

安打   022 001 002 6 13 四 失
土浦日大┃011|000|000|6┃8 6 0
上田西 ┃000|200|000|1┃3 2 0
安打   100 201 111 0 7

上田西:権田、服部、●滝沢、瀬山
土浦日大:藤本、○伊藤彩、藤本

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「翔び立て若き翼 北海道総体 2023」ということで、
29日(土)と30日(日)はふらっと北海道に来ました。
土曜は「きたえーる」でバスケットボールの準決勝を取材して、
日曜は旭川で男子サッカーを見ます。
会場は市内5箇所、8ピッチに分散している。
最初は1箇所でじっくり見ようと思っていけど、
会場を移動しても見たいカードがあった。

9時半開始の「尚志×徳島市立」がまず見たくて、
14時開始のあと「米子北×東福岡」をどうしても見たかった。
ただ後者のカードは会場が「カムイの杜公園」で、アクセスが良くない。
旭川市内は路線バスが整備されているけれど、バス停から2キロくらい歩く。
「レンタサイクルにしようか」「雨の予報だからタクシーにするか」
というようなことを考えていたら、
この会場だけ旭川駅前からシャトルバスが出ていると判明。
駅前まで戻ってラーメンを食べてお茶をして、
改めて「カムイの杜」に出直すことにした。

米子北、東福岡はいずれも「プレミアWEST」の所属。
米子北は7位、東福岡は8位で前半戦を終えている。
この大会は米子北が1回戦シード。
東福岡は海星(三重)とのPK戦を制して勝ち上がってきた。

米子北高校
GK  1 尾崎巧望  3年 176/67 セレッソ大阪 和歌山U-15
DF  2 梶磨佐志  3年 176/69 広島五日市FC JY
    4 石倉亜連  3年 172/67 米子市立弓ヶ丘中
    3 藤原壮志朗 3年 176/71 フレスカ神戸
    6 樋渡蓮音  3年 172/64 FC.フェルボール愛知
MF 19 田村郁颯  3年 169/58 前橋FC
   18 柴野惺   2年 173/67 前橋FC
    8 仲田堅信  3年 170/60 FC.Livent
   14 小村日向  3年 171/67 フレスカ神戸
FW  9 鈴木颯人  2年 171/66 前橋FC
   10 森田尚人  3年 179/72 和泉FC

−−−−森田−−−−鈴木−−−−
−−小村−−−−−−−−田村−−
−−−−−仲田−−柴野−−−−−
−樋渡−−藤原−−-石倉-−−梶−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−尾崎−−−−−−−

東福岡高校
GK  1 笈西櫂大  3年 195/79 別府FCミネルバ
DF  2 杉山誠夢  3年 183/72 福岡市立和白丘中
   12 倉岡愛斗  3年 175/67 UKI-C.FC
    5 保科鉄   3年 177/78 CAグランロッサ
    3 秋一星   3年 170/66 北海道コンサドーレ札幌U-15
MF  6 西田頼   3年 170/66 廿日市FCアカデミーU-15
   17 竹下悠   3年 172/63 福岡BUDDY FC U-15
   16 中山陸斗  3年 167/58 鳴門市第一中
   10 榊原寛太  3年 160/57 FCグローバル
   11 吉岡拓海  3年 160/56 大分トリニータU-15
FW  9 阿部来紀  3年 173/67 スマイス・セレソン

−−−−−−−阿部−−−−−−−
−-吉岡−-榊原−−中山-−竹下-−
−−−−−−−西田−−−−−−−
−秋−−-保科−−-倉岡−−杉山−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−笈西−−−−−−−


米子北は藤原壮志朗と田村郁颯、東福岡は秋一星が左利きかな?
笈西櫂大は左足でゴールキックを蹴っていたけど右利きらしい。

東福岡は伝統の[4−1−4−1]だけど、
中山陸斗がトップに近く、榊原寛太はボランチと並ぶことが多い。
[4−4−2]のオーガナイズを作る状況もある。

4分、米子北は左サイドにロングフィードが入る。
森田尚人はゴールライン際までえぐって左足で折り返す。
鈴木颯人がゴール前に飛び込んでヘッドを押し込んだ。
<米子北 1−0 東福岡>

米子北は[4−4−2]の分かりやすいオーガナイズ。
選手同士の距離間が整っていて、
切り替えが早いし、インテンシティも高い。
高校生レベルでは最高レベルのオーガナイズですよね。
攻撃はダイレクトプレーが多くて、
左右のスペースに蹴ってくることが多い。
2トップはどちらも攻守に「追える」タイプで、
ここはシンプルだけど質の高いロングカウンターを決めました。

東福岡も個の能力は高い。
榊原寛太は1年から主力だったMF。
「間で受ける」ことのできるリンクマンですね。
吉岡拓海のスピード、ズレを作るキレも素晴らしい。
あとおもしろいと思ったのは右SBの杉山誠夢。
大柄だけどスピードがあって軽やかで、
スルスルと運び出すドリブルがある。

13分、米子北は柴野惺がセカンドボールを収めて左に叩く
小村日向が少しドリブルで運んでスルーパスを通す。
鈴木颯人はゴール左に抜け出して左足シュートを放った。
ダイレクトで、枠も捉えたけれど、
GK笈西櫂大にブロックされた。

米子北は「動き」で勝負するタイプが多いけれど、
小村日向は周りが見えていて、起点になれるタイプですね。
2トップはスペースへの抜け出し、仕掛けが高レベルだけど、
それを引き出すのが小村の配球だ。

22分、東福岡は竹下悠が前線でヘッドを競る。
阿部来紀がセカンドをDF背後のスペースで収める。
阿部は20メートル以上ドリブルで運んで1対1に持ち込んだ。
しかしフリーで放ったシュートは枠の上。

37分、米子北は小村日向が縦にスルーパス。
森田尚人がエリア左に抜け出して仕掛ける。
GK笈西櫂大は足元に飛び込んでボールを抑えようとする。
しかしこのとき腕が相手の足に絡んで判定はファウル&PK。

37分、東福岡は笈西櫂大に警告。

ちょうどこのプレーの前後に「ゲリラ豪雨」が振り始めた。
ハーフタイム中ずっと雨で、後半開始と同時に上がりました。

38分、米子北はこのPKを森田尚人が成功。
<米子北 2−0 東福岡>

高校総体は35分ハーフで、PKの場面は前半ロスタイムでした。
米子北が2点のリードを奪ってハーフタイムに入る。

試合は後半。

40分、米子北はセットプレーからの波状攻撃。
左サイドからのクロスをGKが弾いたこぼれ球。
最後は森田尚人が押し込んだ。
<米子北 3−0 東福岡>

46分、米子北は左CKを仲田堅信が右足で入れる。
これもヘッドがポストに当たったこぼれ球。
石倉亜連が詰めてヘッドで押し込んだ。
<米子北 4−0 東福岡>

47分、東福岡は中山陸斗→落合琉鴻。
49分、米子北は森田尚人→上原颯太。

53分、米子北のカウンター。
小村日向が右サイドのスペースに開く。
田村郁颯がカットインから左ミドルを叩き込んだ。
<米子北 5−0 東福岡>

54分、東福岡は竹下悠→井上碧斗。
54分、米子北は小村日向→城田利恩。
57分、東福岡は阿部来紀→野田昂希。
57分、米子北は藤原壮志朗→花田涼惺。

60分、東福岡は杉山誠夢→宮永康太。
東福岡の布陣がこう↓
−−−−落合−−−−野田−−−−
−−−−−−−吉岡−−−−−−−
−秋−−−榊原−−西田−−宮永−
−−−保科−−井上−−倉岡−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−笈西−−−−−−−


62分、東福岡はGK笈西櫂大がエリアの外でハンドの反則。
ロングボールを捕球しようと前に出たが、捕球時にPAの外まで出ていた。
笈西にイエローカードが出て、2枚目なので退場となる。

笈西櫂大は195センチの長身で、動きもしなやか&スムーズ。
左右両足でボールを扱えて、ビルドアップも問題なくこなす。
「将来性」「ポテンシャル」について言えば相当な大器ですね。
ただまだ完成された選手ではなくて、こういうミスが出てしまった。

63分、米子北は柴野惺→愛須隆聖。
64分、東福岡は榊原寛太→神田謙二郎。
東福岡の最終布陣がこんな感じ↓
−−−−落合−−−−野田−−−−
−−−−−−−吉岡−−−−−−−
−−-秋-−−−西田−−−宮永−−
−−−保科−−井上−−倉岡−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−神田−−−−−−−


66分、米子北は田村郁颯→番原珠生。
米子北の最終布陣がこう↓
−−−−愛須−−−−鈴木−−−−
−−番原−−−−−−−−城田−−
−−−−−上原−−仲田−−−−−
−樋渡−−花田−−-石倉-−−梶−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−尾崎−−−−−−−


最終盤は東福岡が意地を見せて攻勢に。

70分、東福岡はセットプレーからの波状攻撃。
保科鉄が弾んだボールにやや遠目から右足のボレーで合わせた。
<米子北 5−1 東福岡>

試合は5−1でタイムアップ。
実力差はない両校だけど、
初戦と連戦の差や、展開の妙で大差の試合になりました。

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昨日は札幌「きたえーる」で高校総体のバスケを見ていた。
今日は旭川に移動してサッカー男子の2回戦を見る。
最初は「東光スポーツ公園」に行く予定だった。
ただお目当てにしていた神村学園が敗退。
第1試合は「忠和公園多目的広場B」にした。

尚志高校はプレミアイーストの前半戦を3位で終えている。
どこかで一度見るつもりだったので、ここで見よう。
徳島市立はプリンスリーグ四国の前半戦を首位で折り返している。
どちらかと言うと徳島市立がお目当てだった。
尚志は丸岡を7−1、徳島市立は中津東を3−1で下しての勝ち上がりだ。

尚志高校
GK 16 角田隆太朗 3年 176/63 湘南ベルマーレU-15WEST
DF  2 冨岡和真  3年 174/65 府ロクJY
    3 高瀬大也  3年 177/68 武南JY・FC
    4 市川和弥  3年 178/65 AS.ラランジャ豊川U15
    5 白石蓮   3年 169/60 鹿島アントラーズJY
MF 10 若林来希  3年 167/61 シュートJrユースFC
    8 神田拓人  3年 174/65 FC川崎CHAMP JY
   14 藤川壮史  3年 163/58 FCラルクヴェール千葉
    7 安斎悠人  3年 174/65 福島ユナイテッドFC U-15
FW  9 網代陽勇  3年 178/65 1FC川越水上公園
   19 山本仁   3年 170/60 プルミエール徳島SC

−−−−山本−−−−網代−−−−
−−安斎−−−−−−−−若林−−
−−−−−藤川−−神田−−−−−
−白石−−市川−−高瀬−−冨岡−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−角田−−−−−−−

徳島市立高校
GK  1 安藝誠一郎 3年 184/84 鳴門市第一中
DF 15 太田夏壽人 3年 171/70 三原中
    3 川村琥太朗 3年 185/74 STFC. Partida
    4 山本煌大  3年 179/76 CANARINHO FC RIO U-15
    5 麻植光規  3年 169/64 徳島ヴォルティスJY
MF 10 笠原颯太  3年 174/68 上八万中
   12 山口凛太郎 2年 179/64 フレスカ神戸
    7 山座拓達  3年 165/57 サガン鳥栖U-15唐津
    6 池田怜以  3年 173/63 鹿島アントラーズJY
FW 11 鈴木悠哉  2年 176/62 サルパFC
    8 岡快吏   2年 175/64 貞光中

−−−−岡−−−−−鈴木−−−−
−−池田−−−−−−−−笠原−−
−−−−−山座−−山口−−−−−
−麻植−−山本−−川村−−太田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−安藝−−−−−−−


尚志は若林来希と白石蓮が左利きですかね?
ケガ明けの網代陽勇が初戦はプレーしていなかった。
しかしこの試合は先発で登場している。

6分、尚志は中盤から藤川壮史が縦にフィード。
網代陽勇が逆スピンのかかったボールを追う。
網代はCBに内側を切られながら、
上手く競り合いつつスピードで振り切る。
網代はそのままゴール前に抜け出すと、
キックフェイントでGKも外して、最後は左足で流し込んだ。
<尚志 1−0 徳島市立>

レベルの違いを感じたゴラッソでした。
「このまま尚志が突き放すのかな」と思ったんですけど、
ただここから徳島市立が押し返す。

15分、徳島市立は高い位置で奪ってカウンター。
山座拓達が左中間からカットインして、右足のミドルを流し込んだ。
<徳島市立 1−1 尚志>

山座拓達はボランチと言うよりセントラルMF。
とにかくプレーによく「関わる」選手ですね。
前半は味方がボールを奪った、弾いたとき、
すぐに彼が前向きに受けて……というシーンが多かった。
予測と立ち位置が抜群で、こぼれてくる場所にいる。
奪われた後の切り替えもめちゃくちゃ早い。
1対1でいなす、剥がすプレーも上手くて、
かなり狭いスペースからでも切れ込んでいた。
「賢い、上手い、動ける」の三拍子が揃っていますね。
前半は彼が中盤を制圧していた。

22分、徳島市立は細かい崩しからチャンスメイク。
最後は笠原颯太がゴール右からシュートを狙う。
決定的だったもののGK角田隆太朗に弾かれた。

29分、徳島は山口凛太郎に警告。

32分、徳島は左サイドからのチャンスメイク。
鈴木悠哉が左サイドから折り返す。
混戦状態から鈴木悠哉?が放ったシュートはDFがブロック。
そのこぼれを池田怜以がフリーで打ち込む。
「超」のつく決定機だったが、GK角田隆太朗はナイスストップ。

得点にはならなかったが、徳島市立らしい崩しだった。
彼らは「サイドのユニット」からの崩しがいい。
20〜30mくらいの横幅で3人、4人が絡んでいく。
山座拓達がボランチの位置から前に出て行くし、
笠原颯太や鈴木悠哉も1タッチ、フリックが上手い。
相手の立ち位置を見ながら動いて、受けて、動かして……。
そんな中で誰かが抜け出して、「ポケット」に入っていく。
即興的といえば即興的だけど、無秩序ではない。
「狭い距離感で手数をかけて崩すアタック」って、
難易度が高いし、言ったら廃れている文化ですよね。
ただ徳島市立はそういうフットボールに取り組んで成功している。

33分、徳島市立は右CKを山口凛太郎が右足で入れる。
川村琥太朗が高い打点のヘッドを叩きつけてゴールイン。
<徳島市立 2−1 尚志>

しかしこの後に徳島市立にとっては「勿体ない」プレーが出た。

36分、尚志は安斎悠人?が左サイドから抜け出して折り返す。
徳島市立DFはスライディングでボールを弾こうとする。
このとき腕にボールが当たった。
身体からはっきり離れていたので今の基準だとハンドを取られる。
エリア内だったため、尚志にPKが与えられた。

36分、徳島市立は笠原颯太に警告。

37分、尚志はこのPKを藤川壮史が成功。
<尚志 2−2 徳島市立>

高校総体は35分ハーフ。
前半は尚志が追いついて2−2で終了する。
試合は後半。
36分、尚志は山本仁→桜松駿。

42分、尚志は左サイドから右足の折返しが入る。
これがファーサイドで1バウンドしてポスト直撃。
網代陽勇がこぼれ球に詰めて頭で押し込んだ。
<尚志 3−2 徳島市立>

43分、尚志は冨田和真がエリア内で突破を仕掛けてファイルを受ける。
尚志にはPKが与えられた。

44分、尚志はこのPKを若林来希が成功。
<尚志 4−2 徳島市立>

後半は完全に流れが変わった。
徳島市立の守備にミスが出たという事情もあるけれど、
山座拓達への対応が前半と変わった。
横幅を詰めることで、抜かれてもすぐ「2人目」がいる状態に。
桜松駿も少し引き気味の位置で山座を牽制していた。
前半のように運ばれる、食い込まれることがなくなっていた。

44分、徳島市立は太田夏壽人→好浦悠仁。

47分、尚志は安斎悠人が左サイドから突破を仕掛ける。
右足でカットインしてから切り返して縦へブレイク。
そのまま左足で折り返す。
最後は桜松駿がファーに飛び込んでヘッドを合わせた。
<尚志 5−2 徳島市立>

安斎悠人は網代勇陽とともにチームのエース格。
まずスピードが圧倒的で、スーッと伸びるんですよね。
ボールの持ち方、運び方もよくて、
背筋を伸ばして相手を見ながら「後出し」でアクションを起こせる。
右側からも左側からも同レベルで仕掛けられるから、
1対1だとなかなか止めようがない。
近くで見ていた人から「三笘みたいだ」という声が出ていたけれど、
確かに同じタイプですね。

49分、徳島市立は岡快吏→上田寛大。
49分、尚志は網代陽勇→霤長郡。

52分、徳島は山口凜太郎がアフターチャージで警告。
イエロー2枚で退場となる。

55分、尚志は安斎悠人→渡邉優空。藤川壮史→吉田尚平。
渡邉は190センチの長身でFWとDFの兼任。

62分、尚志は市川和弥→小原空大。
尚志の布陣がこうなる↓
−−−−桜松−−−−渡邉−−−−
−−霤帖檗檗檗檗檗檗檗歇穃咫檗
−−−−−吉田−−神田−−−−−
−白石−−小原−−高瀬−−冨岡−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−角田−−−−−−−


64分、徳島市立は川村琥太朗→瀬口竣介
66分、徳島市立は池田怜以→尾形郁海。鈴木悠哉→篠崎陸空。
徳島市立の最終布陣がこう↓
−−−−尾形−−−−篠−−−−
−−−山座−−−−−−笠原−−−
−−−−−−−上田−−−−−−−
−麻植−−山本−−瀬口−−好浦−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−安藝−−−−−−−


68分、尚志は若林来希に警告。

70分、尚志は桜松駿が右サイドから中へドリブル。
隙を突いてエリア内まで持ち込み、
ゴール左側まで運んで個人技で決め切った。
<尚志 6−2 徳島市立>

アディショナルタイムの提示は3分。
尚志が後半の4点で突き放してベスト16入りを決めた。
ただ徳島市立のスタイルも素晴らしかったです。

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第47回日本クラブユースサッカー(U−18)選手権大会。
通称「クラ選」は本日からノックアウトステージに入る。
ラウンド16もなるべく「見ていないチーム同士」のカードが良い。
ジェフ千葉とV・ファーレン長崎のカードがあったけど、
この両チームは去年見ているんですよね。
ファジアーノ岡山は「完全に初めて」で京都や鹿島を下して1位抜け。
あとこの試合は会場がアースケア敷島サッカー・ラグビー場。
球技専用、屋根ありで、アクセスも他の会場よりいい。
鳥栖は4月に見ているけれど、このカードにした。

岡山はプリンスリーグ中国で現在首位。
監督の梁圭史さんは町田のレジェンド李漢宰の小中高の先輩らしい。
鳥栖は今や育成年代における西の王者ですね。
ただ今季のプレミアウエストは10位とあまり良くない。

ファジアーノ岡山U−18
GK 21 近藤 陸翔   05.06.05 182/74 尾張FC
DF 16 勝部 陽太   05.04.04 170/66 ファジアーノ岡山U-15
    4 服部 航大   05.04.10 180/73 ファジアーノ岡山U-15
    6 川上 航生   06.06.26 169/64 ファジアーノ岡山U-15
   14 田原 悠帆   06.05.09 168/68 ファジアーノ岡山U-15
MF 20 ミキ ヴィトル 05.09.05 175/72 刈谷JY
   15 南 稜大    06.07.21 182/71 ファジアーノ岡山U-15
   27 藤田 成充   06.06.08 174/71 ファジアーノ岡山U-15
   23 清水 陽介   05.08.07 175/68 FCフレスカ神戸
FW  9 村木 輝    05.07.23 175/69 ファジアーノ岡山U-15
   10 楢 光成   05.04.09 172/67 ファジアーノ岡山U-15

−−−−楢崎−−−−村木−−−−
−−清水−−−−−−−−ミキ−−
−−−−−藤田−−-南-−−−−−
−田原−−川上−−服部−−勝部−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−近藤−−−−−−−

サガン鳥栖U−18
GK  1 小池 朝陽   05.09.21 188/82 サガン鳥栖U-15
DF 17 内丸 寛太   06.09.06 184/70 サガン鳥栖U-15唐津
    7 先田 颯成   05,07.03 172/66 サガン鳥栖U-15
    4 松川 隼也   05.04.04 179/74 スプレッド・イーグルFC函館
MF 14 與座 朝道   06.07.05 164/60 JFAアカデミー福島U-15
   19 池末 徹平   06.04.12 179/74 サガン鳥栖U-15
    6 林 奏太朗   05.08.25 179/71 サガン鳥栖U-15
    8 山 遥稀   06.04.12 178/70 サガン鳥栖U-15
   13 徳村 莉温   05.11.08 170/62 サガン鳥栖U-15
FW 16 鈴木 大馳   06.11.08 181/70 FC.フェルボール愛知
   10 堺屋 佳介   05.05.07 173/66 サガン鳥栖U-15

−−−−堺屋−−−−鈴木−−−−
−−−徳村−−−−−−山−−−
−林−−−−−池末−−−−與座−
−−−松川−−先田−−内丸−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−小池−−−−−−−


グループステージは35分ハーフだったけど、
ノックアウトステージからは40分ハーフです。
クーリングブレイクも最初から入っています。
そんなわけであれこれ足すから「45分」を超えていました。

岡山は藤田成充、鳥栖は林奏太朗が左利き。
林奏太朗は林幸多郎(横浜FC)の弟だ。

鳥栖は[3−5−2]の布陣で、ポジショナルなプレーをする。
左足のキックが抜群の林奏太朗、スピードに優れた與座朝道が幅を取りつつ、
相手の嫌なスペースに様々な選手が代わる代わる顔を出す。
例えば内丸寛太は與座と絡んで内外のスペースに侵入していた。

鳥栖はアンカーの池末徹平が見ていて楽しい。
脱力して、いい姿勢でボールを持てる。
膝や足首が驚異的にしなやかで、
身体の内側前側だけでなく「外側」のボールを置いてプレーできる。
ボールの簡単な持ち替えで逆を取れるエレガントな選手ですね。
パスは上手いし、運ぼうと思えばもっと運べるんだと思う。
岡山は2トップが池末を挟んだり、前から限定したり。
彼を起点と見込んで「重点警戒区域」にしていた。
ただ「踏み込む」アクションは起こさない。
池末も無理に前を向く、縦に付けたり運ぶプレーはしていなかった。
この5日で4試合目という強行日程で、気温も30度半ば。
どちらも無理をしない、強い動きをしない試合運びになっていた。

12分、鳥栖は池末徹平のボール奪取から攻める。
林奏太朗が左サイドから縦のスペースにフィード。
堺屋佳介がエリア左から切り込んで左足で折り返す。
鈴木大馳はゴール正面に飛び込むも合わせられない。
與座朝道がファーから飛び込んでフリーで合わせたがGKの正面。

29分、鳥栖は池末徹平が左サイドに展開。
林奏太朗が縦に絶妙のフィードを送る。
堺屋佳介は左サイドを個人技で打開して折り返す。
鈴木大馳の飛び込みは決定的だったものの合わず。

31分、鳥栖は林奏太朗のクリアを池末徹平がキープ。
池末は左サイドで2人に寄せられつつ前を向いて仕掛ける。
一度相手に弾かれたボールを徳村莉温が拾って縦に当てる。
堺屋佳介がこれを収めてエリア内にスルーパス。
池末徹平がゴール左に抜け出して左足シュートを放つ。
これも決定的だったが枠外。

岡山は[4−4−2]でブロックを作って耐える流れ。
ただ立ち上がりは「ベタ引き」気味になっていたけど、
徐々に修正して、プレスが「ハマる」ようになっていく。
3ラインでオーガナイズをしっかり作って、
「良い奪い方から良い攻撃」という場面が生まれる。

38分、岡山は藤田成充が左サイドに左足でロングフィード。
清水陽介がDFと並走しながらボールを収めて、後ろに下げる。
田原悠帆が切り返して、左大外から右足で折り返す。
最後は村木輝がダイビングヘッドを合わせてゴールイン!
<ファジアーノ岡山U−18 1−0 サガン鳥栖U−18>

村木輝は強さと鋭さがあって、DFと競りながら収められるタイプ。
自分で仕掛ける能力もあるけれど、この場面は「点」で合わせた。
藤田成充もプレスキックも含めて左足の一振りが抜群ですね。

前半40分は岡山が1点リードで折り返しになる。
試合は後半。

50分、鳥栖が堺屋佳介に警告。

51分、岡山は川上航生が最終ラインでボールを奪って縦に預ける。
南稜大は寄せられつつ反転一発で外し、少し運んでスルーパス。
楢崎光成がゴール右に抜けてシュートを放つ。
これはGK小池朝陽にブロックされた。

相方の南稜大は長身で、プレスの回避や運び出しの能力が高い。
岡山の両ボランチはプレミア勢と見劣りのしないレベルでした。

59分、鳥栖は池末徹平が相手の横パスを奪ってすぐスペースへ配球。
左足の浮き球で逆スピンをかけて左中間に落とす。
田中大馳がエリア左でボールを収めて左足シュートを放った。
決定的だったものの枠の上へ逸れた。

61分、鳥栖は先田颯成が中央から右サイドにフィード。
内丸寛太がこれを受けて反転し、エリア右にスルーパスを流し込む。
與座朝道はシュートを放つがGK近藤陸翔の正面。

62分、鳥栖は先田颯成が自陣からドリブル開始。
先田は一人目、二人目の寄せを剥がして右大外にフィードを送る。
與座朝道は縦に運んで中央に浮き球で折り返す。
堺屋佳介のヘッドは決定的だったものの枠外。

この時間の鳥栖はリスクを負って攻めていた。
内丸寛太、先田颯成の攻撃参加はどちらも良かったですね。
2トップもそうだし、「個」の魅力は今年も変わらない。
ただ良くも悪くも「きれいなサッカー」で、
パワー、スピード、運動量より「スキルと知性」が先に立っている。
育成年代で結果を出すサッカーかと言われると、違うのかも。

67分、岡山は清水陽介→田野辺創。
74分、鳥栖は山遥稀→東口藍太郎。
鳥栖の布陣がこう↓
−−−−堺屋−−−−鈴木−−−−
−−−徳村−−−−−−東口−−−
−林−−−−−池末−−−−與座−
−−−松川−−先田−−内丸−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−小池−−−−−−−


76分、岡山は田原悠帆→千田遼。楢光成→末宗寛士郎。

80分、鳥栖は鈴木大馳がロングボールを収めて右サイドにフィード。
東口藍太郎が右大外から抜け出して折り返す。
堺屋佳介はニアで擦らす面白い狙いだったが、ギリギリ枠の外。

80分、岡山がミキヴィトル→繁定蒼。
岡山の最終布陣がこう↓
−−−−−−−村木−−−−−−−
−−田野辺−−−−−−-末宗-−−
−勝部−−藤田−−-南-−−千田−
−−−繁定−−服部−−川上−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−近藤−−−−−−−


アディショナルタイムの提示は6分。
岡山が最後まで集中を切らさず守り切ってタイムアップ!
準々決勝ではジェフユナイテッド千葉と対戦する。

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第47回日本クラブユースサッカー(U−18)選手権大会。
通称「クラ選」は本日がグループステージ最終日だ。
4チームずつ8組に別れていて、
上位2チームがノックアウトステージに進む。
「見ていないチーム同士」のカードから、
グループB、ベガルタ仙台と湘南ベルマーレの対戦を選んだ。
仙台は広島、JFAアカデミーと引き分けていて、
勝ち抜けの可能性を残している。
湘南は2敗なので、敗退が決まってしまった。
ただ本多康太郎、小杉啓太とU−17代表が二人いて、
普段は神奈川県リーグなのでなかなか見に行きにくい。
完全に「湘南目当て」で下増田まで足を運んだ。

ベガルタ仙台ユース
GK 12 室井陸杜  06.12.26 180/73 ベガルタ仙台JY
DF 22 門脇康太  06.04.07 169/62 ベガルタ仙台JY
   17 稲葉爽来  06.08.07 169/71 成立ゼブラFC
    4 中田琉雅  06.03.29 186/72 三菱養和SC巣鴨JY
    3 高橋昂平  05.06.22 176/71 ベガルタ仙台JY
MF 15 横山颯大  06.05.30 167/58 北海道コンサドーレ旭川U-15
    8 各務剛良  05.05.03 169/66 ベガルタ仙台JY
    7 松本琉聖  05.06.28 168/63 三菱養和SC巣鴨JY
   10 河野和真  05.12.15 163/60 1FC川越水上公園
FW 20 齋藤駿輔  06.05.29 176/65 1FC川越水上公園
    9 佐々木悠磨 05.12.10 163/66 MIRUMAE・FC U-15

−−−-佐々木-−−−齋藤−−−−
−−河野−−−−−−−−松本−−
−−−−−各務−−横山−−−−−
−高橋−−中田−−稲葉−−門脇−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−室井−−−−−−−

湘南ベルマーレU−18
GK 21 水沢俊太  05.07.10 187/79 FC多摩JY
DF 22 本田康太郎 06.05.20 186/82 湘南ベルマーレU-15
    2 岩田康貴  05.04.22 172/69 湘南ベルマーレU-15
    4 小杉啓太  06.03.18 167/67 湘南ベルマーレU-15
MF  8 田村勇人  06.02.09 168/60 湘南ベルマーレU-15WEST
    5 秋山虎之亮 05.07.02 172/68 湘南ベルマーレU-15
   13 伊波純   05.10.01 178/63 湘南ベルマーレU-15
    6 東克俊   05.11.17 172/60 湘南ベルマーレU-15
   10 渡部一歴  05.04.23 157/57 湘南ベルマーレU-15
FW 11 中村優真  05.05.17 177/66 湘南ベルマーレU-15 WEST
    9 森谷一斗  05.09.18 182/68 湘南ベルマーレU-15

−−−−森谷−−−−中村−−−−
−−−渡部−−−−−−−東−−−
−伊波−−−−秋山−−−−田村−
−−−小杉−−岩田−−本田−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−水沢−−−−−−−


どちらも左利きが多かった。
仙台は中田琉雅、高橋昂平、各務剛良、齋藤駿輔が左利き。
湘南は岩田康貴、小杉啓太、田村勇人、伊波純が左利きですね。

立ち上がりは湘南のペースに見えた。
前への圧、個の積極的な仕掛けはやっぱり湘南スタイル。
攻撃は縦方向にボールが多くて、逃げのパスが少ない。
森谷一斗、中村優真の2トップはモビリティが高くて、
相手DFの背後を狙う動きが多い。
そこに入るボールもアバウトでなく、
「ピンポイント」「ぎりぎり」の高質なものが多かった、
渡部一歴は好守に活発だし、セットプレーのキックが良い。
田村勇人のカットイン、本多康太郎の運び出しと、後ろからの加勢も多い。

本多康太郎は「意外に上手い」というと変だけど、
膝や足首が柔らかいタイプではない。
ただ相手の動きを見てワンモーションで逆を取る、
プレスを剥がす系の「足技」が上手いですよね。
相手の矢印の逆を取って、
味方につないだり、自分が運んだり……というプレーが面白い。
小杉啓太もそうだけど「ストッパー」でなく、SB的な攻撃参加をする。.

15分、湘南は相手のビルドアップに対して高い位置からプレス。
田村勇人は右サイドで相手のパスを引っ掛け、
カットインして左足の浮き球で折り返す。
渡部一歴がファーに飛び込んでフリーでヘッドを合わせたものの枠外。

16分、中盤の激しい争奪から湘南のカウンター。
仙台は横山颯太がボールを奪って縦に当てる。
松本琉聖は右中間で受けて中央のギャップに落とす。
河野和真が外から味方と入れ違いながら斜めに走り込んでくる。
河野はパスを足元で受けると、素早く右足ミドルを流し込んだ。
<ベガルタ仙台ユース 1−0 湘南ベルマーレU−18>

仙台はこれが初の決定機だけど、しっかり決めてみせた。
今大会でもかなり「小さい」チームで、中盤は全員が160センチ台。
ただ人とボールの動きが連動する攻めが良くて、グループで崩せる。

28分、湘南は伊波純が左サイドでボールを受けて外に落とす。
小杉啓太がスペースに抜け出して左足の浮き球を入れる。
中村優真のヘッドは合わなかったが、
その奥から東克俊が飛び込んでヘッドを合わせた。
決定的なヘッドだったもののバーに弾かれる。

33分、仙台は齋藤駿輔が中盤でルーズボールを拾って短く叩く。
横山颯大はハーフライン付近から左足スルーパスを入れる。
河野和真がDFと並走しながらパスを受ける。
そのままエリア左へ抜け出して、左足で流し込んだ。
<ベガルタ仙台ユース 2−0 湘南ベルマーレU−18>

河野和真は前半で2得点。
どちらも「いいコースにいいタイミングで走り込んだ」ゴールだった。

齋藤駿輔も前半からちょっと気になった選手。
左利きだし、新座片山OBだし、2年生だし。
あと身体の後ろ側に来た浮き球に
やたらと左足のヒールリフトで反応していた。

仙台が2点をリードして前半35分が終了する。
試合は後半。

36分、湘南は中村優真→メイソン埜吾。伊波純→奥村海生。
湘南の布陣がこうなる↓
−−−−森谷−−−メイソン−−−
−−−渡部−−−−−−−東−−−
−奥村−−−−秋山−−−−田村−
−−−小杉−−岩田−−本田−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−水沢−−−−−−−


37分、湘南は田村勇人が右中間から左足で奥のスペースに浮き球を入れる。
森谷一斗がこれを収めてDFのギャップに割り込んでシュート。
森谷はこぼれ球を拾って後方に落とす。
奥村海生がフォローして、左中間から右足ミドルを放つ。
GK室井陸杜は身を挺してシュートを押さえに行くがこぼしてしまった。
最後は渡部一歴が詰めて押し込んだ。
<ベガルタ仙台ユース 2−1 湘南ベルマーレU−18>

41分、仙台は佐々木悠磨→古屋歩夢。

49分、仙台は各務剛良が左サイドに展開。
高橋昂平が大外のスペースに抜け出して折り返す。
河野和真はボールを受けたものの打ち切れず混戦状態。
各務が後方に詰めて左足のトーキックでシュートを放つ。
枠は捉えたがGK水沢俊太にキープされた。

52分、仙台は左サイドのFKを高橋昂平が左足で入れる。
DFのクリアが小さく、松本琉聖が後方から飛び込んでボレーを合わせた。
枠を捉えて決定的だったもののGK水沢俊太がパンチして外に逃れる。

後半の湘南は水沢俊太が大活躍だった。
FC多摩では貴田遼河とともに全国4強入りした選手ですね。

61分、湘南は秋山虎之亮が右にサイドチェンジ。
田村勇人がキープして、本多康太郎が外からスプリントをかける。
田村は1対1から少し駆け引きをして、左足のスルーパスを中央に入れる。
渡部一歴はパスを受けると、ゴール左隅にコントロールショット。
GKの反応できない絶妙のタイミング、コースだったが……。
これはポストに弾かれた。

61分、湘南は東克俊→眞中脩羽。
63分、湘南は岩田康貴→梅津ダニエル。
63分、仙台は松本琉聖→松本康汰。
65分、湘南は田村勇人に警告。

66分、仙台は門脇康太が右サイドから中に当てる。
古屋歩夢は一気に加速して右中間からロングドリブル。
DFを振り切ってゴール右まで切れ込み、シュートを放つ。
決定的だったもののニアポストに弾かれた。

古屋歩夢は1年生で素晴らしい推進力を持つアタッカー。
彼もFC多摩出身ですね。

69分、湘南が森谷一斗→葛西夢吹。
湘南の布陣がこう↓
−−−−葛西−−−メイソン−−−
−−−渡部−−−−−−眞中−−−
−奥村−−−−秋山−−−−田村−
−−−小杉−−本多−−梅津−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−水沢−−−−−−−


アディショナルタイムの提示は7分、

72分、仙台が齋藤俊輔→吉田空斗。
仙台の最終布陣がこう↓
−−−−−−−古屋−−−−−−−
−−−河野−−−−−−松本−−−
−高橋−−各務−−横山−−門脇−
−−−中田−−稲葉−−吉田−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−室井−−−−−−−


仙台の[5−4−1]を見て、湘南は小杉を中盤に上げた。

76分、仙台は各務剛良が右サイドでルーズボールを拾ってカットイン。
各務は中に預けて自らもスペースに走り込む。
河野和真はエリア右にスルーパスを入れる。
古屋歩夢が各務と入れ替わってゴール右に抜け出してシュート。
これもGK水沢俊太にブロックされた。

後半も湘南ペースという感覚で見ていたけれど、
ただ仙台もしっかりカウンターでチャンスを作っていましたね。
湘南も個の能力、積極的なプレーで見応えがあった。
仙台が2−1で逃げ切って、ベスト16進出を決めている。

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高校野球の地区大会がちょうど佳境だ。
今日はクラブユース選手権U−18が休養日。
「14時開始の記者会見と掛け持ちできる試合」を探した。
そうしたら東東京大会の準々決勝を発見。
修徳には篠国忠というプロ注の大型右腕がいる。
岩倉は帝京を下して「台風の目」になっている。
神宮球場で、今年はスピードガンも表示してくれているらしい。
10時開始なので、朝もそれほど急がなくていい。
という理由で修徳と岩倉の準々決勝を見に行った。

修徳高校
1番 中 染田源太郎 3年 右右 171/70
2番 遊 齋藤紘   2年 右左 170/70
3番 三 八木大地  3年 右右 175/75
4番 一 逢坂拓未  2年 右右 182/92
5番 二 須藤翔   3年 右右 172/69
6番 右 水野ケビン 3年 右右 182/82
7番 捕 齋藤純   2年 右右 171/75
8番 投 宮坂和芳  3年 右右 171/73
9番 左 村山奏汰  3年 右左 180/82

岩倉高校
1番 一 川上智史  3年 左左 175/69
2番 三 盒粁臓  2年 右左 165/63
3番 遊 島裕嵩  2年 右左 168/64
4番 投 大野巧成  3年 右左 176/67
5番 二 堀田秀哉  3年 右右 178/80
6番 捕 寺川瑠之介 3年 右右 179/68
7番 左 小林莉久  2年 右左 167/72
8番 右 浅沼奏吾  3年 右右 178/83
9番 中 赤星幸弥  3年 右右 175/68


1回表。先攻は修徳。
1番・染田が中前安打。無死1塁。
染田は次打者の4球目に二盗成功。無死2塁。
2番・齋藤紘はバント成功。一死3塁。
3番・八木が初球にスクイズ成功。二死無走者。
<修徳 1−0 岩倉>
4番・逢坂はスライダーで空振り三振。攻撃終了。

岩倉の先発は大野巧成。
投手で4番、キャプテンというチームの大黒柱だ。
投手としては右の本格派ですね。
やや「アーム式」だけど、動きは軽快&スムーズ。
開きをしっかり抑えて、リリースの直前までは脱力して、
ただボールを放す瞬間にギュッと力が入る。
上半身もぐっと前に倒れ込んで、打者の近くまで乗り出せる。
メリハリがある、出力の前後だけダイナミックになるフォームだ。
今日の球速は速球130〜44キロ。
変化球はカットが129〜37キロ。
スライダー、チェンジが114〜28キロ。
速球もいいけどカット、スライダーが素晴らしい。
初回は失点したけれど、2回以降は好投を見せた。

1回裏。後攻は岩倉。
1番・川上が二前安打。無死1塁。
2番・高橋はバント。一死2塁。
3番・島が一ゴロ。二死3塁。
4番・大野はレフト線を破るタイムリー二塁打。二死2塁。
<岩倉 1−1 修徳>
5番・堀田が三飛で攻撃終了。

修徳の先発は宮坂和芳。右の技巧派だ。
大きく踏み出して、やや横振りでリリースする。
今日の球速は速球が126〜33キロ。
フォーシームもあるけど、ツーシーム系の球筋が多い。
変化球はチェンジが118〜22キロ。
スライダーが111〜19キロ。
球速は平凡だけど、ボールの動きがありますね。
制球も安心して見ていられる。
篠国忠はベンチに控えていました。

2回表。
修徳は5番・須藤が投ゴロ。
6番・水野は三ゴロ。
7番・齋藤純がカットで見逃し三振。

2回裏。
岩倉は6番・寺川が三ゴロ。
7番・小林は三ゴロ。
8番・浅沼が中前安打。二死1塁。
9番・赤星は右飛で3アウト。

3回表。
修徳は8番・宮坂が四球。無死1塁。
9番・村山の0−1から大野巧成が牽制悪送球。無死2塁。
村山がバント成功。一死3塁。
1番・染田は捕邪飛。二死3塁。
2番・齋藤紘が速球で見逃し三振。3アウト。

3回裏。
岩倉は1番・川上が左前安打。無死1塁。
2番・高橋がバントで送る。一死2塁。
3番・島が二ゴロ。二死3塁。
4番・大野は申告敬遠で出塁。二死1、3塁。
5番・堀田が遊ゴロで3アウト。

4回表。
修徳は3番・八木が右飛。
4番・逢坂は左前安打。一死1塁。
5番・須藤が捕ゴロ。二死2塁。
6番・水野は死球。二死1、2塁。
7番・齋藤純が左飛で攻撃終了。

4回裏。
岩倉は6番・寺川が遊前安打。無死1塁。
7番・小林は右飛。一死1塁。
8番・浅沼が左前安打。一死1、2塁。
9番・赤星はバント。二死2、3塁。

修徳は宮坂和芳がここで降板。
二番手投手に一関仁和を起用する。
一関は背番号13の3年生。
180cm・77kgの右スリークォーターだ。
今日の球速は速球が130キロ台中盤。
変化球はスライダーを投げていた。

一関は岩倉の1番・川上の初球に暴投。
三塁走者が生還して二死3塁。
<岩倉 2−1 修徳>
川上は遊ゴロで攻撃終了。

5回表。
修徳は代打・西堀雄大が空振り三振。
9番・村山が中飛。
1番・染田も中飛で三者凡退。

5回裏。
修徳はこの回から三番手投手に篠国忠を起用する。
篠は背番号1の3年生。192cm・102kgの右腕だ。
大柄で手足も長いけど、バランスがいいし、身のこなしもスムーズ。
腕もしっかり柔らかく触れるし、開きも抑えられる。
ただ軸足が地面に付けた後、
ちょっと股が開いて重心が流れるのは気になった。
今日の球速は速球が140〜46キロ。
このレベルだと、速球は普通に合わせられていましたね。
変化球はフォークが133〜36キロ。
スライダーが120キロ台後半。
カーブが114〜17キロ。
岩倉打線を圧倒できたかというとノーだけど、
ただ変なクセがないし、「素材」としては一級品。

岩倉は2番・盒兇左直。
3番・島崎はライト線を破る二塁打。一死2塁。
4番・大野が2打席連続の申告敬遠。一死1、2塁。
5番・堀田はエンドランから二ゴロ。二死2、3塁。
6番・寺川が遊ゴロで無得点。

6回表。
修徳は2番・齋藤紘が中飛。
3番・八木が左邪飛。
4番・逢坂が過渡で見逃し三振。

6回裏。
岩倉は7番・小林が左前安打。
ショートの取れそうな当たりだったがレフトに譲った。
ファンブルも絡んで無死2塁。
8番・浅沼がバントで送る。一死3塁。
9番・赤星は外角速球145キロで空振り三振。二死3塁。
1番・川上が二ゴロで攻撃終了……と思ったら後逸。
三塁走者が生還して二死1塁。
<岩倉 3−1 修徳>
2番・高橋は二ゴロで攻撃終了。

7回表。
修徳は代打・萩原虎優がカットで空振り三振。
6番・水野は一直。
7番・齋藤純が中飛。

7回裏。
岩倉は3番・島が中前安打。無死1塁。
4番・大野はバント失敗。二封で一死1塁。
5番・堀田がバント成功。二死2塁。
6番・寺川は左前安打。
二塁走者の本塁突入はタッチアウトで無得点。

8回表。
修徳は代打・賀曽利航生が一邪飛。
9番・村山は一ゴロ。
1番・染田が一ゴロで三者凡退。

8回裏。
修徳はこの回から四番手投手に竹澤尚輝を起用する、
竹澤は背番号10の3年生。
170cm・76kgの右サイドハンドだ。
今日の球速は速球が134〜39キロ。
変化球はスライダー、チェンジが112〜24キロ。

岩倉は7番・小林がスライダーで空振り三振。
8番・浅沼は四球。一死1塁。
9番・赤星がバントで送る。投手の送球が野選となり一死1、2塁。
1番・川上は左前安打。一死満塁。
2番・高橋が中前タイムリー安打。一死満塁。
<岩倉 4−1 修徳>
3番・島は左中間を破るタイムリー三塁打。一死3塁。
<岩倉 7−1 修徳>
4番・大野が中越えのタイムリー安打。
<岩倉 8−1 修徳>
7点差がついたためコールドが宣告された。

岩倉がベスト4に進出。
大野巧成が被安打2、1失点で8回を投げきった。
終盤になっても全く球威が落ちていませんでしたね。
打席でも長打2本、申告経営2つと凄みを見せていた。
進路がどうなるのか。
次のステージで野手をやるのか投手を続けるのか。
それは分からないけど「スゴい子がいるな」とワクワクしました。
2時間以内で終わったし、篠国忠も見られたし、
「大当たり」の試合でした。

安打 100 100 00 2 四 失
岩倉┃100|000|00┃1 3 1
修徳┃100|101|05X┃8 2 2
安打 211 211 24 14

修徳:●宮坂、一関、篠、浅沼
岩倉:○大野

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第47回日本クラブユース選手権(U−18)大会は本日開幕です。
自分が最初に現場で見たのは1997年のJビレッジ初年度。
2011年の震災後に群馬へ移転して今に至っている。
もう26年連続でこの大会を見ているのか……。
移転直後は昼間に2試合やっていたけれど、
何しろ群馬は日本有数の酷暑地帯。
今は「8時45分開始」「1会場1試合」になっている。
赤羽からならキックオフに間に合うので、5時前に起きて通います。

「なるべく色んなチームを見たい派」なので、試合のチョイスに悩む。
「見ていないチーム同士」の中でいいカードを探した。
初日は敷島補助の徳島ヴォルティス×セレッソ大阪をチョイス。
徳島はプリンス四国で現在2位。
セレッソはプリンス関西で現在5位。ただ昨夏のクラ選王者ですね。

徳島ヴォルティスユース
GK  1 黒田 開生  05.05.14 182/74 徳島ヴォルティスJY
DF 20 東 桂吾   07.01.16 175/70 徳島ヴォルティスJY
   17 三原 拓也  05.09.09 183/70 徳島ヴォルティスJY
    3 武田 絢都  06.09.13 182/74 徳島ヴォルティスJY
    6 藤澤 優太朗 05.05.03 172/62 徳島ヴォルティスJY
MF 14 柴田 航次郎 05.06.18 172/63 徳島ヴォルティスJY
    8 高山 椋二朗 05.06.30 175/62 徳島ヴォルティスJY
   11 斎藤 恵人  05.06.27 171/63 徳島ヴォルティスJY
    9 前川 修音  05.09.23 180/66 GRANDE FC
FW 10 尾上 瑠聖  06.07.21 171/70 徳島ヴォルティスJY
   13 廣永 獅旺  06.02.11 168/70 徳島ヴォルティスJY

−−−−廣永−−−−尾上−−−−
−−前川−−−−−−−−齋藤−−
−−−−−高山−−柴田−−−−−
−藤澤−−武田−−三原−−−東−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−黒田−−−−−−−

セレッソ大阪U−18
GK  1 青谷 壮真  05.05.05 191/77 セレッソ大阪U-15
DF 16 中山 聡人  06.06.01 170/57 セレッソ大阪 西U-15
    5 佐野 泰生  06.04.27 169/65 セレッソ大阪 西U-15
    3 吉田 幸慎  05.05.28 179/74 FC多摩JY
   17 増田 瑛心  07.04.05 167/64 セレッソ大阪U-15
MF 33 白濱 聡二郎 05.04.14 193/81 セレッソ大阪 西U-15
   14 鈴木 聡太  05.05.01 175/63 セレッソ大阪 西U-15
    8 清水 大翔  05.12.23 170/62 セレッソ大阪U-15
   34 阿部 陽正  06.08.12 165/59 セレッソ大阪U-15
FW 24 山田 光太郎 06.04.13 165/63 F.C DIVINE
   38 塩尻 哲平  08.04.14 170/61 セレッソ大阪U-12

−−−−塩尻−−−−山田−−−−
−−阿部−−−−−−−−白濱−−
−−−−−清水−−鈴木−−−−−
−増田−−吉田−−佐野−−中山−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−青谷−−−−−−−


徳島は武田絢都、尾上瑠聖、廣永獅旺が左利き。
セレッソは増田瑛心、阿部陽正が左利きかな?

4分、セレッソは鈴木聡太がルーズボールを収めて右に叩く。
鈴木はそのまま前線のスペースに飛び出した。
白濱聡二郎が右サイドのスペースから抜け出して折り返す。
鈴木が合わせたボレーは相手DFをかすめて枠外。

白濱聡二郎は昨年も主力だった大型CB。
ただキックオフから「右サイド」にいる。
気づいたら10分過ぎからCBに戻っていたけれど、
立ち上がりのセレッソは上のような布陣でした。

白濱は登録の193cmよりもっとありそうな超長身。
肩幅もあって、当然ヘディングは強いし、物理的に面積が大きい!
身体のバランスが一般人とは違うし、
初見だと動きがぎこちなく見えるかもしれない。
ただサッカーのプレーをする限りにおいて、
何かが「足りない」感じはないですね。
守備は前に踏み込んで潰す勇気、判断力が好印象。
攻撃は相手のプレスを簡単に外して運び出す上手さがある。
あれはリーチの長さを活かしたプレーナだろうか?

9分、セレッソはGKが前線にロングキック。
相手DFのクリアが小さく、阿部陽正がこれを収めて縦に叩く。
鈴木聡太が前を向いてルックアプして絶妙のスルーパスを通す。
最後は山田光太郎が抜け出して1対1から左足で流し込んだ。
<セレッソ大阪U−18 1−0 徳島ヴォルティスユース>

セレッソのアカデミーは風間八宏流で、
「受け手と出しての関係性」みたいなものにこだわる。
夏場の試合ということもあるだろうけど、
立ち上がりから「一発の縦パス」が結構あった。
山田光太郎はそれの受け手になれますね。
彼は小柄だしドリブルで何人も抜くタイプではないけど、
タイミングだったり、DFとの駆け引きだったり、
そういうところで「相手を剥がす」「抜け出し」場面を作り出していた。

問題は「相手に弾かれた後」だけど、
前半は阿部陽正が切り替えやセカンドボールでいい仕事をしていた。
攻撃でも連続性のあるプレーができる、出した後に動き直せるタイプ。

12分、セレッソは佐野泰生がDF裏のスペースに浮き球を入れる。
DFのクリアが小さく裏に落ちてしまった。
山田光太郎が収めてシュートを放つがこれは徳島DFがブロック。

ちなみにクラ選U−18のグループリーグは35分ハーフ。
前半はセレッソが1点のリードを保って折り返す。
試合は後半。

36分、セレッソは塩尻哲平→乾悠人。
セレッソの布陣がこうなる↓
−−−−阿部−−−−山田−−−−
−−鈴木−−−−−−−−−乾−−
−−−−−佐野−−清水−−−−−
−増田−−吉田−−白濱−−中山−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−青谷−−−−−−−


54分、徳島が斎藤恵人→宮川陸斗。

58分、徳島のセットプレー。
柴田航次郎が左サイドから右足の浮き球をエリア内に蹴り込む。
GK青谷壮真がパンチで弾いたものの小さい。
ここに三原拓也が反応して詰める。
青谷もボールを抑えに行くが、手が相手の身体を払う形になった。
エリア内のファウルだったため、徳島にPKが与えられる。

柴田航次郎はいわゆるプレイメイカー。
彼がちょっと引いて受けて「スイッチを入れる」場面が多かった。
プレーの「キャンセル」したり、小さな間を入れたり、
バタバタしがちな攻撃に落ち着きを与えているのが印象的だった。

60分、徳島は廣永獅旺がPKを左足でゴール左に蹴る。
枠内だったがGK青谷壮真がナイスブロック!

60分、セレッソは山田光太郎→山本世梛。

この後も徳島ペースが続く。
62分、徳島は左スローインからの崩し。
前川修音が浮き球を収めてエリア左から仕掛ける。
最後は前川が強引に放ったシュートをDFが弾いて危険なコースに。
ここもGK青谷壮真が弾いて逃れた。

64分、徳島は尾上瑠聖に警告。
65分、徳島は廣永獅旺→福田武玖。柴田航次郎→林壮。
林も左利きですね、U−15のときに見て好印象だった。

67分、徳島はハイプレスからショートカウンター。
複数の選手がカウンタープレスに行く。
高山椋二郎がボールを収めて右サイドのスペースに叩く。
前川修音がゴール右に抜け出してシュート。
これもGK青谷壮真がブロックして逃れた。

前川修音は長身だけど前半はサイドハーフでプレーしていた。
反転、重心移動がスムーズで、ボールの持ち方がいい。
この場面は良い受け方をして絶好機だったのですが……。

アディショナルタイムの提示は4分。

71分、徳島は藤澤優太朗→大和陽希。
徳島の最終布陣がこう↓
−−−−前川−−−−宮川−−−−
−−福田−−−−−−−−尾上−−
−−−−−高山−−-林-−−−−−
−藤澤−−武田−−三原−−−東−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−黒田−−−−−−−


75分、セレッソは阿部陽正→藤井龍也。

試合は1−0でタイムアップ。
セレッソが難しい展開を制して、グループリーグの初戦を取った。

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以前からこの日は愛知に行こうと予定をしていた。
今はちょうど都市対抗野球の開催期間だ。
23日にはクラブユース選手権U−18が開幕する。
高校野球に割ける日が基本的にはない。
ただライトな野球ファンとして「ドラ1級」は生で見ておきたい。
愛知県大会の日程を見ていたら、
7月21日に瑞穂野球場で開催される4回戦が気になった。
享栄、愛産大工が勝ち進めばそこで当たる組み合わせだったんです。
享栄には152キロ左腕・東松快征がいる。
愛産大工には148キロ右腕・天野京介がいる。
前の試合から間隔があいているし、
強豪校対決だからエースを出し惜しみしないだろう。
あと愛知は東邦、愛工大名電、中京大中京と強豪が選り取りみどり。
「甲子園で待っている」なんてことはできない。
会場がスピードガンのない瑞穂というのはマイナスだけど、
名古屋の市街だからアクセスがいい。
そんな理由で朝イチの新幹線に揺られて名古屋へ行きました。

享栄高校
1番 中 眞野怜也  3年 右右
2番 左 馬橋良汰  2年 左左
3番 遊 仲谷成真  1年 右右
4番 右 高田洸希  3年 右左
5番 一 田口敦登  3年 右左
6番 二 大橋一暁  3年 右右
7番 投 東松快征  3年 左左
8番 捕 杉本純也  2年 右右
9番 三 片岡謙三  3年 右右

愛知産業大学工業高校
1番 中 森永遠   3年 右左
2番 三 松本新大  3年 右右
3番 遊 淺井太介  1年 右左
4番 捕 久保大輝  3年 右右
5番 一 木村幸浩  3年 右右
6番 左 田ノ上海空 2年 右右
7番 二 丹羽響   3年 右右
8番 左 佐藤峻   3年 右左
9番 投 天野京介  3年 右右


無事に東松、天野の両エースが先発。
あと両校の3番が「1年生ショート」ですね。

1回表。先攻は享栄。
1番・眞野が三ゴロ失策で生きる。無死1塁。
2番・馬橋はスライダーで空振り三振。一死1塁。
3番・仲谷の初球に眞野が二盗成功。一死2塁。
仲谷は遊ゴロ。二死3塁。
4番・高田が左前タイムリー安打。二死1塁。
<享栄 1−0 愛産大工業>
5番・田口は内角速球で見逃し三振。

愛産大工の先発は天野京介。右の本格派だ。
最新の情報だと180cm・86kgだから体格も十分ですね。
筋が良い、変なクセがない投手という印象だった。
テイクバックが程よくコンパクトで、
腕の振りは無理がなくてスムーズ。
ギリギリまで身体の開きを抑えられるタイプでもある。
スピードガンがないので球速は目測だけど、
立ち上がりは常時で142、3出ているように見えた。
(※「コウさん」の測定によると最速145キロとのこと)
変化球はスライダー、フォーク、カーブかな?
スライダーがかなりいいですね。
進路は大学や社会人でもいいと思うけれど、
育成も含めてプロから声がかかる可能性は十分にあるだろう。
立ち上がりはやや苦しんだけれど、尻上がりに調子を上げていく。

1回裏。後攻は愛産大工業。
1番・森が内角速球で空振り三振。
2番・松本はチェンジで空振り三振。
3番・淺井が中前安打。二死1塁。
4番・久保は四球。二死1、2塁。
5番・木村がフォークで空振り三振。3アウト。

享栄の先発は東松快征。
左の本格派だけど、技巧派要素もかなりある。
まず「なで肩」なのが投手向きだと思った。
179cm・91kgだから高校生にしては太い。
身体の横幅があって、特に下半身はプロ並みに「むっちり」している。
一方で走塁を見ると動きのキレ、鋭さがある。
ただ上半身はまだ厚みがなくて、そこは伸びしろ。
フォームはトルネードというほどではないけど、
まず上半身を捻って打者に背中を見せる。
後→前という感じで、力強く身体を引っ張る。
力んだ感じはないけど、
緩めず急ぎ気味のテンポでリリースまで持っていく。
軸足はやや近めに、真っ直ぐホームベース側に踏み出していた。
テイクバックはコンパクトで、しかも引いて隠せる。
「クセのある」タイプだけど、決して荒削りではない。
今日の球速は速球が138〜46キロくらい(目測)
(※「コウさん」の測定によると本日の最速が148キロ)
ちょっと指に引っかかるツーシーム的な球筋が気になった。
力むと右打者の外角高めに抜ける傾向がある。
変化球はスライダー、フォークかな?
フォークは「超高校生級」で、面白いように空振りを奪っていた。
プロはプロだと思うけれど、評価が分かれるタイプかも。
某さんは「石井弘寿みたいになれば」と言っていた。
自分のイメージだと左の平良海馬。

2回表。
享栄は6番・大橋が中前安打。無死1塁。
7番・東松はバント。一死2塁。
8番・杉本が左飛。二死2塁。
9番・片岡は一邪飛で3アウト。

2回裏。
愛産大工は6番・田ノ上が外角速球で空振り三振。
7番・丹羽は二ゴロ。
8番・佐藤が左飛で三者凡退。

3回表。
享栄は1番・眞野が中飛。
2番・馬橋は左中間を破る三塁打。一死3塁。
3番・仲谷が死球。一死1、3塁。
4番・高田はボテボテの三ゴロ。
三塁走者が生還して二死2塁。
<享栄 2−0 愛産大工業>
5番・田口は死球。二死1、2塁。
6番・大橋がスライダーで空振り三振。攻撃終了。

3回裏。
愛産大工は9番・天野が速球で空振り三振。
1番・大橋は遊ゴロ。
2番・松本が遊ゴロ。
ショート仲谷成真が深い位置からよく刺した。

4回表。
享栄は7番・東松が左中間を破る二塁打。無死2塁。
8番・杉本はバントで送る。一死3塁。
9番・片岡の初球に東松がスタート。
しかし打者はスクイズの気配なく見逃す。
東松は三本間で挟まれたが、転送が乱れてそのまま一死3塁。
片岡は2球目にスクイズ。投手の失策を誘って一死1塁。
<享栄 3−0 愛産大工>
1番・眞野がバント成功。二死2塁。
2番・馬橋は四球。二死1、2塁。
3番・仲谷の1―2から二塁走者が単独スチール。二死1,3塁。
しかし仲谷はスライダーで空振り三振。攻撃終了。

4回裏。
愛産大工は3番・淺井が二ゴロ。
4番・久保は背中に死球。一死1塁。
久保は次打者の3球目に二盗成功。一死2塁。
5番・木村が右飛。二死2塁。
6番・田ノ上の1−2から東松快征が冒頭。二死3塁。
田ノ上はフォークで空振り三振。3アウト。

5回表。
享栄は4番・高田が遊飛。
5番・田口は四球。一死1塁。
6番・大橋がバントで送る。二死2塁。
7番・東松は申告敬遠で出塁。二死1、2塁。
8番・杉本が右飛で無得点。

5回裏。
愛産大工は7番・丹羽が二ゴロ。
8番・佐藤が三直。
9番・天野は遊ゴロで三者凡退。

6回表。
享栄は9番・片岡が一ゴロ。
1番・眞野は速球で空振り三振。
2番・馬橋がセーフティバント狙いの一ゴロ。三者凡退。

6回裏。
愛産大工は1番・森が四球。無死1塁。
2番・松本はドラッグバント。二前安打で無死1、2塁。
3番・淺井がバント成功。一死2、3塁。
4番・久保は右飛。二死2、3塁。
高田洸希は強肩なので「抑止力」になりますね。
5番・木村が三ゴロで無得点。

7回表。
享栄は3番・仲谷が三ゴロ。
4番・高田は左飛。
5番・田口が二ゴロで三者凡退。

7回裏。
愛産大工は6番・澁谷遼太が速球で見逃し三振。
7番・丹羽は右飛。
8番・佐藤が遊直で三者凡退。

8回表。
享栄は6番・大橋が三飛。
7番・東松が外角フォームで空振り三振。
8番・杉本は右飛で三者凡退。

8回裏。
愛産大工は代打・小笠原瑞規が遊ゴロ。
1番・森はフォークで空振り三振。
2番・松本が一邪飛で三者凡退。

9回表。
愛産大工はこの回から二番手投手に高手山玄壮を起用する。
高手山は背番号11で、3年生の左腕だ。
カーブが面白い技巧派ですね。

享栄は9番・片岡がカーブで空振り三振。
1番・眞野は投前バント安打。一死1塁。
2番・馬橋はバント成功。二死2塁。
3番・仲谷が三ゴロで3アウト。

9回裏。
愛産大工は3番・淺井が二ゴロ。
4番・久保は左飛。
5番・木村が中越えの二塁打。二死2塁。
6番・澁谷は二ゴロ失策で生きる。二死1、3塁。
7番・丹羽が1−2からフォークで空振り三振。
東松快征が最終回のピンチを無失点で切り抜けて試合終了。

享栄が序盤のリードを守って快勝。
東松快征は被安打3、四死球3の完封勝利。
奪三振は9つ取りました。
高田洸希、仲谷成真と他にも人材がいましたね。

安打   101 100 001 4 四 失
享栄  ┃101|100|000┃3 4 1
愛産大工┃000|000|000┃0 3 2
安打   100 001 001 3

愛産大工:●天野、高手山
享栄:○東松

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第94回都市対抗野球大会は大会6日目。
出場は32チームで、決勝戦は25日だ。
19日の第3試合はセガサミーと三菱自動車岡崎の対戦。
ちょうどこの試合で1回戦が終わる。

セガサミー(東京都)
1番 中 植田匡哉  25歳 右右 175/75 大阪商業大
2番 右 高島大輝  22歳 左左 179/80 拓殖大
3番 左 内山京祐  25歳 右左 175/82 補・NTT東日本
4番 二 黒川貴章  24歳 右右 180/86 亜細亜大
5番 指 橋本顕太郎 29歳 右左 186/90 補・鷺宮製作所
6番 遊 中川智裕  25歳 右右 187/88 近畿大
7番 一 高本康平  26歳 右左 173/80 國學院大
8番 捕 須田凌平  30歳 右右 175/75 立正大
9番 三 片岡大和  23歳 右左 174/77 近畿大
   投 草海光貴  25歳 右右 168/63 上田西高

三菱自動車岡崎(岡崎市)
1番 右 豊住康太  29歳 右左 179/80 鹿児島実業高
2番 一 小室和弘  32歳 左左 175/82 明治大
3番 左 比嘉龍寿  25歳 右右 176/70 補・東邦ガス
4番 指 柴田圭輝  29歳 右右 173/77 補・東邦ガス
5番 三 菅原裕太  24歳 右左 172/75 日本大
6番 二 古川智也  22歳 右右 175/77 慶應義塾大
7番 中 中村奎太  23歳 右左 178/80 明治大
8番 捕 西川尚希  26歳 右右 176/76 青山学院大
9番 遊 内藤幹太  25歳 右左 166/70 東京情報大
   投 秋山翔   27歳 左左 168/70 武蔵大


1回表。先攻はセガサミー。
1番・植田が遊ゴロ。
2番・高島は左飛。
3番・内山が遊飛で三者凡退。

三菱自動車岡崎の先発は秋山翔。左の技巧派だ。
力みなく重心移動まで持って行って、
リリースの瞬間にギュッと力を込める。
左腕は丸めたような状態から、コンパクトに振る。
ただこの体格とフォームの割には球威がありますよね。
速球には空振りを奪う「質」があった。
左右に動く「細かい変化球」の質も高い。
今日の球速は速球が137〜44キロ。
変化球はカットが129〜34キロ。
チェンジ127〜32キロ。
スライダーが113〜19キロ。
彼を長いイニングで見るのは初めてだけど、
「なるほど岡崎のエース」と納得させるレベルだった。

1回裏。後攻は三菱自動車岡崎。
1番・豊住がフォークで空振り三振。
2番・小室は二飛。
3番・比嘉が死球。二死1塁。
4番・柴田は2球目を強振。左越えの2ラン本塁打を打ち込んだ。
<三菱自動車岡崎 2−0 セガサミー>
5番・菅原が速球で見逃し三振。攻撃終了。

セガサミーの先発は草海光貴。右の技巧派だ。
小柄だけどバネがあって、身体をしっかり使えるフォーム。
途中まではゆったりしているけれど、
リリースの瞬間にギュッと力が入る。
器用で制球が良くて、ボールを細かく動かせる。
今日の球速は速球が136〜43キロ。
変化球はカット、ツーシーム系が133〜39キロ。
フォークが129〜35キロ。
カーブが119〜22キロ。
もうエースになって5年くらいになりますかね。

2回表。
セガサミーは4番・黒川が中飛。
5番・橋本が速球で空振り三振。
6番・中川は速球で空振り三振。三者凡退。

2回裏。
三菱自動車岡崎は6番・古川が一ゴロ。
7番・中村奎が速球で空振り三振。
8番・西川が二飛で三者凡退。

3回表。
セガサミーは7番・高本がチェンジで空振り三振。
8番・須田は二ゴロ。
9番・片岡が遊直で三者凡退。

3回裏。
三菱自動車岡崎は9番・内藤が速球で空振り三振。
1番・豊住が中飛。
2番・小室は三飛で三者凡退。

4回表。
セガサミーは1番・植田が三ゴロ。
2番・高島は遊ゴロ。
3番・内山が二前安打。二死1塁。
4番・黒川は足元に死球。二死1、2塁。
5番・橋本が一ゴロで3アウト。

4回裏。
三菱自動車岡崎は3番・比嘉が三ゴロ。
4番・柴田は二ゴロ。
5番・菅原が三邪飛で三者凡退。

5回表
セガサミーは6番・中川が速球で空振り三振。
7番・高本は右前安打。一死1塁。
8番・須田が四球。一死1、2塁。
9番・片岡は左前安打。一死満塁。
1番・植田が左前タイムリー安打。一死満塁。
<三菱自動車岡崎 2−1 セガサミー>
2番・高島も左前タイムリー安打で二者が生還。一死1、2塁。
<セガサミー 3−2 三菱自動車岡崎>
3番・内山が遊ゴロ併殺で攻撃終了。
セガサミーが逆転に成功する。

5回裏。
三菱自動車岡崎は6番・古川が投手強襲安打。無死1塁。
7番・中村奎がバント。一死2塁。
8番・西川は一邪飛。高本康平がカメラマン席に飛び込んで好捕した。
ただタッチアップで二死3塁。
9番・内藤が左前タイムリー安打。二死1塁。
<三菱自動車岡崎 3−3 セガサミー>
1番・豊住は二ゴロで攻撃終了。
三菱自動車岡崎がすぐさま同点に追いついた。

6回表。
セガサミーは4番・黒川が三ゴロ。
代打・根岸晃太郎が速球で見逃し三振。
6番・中川は左前安打。二死1塁。
7番・高本が速球で空振り三振。3アウト。

6回裏。
三菱自動車岡崎は2番・小室が四球。無死1塁。
3番・比嘉はバント失敗。捕ゴロ二封で一死1塁。

セガサミーはここで草海光貴が降板。
二番手投手に古屋敷匠眞を起用する。
古屋敷は法政大出身の入社2年目&23歳。
178cm・90kgの右腕だ。
重心を後ろに欠けながら、足はやや高く持ち上げる。
身体を上下に揺らして反動をつける。
腕の振りも大きめで、激しいフォームですね。
今日の球速は速球が151〜56キロ。
制球がすごくいいと言うタイプではないけど、
浮いていなかったし、ストライク先行でやれていた。
変化球はスライダーが125〜31キロ。
速球は文句なしだけど、変化球がやや弱い。

三菱自動車岡崎は4番・柴田が二飛。二死1塁。
5番・菅原も二飛で3アウト。

7回表。
セガサミーは8番・須田が左直。
9番・片岡が遊ゴロ。
1番・植田は投ゴロで三者凡退。

7回裏。
三菱自動車岡崎は6番・古川が中前安打。無死1塁。
7番・中村奎が左前安打。無死1、2塁。
8番・西川はバント。
古屋敷匠眞の三塁送球はアウトのタイミングだったが……。
送球が低くなり、三塁手が後逸する。
二塁走者が生還し、なお無死2、3塁。
<三菱自動車岡崎 4−3 セガサミー>
9番・内藤が三邪飛。一死2、3塁。
1番・豊住は156キロの速球で空振り三振。二死2、3塁。
2番・小室が中前タイムリー安打。二者が生還して二死1塁。
<三菱自動車岡崎 6−3 セガサミー>
3番・比嘉は二前安打。二死1、3塁。
4番・柴田が中前タイムリー安打。なお二死2、3塁。
<三菱自動車岡崎 7−3 セガサミー>

セガサミーは古屋敷匠眞がここで降板。
三番手投手に莊司宏太を起用する。
莊司は国士舘大出身の23歳。
172cm・85kgの左腕だ。
今日の球速は速球が138、9キロ。
三菱自動車岡崎は代打・荒井海斗が遊ゴロで攻撃終了。

8回表。
セガサミーは2番・高島が一ゴロ。
3番・谷口は遊ゴロ。
代打・北川智也が右越えのソロ本塁打。
<三菱自動車岡崎 7−4 セガサミー>
5番・根岸が左直で攻撃終了。

8回裏。
セガサミーはこの回から四番手投手に舘和弥を起用する。
舘は城西国際大出身の23歳。
186cm・92kgの右腕だ。
今日の球速は速球が140〜44キロ。
変化球はフォークが120キロ台後半。
カーブが110キロ台中盤。

三菱自動車岡崎は6番・古川がフォームで空振り三振。
7番・中村奎が中前安打。一死1塁。
中村奎は次打者の3球目に二盗成功。
更に送球の乱れを突いて進塁し、一死3塁。
8番・西川が二ゴロ。二死3塁。
9番・内藤はセーフティスクイズ成功。
一前タイムリー安打となって二死1塁。
<三菱自動車岡崎 8−4 セガサミー>

セガサミーはここで舘和弥が降板。
五番手投手に田中法彦を起用する。
田中は菰野高出身で、昨年まで広島カープでプレーしていた22歳。
173cm・81kgの右腕だ。
速球が1球だけだったけど143キロ。
変化球はカット、チェンジ系が133〜36キロ。

三菱自動車岡崎は1番・豊住が死球。二死1、2塁。
2番・小室が投ゴロで攻撃終了。

9回表。
三菱自動車岡崎はこの回から二番手投手に神原友を起用する。
神原は東海大出身の28歳。180cm・86kgの右腕だ。
今日の球速は速球が142,3キロ。
変化球はスライダー、フォークが126〜30キロ。

セガサミーは6番・中川が四球。無死1塁。
7番・高本はライト線を破るタイムリー二塁打。無死2塁。
<三菱自動車岡崎 8−5 セガサミー>
8番・吉田高彰が空振り三振。一死2塁。
9番・砂川哲平は空振り三振。二死2塁。
1番・植田も空振り三振。試合終了。

三菱自動車岡崎の打線がセガサミーの好投手を攻略しましたね。

古屋敷匠眞は打たれたけれど、印象は悪くなかった。
フォームは良くなっているし、四死球も出していないし、
あとは単純に「アマチュア最速」も出していたし。
まだ覚えることはあるだろうけど、将来が楽しみです。

安打    000 141 012 8 四 失
セガサミ ┃000|030|011┃5 3 2
三菱自岡崎┃200|010|41X┃8 3 0
安打    100 021 52  10

三菱自工岡崎:○秋山翔、神原
セガサミー:草海、●古屋敷、莊司、舘、田中

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第94回都市対抗野球大会は大会6日目。
出場は32チームで、決勝戦は25日だ。
今日の3試合で2回戦に進む16チームが出揃う。
第2試合はNTT西日本(大阪市)と三菱重工East(横浜市)の対戦です。

NTT西日本(大阪市)
1番 右 藤井健平  25歳 左左 176/76 東海大
2番 左 中村篤人  31歳 左左 179/82 亜細亜大
3番 遊 泉口友汰  24歳 右左 178/80 青山学院大
4番 一 山田峻士  27歳 右右 170/82 亜細亜大
5番 指 三井健右  25歳 右左 186/95 立教大
6番 二 峰下智弘  31歳 右左 180/80 近畿大
7番 三 徳丸天晴  19歳 右右 185/91 智辯和歌山高
8番 捕 辻本勇樹  27歳 右左 173/76 仙台大
9番 中 串畑勇誠  23歳 右右 185/75 東海大
   投 伊原陵人  22歳 左左 170/75 大阪商業大

三菱重工East(横浜市)
1番 二 矢野幸耶  28歳 右左 172/75 北陸大
2番 三 江越啓太  26歳 右左 177/78 神奈川大
3番 一 山中稜真  22歳 右左 177/77 青山学院大
4番 左 小紡醋蕁 31歳 右右 181/94 三菱重工名古屋
5番 中 武田健吾  28歳 右右 183/85 中日ドラゴンズ
6番 右 八戸勝登  30歳 右左 170/78 三菱重工長崎
7番 指 汐月祐太郎 29歳 右左 173/74 三菱重工広島
8番 捕 対馬和樹  32歳 右右 180/93 九州共立大
9番 遊 津田啓史  20歳 右右 180/80 横浜高
   投 池内瞭馬  23歳 右左 184/80 國學院大


1回表。先攻はNTT西日本。
1番・藤井が四球。無死1塁。
2番・中村は右直。一死1塁。
3番・泉口の3球目に藤井が二盗成功。一死2塁。
泉口は一邪飛。二死2塁。
4番・山田が三ゴロで3アウト。

三菱重工Eastの先発は池内瞭馬。右上手の本格派だ。
身体を伸びやかに大きく使うフォームですね。
背筋を伸ばして上半身を立てて、上から叩いてくる。
ただ重心は結構沈めるし、前へ大きく踏み出す。
今日の球速は速球が135〜47キロ。
変化球はスライダー、フォークが126〜34キロ。

1回裏。後攻は三菱重工East。
1番・矢野が速球で空振り三振。
2番・江越啓は三前安打。一死1塁。
3番・山中が一邪飛。二死1塁。
4番・小砲六裕紂F鷸爍院■歌檗
5番・武田が速球で見逃し三振。3アウト。

NTT西日本の先発は伊原陵人。左の技巧派だ。
右肘を下げて右肩も軽く開いて、
上半身をクネらせる独特の動きが入る。
ただ左肩はギリギリまで残して、テイクバックもコンパクト。
リリースも突き出すような小さい振りですね。
ただ胸郭、肩周りを柔らかく使えて窮屈さはない。
高校、大学時代から「スペック以上」の能力を持つ実戦派だ。
今日の球速は速球が138〜42キロ。
変化球はスライダー、チェンジが128〜35キロ。
カーブが112,3キロ。

2回表。
NTT西日本は5番・三井が中前安打。無死1塁。
6番・峰下が左飛。一死1塁。
7番・徳丸はエンドランから三ゴロ。二死2塁。
8番・辻本が四球。二死1、2塁。
9番・串畑も四球で二死満塁。
1番・藤井が二ゴロで3アウト。

2回裏。
三菱重工Eastは6番・八戸が速球で見逃し三振。
7番・汐月が四球。一死1塁。
8番・対馬は二ゴロ。二死2塁。
9番・津田が二ゴロで3アウト。

3回表。
NTT西日本は2番・中村が二ゴロ。
3番・泉口も二ゴロ。
4番・山田は左飛で三者凡退。

3回裏。
三菱重工Eastは1番・矢野が二ゴロ。
2番・江越啓は速球で空振り三振。
3番・山中が一前安打。二死1塁。
山中は次打者の5球目に二盗成功。二死2塁。
4番・小砲中前タイムリー安打。
小柳は二塁を欲張ってタッチアウト。攻撃終了。
<三菱重工East 1−0 NTT西日本>

4回表。
NTT西日本は5番・三井が左飛。
6番・峰下は遊ゴロ。
7番・徳丸が中飛で三者凡退。

4回裏。
三菱重工Eastは5番・武田が中前安打。無死1塁。
6番・八戸はスライダーで空振り三振。一死1塁。
7番・汐月がセーフティ気味のバント。二死2塁。
8番・対馬は中前安打。二死1、3塁。
9番・津田が中飛で3アウト。

5回表。
NTT西日本は8番・辻本が遊直。
9番・串畑は右直。
1番・藤井が四球。二死1塁。
2番・中村はショート後方の高い飛球。
打球を見失ってはいなかったが、グラブに当ててこぼしてしまう。
一塁走者が一挙に生還して、なお二死2塁。
<NTT西日本 1−1 三菱重工East>
3番・泉口が四球。二死1、2塁。
4番・山田は二飛で攻撃終了。

5回裏。
三菱重工Eastは1番・矢野が一ゴロ。
2番・江越啓が遊直。
3番・山中は外角速球で見逃し三振。三者凡退。

6回表。
三菱重工Eastはこの回から二番手投手に本間大暉を起用する。
本間は専修大(三菱重工広島)出身の28歳。
182cm・82kgの左スリークォーターだ。
今日の球速は速球が139〜44キロ。
変化球はチェンジ、ツーシーム系が131〜36キロ。
カーブ、スライダーが113〜26キロ。

NTT西日本は5番・三井が右前安打。無死1塁。
6番・峰下はバントで送る。一死2塁。
7番・徳丸が三前安打。一死1、3塁。
8番・辻本は速球で空振り三振。二死1、3塁。
9番・串畑が四球。二死満塁。
1番・藤井はスライダーで見逃し三振。無得点。

6回裏。
三菱重工Eastは4番・小砲三ゴロ。
5番・武田は2−1から左中間にソロ本塁打!
<三菱重工East 2−1 NTT西日本>
6番・八戸がスライダーで空振り三振。
7番・汐月はセーフティバント成功。三前安打で二死1塁。
8番・対馬が速球で見逃し三振。攻撃終了。

7回表。
NTT西日本は代打・若林将平が右飛。
3番・泉口は中飛。
4番・山田が速球で空振り三振。3アウト。

7回裏。
NTT西日本はこの回から二番手投手に林直人を起用する。
林は報徳学園高出身の21歳。
177cm・82kgの左サイドハンドだ。
腕を伸ばさず、コンパクトに畳んだまま振り切る。
あとクビに巻き付くような、遅れて出てくる腕の振りですね。
だからタイミングが合わせにくそう。
今日の球速は速球が134〜39キロ。
変化球はスライダー、チェンジが122〜25キロ。
打者を見てタイミングを外す、抜く上手さがある。

三菱重工Eastは9番・津田が遊ゴロ。
1番・矢野は二ゴロ。
2番・江越啓が左前安打。二死1塁。
3番・山中は速球で空振り三振。

8回表。
NTT西日本は5番・三井が右前安打。無死1塁。
6番・峰下はバントで送る。一死2塁。
7番・水島滉陽が遊ゴロ。二死2塁。
代打・長田涼平は三ゴロで無得点。

8回裏。
三菱重工Eastは4番・小砲中前安打。無死1塁。
5番・武田はバントで送る。一死2塁。
6番・八戸が中飛。タッチアップで二死3塁。

NTT西日本はここで林直人が降板。
三番手投手に田村孝之介を起用する。
田村は日本大出身の25歳。
174cm・79kgの右スリークォーターだ。
今日の球速は速球が140〜42キロ。
三菱重工Eastは代打・久木田雄介が速球で空振り三振。攻撃終了。

9回表。
NTT西日本は9番・串畑が遊ゴロ。
1番・藤井は四球。一死1塁。
2番・若林は二ゴロ。二死2塁。
3番・泉口が二飛で3アウト。試合終了。

三菱重工Eastが近畿第一代表を撃破。
本間大暉が4イニングを零封する好リリーフで勝ち投手になりました。

安打       010 002 010 4 四 失
NTT西日本  ┃000|010|000┃1 7 0
三菱重工East┃000|001|00X┃2 2 1
安打       102 202 11  9

三菱重工East:池内、○本間
NTT西日本:●伊原、林、田村

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第94回都市対抗野球大会は大会6日目。
出場は32チームで、決勝戦は25日だ。
今日の3試合で2回戦に進む16チームが出揃う。
第1試合は北海道ガス(札幌市)と王子(春日井市)の対戦だ。

北海道ガス(札幌市)
1番 一 浅賀雅人  25歳 右左 177/83 横浜商科大
2番 左 盒狂太  27歳 右左 180/80 國學院大
3番 遊 武井伽耶飛 24歳 右左 171/75 函館大
4番 指 寺田和史  27歳 左左 184/86 東北福祉大
5番 右 佐藤槙平  23歳 右右 181/86 城西国際大
6番 中 長谷川寛  27歳 右左 170/75 早稲田大
7番 捕 東海林寛大 27歳 右右 170/70 日本大
8番 三 安田大将  25歳 右左 178/85 亜細亜大
9番 二 小栗研人  28歳 右右 173/65 星槎道都大
   投 大城祐樹  27歳 右左 184/90 桐蔭横浜大

王子(春日井市)
1番 二 山口乃義  22歳 右右 176/77 立命館大
2番 左 長野勇斗  27歳 右左 171/75 補・Honda鈴鹿
3番 三 平野陽大  22歳 右左 180/84 東北福祉大
4番 指 吉岡郁哉  27歳 右左 176/82 法政大
5番 一 宝島史貴  27歳 右右 178/78 愛知学院大
6番 右 亀山一平  32歳 右右 178/78 近畿大
7番 中 大杉諒暢  28歳 右左 174/70 中部学院大
8番 捕 細川勝平  28歳 右右 176/83 中部大
9番 遊 前田滉平  29歳 右右 175/70 駒澤大
   投 高島泰都  23歳 右右 180/77 明治大


1回表。先攻は北海道ガス。
1番・浅賀が中飛。
2番・高橋は二ゴロ。
3番・武井が速球で見逃し三振。

王子の先発は高島泰都。
右スリークォーターの本格派だ。
明治大では準硬式に所属していた変わり種でもある。
個人的には今大会における「お目当て」の一人だった。
どちらかというと抑えたフォームですね。
上下動はあまり入れず、スーッと前に踏み出していく。
軸足は敢えて少し手前に置いて、そこから横回旋で腰を回す。
途中まで「ゆったり」した感じだけど、リリースの瞬間にぐっと力が入る。
胸郭や肩周りの使い方は、しなやかだけど力強くて素晴らしい。
今日の球速は速球が136〜47キロ。
速球は「スライド成分強め」の球筋。
いい意味で「抜いて」投げていましたね。
変化球はスライダー、カットが124〜37キロ。
フォーク、チェンジ系が125〜34キロ。
カーブが111〜15キロ。
制球が安定していて、内外角の「揺さぶり」や「出し入れ」もできる。
北海道ガスは左打者が多いけれど、膝下に投げ切れていた。
ただフィールディングは微妙ですね。
とはいえドラフトでプロから声のかかるべきレベルだとは思った。

1回裏。後攻は王子。
1番・山口が四球。無死1塁。
山口は次打者の2球目に二盗成功。無死2塁、
2番・長野も四球。無死1、2塁。
3番・平野は2球目の甘い球を引っ張って……。
ライトスタンドに飛び込む3ラン本塁打になった。
<王子 3−0 北海道ガス>
4番・吉岡が右直。
5番・宝島は右飛。
6番・亀山が右直で攻撃終了。

北海道ガスの先発は大城祐樹。右上手の本格派だ。
胸を張って、真上から投げ下ろすスタイル。
ただテイクバックはコンパクトで、粗さはないですね。
今日の球速は速球が136〜41キロ。
変化球はスライダーが130キロ台前半。
カーブが108〜12キロ。

2回表。
北海道ガスは4番・寺田が左飛。
5番・佐藤が捕邪飛。
6番・長谷川は右飛で三者凡退。

2回裏。
王子は7番・大杉が二ゴロ失策で出塁。無死1塁。
8番・細川はバントで送る。一死2塁。
9番・前田が中直。二死2塁。
1番・山口は左飛で3アウト。

3回表。
北海道ガスは7番・東海林が外角速球で空振り三振。
8番・安田も速球で空振り三振。
9番・小栗が三ゴロで三者凡退。

3回裏。
王子は2番・長野がライト線に運ぶ二塁打。無死2塁。
3番・平野は四球。無死1、2塁

北海道ガスはここで大城祐樹が降板。
二番手投手に鈴木愛斗を起用する。
鈴木は滝川二高出身の23歳。
171cm・66kgの右腕だ。
高島泰都とは滝川二のチームメイトだった。
大柄ではないけどしっかり腕を振れる、叩ける本格派ですね。
今日の球速は速球が135〜43キロ。
スライダーが110〜16キロ。
カーブが100キロ台前半。

王子は4番・吉岡が四球。無死満塁。
5番・宝島が押し出しの死球。無死満塁。
<王子 4−0 北海道ガス>
6番・亀山は三ゴロ。
まず手前のベースを踏み、更に本塁タッチアウトで併殺。二死1、3塁。
7番・大杉が遊ゴロで攻撃終了。

4回表。
北海道ガスは1番・浅賀が一邪飛。
2番・高橋は遊飛。
3番・武井が右前安打。二死1塁。
4番・寺田は左飛で3アウト。

4回裏。
王子は8番・細川が速球で空振り三振。
9番・前田は三ゴロ。
1番・山口が遊前安打。二死1塁。
2番・長野は左飛で3アウト。

5回表。
北海道ガスは5番・佐藤が左前安打。無死1塁。
6番・長谷川が右飛。一死1塁。
7番・東海林が二ゴロ併殺で3アウト。

5回裏。
北海道ガスはこの回から三番手投手に岩巧を起用する。
岩は法政大出身の28歳で、日本製鉄室蘭シャークスからの補強。
181cm・83kgの左スリークォーターだ。
腕を緩めずに振る「アーム式」の変則派だ。
今日の球速は速球が132〜34キロ。
変化球はスライダー、チェンジが118〜22キロ。
カーブ90キロ台。

王子は3番・平野がスライダーで空振り三振。
4番・吉岡は三ゴロ。
5番・宝島がチェンジで空振り三振。三者凡退。

6回表。
北海道ガスは8番・安田が遊ゴロ。
9番・小栗はドラッグバントを決める。一前安打で一死1塁。
1番・浅賀が内角スライダーで空振り三振。二死1塁。
2番・高橋はエンドランから左前安打。二死1、2塁。
3番・武井が外角スライダーで見逃し三振。3アウト。

6回裏。
王子は6番・亀山が中前安打。無死1塁。
7番・大杉はバントで送る。一死2塁。
8番・細川が右越えの2ラン本塁打。
<王子 6−0 北海道ガス>
9番・前田はチェンジで空振り三振。
1番・山口が遊ゴロで攻撃終了。

7回表。
北海道ガスは4番・寺田が二前安打。無死1塁。
5番・佐藤は二ゴロ併殺。二死無走者。
6番・長谷川が投ゴロで3アウト。

7回裏。
王子は2番・長野が右前安打。無死1塁。
3番・平野は左飛。一死1塁。
4番・吉岡が一ゴロ。二死2塁。

北海道ガスはここで岩巧が降板。
四番手投手に村上大芽を起用する。
村上は立命館大出身の24歳。
180cm・78kgの右上手投げだ。
今日の球速は速球が141〜48キロ。

王子は5番・宝島が左前タイムリー安打。二死1塁。
<王子 7−0 北海道ガス>
6番・亀山は左前安打。二死1、2塁。
7番・大杉が左越えのタイムリー二塁打。二死2塁。
<王子 9−0 北海道ガス>
8番・細川はセーフティバント。投手の一塁送球が乱れて二死1、3塁。
9番・前田が二ゴロで攻撃終了。
コールドまであと1点だった。

8回表。
王子はこの回から二番手投手に盒桐な紊魑用する。
盒兇脇瓜崋丗臀仗箸裡横敢个如東邦ガスからの補強。
ちなみに大学は一浪しているので、入社1年目。
169cm・71kgの右腕だ。
今日の球速は速球が144〜47キロ。
変化球はスライダー、チェンジかな?

北海道ガスは代打・冨田勇輝がチェンジで見逃し三振。
8番・安田は中前安打。一死1塁。
9番・小栗も中前安打。一死1、2塁。
1番・浅賀が遊ゴロ併殺で3アウト。

8回裏。
北海道ガスはこの回から五番手投手に武笠達也を起用する。
武笠は城西国際大出身の26歳。
180cm・78kgの右横手投げだ。
今日は速球の最速が133キロ。
変化球はスライダー、チェンジが117〜20キロ。
王子は1番・山口が遊前安打。無死1塁。

北海道ガスは武笠達也が打者一人で降板。
六番手投手に海老原丞を起用する。
海老原は仙台大出身の25歳。
175cm・78kgの左腕だ。
今日の球速は速球が135〜38キロ。
変化球はスライダー、チェンジが118〜24キロ。

王子は代打・横川駿が右飛。一死1塁。
代打・廣部就平は右前安打。一死1、2塁。
4番・吉岡が外角速球で空振り三振。二死1、2塁。
5番・宝島は二ゴロで3アウト。

9回表。
王子はこの回から三番手投手に浅井佑介を起用する。
浅井は筑波大出身の23歳。185cm・83kgの右腕だ。
今日の球速は速球が144〜50キロ。
変化球はカット、フォークが133〜39キロ。
スライダーが120キロ台中盤。

北海道ガスは2番・高橋が四球。無死1塁。
3番・武井がフォークで空振り三振。一死1塁。
4番・寺田はエンドランから二ゴロ。二死2塁。
5番・佐藤が遊ゴロで3アウト。試合終了。

王子が北海道ガスに9−0と快勝。
高島泰都は7回を被安打5、四死球0で零封。
「大卒2年目以内」の本格派右腕3人の楽しい継投でした。

安打    000 112 110 7 四 失
北海道ガス┃000|000|000┃0 1 2
王子   ┃301|002|30X┃9 5 0
安打    101 102 42  11

王子:○高島、高橋、浅井
北海道ガス:●大城、鈴木、岩、村上、武笠、海老原

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第94回都市対抗野球大会は大会5日目。
出場は32チームで、決勝戦は25日だ。
18日も1回戦の3試合が組まれている。
第3試合だけ東京ドームへ見に行った。
七十七銀行(仙台市)と東芝(川崎市)の対戦だ。

七十七銀行(仙台市)
1番 中 長嶋亮磨  24歳 右右 171/76 神奈川工科大
2番 一 的場拓也  30歳 右左 183/85 八戸学院大
3番 指 長田駿介  28歳 右右 180/85 富士大
4番 捕 石井信次郎 28歳 右右 178/78 東海大
5番 二 深江大晟  27歳 右右 177/78 補・TDK
6番 右 河田航平  25歳 右右 178/75 中京大
7番 左 宮崎大輔  23歳 右左 174/80 立正大
8番 三 長谷川将樹 27歳 右右 181/95 城西大
9番 遊 根本郁也  25歳 右左 170/70 立正大
   投 西舘洸希  23歳 右右 186/93 筑波大

東芝(川崎市)
1番 左 金子聖史  30歳 右右 176/76 九州共立大
2番 二 山田拓也  22歳 右左 169/73 青山学院大
3番 一 齊藤大輝  22歳 右右 178/81 法政大
4番 三 下山悠介  23歳 右左 176/82 慶應義塾大
5番 指 松本幸一郎 33歳 右左 178/84 立教大
6番 遊 田中達朗  25歳 右左 180/79 日本大
7番 右 光本将吾  22歳 右右 182/84 帝京大
8番 捕 中村浩人  26歳 右右 177/77 法政大
9番 中 長沢吉貴  26歳 右左 172/62 日本大
   投 藤村哲之  23歳 左左 180/88 横浜商科大


1回表。先攻は七十七銀行。
1番・長嶋は2球目のカットをライトに流すソロ本塁打。
<七十七銀行 1−0 東芝>
2番・的場が速球で空振り三振。
3番・長田は左前安打。一死1塁。
4番・石井が右飛。二死1塁。
5番・深江は中直で攻撃終了。

東芝の先発は藤村哲之。左の技巧派だ。
身体の動きは横回旋で、重心はちょっと沈めるタイプ。
まずギリギリまで開きを抑えられて、腕の振りもコンパクトですね。
ぎりぎりまで「見せない」「隠せる」フォームが素晴らしい。
「いきなり出てくる」感じが強烈にある。
今日の球速は速球系が132〜40キロ。
社会人の中ではかなり遅い側だけど「体感」はそれなりに速そう。
変化球はスライダー、チェンジが116〜23キロ。
カーブが107〜11キロ。
変化球も各球種の「コマンド」が高い。

1回裏。後攻は東芝。
1番・金子がチェンジで空振り三振。
2番・山田は四球。一死1塁。
3番・齊藤が二塁前方にフライを打ち上げる。
二塁、一塁、投手、捕手が全員見失って補球できない。
結果は「捕ゴロ」で二死1塁。
4番・下山は三直で3アウト。

七十七銀行の先発は西館洸希。右上手の技巧派だ。
弟・勇陽は中央大4年でドラフト候補ですね。
今日の球速は速球系が139〜46キロ。
変化球はスライダー、チェンジが124〜36キロ。
カーブが100キロ前後。
じっくり観察、分析しようと思ったらすぐ降板してしまった。

2回表。
七十七銀行は6番・河田が二飛。
7番・宮崎は左前安打。一死1塁。
8番・長谷川が遊ゴロ併殺で3アウト。

2回裏。
東芝は5番・松本が左越え二塁打。無死2塁。
6番・田中達朗のバントが投前安打となる。無死1、3塁。
7番・光本は速球で空振り三振。一死1、3塁。
8番・中村の初球に田中が二盗成功。一死2、3塁。
中村は四球で一死満塁。
9番・長沢が押し出しの四球。なお一死満塁。
<東芝 1−1 七十七銀行>
1番・金子は左前タイムリー安打。まず二者が生還。
一塁走者はオーバーランから二塁タッチアウト。二死1塁。
<東芝 3−1 七十七銀行>

七十七銀行は西館洸希がここで降板。
二番手投手に渋谷祐太郎を起用する。
渋谷は石巻専修大出身の22歳。
179cm・82kgの右腕だ。
初見だけどなかなか素晴らしい本格派でした。
しっかり体重を軸足に乗せて、ぐいっと激しく前に出る。
右腕は身体の後ろ側に垂らして、ダイナミックにしっかり振り切る。
パワーとバネがあって、「これはいい!」という第一印象。
ただ変化球はほとんど投げていなかった。
今日の球速は速球が141〜47キロ。
変化球はスライダーが123〜28キロ。
他にチェンジアップがあったかな。

東芝は2番・山田の2球目に金子が二盗成功。二死2塁。
山田は三直で攻撃終了。

3回表。
七十七銀行は9番・根本が遊ゴロ。
1番・長嶋は内角スライダーで空振り三振。
2番・的場がカーブで空振り三振。三者凡退。

3回裏。
東芝は3番・齊藤がチェンジで空振り三振。
4番・下山は外角速球147キロで見逃し三振。
5番・松本が遊飛で三者凡退。

4回表。
七十七銀行は3番・長田が遊前安打。無死1塁。
4番・石井は三飛。一死1塁。
5番・深江が中前安打。一死1、2塁。
6番・河田は見逃し三振。二死1、2塁。
7番・宮崎が一ゴロで無得点。

4回裏。
東芝は6番・田中が右前安打。
少しライトの処理が乱れて、これが罠だった。
打者が一塁をオーバーランしてタッチアウト。
7番・光本は一邪飛。
8番・中村が遊飛で3アウト。
根本郁也が背走して好捕した。

5回表。
七十七銀行は8番・長谷川がライト線を破る二塁打。無死2塁。
9番・根本はバント。藤村哲之が一塁に悪送球をしてしまう。
二塁走者が生還してなお無死1塁。
<東芝 3−2 七十七銀行>
1番・長嶋は遊ゴロで二封のみ。一死1塁。
2番・的場が二ゴロ。二死2塁。
3番・長田は二飛で攻撃終了。

5回裏。
東芝は9番・長沢が四球。無死1塁。
長沢は次打者の初球に二盗成功。無死2塁、
1番・金子はバントで送る。一死3塁。
2番・山田が捕邪飛。二死3塁。
3番・齊藤は左飛で無得点。

6回表。
七十七銀行は4番・石井が左中間に運ぶ二塁打。無死2塁。
5番・深江は死球。無死1、2塁。
6番・河田がバントで送る。一死2、3塁。
7番・宮崎は中前タイムリー安打。一死1,3塁。
<七十七銀行 3−3 東芝>

東芝はここで藤村哲之が降板。
二番手投手に粂直輝を起用する。
粂は帝京大出身の23歳。
179cm・75kgの右サイドハンドだ。
今日の球速は速球が140〜46キロ。
ちょっと沈む、シュートする球筋もある。
低めにグーンと伸びてくる感じが良い。
変化球はスライダーが129〜36キロ。
変則派だし、プロを意識できる右腕ですね。

七十七銀行は代打・熱田光俊が死球。一死満塁。
9番・根本は一ゴロ併殺で攻撃終了!

6回裏。
七十七銀行はこの回から三番手投手に田邉樹大を起用する。
田邉は中央学院大出身の28歳。
175cm・81kgの左横手投げだ。
重心を沈めて投げるし、腕の角度も下に近い。
今日の球速は速球が130キロ強。
変化球はスライダーが114〜20キロ。
浮き上がりながら横に滑るスライダーが組み立ての軸。

東芝は4番・下山が四球。無死1塁。
5番・松本はバントで送る。一死2塁。
6番・田中が右直。タッチアップで二死3塁。

七十七銀行は田邉樹大が打者3人で降板。
四番手投手に森翔平を起用する。
森は國學院大出身の26歳。
184cm・84kgの右腕だ。
重心をあまり沈めず、上半身主導のアメリカンなフォーム。
真っ向から投げ下ろす、叩きつける本格派だ。
無理のないフォームだけど明らかに出力が高い。
ただ問題は制球と変化球の質。
今日の球速は速球が150〜53キロ。
変化球はスライダーが126,7キロ。

東芝は代打・石川桜太が四球。二死1、3塁。
8番・中村は死球。二死満塁。
9番・長沢がストレートの四球で押し出し。なお二死満塁。
<東芝 4−3 七十七銀行>

七十七銀行は森翔平が打者3人で交代。
五番手投手に大関竜登を起用する。
大関は白鴎大出身の25歳で、TDKからの補強。
184cm・85kgの右腕だ。
今日の球速は速球が143〜49キロ。
沈む球筋が多いけれど、カットかツーシームか分からない。
変化球はスライダーが122〜28キロ。
チェンジ、フォーク系が128〜33キロ。
カーブが109〜13キロ。
東芝は1番・金子が遊ゴロで攻撃終了。

7回表。
七十七銀行は1番・長嶋が遊ゴロ。
2番・的場は二ゴロ。
3番・長田が一ゴロで三者凡退。

7回裏。
東芝は2番・山田が遊ゴロ。
3番・齊藤は遊ゴロ。
4番・下山が速球を左中間に打ち込むソロ本塁打!
<東芝 5−3 七十七銀行>
5番・松本は速球で空振り三振。攻撃終了。

8回表。
七十七銀行は4番・石井が二ゴロ。
5番・深江は中前安打。一死1塁。
6番・河田が左前安打。一死1、2塁。
7番・宮崎は外角速球で空振り三振。二死1、2塁。
8番・中嶋が左直で無得点。

8回裏。
東芝は6番・田中が投ゴロ。
7番・石川は左前安打。一死1塁。
8番・中村がバントで送る。二死2塁。
9番・長沢は2−1からライトに2ラン本塁打。
<東芝 7−3 七十七銀行>
1番・金子が遊前安打。二死1塁。
2番・山田は一塁強襲安打。二死1、3塁。
3番・齊藤が左前タイムリー安打。二死1、2塁。
<東芝 8−3 七十七銀行>

七十七銀行は大関竜登がここで降板。
六番手投手に庭田恵地を起用する。
庭田は獨協大出身の22歳。
170cm・76kgの右腕だ。
今日の球速は速球が140〜42キロ。
変化球はチェンジ、縦スラ系が127〜35キロ。

東芝の4番・下山の2球目に庭田恵地の暴投が出る。二死2、3塁。
下山は投ゴロで攻撃終了。

9回表。
東芝はこの回から三番手投手に西村王雅を起用する。
西村は智辯学園高出身の19歳。
171cm・75kgの左スリークォーターだ。
腰をくの字に折って、横回旋でリリースまで持っていく。
L字型のトップからコンパクトに振り抜くフォーム。
叩くというよりは斜めに「引っ掛ける」スタイルだ。
今日の球速は速球が139〜43キロ。
高校の時よりはっきり球速が上がっていますね。
あと球筋が低い、浮かないところが強み。
変化球はカーブが110〜13キロ。
他にスライダー、チェンジ系があった。

七十七銀行は代打・越村周が左前安打。無死1塁。
1番・長嶋がカーブで空振り三振。一死1塁。
代打・赤平竜太は左飛。二死2塁。
3番・長田が右飛で3アウト。
最後は石川桜太がフェンス際ぎりぎりで好捕した。

ここで試合終了。
東芝が終盤にスコアを重ねて七十七銀行を突き放した。
七十七銀行は四死球で自滅したような展開でしたね。

安打    210 212 021 11 四 失
七十七銀行┃100|011|000┃3 2 0
東芝   ┃030|001|13X┃8 8 2
安打    030 100 15  10

東芝:藤村、○粂、西村
七十七銀行:西館、渋谷、●田邉、森、大関、庭田

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第94回都市対抗野球大会は大会3日目。
出場は32チームで、決勝戦は25日です。
16日も1回戦の3試合が組まれている。
第1試合は明治安田生命(東京都)と西部ガス(福岡市)の対戦だ。

明治安田生命(東京都)
1番 遊 中村迅   24歳 右左 183/86 補・NTT東日本
2番 二 新城拓   29歳 右左 170/73 中央大
3番 一 福岡高輝  25歳 右左 174/80 早稲田大
4番 左 森龍馬   28歳 右右 176/75 法政大
5番 中 永廣知紀  25歳 右右 173/85 法政大
7番 指 野村工   24歳 右右 175/84 補・鷺宮製作所
7番 右 泉澤涼太  30歳 右右 184/94 中央大
8番 捕 森川大樹  29歳 右右 168/78 法政大
9番 三 橘内俊治  23歳 右右 179/83 早稲田大
   投 高杉勝太郎 23歳 右右 178/79 東海大

西部ガス(福岡市)
1番 中 正木慎也  28歳 右左 185/75 関東学院大
2番 遊 小濱佑斗  21歳 右右 180/75 中部商業高
3番 三 井手隼斗  29歳 右左 174/75 同志社大
4番 指 安永元也  24歳 左左 172/83 日本文理大
5番 右 山田遼平  27歳 右右 182/85 補・JR九州
6番 左 永利拓也  29歳 右左 172/86 西日本短大付
7番 一 平野友都  24歳 右右 174/84 亜細亜大
8番 捕 金澤達弘  28歳 右右 170/77 龍谷高
9番 二 原田拓也  32歳 右左 177/75 亜細亜大
   投 村田健   29歳 右右 185/90 東京農業大


1回表。先攻は明治安田生命。
1番・中村が二前安打で出塁。無死1塁。
2番・新城は左前安打。無死1、2塁。
3番・福岡がバント成功。一死2、3塁。
4番・森は中飛。三塁走者のタッチアップは本塁で刺されて無得点。

西部ガスの先発は村田健。
右サイドハンドの本格派だ。
上半身を前に折り曲げて、起こす動きに連動してリリースまで持っていく。
腕は大回しせず「突き出す」感じで振る。
今日の球速は速球、シュートが138〜48キロ。
変化球はスライダーが126〜31キロ。
チェンジ、フォーク系が128〜37キロ。
カーブが110キロ強。

1回裏。後攻は西部ガス。
1番・正木が二ゴロ。
2番・小濱は左前安打。一死1塁。
3番・井手が二ゴロで二封のみ。二死1塁。
4番・安永は四球。二死1、2塁。
5番・山田遼が一飛で3アウト。

明治安田生命の先発は高杉勝太郎。右上手の技巧派だ。
重心移動が大きめで、腕は縦振り。
力感はないけれど、動きがしなやかでスムーズですね。
今日の球速は速球系が129〜45キロ。
ツーシーム、スプリット系の「沈む」球筋がある。
変化球はチェンジ、スライダーが119〜30キロ。
カーブが109〜18キロ。
縦変化を多めに使って「上下」で打者を揺さぶる。

2回表。
明治安田生命は5番・永廣がレフト線を破る二塁打。無死2塁。
6番・野村はスライダーで空振り三振。一死2塁。
7番・泉澤が内角速球で見逃し三振。二死2塁。
8番・森川は中前安打。二死1、3塁。
9番・橘内が外角スライダーで空振り三振。3アウト。

2回裏。
西武ガスは6番・永利が二ゴロ。
7番・平野は二直。
8番・金澤が三ゴロで三者凡退。

3回表。
明治安田生命は1番・中村が二ゴロ。
2番・新城は投ゴロ。
3番・福岡が左飛で三者凡退。

3回裏。
西部ガスは9番・原田が投ゴロ。
1番・正木は左飛。
2番・小濱が四球。二死1塁。
小濱は次打者の初球に二盗成功。二死2塁。
3番・井手は右直で3アウト。

4回表。
明治安田生命は4番・森が左飛。
5番・永廣はスライダーで空振り三振。
6番・野村がスライダーで空振り三振。三者凡退。

4回裏。
西部ガスは4番・安永が一ゴロ。
5番・山田遼が遊ゴロ。
6番・永利はスプリットで空振り三振。三者凡退。

5回表。
明治安田生命は7番・泉澤がスライダーで空振り三振。
8番・森川は速球で見逃し三振。
9番・橘内が外角スライダーで空振り三振。

5回裏。
西部ガスは7番・平野が左前安打。無死1塁。
8番・金澤がバント失敗の投飛。一死1塁。
9番・原田はスプリットで空振り三振。
平野が同時に二盗を決めて二死2塁。
1番・正木は外角速球で見逃し三振。3アウト。

6回表。
明治安田生命は1番・中村が一ゴロ。
平野友都のナイスプレーでした。
2番・新城はセーフティバントから三前安打。一死1塁。
3番・福岡が1−2から空振り三振。新城が同時に二盗を決めて二死2塁。
4番・森は右前安打。新城は二塁でストップとなり二死1、3塁。
5番・永廣が左飛で無得点!

6回裏。
西部ガスは2番・小濱が右直。
3番・井手はライト線を破る二塁打。一死2塁。
4番・安永が左越えのタイムリー二塁打。一死2塁。
<西部ガス 1−0 明治安田生命>

明治安田生命はここで高杉勝太郎が降板。
二番手投手に石毛力斗を起用する。
石毛は明治大出身の24歳。
176cm・77kgの左腕だ。
今日の球速は速球が140キロ前後。

西部ガスは5番・山田遼がフェンス際に届く左飛。
タッチアップで二死3塁。
6番・永利は死球。二死1、3塁。

明治安田生命は石毛力斗が打者二人で降板。
三番手投手に小玉和樹を起用する。
小玉は國學院大出身の26歳。
167cm・73kgの右腕だ。
今日の球速は速球が138〜44キロ。
変化球はフォークが130〜35キロ。
スライダーが119〜24キロ。

西部ガスは7番・平野の4球目に一塁走者がスタート。
捕手が一瞬間を取ると、三塁走者が本盗のスタートを切る。
森川大樹が冷静に転送し、挟殺で三塁走者を刺した。攻撃終了。

7回表。
西部ガスはこの柿から二番手投手に高椋俊平を起用する。
高椋は九州国際大出身の25歳。
173cm・78kgの右腕だ。
大柄ではないけど真っ向から投げ下ろす本格派。
今日の球速は速球が142〜45キロ。
変化球はスライダー、フォークが128〜32キロ。
カーブが110キロ弱。

明治安田生命は6番・高瀬が速球で空振り三振。
7番・泉澤も速球で空振り三振。
8番・森川は四球。二死1塁。
9番・橘内が中前安打。二死1、2塁。
1番・中村は肘に死球。二死満塁。
2番・新城が3球目に捕邪飛。
3アウトかと思ったが、捕手が打球を見失って届かない。
しかし新城は3−2から中飛。無得点。

7回裏。
西部ガスは7番・平野が速球で見逃し三振。
8番・金澤は右前安打。一死1塁。
9番・八木がバントで送る。二死2塁。
1番・正木は左前安打。
二塁走者が本塁に突入したもののタッチアウト。無得点。

8回表。
西部ガスはこの回から三番手投手に田中和正を起用する。
田中は久留米大出身の27歳。178cm・74kgの左腕だ。
今日の球速は速球系が131〜38キロ。
変化球はスライダーが120キロ台前半。

明治安田生命は3番・福岡が外角速球で見逃し三振。
4番・森は速球で空振り三振。
5番・永廣が左前安打。二死1塁。
代打・岸本朋也はレフトフェンス直撃の二塁打。二死2、3塁。

西部ガスは田中和正がここで降板。
四番手投手に林田夢大を起用する。
林田は津久見高出身の20歳。
173cm.74kgの右上手投げだ。
今日の球速は速球が145〜47キロ。
変化球はスライダーが130キロ台前半。
カーブが120キロ強。

明治安田生命は代打・伊藤智也が四球。二死満塁。
8番・森川はカーブで空振り三振。無得点。

西部ガスは2番・小濱がフォークで空振り三振。
3番・井手は左飛。
4番・樋口昇樹が二ゴロで三者凡退。

9回表。
西部ガスは五番手投手に内間敦也を起用する。
内間はコザ高出身の25歳で、沖縄電力からの補強。
172cm・86kgの右腕だ。
今日の球速は速球が144〜49キロ。
変化球はあまり投げてないけどフォーク、チェンジあたり。

明治安田生命は9番・橘内が二飛。
1番・中村は外角速球で空振り三振。
2番・新城が左越え二塁打。二死2塁。
3番・福岡は左中間を破る同点タイムリー三塁打。二死3塁。
<明治安田生命 1−1 西部ガス>
4番・森が死球。二死1、3塁。

西部ガスは内間敦也がここで降板。
六番手投手に岩崎皓也を起用する。
岩崎は九州共立大出身の27歳。
176m・80kgの左腕だ。
今日の球速は速球が140キロ台前半。
変化球はスライダーが127〜30キロ。
明治安田生命は5番・永廣が三ゴロで攻撃終了。

9回裏。
明治安田生命はこの回から四番手投手に中響介を起用する。
中は立教大出身の25歳。177cm・85kgの右腕だ。
今日の球速は速球が145〜51キロ。
変化球はカーブが120〜25キロ。
フォーク、チェンジ系が130キロ台後半。

西部ガスは5番・山田遼が低め速球で空振り三振。
6番・永利も速球で空振り三振。
7番・平野が中前安打。二死1塁。
平野は次打者の2球目に二盗成功。二死2塁。
8番・金澤は四球。二死1、2塁。
代打・山中雄士朗がライト前に強烈なライナー。
しかしこれは前進守備・伊藤智也の正面だった。

試合は10回表から今大会初のタイブレークに入る。
攻撃は継続打順だが、無死1、2塁からのスタートだ。

10回表。
西部ガスはこの回から七番手投手に大畑蓮を起用する。
大畑は明豊高出身の21歳。185cm・85kgの右腕だ。
今日の球速は速球が145〜49キロ。
変化球はスライダー、チェンジが132〜36キロ。

明治安田生命は代打・日置航が初球にバントで送れず。
しかし2球目は強打に切り替えて右前安打を放つ。無死満塁。
7番・伊藤がボテボテの二ゴロ。
西部ガスの内野は2アウトを取ろうと併殺を狙う。
カバーに入ったショートがボールをこぼして蹴ってしまった。
これで二者が生還し、なお無死1、3塁。
<明治安田生命 3−1 西部ガス>

明治安田生命は8番・森川の2球目に一塁走者がスタート。
少し遅れて三塁走者はスタートする。
西部ガスのバッテリーは冷静に三塁走者を挟殺。
ただし一塁走者が進塁して一死3塁。
森川は投ゴロ。二死3塁。
9番・橘内が遊ゴロで攻撃終了。

10回裏。
西部ガスは1番・正木がバント失敗の捕飛。一死1、2塁。
中響介の球威に押されてしまった。
2番・小濱は遊直。二死1、2塁。
3番・井手が三飛で無得点。試合終了。

3−1というスコアからは想像できないくらい、
色んなことが起こった「総力戦」でした。
明治安田生命が9回二死から追いつき、
西部ガスをタイブレークで突き放して2回戦進出を決めている。

安打     220 002 122 1 13 四 失
明治安田生命┃000|000|001|2┃3 4 0
西部ガス  ┃000|001|000|0┃1 4 1
安打     100 012 201 0 7

西部ガス:村田、高椋、田中、林田、内間、岩崎、●大畑
明治安田生命:高杉、石毛、小玉、○中

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第94回都市対抗野球大会は大会3日目。
出場は32チームで、決勝戦は25日です。
16日も1回戦の3試合が組まれている。
第1試合はJFE西日本(福山市・倉敷市)とスバル(太田市)の対戦だ。

JFE西日本(福山市・倉敷市)
1番 一 土井克也  22歳 右右 181/87 神奈川大
2番 右 上西嵐満  25歳 右左 178/78 日本体育大
3番 左 鳥井凌   26歳 右右 174/77 仙台大
4番 指 綿屋樹   25歳 右左 180/95 鹿児島実業高
5番 三 古田塁   28歳 右右 178/84 東海大
6番 二 新田旬希  23歳 右左 185/90 駒澤大
7番 捕 後藤将太  25歳 右右 179/81 帝京大
8番 遊 岡将吾   34歳 右左 177/82 駒澤大
9番 中 永山裕真  24歳 右左 171/66 青山学院大
   投 津山裕希  25歳 右右 172/77 中部学院大

SUBARU(太田市)
1番 左 藤原龍之介 23歳 右右 182/82 上武大
2番 遊 横瀬辰樹  23歳 右右 175/75 東京農業大
3番 三 森下智之  28歳 右左 175/75 明治大
4番 一 小玉佳吾  24歳 右右 182/85 東海大
5番 中 古川幸拓  27歳 右左 173/70 白鴎大
6番 右 龍昇之介  26歳 右左 175/75 白鴎大
7番 指 山田知輝  25歳 右左 184/92 東洋大
8番 捕 新出篤史  22歳 右右 181/88 専修大
9番 二 日置翔兼  32歳 右左 177/73 立正大
   投 阿部博光  26歳 左左 173/67 東洋大


1回表。先攻はJFE西日本。
1番・土井が三ゴロ。
2番・上西は遊ゴロ悪送球で出塁。一死1塁。
3番・鳥井が遊ゴロ併殺で3アウト。

スバルの先発は阿部博光。左の技巧派だ。
登録だと「67キロ」だけど、
確実にもっとあって、パワフルな感じもありますね。
膝を折るし、身体をねじって重心移動するから、
上半身の動きはちょっと窮屈に見える。
ただ肩周りの使い方がしなやかで、しっかり振り切れる。
テイクバックはコンパクトだけど、でもリリースがシャープ。
「打ち難さ」がある実戦型の投手だ。
今日の球速は速球系が132〜43キロ。
この速度帯で小さく沈むカット、ツーシームを使っていた。
そしてフォーシームも空振りを面白いように取れる。
2ストライクから「三振狙い」の速球を使っていた。
変化球はチェンジアップが123〜30キロ。
チェンジアップは特別に素晴らしい。
スライダーが121〜26キロ。
他にカーブがある。

1回裏。後攻はスバル。
1番・藤原が左前安打。無死1塁。
藤原は次打者の初球に二盗成功。無死2塁。
2番・横瀬は二ゴロ。一死3塁。
3番・森下が右中間フェンス直撃のタイムリー三塁打。一死3塁。
<SUBARU 1−0 JFE西日本>
4番・小玉はスライダーで空振り三振。二死3塁。
5番・古川が右飛で攻撃終了。

JFE西日本の先発は津山裕希。
右下手投げの技巧派だ。
股を広げるのでなく、膝を折って、
上半身を三塁側に傾けて「低さ」を作る。
横回旋から「振る」ことで勢いを作っている。
今日の球速は速球が122〜26キロ。
変化球はスライダー、シンカーが111〜16キロ。
カーブが95〜97キロ。

2回表。
JFE西日本は4番・綿屋が速球で空振り三振。
5番・古田は中前安打。一死1塁。
6番・新田が速球で見逃し三振。二死1塁。
7番・後藤は遊ゴロで3アウト。

2回裏。
スバルは6番・龍がスライダーで見逃し三振。
7番・山田は遊飛。
8番・新出が遊ゴロで三者凡退。

3回表。
JFE西日本は8番・岡が速球で空振り三振。
9番・永山は二ゴロ。
1番・土井が遊ゴロで三者凡退。

3回裏。
スバルは9番・日置が四球。無死1塁。
1番・藤原は二ゴロ併殺。二死無走者。
2番・横瀬が遊直で3アウト。

4回表。
JFE西日本は2番・上西が中前安打。無死1塁。
3番・鳥井はチェンジで空振り三振。一死1塁。
4番・綿屋が中直。二死1塁。
5番・古田の初球に上西が二盗成功。二死2塁。
古田は右飛で無得点。

4回裏。
スバルは3番・森下が一ゴロ。
4番・小玉は中飛。
5番・古川が投ゴロで三者凡退。

5回表。
JFE西日本は6番・新田が中飛。
7番・後藤は三飛。
8番・岡が二ゴロで三者凡退。

5回裏。
スバルは6番・龍が二ゴロ。
7番・山田は一ゴロ。
8番・新出が四球。二死1塁。
9番・日置は中飛で3アウト。
息詰まる投手戦が続いていく。

6回表。
JFE西日本は代打・三木大知が一ゴロ。
1番・土井は速球で空振り三振。
2番・上西が二ゴロで三者凡退。

6回裏。
JFE西日本はこの回から二番手投手に筒井恒匡を起用する。
筒井は日本体育大出身の23歳。
180cm・80kgの右上手投げだ。
今日の球速は速球が145〜49キロ。
変化球はフォーク、チェンジ系が131〜33キロ。
カット、スライダー系が130キロ台後半。
カーブが110キロ台前半。
球威は抜群だったけど、細かい制球力はない。
追い込んだあとの決め球も弱く、苦しい投球に。

スバルは1番・藤原がフォークで空振り三振。
2番・横瀬は四球。一死1塁。
3番・森下が右前安打。一死1、3塁。
4番・小玉は四球。一死満塁。
5番・古川が左犠飛。二死1、2塁。
<スバル 2−0 JFE西日本>

JFE西日本は筒井恒匡が降板。
三番手投手に尾田恭平を起用する。
尾田は大阪商業大出身の26歳。
168cm・69kgの左腕だ。
今日の球速は速球が134〜38キロ。
変化球はチェンジ、スライダーが121〜25キロ。
スバルは6番・龍がチェンジで空振り三振。攻撃終了。

7回表。
JFE西日本は代打・篠原翔太が右飛。
4番・綿屋がチェンジで空振り三振。
5番・古田は中直で三者凡退。

7回裏。
スバルは7番・山田が遊直。
8番・新出はチェンジで空振り三振。
9番・日置が右飛で三者凡退。

8回表。
JFE西日本は6番・新田が右飛。
7番・後藤は左飛。
どちらもフェンスぎりぎりの当たりだった。
8番・岡がツーシームで空振り三振。三者凡退。

8回裏。
JFE西日本はこの回から四番手投手に米田知弘を起用する。
米田は大阪大谷大出身の26歳で、シティライト岡山からの補強選手。
178cm・88kgの右スリークォーターだ。
腕の振りはコンパクトだけど、パワフルだし腰の回旋がシャープ。
今日の球速は速球が141〜49キロ。
変化球はスライダーが129〜33キロ。
速球以上に横スラが面白かった。

スバルは1番・藤原が左前安打。無死1塁。
2番・横瀬はバント成功。一死2塁。

JFE西日本はここで米田知弘が降板。
五番手投手に稲葉虎大を起用する。
稲葉は東海学園大出身の23歳で、シティライト岡山からの補強選手。
183cm・90kgの右腕で「プロ注」ですね。
Vの字のトップを作って、横回旋で突き出すように振ってくるフォーム。
動きは激しいけれど、ただ思ったよりは制球がいいし、まとまっていた。
今日の球速は速球が144〜52キロ。
速球は「スライド成分」が多めなのかな。
低い球筋でぐーっと伸びてくる感じがあった。
変化球はおそらく投げていない。

スバルは3番・森下が左飛。タッチアップで二死3塁。
4番・小玉は右飛で無得点。

9回表。
JFE西日本は9番・三木が一ゴロ。
1番・土井はチェンジで空振り三振。
2番・上西が二ゴロで三者凡退。

ここで試合終了。
阿部博光は被安打2、四死球0、奪三振8の完封勝利。
球数も107球と「効率」も抜群でした。

安打     010 100 000 2 四 失
JFE西日本┃000|000|000┃0 0 0
SUBARU┃100|001|00X┃2 4 1
安打     200 001 01  4

SUBARU:○阿部
JFE西日本:●津山、筒井、尾田、米田、稲葉

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第94回都市対抗野球大会は大会2日目。
出場は32チームで、決勝戦は25日です。
15日は1回戦の3試合が組まれている。
第2試合はホンダ熊本(大津町)と西濃運輸(大垣市)の対戦だ。

Honda熊本(大津町)
1番 右 山本卓弥  25歳 右左 183/86 亜細亜大
2番 左 中島準矢  26歳 右右 176/85 筑波大
3番 遊 稲垣翔太  30歳 右左 176/86 明豊高
4番 一 古寺宏輝  24歳 右右 177/80 関東学院大
5番 右 田場亮平  31歳 右右 176/78 補・沖縄電力
6番 二 石井元   30歳 右右 181/90 Honda鈴鹿
7番 中 宮川海斗  25歳 右左 180/82 上武大
8番 捕 蓑尾海斗  23歳 右右 174/83 明治大
9番 左 山本力也  26歳 右左 181/84 専修大
   投 片山雄貴  29歳 右右 178/78 Honda鈴鹿

西濃運輸(大垣市)
1番 左 松本桃太郎 28歳 右左 175/90 補・Honda鈴鹿
2番 遊 北野貴昭  28歳 右左 174/64 福岡大
3番 三 野大地  27歳 右右 174/90 久留米工大
4番 指 小中健蔵  22歳 右左 181/86 西南学院大
5番 中 原田大輔  28歳 左左 172/74 福岡大
6番 右 丹下大輝  24歳 右右 180/75 中部大
7番 捕 城野達哉  24歳 右左 179/84 中部大
8番 二 宮田蒼太  22歳 右左 170/70 國學院大
9番 一 福山大貴  28歳 右右 175/77 京都産業大
   投 戸田公星  35歳 右右 182/84 補・JR東海


1回表。先攻はホンダ熊本。
1番・山本卓が3球目をライトにソロ本塁打。
<ホンダ熊本 1−0 西濃運輸>
2番・中島は二ゴロ。
3番・稲垣が速球で空振り三振。
4番・古寺は遊飛で攻撃終了。

西濃運輸の先発は戸田公星。右上手の技巧派だ。
足を高く持ち上げて、腰はあまり沈めず、
上から叩きつけるタイプのフォームだ。
ただ腕の振りが前よりコンパクトになりましたね。
今日の球速は速球、カット、ツーシームが137〜43キロ。
変化球はフォーク、スライダーが131〜38キロ。
カーブが115〜17キロ。
「速球に近い速度で微妙に動く」変化球が素晴らしい。
制球力も高くて「ピッチトンネル」も活用できる。
社会人通算18年目というレジェンド格。
日田林工から高卒でJR北海道に入って、
そこからJR東海に移籍して7年目となる。

1回裏。後攻は西濃運輸。
1番・松本も2−2からライトポール際に大飛球。
「ビデオ検証」の確認を経て、ホームランとして認められた。
<西濃運輸 1−1 ホンダ熊本>
2番・北野が二ゴロ。
3番・野は二直。
4番・小中が左飛で攻撃終了。

ホンダ熊本の先発は片山雄貴。
右スリークォーターの技巧派だ。
上下動がほとんどなく、スーッと静かに前へ踏み出す。
腕を持ち上げてVの字に引いて、叩きつけるように振る。
今日の球速は速球が137〜45キロ。
変化球はスライダー、シンカーが127〜37キロ。
カーブが100キロ台後半。
立ち上がりはスライダー、シンカーで組み立てていた。
ただ回を経るごとに速球比率が増えていく。

2回表。
ホンダ熊本は5番・田場が右前安打。無死1塁。
6番・石井はバントで送る。一死2塁。
7番・宮川が右飛。二死2塁。
8番・蓑尾は中飛で3アウト。

2回裏。
西濃運輸は5番・原田が一ゴロ。
6番・丹下はチェンジで空振り三振。
7番・城野が一邪飛で三者凡退。

3回表。
ホンダ熊本は9番・山本力が遊飛。
1番・山本卓は四球。一死1塁。
2番・中島が遊ゴロ。二死2塁。
3番・稲垣は四球。二死1、2塁。
4番・古寺がフォークで見逃し三振。3アウト。

3回裏。
西濃運輸は8番・宮田が二ゴロ。
9番・福山は右飛。
1番・北野も右飛で三者凡退。

4回表。
ホンダ熊本は5番・田場が三ゴロ。
6番・石井が左飛。
7番・宮川は速球で見逃し三振。三者凡退。

4回裏。
西濃運輸は2番・北野が左飛。
3番・野は四球を選ぶ。一死1塁。
4番・小中がスライダーで空振り三振。二死1塁。
5番・原田は二ゴロで3アウト。

5回表。
ホンダ熊本は8番・蓑尾が中前安打。無死1塁。
9番・山本力がバント失敗。
打者が打球を蹴ってしまって走者は戻される。一死1塁。
1番・山本卓は左飛。二死1塁。
2番・中島が三ゴロ悪送球で生きる。
しかし蓑尾が一挙に本塁を突いてタッチアウトとなる。無得点。

5回裏。
西濃運輸は6番・丹下がシンカーで空振り三振。
7番・城野は速球で空振り三振。
8番・宮田が中飛で三者凡退。

6回表。
ホンダ熊本は3番・稲垣が一直。
4番・古寺は四球。一死1塁。
5番・田場がスライダーで見逃し三振。二死1塁。
6番・石井は中飛で3アウト。

6回裏。
西濃運輸は9番・福山が左前安打。無死1塁。
1番・松本は右飛。山本卓弥が前進して好捕した。一死1塁。
2番・北野が四球。一死1、2塁。
3番・野は遊飛。二死1、2塁。
4番・小中が右前安打。
福山が思い切って本塁を突いたものの、山本卓弥の返球でタッチアウト!

7回表。
ホンダ熊本は代打・和田裕生が右飛。
8番・蓑尾は左前安打。一死1塁。
9番・山本力がバントで送る。二死2塁。
1番・山本卓は二塁後方の凡飛球。
しかし二塁、ライト、センターがいずれも打球を見失う。
第1試合に続いて「昼間の東京ドーム」を感じる打球。
「右前タイムリー二塁打」となる。二死2塁。
<ホンダ熊本 2−1 西濃運輸>
2番・中島が三ゴロで攻撃終了。

7回裏。
西濃運輸は5番・原田が死球。無死1塁。
6番・丹下はバントで送る。一死2塁。
7番・城野の0−2から片山雄貴が暴投。一死3塁。
城野はフォークで空振り三振。二死3塁。
代打・修行恵大もフォークで空振り三振。3アウト!

8回表。
ホンダ熊本は3番・稲垣が二ゴロ。
4番・古寺は二飛。
5番・田場が遊ゴロで三者凡退。

8回裏。
西濃運輸は9番・福山が三ゴロ。
1番・松本は右前安打。一死1塁。
2番・北野がスライダーで空振り三振。二死1塁。
3番・野は中前安打。二死1、2塁。
4番・小中が右前タイムリー安打。
しかし小中が送球間に二塁を狙ってタッチアウト。攻撃終了。
<西濃運輸 2−2 ホンダ熊本>

9回表。
ホンダ熊本は6番・石井が右飛。
7番・和田は左前安打。一死1塁。

西濃運輸はここで戸田公星が降板。
二番手投手に辻井亮汰を起用する。
辻井は中京大出身の23歳。JR東海からの補強選手ですね。
181cm・90kgの右サイドハンドだ。
今日の球速は速球が138〜44キロ。
変化球はスライダーが123〜26キロ。

ホンダ熊本は和田が次打者の初球に二盗成功。一死2塁。
和田は3球目に完全に「盗んだ」三盗を決める。一死3塁。
しかし8番・蓑尾は三ゴロで和田が本塁タッチアウト。二死1塁。
9番・山本力が四球。二死1、2塁。
1番・山本卓は中前タイムリー安打!二死1、3塁。
<ホンダ熊本 3−2 西濃運輸>
2番・中島が四球。二死満塁。

西濃運輸は辻井亮汰がここで降板。
三番手投手に森岡大輔を起用する。
森岡は神戸学院大出身の24歳。
176cm・73kgの左腕だ。
今日の球速は速球が最速で137キロ。
変化球はスライダー、チェンジが124〜28キロ。

ホンダ熊本は3番・稲垣が押し出しの四球。なお二死満塁。
<ホンダ熊本 4−2 西濃運輸>
4番・古寺は右前タイムリー安打。二者が生還して二死1、2塁。
<ホンダ熊本 6−2 西濃運輸>
5番・田場も右前タイムリー安打。二死1、3塁。
<ホンダ熊本 7−2 西濃運輸>

西濃運輸は森岡大輔が1アウトも取れず降板。
四番手投手に庄司魁を起用する。
庄司は石巻専修大出身の23歳。
188cm・90kgの右腕だ。
真上からダイナミックに腕を振る本格派。
今日の球速は速球が139〜45キロ。
カット、スプリット系の球筋もある。

するとホンダ熊本は6番・石井がレフトに3ラン本塁打でトドメ!
<ホンダ熊本 10−2 西濃運輸>
代打・小泉徹平が二飛で攻撃終了。

9回裏。
ホンダ熊本は二番手投手に林健太を起用する。
林は沖データコンピュータ学院出身の29歳。
175m・77kgの左スリークォーターだ。
今大会は宮崎梅田学園から補強された。
今日の球速は速球が138〜41キロ。
変化球はスライダーが124〜27キロ。
横スラが特徴ですね。

西濃運輸は5番・原田が一ゴロ。
6番・渡邊豪が中前安打。一死1塁。
7番・城野はスライダーで空振り三振。二死1塁。
8番・大山はよく粘って四球。二死1、2塁。
9番・福山が一邪飛で3アウト。

ここで試合終了。
色んなことの起こった試合でしたが、
ホンダ熊本は9回表の猛攻で試合を決めました。

安打    110 010 205 10 四 失
ホンダ熊本┃100|000|108┃10 6 0
西濃運輸 ┃100|000|010┃2 4 1
安打    100 002 031 7

西濃運輸:戸田、●辻井、森岡、庄司
ホンダ熊本:○片山、林

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第94回都市対抗野球大会は大会2日目。
出場は32チームで、決勝戦は25日です。
15日は1回戦の3試合が組まれている。
第1試合はJR西日本(広島市)とパナソニック(門真市)の対戦だ。

JR西日本(広島市)
1番 中 大倉卓也    27歳 右左 175/74 関西学院大
2番 遊 野邊優汰    22歳 右左 174/74 明豊高
3番 三 土居拓海    21歳 右右 175/76 広島新庄高
4番 一 田村強     29歳 右右 181/77 大阪体育大
5番 指 植本亮太    22歳 右左 179/82 大阪体育大
6番 左 平井孝治    31歳 左左 180/82 補・三菱自倉敷オーシャンズ
7番 右 石嵜健人    32歳 右両 172/68 近大工学部
8番 二 櫻井涼     25歳 右右 172/78 三菱重工広島
9番 捕 安田圭吾    23歳 右右 174/70 和歌山大
   投 石黒佑弥    22歳 右右 178/75 星城高

パナソニック(門真市)
1番 左 植田勝至    27歳 右両 172/74 大阪商業大
2番 二 武田登生    24歳 右左 170/72 補・日本新薬
3番 指 山本ダンテ武蔵 23歳 右右 174/92 國學院大
4番 右 三宅浩史郎   25歳 右左 180/85 立命館大
5番 捕 久保田拓真   23歳 右右 183/98 関西大
6番 一 花本太紀    30歳 右右 176/75 補・大阪ガス
7番 三 松根優     28歳 右左 177/76 近畿大
8番 遊 永江大樹    24歳 右右 178/78 福岡大
9番 中 上田隼也    26歳 右右 173/80 亜細亜大
   投 與座健人    29歳 右右 175/76 関西国際大


1回表。先攻はJR西日本。
1番・大倉が二ゴロ。
2番・野邊は右前安打。一死1塁。
3番・土居が二前安打。一死1、2塁。
4番・田村は遊ゴロ併殺で3アウト。

パナソニックの先発は與座健人。
右スリークォーターの本格派だ。
膝を少し折り、上半身を三塁側に傾けて、
さらに一塁側にインステップするから横の角度がある。
リリースはほぼ「横」で、腕力でぐいっと持っていく力強さもある。
今日の球速は速球が141〜47キロ。
速球もスライドして外角に流れますね。
あと変化球も含めて制球力がかなり高い。
変化球はスライダーが128〜35キロ。
チェンジアップが123〜30キロ。
名前でピンとくる方がいるだろうけど、
與座海人(埼玉西武ライオンズ)の兄だ。
初回のピンチを切り抜けるとその後は調子に乗った。

1回裏。後攻パナソニック。
1番・植田が三ゴロ。
2番・竹田は速球で空振り三振。
3番・山本が中飛で三者凡退。

JR西日本の先発は石黒佑弥。
テイクバックがコンパクトで、突き出すように腕を振る。
上半身は立ち気味で、重心移動もそこまで大きくはない。
開きも抑えた、コンパクトな実戦的フォームですね。
ただリリースする瞬間の勢い、出力の強さがある。
今日の球速は速球が142〜48キロ。
変化球はスライダー、フォークが127〜36キロ。
カーブが105〜110キロ。
やはり制球が安定していて、あとボールの「質」もある。
高卒4年目なので、プロから声がかかる可能性はありますよね。

2回表。
JR西日本は5番・植本が右飛。
6番・平井は投ゴロ。
7番・石嵜が二ゴロで三者凡退。

2回裏。
パナソニックは4番・三宅が右飛。
5番・久保田は一塁線を破る二塁打。一死2塁。
6番・花本がフォークで空振り三振。二死2塁。
7番・松根は外角速球で空振り三振。3アウト。

3回表。
JR西日本は8番・櫻井が左前安打。
9番・安田はバントで送る。一死2塁。
1番・大倉が遊飛。二死2塁。
2番・野邊はスライダーで空振り三振。3アウト。

3回裏。
パナソニックは8番・永江が左前二塁打。無死2塁。
「昼間の東京ドーム」特有の打球を見失ったポテン安打だ。
9番・上田はバント失敗の捕邪飛。一死2塁。
1番・植田が三邪飛。二死2塁。
2番・武田も三邪飛で3アウト。

4回表。
JR西日本は3番・土居が左前安打。無死1塁。
4番・田村は中飛。一死1塁。
5番・植本が左飛。二死1塁。
6番・平井は中飛で3アウト。

4回裏。
パナソニックは3番・山本が3−2からレフトにソロ本塁打。
<パナソニック 1−0 JR西日本>
4番・三宅はフォークで空振り三振。
5番・久保田が中飛。
6番・花本は二ゴロで攻撃終了。

5回表。
JR西日本は7番・石嵜が二前安打。無死1塁。
8番・櫻井はバントで送る。一死2塁。
9番・安田が中飛。タッチアップで二死3塁。
1番・大倉は一ゴロで3アウト。

5回裏。
パナソニックは7番・松根が遊ゴロ。
8番・永江はスライダーで空振り三振。
9番・上田が外角速球148キロで見逃し三振。三者凡退。

6回表。
JR西日本は2番・野邊が遊ゴロ。
3番・土居は一ゴロ。
4番・田村が速球で空振り三振。三者凡退。

6回裏。
パナソニックは1番・植田が速球で見逃し三振。
2番・武田は右飛。
3番・山本が四球。二死1塁。
4番・三宅も四球。二死1、2塁。
5番・久保田が左前タイムリー安打。
打者が送球間に進塁して二死2、3塁。
<パナソニック 2−0 JR西日本>
6番・花本は一飛で攻撃終了。

7回表。
JR西日本は5番・植本が四球。無死1塁。
代打・蔵枡孝宏が速球で空振り三振。一死1塁。
7番・石嵜は中飛。二死1塁。
8番・櫻井が外角速球で見逃し三振。3アウト。

7回裏。
パナソニックは7番・松根が二ゴロ。
8番・永江は遊ゴロ。
9番・上田が右飛で三者凡退。

8回表。
JR西日本は代打・春原直登が一ゴロ。
1番・大倉は二ゴロ。
2番・野邊が投ゴロで三者凡退。

8回裏。
パナソニックは1番・植田が右前安打……。
と思ったら果敢に二塁を突いて二塁打にする。無死2塁。
2番・武田がバント。二塁走者がスタート切れず失敗……。
と思ったら植田は一塁送球の間に三塁へ進塁する。一死3塁。

JR西日本は石黒佑弥がここで降板。
二番手投手に岡田海希人を起用する。
岡田は桜美林大出身の22歳で、
三菱自動車倉敷オーシャンズからの補強。
172cm・79kgの右サイドハンドだ。
三塁側へのインステップで、フォームに威圧感がありますね。
今日の球速は速球が141〜43キロ。

パナソニックは3番・山本が中前タイムリー安打。一死1塁。
前進守備が裏目に出る当たりだった。
<パナソニック 3−0 JR西日本>

JR西日本は岡田海希人が打者一人で降板。
三番手投手に花村凌を起用する。
花村は大阪商業代出身の23歳。
170cm・60kgの左腕だ。
今日の球速は速球が140キロ前後。
変化球はツーシーム、スプリット系が130〜33キロ。
スライダーが110キロ台中盤。

パナソニックは3番・山本が次打者の初球に二盗成功。一死2塁。
4番・三宅がスプリットで空振り三振。二死2塁。
5番・久保田は速球で空振り三振。攻撃終了。

9回表。
JR西日本は3番・土居が三ゴロ。
4番・田村は遊飛。
5番・植本が中前安打。二死1塁。
6番・蔵枡は三飛で3アウト。試合終了。

與座健人がJR西日本打線を被安打6、四死球1で完封。
パナソニックが守備、走塁と高質な野球を見せて1回戦を突破している。

安打     201 110 001 6 四 失
JR西日本 ┃000|000|000┃0 1 0
パナソニック┃000|101|01X┃3 2 0
安打     011 101 02  6

パナソニック:◯與座
JR西日本;●石黒、岡田海、花村

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第94回都市対抗野球大会が本日開幕した。
初日はいわゆる「フライデーナイトゲーム」の1試合開催。
前回大会王者で推薦出場のENEOSが登場する。
相手はバイタルネット(新潟市)だ。

バイタルネット(新潟市)
1番 中 吉浦大樹  27歳 左左 176/65 名城大
2番 右 福本勁信  26歳 左左 175/73 補・ロキテクノ富山
3番 遊 津田将治  24歳 右右 173/75 白鴎大
4番 捕 梅田裕斗  25歳 右右 176/82 城西国際大
5番 左 嘉瀬建   25歳 右左 180/85 富士大
6番 一 大橋駿平  25歳 右右 180/85 上武大
7番 指 大野凌   26歳 右右 178/78 補・伏木海陸運送
8番 三 宮内竜志  23歳 右右 170/73 国際武道大
9番 二 河野圭介  28歳 右右 171/68 横浜商科大
   投 江村伊吹  25歳 左左 177/80 大東文化大

ENEOS(横浜市)
1番 左 瀧澤虎太朗 24歳 右左 180/79 早稲田大
2番 三 川口凌   27歳 右左 168/72 法政大
3番 一 丸山壮史  24歳 右左 179/85 早稲田大
4番 指 山錬   29歳 右左 176/78 慶應義塾大
5番 右 度会隆輝  20歳 右左 183/83 横浜高
6番 二 小豆澤誠  28歳 右左 170/70 上武大
7番 捕 柏木秀文  33歳 右右 178/84 城西国際大
8番 中 村上貴哉  26歳 右右 173/78 明治大
9番 遊 瀬戸西純  24歳 右左 177/77 慶應義塾大
   投 柏原史陽  30歳 右右 175/80 同志社大


1回表。先攻はバイタルネット。
1番・吉浦が二ゴロ。
2番・福本は148キロの速球で空振り三振。
3番・津田が147キロの速球で空振り三振。三者凡退。

ENEOSの先発は柏原史陽。右上手の本格派だ。
社会人の中ではベテランで、抑えかな?と思ったら初戦の先発だった。
テイクバックがコンパクトで、基本的には「抑えた」フォーム。
ただ上半身をしっかり叩きつつ、ぐいっと乗り出す躍動感もある。
力感はあまりないけど軽快&リズミカルですね。
今日の球速は速球が138〜48キロ。
変化球はカット、フォークが133〜36キロ。
スライダー、チェンジが121〜25キロ。
制球も悪くなかったのだけど、2回に少し崩れる。

1回裏。後攻はENEOS。
1番・滝澤が三ゴロ。
2番・川口は外角速球148キロで見逃し三振。
3番・丸山が遊ゴロで三者凡退。

バイタルネットの先発は江村伊吹。
左スリークォーターの本格派だ。
左腕にしては珍しく、三塁側にアウトステップしますね。
踏み幅はやや狭めだけど、
軸足を着地させる瞬間に左肩から重心がぐいっと前に出る。
腕は無理に畳まず、大きめの回旋で振り切る感じだ。
今日の球速は速球が138〜50キロ。
変化球はスライダーが121〜31キロ。
2年前に見たときからスライダーは素晴らしかった。
ただ初回に150キロ出したのはびっくりしましたね、
初回の投球は鮮烈だったけど
2回以降は球筋が散って、球速も抑え目になる。
それでも相手はENEOSですし、インパクトを感じました。

2回表。
バイタルネットは4番・梅田が二飛。
5番・嘉瀬は右前安打。一死1塁。
6番・大橋が左前安打。一死1、2塁。
7番・大野も左前安打。一死満塁。
8番・宮内が右前タイムリー安打。なお一死1、2塁。
<バイタルネット 2−0 ENEOS>
バイタルネットが4連打で2点を先制する。
9番・河野はセーフティ気味のバント。二死2、3塁。
1番・吉浦が遊直で攻撃終了。

2回裏。
ENEOSは4番・山が四球。無死1塁。
5番・度会はスライダーで空振り三振。一死1塁。
6番・小豆澤が四球。一死1、2塁。
7番・柏木は死球。一死満塁。
8番・村上が中犠飛。タッチアップで二死1、3塁。
<バイタルネット 2−1 ENEOS>
9番・瀬戸西は四球。二死満塁。
1番・滝澤は3−2から押し出しの四球を選ぶ。なお二死満塁。
<ENEOS 2−2 バイタルネット>
2番・川口が二ゴロで攻撃終了。
江村伊吹も2回に4四死球と崩れてしまう。

3回表。
バイタルネットは2番・福本が中前安打。無死1塁。
3番・津田はバントで送る。一死2塁。
4番・梅田が三ゴロ。二死2塁。
5番・嘉瀬は速球で空振り三振。3アウト。

3回裏。
ENEOSは3番・丸山が右前安打。無死1塁。
4番・山は速球で空振り三振。一死1塁。
5番・度会がスライダーで空振り三振。二死1塁。
6番・小豆澤は左飛で3アウト。

4回表。
バイタルネットは6番・大橋が四球で出塁。無死1塁。
6番・大野は3−2からフォークで空振り三振。
そのまま大橋の二盗も刺されて二死無走者。
7番・宮内が遊ゴロ。瀬戸西純のファイプレーだった。

4回裏。
バイタルネットはこの回から二番手投手に西納淳史を起用する。
西納は伏木海陸運送から補強された32歳。
三菱重工名古屋時代も含めて、これが「7社目」という変則派。
178cm・75kgの右サイドハンドだ。
足をぐいっと一塁側にアウトステップさせる。
腕をちょっと脱力させて肘を下げて、横回旋で振り切る。
力感がない割には速いし、ボールが動きますね。
今日の球速は速球、カットが130〜40キロ。
変化球はスライダーが119〜27キロ。
チェンジが110キロ台中盤。

ENEOSは7番・柏木が遊直。
8番・村上は二飛。
9番・瀬戸西が四球。二死1塁。
1番・滝澤は左飛で3アウト。

5回表。
ENEOSはこの回から二番手投手に加藤三範を起用する。
加藤は筑波大から入社して3年目の24歳。
182cm・90kgの左腕だ。
今日の球速は速球が139〜45キロ。
変化球はカーブ、チェンジが109〜24キロ。

バイタルネットは9番・河野が遊ゴロ。
1番・吉浦は遊飛。
2番・福本が左飛で三者凡退。

5回裏。
ENEOSは2番・川口がライト線を破る二塁打。無死2塁。
3番・丸山は一直。一死2塁。
4番・山が四球。一死1、2塁。
5番・度会は詰まり気味だったが右前安打。一死満塁。
6番・小豆澤が右犠直。二死1、2塁。
<ENEOS 3−2 バイタルネット>
7番・柏木は一邪飛で攻撃終了。

6回表。
バイタルネットは3番・津田が三ゴロ。
4番・梅田はレフト線を破る二塁打。一死2塁。
5番・嘉瀬が右中間を破るタイムリー二塁打。一死2塁。
<バイタルネット 3−3 ENEOS>
6番・大橋は捕飛。二死2塁。
7番・大野が速球で見逃し三振。攻撃終了。
バイタルネットは勝ち越されてすぐ追いついたのだが……。

6回裏。
ENEOSは8番・村上が右飛。
9番・瀬戸西はライト線に運ぶ二塁打。一死2塁。
1番・滝澤がレフト線を破るタイムリー二塁打。一死2塁。
<ENEOS 4−3 バイタルネット>
2番・川口は中前タイムリー安打。一死1塁。
<ENEOS 5−3 バイタルネット>
3番・丸山が右前安打。一死1、2塁。

バイタルネットはここで西納敦史が降板。
三番手投手に松田賢大を起用する。
松田は日大鶴ヶ丘高出身の21歳。
177cm・74kgの左腕だ。
今日の球速は速球が137〜46キロ。
ツーシーム系の沈む球筋も投げていた。
変化球はカーブ、スライダーが115〜23キロ。
高卒4年目と若く、球も速かったのだけど……。

ENEOSは4番・山が中前安打。一死満塁。
5番・度会が遊ゴロ。
一塁走者は二封されたが、三塁走者が生還する。二死1、3塁。
上手く流す「チームバッティング」でした。
<ENEOS 6−3 バイタルネット>
6番・小豆澤が3ラン本塁打を左中間スタンドに打ち込む!
<ENEOS 9−3 バイタルネット>
7番・柏木は左前安打。二死1塁。
8番・村上が外角速球で見逃し三振。攻撃終了。

7回表。
バイタルネットは8番・宮内が二前安打。無死1塁。
9番・河野は遊飛。一死1塁。
1番・吉浦が速球で空振り三振。二死1塁。
2番・福本は二ゴロで3アウト。

7回裏。
ENEOSは9番・瀬戸西が中飛。
1番・滝澤は右前安打。一死1塁。
2番・川口がセーフティ気味のバント。二死2塁。

バイタルネットは松田賢大がここで降板。
四番手投手に永島一樹を起用する。
永島は上武大出身の25歳。182cm・82kgの右腕だ。
膝に土が付くくらい重心を沈める昭和スタイル。
腕振りは「うねる」感じがあって、なおかつ鋭い。
今日の球速は速球が144〜47キロ。
変化球はフォークが135〜37キロ。
ENEOSは3番・丸山が一ゴロで3アウト。

8回表。
バイタルネットは3番・津田が右前安打。無死1塁。
4番・梅田は145キロの速球で空振り三振。一死1塁。
5番・嘉瀬が左飛。二死1塁。
6番・大橋はバックスクリーン際の大飛球。
これを村上貴哉が背走して好捕して3アウト。

8回裏。
ENEOSは4番・山が遊ゴロ。
5番・度会は二ゴロ。
6番・小豆澤が右中間を破る二塁打。二死2塁。
7番・柏木は左越えのタイムリー二塁打。二死2塁。
<ENEOS 10−3 バイタルネット>
8番・村上が中飛。吉浦大樹が右中間の難しい当たりを好捕した。

9回表。
ENEOSはこの回から三番手投手に関根智輝を起用する。
関根は慶応大から入社して3年目の24歳。
183cm・87kgの右腕だ。
今日の球速は速球、カットが147〜51キロ。
変化球はフォークが138,9キロ。
今大会は彼がクローザーなんですね。

バイタルネットは7番・大野が速球で空振り三振。
8番・宮内が二飛。
代打・浪川広之は151キロのカットで空振り三振。
三者凡退&試合終了。

終わってみればENEOSが10得点で快勝。
6回の6得点、小豆澤誠の3ランが効きました。

安打    041 002 110 9 四 失
バイタル ┃020|001|000┃3 1 0
ENEOS┃020|016|01X┃10 7 0
安打    001 027 12  13

ENEOS:柏原、◯加藤、関根
バイタル:江村、●西納、松田、永島

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本日の「昼の部」は高崎まで北上してプレミアを見る。
高円宮杯JFA U−18 プレミアリーグEASTは折返しの第11節。
前橋育英と青森山田による高体連のトップ校対決があった。
11時開始だったので、18時開始の国立にも間に合う。
最初の段階からこの試合は予定に入れていた。

両校ともインターハイ出場を既に決めている。
前橋育英は4勝3分け3敗で中位グループ。
GK雨野颯真はU−17アジアカップの優勝メンバーだった。
青森山田は黒田剛・前監督が昨年で退任。
1981年生まれの正木昌宣氏が監督を引き継いでいる。
強さは不変でここまで7勝2分け1敗の首位だ。

前橋育英高校
GK  1 雨野颯真  06.01.15 185/79 FC杉野JY
DF  5 青木蓮人  06.08.16 178/68 前橋FC
    4 熊谷康正  05.06.08 188/80 クマガヤSC
    3 山田佳   06.07.06 180/70 前橋FC
    6 立木堯斗  06.09.08 178/68 前橋FC
MF  7 石井陽   06.08.09 158/63 前橋FC
   30 篠遥斗  05.07.25 170/62 クマガヤSC
   35 平林尊琉  07.05.16 170/61 JFAアカデミー福島U-15WEST
   14 山勇誠  05.05.02 178/70 クラブ与野
FW 15 佐藤耕太  06.10.09 181/74 浦和JY
   27 オノノジュ慶吏
           06.05.25 176/76 FC東京U-15むさし

−−−−オノノジュ−−−佐藤−−−−
−−−山−−−−−−平林−−−
−−−−−篠崎−−石井−−−−−
−立木−−山田−−熊谷−−青木−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−雨野−−−−−−−

青森山田高校
GK  1 鈴木将永  06.01.01 188/83 青森山田中
DF  2 小林拓斗  05.05.23 173/73 青森山田中
    5 小泉佳絃  05.04.19 190/77 ウインズFC U-15
    4 山本虎   06.01.22 183/78 青森山田中
    6 菅澤凱   05.05.16 178/69 ガンバ大阪JY
MF  7 谷川勇獅  06.06.16 173/68 ウインズFC U-15
   10 芝田玲   05.12.23 170/67 青森山田中
   14 杉本英誉  05.05.20 171/68 F.C.フェルボール愛知
    8 川原良介  05.08.30 171/68 クマガヤFC
FW 11 米谷壮史  05.06.20 171/68 青森山田中
   13 福島健太  05.04.29 171/65 RIP ACE SC

−−−−福島−−−−米谷−−−−
−−川原−−−−−−−−杉本−−
−−−−−芝田−−谷川−−−−−
−菅澤−−山本−−小泉−−小林−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−鈴木−−−−−−−


前橋育英は山田佳と立木堯斗が左利き。
青森山田は杉本英誉が左利き。
青森山田はボランチが前後関係で、芝田玲が前&谷川勇獅が後ろですね。
2トップも福島健太が完全にセカンドトップだ。
米谷壮史はプレミアEASTの得点ランキング1位だ。
前橋育英の遅攻に対しては芝田玲、福島健太が1対1で相手ボランチを見る。
なので守備は[4−1−4−1]にもなっていた。

3分、青森山田はGK鈴木将永が前線にロングキック。
米谷壮史が左中間でヘッドを競り、福島健太がセカンドを裏のスペースにつなぐ。
川原良介はゴール左に抜け出して、1対1から右足シュート。
決定的だったがGK雨野颯真にストップされた。

6分、青森山田は鈴木将永が自陣からのFKを右サイドに送る。
エリア内への浮き球を予想していた相手DFがスペースを空けていた。
杉本英誉が抜け出して、左足の浮き球でゴール前に折り返す。
芝田玲はニアに飛び込んでヘッドを狙った。
芝田のヘッドは合わなかったがボールは抜けて枠内。
最後はGK雨野颯真がパンチで逃れた。

15分、前橋育英は佐藤耕太が左サイドでキープして、ボールを後ろに下げる。
山勇誠は1タッチで縦のスペースに良いパスを送る。
石井陽がエリア左で切り返して、右足の浮き球で折り返す。
ニアの上隅を捉えたものの、GK鈴木将永にストップされた。

16分、前橋育英は左CKを篠遥斗が右足で入れる。
山田佳がニアでヘッドに競り勝つ。
中央で混戦になり、熊谷康正は右足シュートを放つ。
ここはCB山本虎がヘッドで枠内ブロック。
さらに佐藤耕太がヘッドで突くもGKに弾き出された。

17分、前橋育英は右CKからの波状攻撃。
山田佳が右大外から左足の浮き球で折り返す。
クロスは激しく曲がって沈んでファーに届く。
立木堯斗のシュートはいい当たりではなかったが、
上手くGKの間を外してゴールイン。
<前橋育英高 1−0 青森山田高>

前橋育英はまず一人ひとりの能力が高い。
石井陽、篠遥斗の両ボランチは気が利いて構成力が高い。
二人とも縦に当てる、内側のスペースに入っていくタイプですね。
山勇誠は「育英の14番」だけあり、スキルが高くてアイディアもある。
平林尊琉は追加登録の1年生だけど、左右の重心移動がスムーズ。
相手をいなす、剥がす部分が素晴らしかった。
2トップはどちらも2年生。
オノノジュ慶吏はパワーとスピードが分かりやすくある。
ボールを追う、DFと競るといった仕事で効いていた。
守備陣も前半は相手のクロスに対して
GK雨野颯真、熊谷康正を中心にミスなく対応していた。

34分、青森山田は自陣のボール奪取からカウンター。
福島健太が右に開いて、そのまま前線に走り込む。
杉本英誉はそのまま福島にリターンパスを送る。
福島はエリア右から2タッチで中に折り返す。
米谷壮史がゴール正面からシュート。
決定的だったものの相手DFに弾かれる。
さらに芝谷玲がこぼれからシュートを放つもやはりDFがブロック。

46分、前橋育英はゴールキックが前線に入る。
山勇は左サイドでヘッドに競り勝つ。
オノノジュ慶吏がセカンドからゴール左に運んでシュートを放つ。
オノノジュのシュートは相手DFがブロック。
ゴール左でセカンドを収めた山のシュートも決定的だったが、
これはGK鈴木将永にストップされた。

前半アディショナルタイムの提示は3分。
前橋育英が1−0とリードして前半45分を折り返す。
試合は後半。

46分、青森山田は福島健太→津島巧。
53分、前橋育英はオノノジュ慶吏→黒沢佑晟。

59分、前橋育英は立木堯斗が左サイドから縦に当てる。
平林尊琉は左足のアウトで外のスペースに落とす。
篠崎遥斗は縦に抜けて左から中にカットインして裏へ小さく落とす。
佐藤耕太がゴール左から中に折り返すも味方には合わなかった。

62分、青森山田は杉本英誉が自陣から右サイドを突破。
パワフルなドリブルでDF2枚を剥がして、エリア右から折り返す。
2トップがニア、中央に走り込んで、杉本はマイナス気味の右足クロスを送った。
芝田玲がファーに走り込んでフリーで左足ボレーを放つ。
かなり決定的だったものの、DFに弾かれて枠上。

62分、青森山田は右CKからショートコーナーを選択。
山本虎は右足で折り返す。
津島巧がファーからヘッドを合わせたもののバーに弾かれた。

64分、青森山田は谷川勇獅に警告。
66分、青森山田は谷川勇獅→後藤礼智。

67分、青森山田は自陣から芝田玲が高速スルーパス。
津島巧が一気にスペースへ抜け出して、エリア右からシュートを放つ。
これも決定的だったがGK雨野颯真にストップされた。

68分、青森山田は右CKを芝田玲が右足で入れる。
小泉佳弦が中央からヘッドを擦らす。
これがファーサイドのギリギリに収まった。
<青森山田高 1−1 前橋育英高>

69分、前橋育英は石井陽が右サイドから持ち上がってスルーパス。
青木蓮人がエリア右まで切れ込んで折り返す。
青森山田DFのクリアはバーに当たって真下に落ちる。
こぼれ球から石井陽、山勇誠が相次いで強烈なシュートを放った。
しかしいずれも相手DFの枠内ブロックに弾かれる。

70分、前橋育英は山勇誠→鈴木蓮大。

77分、青森山田は小林拓斗の右クロスからFWが競ってエリア内混戦。
相手の弾いたボールを杉本英誉が収めて右足で折り返す。
前橋育英はDFの跳ぶタイミングが早すぎて触れない。
最後は川原良介がファーからヘッドを押し込んだ。
<青森山田高 2−1 前橋育英高>

78分、青森山田は杉本英誉→別府育真。

82分、前橋育英は熊谷康正→竹ノ谷優駕。
前橋育英の最終布陣がこう↓
−−−−平林−−−−佐藤−−−−
−−−鈴木−−−−−−黒沢−−−
−−−−−篠崎−−石井−−−−−
−立木−−山田−-竹ノ谷-−青木−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−雨野−−−−−−−


85分、前橋育英は石井陽がエリア右に浮き球のパス。
鈴木蓮大がゴール右からシュートを放つ。
かなり決定的だったが青森山田DFは枠内ブロック。
青木蓮人もこぼれ球に詰めて斜めからシュートを放つ。
これはGK鈴木将永がブロック。

88分、青森山田は山本虎→関口豪。米谷壮史→小沼蒼珠。
青森山田の最終布陣がこう↓
−−−−−−−津島−−−−−−−
−−−川原−−−−−−別府−−−
−小沼−−芝田−−後藤−−小林−
−−−小泉−−関口−−菅澤−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−鈴木−−−−−−−


89分、前橋育英は平林尊琉が警告。

アディショナルタイムの提示は3分。
青森山田が最後は5バックにして3−2で逃げ切った。

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今日は御殿場の時之栖グラウンドまで足を運んだ。
プレミア、プリンス関東は「これ」というカードがなかった。
プリンス東海を調べたらちょうどいいカードがある。
JFAアカデミー福島と清水エスパルスユースの対戦です。
どちらも昨年まで「プレミア」にいたチーム。
あと御殿場なら半分は関東みたいな場所だから、行くのが割合に楽。
時之栖グラウンドなら御殿場駅、三島駅からシャトルバスもある。

アカデミーは現高3世代で静岡での活動を終える。
だから選手全員が3年生です。
ただ今季はここまで7勝1分けの首位と好調だ。
清水は4勝1分け3敗の5位とやや苦しんでいる。
でも1位がアカデミー、2位は静岡学園のBチームなので、
「プレミア参入戦出場」という意味ではそこまで悲観しなくていい。
ちなみに矢田龍之介は先日までU−17アジア杯で頑張っていた。

JFAアカデミー福島U−18
GK  1 和泉空良  3年 176/68 JFAアカデミー福島U-15
DF 15 塚田喜大  3年 165/62 JFAアカデミー福島U-15
    4 長尾ジョシュア文典
           3年 178/66 JFAアカデミー福島U-15
    3 阿部琉星  3年 170/66 JFAアカデミー福島U-15
    2 林晃希   3年 177/61 FC KAJITSU U-15
MF  8 山崎太湧  3年 169/65 JFAアカデミー福島U-15
    6 石田然   3年 174/63 JFAアカデミー福島U-15
   10 花城琳斗  3年 170/72 JFAアカデミー福島U-15
FW 16 田丸太陽  3年 173/62 FC KAJITSU U-15
    5 吉田喬   3年 185/74 JFAアカデミー福島U-15
    7 植田陸   3年 175/61 JFAアカデミー福島U-15

−−植田−−−吉田−−−田丸−−
−−−−−−−花城−−−−−−−
−−−−−石田−−山崎−−−−−
−林−−-阿部−−-長尾−−塚田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−和泉−−−−−−−

清水エスパルスユース
GK 21 大石息楓  1年 181/76 清水JY
DF  2 岩海駕  3年 172/64 清水JY
    3 岩本昇悟  3年 171/65 清水JY
   28 岩尾健琉  1年 176/64 清水JY
    6 有村柊人  3年 171/65 清水JY
MF 14 西原源樹  2年 178/67 清水JY
   10 矢田龍之介 2年 172/67 1FC川越水上公園
    5 太田成美  3年 171/64 清水JY
   13 小竹知恩  2年 180/75 プログレッソ佐野FC
FW 11 田中侍賢  3年 176/68 清水JY
    7 重戸成   3年 173/63 清水JY

−−−−重戸−−−−田中−−−−
−−小竹−−−−−−−−西原−−
−−−−−太田−−矢田−−−−−
−有村−−岩尾−−岩本−−岩−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−大石−−−−−−−


布陣はアカデミーが[4−3−3]で、
両ウイングが攻守でかなり高く張り出してくる。
阿部琉星、田丸太陽が左利きでしたね。
清水は田中侍賢が左利き。

2分、アカデミーは吉田喬がロングボールに反応してフリーラン。
右中間のスペースへDFと並走し、CB岩尾健琉が対応する。
岩尾がエリア内でたまらず引っ張って、判定はファウル&PK。

2分、清水は岩尾健琉が警告。

3分、アカデミーは花城琳斗がPKを決めた。
<JFAアカデミー福島U−18 1−0 清水エスパルスユース>

吉田喬は昨年までCBだったらしいけど、
もう「ザ・センターFW」という雰囲気でした。
長身でコンタクトが強くて、DFを背負った状態でボールが収まる。
スピードもあって、スペースへのスプリントで怖さを出せる。
この場面はそんな強みが分かりやすく出た。
花城琳斗は色んな場所に顔を出して「ギャップ」で受けるリンクマン。
両足のコントロール、キックが自在で、単純にレベルが高かった。

あとこの場面の起点を見られていなかったのだけど,
CBでキャプテンの長尾ジョシュア文典はプレイメイカーとして能力が高い。
ハーフスペース、外につけるフィードが良いですね。
キックの質もそうだけど「見えている」ところが好印象だった。
大型ではないけど、球際で粘って奪う能力も高い。
多分ボランチも問題なくできるのではないでしょうか?

7分、清水は西原源樹が右から中に流し込む。
矢田龍之介、太田成美とアタッキングサードで順目に動かす。
重戸成はファーからシュートを放ったものの枠上。

16分、清水は岩海駕が右サイドから浮き球で折り返す。
西原源樹が正面からフリーでヘッドを合わせたものの枠上、

この後は試合の流れが清水に移る。
攻守とも前に人をかけて、主導権を握っていた。
中盤は4人中3人が2年生だけど、それぞれ能力が高い。
矢田龍之介はプレスを苦にせずボールを受けて、
相手にとって嫌なところへつけられる。
去年のプレミアで見たときより「怖さ」が出ていた。
小竹知恩はスピードやパワー、跳躍力がスペシャルだけど、
彼も動き出しや「持った後の質」が上がっている。
西原源樹は攻守で圧倒的なスピードを見せていた。
ボールを狩るとか、サイドで上下動をするみたいな部分がいい。
しかし前半は決めきれずにアカデミーが1−0とリードして前半終了。

試合は後半。

48分、アカデミーは吉田喬が左サイドのスペースに配球。
植田陸が大外のスペースに抜け出して左足で折り返す。
吉田がスルーして、花城琳斗が合わせる。
かなり決定的だったが、GK大石息楓はよくブロック。

58分、清水のショートカウンター。
西原源樹が右中間で相手CBからボールを引っ掛ける。
西原はエリア右に抜け出して、中に折り返す。
田中侍賢が難なく右足で押し込んだ。
<清水エスパルスユース 1−1 JFAアカデミー福島>

60分、清水は西原源樹が右サイドからドリブルでエリアまで切れ込む。
西原はグラウンダー、マイナスの折返しを入れる。
これも田中侍賢が流し込んだ。
<清水エスパルスユース 2−1 JFAアカデミー福島>
清水が畳み掛けて逆転する。

63分、アカデミーは田丸太陽→渋川颯也。林晃希→坂本秀吾。

77分、アカデミーのカウンター。
長尾ジョシュア文典が自陣から運び出す。
花城琳斗は長尾が詰まったところをフォロー。
花城は右大外に運んで中に折り返す。
吉田喬がファーで受けて決定的だったものの打ち切れず。

78分、清水は星戸成→仲野丈翔。

80分、清水の波状攻撃。
西原源樹のシュートを相手DFがブロック。
太田成美はエリアの外でこぼれ球に反応してミドルを放つ。
良いシュートが枠を捉えたもののGK和泉空良がナイスセーブ。

85分、清水は矢田龍之介→中山温樹。
清水の布陣がこう↓
−−−−−−−西原−−−−−−−
−−仲野−−−田中−−−小竹−−
−−−−−太田−−中山−−−−−
−有村−−岩尾−−岩本−−岩−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−大石−−−−−−−


88分、清水は右サイドからロングスロー。
相手が擦らしたボールを田中侍賢がファーからフィニッシュに持ち込む。
これも決定的だったが枠の外。

90分、アカデミーは山崎太湧→山口惟博。
アカデミーの最終布陣がこう↓
−−植田−−−吉田−−−渋川−−
−−−−花城−−−−山口−−−−
−−−−−−−石田−−−−−−−
−坂本−−阿部−−長尾−−塚田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−和泉−−−−−−−


91分、清水は西原源樹→岩永京樹。
清水の最終布陣がこう↓
−−−−田中−−−−岩永−−−−
−−仲野−−−田中−−−小竹−−
−−−−−太田−−中山−−−−−
−有村−−岩尾−−岩本−−岩−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−大石−−−−−−−


試合は2−1でタイムアップ。
清水が逆転でアカデミーを下して貴重な勝ち点3を得た。

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今日は日立台にお邪魔をする。
高円宮杯U−18プレミアリーグは第10節。
そろそろ前半戦の折返しですね。
EASTの「柏レイソル×川崎フロンターレ」を見た。
柏は2勝4分け3敗で、川崎は5勝3分け1敗。
川崎は昨年のEAST王者ですね。

柏レイソルU−18
GK  1 ハーパー・タイガー・オリバー
           05.05.31 184/76 柏レイソルU-15
DF 11 大木海世  05.05.29 184/70 柏レイソルU-15
    4 別府慧   05.10.04 187/81 柏レイソルU-15
   20 猪狩鉄太  06.07.14 180/69 柏レイソルU-15
MF 10 関富貫太  05.10.23 177/72 日本体育大学柏高
    7 青木空斗  05.06.09 175/68 柏レイソルU-15
    8 池端翔夢  05.05.26 178/66 柏レイソルU-15
   25 黒沢偲道  06.08.19 170/58 柏レイソルU-15
FW 15 戸田晶斗  06.04.06 164/60 VITTORIAS FC
    9 近野伸大  05.05.03 190/81 柏レイソルU-15
   19 吉原楓人  06.09.20 181/69 柏レイソルU-15

−−−−−−−近野−−−−−−−
−−-吉原−−−−−−−戸田-−−
−黒沢−−池端−−青木−−関富−
−−−猪狩−−別府−−大木−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−ハーパー-−−−−−-

川崎フロンターレU−18
GK  1 濱知康  05.04.10 182/79 川崎フロンターレU-15
DF  2 江原叡志  05.08.09 172/61 川崎フロンターレU-15
   20 山中大輝  06.07.04 179/73 川崎フロンターレU-15
   30 林駿佑   07.05.29 175/62 川崎フロンターレU-15
    4 元木湊大  05.07.03 172/65 川崎フロンターレU-15
MF 25 矢越幹都  06.05.28 166/56 川崎フロンターレU-15
   10 尾川丈   05.08.05 173/62 川崎フロンターレU-15
   22 加治佐海  06.06.05 165/61 川崎フロンターレU-15
    7 志村海里  05.08.16 162/52 川崎フロンターレU-15
FW  9 岡崎寅太郎 05.04.20 175/73 川崎フロンターレU-15
   28 香取武   06.05.11 167/59 川崎フロンターレU-15

−−−−香取−−−−岡崎−−−−
−−志村−−−−−−−加治佐−−
−−−−−尾川−−矢越−−−−−
−元木−−-林-−−山中−−江原−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−濱−−−−−−−


柏は今年も大柄な選手と左利きが多い。
猪狩鉄太、池端翔夢、関富貫太が左利きですね。
監督は藤田優人氏が務めている。
布陣は[5−4−1]にも[3−6−1]にも取れる。
相手の遅攻に対しては[5−2−3]でスペースを消していた。
後ろでつなぐ場面もあるけれど、
大型FWの近野伸大に競らせるロングボールが多かった。

3分、柏は左サイドのインターセプトからカウンター。
黒沢偲道が相手ボールを引っ掛ける。
猪狩鉄太は左中間のスペースにフィードを送る。
近野伸大がゴール左に抜け出して、左足で枠上ぎりぎりに叩き込んだ。
<柏レイソルU−18 1−0 川崎フロンターレU−18>

6分、柏は右サイドからのFKを池端翔夢が左足で入れる。
近野伸大がフリーで合わせたヘッドは枠の上に外れた。

近野伸大は昨年から主力だった長身FW。
大柄だけど機動力があって、
攻守のフリーランニングで貢献できるタイプでもある。
足元も割合いいけれど、今日は1タッチで後ろに落とす場面が多かった。
早速結果を出したけど、「もっとできるな」と思いつつ見ていた。

川崎は去年に比べてかなり小柄なチーム。
立ち上がりは外回しをしながら、攻めどころを探っていた。
立ち上がりは柏に「悪い奪われ方」をしていたけれど、
徐々にボールを握って、押し込むようになっていた。
柏の布陣はどうしても「ボランチの脇」が開く。
川崎は加治佐海がそのギャップに入って受けて、起点になっていた。
果敢にバイタルから連携で崩しに行くチャレンジもする。
矢越幹都、香取武、岡本寅太郎も狭いところから仕掛けられるタイプ。
人をかけてワンツー、ヒールとアイディアのある攻めを狙う。
フロンターレだけど「静岡学園風味」があるチームですね。
守備面も近野伸大へのハイボールに対して、
山中大輝、林駿佑が互角以上に対応していた。
落下点に入る予測、出足が良くて近野をまともに競らせなかった。

14分、川崎は江原叡志が縦にふわっとフィードを送る。
香取武がゴール右まで抜け出してかなり決定的だった。
ここはCB別府慧が良いタックルで阻止。

20分、柏は関富貫太に警告。

25分、柏は青木空斗→伊達歩由登。
青木は反転が鋭くてスムーズで、
相手がプレスに来ても一発で剥がすような楽しさがあった。
ただ「ボールを持ちすぎた」ということなのかな?
怪我をした様子はなかったけど、ここで交代になる。

26分、川崎の波状攻撃。
矢越幹都が右中間に当てて中央にスプリント
香取武は少し運んで、エリア内に浮き球のパスを送る。
矢越が抜け出して、そのままフリーで叩き込んだ。
<川崎フロンターレU−18 1−1 柏レイソルU−18>

32分、川崎は山中大輝に警告。

37分、柏は左CKを関富貫太が左足で入れる。
近野伸大のファーから飛び込んで合わせたヘッドは左ポストに嫌われた。

前半45分は1−1で終了。
試合は後半に入る。

62分、柏は戸田晶斗→ワッドモハメッドサディ。
ワッドは年代別の日本代表候補で、184cmのFW。
スピードや個の打開力など、能力はわかりやすく持っていた。

63分、柏は池端翔夢に警告。

67分、川崎は志村海里が左サイドのスペースに抜けて折り返す。
柏DFはエリア内からヘッドでクリアを擦らす。
しかし矢越幹都がファーで浮き球をコントロール。
左足のループシュートがGKの頭上を抜けてふわっと落ちた。
<川崎フロンターレU−18 2−1 柏レイソルU−18>

後半は川崎が攻勢。
前半は細かい崩し、手間をかけたパスが多かったけど、
スペースが空いて志村海里や田中寅太郎の突破が増えていた。

68分、川崎は加治佐海→岡田泰輝。
70分、柏は関富貫太→市村健。
76分、川崎は香取武→八田秀斗。

80分、柏は近野伸大のポストプレーからチャンスメイク。
市村健がエリア左から抜け出して、GKも抜いて中に打ち込む。
決定的なボールだったが川崎DFはライン上でブロックする。

81分、川崎は相手のCKからカウンター。
江原叡志が中央から持ち上がって左サイドのスペースに送る。
志村海里がカットインからシュートを狙うも枠外だった。

83分、川崎は3枚替え。
元木湊大→盒桐斗。志村海里→名賀海月。岡崎寅太郎→盒興‥痢
川崎の最終布陣がこう↓
−−−−−−−高橋−−−−−−−
−−名賀−−−八田−−−岡田−−
−−−−−尾川−−矢越−−−−−
−高橋−−-林-−−山中−−江原−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−濱−−−−−−−


84分、柏は左サイドからのFKを大木海世が右足で入れる。
近野伸大がゴール正面から低いボールを頭で擦らせてゴールイン。
<柏レイソルU−18 2−2 川崎フロンターレU−18>

柏の3バックはみんな能力が高かったけれど、
大木海世は奪った後の運び出し、突破が出色。
元々アタッカーなのだからそれは当然だけど、
右SBや右CBの位置だと攻撃力がより生きるかも。

86分、柏は吉原楓人→澤井烈士。
柏の最終布陣がこう↓
−−−−−−−近野−−−−−−−
−−-澤井−−−−−−-ワッド−−
−黒沢−−池端−−伊達−−市原−
−−−猪狩−−別府−−大木−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−ハーパー-−−−−−-


90分、川崎は名賀海月がバイタルでフィードを受けてチャンスメイク。
盒桐斗がエリア左に抜け出して折り返す。
決定的だったものの味方には合わなかった。

アディショナルタイム5分は動きなし。
柏は苦しい展開だったがよく追いついて、2−2で引き分けている。

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高円宮杯U−18プレミアリーグは東西12チームずつ。
色んなチームを見たいのだけどWESTは難しい。
ただ広島と大津は「どうしてもみたい」側に入る。
6月後半のスケジュールを見ていて、25日の2試合に気づいた。
ひとつは11時開始のプレミア「大津×広島」だ。
もう一つが19時開始のJリーグ「福岡×神戸」。
この4チームは、どこで見るかスケジュールの設定に困っていた。
熊本と博多を移動すれば、この2試合を1日で見られる。
本当は土日とも関西の予定だったけど、博多で2泊することにした。

プレミアの会場は宇城市立ふれあいスポーツセンター。
調べるとJR九州小川駅から徒歩15分ほどだった。
小川駅は熊本から在来線で30分ほど南下した場所です。
この会場はJFAアカデミー宇城が使っている施設。
近くにイオンのショッピングモールがあって、
「無料シャトルバス」を使うと楽に行ける。
一帯は市街地で、想像していたより賑やかな立地でした。
雨中の試合だったけど、4面全てにお客が立ち見していましたね。

大津は3勝1分け3敗。6位だけど他チームより消化が1試合少ない。
広島は4勝2分け2敗でウエスト4位。
広島の監督は今年から野田知氏になっている。

熊本県立大津高校
GK 21 坊野雄大  07.02.23 178/76 PSTC FUKUOKA U-15
DF  5 五嶋夏生  06.07.18 189/76 ブレイズ熊本
   12 吉本篤史  05.12.20 175/68 ヴィラノーバ水俣U-15
   32 村上慶   07.04.11 182/66 アビスパ福岡U-15
MF  2 大神優斗  06.04.23 172/62 久留米AXALEA U-15
    6 兼松将   06.09.11 183/73 F.C.Volaest Miyazaki
    8 嶋本悠太  06.10.26 180/65 ブレイズ熊本
    7 古川大地  05.12.25 166/58 大分トリニータU-15宇佐
FW 10 碇明日麻  05.07.27 187/70 FC MARRY GOLD AMAKUSA U-15
    9 山下景司  06.12.21 175/66 ソレッソ熊本
   11 稲田翼   05.05.16 174/67 ブレイズ熊本

−−−−−−−山下−−−−−−−
−−−稲田−−−−−−-碇-−−−
−古川−−嶋本−−兼松−−大神−
−−−村上−−吉本−−五嶋−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−坊野−−−−−−−

サンフレッチェ広島F.Cユース
GK  1 山田光真  05.07.29 186/80 SAGAWA SHIGA FOOTBALL ACADEMY JY
DF  6 石原未蘭  05.04.21 174/67 サンフレッチェくにびきFC
    4 中光叶多  05.11.04 184/77 サンフレッチェ広島F.C JY
    3 黒木一心  05.11.13 180/73 RIP ACE SC
   15 橋本日向  06.06.03 173/67 JFAアカデミー福島U-15WEST
MF  9 角掛丈   05.07.09 174/64 サンフレッチェくにびきFC
    5 松本夏寿磨 05.08.09 171/63 サンフレッチェ広島F.C JY
   14 竹山心   05.08.07 174/63 MIOびわこ滋賀U-15
   10 中川育   05.06.08 175/65 サンフレッチェ広島F.C JY
FW 19 井上愛簾  06.09.19 176/74 東急SレイエスFC U-15
   11 木村侑生  05.06.05 172/64 FCバイエルンツネイシU-15

−−−−木村−−−−井上−−−−
−−中川−−−−−−−−角掛−−
−−−−−竹山−−松本−−−−−
−橋本−−黒木−−中光−−石原−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−山田−−−−−−−


大津は今年も「大柄でスキルフル」なチームですね。
フィールドに180センチ超が5人いる。
あと2年生が6名、1年生が1名と下級生が多い。
布陣は[3−4−3]で、前の3人は流動的に動く。

広島は橋本日向、木村侑生が左利き。
[4−4−2]のオーガナイズがしっかりしていて、
前線から強めにプレスを掛けてくる。

5分、大津は五嶋夏生が右サイドに浮き球を送る。
山下景司が弾んだボールに走り込んでDFと競る。
お互いに合わず、ゴール右にルーズボールが抜ける。
ここに稲田翼が走り込んで流し込んだ。
<大津高 1−0 サンフレッチェ広島ユース>

9分、広島は松本夏寿磨→石橋聖也。
松本は負傷交代で、石橋はそのままボランチに入る。

12分、大津は山下景司が右サイドの低い位置でキープし、スペースに叩く。
碇明日麻はゴール右までボールを運んでシュート。
これはGK山田光真が触って枠外。

碇明日麻は大津のキャプテンで187センチの長身。
去年はCBをやっていたけれど、今日はシャドーで起用されている。
本当の意味で「オールラウンド」な選手ですね。
ただ長身というだけでなく、ヘディングが強い。
柔と剛でいえば「柔」のタイプだけど、当たりが弱いというわけではない。
両足が自由で、状況判断も良くて、プレスの中でもボールを的確に動かせる。
今日見て「これはすごい」と思った強いが、前線のプレッシング。
小刻みな加減速があって、あとバランスが良くて体勢が崩れない。
だから球際で「ねちゃねちゃ」と寄せられる。
「魔改造した戸島章」「スキルのある矢野貴章」というイメージでした。
高卒プロか、大学経由か分かりませんけど、魅力的な人材です。

28分、広島は井上愛簾がハイボールをDFと競る。
木村侑生はセカンドをキープして右サイドに叩く。
角掛丈が縦に切れ込んでゴール右からシュート。
これはGK坊野雄大にキープされた。

29分、広島は中光叶多が左足で縦にクサビのパスを刺す。
中川育がこれを受けて右サイドのスペースに開く。
角掛丈は大外から中に折り返す。
木村侑生がニアに飛び込んで合わせたボレーはわずかに合わない。
最後は中川がファーに飛び込んでシュートを放つも枠外。

35分、大津はハイプレスからカウンター。
稲田翼が相手DFへ鋭く寄せて、そこに山下景司が加勢する。
相手からボールをもぎ取って山下はエリア外から右足ミドルを放つ。
これはバーを弾いて枠外にそれた。

37分、大津は嶋本悠大のボール奪取から縦につけて押し込む。
混戦状態から碇明日麻が右に広げる。
大神優斗が大外から縦に抜けて浮き球で折り返す。
広島DFはボールに食いついてゴール前が空いていた。
最後は稲田翼がフリーでヘッドを合わせた。
<大津高 2−0 サンフレッチェ広島ユース>

嶋本悠大もサイズのあるMFだけど、
相手をいなす、運ぶスキルがあるタイプ。
彼が前の3人やサイドに絡んで、攻撃の厚みを作っていた。

前半45分は大津の2点リードで終了。
試合は後半に。

51分、広島はセットプレーからの波状攻撃。
黒木一心がセカンドボールを拾って右に叩く。
角掛丈は右ワイドを突破して折り返す。
FW3人がゴール前に飛び込んで、最後は井上愛簾がヘッド。
決定的だったもののGK正面だった。

54分、大津は左サイドからのFKを古川大地が右足で入れる。
碇明日麻がニアでヘッドを擦らす。
これが1バウンドして枠を捉えた。
これはGK山田光真が身を挺してセーブする。

55分、大津は右スローインからの崩し。
嶋本悠太が縦に預けて、碇明日麻は反転から左足のミドルを狙う。
際どいコースだったが、ぎりぎり枠の右へ抜けた。

57分、広島は右CKを橋本日向が左足で入れる。
中光叶多がヘッドを合わせてニアのコースを突いた。
これは大津DFが危険なコースを消してブロック。

58分、広島は右CKを橋本日向が左足で入れる。
石橋聖也が混戦から浮き球を引っ掛けて落とす。
黒木一心はニアからシュートを放つ。
これも決定的だったが相手DFに触って枠外。

59分、広島は左CKを橋本日向が左足で入れる。
大津DFはエリアの外にクリア。
これを竹山心がキープして、エリアの外から右足一閃。
強烈なライナーがゴール左上に突き刺さった。
<大津高 2−1 サンフレッチェ広島ユース>

広島のセットプレーは強力でしたね。
石原未蘭、橋本日向と両足のキッカーが良い。
黒木一心、中光叶多の両CBがそこに絡んでくる。
この場面に限らず「得点の可能性」を感じさせていた。

70分、大津は兼松将→日置陽人。
日置は160センチの小兵だけど、攻守によく顔を出すタイプ。
足が止まる時間帯に、中盤を活性化させていた

73分、大津の押し込んだ状態からの波状攻撃。
左クロスがファーに流れて、そこへ大神優斗がプレス。
内側にいた嶋本悠太がボールを引っ掛ける。
嶋本は相手のカウンタープレスをいなして、左足ミドルを放つ。
決定的だったもののGK山田光真が触って外。

74分、大津は左CKを古川大地が右足で入れる。
村上慶が中央に飛び込んでボレーを合わせた。
これもGK山田光真がブロックした。

村上慶は背番号が大きいな……と思ったけど、
試合後に1年生と気づいて驚いた。
右CBの五嶋夏生も2年生。
こちらは189センチと大柄で、でも動けて蹴れる選手。
まあどのポジションをとっても「タレント」でした。

82分、大津は山下景司→徳永雄斗。
大津の最終布陣がこう↓
−−−−−−−-碇-−−−−−−−
−−−稲田−−−−−−徳永−−−
−古川−−日置−−嶋本−−大神−
−−−村上−−吉本−−五嶋−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−坊野−−−−−−−


84分、広島は木村侑生→大上免嵐。
広島の最終布陣がこう↓
−−−−井上−−−−中川−−−−
−−角掛−−−−−−−大上免−−
−−−−−石橋−−竹山−−−−−
−橋本−−黒木−−中光−−石原−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−山田−−−−−−−


87分、大津は左スローインからの崩し。
古川大地が大外から右足で折り返す。
碇明日麻がヘッドを落とす。
徳永雄斗がこれを収めて反転から左足シュート。
GK山田光真の正面だった。

90分、広島は石原未蘭が右サイドからFKを入れる。
ニアで黒木一心がヘッドを擦らして、
さらに中光叶多はファーから中にヘッドを落とす。
最後は混戦から角掛丈がフリーで右足シュートを放った。
同点の決定的だったもののシュートはGK正面。

アディショナルタイムの提示は4分。
大津がリードを守って2−1で勝利している。

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今週末は西日本への旅に出る。
J1とプレミア東西は全チーム見ておきたい。
「西」のチームはどこかで工夫して見る機会を作る必要がある。
この土日で西の気になるチームを攻略することにする。
というわけで高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2023。
まずプレミアWESTの履正社×静岡学園戦を見る。

会場はJグリーン堺のメインスタジアム。
11時キックオフに合わせて6時前に家を出たのだけど、
JR東日本のシステムがトラブっていて大変だった。

履正社は8試合を終えて3勝5敗。
ウエストの12チーム中10位と少し苦しんでいる。
静岡学園は5勝2分け1位で首位。
昨年はセレッソ、ガンバがプリンスに落ちて、京都も上がれなかった。
そんな「戦国ウエスト」で、静学が鳥栖や広島の上に立っている。

履正社高校
GK  1 植野麟兵   05.11.06 186/76 C大阪 和歌山U-15
DF 29 仲井陽琉   06.04.02 176/70 C大阪U-15
   22 伊藤大成   06.04.24 180/71 H&A FC・JY
    5 石塚蒼空   05.07.04 180/74 千里丘FC
   19 濱田頼    06.05.08 170/68 大阪市ジュネッスFC
MF 17 長谷怜    05.12.23 174/63 アイリスFC住吉
   27 宮原迅汰   05.05.02 170/65 C大阪U-15
   18 石橋一輝   06.12.25 170/58 レオSC
   20 木村有磨   07.02.05 174/63 高槻FC・JY
FW  9 河野朔也   05.07.06 178/71 アイリスFC住吉
   11 宇都宮翔菜太 05.06.12 168/62 FCパスィーノ伊丹

−−−-宇都宮-−−−河野−−−−
−−木村−−−−−−−−長谷−−
−−−−−石橋−−宮原−−−−−
−濱田−−石塚−−伊藤−−仲井−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−植野−−−−−−−

静岡学園高校
GK  1 中村圭佑   05.04.27 188/74 FC東京U-15むさし
DF 13 野田裕人   06.04.05 171/60 F.C.ディバイン
   24 水野朔    05.04.08 183/73 アイリスFC住吉
   20 大村海心   06.03.12 178/68 大阪東淀川FC
   19 吉村美海   05.06.22 170/61 大阪市ジュネッスFC
MF 14 森澄晴   05.11.21 171/63 刈谷JY
   11 志賀小政   05.05.07 176/59 千里丘FC
   10 高田優    05.09.08 179/67 清水エスパルスSS静岡
    5 福地瑠伊   05.09.11 180/70 清水エスパルスJY
   22 岡元和士   05.08.27 175/67 RESC
FW  9 神田奏真   05.12.29 179/70 大阪東淀川FC

−−−−−−−神田−−−−−−−
−-岡元−‐福地−−高田−-志賀-−
−−−−−−−森−−−−−−−
−吉村−−大村−−水野−−野田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−中村−−−−−−−


静岡学園は先発11名中6名が大阪のクラブ出身。
履正社と「前所属クラブ」がめちゃくちゃ被ります。
大阪の街クラブって個人技をしっかりやるクラブが多から、
静岡学園と相性がいいというのはあるだろう。
ただ府内は高校無償化で進学が「タダ」なのに、
わざわざ静岡の私立高に行く子がこれだけいるというのはすごい話。

あと今年の静岡学園はサイズがありますね。
両インサイドハーフが179cmと180cmある。
ただフィジカルサッカーをしているというわけではありません。

14分、静岡学園は野田裕人が志賀小政とのワンツーで右サイドを攻略。
野田がクロスを上げて、神田奏真はフリーでヘッドを合わせる。
決定的だったが枠の上に逸れた。

19分、静岡学園は大村海心?から右サイドにフィード。
志賀小政が大外のスペースから抜け出して折り返す。
福地瑠伊がエリアに走り込んでフリーで合わせる。
かなり決定的だったけれどシュートの当たりが弱かった。

立ち上がりから静岡学園が試合の主導権を握っていた。
静岡学園はそれこそ50年前から「上手い」チームだけど、
サッカーの上手さには色んな種類がある。
ここの選手は例えば「相手に絞らせない持ち方」が出来ますよね。
無駄な力の入っていない、すぐ次のプレーに移行できる持ち方。
運ぶことも蹴ることもできる、右からも左からも行ける持ち方。
そういうところから駆け引きがスタートするので、
相手DFは飛び込もうにも飛び込めなかったりする。
だから足裏を使ってやり直して……という間が効く。

ただ今年のチームは中より外からの崩しを志向している。
カットインではなく「外から縦」の仕掛けが多い。
つまり近い距離より少し幅を取った距離感の連携が強みになる。
特に右サイドは野田裕人と志賀小政は良いユニットで、
そこにシャドーの2枚も絡んでくる関係性が素晴らしかった。
このチームは2対2、3対3から簡単に崩してしまう。
「形」があるわけでなく、相手の立ち位置や矢印を見て、
集団がアドリブ的に“解法”を共有して息を合わせられる。
崩したあともエリア角から良いクロスがどんどん入ってくる。
後出しジャンケンを見ているような、鮮やかな攻略ぶりだった。

28分、静岡学園は野田裕人が縦にフィードを送る。
高田優は1タッチで外から中に落とす。
志賀小政が右ワイドのスペースに抜け出して折り返す。
神田奏真がニアに飛び込んで合わせる。
相手ともつれたが、神田は再び左足を振って押し込んだ。
<静岡学園高校 1−0 履正社高校>

神田奏真は高さのある、身体を張れるストライカー。
彼がいるから1トップは効くし、サイドからのクロスも多くなる。
志賀小政は相手を剥がすスピード、軽やかさがあるし、
「使い/使われる」という関係性の中に上手くハマっていた。
岡元和士は左足のクロスが抜群で、この二人と神田は相性が良い。
サイドを攻略した後も切り返したり、スルーを混ぜたり、
色んなアイディアを入れてくるのでDFは対応が難しい。

33分、静岡学園は右中間の密集から細かい崩し。
福地瑠伊が縦に当てて、そのまま縦に走り込む
高田優は縦に切れ込んで神田奏真に預ける。
DFは福地を潰したけれど、高田と神田に振り回された。
神田は打たずにヒールでリターンパス。最後は高田が左足で流し込む。
<静岡学園高校 2−0 履正社高校>

高田優は「静学の10番」としては先輩たちと少しタイプが違う。
持ち方はいいし、切り返しも深いけど、「自分で抜く」アタッカーではない。
ただ周りが見えていて、連携に絡めて、スペースに入っていける。
福地瑠伊も「リンクマン」タイプで、
この二人が左右のウイングやFWを引き立てていた。

40分、履正社は左CKを宇都宮翔菜太が右足で入れる。
グラウンダーのボールを深い位置に入れた。
そこに石橋一輝が走り込んでフリーでボレーシュートを放つ。
枠の方向に向かったボールに河原朔也が反応してヘッドで擦らした。
河原のヘッドがクリアのようになって枠外。

前半45分は静岡学園が2点リードで折返しとなる。
試合は後半。
46分、履正社は濱田頼→中鉢大翔。
形を変えてこうなった↓
中盤ダイヤモンドと言うよりは「変形3トップ」のイメージ。
−−−木村−−−−−−長谷−−−
−−−−−−-宇都宮-−−−−−−
−−−中鉢−−宮原−−石橋−−−
−河野−−石塚−−伊藤−−仲井−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−植野−−−−−−−


51分、静岡学園は志賀小政が右サイドからエリアに侵入。
相手の寄せをゆらゆらといなしながら切れ込んで、
角度のない位置から右足のアウトでシュートを打ち込む。
かなり決定的だったけれど、履正社DFが枠内をカバーしてブロック。

58分、履正社は仲井陽成→寺澤宏太郎。
62分、履正社は長谷怜→倉田竜雅。木村有磨→桐畑優由介。
履正社の布陣がこう↓
−−−-桐畑-−−−−宇都宮−−−
−−−−−−−倉田−−−−−−−
−−−中鉢−−宮原−−石橋−−−
−河野−−石塚−−伊藤−−寺澤−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−植野−−−−−−−


63分、静岡学園は野田裕人→井口晴斗。岡元和士→大平青空。
静岡学園の布陣がこう↓
−−−−−−−神田−−−−−−−
−-志賀−‐福地−−大平−-高田-−
−−−−−−−森−−−−−−−
−吉村−−大村−−水野−−井口−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−中村−−−−−−−


67分、静岡学園は相手のクリアを志賀小政が左サイドで収める。
志賀小政は追い越す味方にパスを送る。
吉村美海が縦のスペースに走り込んで左足で折り返す。
神田奏真はニアに飛び込んで小さく擦らす。
最後は大平青空がファーからフリーで押し込んだ。
<静岡学園高校 3−0 履正社高校>

76分、履正社は宇都宮翔菜太がスペースにパス。
宮原迅太がエリア左に抜け出して折り返す。
FWが飛び込んで競ってそのこぼれ球。
中鉢大翔が放ったシュートは決定的だったが決まらず。

履正社にとってはこれがこの試合最大の決定機。
なお最終布陣はこうなっていた↓
−−−−河野−−−−桐畑−−−−
−−宇都宮−−倉田−−−石橋−−
−−−−−宮原−−中鉢−−−−−
−−−石塚−−伊藤−−寺澤−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−植野−−−−−−−


79分、静岡学園は志賀小政→田嶋旦陽。
90分、履正社は河野朔也に警告。アフタータックル。
92分、静岡学園は高田優→提坂煌世。
静岡学園の最終布陣がこう↓
−−−−−−−神田−−−−−−−
−-田嶋−‐福地−−大平−-提坂-−
−−−−−−−森−−−−−−−
−吉村−−大村−−水野−−井口−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−中村−−−−−−−


94分、履正社は桐畑優由介に警告。

試合は3−0でタイムアップ。
静岡学園が履正社を圧倒して、首位を固めている。

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アミノバイタルカップ2023
第12回関東大学サッカートーナメント大会。
夏の総理大臣杯の予選に相当するトーナメント戦です。
本日の3回戦から関東1部、2部のチームが入ってくる。
流通経済大学サッカー場の第2試合は青山学院と関東学院の対戦だ。
この試合に勝つと「ベスト16入り」で、関東の枠は6つある。
どちらも関東2部で、青山学院は現在8位、関東学院は4位ですね。

青山学院大学
GK  1 沼田晃季  2年 184/72 青森山田
DF  2 田中颯太  4年 172/67 大宮U18
    5 西島陸斗  4年 170/60 清水Y
    4 武田修門  2年 170/70 前橋育英
    6 新玉瑛琉  4年 175/73 名古屋U-18
MF 22 細野貴也  3年 173/64 真岡
    8 安藤和登  3年 170/70 東京V・Y
    9 木下翼   3年 168/64 浦和Y
   14 黒田陸斗  3年 167/61 尚志
   15 金子星太  2年 172/64 清水Y
FW 10 山内大空  4年 173/68 尚志

−−−−−−−山内−−−−−−−
−−金子−−−黒田−−−木下−−
−−−−−安藤−−細野−−−−−
−新玉−−武田−−西島−−田中−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−沼田−−−−−−−

関東学院大学
GK 21 倉持一輝  4年 181/78 丸岡
DF  5 長澤シバタファリ
           4年 187/75 東京武蔵野シティFC U-18
    3 佐藤大翔  3年 184/78
   24 佐藤イライジャ
           4年 184/77 大成
    7 橋本丈   4年 171/69 興国
MF 10 狩野海晟  4年 168/62 山形Y
    4 長嶋風太  4年 175/70 東海大相模
   23 佐藤未来也 1年 177/69 横浜FM・Y
   13 菅江陸斗  1年 175/67 桐光学園
   14 芦部晃生  4年 173/67 仙台Y
FW  9 堀金峻明  3年 181/79 九州国際大学付属

−−−−−−−堀金−−−−−−−
−−芦部−−−菅江−−−佐藤−−
−−−−−長嶋−−狩野−−−−−
−橋本−-佐藤イ−佐藤大-−長澤−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−倉持−−−−−−−


関東学院の長澤シバタファリがサガン鳥栖に内定済。
望月海輝、モヨマルコム強志も含めて
「大柄でアスリート性の高い右SB」の時代ですね。

青山学院はGK以外全員がMFみたいなスタイル。
両CBは170センチちょうどの振り切った編成だ。
守備はラインを上げて、コンパクトにして前から圧をかけていた。
FW山内大空のプレスはエグかったですね。
攻撃は自陣からいい距離感、いいテンポでボールを動かそうとする。
外回しでなく中から刺すチャレンジもして、志が高い。

ただ関東学院の前線守備がいい。
相手が中で動かすという事情があるにせよ、
堀金峻明を中心に良い「引っ掛け方」を見せていた。

28分、青山学院は高い位置に押し込んで波状攻撃。
金子星太が良い切り返しから左サイドを突破。
金子の左クロスを山内大空が浮き球を収める。
相手DFが複数詰めていたが山内はシュートに持ち込んだ。
しかしこれはGK倉持一輝の正面。

32分、関東学院は菅江陸斗が左サイドに展開。
橋本丈が少し溜めて左足で中に折り返す。
DFの弾いたボールに菅江陸斗が反応してシュート。
決定的だったがGK沼田晃季にブロックされた。

36分、関東学院のショートカウンター。
まず連動したプレスでじわじわと相手を左サイドに追い込んで行く。
堀金峻明がSBのパスコースを限定しつつ寄せる。
長嶋風太が横パスを引っ掛けて、右足一閃。
素晴らしいミドルが左中間からゴールに吸い込まれた。
<関東学院大 1−0 青山学院大>

前半45分は関東学院が1点リードで終了。
試合は後半。

47分、関東学院のショートカウンター。
堀金峻明がセカンドボールを収めて左に叩く。
芦部晃生はカットインからシュート。
GK沼田晃季が触って枠外へ抜けた。

55分、青山学院は黒田陸斗→森夲空斗。
59分、関東学院は菅江陸斗→中田舜貴。

62分、関東学院は堀金峻明が相手の横パスを引っ掛ける。
エリア内のスペースへ抜け出せば1対1の絶好期だった。
ただ堀金のコントロールが大きく、GK沼田晃季にブロックされた。

青山学院は最終からつなぐし、内側のパスコースも躊躇せず使う。
ただ関東学院はプレスのかけ方が整理されていましたね。
相手に持たせるところは持たせるけれど、
ちょっとずつ選択肢を奪ってミスを誘う立ち位置を取れていた。
堀金峻明の守備における読み、反応がとにかく素晴らしかった。

63分、関東学院は長嶋風太が相手ボールを引っ掛けてカウンター。
芦部晃生は軽く溜めを作ってゴール左にパスを流す。
狩野海晃がゴール左から放ったシュートはGKにブロックされる。

64分、関東学院は左CKを橋本丈が左足で入れる。
佐藤未来也がヘッドをファーから中に落とす。
芦部晃生がこぼれ球に反応して右足シュート。
GKが弾き切れずにゴールイン。
<関東学院大 2−0 青山学院大>

64分、関東学院は佐藤未来也→沖崎颯。
67分、青山学院は金子星太→磯村慶人。山内大空→梅澤大輝。

69分、関東学院は敵陣に押し込んで右サイドから崩す。
長澤シバタファリはハーフスペースから中に流す。
中田舜貴が強烈な右足ミドルシュートを放つ。
これは左ポストを叩いたが橋本丈がいい位置に詰めていた。
橋本が至近距離で反応して、こぼれ球をヘッドで押し込んだ。
<関東学院大 3−0 青山学院大>

71分、関東学院は芦部晃生→内山純。
73分、関東学院は堀金峻明→上田英智。

73分、関東学院は右CKを橋本丈が左足で入れる。
佐藤イライジャが完璧なヘッドを合わせた。
<関東学院大 4−0 青山学院大>

関東学院は180センチ台の選手が4名。
セットプレーは身長差がどうしても出る。
あと橋本丈の左足が素晴らしかった。

74分、青山学院は細野貴也→盛嘉伊人。
78分、青山学院は木下翼→東舘大翔。
青山学院の最終布陣がこう↓
−−−−−−−梅澤−−−−−−−
−−磯村−−−森夲−−−東舘−−
−−−−−安藤−−-盛-−−−−−
−新玉−−武田−−西島−−田中−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−沼田−−−−−−−


82分、関東学院は長嶋風太→工藤亘平。
関東学院の最終布陣がこう↓
−−−−−−−上田−−−−−−−
−−沖崎−−−狩野−−−内山−−
−−−−−工藤−−中田−−−−−
−橋本−-佐藤イ−佐藤大-−長澤−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−倉持−−−−−−−


89分、関東学院は狩野海晟が右サイドから折り返す。
上田英智のボレーはニアのポストに一旦弾かれる。
しかし上田はこぼれを収めて自ら流し込んだ。
<関東学院大 5−0 青山学院大>

関東学院が後半の4ゴールで突き放して青山学院に快勝している。

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アミノバイタルカップ2023第12回関東大学サッカートーナメント大会!
以下「アミノバイタル」と略します。
今日の3回戦から関東1部、2部のチームが入ってくる。
夏の総理大臣杯の予選に相当するトーナメント戦です。
今年は2部を見られていないので、
2部校が4つ登場する流通経済大学サッカー場を選んだ。

第1試合は山梨学院と早稲田の対戦。
山梨学院は東京都リーグから2部に昇格したばかりだ。
昨季は平河悠(町田)、吉田泰授(山形)、若谷拓海(北九州)をJに送り込んだ。
現役生も関口凱心が大宮、市瀬大寿が甲府に内定している。
あと2021年のアミノバイタルは4位に入り、総理大臣に出ていますね。
早稲田は言わずとしれた名門だが、今季から2部に降格。
OBの兵藤慎剛を監督に迎えて、再建を図っている。
安斎颯馬がFC東京、小倉陽太が横浜FC、植村洋斗が磐田に内定している。
なお関東2部は9試合を終えていて、山梨学院が2位で早稲田は6位。
ただ早稲田は6月のリーグ戦で立正、駒澤、関東学院と3連敗中だ。

ちなみに総理大臣杯の出場は関東全体で6枠。
3回戦に勝つと「ベスト16」で、両校はまだ3勝する必要がある。

山梨学院大学
GK 12 高橋クリス 4年 182/79 西武台
DF  2 原田蓮斗  2年 175/80 西武台
    3 市瀬大寿  3年 186/76 山梨学院
    4 原颯汰   4年 181/73 飛龍
   22 中根悠衣  3年 164/64 山梨学院
MF  8 村田智哉  2年 173/62 西武台
    7 関口凱心  4年 181/71 西武台
    9 金澤力輝  1年 179/73 八戸学院野辺地西
   15 斎木大和  2年 170/62 成立学園
   14 南雲俊治  3年 173/65 西武台
FW 11 吉永由翔  2年 182/73 西武台

−−−−−−−吉永−−−−−−−
−−南雲−−−斎木−−−金澤−−
−−−−−関口−−村田−−−−−
−中根−−-原-−−市瀬−−原田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−高橋−−−−−−−

早稲田大学
GK 16 山田怜於  4年 177/72 鎌倉
DF  7 安斎颯馬  3年 175/68 青森山田
    6 平松柚佑  4年 171/70 山梨学院
    3 中谷颯辰  4年 179/68 静岡学園
    2 森璃太   4年 170/65 川崎U-18
MF  4 小倉陽太  4年 183/71 横浜FC・Y
   10 植村洋斗  4年 173/67 日大藤沢
   14 山市秀翔  2年 170/64 桐光学園
   31 成定真生也 3年 170/57 日大藤沢
   17 本保奏希  2年 174/63 JFAアカデミー
FW  9 奥田陽琉  4年 181/80 柏U-18

−−−−−−−奥田−−−−−−−
−−本保−−−成定−−−山市−−
−−−−−植村−−小倉−−−−−
−森−−−中谷−−平松−−安斎−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−山田−−−−−−−


山梨学院はGK高橋クリスが左利き。
ロングキックが質、種類とも素晴らしいですね。

早稲田は「ミシャスタイル」と聞いていて、
今までのソリッドなスタイルからは変化が見て取れる。
CBが外に開いて、GK山田怜於が顔を出してビルドアップに絡む。
[3−4−3−1]のような形で、押し込んでいた。
安斎颯馬は3年生ながらFC東京に内定していて
高校サッカーの得点王に輝いたくらいの技巧派だ。
今はSBで起用され、外に張り出して攻撃の「幅」を作っている。

ただ前半は早稲田の攻撃が正直機能していなかった。
プレスのかかっていないところではボールが動くけど、
逆を取る、相手組織を振り回すというところまではいかない。
「個」の脅威はあって、FW奥田陽琉が前線で効いていた。
彼はとにかく屈強で、縦の怖さも出せる。
あと植村洋斗、山市秀翔が内側から時折いい運び出しをしていた。

山梨学院はどうしても「受ける」状況になっていたけど、
必ずしも早稲田が有利とは言えない展開。
早稲田は前に人をかける分、DFの保険が薄い。
それに対して関口凱心はボランチの位置からいい配球をしていた。
右利きらしいけれど、左足も柔らかい振りから鋭いキックを蹴りますね。
斎木大和は少ないタッチで変化をつけられるし、狭いところから仕掛けられる。

35分、山梨学院は原田蓮斗に警告。

38分、山梨学院はクイックリスタートからチャンスを作る。
関口凱心が左サイドにフィードを送る。
南雲俊治は大外から安斎颯馬との1対1を制し、左足で折り返す。
金澤力輝が外からファーに飛び込んで、パワフルなヘッドを叩き込んだ。
<山梨学院大 1−0 早稲田大>

金澤力輝は1年生ながら先発で起用されている。
風貌的にはアフリカ系とのダブル(いわゆるハーフ)でしょうか。
179cm・73kgとサイズがあって、縦への推進力も高い。
守備もそれなりに頑張るし、今後が楽しみな人材ですね。

前半45分は山梨学院が1−0とリードして折り返した。
試合は後半。

早稲田は後半から左右のSBを入れ替えた。
森璃太が右、安斎颯馬が左に移る。

55分、早稲田は本保奏希→平野右京。
平野は滝川高出身の4年生で173センチのMF。
左利きでスピードのある彼が入って流れを変える。

60分、山梨学院は斎木大和→中田開人。

61分、早稲田は中盤の混戦から奥田陽琉がセカンドを確保。
奥田は左中間から縦にフィードを送る。
平野右京が少し運んで、左足で折り返す。
山梨学院DFに引っかかったボールへ山市秀翔が反応。
山市のボレーは枠を捉えて、相手DFに弾かれた。
ただしDFが「ラインの内側」にいたようで、ゴールインが認められた。
<早稲田大 1−1 山梨学院大>

68分、早稲田は成定真生也に警告。
70分、早稲田は成定真生也→鈴木大翔。
奥田がトップで、鈴木は一旦セカンドトップに入る。
鈴木大翔はガンバ大阪Yから入学した1年生。

78分、早稲田は森璃太が大外から攻め上がって折り返す。
植村洋斗は少し距離の位置からボレーを合わせた。
フリーで決定的だったもののシュートは枠上。

80分、早稲田の波状攻撃。
安斎颯馬がセカンドボールを拾って左サイドから左クロスを送る。
奥田陽琉はファーを狙って、ゴール正面からヘッドで擦らす。
かなり決定的だったが、シュートはGKの前を横切って枠外。

この時間帯は早稲田が完全に流れを掴んでいた。
相手が少し疲れて、スペースも空いてくると、
外からサイドハーフとSBの連携で敵陣深くまで侵入できる。
技術的に高い選手が多いし、交代で入った選手のレベルも高い。
左右からの崩しで決定機が次々に生まれていた。

82分、山梨学院は村田智哉→近藤那央。
83分、山梨学院は南雲俊治→伊藤優作。
山梨学院の布陣がこう↓
−−−−−−−吉永−−−−−−−
−−伊藤−−−中田−−−金澤−−
−−−−−関口−−近藤−−−−−
−中根−−-原-−−市瀬−−原田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−高橋−−−−−−−


85分、早稲田は奥田陽琉→東廉。
早稲田の布陣がこうなる↓
−−−−−−−鈴木−−−−−−−
−−平野−−−-東-−−−山市−−
−−−−−植村−−小倉−−−−−
−安斎−−中谷−−平松−−−森−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−山田−−−−−−−


91分、早稲田はロングスローからエリア内を強襲。
東廉がヘッドを擦らして、鈴木大翔はファーからボレーを放つ。
決定的だったものの、山梨学院DFに弾かれた。
しかし平野右京がファーでこぼれを拾ってドリブル開始。
エリアの中から外に運ぶ動きだったが、
原田蓮斗の後ろからのコンタクトがファウルを取られる。
早稲田にPKが与えられた。

91分、山梨学院は原田蓮斗に警告。2枚目の警告で退場となる。

92分、早稲田は植田洋斗がPKを成功。
<早稲田大 2−1 山梨学院大>

この直後に試合はタイムアップ。
早稲田が劇的な逆転勝利で4回戦進出を決めている。

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東京六大学の2023春季フレッシュトーナメント最終日。
2年生以下が出場する「新人戦」で、会場は神宮球場です。
3位決定戦に続き、明治と慶應の決勝戦が行われた。

明治大学
1番 中 千田光一郎 2年 右右 176/74 東海大菅生
2番 二 友納周哉  1年 右左 170/68 福岡大大濠
3番 右 榊原七斗  1年 左左 173/75 報徳学園
4番 三 八谷晟歩  1年 右右 170/78 浦和学院
5番 一 吉田匠吾  2年 右左 174/78 浦和学院
6番 左 植田颯斗  2年 右右 179/80 加藤学園
7番 指 若狭遼之助 1年 右右 177/80 星稜
8番 遊 衛藤晃大  2年 右左 171/71 大分舞鶴
9番 捕 中村凌輔  2年 右右 177/87 鎌倉学園
   投 毛利海大  2年 左左 177/76 福岡大大濠

慶應義塾大学
1番 二 二宮慎太朗 2年 右右 174/74 慶應
2番 一 小山春   2年 右左 173/75 鎌倉学園
3番 遊 宮澤豪太  2年 右右 182/78 長野
4番 三 今泉将   2年 右右 187/89 慶應
5番 指 小堀政泰  2年 右右 170/79 慶應
6番 右 常松広太郎 2年 右右 183/88 慶應湘南藤沢
7番 二 権藤大   2年 右左 179/88 慶應
8番 投 坪田太郎  2年 右左 174/78 慶應
9番 左 真田壮之  2年 右左 182/80 慶應
   投 竹内丈   1年 右右 178/74 桐蔭学園

1回表。
明治は1番・千田が左前安打。無死1塁。
2番・友納はバントで送る。一死2塁。
3番・榊原が速球で空振り三振。二死2塁。
4番・八谷は中飛で3アウト。

慶應の先発は竹内丈。右上手の技巧派だ。
前に大きく踏み出して、上半身をしっかり叩くフォーム。
テイクバックは小さくて、あと肘から先が遅れて出てくる。
球速は平凡だけど、フォームが打ち難いんでしょうね。
今日の球速は速球系が134〜43キロ。
カット、ツーシームもおそらく投げていた。
変化球はスライダー、チェンジが117〜29キロ。
カーブが98〜114キロ。
スローカーブが強みで、多投もしていた。

1回裏。
慶應は1番・二宮がスライダーで空振り三振。
2番・小山は一ゴロ。
3番・宮澤が二ゴロで三者凡退。

明治の先発は毛利海大。左の技巧派だ。
身体を少しねじって、腰を落として、
横回旋でリリースまで持っていく。
右足は一塁側にインステップしている。
腕を上手く畳んでギリギリまで「隠せる」タイプ。
今日の球速は速球が132〜44キロ。
変化球はスライダー、フォークが121〜32キロ。
チェンジアップが121〜28キロ。
カーブが107〜18キロ。
変化球はどの球種もストライクを取れるし、切れがいい。
高校時代から完成度の高いタイプだったけど、
球速がちょうど5キロくらい上がった。

2回表。
明治は5番・吉田が二ゴロ。
6番・植田颯は三ゴロ。
7番・若狭が四球。二死1塁。
8番・衛藤は二ゴロで3アウト。

2回裏。
慶應は4番・今泉が遊ゴロ。
5番・小堀はスライダーで空振り三振。
6番・常松が右飛で三者凡退。

3回表。
明治は9番・中村が二ゴロ。
1番・千田は遊ゴロ。
2番・友納が投ゴロで三者凡退。

3回裏。
慶應は7番・権藤が外角速球で空振り三振。
8番・坪田も速球で空振り三振。
9番・真田が右中間に運ぶ二塁打。二死2塁。
1番・二宮は中前タイムリー安打。二死1塁。
<慶應義塾大 1−0 明治大>
2番・小山が見逃し三振。攻撃終了。

4回表。
明治は3番・榊原が中前安打。無死1塁。
4番・八谷は一ゴロ。一死2塁。
5番・吉田が死球。一死1、2塁。
6番・植田颯は中飛。二死1、2塁。
7番・若狭が左前安打。
二塁走者は本塁突入もタッチアウトで攻撃終了。

4回裏。
慶應は3番・有馬孝太が速球で見逃し三振。
4番・今泉は四球。一死1塁。
5番・小堀が一飛。二死1塁。
6番・常松は右直で3アウト。

5回表。
明治は8番・衛藤がカーブで空振り三振。
9番・中村は三ゴロ。
1番・千田が外角速球で空振り三振。

5回裏。
慶應は7番・権藤が捕邪飛。
8番・坪田は二ゴロ。
9番・真田が一前安打。二死1塁。
しかし真田は次打者の4球目に二盗失敗。3アウト。

6回表。
慶應はこの回から二番手投手に中村陽紀を起用する。
中村は東京・城北高出身の2年生。
176cm・86kgの右腕だ。
球速は速球が130キロ台中盤。
変化球はスライダーが117,8キロ。

明治は2番・友納が一前安打。無死1塁。
3番・榊原はバントで送れず右飛。一死1塁。
4番・八谷が左中間を破る二塁打。一死2、3塁。

慶應は中村陽紀が打者3人で降板。
三番手投手に木暮瞬哉を起用する。
木暮は小山台高出身の2年生。
175cm・73kgの右スリークォーターだ。
今日の球速は速球が132〜36キロ。

明治は5番・吉田が遊ゴロ。
三塁走者が生還して二死3塁。
<明治大 1−1 慶應義塾大>
代打・宮崎雄太が二ゴロで攻撃終了。

6回裏。
慶應は1番・今津慶介が二ゴロ。
2番・小山は四球。一死1塁。
3番・有馬は二飛。二死1塁。
4番・今泉がフォークで空振り三振。3アウト。

7回表。
慶應はこの回から四番手投手に荒井駿也を起用する。
荒井は慶應義塾高出身の2年生。180cm・80kgの左腕だ。
今日の球速は速球が133〜37キロ。
変化球はチェンジ、スライダーが108〜17キロ。

明治は7番・若狭が打撃妨害で出塁。無死1塁。
8番・衛藤はバントで送る。一死2塁。
9番・中村が左越えのタイムリー三塁打。一死3塁。
<明治大 2−1 慶應義塾大>
1番・千田は左前タイムリー安打。一死1塁。
<明治大 3−1 慶應義塾大>
2番・友納が四球。一死1、2塁。
3番・榊原は一ゴロ。二封で二死1、3塁。
4番・八谷がスライダーで空振り三振。攻撃終了。

7回裏。
慶應は5番・小堀が右飛。
6番・常松は左直。
7番・権藤が三飛で三者凡退。

8回表。
慶應はこの回から五番手投手に田上遼平を起用する。
田上は慶應湘南藤沢高出身の1年生。176cm・83kgの右腕だ。
今日の球速は速球が139〜45キロ。
変化球はフォークが129〜37キロ。
スライダーが126〜34キロ。
名前を検索してみたら、侍ジャパンU−15の選手だったんですね。

明治は5番・吉田が一塁強襲の二前安打。無死1塁。
6番・福岡元翔の1−0から田上遼平がボーク。無死2塁。
福岡は中飛。タッチアップで一死3塁。
代打・八十慎之介が左犠飛。二死無走者。
<明治大 4−1 慶應義塾大>
代打・八幡優介は四球。二死1、2塁。
9番・中村が左直で攻撃終了。

8回裏。
明治はこの回から二番手投手に郷原怜大を起用する。
郷原は東京都市大付属高出身の2年生。
173cm・73kgの右腕だ。
腕はコンパクトで、押し出すような振り。
ただ重心を下げて上げるダイナミックな変則フォームだ。
今日の球速は速球が136〜41キロ。
浮き上がるような、ホップ成分強めの球筋が面白い。
スピードガンの表示以上に速く見えた。
変化球はスライダー、チェンジが122,3キロ。

慶應は8番・森村輝が中越えの二塁打。無死2塁。
9番・真田は一ゴロ。一死3塁。
1番・今津が中越えのタイムリー二塁打。一死2塁。
<明治大 4−2 慶應義塾大>
2番・小山は中飛。二死3塁。
代打・小原大和も中飛で攻撃終了。

9回表。
明治は1番・千田が三飛。
2番・友納は中飛。
3番・榊原が四球。二死1塁。
4番・八谷はフォークで空振り三振。3アウト。

9回裏。
明治はこの回から三番手投手に大川慈英を起用する。
大川は常総学院高出身の2年生。177cm・73kgの右腕だ。
今日の球速は速球が142〜51キロ。
変化球はスライダー、フォークが130キロ台中盤。
カーブが100キロ台後半。
変化球もいいし、レベルが違った。
高校の時から良かったですけど。

慶應は代打・佐貫碧生が三邪飛。
5番・小堀がスライダーで空振り三振。
6番・常松はフォークで空振り三振。三者凡退。

明治が慶應を下して春のフレッシュトーナメント制覇。
リーグ戦で優勝したようなテンションで、
ブルペン、ベンチから選手が駆け寄って盛り上がっていました。

安打 100 302 210 9 四 失
明治┃000|001|210┃4 5 0
慶應┃001|000|010┃2 2 1
安打 002 010 020 5

慶應:竹内、中村陽、木暮、●荒井、田上
明治:◯毛利、郷原、大川

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今日は朝からふらふらっと神宮球場にやってきた。
東京六大学野球のフレッシュトーナメントは本日が最終日。
3位決定戦と、決勝戦が予定されている。
2年生以下に出場資格がある「新人戦」ですね。
「1軍」で活躍しているような選手は出てこない。
とはいえ東京六大学だと新人戦にも気になる選手がいる。
神宮球場でやるから、観戦環境もいい。
朝9時開始の3位決定戦は早稲田と法政の対戦だ。

早稲田大学
1番 右 椎名丈   2年 左左 174/73 早大学院
2番 中 松江一輝  2年 右右 174/74 桐光学園
3番 捕 吉田瑞樹  2年 右右 178/83 浦和学院
4番 指 前田健伸  2年 左左 178/88 大阪桐蔭
5番 一 田村康介  2年 右右 178/78 早大学院
6番 三 岡西佑弥  1年 右左 176/86 智弁和歌山
7番 左 石郷岡大成 2年 右左 168/70 早稲田実業
8番 遊 岩遼   1年 右右 172/72 広陵
9番 二 大内碧真  1年 右左 174/75 浦和学院
   投 伊藤裕平  2年 右右 174/78 水沢

法政大学
1番 中 浜岡陸   2年 右左 175/73 花咲徳栄
2番 二 増田凛之介 2年 右右 168/74 春日部共栄
3番 遊 松下歩叶  2年 右右 181/85 桐蔭学園
4番 左 池田惟音  2年 右左 173/78 静岡
5番 右 内山陽斗  2年 右左 168/73 天理
6番 三 山下陽輔  2年 右右 174/83 智弁学園
7番 一 品川侑生  2年 右左 177/76 三重
8番 指 石黒和弥  2年 右右 172/72 高岡商業
9番 捕 川上陸斗  2年 右左 176/72 福岡大大濠
   投 帯川翔宇  2年 右左 175/73 札幌第一


1回表。先攻は早稲田大。
1番・椎名が遊直。
2番・松江は右前安打。一死1塁。
3番・吉田がツーシームで空振り三振。二死1塁。
4番・前田健の3球目に松江が二盗成功。二死2塁。
前田健が右飛で3アウト。

法政の先発は帯川翔宇。右の技巧派だ。
フォームは下半身主導のイメージ。
しっかり体重を乗せて、大きく踏み出して、
そこから上半身が力みなく同調して出てくる。
テイクバックはかなりコンパクトで、
トップを早めに作ってから腕を押し出すように振る。
どちらかと言うと「抑えた」フォームだけど、
力強さがあるし、あとはボールをしっかり動かせる。
「スペック以上」の実戦派だな……と思いました。
今日の球速は速球、ツーシームが136〜44キロ。
右打者の内角をツーシーム(シュート)で突けるのがいいですね。
逆に左打者だと外角に逃げながら沈むので空振りを取れる。
変化球はフォーク、スライダーが125〜29キロ。
カーブが110〜21キロ。

1回裏。後攻は法政大。
1番・浜岡が右前安打。無死1塁。
2番・増田はスライダーで空振り三振。一死1塁。
3番・松下が右前安打。一死1、2塁。
4番・池田は三進振り逃げ。
投球が1バウンドしてファウルゾーンを転々として、二塁走者は本塁を突く。
しかしこれはタッチアウトで、二死2、3塁。
5番・内山が右前タイムリー安打。
ただ二塁走者が本塁でタッチアウトになって攻撃終了。
<法政大 1−0 早稲田大>

早稲田の先発は伊藤裕平。右の技巧派だ。
腕の「振り」が独特で印象的ですね。
脇を締めず二塁側に引いて、少し垂らして、
そこからうねらせて大きく振り切る。
腕の振りがものすごく柔らかい。
踏み出しも大きめで、身体が柔らかいんでしょう。
ただ力感はないし、球速もこのレベルではかなり低い。
今日の球速は速球が131〜38キロ。
変化球はスライダー、フォークが117〜28キロ。
カーブが100キロ台前半。

2回表。
早稲田は5番・田村が二ゴロ。
6番・岡西は左前安打。一死1塁。
7番・石郷岡が左飛。二死1塁。
8番・岩遼は遊ゴロで3アウト。

2回裏。
法政は6番・山下がレフト線を破る二塁打。無死2塁。
7番・品川はバントで送る。一死3塁。
8番・石黒が右犠飛。二死無走者。
<法政大 2−0 早稲田大>
9番・川上は三前安打。二死1塁。
川上は次打者の2球目に二盗成功。二死2塁。
1番・浜岡が右飛で攻撃終了。

3回表。
早稲田は9番・大内がツーシームで空振り三振。
1番・椎名はライト線を破る二塁打。一死2塁。
2番・松江は遊ゴロ。二死2塁。
3番・吉田が中飛で3アウト。

3回裏。
早稲田はこの回から二番手投手に中澤凱を起用する。
中澤は早大学院出身の2年生。173cm・65kgの左腕だ。
踏み幅が狭くて、横回旋でリリースまで持っていく。
腕の角度は横に近くて、Lの字のまま振り切る。
リリースの瞬間に上半身をふっと起こす。
彼も力感はないけど、変則的でなかなか面白い。
今日の球速は速球が121〜28キロ。
変化球はチェンジ、スライダーが108〜15キロ。
カーブが98〜105キロ。
チェンジアップが面白いし、かなり多投していた。

法政は2番・増田が捕ゴロ。
3番・松下が二ゴロ。
4番・池田は右中間を破る二塁打。二死2塁。
5番・内山が遊ゴロで3アウト。

4回表。
早稲田は4番・前田健が投ゴロ。
5番・田村は右飛。
6番・岡西が中飛で三者凡退。

4回裏。
法政は6番・山下が遊ゴロ。
7番・品川は投前安打。一死1塁。
一塁手がボールに食いついてベースが空いてしまった。
8番・石黒が三ゴロ。二死1塁。
石黒は次打者の4球目に二盗成功。二死2塁。
9番・川上は速球で空振り三振。3アウト。

5回表。
早稲田は7番・石郷岡が左飛。
8番・岩遼は三前安打。一死1塁。
9番・大内が左前安打。一死1、2塁。
1番・椎名は外角速球で見逃し三振。二死1、2塁。
2番・松江が右飛で無得点。

5回裏。
法政は1番・浜岡が遊飛。
2番・増田は遊前安打。一死1塁。
3番・松下が遊ゴロ併殺で3アウト。

6回表。
法政はこの回から二番手投手に丸山陽太を起用する。
丸山は成東高出身の2年生。179cm・74kgの右腕だ。
気持ちのいい本格派ですね。
今日の球速は速球が138〜46キロ。
変化球はフォークが120キロ台後半。
カーブが116〜20キロ。
ナックルカーブ的な、縦に大きく沈む球筋。

早稲田は3番・吉田が右直。
4番・前田は一ゴロ。
5番・田村が遊前安打。二死1塁。
6番・岡西は中飛で3アウト。

6回裏。
早稲田はこの回から三番手投手に倉光条を起用する。
倉光は早稲田実業出身の1年生。175cm・85kgの右腕だ。
いわゆるアーム式で、上下の角度があるフォームですね。
今日の球速は速球が136〜39キロ。
変化球はスライダーが111〜20キロ。
フォーク、チェンジ系が119〜23キロ。

法政は4番・池田が三邪飛。
5番・内山は二前安打。一死1塁。
6番・山下が一ゴロ。二死2塁。
7番・品川の3球目に捕逸があり二死3塁。
品川は中前タイムリー安打。二死1塁。
<法政大 3−0 早稲田大>
8番・石黒が四球。二死1、2塁。
9番・川上も四球。二死満塁。
1番・浜岡が左飛で攻撃終了。

7回表。
早稲田は代打・井櫻悠人が空振り三振。
8番・岩が遊飛。
9番・大内は二ゴロで三者凡退。

7回裏。
早稲田はこの回から四番手投手に齋藤成輝を起用する。
齋藤は早大本庄高出身の2年生。170cm・67kgの右腕だ。
今日の球速は速球系が125〜28キロ。
変化球はフォーク、チェンジ系が116〜20キロ。
カーブが96〜102キロ。

法政は2番・藤森康淳が投ゴロ。
3番・松下は二飛。
代打・宮原一騎が投ゴロで三者凡退。

8回表。
法政はこの回から三番手投手に宇山翼を起用する。
宇山は日大三高出身の2年生。176cm・71kgの左腕だ。
今日の球速は速球が137〜44キロ。
変化球はスライダー、スプリット系が130〜33キロ。

早稲田は1番・椎名が左飛。
2番・松江は二ゴロ。
3番・吉田が二前安打。二死1塁。
4番・前田健は二ゴロで3アウト。

8回裏。
早稲田はこの回から五番手投手に宮城誇南を起用する。
宮城は浦和学院出身の1年生。174cm・75kgの左腕だ。
今日の球速は速球が132〜36キロ。
スライダーが110キロ台後半。
今日はあまり良くなかったけど、エース候補でしょう。

法政は代打・慶野壮司が二ゴロ。
6番・深谷謙志郎が中前安打。一死1塁。
7番・佐藤拓斗は中飛。二死1塁。
代打・片山悠真が右前安打。二死1、3塁。
9番・川上は四球。二死満塁。
1番・浜岡が一ゴロで無得点。

9回表。
法政はこの回から四番手投手に藤森粋七丞を起用する。
藤森は青森山田高出身の2年生。
175cm・83kgの右腕だ。
上半身をギリギリまでねじって右腕を引いて、
大きく激しく振るフォームですね。
今日の球速は速球が145〜47キロ。
変化球はスライダーが130キロ台前半かな?
自分が法政で一番見たかったのがこの投手。
この大会ではクローザー的に起用されている。

早稲田は5番・田村が三ゴロ。
6番・岡西は二ゴロ。
代打・茨木琉之介が左直で三者凡退。
法政が早稲田を3−0で下して3位を決めている。

安打  111 021 010 7 四 失
早稲田┃000|000|000┃0 0 0
法政 ┃110|001|00X┃3 4 0
安打  321 112 02  12

法政:◯帯川、丸山、宇山、藤森
早稲田:●伊藤裕、中澤、倉光、齋藤成

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6月は細々と関東大学サッカーに足を運んでいる。
今年から「ホーム&アウェイ」が徹底され、
「大学の練習場で1試合単独開催」がスタンダードになった。
1部12校をすべて見るには6日必要で、
これはメディアやスカウトさんたちにとって痛い。

今節は「国士舘大学楓の杜キャンパスサッカー場」へ行く。
町田の薬師池公園とか、リス園の付近にある施設。
元々は「国本学園」の施設で、それを国士館が引き取ったのかな?
自分が鶴川から引っ越す直前に登場した会場だ。
鶴川、町田の両駅からバスが出ているので、アクセスは悪くない。
ピッチは人工芝だけど、ただスタンドと屋根がある。
30度超えの14時キックオフだけど、我々は快適に観戦できた。

国士館は0勝3分け5敗で11位。
昨夏の総理大臣杯王者だけど、
今年はこのままだと降格という位置に沈んでいる。
望月海輝は町田、山田裕翔が東京Vに内定している。
流通経済は3勝2分け3敗で5位。

国士舘大学
GK  1 高橋拓輝  3年 181/77 仙台育英
DF  3 望月海輝  4年 192/84 三菱養和SC・Y
    4 森田礼   4年 180/75 実践学園
   13 大森慧斗  3年 187/82 国士館
   17 平松直也  3年 179/75 日大三島
MF  7 布方叶夢  4年 160/59 日大藤沢
   19 井野佑優  1年 176/70 広島Y
   10 大西悠介  4年 174/67 流経大柏
   24 中村晃大  3年 168/64 丸岡
FW  9 古川真人  4年 175/74 実践学園
   18 坂巻日向  4年 173/68 東京V・Y

−−−−坂巻−−−−古川−−−−
−−中村−−−−−−−−布方−−
−−−−−大西−−井野−−−−−
−平松−−大森−−森田−−望月−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−高橋−−−−−−−

流通経済大学
GK  1 彼島優   2年 185/83 FC東京U-18
DF  6 中島舜   3年 172/60 柏U-18
   23 田口空我  2年 173/69 流経大柏
    4 根本健太  3年 184/81 東京学館
    5 渋谷諒太  2年 174/67 流経大柏
MF  7 八木滉史  4年 172/65 流経大柏
   17 前田陸王  4年 177/66 東海大札幌
   10 藤井海和  3年 173/71 流経大柏
   15 松本洋汰  2年 168/60 流経大柏
   11 松永颯汰  2年 180/75 静岡学園
FW  9 宮田和純  4年 184/78 FC東京U-18

−−−−−−−宮田−−−−−−−
−-松永−-松本−−藤井-−前田−
−−−−−−−八木−−−−−−−
−渋谷−−根本−−田口−−中島−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−彼島−−−−−−−


国士館は大森慧斗、布方叶夢が左利き。
流経は根本健太が左利き。
どちらも左CBがレフティーですね。

国士館は立ち上がりに少し混乱していた。
パスコースが無かったらGKまで下げていたし、
GKが大きく蹴らずに「手でつなぐ」プレーが多かった。
基本的には後ろからビルドアップして、
プレスを開放する、サイドをユニットで崩す狙いだったと思う。
少ないタッチ、早いテンポでボールを動かす「狙い」は見て取れた。
右SBの望月海輝は外、高い位置に張り出して攻撃に絡む。
左SBの平松直也もよくボランチの位置に入ってくる。
そういうコンセプト的なものは伝わってきた。

ただ問題は技術や連携の細かい「詰め」ですよね。
流経のプレスを食らってボールを運べなかった。
あと中盤のバトル、セカンドの争奪で優位に立てていなかった。
守備は単純に枚数が少ない、カバーが足りない場面がチラホラ。

5分、流経大はDFのヘッドを松本颯汰がキープ。
左サイドの深い位置に持ち込んでボールを下げる。
渋谷諒太はハーフスペースに走り込んで中に折り返す。
宮田和純が左足のボレーをフリーで合わせたものの枠外。

6分、流経はヘッドの弾き合いから松本洋汰がセカンドを確保。
松本が1タッチで縦にボールを付ける。
松永颯汰はまず左に切り返してDF2人がアンクルブレイク状態に。
今度は右にボールを押し出してシュートコースを作る。
枚数的には「1対3」くらいでDFが多かったのだけど、
鋭く詰める、ファウルで止める選手がいなかった……。
松永がゴールやや左からきっちり右足で流し込む。
素晴らしいゴラッソでした!
<流通経済大 1−0 国士舘大>

流経は松永颯汰、宮田和純と180センチ台が前線に2枚。
ただこの二人は「パワー系」でなく、
細かい技巧で局面を打開するファンタジスタ系ですね。
宮田がサイドに流れて、二人の連携で崩すイメージだった。

松永颯汰はあまりスピードがあるタイプには見えなかったけれど、
加減速と左右の重心移動がよくて、左右両側から抜け出せる。
ボールを足裏で扱ったり、軸足の裏を通したり、
そういう「静岡学園らしい」多彩な技もある。
宮田和純はちょっと内股で、身体の真下にボールを置くタイプ。
彼も左足をしっかり使えて、アウトサイドのボールタッチがおしゃれ。
相手が食いついてくると逆を取るような、そんな嫌らしさがあった。

8分、国士館は自陣深い位置からFK。
流経DFがクリアしたセカンドを坂巻日向が拾ってつなぐ。
古川真人がバイタルでキープして左に開く。
中村晃大はエリア左から左足でシュート。
これは流経DFが身を挺してブロックした。

12分、国士館は高橋拓輝に警告。
相手のプレスを受けて慌ててクリアしようとした場面。
ボールと一緒に相手の足を蹴っ飛ばしてしまった。

「これはずいぶん動きの激しい試合だな」と思ったが、
この辺で激しい出入りは一旦落ち着いた。

18分、国士館は平松直也に警告。
中島舜の突破に対して抱え込んで止めたプレー。

流経は中島舜の突破も効いていましたね。
相手が詰めてくるとそれを逆用して、一気に加速して振り切る怖さがあった。

26分、流経は根本健太が左大外から左足のサイドチェンジ。
宮田和純がDF2人の間に割り込んでボールを収める。
宮田は右中間から中に折り返す。
前田陸王の右足ミドルはフリーだったがGK正面。

根本健太は左CBにしてプレイメーカーでした。
左足のロングキックは飛距離が出るし、精度もかなり高い。
縦、横とスペースに蹴って、一発でDFの矢印の「逆」を取っていた。
ただ長い距離を蹴るだけでなく、
中央から縦に付けたり、自分が運び出したりする上手さもある。
名前を検索したらU−22代表の欧州遠征に参加して、帰国したばかりでした(笑)
CBとしては来年の目玉でしょうね。

35分、国士館は森田礼が右サイドにロングボール。
望月海輝はDFにコースを切られていたが、
力強くボールを収めてエリア右に抜け出して折り返す。
坂巻日向が触れば……という場面だったがDFにクリアされた。

44分、国士館は森田礼が右サイドにフィード。
布方叶夢が1タッチで外に落とす。
望月海輝はエリア右に浮き球を送った。
坂巻日向がゴール右から放ったシュートはGKに弾かれる。

望月海輝は「サイドのプレー」に徹していた。
去年はハーフスペースから前線に飛び込むような動きもあった。
ただ布方叶夢は右から中に入っていくタイプだし、
望月はやっぱり大外でロングキックを「受ける」「競る」ことで生きる。
前向きに持ったときは「可能性」を感じるチャレンジができていて、
右サイドからのクロスはかなり質も伴ってきましたね。
守備は速いし、あとストライドが長い。
SBなら「相手が縦に切れ込む」という場面がよくあるけど、
悠々とついていけて、なおかつ物理的にコースを消せる。
そういう対応はドイツ代表のリュディガーを思い出しました。

前半45分は流経が1−0とリードして終了する。
試合は後半。

50分、流経はFKからの波状攻撃。
藤井海和のミドルはDFが弾いてエリア右にこぼれる。
田口空我が放ったシュート気味のクロスがファーに抜ける。
触れば1点の場面だったが、前田陸王の足はわずかに届かず。

54分、流経は前田陸王に警告。
相手のFKに対して速やかに距離を取らず、遅延行為を取られた。

56分、国士館は中村晃大→後藤響。
国士館の布陣がこう↓
−−−−坂巻−−−−古川−−−−
−−後藤−−−−−−−−布方−−
−−−−−大西−−井野−−−−−
−平松−−大森−−森田−−望月−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−高橋−−−−−−−


60分、流経は八木滉史が左サイドに浮き球のフィード。
宮田和純が収めてゆったりと松永颯汰とパス交換。
宮田は左大外から縦に抜けて左足で折り返す。
流経は2人がエリア内に飛び込み、前田陸王はフリーでヘッドを合わせる。
かなり決定的な場面だったけれど、シュートは枠上へそれた。

68分、国士館がFKからの波状攻撃。
布方夢叶が右ワイドからワンタッチで中に落とす。
大西悠介は中央から持ち上がって、ワンツーから更に切れ込む。
大西の突破が相手に絡んで、セカンドボールがゴール左に流れる。
後藤響?が放ったシュートはDFに弾かれた。

73分、流経は松本洋汰→鈴木奎吾。
77分、流経は前田陸王→清水蒼太朗。
81分、流経は中島舜→光廣健利。
流経の布陣がこう↓
−−−−−−−清水−−−−−−−
−-松永−-藤井−−鈴木-−宮田−
−−−−−−−八木−−−−−−−
−渋谷−−根本−−田口−−光廣−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−彼島−−−−−−−


ラスト10分は国士館のペースだった。
単純にリスクを取っていたというのもあるだろうし、
「戦う」部分はやっぱり高水準。
選手の入れ替えがほとんど無いにも関わらず、
前線、中盤が走り負けていなかった。

82分、国士館は森田礼が前線に大きくクリア。
坂巻日向がこれをよく収めて、エリア右に抜け出してシュートを放つ。
GK彼島優にブロックされた。

86分、流経は藤井海和→小澤希海。
布陣が[5−4−1]になった。

89分、流経は松永颯汰→宇津木優人。
流経の最終布陣がこう↓
−−−−−−−清水−−−−−−−
−−宇津木−−−−−−−宮田−−
−渋谷−−鈴木−−八木−−光廣−
−−−根本−−田口−−小澤−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−彼島−−−−−−−


アディショナルタイムの提示は4分。

93分、国士館は森田礼が右サイドにロングフィード。
望月海輝が高い位置でボールを収めて、ヒールキックで横に叩く。
布方夢叶はエリア内に走り込んで受けて、左足で横に送る。
しかし井野佑優がフリーで放った左足シュートはDFに弾かれた。

試合は1−0でタイムアップ。流経が国士館を下している。
気温も高かったし、立ち上がりの10分を見たときは
「撃ち合いになるかな」と思ったけれど、予想が全く外れました。

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6月は例年「大学サッカー強化月間」になる。
今年は関東大学サッカーが「ホーム&アウェイ化」して、
「1会場1試合」「大学施設での開催」が通例になった。
それで観戦の効率が落ちたのだけど、とはいえ現実には適応するしかない。
10日はちょうど空いていたので、日大稲城グラウンドに足を運ぶ。
日本大学と東京国際大の上位対決だった。

日大は3勝3分け1敗。東京国際は3勝2分け2敗。
日大の青木駿人が徳島に内定している。
東京国際の熊坂光希もいくつかのクラブの練習に参加したらしい。

日本大学
GK  1 木村凌也  2年 187/78 横浜FM・Y
DF  4 栗田悠巨  4年 173/72 川崎U-18
    3 青木駿人  4年 183/75 日大藤沢高
    2 熊倉弘貴  3年 174/70 前橋育英
MF 23 永田亮輔  3年 168/63 横浜FC・Y
   10 橋田尚希  4年 165/62 JFAアカデミー
    6 植木颯   2年 173/67 日大藤沢
    5 小林佑熙  4年 169/66 横浜FC・Y
FW 20 大久保帆人 1年 163/55 前橋育英
   11 熊倉弘達  3年 172/68 前橋育英
   24 五木田季晋 1年 183/75 川崎U-18

−−−−−−-五木田-−−−−−−
−−−熊倉達−−−−大久保−−−
−小林−−植木−−橋田−−永田−
−−-熊倉貴-−青木−−栗田−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−木村−−−−−−−

東京国際大学
GK 21 松本崚汰  3年 184/78 白井
DF 28 松本翔   3年 185/80 東京杉並ソシオFC U-18
    5 板倉健太  3年 181/78 山梨学院
   15 橋辺海智  3年 182/80 神戸U-18
    4 桑原慶太郎 4年 173/70 正智深谷
MF 17 峺拳士朗 4年 176/70 矢板中央
    6 熊坂光希  4年 185/74 柏U-18
   14 吉田桂介  3年 175/65 大宮U18
    7 関本真尋  4年 175/68 宇都宮短期大学附属
FW 30 盒況士朗 3年 175/70 日本航空
    9 古澤ナベル慈宇
           3年 182/83 青森山田
  
−−−−盒供檗檗檗欷冬掘檗檗檗
−−関本−−−−−−−−吉田−−
−−−−−熊坂−−峺−−−−−
−桑原−−橋辺−-板倉−-松本翔−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−-松本崚-−−−−−−


日大はフィールドプレイヤーのうち6人が左利きですね。
最終ラインは青木駿人、熊倉弘貴が左利き。
中盤は両ウイングバック、ボランチが全員左利き。
これだけ左利きの多いチームは多分初めて見た。

日大は青木駿人、五木田季晋と前後に大型選手が1枚ずついるけれど、
小柄な技巧派が多くて、それぞれの個人技やアイディアで打開してくる。
熊倉弘貴は攻撃になると完全に「SB」としてプレーする感じですね。
スピードは普通だけど、左足の一振りがあって、
1対1で相手を剥がすような突破も見せていた。
永田亮輔はボールの持ち方、運び方が良くて、
相手がカットインを警戒すると縦突破でエリア内まで行ってしまう。
他にも大久保帆人、熊倉弘達がいい突破を見せていたけれど、
線は取れても「面」をとれていなかった。

東京国際大は去年もそうだったけどサイズがあって、
球際でガツガツ戦って、なおかつ走力のあるチーム。
結果として立ち上がりから「バトル」が多い展開になった。

20分、日大は栗田悠巨に警告。

23分、東京国際は松本崚汰がゴールキックを蹴る。
盒況士朗は中盤でヘッドに競り勝つ。
古澤ナベル慈宇が落としに反応してボールを収める。
相手に寄せられながら、斜め前にラストパスを送る。
吉田桂介が切れ込んでDFがファウルで止めた。
「PKか?」と思った場面だけど、ぎりぎりエリアの外だった。

23分、日大は永田亮輔に警告。

37分、日大は植木颯が右サイドに流れて左足で折り返す。
DFがニアからヘディングでしたクリアが枠方向に飛んだ。
ゴール左隅の危険なコースだったけれど、GK松本崚汰はナイスブロック。

前半は完全に五分の展開で終了。
試合は0−0のまま後半に。

50分、東京国際大は桑原慶太郎が左サイドから盒況士朗に当てる。
日大DFのクリアが中途半端で、吉田桂介に収まる。
盒兇魯┘螢内に残っていたし、松本翔も右大外でボールを要求していた。
しかし松本は思い切って右足を振り抜く。
これがDFの間を抜けて左ポストに当たってそのままゴールイン。
<東京国際大 1−0 日本大>

55分、東京国際は関本真尋→矢野元太。
63分、東京国際は松本翔→小島匠瑛。
66分、日大は小林佑熙→田中慶汰。

69分、東京国際はDFのクリアを古澤ナベル慈宇が中盤で収める。
古澤はボールを右大外に展開して、そのまま一気にロングスプリント。
矢野元太が縦に運んで切れ込んで中に折り返す。
古澤は至近距離からボレーを合わせたものの、GK木村凌也にブロックされた。

古澤ナベル慈宇はガーナ人の父を持つアタッカー。
元々スピードはあったんだけど、身体が「ゴツく」なりましたね。
ただ身体を大きくすると動きが鈍くなったりするけれど、
古澤の場合は全くそうなっていない。
バランスがよくて反転も鋭いので、
相手を背負ってもボールを動かしたり、剥がしたりできる。
スペースがあればそっちでも生きるタイプで、
「これはちょっと化けたな」というプレーを見せていました。

72分、東京国際は盒況士朗→吉田眞翔。

73分、東京国際は古澤ナベル慈宇の仕掛けから好位置でFKを得る。
エリアすぐ外で、しかもゴール真正面。
GK木村凌也は向かって右寄りに立っていた。
ただ吉田桂介はコースの狭かった右上のコースに蹴る。
木村は左を予想していたのか、一歩も反応できない。
吉田の直接FKがあっけなく決まった。
<東京国際大 2−0 日本大>

東京国際が終盤に入ってむしろ攻勢を強めていた。
元々プレッシングがいいチームだけど、
終盤に入っても強度が全く落ちませんでしたね。
あと日大はやっぱり前がかりにくるからスペースが空く。
古澤ナベル慈宇がスペースからの仕掛けで生きる展開になっていた。

74分、日大は植木颯→大河原陽。
日大の布陣がこうなる↓
−−−-五木田−−−熊倉達-−−−
−−−−−−−田中−−−−−−−
−永田−-橋田−-大河原−大久保−
−−-熊倉貴-−青木−−栗田−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−木村−−−−−−−


80分、東京国際は吉田桂介→重野祥輝。
83分、東京国際は桑原慶太郎→平川周汰。

東京国際の最終布陣がこう↓
−−−−古澤−−−−吉田−−−−
−−重野−−−−−−−−矢野−−
−−−−−熊坂−−峺−−−−−
−平川−−橋辺−-板倉−−小島−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−-松本崚-−−−−−−


87分、東京国際はDFのクリアが中盤に落ちる。
熊坂光希は2人に寄せられていたけど、
柔らかい「ラボーナトラップ」で打開。
そのまま中央から一気に持ち上がって右サイドに開く。
矢野元太が切り返しを入れてエリア右から折り返す。
古澤ナベル慈宇が右足ボレーを合わせて枠を捉えた。
しかしこれは日大DFがブロックした。

アディショナルタイムの提示は4分。

92分、東京国際は熊坂光希に警告。遅延。

94分、日大は大久保帆人が右大外から折り返す。
GKのパンチを拾った永田亮輔が左足でシュート。
これは板倉健太がしっかり寄せてブロックする。
さらに田中慶汰もこぼれからシュートを放ったが
やはり板倉が詰めてブロック。

95分、日大は熊倉弘達→平尾勇人。
日大の最終布陣がこうなった↓
−−−-五木田−−−-平尾−−−−
−−−−−−−田中−−−−−−−
−永田−-橋田−-大河原−大久保−
−−-熊倉貴-−青木−−栗田−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−木村−−−−−−−


ここで試合終了。
東京国際大が2−0で日大に勝利。
第8節終了時点で2位まで浮上している。

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月曜から木曜まで4日連続で大学野球を見ていた。
今晩は都市対抗の西関東予選か県営大宮のBCリーグを考えていた。
ただ昨日の夜、誰かのリツイートした内容を見て「スイッチ」が入ってしまう。
京セラドーム大阪の予告先発が山本舜平大とトレバー・バウアーなんですよ。
「どうしても生で見たい二人」が同じマウンドに立つということだ。
バウアーはハマスタだから多分いつか見に行けるけど、
山下舜平大はオリックスだし、登板間隔も長い。
そう考えると「大阪まで行って見るべきでは?」という邪な考えが浮かんできた。
赤羽を14時くらいに出れば、京セラドームには着きそう。
そしてオリックスのチケット販売サイトを見ると、
ネット裏のまあまあいい席(7000円)が普通に残っていた。
帰りの夜行バスも確保できそう。
仕事関係で調整が必要だったので、今朝に最後の詰めをしたけど……。
朝から一気に試合とバスのチケットを抑えた。
そんなわけで行ってきまたセパ交流戦。
オリックス・バファローズと横浜DeNAベイスターズの対戦である。

横浜DeNAベイスターズ
1番 右 大田泰示   33歳 右右 188/96 日本ハム
2番 左 関根大気   27歳 左左 173/75 東邦高
3番 一 佐野恵太   28歳 右左 178/88 明治大
4番 二 牧秀悟    25歳 右右 178/95 中央大
5番 指 オースティン 31歳 右左 188/90 ブルワーズ
6番 中 桑原将志   29歳 右右 174/80 福知山成美高
7番 遊 京田陽太   29歳 右左 184/90 中日
8番 捕 伊藤光    34歳 右右 180/88 オリックス
9番 三 林琢真    22歳 右左 174/74 駒澤大
   投 バウアー   32歳 右右 185/92 ドジャース

オリックス・バファローズ
1番 三 廣岡大志   26歳 右右 183/81 巨人
2番 右 野口智哉   23歳 右左 181/90 関西大
3番 指 杉本裕太郎  32歳 右右 190/104 JR西日本
4番 捕 森友哉    27歳 右左 170/85 西武
5番 一 頓宮裕真   26歳 右右 182/103 亜細亜大
6番 中 中川圭太   27歳 右右 180/76 東洋大
7番 二 ゴンザレス  34歳 右両 185/93 ヤンキース
8番 遊 紅林弘太郎  21歳 右右 187/94 駿河総合高
9番 左 茶野篤政   23歳 右左 175/80 四国IL徳島
   投 山下舜平大  20歳 右右 190/98 福岡大大濠高


1回表。先攻は横浜DeNAベイスターズ。
1番・大田がカーブで見逃し三振。
2番・関根は遊ゴロ。
3番・佐野が一直で三者凡退。

オリックスの先発は山下舜平大。
右上手の本格派で、高校時代も含めて初めて見る。
フォームはオーソドックスな上手投げですね。
膝の持ち上げ方、踏み出しとも普通。
テイクバックはVの字に折ってコンパクトに畳んでいる。
彼がスゴいのは軸足が着地して、上半身がぐっと乗るところ。
腰になんかのバネが入っているような気配で、ぐっと弾む。
腕の動きは抑えめだけど、身体の動きに同調して自然と強く振れている。
あと「遅れて出てくる」「脱力して振れる」ところが素晴らしい。
体格は良いし、バネや瞬発力があるし、バランスもいい。
佐々木朗希、大谷翔平と同格と言ったら言い過ぎだけど、
フィジカル的にはその二人とあまり変わらないレベルにある。
オリックスの二軍は「本格派製造工場」としてお馴染みで、
宇田川優希、山崎颯一郎とWBCで活躍した面々を出している。
山下もポテンシャルはスゴいと言われていたけど、具現化しつつありますね。
プロ1年目、2年目は一軍登板がなかったが、今季は開幕から話題騒然。
ここまで7試合に登板して5勝0敗。防御率0.84と圧倒的な成績を残している。
今日の球速は速球が151〜59キロ。
先発で常時157、58なので大谷レベル(朗希よりちょっと遅い)です。
変化球はフォークが133〜41キロ。
カーブが119〜27キロ。
カーブは変化の大きさ、鋭さがあって、なおかつコマンドが高い。
これだけカーブを多投する投手も珍しい。
NPB史上、最高のカーブじゃないだろうか。

1回裏。後攻はオリックスバファローズ。
1番・廣岡が速球で空振り三振。
2番・野口は四球。一死1塁。
3番・杉本が遊ゴロ。
リプレー検証の結果「二封のみ」で二死1塁。
4番・森は右飛で3アウト。

DeNAの先発はトレバー・バウアー。右上手の技巧派だ。
MLB通算83勝69敗。2019年のサイヤング賞投手でもある。
2021年にDVを巡って出場停止処分を受けて、1シーズン半を棒に振った。
そんな経緯もあって、このレベルの大物がNPBにやってきた。
股関節や肘肩もやや硬いなという印象ですね。
フォームを見ると身体の使い方もかなり抑えめ。
ダイナミックといえば全くそうではない。
走者がいないときも足を高く上げず、膝を伸ばしたままスーッと前に出す。
腕はギリギリまで身体の後ろに残して、
倒れ込む上半身に同調させながらコンパクトに叩く。
ギリギリまで「見えない」ような使い方ですね。
ただやっぱり彼の強みはトレーニングで鍛えたパワーと
「投げる」ことに対する探究心。
持っている身体の機能を活かしつつ、
「最善」を追求しているのが彼のスゴさでしょう。
今日の球速は速球、ツーシームが147〜59キロ。
変化球はカットが134〜43キロ。
チェンジアップが132〜41キロ。
スライダー、ナックルカーブが126〜32キロ。
まずボールが色んな球筋に動くし、組み立てが本当に多彩ですね。
バックドア、フロントドア、高めと「引き出し」がとにかく多かった。
あと「変化球を見せ球にして、速球で仕留める」パターンが多い。
ただ制球はちょっと散っていて、「投げミス」がちょいちょいある。
もっともクイックは分かりやすく苦手。走者が出るとちょっと危なっかしくなる。

2回表。
DeNAは4番・牧がレフト線を破る二塁打。無死2塁。
5番・オースティンは中越えのタイムリー二塁打。無死2塁。
<横浜DeNAベイスターズ 1−0 オリックス・バファローズ>
6番・桑原がフォームで空振り三振。一死2塁。
7番・京田は一ゴロ。二死3塁。
8番・伊藤光がカーブで見逃し三振。攻撃終了。

2回裏。
オリックスは5番・頓宮が154キロの速球で空振り三振。
6番・中川圭が右前安打。一死1塁。
中川圭は次打者の3球目に二盗成功。一死2塁。
7番・ゴンザレスは内角スライダーで空振り三振。二死2塁。
8番・紅林の初球に伊藤光が捕逸。二塁走者が一挙に生還する。
おそらく「サイン違い」でしょう。
<オリックス・バファローズ 1−1 横浜DeNAベイスターズ>
紅林が二前安打&悪送球。二死2塁。
9番・茶野は四球。二死1、2塁。
1番・廣岡がカットで見逃し三振。攻撃終了。

3回表。
DeNAは9番・林が二ゴロ。
1番・大田はカーブで空振り三振。
2番・関根が二ゴロで三者凡退。

3回裏。
DeNAは2番・野口が二ゴロ。
3番・杉本は三ゴロ。
4番・森が四球。二死1塁。
森が次打者の初球に二盗失敗。3アウト。

4回表。
DeNAは3番・佐野が左飛。
4番・牧も左飛。
5番・オースティンが外角速球で空振り三振。三者凡退。

4回裏。
オリックスは5番・頓宮がレフトにソロ本塁打。
外角高めに抜けたナックルカーブを引っ叩いた。
<オリックス・バファローズ 2−1 横浜DeNAベイスターズ>
6番・中川圭が右飛。
7番・ゴンザレスは159キロの速球で見逃し三振。
8番・紅林が一邪飛で攻撃終了。

5回表。
DeNAは6番・桑原が三ゴロ。
7番・京田は中前安打。一死1塁。
8番・伊藤光が投ゴロ併殺で3アウト。

5回裏。
オリックスは9番・茶野がナックルカーブで空振り三振。
1番・廣岡は遊飛。
2番・野口が四球。二死1塁。
野口は次打者の3球目に二盗成功。
タイミングはアウトだったが、ショートが送球をこぼした。
3番・杉本は外角高め157キロで空振り三振。

6回表。
DeNAは9番・林が四球。無死1塁。
林は次打者の3球目に二盗成功。無死2塁。
1番・大田がフォークで空振り三振。一死2塁。
2番・関根は9球目まで粘って四球。一死1、2塁。
3番・佐野が左飛。抜けるかと思ったら茶野篤政が好捕した。二死1、2塁。
4番・牧は左前タイムリー安打。
二塁走者が生還し、カットに入った廣岡大志が二塁へ転送する。
このボールが悪送球になり、なおかつライトとセンターの間を抜けていく……。
送球は右中間の中央を間抜けに点々。打者まで一挙に生還した。
<横浜DeNAベイスターズ 4−2 オリックス・バファローズ>
ただのシングルヒットが本塁打に化けてしまった!
なかなか見たことのない種類のエラーでしたね。
5番・オースティンがフォークで空振り三振。攻撃終了。

6回裏。
オリックスは4番・森が左飛。
5番・頓宮は速球で空振り三振。
6番・中川圭が遊ゴロ悪送球で出塁。二死2塁。
7番・ゴンザレスは一ゴロで3アウト。

7回表。
オリックスはこの回から二番手投手に比嘉幹貴を起用する。
比嘉は国際武道大、日立製作所出身の40歳。
177cm・77kgの右サイドハンドだ。
今日の球速は速球が143〜45キロ。
変化球はシンカーが133〜36キロ。
スライダーが130キロ弱。

DeNAは6番・桑原がシンカーで空振り三振。
7番・京田は中飛。
8番・伊藤光が遊ゴロで三者凡退。

7回裏。
オリックスは8番・紅林が右中間を破る二塁打。無死2塁。
9番・茶野はナックルカーブで見逃し三振。一死2塁。
1番・廣岡が左前安打。一死1、3塁。
2番・野口は一ゴロ併殺でバウアーがピンチ脱出。

8回表。
オリックスはこの回から二番手投手に山田修義を起用する。
山田は敦賀気比高出身の31歳。184cm・90kgの左腕だ。
今日の球速は速球が140〜47キロ。
変化球はスライダーが129〜26キロ。

DeNAは9番・林が外角速球で見逃し三振。
代打・神里和毅がスライダーで空振り三振。
2番・関根は中前安打。二死1塁。
3番・佐野が左前安打。二死1、3塁。

オリックスはここで山田修義が降板。
四番手投手に小木田敦也を起用する。
小木田は角館高、TDK出身の24歳。
173cm・83kgの右腕だ。
今日の球速は速球が145〜50キロ。
変化球はカットが139〜42キロ。
スライダーが120キロ台後半。
DeNAは4番・牧が遊ゴロで無得点。

8回裏。
DeNAはこの回から二番手投手に伊勢大夢を起用する。
伊勢は明治大出身の25歳。
183cm・94kgの右スリークォーターだ。
今日の球速は速球が146〜52キロ。
変化球はフォーク、チェンジ系が131〜38キロ。
左打者にはシュート系の変化を使っていましたね。
他にスライダーが130キロ台前半。

オリックスは3番・杉本が遊ゴロ。
4番・森は二ゴロ。
5番・頓宮が左中間に飛ばす二塁打。二死2塁。
6番・中川圭は二ゴロで3アウト。

9回表。
DeNAは5番・オースティンが投ゴロ。
6番・桑原が左飛。
7番・京田は左邪飛で三者凡退。

9回裏。
DeNAはこの回から三番手投手に山康晃を起用する。
山は亜細亜大出身の29歳。179cm・88kgの右腕だ。
何か三塁側にめちゃくちゃインステップしていましたね。
前からあんなフォームでしたっけ?
今日の球速は速球が149〜52キロ。
変化球はツーシーム(スプリット)が138〜43キロ。
他にスライダーがあったかも。

オリックスは7番・ゴンザレスが一ゴロ。
8番・紅林が中前安打。一死1塁。
9番・茶野は二ゴロ。二死2塁。
1番・廣岡がツーシームで空振り三振。
ここで試合終了。
バウアーはこれで3勝2敗、防御率4.75。
今日は7回を被安打5、四死球4、2失点に抑えた。
三振はかなり「狙って取りに行った」組み立てが多くて9奪三振。
山下舜平大は5回を被安打4、四死球2で抑えたけれど今季初の敗戦。
4失点は喫したけれど、自責点は「2」だったりします。
打線も牧秀悟とか、関根大気とか、頓宮裕真とか、
生で見るとゾクゾクするものがありますね。
お金はかかったけど、なかなか楽しい野球観戦でした。

安打    020 011 020 6 四 失
DeNA ┃010|003|000┃4 2 2
オリックス┃010|100|000┃2 4 1
安打    020 100 211 7

オリックス:●山下、比嘉、山田、小木田
DeNA:◯バウアー、伊勢、山

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第72回全日本大学野球選手権大会は4日目。
ここまで中止、順延がなく準々決勝まで来ました。
第4試合の富士大、大阪商大はもう見たので、
大島の現場観戦はこの試合まで。
第3試合は青山学院(東都)と中部学院(東海地区)の対戦だ。

青山学院大学(東都大学野球連盟)
1番 中 中島大輔  4年 右左 180/78 龍谷大平安
2番 三 佐々木泰  3年 右右 177/77 県岐阜商
3番 一 小田康一郎 2年 右左 173/83 中京大中京
4番 左 西川史礁  3年 右右 182/81 龍谷大平安
5番 指 松本龍哉  2年 右左 175/87 盛岡大付属
6番 二 藤原夏暉  2年 右両 177/80 大阪桐蔭
7番 捕 渡部海   1年 右右 179/85 智辯和歌山
8番 遊 初谷健心  2年 右左 180/80 関東第一
9番 右 中野波来  4年 右右 175/88 大阪桐蔭
   投 常廣羽也斗 4年 右右 180/73 大分舞鶴

中部学院大学(東海地区大学野球連盟)
1番 中 佐藤孝昭  2年 左左 177/71 市立岐阜
2番 二 田中恵亮  3年 右左 166/67 八戸学院光星
3番 三 森翔太郎  3年 右左 181/82 熊本工業
4番 一 宮坂愛斗  4年 右右 167/72 上田西
5番 左 大江拓輝  4年 右左 181/78 八戸学院光星
6番 指 宮崎龍司  4年 左左 173/73 鳴門
7番 右 北野凱士  4年 右左 173/70 明秀日立
8番 捕 竹中奨   3年 右右 177/84 広島商業
9番 指 桂愛勇己  3年 右左 164/60 高野山
   投 小川夢叶  3年 右右 169/62 栄徳


1回表。先攻は青山学院大。
1番・中島が中直。
2番・佐々木は四球。一死1塁。
3番・小田が二ゴロ併殺で3アウト。

中部学院の先発は小川夢叶。右上手の技巧派だ。
今日の球速は速球が137〜41キロ。
変化球はカット、スプリット系が130〜35キロ。
スライダー、チェンジが117〜26キロ。

1回裏。後攻は中部学院大。
1番・佐藤が三ゴロ。
2番・田中はフォークで空振り三振。
3番・森が左飛で三者凡退。

青山学院の先発は常廣羽也斗。右の本格派だ。
前に見たのが大学2年のときで、
才能は明らかだったけど、ただ今ほどではなかった。
春のシーズンで見に行ったら発熱で登板を回避して、
変わりに下村海翔の素晴らしい投球を見ることに。
ちょうど準々決勝に常廣が来てくれて嬉しかった!

常廣はこのレベルの投手として細身だし、フォームの力感もあまりない。
ぐっと乗り出す勢いはあるけれど、踏み幅はそこまで広くない。
ただ身体の回旋、腕の振りがべらぼうに速いですよね。
軽く投げている感じでも動きがシャープだから、
フォームとボールの「ギャップ」も生まれる。
今日の球速は速球系が140〜53キロ。
変化球はフォーク、カットが133〜43キロ。
スライダーが123〜27キロ。
チェンジアップが114〜19キロ。
カーブが102〜14キロ。
変化球も種類が多いし、キレのあるモノが多い。
コマンド、制球も結構いいレベルです。
「思ったよりいいな」「モノが違うな」と……。
ドラフト1位でしょうし、伸びしろを考えると細野晴希と迷うレベル。

2回表。
青山学院は4番・西川が左前安打。無死1塁。
5番・松木は四球。無死1、2塁。
6番・藤原が投手強襲の遊前安打。無死満塁。
7番・渡部は遊飛。一死満塁。
8番・初谷が中前タイムリー安打。一死満塁。
<青山学院大 1−0 中部学院大>
9番・中野は遊ゴロで本封のみ。二死満塁。
1番・中島がライトに満塁本塁打。
<青山学院大 5−0 中部学院大>
2番・佐々木は四球。

中部学院は小川夢叶がここで降板。
二番手投手に木村蒼を起用する。
木村は倉敷商業高出身の4年生。
179cm・68kgの左腕だ。
今日の球速は速球が135〜40キロ。
変化球はスライダー、チェンジ、フォークが117〜31キロ。
青山学院は3番・小田が左飛で攻撃終了。

2回裏。
中部学院は4番・宮坂が右飛。
5番・大江は左飛。
6番・宮が二ゴロで三者凡退。

3回表。
青山学院は4番・西川が遊ゴロ失策で生きる。無死1塁。
5番・松本がフォークで空振り三振。一死1塁。
6番・藤原は右飛。二死1塁。
7番・渡部がスライダーで空振り三振。3アウト。

3回裏。
中部学院は7番・北野が左前安打。無死1塁。
8番・竹中はフォークで空振り三振。一死1塁。
9番・桂がカットで空振り三振。二死1塁。
1番・佐藤が中前安打。二死1、2塁。
ボテボテの当たりをショートが補球できなかった。
2番・田中は中飛で無得点。

4回表。
青山学院は8番・初谷が二ゴロ。
9番・中野はレフト線を破る二塁打。一死2塁。
1番・中島が一ゴロ。二死3塁。
2番・佐々木はフォークで空振り三振。

4回裏。
中部学院は3番・森がカットで空振り三振。
4番・宮坂は速球で空振り三振。
5番・大江が三邪飛。

5回表。
青山学院は3番・小田が二ゴロ。
4番・西川は左中間に運ぶソロ本塁打。
<青山学院大 6−0 中部学院大>
5番・松本が中飛。
6番・藤原はライト線を破る二塁打。二死2塁。
7番・渡部の初球に木村蒼が暴投。二死3塁。
渡部は四球。二死1、3塁。
代打・手塚悠が三ゴロ悪送球で三塁走者が生還。二死2、3塁。
<青山学院大 7−0 中部学院大>
9番・中野が左邪飛で攻撃終了。

5回裏。
中部学院は6番・宮が中直。
7番・北野は中前安打。一死1塁。
8番・竹中がカットで空振り三振。二死1塁。
9番・桂は遊直で3アウト。

6回表。
中部学院はこの回から三番手投手に中尾要一郎を起用する。
中尾は広島商業高出身の4年生。
176cm・70kgの右スリークォーターだ。
今日の球速は速球が136〜41キロ。
変化球はチェンジ、もしくはスライダーが120キロ前後。

青山学院は1番・中島が四球。無死1塁。
2番・佐々木は遊ゴロ併殺。二死無走者。
3番・小田が四球。二死1塁。
4番・西川は遊ゴロで3アウト。

6回裏。
中部学院は1番・佐藤がカットで空振り三振。
2番・田中は速球で空振り三振。
3番・森がフォークで空振り三振。三者三振。

7回表。
中部学院はこの回から四番手投手に山本虎門を起用する。
山本は東北高出身の3年生。174cm・80kgの右腕だ。
球速は速球の最速が143キロ。
変化球はスライダー、フォークが124〜30キロ。

青山学院は5番・松本が四球。無死1塁。
6番・藤原は三前バント安打。無死1、2塁。

中部学院は山本虎門がここで降板。
五番手投手に北田智郎を起用する。
北田は正智深谷高出身の3年生。
185cm・87kgの右腕だ。
今日の球速は速球が136〜47キロ。
変化球はスライダーが120キロ台中盤。
チェンジ、シュート系が130キロ台前半。

青山学院は7番・渡部がバントで送る。一死2、3塁。
8番・手塚は左犠飛。二死2塁。
<青山学院大 8−0 中部学院大>
9番・中野が右前タイムリー安打。二死1塁。
<青山学院大 9−0 中部学院大>
1番・中島は一ゴロで攻撃終了。

7回裏。
青山学院はこの回から二番手投手に児玉悠紀を起用する。
児玉は日大三高出身の3年生。181cm・73kgの左腕だ。
今日の球速は速球が144〜47キロ。
変化球はスライダー、フォークが122〜32キロ。

中部学院は4番・宮坂が左前安打。無死1塁。
5番・大江は二ゴロ失策で生きる。無死1、2塁。
6番・宮が二飛。一死1、2塁。
7番・北野凱士は外角速球で見逃し三振。二死1、2塁。

青山学院は児玉悠紀がここで降板。
三番手投手に中西聖輝を起用する。
中西は智弁和歌山高出身の2年生。
181cm・87kgの右腕だ。
今日は1球しか投げていないけど、147キロの速球だった。
中部学院は代打・江川日那太が遊飛で3アウト。

常寛羽也斗は6回を被安打3、四死球0で封殺。
9奪三振は「数」以上に、色んな球種で取っていたのが印象的でした。
青山学院が7回コールドの快勝で準決勝進出を決めている。

安打   040 120 2 10 四 失
青山学院┃050|020|2┃9 7 1
中部学院┃000|000|0┃0 0 1
安打   002 010 1 4

中部学院:●小川、木村、中尾、山本、北田
青山学院:◯常廣、児玉、中西

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第72回全日本大学野球選手権大会は4日目。
今年は天候に恵まれてここまで順延や予定変更がない。
無事に8日(木曜)に準々決勝が開催された。
第2試合は仙台大(仙台六大学)と明治大(東京六大学)の対戦。
仙台は桐蔭横浜大、東日本国際大と「プロ注」の投手を攻略して勝ち上がってきた。

仙台大学(仙台六大学野球連盟)
1番 左 川島優   4年 右左 176/72 山村学園
2番 三 小田倉啓介 3年 右右 172/75 霞ヶ浦
3番 遊 辻本倫太郎 4年 右右 168/73 北海
4番 中 平野裕亮  3年 右左 177/82 山村学園
5番 二 菅原礼央  4年 右右 169/65 旭川大高
6番 右 三原力亞  4年 右右 182/93 聖光学院
7番 一 伊藤颯   3年 右右 179/72 鶴岡東
8番 捕 坂口雅哉  4年 右左 173/87 八王子
9番 指 鹿野航生  4年 右左 178/74 日大山形
   投 佐藤幻瑛  1年 右右 180/78 柏木農業

明治大学
1番 二 堀内祐我  4年 右左 179/74 愛工大名電
2番 左 飯森太慈  3年 右左 163/62 佼成学園
3番 遊 宗山塁   3年 右左 175/79 広陵
4番 三 上田希由翔 4年 右左 183/93 愛産大三河
5番 一 内海優太  1年 左左 185/85 広陵
6番 指 杉崎成   3年 右右 177/83 東海大菅生
7番 左 瀬千皓   2年 右右 180/85 天理
8番 捕 小島大河  2年 右左 179/85 東海大相模
9番 中 直井宏路  3年 左左 172/75 桐光学園
   投 蒔田稔   4年 右右 178/83 九州学院


1回表。先攻は仙台大。
1番・川島が一ゴロ。
2番・小田倉は中前安打。一死1塁。
3番・辻本が右飛。二死1塁。
4番・平野は二ゴロで3アウト。

明治の先発は蒔田稔。右の本格派だ。
重心をあまり落とさず、上半身も伸ばした状態からリリースに持っていく。
腕も縦振りなので、上下の角度があるタイプですね。
開きを抑えた、無理のないフォームだけど球威はある。
各球種のコマンドもばらつきが無くてハイレベルだ。
今日の球速は速球系が137〜48キロ。
変化球はスライダー、フォークが127〜35キロ。
チェンジが117〜24キロ。
カーブが110キロ台中盤。

1回裏。後攻は仙台大。
1番・堀内が遊ゴロ。
2番・飯森は四球。一死1塁。
3番・宗山が中飛。二死1塁。
4番・上田は二ゴロで3アウト。

仙台大の先発は佐藤幻瑛。右スリークォーターの技巧派だ。
足をかなり高く持ち上げて、重心を少し後ろにかける。
しっかり重心移動をして、上半身がぐいっと前に乗り出す。
腕の振りもやや大きめで、あまり畳まず柔らかく振り切る。
今日の球速は速球が142〜52キロ。
変化球はスライダーが124〜34キロ。
ツーシーム、スプリット系が131〜40キロ。
チェンジが123〜27キロ。
カーブが116〜19キロ。
複数の球筋があって、それぞれ鋭く動かせる。
「長いイニングを投げる」部分が課題だけど、
これからが本当に楽しみな才能ですよね。
大学日本代表候補合宿にも、追加で呼ばれるのでは?

2回表。
仙台は5番・菅原が二ゴロ。
6番・三原がカーブで空振り三振。
7番・伊藤は外角速球で見逃し三振。

2回裏。
明治は5番・内海が遊飛。
6番・杉崎は一邪飛。
7番・瀬が左前安打。二死1塁。
8番・小島は右中間に運ぶ二塁打。二死2、3塁。
9番・直井が遊飛で無得点。

3回表。
仙台は8番・坂口が速球で空振り三振。
9番・鹿野は二ゴロ。
1番・川島も二ゴロで三者凡退。

3回裏。
明治は1番・堀内がスライダーで空振り三振。
2番・飯森は左飛。
3番・宗山が二ゴロ失策で出塁。二死1塁。
4番・上田はスプリットで空振り三振。3アウト。

4回表。
仙台は2番・小田倉が投ゴロ。
3番・辻本も投ゴロ。
4番・平野が四球。二死1塁。
5番・菅原は二ゴロで3アウト。

4回裏。
明治は5番・内海が一ゴロ。
6番・杉崎はスライダーで空振り三振。
7番・瀬が速球で空振り三振。三者凡退。

5回表。
仙台は6番・三原が二ゴロ。
7番・伊藤は中飛。
8番・坂口が速球で見逃し三振。三者凡退。

5回裏。
明治は8番・小島が四球。無死1塁。
9番・直井がバント。三塁の悪送球で無死1、2塁。
1番・堀内はバントの構えで牽制して四球を選ぶ。無死満塁。
2番・飯森が中前タイムリー安打。なお無死満塁。
<明治大 1−0 仙台大>

仙台は佐藤幻瑛がここで降板。
二番手投手に樫本旺亮を起用する。
樫本は淡路三原高出身の2年生。
181cm・80kgの左スリークォーターだ。
一塁側にインステップして、斜めの角度でボールが入ってくる。
今日の球速は速球が139〜44キロ。
スライダーが121〜28キロ。
カーブが106,7キロ。

明治は3番・宗山が中犠飛。一死1、2塁。
<明治大 2−0 仙台大>
4番・上田は左中間を破るタイムリー二塁打。
本塁への中継が乱れ、上田も三塁に進む。一死3塁。
<明治大 4−0 仙台大>
5番・内海が中前タイムリー安打。一死1塁。
<明治大 5−0 仙台大>
6番・杉崎は中直。二死1塁。

仙台はここで樫本旺亮が降板。
三番手投手に川和田悠太を起用する。
川和田は八千代松陰高出身の4年生。
182cm・82kgの右スリークォーターだ。
L字のトップを作って、叩きつけるように振る。
今日の球速は速球が135〜42キロ。
変化球はチェンジ、スライダーが122〜33キロ。
他にカーブがある。

明治は7番・瀬が速球で空振り三振。
明治が大量5得点で攻撃終了。

6回表。
仙台は9番・鹿野がチェンジで空振り三振。
1番・川島は二ゴロ。
2番・小田倉が三ゴロで三者凡退。

6回裏。
明治は8番・小島が中飛。
9番・直井は中直。
1番・堀内が死球。二死1塁。
2番・飯森は左飛で3アウト。

7回表。
仙台は3番・辻本がツーシームで空振り三振。
4番・平野は四球。一死1塁。
5番・菅原が二ゴロ併殺で3アウト。

7回裏。
明治は3番・宗山が一ゴロ。
4番・上田は左飛。
5番・内海がチェンジで見逃し三振。三者凡退。

8回表。
明治はこの回から二番手投手に浅利大門を起用する。
浅利は興国高出身の3年生。186cm・84kgの右腕だ。
真っ向勝負の本格派!という感じで気持ちいい。
今日の球速は速球が148〜53キロ。

仙台は6番・三原が遊飛。
7番・伊藤は二飛。
8番・坂口が遊ゴロで三者凡退。

8回裏。
明治は代打・木本圭一が中前安打。無死1塁。
代打・今井英寿は二ゴロ併殺。二死無走者。
8番・小島が右中間に運ぶ二塁打。二死2塁。
9番・直井は左飛で3アウト。

9回表。
明治はこの回から三番手投手に石原勇輝を起用する。
石原は広陵高出身の4年生。180cm・85kgの左腕だ。
今日の球速は速球系が140〜49キロ。
120キロ強はスライダーかな?

仙台は代打・高田直輝がチェンジで空振り三振。
1番・川島が左前安打。一死1塁。
2番・小田倉は遊ゴロ併殺で3アウト。

明治が「ビッグイニング一つ」で快勝。
投手陣の力量が圧倒的でした。
これで他にエースの村田賢一がいるわけですから。

安打 100 000 0012 四 失
仙台┃000|000|000┃0 2 3
明治┃000|050|00X┃7 4 0
安打 020 030 02 

明治:◯蒔田、浅利、石原
仙台:●佐藤、樫本、川和田

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第72回全日本大学野球選手権大会は4日目。
今年は「小雨」くらいならあったけど、
例年になく天候に恵まれてここまで順延や予定変更がない。
予定通りで8日に準々決勝が開催されている。
準々決勝以外は全試合が神宮球場の開催だ。
第1試合は鹿屋体育大(九州地区南部)と白鴎大(関甲新学生)の対戦。
鹿屋体育大は初出場で、国立大としては13年ぶりのベスト8だ。
2回戦で近畿大にあっさり勝ったのは驚きましたね。

鹿屋体育大学(九州地区大学野球連盟南部)
1番 右 谷本朗一  2年 右右 181/81 小野
2番 左 中谷康成  3年 右右 176/78 市立尼崎
3番 指 平塚奎吾  2年 右左 173/70 宮崎北
4番 遊 原俊太   4年 右右 180/82 済々黌
5番 二 川瀬虎太朗 1年 右右 167/70 広陵
6番 一 窪田基希  3年 右右 174/72 加治木
7番 三 植田壮紀  4年 右右 162/77 東筑
8番 捕 平野隆斗  4年 右右 170/74 岡崎城西
9番 中 福田駿介  3年 右左 172/68 鶴丸
   投 小川慶士  2年 右右 173/76 広島国泰寺

白鷗大学(関甲新学生野球連盟)
1番 左 杉谷慧   3年 左左 176/80 聖望学園
2番 中 福島圭音  4年 右左 175/72 聖望学園
3番 遊 千葉蓮   4年 右右 180/77 仙台育英
4番 指 佐々木駿介 4年 右左 183/94 黒沢尻工業
5番 二 盒脅   3年 右左 175/75 白鴎大足利
6番 捕 浅野空我  4年 右左 182/80 文星芸大附属
7番 一 盒粁並隋 4年 右右 176/73 白鴎大足利
8番 三 中島滉斗  3年 右右 180/78 つくば秀英
9番 右 島田翔悟  4年 右右 175/71 鹿島学園
   投 山田怜卓  4年 右右 180/85 八戸学院光星


1回表。先攻は鹿屋体育大。
1番・谷本がスライダーで空振り三振。
2番・中谷は遊ゴロ。
3番・平塚が外角シュートで空振り三振。

白鷗大の先発は山田怜卓。右サイドハンドの本格派だ。
ぐっと大きく踏み出して、上半身も前に押し出す。
途中までゆったりとしているけれど、
リリースの瞬間にギュッと力が入る。
腕の振りが柔らかいし、リリースの位置も打者に近い。
今日の球速は速球、シュートが138〜48キロ。
変化球はスライダーが122〜34キロ。
もしかしたらフォークがあったかも。
他にチェンジが115〜27キロ。
春のリーグ戦は4試合に登板して3勝0敗。
22イニングに投げて防御率は0.82だった。
2年生左腕の松永大輝に次ぐ二番手ですね。
上でやるには「スライダーの次の変化球」が課題かな。
ただ立ち上がりは鹿屋体大を速球、スライダーで圧倒していた。

1回裏。後攻は白鴎大。
1番・杉谷が一塁強襲安打。無死1塁。
2番・福島は右飛。一死1塁。
3番・千葉が右前安打。一死1、2塁。
4番・佐々木はチェンジで空振り三振。二死1、2塁。
5番・盒脅がツーシームで空振り三振。3アウト。

鹿屋体育大の先発は小川慶士。右上手の技巧派だ。
無理のない、オーソドックスなフォーム。
今日の球速は速球が133〜39キロ。
変化球はスライダーが123〜31キロ。
フォーク、ツーシーム系が120〜32キロ。
チェンジアップが108〜18キロ。
春のリーグ戦は7試合に登板して5勝0敗。
防御率は1.26だった。
数字だけを見るとこちらがエースですね。
ただ1回戦、2回戦の先発は森田希夢だった。
小川も1回戦で3イニング投げている。

2回表。
鹿屋体大は4番・原が右邪飛。
5番・川瀬は右直。
6番・窪田も右飛で三者凡退。

2回裏。
白鴎は6番・浅野が遊飛。
7番・盒粁覆フォークで空振り三振。
8番・中島は遊ゴロで三者凡退。

3回表。
鹿屋体大は7番・植田がスライダーで空振り三振。
8番・平野は右飛。
9番・福田が四球。二死1塁。
福田は次打者の2球目に二盗成功。二死2塁。
代打・中村綜志がスライダーで空振り三振。3アウト。

3回裏。
白鴎は9番・島田が中飛。
1番・杉谷も中飛。
2番・福島が内角低めの速球で見逃し三振。三者凡退。

4回表。
鹿屋体大は2番・中谷が左前安打。無死1塁。
3番・平塚が遊ゴロ併殺。二死無走者。
4番・原はチェンジで空振り三振。

4回裏。
白鴎は3番・千葉がレフトにソロ本塁打。
<白鴎大 1−0 鹿屋体育大>
4番・佐々木が中飛。
5番・盒脅はフォークで見逃し三振。
6番・浅野が二ゴロ。

5回表。
鹿屋体大は5番・川瀬が左飛。
6番・窪田は速球で見逃し三振。
7番・植田が遊ゴロで三者凡退。

5回裏。
白鴎は7番・盒粁覆セーフティバント狙いの投ゴロ。
8番・中島はフォークで空振り三振。
9番・島田がスライダーで空振り三振。三者凡退。

6回表。
鹿屋体大は8番・平野が右飛。
9番・福田はチェンジで空振り三振。
1番・中村が右飛で三者凡退。

6回裏。
白鴎は1番・杉谷が平凡な三飛……。
と思ったら三塁手が落球してしまう。無死2塁。
2番・福島は一ゴロ。一死3塁。
3番・千葉が死球。一死1、3塁。
4番・佐々木は一塁線に抜けそうな当たり。
打球がベース→審判と当たって跳ねて一前タイムリー安打となる。
ただし一塁走者は三塁を突いてタッチアウト。二死1塁。
<白鴎大 2−0 鹿屋体育大>
5番・盒脅が遊前安打。二死1、2塁。
6番・浅野は右中間を破るタイムリー二塁打。二死2塁。
<白鴎大 4−0 鹿屋体育大>
7番・盒粁覆二直で攻撃終了。

7回表。
鹿屋体大は2番・中谷がスライダーで空振り三振。
3番・平塚は中前安打。一死1塁。
平塚は次打者の初球に二盗成功。一死2塁。
4番・原が中飛。二死2塁。
5番・川瀬はレフト線を破るタイムリー二塁打。二死2塁。
<白鴎大 4−1 鹿屋体育大>
6番・窪田が遊ゴロで攻撃終了。

7回裏。
鹿屋体大はこの回から二番手投手に蜂須賀友助を起用する。
蜂須賀は長良高出身の4年生。175cm・80kgの左腕だ。
今日の球速は速球が127〜35キロ。
変化球はスライダーがあったけど、速球比率高めだった。

白鴎は8番・中島が投ゴロ。
9番・島田は遊ゴロ。
1番・中井がセーフティバント狙いの捕ゴロ。三者凡退。

8回表。
白鴎大はこの回から二番手投手に松永大輝を起用する。
松永は東海大菅生出身の2年生。175cm・67kgの左腕だ。
春のリーグ戦は36イニングを投げて自責点0。
1回戦に先発して好投としている。
リリースまで身体の「前側」で完結するフォーム。
開きをギリギリまで抑えて、腕もギリギリまで出てこない。
あとリリースの瞬間、ちょっと重心を後ろに残しますね。
今日の球速は速球が136〜42キロ。
ツーシーム、チェンジ系が122〜32キロ。
スライダーが120〜26キロ。

鹿屋体大は7番・好田凌が三前安打。無死1塁。
8番・平野はエンドランから投ゴロ。一死2塁。
9番・福田がチェンジで見逃し三振。二死2塁。
代打・武士俣文孝は外角速球で空振り三振。3アウト。

8回裏。
白鴎は2番・福島が四球。無死1塁。
3番・千葉はバント失敗の捕飛。一死1塁。
代打・川上珠嵐が左前安打。一死1、2塁。
福島圭音は三塁に向かおうとしたが、二塁手と衝突してストップ。
5番・盒脅が速球で空振り三振。二死1、2塁。

鹿屋体大はここで蜂須賀友作が降板。
三番手投手に宮本岳を起用する。
宮本は高蔵寺高出身の2年生。174cm・73kgの右腕だ。
2球とも変化球で球速は分からない。
白鴎は6番・浅野が一ゴロで3アウト。

9回表。
鹿屋体大は2番・中谷が右邪飛。
代打・川添遼之信は外角速球で空振り三振。
4番・原が初球をレフトにソロ本塁打!
<白鴎大 4−2 鹿屋体育大>
5番・川瀬が三ゴロ失策で出塁。二死2塁。
6番・窪田は左前タイムリー安打。
窪田も本塁送球の間に進塁して二死2塁。
<白鴎大 4−3 鹿屋体育大>
7番・好田が左飛で攻撃終了。

鹿屋体大が9回二死からの2点で「あと1点」まで追い上げた。
しかし白鴎大が何とか逃げ切って準決勝進出を決めている。

安打   000 100 212 6 四 失
鹿屋体大┃000|000|102┃3 1 1
白鴎  ┃000|103|00X┃4 2 1
安打   200 103 01 

白鴎:◯山田、松永
鹿屋体大:●小川、蜂須賀、宮本

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第72回全日本大学野球選手権大会は大会3日目。
今日は東京ドームの第2試合と第3試合を見る。
第3試合は富士大(北東北)と中部大(愛知)の対戦だ。
富士は創価大、中部大は九州産業大と強敵を下して勝ち上がってきた。

富士大学(北東北大学野球連盟)
1番 中 麦谷祐介  3年 右左 179/79 大崎中央
2番 二 松尾翼   4年 右右 164/75 作新学院
3番 指 山内琉聖  3年 右左 184/85 知念
4番 一 渡邉悠斗  3年 右右 181/97 堀越
5番 遊 佐々木大輔 3年 右左 176/82 一関学院
6番 三 山澤太陽  3年 右右 180/80 啓新
7番 捕 坂本達也  3年 右右 173/75 博多工業
8番 右 赤瀬健心  1年 左左 183/68 下関国際
9番 左 渡辺陸   1年 左左 167/72 花巻東
   投 木下真吾  3年 左左 175/83 日本文理大附属

中部大学(愛知大学野球連盟)
1番 遊 佐野大陽  4年 右右 177/78 常葉橘
2番 中 川口航弥  4年 右左 170/74 東海大甲府
3番 右 村木陽亮  3年 右左 177/83 いなべ総合
4番 捕 清水智裕  3年 右右 181/90 大垣日大
5番 一 廣田陽斗  4年 右右 175/83 高岡第一
6番 三 水野塁偉  3年 右左 168/65 大垣商業
7番 左 畠山楓真  4年 右左 179/85 尽誠学園
8番 指 中神達哉  4年 右左 172/65 豊川
9番 二 小南遼太  2年 右右 175/65 生光学園
   投 原田暉大  2年 左左 179/85 名古屋国際


1回表。先攻は富士大。
1番・麦谷が四球。無死1塁。
2番・松尾も四球。無死1、2塁。
3番・山内はスライダーで空振り三振。一死1、2塁。
4番・渡邉悠は速球で空振り三振。二死1,2塁。
5番・佐々木が投ゴロで無得点。

中部大の先発は原田暉大。左の技巧派だ。
身体を少し後ろに傾けて、一気に三塁側へ重心をかけるフォーム。
斜めに上半身を回して、腕は身体の外側(一塁側)に叩きつける。
今日の球速は速球が129〜42キロ。
変化球はスライダーが116〜24キロ。
フォーク、チェンジ系が120キロ台中盤。
カーブが107〜15キロ。

1回裏。後攻は中部大。
1番・佐野が三直。
2番・川口は遊ゴロ。
3番・村木も遊ゴロで三者凡退。

富士大の先発は木下真吾。左の技巧派だ。
下半身の安定感があって、
体重を乗せる、重心を移動させるところがスムーズ。
上半身がリラックスした状態でリリースまで行くのもいい。
今日の球速は速球系が132〜39キロ。
球速は並だけど、空振りを奪う威力もあった。
スライダー、チェンジが120〜27キロ。
カーブが105〜11キロ。

2回表。
富士は6番・山澤が一飛。
7番・坂本は中前安打。一死1塁。
8番・赤瀬が左前安打。一死1、2塁。
9番・渡辺陸はフォークで空振り三振。二死1、2塁。
1番・麦谷が一ゴロで3アウト。

2回裏。
中部は4番・清水が二ゴロ。
5番・廣田は三ゴロ悪送球。一死1塁。
6番・水野は中直併殺で3アウト。

3回表。
富士は2番・松尾が速球で空振り三振。
3番・山内も速球で空振り三振。
4番・渡邉悠が中前安打。二死1塁。
5番・佐々木は左飛で3アウト。

3回裏。
中部は7番・平尾が投直。
8番・中神は速球で空振り三振。
9番・小南が四球。二死1塁。
1番・佐野は右飛。

4回表。
富士は6番・山澤が三ゴロ。
7番・坂本は遊飛。
8番・赤瀬が左飛。

4回裏。
中部は2番・川口が死球。無死1塁。

直前に監督がマウンドに駆けつけていたので、何か異変があった様子です。
ここまで被安打0の木下真吾が降板。
富士大は二番手投手に吉山朝陽を起用する。
吉山は美里工業高出身の4年生。
175cm・78kgの右腕だ。
パワフルだけど身のこなしがいいですよね。
ぐいっと身を乗り出してリリースする躍動感のあるフォーム。
身体をぎゅっと縮めて、そこから一気にパワーを解き放つ。
ただテイクバックはかなりコンパクトで、突き出すような振り方をする。
今日の球速は速球、シュートが134〜45キロ。
変化球はスライダー、チェンジが120〜31キロ。
カーブが105〜14キロ。
ボールが細かく鋭く「暴れる」タイプですね。
シュート系、スライド系とどちらもいい。
緊急登板で直後は不安定だったけど、その後は持ち直す。

中部は3番・村本が中飛。
4番・清水への3球目に吉山朝陽が暴投。一死2塁。
清水は四球。一死1、2塁。
5番・廣田が中飛。二死1、2塁。
6番・水野は四球。二死満塁。
代打・畠山楓真が二ゴロで無得点。

5回表。
富士は9番・渡辺陸が四球。無死1塁。
1番・麦谷は中飛。一死1塁。
2番・松尾が遊ゴロ併殺で3アウト。

5回裏。
富士は8番・中神がシュートで空振り三振。
9番・小南はチェンジで空振り三振。
1番・佐野は145キロの速球で見逃し三振。

6回表。
富士は3番・山内が左前安打。無死1塁。
4番・渡邉悠が右中間を破るタイムリー二塁打。無死2塁。
<富士大 1−0 中部大>
5番・佐々木は右飛。タッチアップで一死3塁。

中部はここで原田暉大が降板。
二番手投手に南慶二朗を起用する。
南は福井商業高出身の2年生。
175cm・75kgの右腕だ。
今日の球速は速球が136〜40キロ。
変化球はスライダー、フォークが120〜28キロ。
他にカーブがある。

富士は6番・山澤が中犠飛。二死無走者。
<富士大 2−0 中部大>
7番・坂本が中飛で攻撃終了。

6回裏。
中部は2番・川口が二ゴロ。
3番・村木は中飛。
4番・清水が左越えのソロ本塁打。
<富士大 2−1 中部大>
5番・廣田は四球。二死1塁。
6番・水野が二ゴロで攻撃終了。

7回表。
富士は8番・赤瀬がフォークで空振り三振。
9番・渡辺陸が四球。一死1塁。
1番・麦谷はフォークで空振り三振。二死1塁。
2番・松尾の初球に渡辺陸が二盗失敗。3アウト。

7回裏。
中部は7番・畠山が二ゴロ。
松尾翼のナイスプレーだった。
8番・中神は投ゴロ。
代打・猪熊慶晃が投ゴロで三者凡退。

8回表。
富士は2番・松尾が四球。無死1塁。
松尾は次打者の3球目に二盗成功。無死2塁。
3番・山内が投前安打&悪送球で二塁走者も生還。
強烈なセンター返しをよく止めたけれど、一塁送球が乱れた。
<富士大 3−1 中部大>

中部はここで南慶二朗が降板。
三番手投手に水谷健吾を起用する。
水谷は星城高出身の4年生。
182cm・78kgの右腕だ。
今日の球速は速球が140〜42キロ。
変化球はスライダーが125〜30キロ。
チェンジが116〜20キロ。

富士は4番・渡邉悠が四球。無死1、2塁。
5番・佐々木は二ゴロ。一死1、3塁。
6番・山澤が中飛。二死1、3塁。
7番・坂本は左前タイムリー安打。二死1、2塁。
<富士大 4−1 中部大>
8番・赤瀬が遊ゴロで攻撃終了。

8回裏。
富士はこの回から三番手投手に中岡大河を起用する。
中岡は広島商業高出身の4年生。
177cm・71kgの右腕だ。
開きを抑えたフォームが特徴的で、
テイクバックもかなりコンパクト。
リリースは突き出すようなイメージだと思うけど、
今日はそこがバラついていた。
「かかったボール」「抜けたボール」が両方ありましたね。
今日の球速は速球が140〜47キロ。
変化球はスライダーが127〜33キロ。
ツーシーム、チェンジ系が132〜38キロ。
カーブが100キロ台。
スライダーの切れが素晴らしいですね。
あとは制球さえバシッとはまれば。

中部は1番・佐野がスライダーで空振り三振。
2番・川口は左前安打。一死1塁。
川口は次打者の2球目に二盗失敗。二死無走者。
3番・村木が四球。二死1塁。
4番・清水は右飛で3アウト。

9回表。
富士は9番・渡辺陸がスライダーで空振り三振。
1番・麦谷が二ゴロ。
2番・松尾は遊ゴロで三者凡退。

9回裏。
中部は5番・村上がツーシームで空振り三振。
6番・水野は二ゴロ。
7番・畠山がカーブで空振り三振。

ここで試合終了。
富士が4−1で中部を下して準々決勝進出を決めている。

安打 021 002 020 7 四 失
富士┃000|001|020┃4 6 1
中部┃000|001|000┃1 6 1
安打 000 001 010 2

中部:原田、●南、水谷
富士:木下、◯吉山、中岡

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第72回全日本大学野球選手権大会は大会3日目。
今日は東京ドームの第2試合と第3試合を見る。
第2試合は花園大(京滋)と大阪商業大(関西六大学)の対戦だ。
花園は初出場で藤原聡大、小林純大の両エースが揃って2年生。
ただ先発は4年生、三番手格の奥田貫太だった。

花園大学(京滋大学野球連盟)
1番 遊 川壮志  1年 右左 173/68 比叡山
2番 三 楠橋壱成  4年 右右 171/72 中京大中京
3番 左 廣部嵩典  2年 右左 165/75 県岐阜商業
4番 指 櫻田大和  3年 右右 172/80 尽誠学園
5番 中 岩田優雅  4年 右左 173/70 東山
6番 二 植西龍雅  2年 右左 175/72 京都国際
7番 一 宮村和暉  4年 左左 179/79 啓新
8番 右 岩内琉貴也 1年 右左 178/80 京都国際
9番 捕 永倉暖也  1年 右右 171/75 京都成章
   投 奥田貫太  4年 右右 174/75 八幡商業

大阪商業大学(関西六大学野球連盟)
1番 三 金原塁   3年 右右 180/82 クラーク記念国際
2番 指 山本晴登  3年 右右 172/74 大阪商大高
3番 右 福島大輝  3年 右右 172/72 倉敷商業
4番 中 渡部聖弥  3年 右右 176/81 広陵
5番 一 河西威飛  3年 右右 172/74 鳥取城北
7番 遊 板谷朋生  2年 右右 169/70 高知中央
6番 左 明石楓大  2年 左左 163/63 近江
8番 二 薮井駿之裕 3年 右右 177/80 大阪桐蔭
9番 捕 松田直生  3年 右右 174/81 大阪商大高
   投 高太一   4年 左左 180/80 広陵


1回表。先攻は花園大。
1番・川が二ゴロ。
2番・楠橋は中飛。
3番・廣部が147キロの速球で空振り三振。

大阪商業大の先発は高太一。左の本格派だ。
軸足にしっかり体重を乗せるけれど、
重心はあまり落とさず、強引に身体を叩く感じもない。
ただ腕は叩く、押し出すという感じでなく、やや大きく振り切る。
今日の球速は速球系が137〜47キロ。
ツーシームとカットは多分両方ある。
変化球はスライダー、フォークが123〜30キロ。
チェンジが116〜26キロ。
カーブが98〜104キロ。
制球が良くて、内外角にきっちり投げ分けられる。
横スラのキレも立ち上がりは抜群だった。
春のリーグ戦は4椎に登板して2勝0敗。
16イニングで防御率0.00だった。
去年の選手権で見たときは常時で130キロ台前半くらい。
今年の春季リーグ戦も途中から状態を上げたようだ。
ただ初回は素晴らしい内容で「おっ」と楽しみになった。

1回裏。後攻は大阪商大。
1番・金原が左前安打。無死1塁。
金原は次打者の2球目に二盗成功。無死2塁。
2番・山本はバントで送る。一死3塁。
3番・福島大が中前タイムリー安打。一死1塁。
<大阪商業大 1−0 花園大>
4番・渡部は左前安打。一死1、2塁。
5番・河西が投ゴロで二封のみ。二死1、3塁。
6番・板谷は遊ゴロで3アウト。

花園大の先発は奥田貫太。右サイドハンドの本格派だ。
大きく前に踏み出しそうな流れから、
いきなり重心を沈めて軸足を置いてリリースする。
腕の振りはコンパクトで、逆に言うとあまり「横の角度」がない。
上半身ごとねじ込むような、ちょっと変則的なフォーム。
今日の球速は速球が136〜44キロ。
変化球はスライダー124〜31キロ。

2回表。
花園は4番・櫻田が三ゴロ悪送球で生きる。無死1塁。
5番・岩田が一ゴロ。一死1塁。
6番・植西は中前安打。一死1、2塁。
7番・宮村が高め速球で空振り三振。二死1、2塁。
8番・岩内は一直で3アウト。

2回裏。
大阪商大は7番・明石が四球。無死1塁。
8番・薮井は左前安打。無死1、2塁。
9番・松田がバントで送れず空振り三振。一死1、2塁。
1番・金原はバントで送る。二死2、3塁。
2番・山本が死球。二死満塁。
3番・福島大はスライダーで空振り三振。無得点。

3回表。
花園は9番・永倉が遊ゴロ。
1番・川が二ゴロ。
2番・楠橋は中越えの二塁打。二死2塁。
3番・廣部がチェンジで空振り三振。3アウト。

3回裏。
大阪商大は4番・渡部が三ゴロ失策で生きる。無死1塁。
5番・河西はバントで送る。一死2塁。
6番・板谷が四球。一死1、2塁。
7番・明石は遊ゴロで二封のみ。二死1、3塁。
8番・薮井が一邪飛で無得点。

4回表。
花園は4番・櫻田が三ゴロ。
5番・岩田は左飛。
6番・植西が三邪飛で三者凡退。

4回裏。
大阪商大は9番・松田がセーフティバント成功。投前安打で無死1塁。
1番・金原は遊飛。一死1塁。
2番・山本が中飛。二死1塁。
3番・福島大の2球目に松田が二盗成功。二死2塁。
福島大が遊ゴロで3アウト。

5回表。
花園大は7番・宮村がセーフティバント狙いの三ゴロ。
8番・岩内は高め速球で空振り三振。
9番・永倉がフォークで空振り三振。三者凡退。

5回裏。
大阪商大は4番・渡部が右中間を破る三塁打。無死3塁。
渡部は次打者の4球目に奥田貫太の暴投で生還。
<大阪商業大 2−0 花園大>
5番・河西が一ゴロ。
6番・板谷は左前安打。一死1塁。

花園大はここで奥田貫太が降板。
二番手投手に藤原聡大を起用する。
藤原は水口高出身の2年生。175cm・67kgの右腕だ。
大柄では無いし細身だけど、フォームがダイナミック。
走者がいないときはワインドアップで投げますね。
大きく振りかぶって身体を少しよじって、前方に激しくぐいっと身体を押し出す。
一塁側にやや倒れ込むけど、無理をしている感じはないし、バランスも良い。
バネ、瞬発力はちょっと特別で、「若い頃の郭泰源」みたいなイメージでした。
今日の球速は速球が139〜52キロ。
スピンの効いたフォーシームというより「動く」球質に見えた。
変化球はスライダー、チェンジが115〜31キロ。
スライダーは今流行の「スイーパー」ですね。
他にフォークが130キロ台後半。カーブが100キロ強。
制球はアバウトだし、荒削りだけど、素材としては日本の宝
春のリーグ戦は4試合に登板して4勝。
35イニングを防御率1.80に抑えている。

大阪商大は代打・畑中大介の初球に代走・吉岡耶翔が二盗。
これに捕手からの悪送球が絡んで一死3塁。
畑中は4球目にスクイズを狙うがファウル。
畑中は空振り三振で二死3塁。
8番・薮井がストレートの四球で二死1、3塁。
代打・大橋優斗はスライダーで空振り三振。攻撃終了。

6回表。
花園は1番・川が右直。
2番・楠橋はチェンジで空振り三振。
3番・廣部が中飛で三者凡退。

6回裏。
大阪商大は1番・金原が中直。
代打・山口滉起が三ゴロ。
3番・福島大は四球。二死1塁。
4番・渡部も四球。二死1、2塁。
5番・河西は右越えのタイムリー二塁打。二死23塁。
<大阪商業大 4−0 花園大>
6番・吉岡の3球目に藤原聡大が暴投。二死3塁。
吉岡の1−2から河西がホームスチールを狙ってタッチアウト。

7回表。
花園は4番・櫻田が左前安打。無死1塁。
5番・岩田はライト線を破る二塁打。無死2、3塁。
6番・植西が左犠飛。一死2塁。
<大阪商業大 4−1 花園大>
7番・宮村は四球。一死1、2塁。

大阪商大は高太一がここで降板。
二番手投手に福島孔聖を起用する。
福島孔は広陵高出身の2年生。
168cm・65kgの左腕だ。
春のリーグ戦は8試合、8回3分の1とリリーフで使われていた。
今日の球速は速球が136〜43キロ。
速球で押していたけれど、カーブが100キロ台前半。
花園は代打・久保一真が速球で空振り三振。二死1、2塁。
9番・永倉は外角速球の速球で空振り三振。攻撃終了。

7回裏。
大阪商大は6番・吉岡が四球。無死1塁。
7番・佐藤翔平も四球。無死1、2塁。
8番・薮井は二ゴロ。一死1、3塁。
9番・蜷川大が遊ゴロで二封のみ。
三塁走者が生還して二死1塁。
<大阪商業大 5−1 花園大>
1番・金原は左中間を破る二塁打。二死2、3塁。
2番・山口が二飛で攻撃終了。

8回表。
花園は1番・川が右飛。
2番・楠橋が死球。一死1塁。
3番・廣部は四球。一死1、2塁。

大阪商大は福島孔聖がここで降板。
三番手投手に鈴木豪太を起用する。
鈴木は東海大静岡翔洋高出身の2年生。
174cm・83kgの右サイドハンドだ。
春季リーグ戦の登板は7試合、7回3分の2。
今日の球速は速球が135〜44キロ。

花園は4番・櫻田が投ゴロ。二死2、3塁。
5番・植西は速球で空振り三振。3アウト。

8回裏。
花園はこの回から三番手投手に小林純大を起用する。
小林は栗東高出身の2年生。185cm・79kgの左腕だ。
ぎりぎりまで身体をねじって、更に後ろへ傾けるトルネード投法。
重心移動も大きいし、回旋は激しい。
腕はちょっとアーム式で、あまり緩めずに大きな振りで叩きつける。
今日の球速は速球が134〜45キロ。
変化球はスライダーが112〜16キロ。
フォークが120キロ弱。
春のリーグ戦は5試合に登板して4勝1敗。
防御率は1.71だった。

大阪商大は3番・福島大が四球。無死1塁。
4番・渡部は右越えの2ラン本塁打。
<大阪商業大 7−1 花園大>
5番・河西は中飛。
6番・吉岡が右飛。
7番・佐藤はフォークで空振り三振。攻撃終了。

9回表。
大阪商大はこの回から四番手投手に中島黛我を起用する。
中島は大商大堺高出身の3年生。175cm・70kgの右腕だ。
今日の球速は速球が139〜44キロ。
球速以上の伸び、キレがありましたね。

花園は6番・植西が速球で空振り三振。
7番・宮村は投ゴロ。
代打・豊川大介が死球。二死1塁。
代打・杉浦翔は高め速球で空振り三振。ここで試合終了。

大阪商大は高太一が6回3分の1を1失点と好投。
被安打4、四死球1と万全の内容だった。
渡部聖弥は4打数3安打2打点。
初戦と合わせて8打数7安打4打点だから恐ろしい!

安打   011 000 100 4 四 失
花園  ┃000|000|100┃1 4 2
大阪商大┃100|012|12X┃7 9 1
安打   310 121 11  10

大阪商大:◯高、福島孔、鈴木、中島
花園:●奥田、藤原、小林

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第72回全日本大学野球選手権大会は大会2日目。
朝から神宮球場で3試合を見ていく。
第3試合は白鴎大(関甲新学生)と環太平洋大(中国地区)の対戦だ。
白鴎は曽谷龍平(オリックス)が卒業して「その次」をまだ見ていない。
あと福島圭音もプロ注の外野手で、春のリーグ戦は20盗塁を記録している。
環太平洋大も侍ジャパン大学選抜の徳山一翔が未見。
そんなわけで楽しみにしている試合だった。

白鷗大学(関甲新学生野球連盟)
1番 左 杉谷慧   3年 左左 176/80 聖望学園
2番 中 福島圭音  4年 右左 175/72 聖望学園
3番 遊 千葉蓮   4年 右右 180/77 仙台育英
4番 指 佐々木駿介 4年 右左 183/94 黒沢尻工業
5番 二 盒脅   3年 右左 175/75 白鴎大足利
6番 捕 浅野空我  4年 右左 182/80 文星芸大附属
7番 一 盒粁並隋 4年 右右 176/73 白鴎大足利
8番 三 中島滉斗  3年 右右 180/78 つくば秀英
9番 右 島田翔悟  4年 右右 175/71 鹿島学園
   投 松永大輝  2年 左左 175/67 東海大菅生

環太平洋大学(中国地区大学野球連盟)
1番 一 山本大地  4年 右右 172/72 青豊
2番 遊 吉田隆希  2年 右左 170/78 生光学園
3番 三 楠本優   3年 右右 171/67 岡山理科大学附属
4番 中 猿渡颯   4年 右左 173/75 創成館
5番 指 伊藤光希  3年 右右 178/82 関大北陽
6番 左 坂東壱星  2年 右左 163/65 京都翔英
7番 捕 内之倉瑛輝 4年 右右 172/70 早鞆
8番 二 角戸優成  3年 右左 162/62 創志学園
9番 右 木村優大  2年 右右 178/73 戸畑
   投 白水巧   3年 左左 168/70 創成館


1回表。先攻は白鴎大。
1番・杉谷がスライダーで空振り三振。
2番・福島は遊ゴロ。
3番・千葉が左前安打。二死1塁。
4番・佐々木は外角速球で見逃し三振。3アウト。

環太平洋大学の先発は白水巧。左の技巧派だ。
左肩を斜め下に引いて、上半身を起こしながら腕をぐるっと回す。
いわゆる「担ぎ投げ」のイメージですね。
力感はないけれど、シャープに柔らかく振り切れる。
今日の球速は速球が134〜40キロ。
変化球はスライダー、シュートが121〜29キロ。
他にチェンジアップが100キロ台。
スライダーが素晴らしいですね。
春のリーグ戦は1試合、4イニングしか投げていない。
ただ昨日の1回戦は二番手で好投している。

1回裏。後攻は環太平洋大。
1番・山本が左飛。
2番・吉田は二ゴロ。
3番・楠本が速球で空振り三振。

白鴎大の先発は松永大輝。左の技巧派だ。
セットしてから半身の上体でスーッと重心移動をする。
開きをギリギリまで抑えて、リリースまで身体の「前側」で完結する。
腕がギリギリまで出てこない、見えないタイプですね。
スペックは地味だけど制球がいいし、
ボールが切れるし、何より制球が素晴らしい。
フォームの「合わせ難さ」もある実戦派でした。
今日の球速は速球が132〜43キロ。
変化球はチェンジ、ツーシーム系が118〜36キロ。
スライダーが115〜24キロ。
カーブが103〜11キロ。

2回表。
白鴎は5番・盒脅が右飛。
6番・浅野は右前安打。一死1塁。
7番・盒粁覆セーフティ気味のバントで送る。二死2塁。
8番・中島は中直で3アウト。

2回裏。
環太平洋は4番・猿渡が二ゴロ。
5番・伊藤は二ゴロ。
6番・坂東も二ゴロで三者凡退。

3回表。
白鴎は9番・島田が右飛。
1番・杉谷は右飛。
2番・福島が遊ゴロで三者凡退。

3回裏。
環太平洋は7番・内之倉がチェンジで空振り三振。
8番・角戸は中前安打。一死1塁。
9番・木村がバントで送る。二死2塁。
1番・山本はチェンジで空振り三振。

4回表。
白鴎は3番・千葉が中飛。
4番・佐々木はスライダーで空振り三振。
5番・盒脅が二ゴロで三者凡退。

4回裏。
環太平洋は2番・古田が二ゴロ。
3番・楠本は投手強襲安打。一死1塁。
楠本は次打者の2球目に二盗失敗。二死無走者。
4番・猿渡がチェンジで空振り三振。3アウト。

5回表。
白鴎は6番・浅野が左飛。
7番・盒粁覆中飛。
8番・中島は投ゴロで三者凡退。

5回裏。
環太平洋は5番・伊藤が中飛。
6番・坂東は速球で空振り三振。
7番・内之倉が三ゴロで三者凡退。

6回表。
環太平洋はこの回から二番手投手に徳山一翔を起用する。
徳山は鳴門渦潮高出身の3年生。177cm・85kgの左腕だ。
パワフルでケレン味のない本格派ですね。
背中を打者に向けて、上半身を激しく叩きつける。
腕の振り、回旋もやや大きめですね。
去年の神宮大会で素晴らしい投球を見せて全国区に。
侍ジャパン大学選抜の候補にも昨年から入っている。
今日の球速は速球が138〜49キロ。
変化球はチェンジが117〜20キロ。
今日はほとんどが速球でしたね。
春のリーグ戦は5試合に登板して3勝0敗。
防御率は1.17だった。

白鴎は9番・島田が四球。無死1塁。
1番・杉谷は遊ゴロ併殺。二死無走者。
2番・福島が三飛で3アウト。

6回裏。
環太平洋は8番・角戸が三直。
9番・木村はセーフティバント狙いの三ゴロ。
1番・山本が中前安打。二死1塁。
2番・吉田は二ゴロで3アウト。

7回表。
白鴎は3番・千葉が中飛。
代打・秋山貫太が左飛。
5番・盒脅は遊ゴロで三者凡退。

7回裏。
環太平洋は3番・楠本が投ゴロ。
4番・猿渡が遊ゴロ。
5番・伊藤は中飛で三者凡退。

8回表。
白鴎は6番・浅野がライトにソロ本塁打。
<白鴎大 1−0 環太平洋大>

環太平洋は徳山一翔がここで降板。
三番手投手に辰巳京一郎を起用する。
辰巳はクラーク記念国際高出身の4年生。
177cm・75kgの右サイドハンドだ。
今日の球速は速球が135〜37キロ。

白鴎は7番・盒粁覆左前安打。無死1塁。
8番・中島はバントで送る。一死2塁。

環太平洋は辰巳京一郎がここで降板。
四番手投手に金田一真を起用する。
金田は戸畑高校出身の2年生。
180cm・82kgn右腕だ。
今日の球速は速球が132〜36キロ。
白鴎は代打・石井晃人が左前安打。一死1,3塁。

環太平洋は金田一真が打者一人で降板。
五番手投手に蒲勇大を起用する。
蒲は和気閑谷高出身の4年生。172cm・76kgの右腕だ。
今日の球速は速球が129〜38キロ。
変化球はチェンジが112〜15キロ。

白鴎は1番・杉谷が二直。二死1、3塁。
2番・福島は遊ゴロで無得点。

8回裏。
環太平洋は代打・上本祥吾が遊飛。
7番・内之倉は遊ゴロ。
8番・角戸が一直で三者凡退。

9回表。
環太平洋はこの回から四番手投手に中島大陽を起用する。
中島は神港学園高出身の4年生。171cm・82kgの右腕だ。
今日の球速は速球系が136〜42キロ。
カットもツーシームも両方投げていた、
変化球はスライダー、チェンジが119〜29キロ。
カーブが100キロ前後。
春のリーグ戦は7試合に登板して6勝1敗。
40イニングを防御率1.26に抑えている。
登板回数が徳山一翔より多くて、環太平洋のエースですね。

白鴎は3番・千葉が外角速球で空振り三振。
4番・秋山はツーシームで見逃し三振。
5番・盒脅が死球。二死1塁。
6番・浅野は中前のポテン安打。二死1、3塁。
7番・盒粁覆チェンジで見逃し三振。3アウト。

9回裏。
環太平洋は9番・木村が内角速球で見逃し三振。
1番・山本は三ゴロ。
2番・吉田が中越えの三塁打。二死3塁。
ここまで危なげのなかった松永大輝がピンチを迎える。

環太平洋は3番・楠本が投直で無得点。
「抜けるか」という強烈な当たりだった。
しかし松永大輝が好捕して試合終了。
白鷗大が松永大輝の無四球完封でベスト8入りを決めた。

安打   110 000 031 6 四 失
白鴎  ┃000|000|010┃1 2 0
環太平洋┃000|000|000┃0 0 0
安打   001 101 001 4

環太平洋:白水、●徳山、辰巳、金田、蒲、中島大
白鴎;◯松永

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第72回全日本大学野球選手権大会は大会2日目。
朝から神宮球場で3試合見ます。
第2試合は日本体育大と東京農業大学北海道オホーツクの対戦。
「未見の気になる選手」は特にいないけど、のんびり見ていきます。

日本体育大学(首都大学野球連盟)
1番 遊 松浦佑星   4年 右左 174/74 富島
2番 左 中妻翔    4年 左左 171/76 常総学院
3番 三 鈴木斗偉   1年 右左 177/78 山梨学院
4番 右 南大輔    3年 右右 176/75 花咲徳栄
5番 指 酒井成真   1年 右右 176/80 東海大菅生
6番 中 本間巧真   4年 左左 170/80 東海大相模
7番 一 重宮涼    4年 右右 180/90 明石商業
8番 二 中島優仁   4年 右両 177/83 佐賀商業
9番 捕 山下航汰   3年 右右 182/75 京都外大西
   投 寺西成騎   3年 右右 186/85 星稜

東京農業大学北海道オホーツク(北海道学生野球連盟)
1番 右 工藤ジョエル 3年 右左 172/74 桐生第一
2番 遊 上原大那   4年 右右 166/70 沖縄水産
3番 左 山田堅真   2年 右右 188/80 北海
4番 一 金子隼人   4年 左左 186/93 帝京八王子
5番 指 彦坂慧一郎  4年 右左 176/75 豊橋中央
6番 中 江川輝琉亜  3年 右左 172/73 熊本工業
7番 二 中澤空芽   2年 右右 174/80 東海大甲府
8番 三 良元優斗   2年 右右 175/88 佐久長聖
9番 捕 盒均朸蝓  4年 右右 170/68 旭川実業
   投 石澤大和   4年 左左 176/75 網走南ヶ丘


1回表。先攻は日本体育大。
1番・松浦が二ゴロ悪送球で生きる。無死1塁。
松浦の超俊足で二塁手が慌てましたね。
しかし松浦はカウント0−1から牽制死。一死無走者。
2番・中妻は捕邪飛。
3番・鈴木が左前安打。二死1塁。
4番・南は二飛で3アウト。

東農北海道の先発は石澤大和。左スリークォーターの技巧派だ。
打者に背中を向けて、左腕も後ろにねじって、
横回旋でリリースまで持っていく。
はっきり脱力した、ふにゃっとしたフォームですね。
ただそれが多分「合わせにくさ」につながっている。
今日の球速は速球が134〜41キロ。
変化球はスライダー、チェンジが114〜25キロ。
ツーシーム、スプリット系が126〜35キロ。
他にカーブがあった。
春のリーグ戦は6試合に登板して5勝0敗。防御率0.74だった。

1回裏。後攻は東農北海道。
1番・工藤が右飛。
2番・上原は中前安打。一死1塁。
3番・山田が右飛。二死1塁。
4番・金子は四球。二死1、2塁。
5番・彦坂が右前タイムリー安打。二死1、3塁。
<東京農業大学北海道オホーツク 1−0 日本体育大>
6番・江川は一邪飛で攻撃終了。

日本体育大の先発は寺西成騎。右上手の本格派だ。
星稜に入学する前から名前が聞こえてきていた大器。
ただ高3春に肩の手術をして、3年近くを治療とリハビリに費やした。
この春から復活して、リーグ戦は6試合に登板。
5勝0敗、防御率0.31と抜群の成績を残している。
やや三塁側にインステップして、横回旋気味にリリースまで持っていく。
腕や胸郭は伸びやかに使えていて、そこは素晴らしい。
ただ重心が突っ込んで前に倒れ込む傾向がある。
今日の球速は速球、カットが136〜48キロ。
変化球はスライダーが119〜33キロ。
フォークが130〜37キロ。
他にチェンジがあったかも。
立ち上がりは苦しんだけれど、尻上がりに調子を挙げていった。

2回表。
日体大は5番・酒井がスライダーで空振り三振。
6番・本間は二ゴロ。
7番・重宮が遊ゴロで三者凡退。

2回裏。
東農北海道は7番・中澤が右飛。
8番・良元は中前安打。一死1塁。
9番・盒兇バントで送る。二死2塁。
1番・工藤は一ゴロで3アウト。

3回表。
日体大は8番・中島が内角速球で空振り三振。
9番・山下は二飛。
1番・松浦が右飛で三者凡退。

3回裏。
東農北海道は2番・上原が中飛。
3番・山田は左前安打。一死1塁。
4番・金子が一ゴロで二封のみ。二死1塁。
5番・彦坂は一ゴロで3アウト。

4回表。
日体大は2番・中妻が死球。無死1塁。
中妻は次打者の初球に二盗成功。無死2塁。
3番・鈴木は一飛。一死2塁。
4番・南の4球目に石澤大和が暴投。一死3塁。
南は四球。一死1、3塁。
5番・酒井が四球。一死満塁。
6番・本間は右前タイムリー安打。一死1、2塁。
<日本体育大 2−1 東京農業大北海道オホーツク>
7番・重宮が中前安打。一死満塁。
8番・中島はツーシームで空振り三振。二死満塁。
9番・山下が一ゴロで攻撃終了。

4回裏。
東農北海道は6番・江川がライト前安打。無死1塁。
7番・中澤はバント失敗で走者が入れ替わる。一死1塁。
8番・良元が左飛。二死1塁。
9番・盒兇郎諺旭詑如F鷸爍院■歌檗
1番・工藤はスライダーで空振り三振。

5回表。
日体大は1番・松浦が二ゴロ。
2番・中妻が1−1からライトにソロ本塁打。
<日本体育大 3−1 東京農業大北海道オホーツク>
3番・鈴木は遊直。
4番・南が左前安打。二死1塁。
5番・酒井は二死1、2塁。
6番・本間が中飛で攻撃終了。

5回裏。
東農北海道は2番・上原が遊ゴロ。
3番・山田は左飛。
4番・金子が中飛で三者凡退。

6回表。
東農北海道はこの回から二番手投手に神宮僚介を起用する。
神宮は桐生第一高出身の2年生。
175cm・77kgの右サイドハンドだ。
地を這うような、リリースポイントが低めのフォーム。
三塁側にインステップして「横の確度」を強調して腕を振る。
今日の球速は速球、シュートが131〜40キロ。
変化球はスライダーが117〜22キロ。
横滑りするスライダーがなかなか良い。

日体大は7番・重宮が二ゴロ。
8番・中島は中前安打。一死1塁。
9番・山下がエンドランから一ゴロ。二死2塁。
1番・松浦は右飛で3アウト。

6回裏。
東農北海道は5番・彦坂が死球。無死1塁。
6番・江川は右前安打。無死1、2塁。
7番・中澤がバントで送る。一死2、3塁。
8番・良元は浅い左飛。二死2、3塁。
9番・盒兇遊ゴロ。松浦佑星の好プレーだった。

7回表。
日体大は2番・中妻がライトにソロ本塁打。
二打席連続のホームラン!
<日本体育大 4−1 東京農業大北海道オホーツク>
3番・鈴木が四球。無死1塁、
鈴木は次打者の4球目に二盗失敗。一死無走者。
4番・南は四球。一死1塁。

東農北海道は神宮僚介がここで降板。
三番手投手に幸田大和を起用する。
幸田は北越高出身の4年生。
174cm・72kgの左スリークォーターだ。
今日の球速は速球系が132〜35キロ。
変化球はスライダーが116〜20キロ。

日体大は5番・酒井のカウント2−2から一塁走者がスタート。
牽制球から挟殺プレーとなったが一塁手の送球が乱れる。一死2塁。
酒井は捕邪飛。二死2塁。
6番・本間が左直で攻撃終了。

7回裏。
日体大はこの回から二番手投手に伊藤大稀を起用する。
伊藤は智弁和歌山高出身の2年生。
184cm・88kgの右サイドハンドだ。
今日の球速は速球が136〜43キロ。
変化球はシンカーが129〜35キロ。
スライダーが122〜24キロ。
カーブが110〜12キロ。

東農北海道は1番・工藤が右飛。
2番・上原は二飛。
3番・山田が一ゴロで三者凡退。

8回表。
東農北海道はこの回から四番手投手に笠間稜世を起用する。
笠間は旭川実業高出身の3年生。
175cm・76kgの右腕だ。
今日の球速は速球が138〜44キロ。
変化球はスライダーが128〜34キロ。
横スラが素晴らしいですね。

日体大は7番・重宮が右飛。
8番・中島は二ゴロ。
代打・門馬功は速球で見逃し三振。三者凡退。

8回裏。
東農北海道は4番・金子が遊ゴロ失策で出塁。無死1塁。
5番・彦坂は二飛。一死1塁。
6番・江川が二ゴロ悪送球で生きる。二死1、2塁。
7番・中澤は三ゴロで二封のみ。二死1、3塁。
8番・良元が四球。二死満塁。
代打・杉田竣摩は遊ゴロで無得点。

9回表。
日体大は1番・松浦が右飛。
2番・中妻が四球。一死1塁。
中妻は次打者の2球目に二盗成功。一死2塁。
3番・鈴木が投ゴロ。二死2塁。
中妻は鈴木の3球目に三盗成功。
4番・南は四球。二死1、3塁。
南は次打者の3球目に二盗成功。二死2、3塁。
5番・酒井が左中間を破るタイムリー三塁打。二死3塁。
<日本体育大 6−1 東京農業大北海道オホーツク>
6番・本間は四球。二死1、3塁。
7番・盒兇遊ゴロ失策で生きる。三塁走者が生還して二死1、3塁。
<日本体育大 7−1 東京農業大北海道オホーツク>
8番・中島は中前タイムリー安打。二死1、2塁。
<日本体育大 8−1 東京農業大北海道オホーツク>

東農北海道はここで笠間稜世が降板。
五番手投手に渡辺恵多を起用する。
渡辺は中越高出身の2年生。
172cm・75kgの右腕だ。
速球は最速で144キロが出ていた。
日体大は9番・相澤利俊が一ゴロで攻撃終了。

9回裏。
日体大はこの回から三番手投手に溝尾海陸を起用する。
溝尾は明石商業高出身の4年生。
170cm・76kgの右腕だ。
今日の球速は速球が136〜40キロ。
変化球はカット、フォーク系が130キロ弱。
スライダーが110キロ台後半。

東農大北海道は1番・工藤が右前安打。無死1塁。
2番・上原は右飛。一死1塁。
3番・山田が四球。一死1、2塁。
4番・金子はフォークで空振り三振。二死1、2塁。
5番・彦坂が右前安打。二死満塁。
6番・江川は一ゴロで無得点。

ここで試合終了。
日体大が4投手の継投で東農大北海道に快勝している。

安打    100 231 102 10 四 失
日本体育大┃000|210|104┃8 4 2
東農北海道┃100|000|000┃1 8 2
安打    211 201 002 9

東農北海道:●石澤、神宮、幸田、笠間、渡辺
日本体育大:◯寺西、伊藤、溝尾

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